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冬合宿偵察 八ヶ岳 17年01月02日

山行期間 2016年11月25日夜~27日
メンバー TGA(L),SZK,ABE
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル 雪山ピークハント

 

11月25日(金)夜~27日(日)で、冬合宿メンバーで冬合宿に予定している八ヶ岳に偵察に行きました。

11月26日(土)

6時20分に赤岳山荘の駐車場を出発。 トレースにそって行者小屋まで歩きます。

足の速い登山者が私たちを抜かしていきます。

冬なのに、八ヶ岳に行く人って多いんですね~。

行者小屋に近づくと、正面に八ヶ岳の稜線や大同心、小同心が見えてきました。良い天気です。

9時頃、行者小屋着。テントを設営し、アタック装備で、地蔵尾根へ向かいます。

地蔵尾根もトレースがしっかりありました。樹林帯が終わる地点でアイゼンをつけます。

樹林帯を抜けると、阿弥陀岳が、そして冬合宿に登る北稜がよく見えました。ジャンクションピークの基部への

尾根上にジグザグにトレースが見えました。ジャンクションピークからは斜度があって、岩場もある。私に登れ

るのだろうか?

CLより、「地蔵尾根は、冬合宿のときに赤岳~硫黄岳 縦走のエスケープとして使えそう。

地蔵尾根上部が悪い箇所があるので、下降するときは懸垂下降なども考えている。」とのこと。

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冬合宿(八ヶ岳 阿弥陀北稜〜赤岳) 16年12月31日

山行期間 12月29日-30日
メンバー SKD(L) , WDZ , DTE
山行地域 南八ヶ岳
山行スタイル アルパインクライミング、冬山


いよいよ冬合宿。

10月から、歩きの山行・アイトレ・猿回し・歩荷・例会…とにかくひまにまかせて毎週トレーニングに行った。

今回Mチーム初めての冬合宿で、トレーニング目標は

・歩荷25kg以上(女性)で8時間以上

・III級程度のアイゼンでのリードクライミング

冬山トレーニングは地味で大変だが、合宿に行ってみて、その重要性を実感した。

12月28日、無事に年末の仕事納めを終えて、21時発で八ヶ岳へ向かう。

リーダーの車の中で、まず、どんなシュラフを入れてきたかが話題にあがる。

2人とも冬用。3シーズンのペラペラを入れてきたのは私だけ。

八ヶ岳ってめちゃくちゃ寒いんですよ〜。

そんなシュラフで大丈夫ですか(笑)

とからかわれる。

合宿だから、みんなもっと攻めてくると思ってました!真ん中に寝させてください!

29日午前4時、赤岳山荘Pに着き、仮眠用テントの真ん中を譲っていただいて寝るが、案の定めちゃくちゃ寒い。

8時、行者小屋に向かって出発。

登山道はカリカリ。 沢も凍っているが雪はかぶっていない。

9時、帰りにアイス体験をする予定の南沢小滝を偵察。

氷結は半分くらい、凍った部分も水が流れている。

登れなくないけど、微妙ですね。

とSKDリーダー。

翌々日にはばっちり凍っていることを願って、行者小屋に向かう。

10時30分行者小屋。

ガスがなくなって南八ヶ岳の峰々が見渡せる。日陰で寒く、夜が思いやられる。

【合宿1日目 石尊稜下部岩壁雪訓】

せきそんりょう、という名前がトラウマになりそうな1日目になった。

石尊稜は、鋸岳ルンゼと三叉峰ルンゼの間にある冬季中級アルパインルートです。

その下部で冬季登攀の訓練を行う予定、だった。

11時30分、行者小屋を出発。

取り付きまでは、私1人のルーファイで行くという課題をいただいた。

中山乗越を下って、橋のところで沢に下りて、右側の三叉峰ルンゼをつめていく…

という情報を事前にネットで見た。

あ、これが橋かな?というところで沢に下りて、トレースにそって右に右に…

あれ?!尾根に出てしまいましたが

中山乗越に戻ってきてしまった(泣)

どうしよう(パニック)

もう一度赤岳鉱泉方面に下ってみようかな…いやだな…

地図上は中山尾根から取り付きのルンゼに下れるところがあると思う(冷静)

というWDZさんの励ましにより、中山尾根をトラバースすることにする。

トレースが無い樹林帯の中で、進む方角は分かっているのだが、どこをどう歩けばいいか。頭が真っ白になって、カモシカの足跡を辿ってしまう。

沢、尾根、沢、尾根の連続する地形で、地図を見るたびに現在地が合っているか不安になる。

ちょっと下って、ルンゼ側が急斜面に見えて、やっぱりまたちょっと登って、樹林帯の彷徨。

一人だったら完全なる遭難者でした。

意を決して左側のルンゼに下りる。

そこには待ちに待った人間のトレースが(泣)

木がなくなって、赤岳鉱泉、大同心、小同心が見渡せる。

よかった…これが三叉峰ルンゼだ

でももう13時を過ぎている。

二俣のところで、左が小同心ルンゼ、右に行ったら石尊稜。のはず。

少し進んで、「石ソンりょう取り付き」と書かれたテープを見たとき、ほっとしたと同時にどっと疲れがおそってきた。

この数日、石尊稜に入った人は少ない様子で、トレースはどんどん消えていく。

膝くらいの雪が積もった沢を踏み抜き踏み抜き進んでいくが、疲労感で石尊稜ははるか彼方に感じる。

トレースが完全に消えた付近で、見かねたWDZさんが、ラッセルを代わってくれる。

取り付きのフェースらしき岩が見えているが、13時50分。ここでリタイア。

リーダーからは、

・雪山ではトレースがないところを自分の読図力で進む

・事前にもっと地形を精査しておく

などのアドバイスをいただいて、正解の取り付き地点を教えてもらいながら行者小屋へ引き返した。

もっと赤岳鉱泉方面に下っていたら、ロープが張られた明確な入口があったのだった。

私のせいで登攀訓練もできず、リーダーとWDZさんにはただの散歩をさせてしまったが、ぐったりの私は中山乗込に登り返すのが一苦労。

大反省の1日目、終了。

ところで心配していたツェルト×スリーシーズンでの夜だったが、2人のお情けで真ん中をいただいたのと、テントシューズとカイロのおかげで、端の2人より快適に寝てしまいました。すみません。

12月30日

【合宿2日目 阿弥陀北稜〜赤岳】

計画書では、阿弥陀北稜を登攀後、硫黄岳まで行く予定だが、強風と稜線上の地吹雪を心配されたリーダーは、空の様子を見てから出発するということで、ツェルトをたたんで7時、行者小屋出発。

この日のルーファイはWDZさん。

WDZさんは、行者小屋からすぐ右にトラバースして尾根に出るルートを狙っておられたが、前日のトラウマで新雪恐怖症の私が拒絶。

すみません、トレースのある方でお願いします。

7時50分ジャンクションピーク。

SKDさんリードで第一岩稜を登り始める。

ピッケル、アイゼンをしっかり決めてから次の一歩を進めて下さい、

ロープ出さなくて大丈夫ですか?

