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鋸岳から甲斐駒ケ岳 17年03月22日

山行期間 3月17日夜~3月20日
メンバー HND(CL) UET
山行地域 南アルプス 
山行スタイル 冬季縦走


2月の「赤岳東稜」に続くHNDさんと行く冬季アルパインクライミング。

第二段は「鋸岳~甲斐駒ヶ岳」の縦走に3/18日からの3連休を利用し行ってきました。

 

3/17日

道の駅「南アルプスむら」で仮眠後、戸台登山口駐車場へ移動、午前7時「角兵衛沢出合」に向けスタート。戸台川の河原を延々と進む。積雪はないが大小の岩がごろごろし歩きずらい。

約2時間で出合に到着。一本入れてこれからの急登に備える。樹林帯からちらほら積雪が増え、角兵衛沢を積めあげるほどに雪が深くなる。今日は角兵衛沢のコルでBV予定なので、HNDリーダーの後を必死に食らいつく。午後1時予定より少し早くBVポイントに到着しゆっくり過ごす。

 

コル周辺は適当なBVポイントがなく、我々は岩の真下にツェルトを張る。この後到着したPTは我々の上部のコルの中央に張っていたが、スペースが少ないので要注意。

3/18日

午前3時起床。4時過ぎ今回の核心鋸岳の縦走が始まる。鋸岳(第一高点)への急登は、ノーロープで約30分程度で到着。まだ夜明け前で周りは暗く景色はよくわからない。風もあってそこそこ寒いので鹿窓に向けて一気に進む。小ギャップで今回初めて下降ためロープを出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからリッジ伝いにアップダウンを繰り返しながら進む。天気は良く視界も良好だが、如何せん自分は余裕がない。大ギャップを超え、中ノ川乗越を激下り、時々深雪を踏み抜きながら稜線を進む。三ツ頭を超え北東側に斜面をトラバースしたとき、ついにラッセル地獄に陥る。アイゼンからワカンに履き替えHNDさんの強烈な推進パワーで12時過ぎ本日のBVポイント六合石室に到着。(ラッセルは、リーダーに任せきりになりすみませんでした。交代できるよう体力つけます)

明日の行程が非常に長いため、快適な石室で早々に夕食を取り午後六時に就寝。

 

3/19日

午前2時起床。3時15分甲斐駒ヶ岳に向け出発。小屋から稜線に上がるルートを探すが、真っ暗闇で全く自分には判別できず、またもやルーファイをリーダーに委ねる。稜線にでると雪も締まりすこし歩きやすくなる。徐々に斜度も増し体がつらい。頂上直下の岩場では、ザックの重さもあり手こずる。先に到着したリーダーに遅れながらも午前5時甲斐駒ヶ岳山頂に到着。まだ日の出前で真っ暗なため、感激に浸ることもなく写真を撮りすぐに下山開始。

 

 

途中六方岩で休憩し、朝日が登り始めた稜線を気持ちよく駒津峰に向け進む。ここまで来ると少し余裕もでて南アルプスの景観を楽しむことができた。

 

 

 

 

 

 

 

駒津峰でひとしきりの記念撮影と要所要所で休憩をはさみながら、戸台の駐車場に午前11時到着し今回の全行程を終える。

この山行は、強靭な体力・折れない気力・的確な判断力・登攀やラッセルの技術力等総合的な登攀スキルが必要であり本当にいい勉強になった。自分に足りないものを身をもって理解できたので、今後のトレーニングの目標にすることとしたい。(UET記)

【行動記録】

3/18 戸台―角兵衛沢―角兵衛沢のコル泊
3/19 泊地―第一高点―第三高点―第二高点―中ノ川乗越―六合目石室泊
3/20 泊地―甲斐駒ケ岳―駒津峰―仙水峠―北沢峠―戸台

雑感・・・行動食の調達がむずかしい。疲れが増すと食欲が下がり甘いものとか受け付けない。

しかし、補給しないとエネルギー不足でさらに機動力が削がれる。

疲労困憊した時でも、食欲をそそり必要な栄養が補給できるものはないのか試行錯誤は続く...


大山北壁別山中央稜&弥山尾根西稜 17年03月12日

山行期間 2017.03.11-12
メンバー TGA、ABe、WDZ
山行地域 大山
山行スタイル 大山 北壁 別山尾根・中央稜、弥山西稜


私とABeさんには1月のリベンジとなる大山北壁。

 それでも多くのパーティーが入っておりトレースはばっちりあり、心配していたラッセル地獄も回避できました。が、二組の順番待ち。

今回は天気は抜群によく初日に別山尾根・中央稜バットレス、二日目に弥山・西稜にいってきました。

 

 

 

 

初日はガスが出ており取りつきが見えません

 

1ピッチをロープを出さずに登り上でビレイを何とかその横を通らせてもらい2ピッチ目よりロープを使用

1ピッチ目、2ピッチ目と高度が上がると斜度もドンドン厳しくなってきます。

 

 

いくつかの厄介なピッチを何とかやり過ごす

 

 

いよいよ別山尾根のピークが見えてきた最後のピッチ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

稜線を先ずはTGAさんが渡り、その後肩がらみにてABeさんが渡りそのまま少し下降。そして今回の山行の核心部であるナイフリッジのトラバース!!

 

 

 

こっ怖~

途中稜線上で岩がボロボロで跨ぎながら、また50mロープでは渡れず途中か細い灌木で一度切って渡っていき、最後は少しの急登で一般登山と合流。

 

 

 

 

 

 

 

 

二日目。晴天。大山が一望できる。

カッコイイ~

 

本日は昨日よりグレードが低いということでのんびり。

取りつきまではやはり辛い。

 

 

 

その後も、先頭を歩き途中何か所かの急登を越えるとロープも使うことなくあっさり終了。所要時間は90分

 

 

下から見ると別山、弥山共に荒々しく切り立っていいるが、実際に登りこんなもんかという印象。

 

 

 

 

今回の山行では冬季登攀というより稜線歩きの難しさをしっかり味わえた内容になった。

 

 

 

 

 

 

 


