山行期間 | 8月18日夜~21日 |
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メンバー | YMG、ASI |
山行地域 | 北穂高 |
山行スタイル | アルパイン |
夏合宿は、涸沢から北穂高岳東稜を経て、南岳、槍ヶ岳に至るコースを目指した。初日に上高地から一気に北穂高岳山頂まで高度を上げる。メインは北穂高岳東稜で、そこはバリエーションルートであり、高度感のある岩稜帯登攀が特徴となっている。
8月19日朝5時30分に上高地を出発。天気は終日不安定だけれども明日は好天との予報。河童橋からのぞむ穂高の山々の頂には雲がかかり、その動きから上空で強い風が吹いている様子がうかがわれた。いつもは清々しい上高地の空気が生暖かく湿っていた。
8時00分に横尾を通過、10時45分に涸沢に到着。長野側の空には晴れ間も見えるが、飛騨側から重量感のある雲が穂高の頂を覆い、時折、小雨がぱらぱらと落ちてくる。午後からは雷雨の可能性もあるので、パーティと相談し、今山行の目標は、北穂高岳東稜登攀の完遂に絞った。そして、ほぼ徹夜のドライブで、睡眠不足もあることから、明日の天気に期待し、ゆっくり休養をとり、ベストのコンディションでアタックする方針とした。
翌日午前4時45分、雲一つない神秘的な黎明の時、涸沢を出発。ヘッドライトの灯をたよりに北穂高岳南陵を登攀する。高度を上げて途中から北穂沢をトラバースし、5時40分、東稜の取り付きに至った。途中、穂高連峰の燃えるようなモルゲンロートに心を奪われた。
東稜稜線に出てからは、パーティにとっては初めてのルートなので、安全確保を最優先し、ロープを積極的に使用することにした。東稜稜線からの360度の展望は、本当に素晴らしい。左に穂高連峰と涸沢カールを、右に槍ヶ岳、南岳、常念岳方向を一望しながら、その稜線をマルチピッチで登攀していく。まさに空中散歩だ。高度感はそれなりにあるものの、足場がしっかりしており、落ち着いて歩けば、それほど怖くない。
しばらく、清々しい青空の下、東稜を気持ちよく進んでいると、右側に大きなレンズ雲が浮いているのが見えた。天候悪化の兆候だ。案の定、1時間も経たないうちに、飛騨側から見るからに重たそうな雲が垂れ込めて、湿った空気が流れ込んできた。そして、東稜の核心部である通称「ゴジラの背」と呼ばれる部分を通過中に、とうとうパラパラと雨が降り出した。「こんな場所で降らなくても・・」と恨み言をいいながら、慎重に手と足を進めていく。
「ゴジラの背」の最終点には、しっかりした支点が構築されていたので、それを使って20mほど懸垂下降した。そしてロープをザックに入れて、北穂高岳山頂を目指して登っていく。天気が良ければ、北穂の小屋も見えるので何ら問題ないルートだろうが、雨の中、濃いガスで視界が遮られている上、バリエーションルートなので道標もない。稜線から外れることのないように登りつめるしかないが、道は結構、険しく、ルート・ファインディングの力が試される状況となった。慎重にルートを確認しながら高度を上げていく。そのうちにガスの中から北穂小屋の影がうっすらと見えて安堵した。11時00分に北穂小屋に到着。後から振り返ると、東稜の岩稜登攀よりも、天候の悪化により、ゴジラの背から北穂小屋までの間が今回の核心だったと思う。
北穂高山頂では、風雨は一層強まっていた。パーティと相談して、天候回復が見込めない状況で、キレットを経て南岳を目指すことは断念し、北穂南陵を通って涸沢方向に下山することに決めた。11時30分、北穂高岳小屋を出発し、一般登山道の南稜を下る。14時00分に涸沢に到着し、そのまま、一気に下山して、17時40分には徳沢に到着した。朝5時前に出発したので、その日は13時間歩いたことになる。歩きごたえは十分だった。
徳沢は、約30年前、高校山岳部夏合宿で、槍ヶ岳から槍沢を経て上高地に向かう途中に立ち寄ったことがある。当時、どこかヨーロッパ的なその美しいキャンプ場に見惚れて、いつかテント泊できればと思った。今回、予定外であったが、くしくもその願いが実現した。ふかふかの芝生の上にツエルトを立て、すばらしく快適な環境の中で、北穂高岳東稜登攀達成の祝杯をあげた(ASI記)。
山行期間 | 2016年9月10日(夜)~11日 |
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メンバー | OSM,OKD,UET |
山行地域 | 南紀 |
山行スタイル | 沢登り |
南紀の天瀬谷に行ってきました。道の駅で仮眠後、天瀬林道を入渓点近くまで車を入れることができました。いい広場があり、結構車をとめることはできますが、林道は凸凹しているので、車高の低い車はつらいと思います。
左俣に入り、最初の15mの滝。左岸巻き。滝の上がナメになっていて、滑ったらやばいのでロープで確保しながら下りました。
20mの滝。右岸巻き。
一旦、稜線に上がって、右俣の下降を開始しました。
滝は懸垂で降りました。左俣の合流前のナメ。滑ったらいやなのでここも懸垂で降りました。
午前中は曇っていて、暗い感じのする沢でしたが、いろいろな要素が詰まっているいい沢でした。
行動時間
