アルパインクライミングを目指す泉州山岳会へようこそ! 大阪府山岳連盟所属

ホームリンクサイトマップ
入会募集中
泉州山岳会とは山行記録イベント

会員限定

山行スケジュール役立つ資料の共有EPE

明星山 南壁 24年11月10日

山行期間 10/12〜13
メンバー ABE、YAM
山行地域 明星山 南壁
山行スタイル アルパインクライミング

当初9月の連休に計画していたが、天候が悪く延期としていた。予備日していた10月の連休に行くことになった。

11日の夜に三国ヶ丘を出発して、ヒスイ狭キャンプ場で仮眠をとる。やっぱり新潟は少し遠く感じた。

12日は少し遅めの7時起床。明星を見ると、素晴らしい岩壁が目の前に現れる。8時に展望台の駐車場へ。初日は、左岸稜を登攀する。

下降路は踏み跡も明瞭である。渡渉は靴を脱げば問題なかった。最初に渡渉した所が間違っていたようで、もう一度渡渉をして、正しい取付きに到着。9時登攀開始。

左岸稜は、途中アブミルートがあるので、奇数ピッチをABEさん、偶数ピッチを私が登ることにした。トポでは、ルートは明瞭とあったが、2P目で早速周り込まないといけない所を、ボルトに導かれて直登してしまった…

3Pのアブミルートは、12aのルートのハンガーボルトが打たれており、気持ち良くリードをしている様子だった。4Pは、5級のグレードで体感も5級かな、という感じだった。その後5ピッチ以上登った。最後の方が、どこまで登ったら良いのか、わかりにくかった。日本の岩場とチャレンジアルパインでは、終了点の記載、ピッチ数も違うので少し悩んだ。登攀を終えたのは16時頃だった。

下降路は、最初少しガレ場を下り、そのまま樹林帯に入っていく。フィックスロープやテープがあるので、そこまで迷うことはない。水道菅の橋を渡り、5メートルぐらい懸垂をして、後は林道に上がるだけという所で、暗くなっていたこともあり迷ってしまった。最終的に、薮をかき分けキャンプ場へ到着する。

そこから展望台まで歩いていった。途中、道路脇から動物のうめき声が聞こえた。暗闇の中で熊と遭遇するのでは、と恐怖の中、林道を早歩きで進んでいく。展望台の駐車場に19:30到着。

2日目は、フリースピリッツだ。前日より1時間早く行動をする。取付きには先行パーティーが1組。今回は、私が奇数、ABEさんが偶数ピッチを登る。フリースピリッツは岩が脆いとの記載が多かったので、注意して登った。難しくはないが、4〜5級を継続して登っていく。終了点は、ボルトが大半でわかりやすいが、中間支点は、灌木の根っこやナチプロが殆どで、ルートファイディングが難しい所もあった。

5.9のピッチは少し難しいと感じた。パノラマトラバースは、景色、ローケーションもよく、足元の切れた場所をトラバースして気持ち良かった。

登攀を終えたのは17時頃で少し暗くなっていた。登っている最中に、下山ルートを確認することができ、今日はちゃんと林道に上がれると思った。下山は、ヘッデンをつけてになったが、目印のテープが光に反射くれるので、比較的わかりやすかった。また、前日同じルートを通っているので、そこまで迷うことはなかった。

水道管の橋の手前で、先行パーティーと出くわしたが、凄い薮の中から降りてきていた。そのまま私達が、先行して水道管の橋を渡り懸垂した。そして、林道に上がる道も登っている時に確認していたので問題なかった。駐車場到着19:00。