猫岳・輝山 山スキー 17年03月11日

山行期間 2017年3月3日夜~5日
メンバー KSM,TBS,UET,TKD,MSD
山行地域 猫岳・輝山 (乗鞍岳周辺)
山行スタイル 山スキー


3月5日~6日 乗鞍岳近くの猫岳と輝山に行ってきました。

メンバーはOBの笠松さん坪佐さんと植辻さん武田さんです。

天気が二日間とも最高で、昨年インナーを逆に履いたため?足が痛くなって一人敗退したのですが、今回は素晴らしい山行が出来ました。OBの方ともご一緒できたのは昔のお話が聞けて楽しかったです。

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西穂高岳 17年03月09日

山行期間 20170304-05
メンバー ABe Wdz
山行地域 西穂高
山行スタイル ピークハント

天気は上々春は間近

 

 

先ずはロープウェイで一気に穂高口駅2000m越えまで上がりそこからのんびり西穂山荘まで、5m程度おきに建てられた竹標布としっかりしたトレースに沿って一時間程度の雪上ハイキング。

 

 

 

山荘を通り過ぎ、樹林帯を抜けると向かう先、西穂高岳が見えてきます

 

人があふれている独標

 

 

 

 

 

本日の寝床。

ツェルトが短く、低いためかなり窮屈なホーム

 

 

 

朝~美しい

ピラミッドピーク手前でレスキューに遭遇

命に別状はないが冬山は危険だとしみじみ感じられた一場面。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この下へ滑落した様子。

 

 


ピラミッドピークからは一時間で西穂高山頂

 


錫杖岳 (3ルンゼ・グラスホッパー左ライン・左ルンゼ)

山行期間 2017年3月3日夜~3月5日
メンバー HND(L)、SKD
山行地域 北アルプス 錫杖岳
山行スタイル アルパインクライミング


今回の狙いは錫杖岳。

これまで天候不良や雪崩などで、中止や途中敗退になっていた。

今回は絶好の天気に恵まれ、ルートのコンディションも良く、快適な登攀になった。

 

3月4日 快晴

槍見のポストに登山届を提出して入山。

下山届も忘れないように。

山岳警備隊の方々へ、感謝の気持ちを忘れてはいけません。

 

 

 

途中の沢からは、ものすごいデブリ。

先々週の大雪後のものか。

こんな雪崩にあったら、ひとたまりもない。

 

 

 

 

 

約2時間でクリヤの岩小屋へ。

昨夜入山したパーティーを除けば一番乗りで、岩小屋の下にチェックインできた。

BCを設営し、登攀準備を急ぐ。

 

 

 

今日の目標は「3ルンゼ」。

先行パーティーを追いかける。

 

 

 

 

3ルンゼ。

なんか雪が多い?

以前来た時とルートの印象が違う。

HNDのリードで登攀開始。

 

 

 

 

 

【3ルンゼ】

1P目 HNDリード(Ⅳ―級、40m)

氷は埋まって、ただの雪壁歩き(Ⅱ級ぐらい)になっていた。

 

 

 

2P目 SKDリード(Ⅲ級、20m)

ここもただの雪壁歩き(Ⅱ級ぐらい)。

 

 

 

 

3P目 HNDリード(Ⅳ級、40m)

ワンポイント、ルンゼ左側の立った氷を登る。

前に登った時は、薄いベルグラをノープロで登ったが、今回は短いスクリューが打てるぐらいの氷が張っていた。

4P目 SKDリード(Ⅲ+級、30m)

ここからは初見になる。

4P目はこのルートの名物、トンネルくぐり。

左側の発達した氷を登って抜ける。

ここで先行パーティーに追いつき、しばし順番待ち。

 

 

 

5P目 HNDリード(Ⅴ+級、50m)

核心のF5とF6、2ピッチをつなげて登る。

最近はフリーで登られることが多くなっているので、フリーでトライした。

F5は快適なアイスクライミング。

F6は少し難しく、ベルグラからスカスカの雪壁。

スクリューが10㎝ぐらいしか入っていないので、絶対に落ちられない。

落ちたら30mぐらい転げ落ちるかな…と思うと、左壁の残置支点を使いたい誘惑にかられたが、今回は何とか踏みとどまった。

目一杯ロープを伸ばして、灌木とアックス横埋めでビレイ。

 

6P目 SKDリード(Ⅱ級、20m)

残った雪壁を、3ルンゼのコルまで。

 

 

 

 

終了点の目の前には、状態の良さそうなグラスホッパー左ラインが。

先行パーティーは終了点からトラバースして、グラスホッパー3ピッチ目に取り付いている。

我々は時間も早いので、1ピッチ懸垂して、2ピッチ目から登攀することにした。

〈登攀ギア〉ダブルロープ50m×2、アックス各自2、アイススクリュー16㎝×2、13㎝×1、アルパインヌンチャク×4、長シュリンゲ少々 (雪が少ないと、もう少しスクリュー等が必要と思われます)

 

【グラスホッパー左ライン】

2P目 HNDリード(Ⅳ級、35m)

アックスやスクリューがよく決まり、快適なアイスクライミング。

核心の氷壁基部まで。

 

 

3P目 HNDリード(Ⅴ+級、30m)

ヴァーチカルだが、氷の状態が良く、登りやすい。

Ⅴ+でも、状態が良いとこうも登りやすいのか。

 

 

 

4P目 HNDリード(Ⅳ級、20m)

3段になって、プレッシャーは少ない。

最後までスクリューの効きが良く、快適な登攀だった。

 

 

 

登攀後はグラスホッパーを、基部まで懸垂下降した。

 

 

 

 

 

 

 

〈登攀ギア〉ダブルロープ×2、アックス各自2、アイススクリュー16㎝×8、13㎝×2、クイックドロー×6、アルパインヌンチャク×4、長シュリンゲ少々

 

ルートのコンディションが良く、今回目標にしてた2ルートを、初日のうちに登ることができました。

 

 

3月5日 相変わらず快晴

昨日グラスホッパーを登れたので、今日は予備ルートに設定していた、左ルンゼを登ることにした。

 

グラスホッパー、左ルンゼの取付。

2P目の途中までは、グラスホッパーと同じルートになる。

 

 

 

 

 

【左ルンゼ】

1P目の途中まではフリーソロで登る。

ベルグラで意外にいやらしかった。

 

 

 

 

 

 