7:00駐車地→7:40二俣(左俣)→8:10 15mの滝→9:30 20mの滝→10:30尾根に上がる(右俣下降)→14:00左俣と合流→14:00駐車地
山行期間 | 2016年8月20日(夜)~21日 |
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メンバー | OSM,NKZ,MKM,SKM,NKO |
山行地域 | 大峰山系 |
山行スタイル | 沢登り |
今回、沢登りの経験の少ないメンバーが中心であったため、難易度が低いと言われている下多古川に行くことにしました。特に難しいところはなく、ところどころ登山道が並走しているので、エスケープもしやすく、初心者でも安心して連れて行ける沢だと思います。
入渓は橋を渡った広場からしました。この時期特有のことかもしれませんが、入渓してしばらくは、岩にゲジゲジのような虫が気持ち悪いぐらいいて、手の置き場に気を使いました。
琵琶滝近くから大岩が出てきて、おたすけ紐を使うことがありましたが、よく探せば使わなくて登れるルートがあると思います。琵琶滝は立派な滝で一見の価値はあります。右岸巻きで、テープがあります。
ハングした嵓。この辺りは大岩だらけです。
中の滝。これも右岸に下山道と巻き道があり、テープもありました。
少し小雨が降ってきたため、中の滝から上には行かず、下山としました。下山もしっかりした道がありました。
行動時間
6:50出発→8:10つり橋(785m辺り)→9:00琵琶滝→10:00中の滝→11:20駐車地
山行期間 | 2016年8月27日(夜)~28日 |
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メンバー | OSM、MSD、KTY、NGS、KNS、OKD、TYK、KSI、INO、TCH、MRJ、SOT |
山行地域 | 比良山系 |
山行スタイル | 沢登り |
台風10号と上空の寒気の入りの影響で、予報では雨マークが出てしまいましたが、1回目のときと同様、CLさんの「ひとまず出発してみましょう」のメールで決行となりました。
道の駅妹子の郷にて小宴会の後、仮眠。
当日は5:00起床。高いところに筋雲があり、ところどころ青空も見えて、思ったより天候は悪くない。各自朝食の後テントを撤収して5:40に道の駅を出発。ガリバー旅行村には6:15頃到着。入渓点までは通常の登山装備で歩きました。
林道終点すぐからの入渓も可能とのことですが、そこからのルートは難易度が高いらしく、登山口の看板には「死亡事故多発」との注意書きもありました。今回は八淵の滝までは登山道を進みました。八淵の滝の前で入渓準備。入渓前に装備の着用状況を確認していただくと、PASの装着の仕方に誤り発見。無意識に作業してはいけないと反省。
八淵の滝は右岸を巻き、滝上部に出てしばらく進むとすぐに貴船ノ滝へ。
そして次々と現れる小滝をどんどん遡行していきました。今日は昼から降雨が見込まれていたため、休憩もそこそこに早めに進んだものの、9時頃にはポツポツと雨の雫が落ち始め、30分後には本降りに。予想より早い降り出しで気持ちがはやります。最初は地形図と遡行図をしっかり読み、コンパスも合わせてすすんでいましたが、途中から遡行することばかりに夢中になり、現在地把握が次第に甘くなってしまいました。前回、地形図や遡行図から現在地を読み取ることができなかったため、今回は少しでも把握できるように心がけたものの、気づくと足元ばかり見てしまい周囲の地形の変化やルートの進み具合のチェックが疎かになりました。普通の登山道と違い、沢は本当に難しいと感じました。
また悪路をロープとスリングで自己確保して登った際に、安全地帯に到達する前に自己確保を解除しようとしました。もっと安全な場所まで行ってから、解除するようにとのアドバイスを受けました。大丈夫と思ってもやはり安全地帯かどうかを客観視して、安全マージンを高めにとる行動をすることが大切と肝に銘じました。
下山時、入渓ポイントだった八淵の滝を通過しましたが、入渓時より明らかに水量が増えており、わずか数時間の降雨でも標高を下げるほどに増水することを、あらためて認識しました。
ところで、私の天敵のヒルが、今回はまったく現れず、下山後にほっと胸をなでおろしました・・・。
沢トレーニングは今回で終了です。しかし沢は、読図、気象予想、登攀、ロープワークなど、さまざまな登山技術が総合的に求められる分野であり、今回はあくまで「体験させていただいた」程度と、あらためて感じました。
これからもっと技術を高めていければと思います。
行動時間
6:35駐車場出発⇒7:10/7:23入渓準備・入渓(八淵の滝)⇒8:25休憩⇒9:15まぼろしの滝⇒10:43遡行終了11:07下山開始⇒12:25八淵の滝にて休憩⇒12:50下山終了
山行期間 | 2016年8月18日(木)夜~8月21日(日) |
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メンバー | MSD, KYF, TYK, INO, MRJ |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 縦走 |
猛省の夏合宿!!
やらかしてしまいました...