と前を登るSKDさんが優しい声をかけてくれる。

この辺りから、下を見ないようにする。

8時20分、核心の第二岩稜取り付き。

先行の大人数のパーティーを迂回し、左側のビレイ点からSKDさんリード開始。

早い!

気持ちいい〜♩と上からリーダーの声。

リーダー楽しそう。リーダーには簡単すぎるルートだったけど、よかった。

ロープ半分!寒くて声が通らない。

一瞬でビレイ解除のコール、ロープはピンピンに。

いよいよ私も登り始める。

ピッケル一本だが、フリーで岩をつかむよりも楽だ♡と感じた。

しかし、ウール手袋とオーバー手袋をつけていても、雪稜登攀はこんなに指が冷たいのかとびっくりした。

今回は2ピッチだけだが、これで何ピッチも登るのは、たぶん過酷だ。

2ピッチ目は、SKDさんに借りたバイルを出して、ダブルアックスにしてみる。

なんかアルパイン!

無事にナイフリッジを通過。

ビレイ点に着いて、

富士山が見えますよ。

とSKDさんに言われ、見渡すと八ヶ岳の全貌から富士山、御嶽山、南アルプス、北アルプスの雪山の大展望。

美しすぎて泣けてくる。

生きててよかった。と思いました。

10時、阿弥陀岳登頂。

さて、阿弥陀の下りは審議の際、むしろ北稜より脅されていた部分だが、しっかりステップが切ってあるので、難なく下降。

10時40分中岳のコル、11時中岳。

この時点で、時間的に横岳方面は厳しい。

中岳を下るとかなりの強風だが、歩けないほどではなく、太陽と青空もばっちり出ている。

この山域ではこの風が普通。とリーダー。

正午、赤岳。

12時30分、地蔵の頭。

この先はエスケープルートが無く、横岳、硫黄岳に進むには時間が遅いので、地蔵尾根を下降することになる。

地蔵尾根といえども、上部はリッジと急斜面のトラバースなので、気は抜けない。

直前に地蔵尾根で滑落事故もあったようだ。

13時行者小屋。

横岳方面は行けなかったが、大満足の内容の2日目を終えた。

さて、行程は残すところ南沢小滝のみになった。

氷結状態が微妙なので、行者小屋を撤収して南沢小滝まで下りて、氷結状態が良ければ南沢小滝で泊まって翌朝クライミングしましょう、ということに。

14時行者小屋を出発。

14時50分南沢小滝。

さてさて、滝は…

前日と変わらず、水が滴って、微妙。

誰か登った形跡。氷瀑が割れている。

登ってもいいけど、確実に濡れます。

またコンディションの良いときに来ましょうか。

シュラフが薄い私は、内心ホッとする。

ということで、一泊になったが内容の濃かった?冬合宿も無事終了。

年明け来週も、阿弥陀南稜に来ます。

今回の反省点。

・取り付きの調査はもっと精密に。

・ナルゲンの蓋はちゃんと洗ってから持って行きましょう。

(行動記録)

20161229

0800赤岳山荘P

1030行者小屋

1130行者小屋

1350石尊稜取り付き手前100m

1500行者小屋

 

20161230

0700行者小屋

0750JP

0800阿弥陀北稜第一岩稜

0820阿弥陀北稜第二岩稜

1000阿弥陀岳

1040中岳のコル

1100中岳

1200赤岳

1230地蔵の頭

1300行者小屋

1450南沢小滝

1600赤岳山荘P


76期 冬合宿第1弾 北八ヶ岳縦走 16年12月30日

山行期間 2016年12月28日(水)夜~30(金)
メンバー SGY, ASI, TYK, INO
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル 雪山縦走

合宿は北八ヶ岳へ行ってきました。12/28夜出発で大晦日に帰るという年末多忙な時期の日程になっているため、参加人数が少なく4人での山行になりました。リーダーとサブリーダーと76期の二人です。なんて贅沢な組み合わせ・・・。

11月に偵察の山行に行きましたが、あまり頭の中に記憶が残っていない。荷造りをしながら、地図を見直し、思い出す。しかし今回は冬の雪山。今まで行った雪山といえば軽アイゼンを履いて登った高見山ぐらいで、本格的な雪山登山は私にとって初めての経験。しかも11月12月と多忙だったため、トレーニング山行を2回も欠席し、さらには最終のルームも休んでしまうという、とても残念な準備になってしまい、気持ちが不安になる。参加する同期のもう一人はとても強く健脚な持ち主で、私だけが足をひっぱるかもしれないと思い、自己トレーニングがてらに何度かジョギングを実施するが、不安は残る。しかし、一番の不安が、寒さ!なんといっても、私は末端冷え症!寒がり!寒さに耐えることが最大の核心だと思いながら覚悟する。

12/28仕事納めがなかなか納まらず、集合時間を1時間遅らせていただき出発。3:15に北八ヶ岳ロープウェイに到着して仮眠をとります。ロープウェイの始発に乗るために乗り場に並ぶが、スキー客が沢山いることに驚く。ロープウェイを上がるとそこは銀世界。ふかふかの雪があたり一面でした。バラクラバをして、手袋をして、オーバーミトンをする。なかなか冬山の服装に慣れずに、オーバーミトンでの操作も上手くできず、みんなを待たせてしまい申し訳ない気持ちになるが、リーダーやサブリーダーが色々教えてくれて感謝。まずはアイゼンを履かずに出発。

私が先頭で歩きます。ピッケルを持ちながら歩くのがなんだか嬉しく楽しい。歩いていると冷え切った体も指先も足先も温まってきて、中にきていたフリースを脱いでおいて良かったと思う。偵察に来たときは、下が岩だらけで歩きにくかったが、雪が積もっているおかげで、まっすぐ平らな道を登るだけ。楽しい。途中でアイゼンを履くとさらに軽快に歩ける。登りがひたすら続くが、呼吸を整え、一定のリズムを保ちながら、足を運ぶ。登っても登っても上りだが、一歩一歩登っていくのが楽しい。下りは下りで一気に体が軽くなるため楽しい。不安な気持ちが多く半分憂鬱になりながらの参加でしたが、やっぱりこの歩きが私は好きなんだと思い出して実感する。4人という少人数での行動のためか、ペースが計画よりも早く、天気がいいうちに泊まる予定にしていた黒百合ヒュッテをこえて、東天狗岳を越えてしまおうかとリーダーが検討する。しかし、そのまま突っ込むには時間が微妙なため、ここは無理をせずに計画通りに黒百合ヒュッテで泊まることにする。