今日はHNDは出しゃばらず、SKDさんに任せる予定でスタート。

2P目 SKDリード(Ⅱ級ぐらい?、50m)

ところどころ氷が出た雪のルンゼをロープいっぱいに伸ばす。

 

 

3P目 SKDリード(Ⅳ―級ぐらい?、30m)

出だし5m位は快適なアイスクライミング。

一段上がったっら、雪の詰まったルンゼを次の氷壁基部まで。

 

 

 

 

 

4P目 HNDリード(Ⅳ級?、30m)

このピッチは少し長いので、HNDがリードすることに。

中段でのトラバース、上部の急な雪壁が意外にいやらしかった。

次回は後輩を連れて、全リード頑張ってください。

 

登攀後は同ルートを懸垂下降。

 

今回は二日とも懸垂下降しましたが、上部雪田からの雪崩や、上部登攀パーティーからの落氷が多く、安全とは言えません。

歩いて降りるルートも見ておいた方が良さそうです。

 

 

 

 

〈登攀ギア〉ダブルロープ×2、アックス各自2、アイススクリュー16㎝×5、13㎝×2、クイックドロー×4、アルパインヌンチャク×4、長シュリンゲ少々

 

こんなに良い天気とコンディションに恵まれることは、めったにないと思う。

次に登りたい1ルンゼは、二日間雪崩れまくっていた。

ううむ…



新人歓迎会(アイスクライミング) 17年03月03日

山行期間 2017年2月24日(夜)〜26日
メンバー HSO(CL),SKD(SL),HND(SL),他16名
山行地域 濁河温泉(はもずし)
山行スタイル アイスクライミング


メンバー:HSO(CL),SKD(SL),HND(SL),MSD,OSM,UET,ASI,TKD,KNS,UZU,DTE,MTU,ABE,SOT,TNK,TYK,TCH,HJS,INO

 

早いもので泉州山岳会に入会してから、もうすぐ1年が経とうとしています。

ハイキングから始まり、岩登り、沢登り、夏山縦走、冬山登山、山スキーなどあっという間の1年でした。

その年間の山行計画において先輩方にたくさんの指導をしていただきました。

そして最後に私たちが育成チームを卒業して上のチームへ歓迎されるという新人歓迎会を、先輩方が企画してくださりました。

しかも、内容がアイスクライミング!アイスクライミングなんて、会に入るまでは存在すら知らなかったことです。

まさか私がアイスクライミングなんてものを体験できるなんて!

 

19名という大所帯での企画です。

金曜日の夜に大阪駅や三国ヶ丘駅など色々な場所で集合して出発します。

道の駅御岳にてテントを張って仮眠。

会に入った当初は、道の駅にテントを張るという行動にびっくりしたことを覚えています。

しかし、私もすっかり山人になったのか、ごく普通に思えるようになりました。これも成長の証? 

そして、土曜日の朝にチャオ御岳スキー場へ移動して、そこでスキーをするグループと登山をするグループと分かれます。

私はアイスクライミングを選んだのでそのまま「はもずし」まで移動します。

 

初めてのアイスクライミング。まずは下部でアックスとアイゼンの使い方の練習。

なかなかうまくできません。アックスが氷に刺さらない。アイゼンも氷に刺さらない。難しい。

先輩がリードで登ってくれて、スクリューを氷に打ってトップロープを張ってくれます。

登り方を教えてくださりいざ登ってみますが、先輩のようにうまく登れない。

すぐに腕がパンパンになります。岩場のクライミングとは全然違って難しい。

アックスもアイゼンも決まれば、すべてカバのはずなのに、それが決まらないから全然登れなくて、悔しい!て感じでした。

 

「この壁は5級ぐらいはあるかな、ちょっと難しいけど」と言われると、絶対登ってみせる!

と意気込みます。アックスの重みを利用して振りかざし刺します。ドン!っと刺さるとやった!

そして足をゴンゴン!っとアイゼンを刺します。安定すると、よし!っと思い、体を上にあげます。

その繰り返しです。集中して上まで登ると、やはりそこは達成感!この楽しさはたまりません。

スクリューを打ちながらリードで行く場合は怖さも倍増だろうが、

同じぐらい達成感も倍増されるのだろうなと思いました。でもそれは先輩方に任せて。。。

 

先輩方は、この氷は登れるだろうかと、楽しそうに氷のルートを探して、登っています。

こんなつららになっているところ登るのかと不安になりながら見守りますが、さすがなんなく上まで抜けてしまいます。

凄い! 心配をよそに楽しそうに氷の壁に向き合って遊んでいる感じでした。

 

あっという間に1日がすぎました。

先輩がロッジを借りてくださっており大宴会の始まりです!

食事担当の先輩がたくさんの冷凍食品を持ってきてくださり、フライをたくさん揚げます。

それぞれ持参のビールやお酒、ワインなどで乾杯して、食も進み、会話も弾み、

楽しい時間がすぎます。

やはり山の会。一部のグループは地図を広げて次の山行の話し合いをしています。

一方では飲んで食べてはしゃいではしゃいではしゃいで!楽しいひと時をみんなで過ごしました。

 

本来なら、1年間自分たちの行きたい山行があるのにも関わらず新人の育成に時間をついやしてくださった先輩方へ、

こちらがお礼をしなくてはいけないのに、逆に歓迎会までしてくださり、本当に感謝です。

素晴らしい会に入ったなと実感しました。

 

3月からは新人のための年間計画はもうありません。

自分でどこに行きたいのか、何をしたいのか目標を持って、取り組まなければいけません。

トレーニングを積み、真面目に謙虚に頑張っていきたいと思います。

そして、今度は私たちが、今後入会してくる新人へ指導できるような立場になり、今回先輩方に対して抱いた感謝の気持ちを

恩返しできればと思います。

 

この1年間、月に2回ある山行計画に快く「いってらっしゃい、頑張ってね」と見送ってくれた家族への感謝を忘れず、

今後も安全に無事下山してくることを第一に考え、自分の目標へと向かって頑張って行きたいと思います。

 

先輩皆様方、1年間ご指導ありがとうございました。これからもご指導ご鞭撻よろしくお願いします!