共同装備として今回私が担当していたのはテント本体。しかしそれを間違ってしまったのです。
本来持ってくるべきテントではなく、しかも本体でもなく外張りを...他のテントのしかも本体でもなく外張りを間違って持って来てしまったのです。原因は完全に私の不注意、思い込み。
その間違ったテントの外張りは約3週間前のルームの時に持って帰っていた物で、共同装備リストを確認し持って帰ったつもりになっていた。しかも出発まで再度確認する機会はいくらでもあったはずなのに、つもりになっていた私はいちども再確認することなくザックに詰め込み、山行初日の昼過ぎに朝日小屋テント場でザックから出す時まで全く自分の失敗に気づくことはなかった。結局テントのフライと外張りとテントポール1組ではどうしようも出来ないという事で山小屋に素泊まりすることになりました。
今回一緒だったメンバーの皆さんには本当に申し訳なく、自分の不注意に大変反省しています。
しかも「共同装備の物は共同責任だから」「久しぶりの縦走だから小屋泊まりのほうがゆっくり休めて良い」「これ(お酒)飲んで忘れろ」「私たちにも責任があるから」など優しい言葉で私を励ましてくださり、申し訳ない気持ちでいるところに皆さんからの言葉に救われる想いでした。
8月18日(木)
午後9時に大阪を出発し蓮華温泉駐車場に到着したのは19日午前3時。駐車場にてテントを張り仮眠。この時のテントは山行時に使用するテントとは別に用意していたものであった。
8月19日(金)
午前5時起床。朝食は各自用意していた物を手早く食べ終え、準備を整えて出発したのは6:20であった。天候は曇りで時折太陽が顔をのぞかせていた。山行初日は朝日小屋キャンプ地までの予定。昭文社の山地図のコースタイムでは所要8時間10分となっている。
私にとって今回のコースは7~8年ぶりであり、木道の多いこの山道は忘れていた私の古い記憶を呼び起こしてくれた。当時のことを懐かしく思い出しつつ時折傾いて滑りやすくなっている木道に注意しながら軽快に歩いていく。カモシカ坂を登り終えて少し歩いたところ、このあたりは五輪高原という名前が付いた場所で開けていて見晴らしも良く、水場の冷たい水が乾きを潤してくれた。
朝日岳山頂に到着したのはちょうど正午であった。山頂からの展望は真っ白で何も見えず、展望案内を見て、晴れていれば見えるであろう山々を想像して楽しんだ。朝日小屋到着は12:50で「お疲れさん」とテントをザックから出した時に冒頭で書いたとおりの悲劇。皆さん本当にすいませんでした。
小屋ではリーダーの2人にレクチャーを受けながら天気図を書きました。まだまだ不慣れであり
練習あるのみです。
8月20日(土)
山行2日目、この日は白馬山荘までの予定。
コースタイムは約8時間。しかし白馬山荘の到着時間次第では白馬三山の杓子岳、鑓ヶ岳まで行ってみようと前の晩に話していた。
朝4時に起床し出発は5:20となった。この日の天候は晴れのち曇りそして雨。前半の稜線歩きは展望も良く本当に気持ちの良いものであった。しかし残念ながら白馬岳山頂での展望は前日の朝日岳同様に真っ白で何も見えず残念。白馬山荘到着は11:35。相変わらず天気は曇り、これから杓子岳に登っても展望は望めないと予想されたが、まだ正午であり時間もあるので行くことになった。皆さんまだまだ元気である。
小屋での宿泊手続きをして部屋で荷物をアタック装備にしていざ出発。午後4時の気象情報を聴くためには鑓ヶ岳まで行ってしまうと時間がギリギリになるとのことで杓子岳までの往復となった。アタック装備のため荷物は軽くなったが、思ったよりもアップダウンがあったのと杓子岳頂上での展望も全く望めなかったなかで疲れを感じながらの白馬山荘への復路途中、たしか最低鞍部手前だったと思う、ほんの一時進行方向の白馬岳方面のガスがすーっと流れていき白馬岳やその直下にある白馬山荘まではっきりと見ることができた。一同しばし足を止めてその風景に見入っていた。「これを見られただけでも杓子岳まで行った甲斐があった」と誰かが言っていたが、本当に同感であった。
山行2日目の天気図は前日に比べて気象情報の拾い方が分かってきた。効率良く情報を天気図に落としていくにはまだまだだが、数をこなしてしっかりと天気図がかけるようになりたいものである。夕方からは雨が降り出してきた。
8月21日(日)
この日の予定は4時起床であったが3時半にはしっかりと目が覚めていたため布団から抜け出し外の景色を見に行った。まだ夜明け前で星がとてもきれいに見えていた。昨晩の雨もいつの間にか止んでおり、今日も昨日同様に午前中は晴れてくれそうである。
最終日この日のコースタイムは約5時間。すばやく朝食をすまして5:00に出発。白馬岳山頂はご来光待ちの登山者でごった返していた。山頂の道標付近は記念写真待ちの列ができており我々もその列に並んだ。山頂からの展望は素晴らしく、今回の山行で初めての山頂からの展望を楽しめた。劔岳や立山三山、そして遠く富士山までも望むことができた。白馬大池を経由し蓮華温泉駐車場に到着したのが9:32。車から温泉セットを取り出し蓮華温泉ロッジにて入浴、3日間の汚れと疲れを洗い流した。皆さんお疲れ様でした。
今回の山行では私の大失態によりメンバーの皆さんには大変な迷惑をかけてしまいました。
そんな私に対し本当に心優しい言葉をかけて下さりとても感謝しています。
今後同じ失敗を繰り返さないことはもちろん、事前の準備段階での確認の徹底を行うようにしていきたいと思います。
豊蔵拓也
山行期間 | 2016年8 月10日(夜)~14日 |
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メンバー | OSM YDA OKD |
山行地域 | 北アルプス(立山連峰) |
山行スタイル | 沢登り |
夏です、沢です、合宿です。
今計画は折立から真川・シンノ谷を遡行して北ノ俣岳への稜線に上がり、黒部五郎のカールを経て五郎沢を下り、さらに黒部川・奥ノ廊下を下り、赤木沢を遡行するというものです。ひたすら沢の夏合宿スタートです。