マイナス何度だったのか、寒いを通りこして冷たい中でのテント張りは本当に拷問のよう。だが、ここで頑張らないと快適な寝床を確保できないから、みんなで、雪面を平らにしてテントをたてて、竹ペグで固定します。この時が一番寒かった・・・。
テントの中に4人が入り、ザックも入れると狭い狭い。でもこの狭さが暖かさをうむことを学びます。リーダーの指示ですぐに4人がテントの四隅に移動し、中心にスペースができあがり、ガスを炊く用意をします。雪を溶かして水を作りお湯を沸かして、嗜好品のカフェオレを頂き、ホッと一息。サブリーダーがバーボンを温め、この一杯のために頑張っているんだと嬉しそうに飲まれる。外は寒い雪の世界だが、テントの中は本当に暖かく幸せになる。食料担当の同期がキムチ鍋を用意してくれる。調理しながら急に独特の笑みを浮かべるので、「もしかして肉を忘れたの!?」と皆で問うと、「肉はあります!でも間違えて違う肉を持ってきてしまいました!」と。用意していた豚ばら肉ではなく、コストコのプルコギを持ってきてしまったと。でもみんなで「豪華になるしキムチ鍋にあうからいいんじゃないの」と笑いながら調理を進めていただきます。雪山でのキムチ鍋のおいしいこと!最高でした。

時間は早いけど、シュラフに入って18時ごろに就寝。日ごろの寝不足を山で解消するといった感じです。冬用シュラフ+テントシューズをはいて万全の体制。リーダーに、ヤッケやスパッツは断熱効果を狙うためにシュラフとマットの間に引いたらいいと教えていただきました。また湿っている手袋や帽子はお腹辺りの服の間に入れて体の熱で乾かしたらいいとも教わりました。豆知識の勉強です。端っこじゃなくて間に寝かせていただいたこともあり、ぽかぽか暖かく、快適に眠ることができました。ただ、夜中には、テント内の結露がぽたぽた顔に落ちてきて何度も目が覚めましたが・・・。

5時に起床し、朝食の雑炊を食べて荷物のパッキングをします。天気予報によると、昼になればなるほど晴れてくるとの情報。テント内で待機して、7:30にテント撤収。8時には出発します。朝から体が冷え切っていたため、迷ったあげくにフリースを着たまま出発。少しずつ晴れ間がみえて、きれいな樹氷の樹林帯を抜けながら絶景を堪能して、森林限界に達すると青い空と一面の白い大地の中を登っていきます。気持ちいい。来て良かったと嬉しくなります。しかし稜線沿いは風もあり注意して歩きます。ひとつ難儀したことといえば、サングラスをしてもバラクラバをしているせいですぐに雲ってしまったことです。これは改善策を考えないといけないなと宿題になりました。

途中の登りでサブリーダーが何もないところで転倒して、私の足元に転げ落ちてきました。危ない危ない。でもその一瞬の出来事で私は頭の中では色々な事を考えてしまいました。もし、私が先頭を歩いていて、その後ろでサブリーダーが転倒して、あとの二人も引き連れて下まで滑落してしまったらどうする?私一人残されてしまったら?そうなったら私はどうする?助けに行くことはだめだし、助けを呼ぶ?携帯の電波は入っている?行ったことないけど、近くのオーレン小屋まで歩いて助けを求める?こんなところで一人ぼっちになるのは嫌だ。私は落ちついていられる?など、沢山のことを考えさせられました。でも、山の上では何が起こるかわかりません。常に危険予測をしながら登ることが鉄則だと痛感しました。

無事に硫黄岳山頂まで登りしばしの休憩。そして下山。あっという間に赤岳鉱泉に12:30についてしまいました。リーダーが1日早くなるがそのまま下山するか、予定通りここで泊まって明日下山するか検討します。皆で話し合い、そのまま下山することになりました。赤岳山荘から美濃戸口までの道路がアイスバーンになっている部分が多く、どこでアイゼンを脱ぐかどうかも考えどころだなと勉強になりました。

4人という少人数で天候にも恵まれ、軽快に山行を終了できましたが、帰りに皆で、「時間に余裕があれば、赤岳鉱泉ではなく行者小屋まで進みそこで泊まり、3日目に赤岳へアタックしてから美濃戸口へ下山するという計画も追加しておいたら良かったね」と話していました。なぜその案が事前に頭をよぎらなかったんだろうと後悔。大後悔!

1日早く帰阪して、ゆっくり片付けもできました。しかし12/31大晦日に快晴の空を見上げながら、今頃赤岳に行けてたかもしれないのにな・・・・とまた後悔。雪山の冷たく澄んだ独特の空気を思いだしながら、次の仙丈ヶ岳も天気が良かったらいいのになと胸に思います。

一緒に山行に参加してくださったリーダーとサブリーダーと同期に感謝。また、年末の仕事納めの日に快く休みを頂けた仕事の環境に感謝。気をつけて楽しんで行ってきてねと笑顔で見送ってくれる家族に大感謝です!この気持ちは忘れないようにします。ありがとうございました!
(INO記)

<行動記録>
12/29 八ヶ岳ロープウェイ山上駅9:25→縞枯山10:15→麦草峠11:35→高見石小屋12:55→黒百合ヒュッテ14:20
12/30 黒百合ヒュッテ8:00→東天狗岳9:05→夏沢峠10:15→硫黄岳11:25→赤岳鉱泉12:30→美濃戸山荘14:05→美濃戸口14:50


八ヶ岳(本沢温泉〜硫黄岳・横岳) 16年12月26日

山行期間 12/23-25
メンバー MTU, NGS, WDZ, DTE
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル 雪山登山


合宿直前の3連休。

合宿に行けないMTU先輩と相談して、天狗岳〜硫黄岳くらいに行きましょうかということに。

黒百合から入ることも考えたが、往復時間と日数を考えた結果、本沢温泉にベースを張って2回登りますかということになった。

12月22日、23時半離阪。

12月23日、稲子湯手前の車道に一部スケートリンクのような凍結箇所があり、立ち往生する。チェーンを装着し、6時稲子湯登山口P。

7時まで仮眠し、8時10分、本沢温泉を目指して登り始める。登山道は雪が解けて凍っている。暑い。

ところで、連休前半の天気予報は最悪。超冬型で2日目には強い寒気も来るらしい。

初日は本沢温泉までかな〜?という気分になる。

豪華ディナーを歩荷してくれるリーダー。

気温が高く、発泡スチロールのような霰がまう。雨にならなくて助かった。

普通のブッシュのところで踏み抜いて、無様にこける私。

11時、本沢温泉に到着。

本沢温泉のテント場は、水場が近く小屋のトイレも使えて快適そのもの。雪が少なくて竹ペグはいりません。

天気は思っていたより穏やか。でも上の方では風がごうごう鳴っているのが聞こえる。

計画ではこの日、天狗岳を目指す予定だが…

偵察もかねて行けるとこまで行きましょう。とリーダー。

ということでテント設営後12時20分、ちょっと遅いけど出発。

積雪時は白砂新道という天狗岳に直登する登山道は閉鎖されているので、夏沢峠を回ることにしていたが、初日のこの計画はちょっと無理があった。

13時10分夏沢峠やまびこ荘。

雪は60cmくらいだが、トレースがばっちりなので歩きやすい。

根石岳くらいは行きましょうか、ということで歩き続けるが、なかなか樹林帯が終わらず、タイムアウト。

14時40分、根石岳までまだ500mもあった。

明日がんばりましょう。

ということですでにザックにバスタオルを忍ばせていたリーダーは、下山途中の野天風呂で入浴。WDZさんもすかさず入浴。

女性メンバーは日が暮れるのを待つ。

山に行かなければ家で三角座りをしていただろう世間はクリスマス連休。

豪華なディナーが出てきて感動しました。

 