深雪の旭岳東稜(敗退) 17年03月01日

山行期間 2017年2月17日夜~2月19日
メンバー HND(L)、HSO
山行地域 八ヶ岳東面 旭岳東稜
山行スタイル 雪稜登攀


しっかり雪と格闘する、2月の八ヶ岳東面雪稜山行第二弾、「旭岳東稜」。

前回の赤岳東稜は成功に終わったが、今回は敗退。

それも完敗と言っていい内容。

 

2月18日 快晴

この週始めまで降り続いた大雪で、今回は大ラッセルが予想される中の山行。

でも少しは体力に自信がある我々。

スタート時は、「何とかなるんじゃないか?」と淡い期待をしてスタートしたのであった。

 

スタートしてすぐにトレースは無くなり、ワカンを装着。

出合小屋までは浅い。

 

旭岳東稜へは、末端を少し北に回り込んで、ルンゼを詰める。

徐々に雪が深くなってくる。

 

稜線に出ると、岩や草付の登攀が増える。

ワカンからアイゼンに変更。

岩稜は基本的には右から巻く。

急な斜面では、胸までのラッセルになり、ペースが落ちる。

 

今回は一カ所雪崩れそうな斜面を避けるために、ロープを出して急な雪壁をトラバースした。

 

2270m付近、目指す五段の宮が見えてきた。

このペースでは厳しい…

 

 

しばらく悩みましたが、明日どうしても下山したい我々には、ここらが引き時か。

雪洞の作成練習に移ります。

約1時間で、二人が横になれるスペースを確保。

しかし、この日は天井が溶けるのが早く、中で寝るのは怖いので、ツェルト泊にしました。

雪洞は、もう少し研究と経験が必要です。

 

快晴の雪山。

空の下で食べるチキンラーメンは激ウマです。

 

2月19日 快晴風強し

おとなしく下山。

風雪で半分消えたトレースをたどって引き返す。

この日、我々のトレースをたどって登ってきた2パーティーにエールを送る。

 

また鍛え直して、(あるいは楽な時期に(^_^;))再挑戦ですね。


堂満岳中央稜 17年02月22日

山行期間 2月19日
メンバー TGA(L), NGS, WDZ,DTE
山行地域 比良
山行スタイル 冬季登攀


比良の堂満岳は中央稜。

アルパインでリード入門。のつもりで行きましたが、実際はルートの大部分が雪に埋まっていて、ラッセルがほとんどになりました。

2月19日、イン谷口〜金糞峠の登山道を、中央取り付きめざして6時40分に出発。

途中三つ並んだ堰堤があって、そこから第一ルンゼをつめていくと中央稜取り付きです。

堰堤からはトレースがなく、膝ラッセル。

わかん、駐車場判断で外しましたが、持ってきてもよかったな、という感じで、

第一ルンゼをつめていって、中央稜取り付きかな?というところで、登攀準備します。

1ピッチ目。NGSさんリード開始。

P1?のチムニーをセカンドのWDZさんもさっさと登っていきます。

後続の私も緊張しながらリード。木でランニングがいっぱい取れるので大丈夫そうです。

凹角を終わるとちょっとリッジですが、すぐ広い場所に出るのでそこで1ピッチ目を切りました。

ビレイしていると、先行パーティのWDZさんが戻ってきて、この先左に登っても、普通の道になってるけど?とのこと。

あれ?まだ、核心のP2、Ⅲ+クラック残ってるはずでは?

そこから大きな岩があり、右に巻いてからビレイなしで登ってみました。

岩がボロボロなので、後ろのパーティは念のためビレイしてもらい、

そのピッチが終わると、やっぱりひたすら雪稜が続いてました。

とりあえずロープをつないだまま、歩き始めました。

なかなか終わらないなので、もしかしたらさっきのがマッチ箱とP2クラックで、このまま山頂に着くのかな?と思いました。

トレースはあったのですが、雪が深く急斜面を苦労しました。

案の定、そのまま山頂に着いてしまいました。

山頂前の左ルンゼも、雪に埋まっていてどこが分岐だったか分かりませんでした。

下山は金糞峠経由で。

登攀が物足りなかったTGAリーダーは、ふわふわの雪庇にダイブでストレス発散!

暑いくらいの陽気で、もうカッパ装備も考えないといけない季節か。ちょっとさみしいです。

雪が減ってルートがはっきりする時期に、また行ってみたいです。

行動記録
20170219
0640 イン谷口
0750 第一ルンゼ堰堤
0930 中央稜取り付き(P2?)
1230堂満岳
1400金糞峠
1450 イン谷口


小遠見山(五竜岳山域)尾根、雪洞&ラッセル訓練 17年02月14日

山行期間 2017年2月10日(夜)~12日
メンバー OSM ABE OKD
山行地域 北アルプス 五竜岳
山行スタイル 雪山訓練


今回の山行はラッセル訓練と雪洞作成です。ガッツリ雪のある所という事で、五竜岳山域へと行ってきました。白馬五竜スキー場のテレキャビンに乗ってアルプスだいらに到着。歩き始めてすぐにワカン装着、膝までラッセルです。地蔵ノ頭の下、お花畑に到着。もちろん花は無く雪面です。ここから小遠見山に向けて進みます。天候は低気圧の通過後、西高東低の冬型で日本海側は大雪に警戒状態。五竜岳に登る予定でしたが、今回はあきらめました。

OSMさんにコツを教わりながら、腰までラッセルで進みます。苦しい分、良いラッセル訓練ができました。小遠見山までは登らず、ドカ雪が降っても安全に下山できる場所で雪洞の作成開始。

新雪をスコップで除いて、強度のある雪面を出します。雪が柔らかいのでサクサク掘れます。完成間近というところで、雪洞崩壊・・・。思わぬところで埋没訓練をする羽目に。

気を取り直し、更に深く強度のある雪面で作成開始。2時間近くかかって、やっと完成。まだまだ練習が必要です。雪洞内に入って入口をふさぎます。夕飯はABEさんが用意してくれた鍋料理です。しかもデザートのプリン付き!!晩御飯を美味しくいただき、温まったところで就寝です。雪洞内の温度は1~2度と暖かく快適です。苦労して作った甲斐がありました。