(8月11日)天気は快晴。午前3時、有峰林道入口のゲートに到着。順番待ちの車が多くゲートまで遠い。こんなに車が多いのは初めてです。6時にゲートが開き、折立へ車を走らせます。駐車場は満車で臨時駐車場へ停めました。まもなく臨時駐車場も満車で出庫待ちの車列が。これも「山の日」効果でしょうか。
臨時駐車場南のゲートを通り、すぐ真川に入渓です。しばらくは退屈な河原歩きです。2時間ほど歩くと川幅も狭く岩場も多くなり、渓流らしい様相に。ここで白いひげを立派に蓄えた釣り人の方に出会いました。「まったく釣れていない」との事。足どりも軽く岩場を降りていく様子は仙人の様でした。いや、仙人だったのかも・・・。初日の余裕から大休憩をとりつつ、さらに3時間ほど歩いてシンノ谷出合に到着(この大休憩のツケが翌日にまわってくることに・・・)。
暑さに耐えかね水風呂に
特に困難な場所も無く、シンノ谷を1800m付近まで遡行。少し早いが、本日の行動は終了。夕食まで昼寝をしたり周囲を散策したりとのんびり過ごします。これで良いのでしょうか?余裕の合宿初日・・・(このツケは翌日に)。
(8月12日)天気は快晴。6時30分、遡行を開始。いきなり沢が荒れてます。流木も多く、石も動きます。なかなか進めません。ここを境に急に険しくなってきました。滝の直登もヌメりが多く緊張の連続です。早朝の冷たい水に胸まで浸かります。巻き道も倒木だらけです。何度もロープも出します。バイルとハーケンの出番です。
難所を慎重に越えました。2200m付近で水が無くなりますが、しばらく進むと水流が戻ります。美しい景観を楽しみながらの遡行です。シンノ谷も本当に美しい沢でした。水は稜線の下のガレ場まで出ていました。
今日も暑さに耐えかね水風呂に
稜線に11時頃出て、北ノ俣岳、赤木岳を越えて黒部五郎岳へ向かいます。遡行で消耗した体に重荷がこたえます。15時30分、黒部五郎岳手前の分岐に到着。天気図を描く時間がせまっているため、黒部五郎岳には登らず五郎のカールへ下ります。16時、YDAさんがラジオで気象通報を聞きながら天気図作成。その間にOSMさんは周囲の偵察。OKDは休憩(えっ?)。水場から五郎沢右俣へ続く沢を下って、17時前に本日の行動は終了。10時間越えの行動時間にクタクタです。
(8月13日)天気は快晴。5時30分、五郎沢右俣の沢下り開始。それなりに険しい場所も出てきますので油断は出来ません。五郎沢右俣も美しい沢です。奥ノ廊下から遡行するのも良いと思います。やがて左股と合流して8時30分、奥ノ廊下に到着。奥ノ廊下のエメラルドグリーンが素晴らしいです。流れの強い場所もあるので慎重に徒渉を繰り返します。
9時50分に赤木沢出合に到着。ここから日本で最も美しい沢の一つと言われる、赤木沢の遡行です(その美しさは写真をご覧ください)。
お約束、暑さに耐えかね水風呂
13時、遡行終了。赤木沢の源頭の冷たい水でのどを潤しました。
翌日も快晴の空の下、折立まで下山。全日快晴という素晴らしい夏合宿が無事に終了しました。
11日 7:30 真川入渓→11:30 シンノ谷出合→13:30 1800m付(近動終了)
12日 6:30 1800m付近→11:00 稜線→15:30 黒部五郎岳手前→五郎沢右俣 17:00(行動終了)
13日 5:30 五郎沢右俣→8:30 奥ノ廊下→9:50 赤木沢出合→13:00(行動終了)
14日 折立へ下山
山行期間 | 2016年8月11日~14日 |
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メンバー | TGA,KDA,SKM,IND |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 岩稜縦走 |
当初計画は剱沢を経由して室堂に戻るはずだったが直前に「雪渓の状態が悪く剱沢が通行不能か?」との情報を得たので、急きょ欅平に抜けるルートに変更した。
このルートは個人的に3年前に歩いた経験があるので、「自分の記憶がどれだけ当てになるか」という別の意味での楽しみもあった。
◆8月11日(快晴)
午前9時に室堂を出発。
初日から天気に恵まれ、カメラ片手に本日の幕営地である剱沢CPを目指す
雷鳥沢を登り終えると目の前には剱の雄姿が!
ここから下り、12時半に剱沢CPに到着。
今日は時間に余裕があるので各自のんびりと就寝までの一時を過ごす。
◆8月12日(快晴)
今日のルートは長丁場になるので午前1時起床。
暗闇の中をライトの光を頼りに別山尾根から剱岳山頂を目指す。
午前5時、前剱に到着。
何とドンビシャのタイミングで御来光を拝む事が出来た。
ここからは鎖場が続く。
一般ルートではあるが事故も多いという。
特に今回は縦走装備の10㎏超のザックを背負っているので気を抜けない。
剱沢を出発して4時間程で剱本峰に到着。
少しの間360度の展望を楽しむ
ただ今回は、山頂はひとつの通過点、ここからが本番。
まずは長次郎のコルを目指してクライムダウン。
続いて長次郎の頭を超える作業がある。前回は中央部のバンドをトラバースしたが、今回は一旦懸垂下降し、そのまま直下にあるルンゼを直登した。
池ノ谷乗越は浮石も多く、高低差もそこそこあるので、慎重にクライムダウン。
今回の行程中、一番の(?)要注意地点である池ノ谷ガリーに到着。
ここは我々以外の数パーティーが同時に下る事になったが、案の定落石が連発。「ラーク」という叫び声が何度も響き渡る
池ノ谷ガリーを無事通過すると、すぐに「小窓王」に登るルートに取り付く。
このルートは通称「発射台」と呼ばれており、少し離れた場所から見ると、とても登れる感じでは無いが、実際は案外楽に小窓尾根の稜線に出る事が出来る。
稜線に出ると小窓雪渓が眼下に見える。
そこを目指して一気に下るが、暑さも加わり、このあたりで疲れがピークになる
小窓雪渓まで降りると心地よい風が吹いており、ここで大休憩。
アイゼンを付け、小窓雪渓を300m程下ると見慣れた◎マークを発見。