宴会後はNGS大先輩と野天風呂へ♡

山の中で全裸になる。そしてポカポカで寝れるなんて、本沢温泉はすごい良いところです。

12月24日、5時起床。

いよいよ硫黄岳から横岳を目指すべく出発の準備を整えるが、リーダーは以前から痛めていたアキレス腱の不調により、BC待機となった。無念。

足を引きずりながら本沢温泉まで来てくれたリーダーに感謝しながら、NGS大先輩にリーダー代行をお願いし、6時30分硫黄岳を目指して出発。

7時30分夏沢峠。アイゼン装着。

この日も冬型が残り、強い寒気が入ってくるため、稜線は吹雪が予想されていた。計画審議の際、硫黄岳で視界が悪い場合横岳に進むのはくれぐれも気をつけるように注意を受けていた。

正直、硫黄岳から引き返すのかな、と思っていた。

森林限界を超えたらやっぱり風が強いけど、視界もあるしトレースばっちり、ラッセルもなくて全然大丈夫。

8時45分硫黄岳。

さ、横岳行きましょう

とNGSリーダー代行。

硫黄岳からは帰りを意識してコンパスと景色に集中。でも、トレースと夏道の道標がいっぱいあるからなんだか今日は大丈夫そう。

横岳手前はリッジだが、トレースばっちりで山頂手前に冬用のハシゴがかけてあり、問題なく登れた。

9時45分横岳登頂。

問題の復路も視界が悪くないので、来た道を順調に下る。

気温はぐんぐん下がっていて、マイナス10度台。

11時30分夏沢峠、前日に登れなかった天狗岳が名残惜しいが、また今度。

12時10分無事本沢温泉に下山した。

降りてきて、硫黄岳〜横岳の稜線は、風がけっこう強かったなぁと思っていたが、NGSさん的には風のうちにカウントされていなかった様子。

ともあれ、2日目は順調に行程を終えたので、あとは温泉に入るだけ。

3日間の山行で4回温泉に入って、疲労感ゼロの雪山だった。

リーダーは多分5回以上入っていた。

(行動記録)
20161223
0810 稲子湯
0940 しらびそ小屋
1100 本沢温泉
1220 本沢温泉
1310夏沢峠 やまびこ荘
1440根石岳 手前500m位

20161224
0630本沢温泉
0730やまびこ荘
0845硫黄岳
0955横岳
1130やまびこ荘
1210本沢温泉

20161225
0630本沢温泉
0730しらびそ小屋
0900稲子湯


北アルプス 霞沢岳 西尾根 16年12月24日

山行期間 2016年12月9日(夜)から12月11日
メンバー TKD OSM OKD
山行地域 北アルプス
山行スタイル ピークハント(バリエーションルート)

冬合宿に向けてのトレーニングを兼ねて、霞沢岳・西尾根に行ってきました。今回のリーダーはTKDさんです。このルートは初級の冬季バリエーションルートでもあります。

12月10日

車で仮眠後、沢渡(さわんど)第2駐車場に移動。予約していたアルピコタクシーさんに乗せてもらい、釜トンネルまで移動。ときおり真っ暗になるトンネルを抜け、さらに上高地トンネルを抜けます(ヘッドランプを準備した方が良いです)。

しばらく進むと大正池砂防事務所の看板を発見。ここを少し入ったところに取りつきがあるはずです。雪の積もった事務所への道を進むと、尾根に取りつきやすそうな場所を発見。フィックスロープも有り。ここからは尾根をひたすら東へ登っていきます。尾根は雪とクマザサのミックス。滑りながら登るので予想以上に体力を消耗します。トレースは無く、他パーティーと出合うこともありません。

 

急傾斜をトップでラッセルのOKD!! (カメラマンの~後に入る~♪)

 

 

 

 

 

 

12時40分、2100mあたりにキャンプ適地を発見。雪面を踏み固め、テントを設営。昼過ぎで外気温はマイナス15度!!出発前の天気予報は寒波到来を告げていました。深夜の冷え込みはさらに強く、寒さで何度も目が覚めました。

 

12月11日

5時40分、出発。目出し帽、ヘルメット、アイゼン、ピッケル・・・。カラビラ・シュリンゲを使った簡易ハーネスも装着。森林限界を超えたあたりから、風が強くなります。しかも積雪量が増えてくるという予想外の展開。トレースは無く、新雪を膝までラッセル。ときおり腰までラッセルです。思いのほか進めず、山頂に到達するためのタイムリミットが迫ってきました。

 

核心の岩稜部

 

 

 

 

 

ここで作戦会議「ここで撤退か?」。相談の結果「岩稜を下から拝んで、それで帰りましょう」となりました。ラッセルで疲れたOKDは大賛成です。再びラッセルで稜線を進み、岩稜の下部に到着。岩稜は拝みました、あとは引き返すのみです・・・。

ここで岩稜を見上げていたOSMさんとTKDさん「・・・やれそうやね」「・・・やっちゃいますか!!」。

OKD「・・・(やるんかい!!)」。岩稜を前に2人のテンションが上がってしまったようです。

短い岩場ですが登攀開始です。アイゼンの前爪を岩に乗せ、岩をつかみ、ピッケルを氷に刺して登ります。ルートには残置のフィックスロープが有りますが、凍ってすべるために頼りにはできません。

そして岩稜の頂部に到着!!3人立つのがギリギリの広さ。霞沢岳頂上ではありませんが、核心部を越えた達成感はあります。写真を撮り、OSMさんがクライムダウン開始。その間、岩稜の頂部でTKDさんとOKDで「良い景色だねぇ~」などと立ち上がっていると、いきなり突風が!!姿勢を低くして態勢を安定させるが、思わずヒヤッとする瞬間。やはり油断は出来ない・・・。

 

岩稜の頂部で。 (この後、突風であわや・・・)

 

 

 

 

 

 

OKDが最後にクライムダウン。もちろん登りより難しいです。ピッケルはダガーポジション。慎重にゆっくり、確実に一歩ずつ降ります。岩稜の下部まで降りて一安心です。

ここからテントまで戻り、撤収作業。クマザサと雪でスリップしながら下山。釜トンネルに来てもらったタクシーに乗せてもらって沢渡(さわんど)第2駐車場に戻ります。アルピコタクシーさん、お世話になりました。

駐車場前の「温泉山小屋ともしび」の温泉に入って、その後は美味しいものを食べに行きました。

今回の冬合宿のトレーニング山行は無事に終了です。おつかれさまでした!!