夜11時30分、ヘッドランプを付けて気付きました・・・。天井が低くなっています!!すでに30cm以上は天井が下がっています!!朝まで持つのでしょうか!?最悪は崩壊!?危険と判断して、荷物をまとめて脱出!!暖かい雪洞よ、さらば!!しかも雪洞内は静かで気付かなかったのですが、外は吹雪!!ヘッドランプを頼りに強風と戦いつつツェルトを張ります。吹雪の中、夜の12時にツェルトを張るのはOKDは初めてですが、OSMさん、ABEさんとベテランが2人いたので短時間でツェルトを張れました。落ち着いたところで、改めて就寝。雪洞と違い、寒いです・・・。

 

(翌朝、雪洞はすっかり雪の下・・・。)

5時に起きて、強風と積雪でクタクタのツェルトを立て直して、朝食。昨日よりさらに深くなった雪をラッセルしながら下山。地蔵ノ頭の下、お花畑の手前でイグルー作成を開始します。

イグルーは今まで何度も作成したことが有るのですが、今回は雪質が柔らかすぎて苦労しました。すぐに崩れるので、天井を作るために必要な長い板状のブロックが作れません。使えるものは何でも使います。ストックを利用して天井の梁を構築。見事(?)完成です。

 

(完成したイグルー)

無事に訓練は終了しました。あとは下山して、お約束の温泉と美味しいものが待ってます!!お疲れ様でした!!


赤岳東稜 17年02月07日

山行期間 2017年2月4~5日
メンバー HND(L)、UET
山行地域 八ヶ岳東面
山行スタイル 雪稜登攀



2月はしっかり雪と格闘したい。
そんな気持ちで、八ヶ岳東面の雪稜登攀を企画した。
今回はその第一弾!「赤岳東稜」
某有名ガイド誌には掲載されていないルートなので、入山者はきっと少ない。

2月4日 快晴

サンメドウズ清里スキー場6:10―大門沢―赤岳東稜―標高2480m付近12:50(テント設営)―偵察(~13:45)

真教寺尾根からトラバースして取り付けば、トレースが期待できるだけでなく、スキー場のリフトも使えてお手軽。
しかし!今回はあえて大門沢から登る。
ラッセルとルーファイのトレーニングをするために。
あくまでもストイックに。

スタート直後からノートレース。 よしよし。

 

 

 

 

 

 

 

重いモナカ雪。時々ももまでのラッセルでバテてくる。 すでにラッセルは譲り合い。

 

 

 

 

 

 

 

 

あわよくば、今日中に赤岳東稜を登攀!という夢はすでに崩れ去り… 足がつったら先頭交代。

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな写真では伝わらないと思いますが…
本当にきつかったんです。
ラッセルのきつかった場所は、しんど過ぎて写真を撮るのも忘れてました。

ようやく稜線に出て、2480m付近に良いテント場を見つける。
カモシカさんがくつろいでましたが、場所を譲ってもらいました。

カモシカが場所をとってます。

もう動けません。

 

このあと少し休んで、明日のために偵察とトレースをつけに行く。
しばらくはノーザイル、ヘッドランプでも歩けそうなことを確認して、明日は早立ちを決めて就寝しました。

 

2月5日 曇り→早朝より風雪
泊地5:05―赤岳東稜登攀―竜頭峰6:55―赤岳7:15―真教寺尾根下降―サンメドウズ清里スキー場10:15

2500m付近から急な雪壁が続くが、下部岩稜帯までは特に危険な個所はない。
下部岩稜を右から巻くと、ナイフリッジが現れる。
ここは一歩一歩確実に。
まだ風が弱いのが助かった。
向かって右側に雪庇が張り出しているので、踏み抜きにも注意。

暗闇の中出発。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナイフリッジ。 月明かりもなく、まだ暗闇です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようやく明るくなり始めた頃、核心の上部岩稜帯に到着。
ここは慎重に、2ピッチザイルを伸ばしました。

1ピッチ目。上部が傾斜がきつく、ダブルアックスの方が良かったかも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2ピッチ目は雪稜デビューのUETさんにリードしてもらいました。 危なげありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このあと一登りで竜頭峰へ。
曇天で風が強くなり始めている。
ロープを仕舞い、一休みしてから赤岳山頂へ。
竜頭峰からは目と鼻の先。

空身で赤岳最後の登り。

 

 

 

 

 

 

 

お疲れ様でした。

 

 

 

 

 

 

赤岳東稜はピッチグレードⅡ級程度なので難しくはありません。
取付きに真教寺尾根からのトラバースを選択すれば、荷物を減らすこともでき、速攻での登攀も可能です。
初めての雪稜にいかがでしょうか。

〈使用ギア〉
ダブルロープ50m×1、120㎝シュリンゲ×4、60㎝シュリンゲ×4、カラビナ×8

 

真教寺尾根から見る赤岳東稜。

 


2017年 遭難対策訓練 17年01月30日

山行期間 2017年1月14日(土)~15日(日)
山行地域 福井荒島岳周辺
山行スタイル 遭難対策訓練


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甲斐駒ケ岳 黄連谷右俣アイス 17年01月25日

山行期間 2016年12月23日(金)~24日(土)
メンバー HND、SKD
山行地域 甲斐駒ケ岳
山行スタイル アイスクライミング

甲斐駒ケ岳


アルパイン道場 御在所山

山行期間 2017年1月20日夜~22日
メンバー HND(L)、HSO
山行地域 鈴鹿 御在所山
山行スタイル アルパインクライミング


去年もこの時期にお世話になった藤内小屋。年に一度くらいは小屋の御主人に挨拶に行こうと、今年も軟弱小屋泊まり山行を計画した。小屋の御主人は、いつも親切にしてくださるが、今回も我が家のように寛がせていただいた。小屋泊まりで幕営の煩わしさが無い代わり、登攀ルートはあくまでもハードに。がっつり登攀して、夜はゆっくり休ませてもらおうという作戦だ。しかし夜の小屋では、昨年一緒に泊まった東海のクライマーと今年もたまたま一緒になり、夜は大宴会になってしまった。朝食は我々だけ極端に早くしてもらうわけにはいかないので(と言い訳をしつつ)、日曜の朝ものんびりスタートとなったが、たまには(?)こんなのも良い。