ここから雪渓を離れ、旧鉱山道に取り付く。
少し歩くと高度感が増し、小窓雪渓が遥か下の方に見える。
案の定、このルート地図を見ると「転落事故多し」と書かれている。
尾根の裏側に回り込むと「ここから一般道」と書かれた看板を発見、流石にホッと…。
15:30 今日の幕営地である池ノ平小屋に無事到着。
◆8月13日(快晴)
今日は阿曽原温泉小屋までの比較的短いルートとなっているので、少し遅めの4時起床。
「平の池」で少し休憩し、迫力ある八ツ峰をしばらくの間撮影。
仙人温泉小屋を経て、「チーム阿曽原」の方々が整備して下さった雲切新道を通り、仙人ダムに到着。
ここは何とダム施設の屋根が登山道になっている、しかも続くルートも施設の中を通っているため、思わずメンバーから出た言葉が「不法侵入や~(笑)」。
ここから1時間程歩き、今日の幕営地である阿曽原温泉小屋に到着。
文字通りここで温泉に入り、3日間の疲れをとる。
◆8月14日(快晴)
今日は今回の合宿の最終日。
黒部水平歩道から槻平に抜ける行程となっている
勝手な物で、ここまで来るとあと1日位余分に歩きたい気分になってしまっている。
水平歩道のクライマックスである「大太鼓」はメンバー全員に好評で、バリバリの高度感を皆で堪能した。
10:25 槻平に到着。予定通りの行程で今年の夏合宿が無事終了した
(IND)
【行動記録】
8/11 室堂9:00~剱御前小屋11:25~剱沢CP12:30
8/12 剱沢CP2:45~前剱5:05~平蔵のコル6:00~剱本峰7:05~池ノ谷乗越10:10~小窓13:25~池ノ平小屋15:30
8/13 池ノ平小屋5:30~仙人池フュツテ6:20~仙人温泉小屋8:25~仙人ダム12:00~阿曽原温泉小屋13:30
8/14 阿曽原温泉小屋4:50~水平歩道~大太鼓7:35~欅平10:25
山行期間 | 8/11-13 |
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メンバー | ABE,TKD,KRA,DTE |
山行地域 | 剱岳 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
剱岳に登ったことがない新人二人、夏合宿で源次郎尾根から剱岳に登頂したいと考えていたところ、A・T両先輩が参加してくださることになり、6月に計画作りとトレーニングを開始した。
計画は、剱沢をベースキャンプとし、源次郎尾根主稜の完登を目標にした。
トレーニングでは、初級アルパインルートをアタック装備で登ることを念頭に、登山靴での初級クライミング、御在所岳前尾根等でのリードクライミング、歩荷トレーニング等を2ヶ月にわたり、ほぼ毎週行った。
調査もトレーニングも完了と思っていた出発前だったが、猛暑と雪不足による剱沢雪渓崩壊・通行規制の情報が入り、一般ルート(別山尾根)への変更も視野に入れての出発となってしまった。
結論として、雪渓のトラバース=アプローチが、今回の合宿一番の核心となったように感じる。
8月10日 22時離阪
■8月11日 3時立山駅駐車場着
3時間の仮眠後、7時20分アルペンルートで室堂に入る。
8時40分 室堂を出発
10時30分 剱御前小屋
11時10分 剱沢テント場
テント設営後、派出所で剱沢雪渓の状況を確認し、源次郎尾根の取り付き偵察のため、剱沢を下降する。
イメージしていたような広大な雪渓がなかなか現れない。
雪渓の両岸に黒く深いシュルンドが見えてくると、別山尾根があるのに源次郎尾根に行かないといけないのか、という気がしてくるが、そのためにトレーニングを重ねてきたのだから、簡単に諦めるわけにはいかない。
巻道を1時間ほど下り、取り付きポイントの巨大な岩が見えてきたところで、雪渓に降りる。
軽アイゼンを付け、安全に渡れそうなルートを模索。雪渓には大きなクレバスがいくつかできていて、所々表面が溶けて水が流れている。なかなか進むのが躊躇される。
Aさんのヨーロッパ仕込みの氷河歩き確保方法で、Kさんにルートを探してもらう。
たった数十メートルのトラバースだが、次の一歩で踏み抜いて雪渓の下に落ちるのでは、と思ってしまい、足がすくむ。
雪渓を渡り切って、取りつきを確認、13時30分偵察終了。
剱沢から源次郎尾根を登ると、標高的には500m下って1,000m上ることになる。
体力勝負。
15時 剱沢ベースキャンプに戻って、翌日のアタックに備える。
■8月12日
雪渓の状態が悪いので、日の出をめがけて取り付くことにする。
4時15分 剱沢テント場を出発。
剱沢を下ると、すでに源次郎尾根には先行パーティのヘッドランプの灯りが見える。
5時15分 偵察の成果があり、スムーズに雪渓を渡る。取り付きで先行パーティの順番待ちとなる。
取り付きの登りは一番難しいと聞いていたが、距離は短く、残置スリングもある。念のためロープを出し、トレーニング通りのロープ一本の確保方法で抜ける。その後、源次郎尾根主稜I峰は藪漕ぎだった。
ハイマツ帯に入ると、ルートが不明瞭で松の上を歩く場面も。
トップは終始Kさんで、ルートファインディングを行ってもらう。
聞いていたとおりのⅠ峰の長さ。
ロープを出したのは結局、取り付きを含めて短いルート2回と、Ⅱ峰下降時の懸垂のみだった。
クライミングというよりは、歩きが勝負のルート。
7時50分Ⅰ峰。
Ⅰ峰とⅡ峰の間の稜線では少し高度を感じたが、あとは、終始快晴だったにも関わらず、高度感、スリルはあまりない。ひたすら歩きのバリエーションルートである。
懸垂支点は聞いていたとおり非常に頑丈そうで、残置スリングが多数あった。
先行パーティを待ち、8時半、Ⅱ峰の懸垂を終えた。あとは簡単なスラブやガレ場を本峰に向けて登るだけとなった。
10時 剱岳登頂。終始Kさん先頭で、スムーズに登った。せっかくバリエーションルートに来たのだから、自分でもルートファインディングができたらよかったと後から思ったが、結局ついていくのが精一杯だった。