 

(行動記録)

12/10 7:00釜トンネル→7:57大正池砂防事務所→9:04 1620m辺り→9:34 1695m辺り

→10:30 1800m辺り→11:10 1930m辺り→12:40 2100m辺りBV

12/11 5:40出発→6:50 2400m辺り→8:10 2560m引き返す→9:30テン場

→12:00大正池砂防事務所→12:50釜トンネル


76期 荒島岳(プレ冬山) 16年12月18日

山行期間 2016年12月17日(土)夜~18日(日)
メンバー SGY, NGS, MTM, KNS, HSO, UET, ASI, TYK, KSH, TCH, SOT, MRJ, HJS
山行地域 福井の山
山行スタイル 雪山

今回の荒島岳山行は、育成チームにとっては、実際の雪山での初めてのトレーニングになる。 前回の屯鶴峯、前々回の蓬莱峡では、仮想雪山として風化花崗岩を利用して、アイゼンワークやピッケルの使い方などを練習してきたが、そこはやはり関西近郊のトレーニング場でしかない。

今回は実際の雪山でのトレーニングであり、これまで練習してきたことを実践として試す場であり、また積雪量によってはラッセルワークの練習なども目的としてあげられていた。私個人としては、この日までに新たに準備しておいた冬山装備の初使用であり、年末そして年始に予定されている冬合宿に持って行く装備や道具の点検も兼ねていた。

出発日17日の夜の時点で荒島岳の積雪量の情報は入っていた。一日早く当会Mチームのパーティーが荒島岳に入っており、それにより現在の荒島岳の積雪が少なく、ラッセルワークの練習は出来そうにないということが予想された。18日朝7時に標高350mカドハラスキー場跡の駐車場から出発。

歩き始めたこの地点では雪はほとんどなく地面のコンクリートや土が丸見え状態、しかも溶けた雪と混ざってベチャベチャ、この調子では山頂付近に行ってもやはりラッセルワークの練習は出来ないなとあきらめた。天候は曇りであったが風はなく気温も高く、出発からの登りで1時間もしないうちにアウタージャケットは脱いでしまった。

シャクナゲ平辺りまで来ると流石に雪山に来たといった感じがしたが積雪量は数十センチといったところか。山頂には10:45に到着。ラッセルワーク練習は残念ながら出来ないが、ここ山頂付近ではまだ踏み荒らされていない積雪数十センチの場所があったため、ワカンの装着練習と実際にワカンをはいて歩いてみることになった。

そしてもうひとつ、ビーコンの使い方を宝探しゲーム風にして体験した。ビーコンを触ること自体が初めてであったため、ビーコン体験が新鮮でとても興味深く楽しい経験であった、しかも値段が4万円前後ということ… やれやれである。

下山時ようやく晴れ間が表れるようになり、キラキラした雪山独特のきれいな景色が見られた。 今回の山行では楽しみにしていたラッセルワークの練習は残念ながら出来なかったが、新たに購入した冬装備の初使用やビーコン初体験ができたことは良かった。 次は本番の年末の冬合宿である、楽しみで仕方がない。
(TYK記)

<行動記録>
カドハラスキー場跡駐車場7:05~シャクナゲ平9:30~荒島岳10:45~シャクナゲ平12:30~駐車場14:15


76期 屯鶴峯~二上山 アイゼンワーク・歩荷 16年12月04日

山行期間 2016年12月4日(日)
メンバー SGY, MTM, KNS, ASI, TYK, TCH, SOT, MRJ, HJS, TNK
山行地域 葛城山系
山行スタイル アイゼンワーク、担荷

屯鶴峯でのアイゼンワークと担荷トレーニングをしてきました。
前日が納山祭であったため、数人はルームに宿泊、帰宅された方は翌朝上ノ太子駅に集合し、車で屯鶴峯へ向かいました。
準備を行い、10時頃よりアイゼンワークを開始。

蓬莱峡でのトレーニングに続き2回目のアイゼンワークということもあり、足の運び方が以前よりスムーズだったように思います。 トラバース時や急登時など、場面に合わせた適当な歩き方が本番で自然とできるよう、場面と歩き方を頭の中で確認しながら歩きました。
その後、11時過ぎ頃より猿回しを開始。

前回の蓬莱峡より、岩に階段状の凹凸が少ないため下りにくく、前向きで下りることに結構勇気が要りました。
しっかり腰を落として、フラットフィッティングで、アイゼンを信じて、など雪山での下りをイメージしながら、上り下りそれぞれ6本ずつ行いました。

その後、屯鶴峯から二上山までの往復を担荷。
ザックに石を詰め、13時30分頃より開始しました。
予報より降り始めが遅れていた雨が、1時間ほど歩いたところで降ってきました。
カッパを着て歩きましたが、歩いていると蒸れて暑く、止まると急激に濡れた部分が冷えるため、体温調節が大変でした。
しかし、普段雨の中をカッパを着てひたすら歩くこともないため、これはこれで楽しいような気がします。
16時30分頃、びしょびしょになり担荷を終えました。
その後、車で上ノ太子駅へ向かい、駅で解散となりました。

納山祭の翌日であったということで、二日酔い、寝不足の人もちらほら、といったなかでのトレーニングでしたが、全員で無事終えることができました。
蓬莱峡に続いて今回のトレーニングで、冬山のイメージを更に掴むことができたように思います。
しかし、土と雪を歩くのではやはり違ってくる部分も多いと思うため、本番では気を抜かず、これからの冬山を楽しみたいと思います。
(HJS記)

<行動記録>
アイゼンワーク 9:5011:20
猿回 11:20~12:40
歩荷 屯鶴峯13:30→二上山15:10→屯鶴峯16:20


76期 蓬莱峡~宝塚 アイゼンワーク・歩荷 16年11月20日

山行期間 2016年11月19日(土)夜~20日(日)
メンバー SGY, NGS, MTM, KNS, ASI, TYK, KSH, TCH, INO, MRJ, HJS, TNK
山行地域 六甲
山行スタイル アイゼンワーク、担荷

今回の山行目的はアイゼンワーク、猿回し、歩荷(担荷力の強化)とのこと。
いよいよ雪山に向けてのトレーニング開始である。
今回のトレーニング場所は育成プログラムの初めてのクライミング練習で来たことのある蓬莱峡。宝塚駅に集合しバスで座頭谷へ。蓬莱峡にてテント泊。
朝6時に起床、朝食を済ませ7時にトレーニング開始となった。