帰りに挨拶をすると、この山行の無事を喜んでくれた。また来ますと約束して下山。次回は手土産に、酒とつまみぐらいは歩荷して行こうか…。

 

〈登攀記録〉

1月21日 雪のちくもり(風強し)

中尾根

御在所では近年まれにみる大雪。昨夜降っていた雨は明け方にはやむと予想していたが、起床時はまだみぞれ。濡れるのが嫌で、出発は少しのんびりしてしまった。

藤内小屋付近は大雪

アプローチは、前尾根の取り付きまでは先行パーティーがあった。ここから先はノートレース。藤内沢の中心近くは腰まで沈む。途中沢をトラバースする地点は雪崩が怖いので、通常のルートを避けて、樹林帯の尾根筋を詰めた。取り付きまでは激しいラッセルで、最後の崩壊した部分のトラバースはロープを出して慎重に進む。時間はどんどん過ぎ、中尾根の登攀を開始できたのはお昼を過ぎていた。でも、今日はラッセルだけで登攀できないかもしれないと心配していたので、少しでも登攀できて満足した。

今回はラッセルマシーンにお任せ。 楽ちん。

 

登攀開始!

P4 1P目

チムニーに入り込む箇所が核心。今回も残置無視で登るつもりだったが、途中残置ハーケンを1本使用してしまった。以前来た時と違って、雪が多くてホールドやプロテクションをきめる節理を見つけるのに苦労して、うまくランナーを取れなかったのが原因。修行が足りません。

奮闘的なクライミングになる。

P4 2P目

出だしが核心。落ちたらグラウンドフォールだが、ガバなので思い切っていく。そのあとは快適な内面登攀。

この辺りは快適。でも絵は地味…

次はP3だが、ここで登攀終了の予定時刻に近くなったので、同ルートを懸垂下降した。

前回苦労したP3、もう一度登りたかった反面、怖い目に合わずに済むと思うと正直ほっとした。

P2、P1はまだトライできていない。次こそはP1まで狙いたい。

使用ギヤ:ダブルロープ50m×2、キャメロット#0.3~4 1セット、ナッツ1セット、アルパインヌンチャク6本程度(P3まで行く場合は、10本程度は必要)

 

1月22日 くもりのち雪

1ルンゼ(中俣)

今日もゆっくりスタート。天気が崩れる前に下りたいので、今日は中俣一本だけに絞る。昨日行ったパーティーによると、状態が悪くて恐ろしかったと。大丈夫かな?

中俣全景。下部はいつも通りの岩&ベルグラ。上はつながってそう。

 

登攀開始!

1P目

バットレス寄りの雪壁から取り付き、岩を左へトラバース。簡単だがモナカ雪、ベルグラなので、支点は取れない。トラバースの途中に支点があったので、ロープの流れを考えて短いがここで切った。

雪壁に見えるのは表面だけ。中はスカスカ。

2P目

さらに左にトラバースしたあと、3m位の凹角状のベルグラを登る。バランスが悪くて気持ち悪い。その後は比較的快適にロープを伸ばし、大きな木まで。

この辺りから、アイスクライミングになってきた。

3P目

快適なピッチ。氷が薄いところが多いが、場所を選べば16㎝のスクリューが決まる。雪田の倒木まで。

このビレイ中にカラビナ(DMMアルファライト紫)を紛失。拾った方はご連絡いただけると嬉しいなぁ…

4P目

最終ピッチ。上部は今回はオーソドックスと思われる左から。が、これが失敗。スクリューは効かず、最後の2mは、氷は表面の5㎝だけで、アックスを振ると穴が開いて崩れた。穴の開いた氷にピックとアイゼンを引っ掛けて、そーっと体重を掛ける。気持ち悪い。ごまかしながらじわじわ高度を上げ、最後は必死の思いで木につかまり、這い上がった。

つららにロープが引っ掛かり、ちょっとピンチです。

氷結状態は、元々期待できるエリアではないので、中俣としてはこんなものなのではないかと思う。純粋なアイスではなく、岩あり雪壁ありで楽しませてくれた。最終ピッチ上部は、真ん中の氷柱を登った方が良かったかな。

使用ギア:ダブルロープ50m×2、ワートホッグ×2、アイススクリュー16㎝×5、13㎝×2、10㎝×1、アルパインヌンチャク×8本程度

二日間、短い時間ながらも、良いトレーニングができたと思う。大阪からも近く、日帰りでも十分楽しむことができるので、もう少し通っても面白いかもしれない。

藤内壁を振り返る。


八ヶ岳(赤岳ショルダー右リッジ・阿弥陀北西陵) 17年01月17日

山行期間 1月7日~8日
メンバー HND,HSO
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル アルパインクライミング

1月の三連休で中央アルプスに行く予定にしていましたが、都合が悪くなり急遽八ヶ岳西面に変更していただいた。

まだまだ経験が浅い自分には、八ヶ岳は絶好の修行の場。

張り切ってクライミング!

 

7日 赤岳ショルダー右リッジ

以前から気になっていた赤岳尾根シリーズ。メジャールートとは桁違いに入山者が少なく登山大系にも三行広告の如く、情報に乏しい。

それ故、想像を掻き立て未知の冒険に対する期待が高まる。これこそが登山の醍醐味だ。

 

美濃戸の駐車場からヘッデン出発し、行者小屋にBCを張る。アタック装備を準備しいざ出発!

取りつきは赤岳主稜へ向かうトレースから赤岳沢へ向かって下降し、赤岳沢を登った左手がショルダー右リッジの取りつき。

赤岳沢登降はとても急なので、しっかりとアックスアイゼンを効かせながら慎重に行動する。

 

下方からみるに正面の凹角が気持ちよさそう。

左の雪面を登れば簡単であろうが、やはりここは岩のルートをチョイス!