雪渓で水を補給しながら、全装備を担いで登るような継続登攀には、まだまだ道のりが長いと感じた。
10時40分 別山尾根を下山開始。
渋滞に巻き込まれながら、13時40分、無事剱沢に下山した。
快晴に文句は言えないが、一日中ものすごい日差しでちょっとぐったりした。
17時頃ガスが出て、涼しくなった。
剱岳・別山の大展望が、早送りのように雲に覆われていく光景は趣深い。
■8月13日
4時 室堂に向けて、別山―立山三山経由で下山する。
この日も快晴の立山を歩きながら、4月にスキーで来た時の雪景色を思い出す。
一年のほとんどが雪に覆われるこのエリアで、三日間雲ひとつない景色の中、夏山を満喫できた幸運を実感。
早く雪が降って春にならないかな、と思う。
渋滞の雄山から一の越を経て、8時30分、室堂まで下山。
天候に恵まれたのは大きいが、やはり源次郎尾根主稜の前に、雪渓を渡れるかどうかが今回一番のポイントだったように思う。トレーニング段階で、雪渓のことはあまり気にしていなかった。現地でリーダーAさんに指示してもらった確保方法のおかげで、安全にルートに取り付くことができた。
今回の合宿では、
・目標に合わせたトレーニング計画を作ること
・雪の状態は直前まで様子をみるしかなく、現場での判断が重要である
という二点が、とても勉強になった。
(行動記録)
8月11日
8時40分 室堂
10時30分 剱御前小屋
11時10分 剱沢テント場
13時30分 源次郎尾根取付き
15時 剱沢テント場
8月12日
4時15分 剱沢テント場
5時15分 源次郎尾根取付き
7時50分 Ⅰ峰
8時20分 Ⅱ峰
10時 剱岳
13時40分 剱沢テント場
8月13日
4時 剱沢テント場
5時 別山
6時 富士ノ折立
6時40分 大汝山
7時 雄山
7時50分 一の越
8時30分 室堂
山行期間 | 8月8日~9日 |
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メンバー | HSO,SZK |
山行地域 | 北岳バットレス |
山行スタイル | アルパインクライミング |
夏季休暇一週間、天気は全て晴れマーク。合宿までじっとしていられなかった。
我々は北岳バットレス第4尾根を目指すことにした。
8月8日 芦安駐車場から広河原までタクシーで移動。
会でも毎年のように北岳バットレスが計画されるが、ことごとく雨になやまされる。
自分は2回雨、SZKさんも去年は雨で登れなかった。
広河原ですぐに支度をして、大樺沢から取り付きまでさくさく歩く。
b沢の取り付きで休憩し、装備分け。今回は岩中BVも考えて沢で予備水を+2L汲んだ。
トップのザックは軽く、フォローに予備装備をつめこんだ。
ハーネスをつけてb沢をすこし登って、尾根にのる。以前は尾根からつめれた気がしたが、そうすると一部尾根が崩壊していたので、沢からいった方が歩きやすかった。今年は雪解けが早く、雨もすくなかったのか、沢の水があきらかに少ない。さらに草もボーボーになっている。結構な藪漕ぎをしながら尾根を登った。
bガリーにも雪は全くなくなっていた。ビレイ点でしっかり休憩をとって登攀を開始。
1P bガリー大滝40m HSO
快適なクラックを気持ちよく。垂直に近いが手足ともしっかりしたホールドがあってすこぶる快適。
40mほど登って終了。ハーケンはさびていたのでカムで補強。
2P bガリー大滝20m SZK
上部を踏みあとがあるテラスまで。Ⅱ級ほど。
天気もよく快適そのものと聞くバットレスも虫だらけで精神が崩壊しそうだ。
bガリーをぬけるとふみあとを少し昇って第2尾根を見渡せるように場所がひらけたら、左手にある抜け道をたどってcガリーへ抜ける。先回はここが発見できずかなり迷った。
コンテで抜けてcガリーの通過。雪渓もなく時間短縮のため、cガリーを右からのぼって横断し、直接4尾根の取り付きへ向かった。横断はかなりざれて岩雪崩が恐ろしい。距離を開けて通過する。cガリーは左から登った方がいいかもしれない。
3P cガリー~4尾根取り付きスラブ30m SZK
いい感じの凹の左側の緩傾斜のスラブを登る。左上の木をうまいこと左から巻いてⅡ級?もったいな~
ビレイ点から肩絡みでビレイしてもらい、すぐに4尾根取り付きテラスに到着。
しっかり休憩をとる。ここまで広河原から7時間。結構つかれる!
バットレス第4尾根
1P クラック~スラブ30m HSO
すこしやらしいクラックをレイバックで登りあとは簡単な登りで半分コール後すぐに終了。
2P 草付きフェース30m SZK
草付きを5mほどのぼって、正面の大岩下部を右上。階段状。
3P フェース~リッジ30m HSO
同じく階段状のフェースをリッジにのった大岩の下まで。
4P リッジ~マッチ箱 SZK
2P(20+30)分を1Pでマッチ箱まで。高度感抜群のリッジがすごく気持ちいい。
すこしむずかしい三角形の垂壁Ⅴ級をSZKさんリード。ナイス⤴50mロープいっぱいでマッチ箱。
マッチ箱から懸垂し、上部へ取り付く。
ここで少し休憩。風が強くガスがでてきたので雨具を着る。
もう岩中BVは免れそうだ。
5P フェイス 35m HSO
出だしはすこしやらしいスラブだが、よくみれば細かいホールドはたくさんある。数手ですぐに快適なフェイス。
枯木テラスまで1Pでいける?と書いていたが距離的に無理で一度切る。
6P 草付きの凹角 30m SZK
枯木のテラスまでロープは半分以上でた。立っているが手足良好。
7P トラバース 20m HSO
崩壊箇所をトラバース。気持ちがよすぎる!
8P 城塞ハング 30m HSO
やはりちょっと難しい!すかさず手が出てA0、残念。
5mほどの登りであとは階段。最後はハイマツを束ねて支点で終了。
コケたらあぶないので安全帯までアンザイレンで通過し、装備解除。
あとは踏みあとをたどると一般道にでる。
すこしあるけば北岳に到着。固く握手をし、肩の小屋へ向かった。
今回は合宿前に体力温存の為にリッチ小屋泊!
風はつよいが景色良好!山はいい!