それぞれ冬靴、アイゼン、ピッケルと雪山装備をこの日までに準備してきており、育成メンバーのほとんどがピカピカの装備で皆嬉しそうである。
まずはリーダーを先頭にアイゼンワークの練習。以前にルームの座学でアイゼンワークの講習があり、フラットフィッティングなど基本的なことは学んでいる。今回がその学びを踏まえての実践となる。砂場、岩場、上りや下り、トラバースなど色々な場所でリーダーの助言をもらいながらの練習、ピッケルの使い方なども教わり良い勉強になった。
また、景色も良くきれいな紅葉を見ることができた。

そして次は場所をかえて猿回しという練習。ここではフィックスロープに自己確保したうえで岩場を登り降りして、フロントポインティングや下りでのフラットフッティングでの歩き方を繰り返し練習した。
正午前にテント場に戻り昼食を兼ねた休憩、そして午後からは担荷のトレーニングとなる。

実は私、ここ蓬莱峡から宝塚駅まで昨晩バスで来た道をそのまま歩いて帰るものだと思い込んでしまっており、せいぜい1時間から1時間半ほど舗装道路を歩くだけだと思っていた。
しかし河原で歩荷用の石を袋に詰め込んでいる時に何気にリーダーに「ここから宝塚駅までどれくらいかかりますかね?」の答えが「4時間くらいだったかなー」の返答。
「・・・」と固まってしまい「ええっ そんなに!?・・・」
よくよく考えればそらそうである、そんなに甘いはずはないのである。
歩荷トレーニングに舗装道路をたった1時間や2時間歩くだけでは何にもならない。
リーダーからは実際の雪山では17~18キロくらいを背負うと思うからそれよりも少し重めで考えて20キロくらいとの話であったが、今回私は26キロを背負ってみることにした。
この重さで自分自身どれくらい辛いと感じるか確かめるために。

ルートは蓬莱峡→座頭谷→大谷乗越→宝塚。これは登山道なのか?というような山道を延々登って行く、石を背負ってから3時間で塩尾寺に到着した。
ここで積んできた石を降ろして歩荷終了。その後は軽くなったザックで宝塚駅まで約1時間歩いて今回の山行は無事終了、解散となった。

今回のトレーニングは26キロのザックを担いで山道を3時間。それほど辛いとは思わなかった。
しかしリーダーの方達の話を聞いていると、先輩方が普段やっている歩荷トレーニングでは10時間以上歩くこともザラであるとのこと。そういう話は自分にとって良い刺激になりやる気が出てくる。
冬山に向けていよいよ気合が入ってくる。
最後に今回の育成プログラムに参加してくださったリーダーの方々、貴重な時間を我々育成メンバーのために使っていただきありがとうございました。
(TYK記)

<行動記録>
アイゼンワーク 7:00~9:00
猿回し 9:00~12:15
歩荷 蓬莱峡12:15→大谷乗越14:30→塩尾寺15:35→宝塚駅16:30


北アルプス(船窪岳~烏帽子岳)縦走 16年11月06日

山行期間 2016年10月21日(夜)から10月23日
メンバー OSM OKD
山行地域 北アルプス
山行スタイル 縦走

冬合宿の候補、船窪岳~烏帽子岳を偵察のために縦走してきました。

10月22日

06時30分に七倉山荘前の駐車場を出発。予想よりかなり寒いです!!

先週は沢で頭から水をかぶっていたのに・・・。

年末年始の積雪期を想定しての偵察なので、尾根や迷いそうな個所をチェックしながら進みます。

明日の下山まで、進んでは立ち止まり、地形図に情報を書き込みます。

10時50分 七倉岳に到着。ここからの稜線は崩落個所が多いです。

12時30分 船窪岳に到着。ここからは更に崩落個所が多く、ザレ場のヤセ尾根も登場(トラロープは有りますが)。

積雪期には何回もロープで確保して、かなり骨が折れると思われます。

さらに数百メートルのアップダウンを繰り返すので体力も要します。

15時過ぎ、強風が吹き始め、みぞれが降り始め、あられに変わりました。

出来れば烏帽子の小屋まで行きたいところですが、不動岳手前でVB。

10月23日

04時00分 出発、ヘッドランプを頼りに数百メートルのアップダウンを繰り返します。

相変わらず崩落個所、切れ落ちたザレ場を何度も通過。積雪時は厳しそうです。

04時30分に不動岳、さらに進んで途中で日の出を迎えます。

 

 

 

 

07時00分に烏帽子岳に到着。クサリ場を数ヶ所通過して頂上へ。

烏帽子岳、カッコいいです!!

烏帽子岳

07時40分 烏帽子小屋を確認、冬季小屋が解放されています。かなり立派です。ありがたいことです。

10時10分 高瀬ダムまで下りました。ダムの周辺には観光客の姿が。紅葉の季節です!!

 

 

 

 

不動沢トンネルを抜けたところで、アルピコタクシーさんに乗せてもらいました。

気の良い運転手さんと喋りながら七倉山荘前に到着。偵察山行は終了しました。

後は温泉と美味しいものが待っています!!おつかれさまでした!!


76期 北八ヶ岳縦走(偵察山行)

山行期間 2016年11月4日(金)夜~6(日)
メンバー SGY, NGS, ASI, TYK, KSH, TCH, INO, SOT, MRJ, HJS, HYS
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル 縦走

合宿の偵察を兼ねた山行に出発しました。
私がこの山岳会に入会したのは夏頃で今回は初めての2日間の山行、そして縦走。
長い行動時間に体力はもつのか、他のメンバーについていけるのかなど、緊張でやや腹部に違和感を感じましたが、到着する頃には収まりました。
6時間程の運転で北八ヶ岳ロープーウェイの山麓駅に到着。待合室ですぐに仮眠。
4時間ほど休み起床、空は雲一つない快晴。
抜けるような青空が広がっています。

早速、ロープーウェイに乗り約7分で山頂駅に到着。8時半より縦走開始となりました。
山麓駅と違い、標高が千メートル近く高くなると途端に気温も下がります。
登山道には溶け残った雪や霜があり、所々凍っています。
今回は新人が先頭に立ち地図を見ながらルートを確認し、ペース配分も考えるようにとリーダーより指示がありました。
皆、緊張もあり黙々と歩きます。凍った道で滑ることもあり足元にばかり目がいき、曲がるべき場所を行き過ぎては地図とコンパスで現在地を確認し、戻るなど、机上ではなく実際の読図を経験することが出来、地図の重要さを改めて再認識しました。
初めての縦走、重い荷物を背負っての長時間の歩行は疲れましたが、要所、要所でリーダーが休憩を挟んでくれ、くたびれることなく2時半には幕営地の黒百合ヒュッテに到着しました。