ちょうど開始点にはペツルの残骸が残っていた。

ハーケンを打ちビレイ点を作る。自分は今年からクォークを導入したが、スカ振りはかなり多いが頑張ればハーケンもしっかり打てる。

 

1P HNDリード

HSOの作戦通り奇数が難しくなるから任せる作戦だ。思っていた以上に悪く右往左往。あまりにも悪くて手袋をはずして突破。うーん、フォローでもいやだなぁ。。。

下部を乗り越すと今度は上部は細いクラック。ここも手袋をはずして突破。フォローのHSOは落ちる心配もないので快適にピックをひっかけドライで突破!気持ちいい!がトップは絶対無理だなぁ~

 

2P HSOリード

悩みながらもHSOリード。簡単なトラバースからリッジに出るが雪の付き方がやらしく怖い。とりあえず、支点をとれたので勢いよく上部へ抜ける。

雪の少ない雪陵を進むも第2岩峰に届かず途中で切る。

 

2.5P HNDリード

3Pへのつなぎを残り10mほどを伸ばす。

 

3P HNDリード

かるくルンゼ状になった岩壁。斜度はそれほど立っていないが、ところどころのベルグラと微妙についた雪がやらしい。

ランニングをあまり取らないまま一気にロープを伸ばしていく、HNDさんは普通に行っていたが、自分はランニングを取らずにこのやらしさは登れない。腕も足もプルプルなっていただろう。。ピッチ順番の作戦成功だ。

 

上部は雪をかきながら登るが、落雪と岩の落下が多い。

ビレイしていると対面する赤岳主稜を登るコールが聞こえる。「ビレイ解除」、「ロープアップ」

「ロープッ!」と聞こえた瞬間、頭上をブゥーンとこぶし以上ある岩が落ちて行った。そのコールはHNDさんの「ラーク」の声だった。

油断禁物である。

 

4P  HSOリード

いよいよ乗り気がしないが順番なので仕方なくHSOリード。Ⅲ級の簡単な岩だが雪の付き方がやらしい。少し乗った雪で足場が前傾し、アックスを振っても草つきだか岩だかわからない。必死の覚悟で乗った足場もアックスを振って体制維持を試みるがことごとく岩ではじかれ冷や水だらだら。支点乱打で弾切れ終了。

 

5P HNDリード

残りを処理してもらい、リッジを越していく。フォローは気持ちいい。

 

6P HNDリード

時間もかなり厳しくなってきた。装備がそのまま残っていたのでHNDさんリード

雪面をトラバースし時間を稼ぐ作戦。灌木を集めて終了。

7P HSOリード

バスッ、バスッ 振りかぶったアックスがばっちり効いて気持ちがいい。灌木があるか~と気軽にロープを伸ばしいっぱいになったところで灌木を掘る、、、がほ、細い。。そのまま穴を掘り進めてスノーボラードとピッケルを埋める。体重はささえられるけど、墜落荷重にたえられるか・・?ひやひや

 

8P HNDリード

ギアの受け忘れをするのを忘れて途中で気付くがそのまま雪面を進む。周りはどんどん暗くなりいよいよヘッデン登攀に。

ルンゼ状の岩場を少ないギアで乗り切り終了。少ないギアでさすがHNDさん。

終了点は稜上で風が厳しい。

 

9P HSOリード

短いリッジを抜けて雪面を登り、やっと見えた登山道!ロープもかなり屈曲し暴風で声も聞こえない。

どうやらロープが片方手繰り切れておらず、そのままビレイしていた。陵上のトラバースだったのであまり引きすぎてもバランスを崩すと思い、ロープを緩めに引いていたため、意思疎通に時間がかかった。暴風の中時間がかかってしまい、すみませんでした。

 

赤岳登山道~文三朗尾根下山

登山道にでてひとまず握手を交わし、お互いの拳闘をたたえる。前日の短い仮眠にヘッデン登攀。

さすが八ヶ岳は修行の場。こういうことができるのも慣れ親しんだ八ヶ岳の魅力だろう。

夜7時に業者小屋に到着。

 

8日 阿弥陀岳北西陵

去年までのトレーニングでグレード感はここに及ぶかな?といった北西陵

核心ピッチは同様にHNDさんにお願いすることにして、いざクライミング!

 

取りつきは行者小屋を少し下ったところから北西陵が見えるのでそこから林内を進んでいく。さすがにメジャールートだけあって、トレースはばっちりある。前日のクライミングから時間間隔もシビアに思えたが、一般道かとおもうくらいのトレースにさくさく進むこと、一時間ほどで小ピークに到着。

下部のリッジは雪も少なくトレースもあるので、フリーでどんどん進み、第1岩壁まで。

 

1P HSOリード

草付フェースはHSOの大好物なので気持ち良くリード。

バスッバスッ!振りかざすアックスが気持ちいい。

2P HNDリード

昨日のグレード感とはうって変わってトポ通りの岩場が気持ちがいい。ロープは思っていたより多めに出た。

 

3P HSOリード

細い雪面バンドを回り込み核心の岩場下へ。Ⅳ級のグレード表記なのにトラバースのみで終了点も。

ここでおわりか?と思ったが目の前には気持ちのよさそうな岩。たまらず登ってしまうも、やはり最終ピッチに入ってしまったようで途中のハーケンを集めて終了。結果核心部を間近でみれるポイントで結果オーライ?

 

4P HNDリード

以前はスラブのやらしい岩壁だったのかもしれないが、アイゼンの跡がでており、割と足はおける。手も手袋なければカチもちできそうだ。

見事なムーブで綺麗に突破。フォローのHSOはカラビナが回収できずあえなくテンション。残念。

 

 

あっという間に終了点で終了。

人気ルートはやっぱり人気ルートの理由がある。景色も良く気持ちがいい。

阿弥陀のピークに立ち、休憩をして中岳沢を下降し、山行を終えた。

 

7日 美濃戸0615~行者小屋0815-0920~文三朗尾根取りつき1000~ショルダー右リッジ取りつき1030~赤岳1750~行者小屋1915

8日 行者小屋0525~北西陵取りつき0720~終了点0920~阿弥陀ピークー0945~行者小屋1025~美濃戸1245

 

 


北アルプス 蝶ヶ岳~常念岳 17年01月14日

山行期間 2016年12月28日夜~2017年1月1日
メンバー OSM(L)、OKD、TKD
山行地域 槍ヶ岳・穂高岳
山行スタイル 冬山

2016年冬合宿今回OSMリーダーの元、崩沢尾根から蝶ヶ岳、常念岳をと縦走し、南東尾根から降りてくるルートに挑戦する事となった。

 