8月9日 5時小屋出発。白根御池と通るルートで下山。
雑談をしながらすぐに広河原についた。
北岳、そしてバットレス、いずれは冬期にも来たい。
行動記録
8日 広河原0615~2又0800-0821~B沢入口0900-0920~bガリー1030~第4尾根取り付き1300~マッチ箱1510-1530~終了点1705~北岳1750~肩の小屋1815
9日 肩の小屋0510~白根御池0640~広河原0830
山行期間 | 7月30日~31日 |
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メンバー | MTM,HSO,SZK,UTJ,MTU |
山行地域 | 明神岳 |
山行スタイル | 岩稜縦走 |
涸沢へ向かう道中かいつも気になる、明神岳。
横目にみながら、どこ登るんやろと気になっていましたが、ついに足を踏み入れることができました。
7月29日(夜) 離阪
7月30日 朝起きれば雨が降っている。しかも結構な大雨だ。今回は登攀的要素はなく、ガレ場の多い歩きルートと考えていたため、特に気にすることなくタクシーの待合所で雨宿りをしながら”一人”パッキングをすます。そして車にのると・・あれっ??みんな中止ムード。
合宿前の最後の合宿なので、みんなしぶしぶパッキングし、タクシーにのっていざ上高地!
岳沢に向かうルートを7番看板まで進み、明神の南西尾根に取りつく。
南西尾根はかなりトレースがついており、きつい一般道といった感じである。
雨は次第に止んできていたが足元はやぶやぶのびっちゃびちゃ。
暑いがサウナスーツの雨具下を着込んで汗か水濡れかわからないほど体もびちゃびちゃ。
虫もかなり多い。
2時間ほど上がったところで、ようやく森林限界を迎え、岩稜帯へ。
こちらも結構トレースが残っており、岩もそこそこ安定している。
下方から5峰~2峰、主峰がそびえるが、それぞれでかい!地図の等高線で想像していたよりでかい!
一度登り、かなり下ってまた登るを繰り返す。
計画の段階では多くのパーティーがそうしている5峰台地でBVの予定もあったが、台地でまだ10時半。
まだまだ行動はできるし、翌日の行動時間が長くなることを考えると足を進めた。
5峰台地~5峰ピークで古びたピッケルを確認し、4峰へ向かう。
初日はガスで視界が30mもなく、トレースをつかうとまったく違う方向におりていったが、5峰~4峰は崖になっていたので、一部巻いているトレースであった。コンパスを確認しながら4峰に向かう。ここからは一本のとがった稜線であり、おそらく視界が良ければ高度感がすばらしく、気持ちのいい稜線だとおもう。冬も楽しそうだ。
我々はガスでまったく高度感のない稜線を歩いていく。おそらくすこしいやらしい岩ののっこしも、晴れて高度感があれば恐ろしく感じるのであろうが、まったくない。
3峰は直登すると登攀を楽しめるとのことで前日までは張り切っていたが、雨でぬれているし、BV地まで時間を稼ぎたい気持ちしかなく、話題になることなく巻き道。通過。
横に長いピークで少し長く感じるトラバースを終え、10分ほどあるくとすぐに2峰についた。
2峰ピークでは懸垂下降が必要となるが、ピークの手前と奥で2か所の下降支点を確認した。
50mロープを折り返して使用。視界はいよいよわるく、20m下にあるといわれている次のテラスがまったく見えない。コンパスで方向を合わせ、降りる方向は間違っていないのでまずはCLが降りて状況を確認することに。ロープの作業をしていると一瞬ガスがきれて主峰が確認できた。下にもテラスがわずかに見えた。
懸垂下降は何度も練習しているが、本番でしかも下がわからない懸垂下降となるとやはり一歩踏み出すのに勇気がいる。
途中にはしっかりした懸垂支点があり2Pで懸垂を終え、ついに主峰へ。
主峰は看板もなく本当にピークのみであった。
すぐ下降したところにBV適地があるとの情報だったので、すこしくだってみるとかなりいいBV地があった。
ちょうど3時、予報どおり雨が降り出した。
急いでツェルトを張り入り込んだ。
夜間予想されていた雨はまったく降らず、ガスも晴れてすばらしいテント泊となった。
7月31日 前穂高まで行って、重太郎新道を下山する。
早朝から行動を開始、明らかに天気は良く気持ちがいい。
ここが一番革新となったかもしれない。険しい下りと浮石の多い登りだ。
後ろを振り返るときれいな明神岳が
うーん!素晴らしい!
こんなに天気が良いと昨日5峰台地にとまって明神を歩いたほうがよかったのでは、、
と思ってしまうが、気持ちはもう下山→肉である。
前穂高ピークに立ち、写真を撮ってから重太郎新道を下山。
前日とは打って変わってきれいすぎる上高地。
行動記録
30日 上高地0640-7番看板0740-5峰台地1025-5峰1118-4峰1218-3峰1250-2峰1303-1峰1410-BV1450
31日 BV0413-前穂高0539-岳沢小屋0800-上高地0940
(行動時間に休憩を含む)
山行期間 | 7/29-31 |
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メンバー | DTE,ABE,TKD |
山行地域 | 甲斐駒ヶ岳 |
山行スタイル | 登頂・トレーニング |
今回、夏合宿で目指す剱岳源次郎尾根のトレーニングとして、
黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳を目指した。
7/29 21時半、離阪、7/30 3時、尾白P着
仮眠後、5時半出発。
黒戸山までの長い長い樹林帯を、ひたすら登る。
クマザサの広がる笹の平を過ぎ、尾根に出てひたすら登る。
信仰の山なので、ところどころ石仏が置かれているのを横目に、必死で歩く。
黒戸山の巻道までで細い尾根に出て、黒戸山を巻き切るとやっと5合目小屋跡。
ここから結構下り、もったいないなぁと思いながら七丈小屋までの登りにかかる。
ここからは垂直の梯子が連続する急登。
まだかなぁと思っていたところで、
11時七丈小屋着。
受付を済まし、ツェルトに荷物をデポして、山頂を目指して出発、11時50分。