そこで今日の反省会を兼ねたお茶会、夕食となり、冬山でのテント内での生活の注意点などを教えて頂きました。
夏場と違い冬のテントでは結露が発生しやすく物が濡れやすい、それは冬山では体温を奪い大変なこととなる為どのように予防すべきか。
また、狭いテント内で、快適に多人数で過ごす為のコツなど。
聞いていてなるほどと思うことが多々でしたが、緊張と疲れもあり睡魔には勝てず6時には就寝となりました。

 
翌日は4時起床、5時半出発、まだ暗い山道をヘッドライトをつけて歩きます。
約1時間でご来光を見ることが出来ました。
この日も快晴を思わせる抜けるような青空、楽しい一日が始まりました。
今日はこの山行のメインでもある東天狗岳や硫黄岳を登ります。

登山道はまたもや凍っており、岩も多く、足元に注意を払い緊張して歩きます。
そして山頂、360度の大パノラマ北アルプスの雪を被った山並みを拝みます。
ここでリーダーより、今日は快晴で見張らしもよくルートも見つけやすいが、一度冬山となると雪で踏みあともなくなり、吹雪けば数メートル先でさえも見えなくなるという説明を受けました。確かに、周りの山が見えなければルートもわからず間違って降りてしまうこともあります。
その為にも冬山の偵察は非常に大事であり、今見たイメージを忘れずに冬山を登り、更に頻繁に自身の居場所を地図上で確認し、進むべき方向を知っておくことが冬山では大変重要であるということを学びました。

下山の間も天気は一向に崩れることなく、午後1時には美濃戸口に到着し、無事に山行を終えることが出来ました。
私は厳冬期の高山は経験がなく、なんとなく恐ろしいものだというイメージでしたが、きちんとした準備と知識を持って挑めばそれほどに恐ろしいものではなく、逆にそこに行った者でしか見ることの出来ない風景や空気感がそこにあり、それは想像以上に素晴らしいものなのだということを教えて頂きました。
今回で体得した知識や技術を用い、早く冬山に登ってみたいです。

 

 

 

 

(SOT記)

<行動記録>
11/5 ロープーウェイ山上駅8:35→雨池峠9:10→縞枯山9:30→麦草ヒュッテ10:55→丸山12:05→高見石小屋12:30→黒百合ヒュッテ14:20
11/6 黒百合ヒュッテ5:25→東天狗岳6:35→根石岳7:15→夏沢峠7:45→硫黄岳8:50→赤岳鉱泉10:25→美濃戸口12:50


76期 御在所前尾根 16年10月23日

山行期間 10月22日(土)夜~23日(日)
メンバー SKT(CL) ABE(SL) MSD(SL) KNS(SL) KKD(SL) WKM(SL) MTU(SL) UET(SL) TKD(SL) TYK TCH INO MRJ SOT
山行地域 鈴鹿山系 御在所岳
山行スタイル アルパインクライミング


 

今回が、76期クライミングの最終プログラムです。

当山岳会に入る前からボルダリングジムに通いクライミングの育成プログラムを楽しみにしていた入会当初。

しかし、実際に登ってみると楽しさより恐怖感、さらに自分が高いところが苦手だということを痛感し、正直楽しみではなくなっていた。

それどころか御在所はルームでのガイダンスから今までのプログラムとは違い数段難易度が上がっているのを感じて当日が雨になるのを願って止まなかった。

ところが当日は願い叶わず雨が降ることなく決行。

午前6時前、覚悟をきめて登攀開始。リードはせずに上るだけとわかってはいても…心臓がばくばく鳴っていた。

P7,P6と登って行くうちに今までのプログラムで少し慣れていたのか、恐怖をあまり感じず楽しんで登れているのに気づいた。

風が強く、がくがくふるえ、鼻水を垂らしながら夢中になって登った。

何よりP6・核心のヤグラではボルダリングで身につけたムーブを使うことができたのが何よりうれしかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、登攀終了。

最後まで登りきった達成感と帰りによった銭湯の気持ちよさが生涯忘れられません。

今回の育成プログラムでは、ビレイやリードクライミングは経験していないので、来年はその両方を自身の技量で

完璧にできるようにしたい!        記録:TCH


南紀 ナル谷 16年10月08日

山行期間 2016年9月30日(夜)から10月2日
メンバー OSM,TRN,OKD
山行地域 南紀
山行スタイル 沢登り

昨年の春に行って以来のナル谷です。昨年は水量が少なかったので、簡単な印象があったのですが、今回は雨が続いていたので、ちょっと厄介でした。ある1点を除けば、きれいないい沢でした。

一ノ滝。右岸巻き

二ノ滝手前の小さい滝で、昨年は左岸の流木を使って登ったのですが、今回は右岸を巻くことに。これが失敗だった。巻いている途中にハチの巣があり、6カ所刺されてしまった。あとで調べたら黒スズメバチだった。30分ほど休憩してショック症状が出ないことを確認して、遡行を続けた。

二ノ滝。水量が多く、滝の直下まで近づくことができなかった。

三ノ滝。昨年はロープなしで登りましたが、水量が多く、少しいやらしいところを確保しながら登りました。

三ノ滝を登り終えて、エスケープするかどうか検討したのですが、ショック症状は出そうもなかったので、そのまま遡行することにしました。

広場でツェルトを立てて、泊まりました。

次の日、三ノ滝の上まで沢を下降し、導水道を歩き、東屋まで下降しました。この下降が結構厄介で、ガレガレなのでヘルメットを装着したほうがいいと思います。


雨の表銀座over50A山行

山行期間 2016.9.16~19
メンバー asi isk mtu
山行地域 燕岳~蝶ヶ岳
山行スタイル 無雪期縦走


9月の3連休を50代の男3人で、表銀座に行ってきました。
目的は、夜の宴会。

二日目に悪天候が予想されたが、歩きやすい道なので予定通り決行する。

 

 

 

 

燕岳の中房温泉の登山口から登ります。

初日は天気も良く、多くの登山者でにぎわってました。

2時間ほどで、合戦小屋に到着。

迷わずスイカを購入するCLa

 

 

 

 


 

 

 

 

2500ほど高度を上げると紅葉が見られました。

富士山も綺麗に見えました。

 

 

 

 

 

山頂に到着。

天気もよく、白イルカ?も綺麗に見えました。

 

 

 

 

天気もいいので予定通り大天井岳をめざす。

 

 

 

 

やっぱり表銀座は何度来て心地いい。

気持ちよく大天井岳まで歩く。

 

 

 

 

大天井岳手前で少し雨に降られるも無事に予定幕営地の到着。

 

 

 

 

予定通り、テントで宴会。

 

 

 

 

翌日、天気が心配だったが、さほどひどくないので、

とりあえず常念をめざす。

 

 

 

 

常念岳、無事到着。

蝶ヶ岳まで行くか検討の末、予定通り決行。

常念岳を下り樹林帯を抜けると蝶槍。

 

 

 