12/29 晴れ

6:10 四季の郷を出発あまり雪が見られない。2hほど取りつきまでアスファルト道を進む。

8:14 崩沢尾根取りつき下見時に確認した橋へ向かう。踏み場の鉄板が片付けられてしまっていたが、間の鉄骨に足をのせて進んでいく。手すりはそのままなので三点支持を意識して進む。

崩沢尾根は廃道になっているだけあって道の整備がされていない。クマザサだらけの中、旧坂を直登するしかない。足場もクマザサでは滑るので最初からアイゼンをつけて登り始める。寒さのせいかクマザサの元気が無く下見の時よりは楽にのぼれた。これなら常念まで行けるかもしれない。

13:10 1880m地点のコルでBV

 

12/30 晴れ

クマザサの勢いは衰え、ラッセル中心の道のりとなる。自分はラッセルが苦手だ。

諸先輩達から習った

・ピッケルは全体を雪に刺して横方向に力をのせて登る。

・ピッケルの指す角度は斜面に対し90度が一番効く

・足を踏み出す時は大股でできる限り上から雪を固める。

等のコツは流用しているつもりなのだがなかなかペースが上がらない、それ以前に体力が続かない。

これを機会にラッセルのやり方を見直すべきかと考える。一番まずいのは踏み抜いた時だろう、脱出に時間と体力を消耗してしまう。いろいろ試行錯誤した結果はまった場合そのまま一気に引き抜こうとせずに膝と体重を利用して穴を広げてから引き抜くと楽に抜けることを発見。体力の消耗を抑えれるようになった。

しかし根本的な問題としてなんとか踏み抜かないで済むようにならないものか…、踏み抜くタイミングはだいたい決まっている。上に、前に進もうとして力を入れた瞬間だ、バランスも崩すため無駄に体力を消耗する。そこで最初から進む前に体重をかけて足場を固める作戦を考える。時間はかかるがこれも体力の消耗に役立った。

まだまだペースは上がらない。もっと良い方法は無いものかと思案する。ふと気づくと野生動物のトレースが見える。まぁ崖下にたどり着くものでもあるまいと辿ってみるとこれが案外安定して進めたりする。よくよく考えると踏み抜く地形というものにパターンがある気がしてくる。良くあるのが低木やクマザサの上に雪が降り積もっているパターン、踏み抜いたうえに植物が足に絡まって難儀する。他にもサラサラの雪が斜面についており、踏んでも蹴っても固めても崩れていくパターン。後は少しへこんでいるコルのような箇所の吹き溜まりに突撃する事か。冷静に考えればそこを避けていけばいいだけである。よくよく地形を見てみる。雪の硬さや強度というものが見える気がする。日当たりの関係が一部雪が解けたのち、また固まったような少し強度のある箇所がある? なんとなく強度が高そうな箇所を選び、慎重に歩を進める。劇的に踏み抜き率が減った。

「これだ。」

勢い山と会話して進むべき方向を教えてもらっているような気分になってくる。「山を力づくでどうこうしようなんておこがましいんですよ。」という某先輩の言を思い出す。ラッセルが楽しくなってきた。

13:30 やっと蝶ヶ岳のピークが確認できた。ここでメンバー3人で相談する事となる。このまま強硬に進むか、あきらめて2585mコルでビバークするか、現状のペースとピークまでの距離を考えるとおそらく4hはかかる。17:30になる。体力の消耗も激しい。頂上に着けば非難小屋があるとはいえリスキーだ。2585mでBVを決断する。

 

12/31 晴れ

6:20 湿気ってだんだん保温力の無くなって来ているシュラフからはい出し、バリバリに固まって履くのも難儀する冬靴を履き出発する。靴の中もだんだん湿気ってきている気がする。今回軽量化のため、テント無しのツェルト泊だが明らかに湿気って行くペースが速い。長期冬山行の厳しさをひしひしと実感しつつ蝶のピークを目指す。

8:40 ついに蝶のピークに登頂する。皆感無量でハイタッチ、記念撮影、苦労した甲斐があるというものだ。休憩がてら非難小屋を見学。雪に埋もれても大丈夫なような頑丈な扉をくぐり中へすすむ。かなりの広さがあり、先着していたPTの人たちがテントをはっていた。徳沢園の方から来られたの事。非難小屋内には非常食、トイレも完備されていた。久々に文明にふれた気がする。30分ほど休憩して元みた道を引き返す事とする。2日目にピークを踏めなければ往路下山することは最初から決まっていた。常念岳まで続く尾根道に後ろ髪をひかれつつも今まで自分たちが作ってきたトレース、票布をたどり引き返していく。

12:20 クマザサ地帯でBVは避けたいという考えの元、早めにBVする。明日には下山できるだろう。大事にとっておいた少し高い日本酒に晩御飯に計画されていた年越しそばに合わせて持ってきた鴨肉の燻製を引っ張り出して本山行一番の贅沢をさせて頂く。虎の子のホッカイロも足裏に張り、ぬくぬくで寝させてもらう。酔った勢いもあってぐっすり就寝できた・・・。と思ったら酒が覚めると急に湿気たシュラフの保温力の無さが身に染みてくる。久々に「がたがた震えながら目が覚める」という体験をする。明日は下界で温泉だ。震えながら夜明けを待つ。

 

1/1 晴れ

5:45 やはりバリバリに固まっている冬靴を履いて下山を開始する。今回ずっと晴れていてくれたのはとても助かる。トレースも下山すればするほど薄れてくるが、下見時点から大量につけていた票布のおかげで大きく迷う事なく下山できる。

8:56 取りつきまで降りることができた。

10:40 途中の延命水を頂きつつ、四季の郷まで下山した。

行動記録
12/29 6:10四季の郷→7:15延命水→8:14崩沢尾根取付き→9:25 1395m→10:45 1600m
→11:36 1720m→12:35 1800m→13:10 1880mBV
12/30 6:00出発→7:10 2100m→7:55 2165m→8:45 2240m→10:10 2350m→11:00
2400m→12:00 2500m→13:00 2570m→13:40 2585mBV
12/31 6:20出発→7:20 2535mコル→8:00 2630m→8:40蝶ヶ岳→10:20コル→11:20
2320m→12:20 2120mBV
1/1 5:45出発→7:17 1730m→8:30 1185m→8:56取付き→10:40四季の郷