少し樹林帯を登ると、すぐハイマツ帯を抜け森林限界を超える。
ガスが多いが、花崗岩の岩陵帯を登りながら時折の山容が見渡せ、やっと甲斐駒ヶ岳に来たなぁという気がする。
山頂までは鎖の岩場の連続で、良いトレーニングになったと思う。
13時半山頂。14時下山開始。15時テント場。
なかなか順調に、9時間半の行動を終えることができた。
7/31 翌朝は、テント場から鳳凰三山と後ろにそびえる富士山を見ながら4時50分テント場撤収。
八ケ岳方面の御来光を前にして下山開始。
5時20分尾白に下山。
駒ケ岳神社にお参りして、昼過ぎには帰阪。
源次郎尾根を目指し、2ヶ月間、近郊ゲレンデでのクライミング、御在所前尾根、雪彦地蔵岳、歩荷トレーニングをこなし、
今回が仕上げの合宿トレーニングとなりました。
それにしても、黒戸尾根は日帰りトレランのメッカのようでした。
コース的には日帰りでがんばるトレーニングも良いかもしれません。
山行期間 | 7/22日~7/24日 |
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メンバー | MSD(CL) KYF(SL) KSI INO TKR |
山行地域 | 中央アルプス 南駒ヶ岳・越百山 |
山行スタイル | 縦走 |
76期の山行で中央アルプスの越百山から南駒ケ岳の縦走に行ってきました。
リーダーとサブリーダーと76期3人で計5人の山行でした。
金曜日の夜に天王寺で集合して車に乗って移動です。長距離運転ですがみんなで交代しながら登山口近くの道の駅で仮眠をとります。大阪では快晴でしたが現地に着くと雨。。。朝起きたら止んでいますようにと願いをこめて就寝するも起きても雨でした。。。残念。。。
5時に起床して登山口へ車で移動します。SLの「登山口まで取り付きが一番の核心」という言葉が印象に残っています。あっちかなこっちかなと霧雨のなか話しながら、なんとか伊奈川登山口に到着し山行の始まりです。雨はほとんど止んできたので途中でカッパは脱ぎました。カッパを着て暑い中歩くことが相当しんどいということがわかりました。カッパを脱いでからは、ただただ集中して上りを登るのみです。途中水場で水を汲んで、越百小屋に到着。小屋の真っ赤な屋根が山の緑とは対照できでとても可愛かったです。そしてさらに登って11:30に越百山に到着。ガスっていてあいにくの景色。。。その後仙涯嶺を経て南駒ケ岳の山頂へ登頂。山頂まで足場が悪く脚にきましたが、なんとか登頂できてよかったです。
頂上では珍しく「おこじょ」がいました。標高2841mをものともせず、ぴょんぴょん飛び跳ねていてとても可愛かったです。ゆっくり山頂を満喫して避難小屋まで向かいました。小屋のそばでテントを張って夕食の支度。小屋に雨水を貯めているタンクがあったので、水を贅沢に使うことができました。食料係さんがたくさんの種類の嗜好品を用意してくださっていて、選ぶのも楽しかったですし、また飲んでもとても美味しくて、一気に疲れが癒されました。水の心配がないのは大きいなと思いました。その間にSLが天気図を書いてくれました。私はまだまだ全然書けないのでやはり練習が必要だなとしみじみ感じました。明日は晴れるだろうと予想!
そして楽しみの夕ご飯のカレー!畑のカレーというフリーズドライのもので、野菜がゴロゴロ入っていて美味しかったです。食べたいものと持っていけるものはまた違ってくるのでそのバランスが大変だなと思いました。しかしカレーはとにかく美味しかったです。ゆっくり食べながら色々な話をみんなでして楽しいひと時。ただ、周りが虫だらけで大変でした。。。空木岳が近くにあり、往復3時間ほどでいけます。早朝起きて行くかどうか迷ったあげく、今回はお見送りに。また機会をつくって登りたいです。早い時間からシェラフに入り就寝。私はSLと遅い時間までガールズトーク。
朝は5時に起床。起きてテントを出るとなんと快晴!昨日はガスが多く見渡せることのできなかった景色が絶景に。雲海の奥には南アルプスの山まで見えました。みんなテンションあがり、朝食準備、テントの撤収と素早い行動をします。
6時20分に出発してまた南駒ケ岳の山頂へ。昨日の景色とは一変。360度見渡す限り絶景。綺麗な雲海、真っ青な空、新緑の木々。こらがあるから山登りはやめられないんでしょうか。30分ほど山頂を堪能。メンバーの一人が体調を崩しましたが、なんとか持ちこたえて下山します。地図を見ながら自分はどこにいるのかコンパスと確認しながら下ります。あっという間に沢の下までついてしまい、なんだか悲しい気持ちに。。。
車にのって、温泉に入り、パーキングで食事をして帰阪。中央アルプスの山を満喫しました。同行してくださったCLとSLに感謝です。ありがとうございました。また食料を担当してくれたメンバー、渉外会計を担当してくれたメンバーありがとうございました。
山行期間 | 7/24 |
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メンバー | OSM YDA |
山行地域 | 木曽川水系 阿木川本流 |
山行スタイル | 沢登り |
今日は、阿木川本流へ沢登りに行ってきました。
さすが本流。水の流れが速い。
まだ2回しか沢登りの経験がありませんが、全然印象が違います。
ちょっとした段差でも足を取られそうになります。
OSMさんは「水の中を攻める派」とのことで、水流に負けないように私も足を進めます。
最近は晴れが続いていたので、去年に比べたら水量はすくないとのこと。
危ない所はOSMさんに何度も引き上げてもらい、流れの強い所では、2人が縦に並んで歩く方法を教えてもらいます。
流れのゆっくりな所は、水が本当にキレイで青く透き通っています。
ずっと見ていると吸い込まれそうになります。
上部には、うっとりするような滝もあって、本当にステキなところでした。
最後もすぐに林道に上がれて、ドロドロにならずにすみました。
今回は水量によってルートを考えたり、水流の強い所での歩き方を教えてもらいました。
これを夏合宿で生かせらるように頑張ります!
ちなみにヒルはいませんでした~♪