蝶槍から蝶ヶ岳までは、すごい突風で飛ばされそうになりなり苦労する。

 

 

 

 

風が強いので山小屋に避難し、快適に宴会を遂行。

 

 

 

 

翌日、小雨の中、蝶ヶ岳を登って下山。

 

 

 

 

凄く快適で楽しい山行でした。

宴会山行、また行きましょう。

 


夏合宿・北鎌~大キレット~ジャンダルム 16年09月26日

山行期間 8/10~8/14
メンバー hso szk uet mtm mtu
山行地域 槍ヶ岳 穂高岳
山行スタイル 縦走


hosリーダーを中心に6月から沢山のトレーニングを遂行し

目指すは北鎌ルートからの槍ヶ岳。今回は、高瀬ダムから遡行を

30回も繰り返しながらの難コース。

その後も、西穂高までのロング縦走。

 

1日目

高瀬ダムまではタクシーです。


 

 

 

 

そして湯俣登山口~湯俣清嵐山荘へ、なだらかな道を行く。

 

 

 

 

沢靴に履き替えここから遡行

 

 

 

 

水は冷たいが

思ったより水量が少なく、楽に遡行。

 

 

 

 

ときどき、へつったり捲いたりしながら千天ノ出会を越え

幕営予定地の北鎌のコルに到着

翌日の下見。

 

 

 

 

 

二日目

まずは、北鎌のコルをめざす。

 

 

 

 

北鎌沢を登り藪を抜けるとテント2張りほど出来るコルがありました。

ただ、ブヨだらけで幕営は辛そう(+o+)。

 

 

 

 

稜線まで上がるとP8が見えました。

ところどころで稜線を捲くが、ザレザレでかなり苦労する。

 

 

 

 

苦労の末、ようやく独標。

やっと槍が姿をあらわしました。

 

 

 

記念撮影。

そして、もうひとふんばり。

 

 

 

 

ルートファイティングに苦労はしたが、無事、槍ヶ登頂。

山頂では、「スゴーイ。」を連発され気分上々。

 

 

 

 

そして、槍ヶ岳山荘を越え

二日目は南岳のテン場で幕営。

10時間を超える歩行時間でかなりきつかった。

 

三日目

相変わらずの晴天

 

 

 

 

日の出の雲海も綺麗。

 

 

 

 

 

大キレットを越え、午前中に幕営予定の穂高山荘。

でも、もう少し進むことにしました。

各自水5ℓを背負い、天狗のコルでのビバークへ。

 

 

 

 

馬も背を越え、ジャンダルム。

そして、無事、幕営地。

四日目

またもや、快晴\(~o~)/。

 

 

 

 

最終日、西穂までの稜線を気持ちよく歩く。

ゴールの西穂山荘で、バンザーイ。

 

 

 

 

 

かなりキツイ山行でしたが無事に成功。

めでたしめでたし( ^^) _U~~。


76期 京都 金比羅山クライミング 16年09月25日

山行期間 9月24日(土)~25日(日)
メンバー SKT(CL) KNS(SL) TGA(SL) YGM(SL) TKD(SL) INO HYS TKR SOT
山行地域 金比羅山
山行スタイル 登攀訓練

秋のクライミング第2段! クライミングが大好きな私にとっては、山行が待ち遠しくて待ち遠しくて。

荷造りから楽しい。ヌンチャクを整備して、登攀グッズをまとめるだけでワクワク。

今回は食事担当も兼ねていたので、これまたワクワク。

縦走ではなく、前夜より車での移動のため、食料のグラム核心は気にしなくていい。どうせなら、美味しいものをと色々なアイデアが頭をよぎり、家でも思考錯誤してメニューを決定。

台風による雨が懸念されるも、天気には強い76期!中止になることなく決行になります。

 

三国ヶ丘駅に集合して車で滋賀県の道の駅妹子の里でテント泊。到着したら育成チームでテント2張の設営。今回は76期が3名と初めて参加される方1名の4名。その4名でテントを設営します。最初に比べるとスムーズに手際よく設営できるようになりました。一つのテントに全員が入りしばしの宴会。これも山行の楽しみのひとつ。先輩方の今までの山行の話を聞くと、行きたいところがどんどん増えていきます。私もそんなところに行けるようになるのかしら。。。と思います。

 

翌朝早朝に起床し朝食の準備。もう一つのテントの朝食は同期に託します。最近は雑炊が続いていたので洋風のトマトポタージュパスタとクロワッサン。美味しいと言って食べていただくのをみてホッとします。一仕事終えた気分になり、片付け撤収。車にのっていざ岩場へ!

 

駐車場に到着してからアタック装備に荷分けしてアプローチ。歩きながら同期とマルチピッチのロープワークについて復習しながら進みます。まずは北尾根。先輩と二人ペアになり登ります。まずはビレイして先輩に先に登ってもらい、そのあとセカンドで登り、2ピッチ目は私が先頭で登ります。登るのはいいのですが、その後先輩にセカンドで登ってもらうために、支点ビレイを行うのが緊張です。周りに確認してもらえる人もおらず、セルフチェックを何度も行い「登って下さい」と声をかけます。この大事な緊張感を味わいながらロープアップします。なかなか手際よくロープアップできないのですが、今はまだ安全に確実に行うことが最優先と自分に言い聞かせながら行います。

 

次にY懸尾根に移動します。合計で7ピッチほどあったでしょうか。繰り返し行っているとロープワークも体で覚えてきます。その分頭で色々考える余裕が出てきて、どのようにヌンチャクをかけるとロープを手繰りやすいか、登り方もどの方向に登ったらロープがスムーズに伸びるかなど考えられるようになりました。今回の山行の収穫です。

 

その後懸垂下降の練習です。確保機がない場合の懸垂の方法も教えていただきました。岩場での事故の多くが懸垂下降時と聞いていたので、集中して降ります。降り始めるとすーーーっと降りるのが楽しくて嬉しくて。でも安全な場に着地するまでは集中を切らさずに意識します。

 

最後に自己脱出の練習。私はクライマー役をしていたので、ビレイやーの自己脱出の様子を見ることができませんでしたが、以前の遭難対策訓練で学んだ自己脱出の方法を頭の中で整理して思い出します。

 

岩登りは楽しい!楽しい気持ちはもちろん大事ですが、楽しいだけではだめです。

先輩の、「パートナーとは命を預けて一緒に登攀するので、何かあったときに助けてくれるかどうか、パートとのの信頼関係が必要。また本番に向けてのトレーニング準備も含めてパートナーの力量を知り一緒に登って安心で楽しいと思えることが必要」というお話がとても印象的でした。

 

今年度は育成チームでしっかり学んで、来年度からは先輩たちと一緒に登攀できるように頑張りたいです。次は御在所!楽しみです。

 

育成チームのために山行に同行してくださる先輩方と、いってらっしゃいと送り出してくれる家族に感謝です。