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北アルプス 蝶ヶ岳~常念岳17/01/14

山行期間 2016年12月28日夜~2017年1月1日
メンバー OSM(L)、OKD、TKD
山行地域 槍ヶ岳・穂高岳
山行スタイル 冬山

2016年冬合宿今回OSMリーダーの元、崩沢尾根から蝶ヶ岳、常念岳をと縦走し、南東尾根から降りてくるルートに挑戦する事となった。

 

12/29 晴れ

6:10 四季の郷を出発あまり雪が見られない。2hほど取りつきまでアスファルト道を進む。

8:14 崩沢尾根取りつき下見時に確認した橋へ向かう。踏み場の鉄板が片付けられてしまっていたが、間の鉄骨に足をのせて進んでいく。手すりはそのままなので三点支持を意識して進む。

崩沢尾根は廃道になっているだけあって道の整備がされていない。クマザサだらけの中、旧坂を直登するしかない。足場もクマザサでは滑るので最初からアイゼンをつけて登り始める。寒さのせいかクマザサの元気が無く下見の時よりは楽にのぼれた。これなら常念まで行けるかもしれない。

13:10 1880m地点のコルでBV

 

12/30 晴れ

クマザサの勢いは衰え、ラッセル中心の道のりとなる。自分はラッセルが苦手だ。

諸先輩達から習った

・ピッケルは全体を雪に刺して横方向に力をのせて登る。

・ピッケルの指す角度は斜面に対し90度が一番効く

・足を踏み出す時は大股でできる限り上から雪を固める。

等のコツは流用しているつもりなのだがなかなかペースが上がらない、それ以前に体力が続かない。

これを機会にラッセルのやり方を見直すべきかと考える。一番まずいのは踏み抜いた時だろう、脱出に時間と体力を消耗してしまう。いろいろ試行錯誤した結果はまった場合そのまま一気に引き抜こうとせずに膝と体重を利用して穴を広げてから引き抜くと楽に抜けることを発見。体力の消耗を抑えれるようになった。

しかし根本的な問題としてなんとか踏み抜かないで済むようにならないものか…、踏み抜くタイミングはだいたい決まっている。上に、前に進もうとして力を入れた瞬間だ、バランスも崩すため無駄に体力を消耗する。そこで最初から進む前に体重をかけて足場を固める作戦を考える。時間はかかるがこれも体力の消耗に役立った。

まだまだペースは上がらない。もっと良い方法は無いものかと思案する。ふと気づくと野生動物のトレースが見える。まぁ崖下にたどり着くものでもあるまいと辿ってみるとこれが案外安定して進めたりする。よくよく考えると踏み抜く地形というものにパターンがある気がしてくる。良くあるのが低木やクマザサの上に雪が降り積もっているパターン、踏み抜いたうえに植物が足に絡まって難儀する。他にもサラサラの雪が斜面についており、踏んでも蹴っても固めても崩れていくパターン。後は少しへこんでいるコルのような箇所の吹き溜まりに突撃する事か。冷静に考えればそこを避けていけばいいだけである。よくよく地形を見てみる。雪の硬さや強度というものが見える気がする。日当たりの関係が一部雪が解けたのち、また固まったような少し強度のある箇所がある? なんとなく強度が高そうな箇所を選び、慎重に歩を進める。劇的に踏み抜き率が減った。

「これだ。」

勢い山と会話して進むべき方向を教えてもらっているような気分になってくる。「山を力づくでどうこうしようなんておこがましいんですよ。」という某先輩の言を思い出す。ラッセルが楽しくなってきた。

13:30 やっと蝶ヶ岳のピークが確認できた。ここでメンバー3人で相談する事となる。このまま強硬に進むか、あきらめて2585mコルでビバークするか、現状のペースとピークまでの距離を考えるとおそらく4hはかかる。17:30になる。体力の消耗も激しい。頂上に着けば非難小屋があるとはいえリスキーだ。2585mでBVを決断する。

 

12/31 晴れ

6:20 湿気ってだんだん保温力の無くなって来ているシュラフからはい出し、バリバリに固まって履くのも難儀する冬靴を履き出発する。靴の中もだんだん湿気ってきている気がする。今回軽量化のため、テント無しのツェルト泊だが明らかに湿気って行くペースが速い。長期冬山行の厳しさをひしひしと実感しつつ蝶のピークを目指す。

8:40 ついに蝶のピークに登頂する。皆感無量でハイタッチ、記念撮影、苦労した甲斐があるというものだ。休憩がてら非難小屋を見学。雪に埋もれても大丈夫なような頑丈な扉をくぐり中へすすむ。かなりの広さがあり、先着していたPTの人たちがテントをはっていた。徳沢園の方から来られたの事。非難小屋内には非常食、トイレも完備されていた。久々に文明にふれた気がする。30分ほど休憩して元みた道を引き返す事とする。2日目にピークを踏めなければ往路下山することは最初から決まっていた。常念岳まで続く尾根道に後ろ髪をひかれつつも今まで自分たちが作ってきたトレース、票布をたどり引き返していく。

12:20 クマザサ地帯でBVは避けたいという考えの元、早めにBVする。明日には下山できるだろう。大事にとっておいた少し高い日本酒に晩御飯に計画されていた年越しそばに合わせて持ってきた鴨肉の燻製を引っ張り出して本山行一番の贅沢をさせて頂く。虎の子のホッカイロも足裏に張り、ぬくぬくで寝させてもらう。酔った勢いもあってぐっすり就寝できた・・・。と思ったら酒が覚めると急に湿気たシュラフの保温力の無さが身に染みてくる。久々に「がたがた震えながら目が覚める」という体験をする。明日は下界で温泉だ。震えながら夜明けを待つ。

 

1/1 晴れ

5:45 やはりバリバリに固まっている冬靴を履いて下山を開始する。今回ずっと晴れていてくれたのはとても助かる。トレースも下山すればするほど薄れてくるが、下見時点から大量につけていた票布のおかげで大きく迷う事なく下山できる。

8:56 取りつきまで降りることができた。

10:40 途中の延命水を頂きつつ、四季の郷まで下山した。

行動記録
12/29 6:10四季の郷→7:15延命水→8:14崩沢尾根取付き→9:25 1395m→10:45 1600m
→11:36 1720m→12:35 1800m→13:10 1880mBV
12/30 6:00出発→7:10 2100m→7:55 2165m→8:45 2240m→10:10 2350m→11:00
2400m→12:00 2500m→13:00 2570m→13:40 2585mBV
12/31 6:20出発→7:20 2535mコル→8:00 2630m→8:40蝶ヶ岳→10:20コル→11:20
2320m→12:20 2120mBV
1/1 5:45出発→7:17 1730m→8:30 1185m→8:56取付き→10:40四季の郷