今回1年越しで明星へ行くことが出来た。スケール、ロケーションは素晴らしかった。全体の写真を撮り忘れたので、来年も行きたいと思いまーす。


錫杖岳 左方カンテ 24年11月09日

山行期間 2024/10/21~23
メンバー ICH,S ICH,H SOT HYS
山行地域 アルパインクライミング

錫杖岳左方カンテ

錫杖岳は支点が撤去されナチュラルプロテクションで支点をとりながら行くので緊張感が増す。

しかしどの終了点もしっかりした終了点が設置されてるのでルートは分かりやすかった

10/21日夜 離阪。3時に中尾高原口の駐車場に到着。車中泊する

10/22 5時起床今回2日間の予定で左方カンテと見張り棟からずっとを登攀する予定だったが、あいにく1日目の夜から雨と強風で天気は荒れる予報。

渡渉もあり。増水すると下山も危険ということで、メンバーで話し合い今回は左方カンテのみで日帰りにする事になった。

6時中尾登山口出発。

1時間半で錫杖沢出合に。テント3〜4張りできそうだった。今日はテント1張り。

前衛フェースがドーンと登場。かっこいい。登りたいという気持ちと、登れるのかという不安な気持ちが入り乱れる

そこから北沢を前衛フェースに向け1時間ほど登っていくと左方カンテ取り付きに到着

登山靴など不要な物をデポして9時30分登攀開始。

今回は2パーティ。

SOT・HYSペアがトップで行く。

1P Ⅲ級 ICH,S40m簡単な階段状のフェイス

   右と左どちらもいけそうだが、左が行きやすいそうなので、左を選択。

   40mとトポにあったが、50mロープギリギリでハンガー2枚の終了点に。

  少し下の立木に捨て縄が何重にも巻かれていたが、ここで切ると40mなのか?

2P Ⅳ級 ICH,H40m。1ピッチ目と同じような凹角を登る。

  ここも40mもない気がする。凹角を出て少し進むとハンガーボルトの終了点に

3P Ⅴ級+ ICH,S前半の核心 フェース

   ピナクルに立ち上がりフェースを右上し小ハング超えがルートだが、左の傾斜の緩いルートを選ぶ人もいるそう

   だが、せっかくなので小ハング超えでいきました。

   小ハング超え手前に古そうなハーケン1枚。ありがたくこれも使いながら、もしもに

   備えて小さいカムを追加し思い切って進むとめちゃめちゃモテるガバで一安心。

   ガバガバで安心してハングを超えチムニー手前で終了。

  ここで博史を引き上げ。

  高度が上がってきて眼下には錫杖岳の紅葉が広がっていた。とても綺麗で、思わず鼻歌が出てしまう。

  やっぱり山の中でのクライミングは最高だ!!

   

   引き上げの後はチムニーまで10mほど歩き

4P Ⅳ級 ICH.H 25m簡単なチムニー

5P Ⅴ級 ICH.Hクラック〜フェイス 40m

   下部はプロテクションが取りにくいがどれほど難しくはないフェースを登り大テラスへ

6P  ICH,H Ⅱ級カンテを左へ15m

7P ICH,S Ⅴ級+ 小乗越からフェース、チムニー

   とうとう核心ピッチ。

   チョックストーン取りが核心か?昔は、立木を使えたそうだが、今は木は枯れており使えなくなっている。残念。

   フェースから乗っこすか、チムニーから攻めるか?

   先行まりはチムニーから攻めたそうだ。一応挟まってみたがチムニーは微妙な狭さで動きにくい。

   色々考えたがいいムーブが見つからず。これを使ってくださいと言わんばかりにここにだけハンガーが1個あり、す

   ぐに諦めA0で突破。

   その後は、チムニーからクラックを使って登っていく。

   クラックが使えるのでまずまずプロテクションを取ることが出来るが、少しワイドっぽいクラックが気持ち悪い

   クラックを抜けた後は、注文とルートがかぶるスラブ。

   注文ルートをガン見。これ登れるか?難しそうに見える。

   このスラブもなんか気持ち悪いが無事に終了点に。

    

   

  残り2P簡単なピッチは登攀しない人も多いそう。この時点ですでに13時。

  今日下山まで考えるともう残り2Pは登らず注文の多い料理店を下見しながら懸垂。

  全員初見だったため、必要以上に懸垂を切ってしまい。

  余計時間がかかってしまった。早めに切り上げておいて良かった

デポした荷物を回収し下山。

登山口につく頃には暗くなり、雨も降り出していた。

今回、下山後は新穂高の湯で疲れを癒そうと思っていたが残念ながら時間切れとなり

入れなかった。次回はぜひ入ってみたい

次は、注文の多い料理店と見張り棟からずっとにもチャレンジしたいと思う

IHI,S記


伊東新道~裏銀座・野口五郎岳 24年10月23日

山行期間 2024.10/11~13
メンバー NGS、DIA、DIS、MTD、MTU
山行地域 裏銀座
山行スタイル 縦走


去年の2023年、40年ぶりに開通したという伊藤新道を通って裏銀座へと秋の紅葉を楽しむべく縦走してきました。

10/11離阪、七倉ダム駐車場で車中泊。

翌朝、6:30タクシーにて高瀬ダムへ。

そして2時間ほど歩いて湯俣山荘で入山前のレクチャーを受け、いざ伊東新道。

出発してすぐ渡渉の連続となる。

 

沢の石は全く滑らないので澤靴でなくても大丈夫だった。

しかし慣れないスクラムでの激流渡渉の連続で悪戦苦闘。しばしば撃沈。

前半の湯俣川の沢歩きが終わると残り半分はひたすら登り。

ふらふらになりながら湯俣山荘山荘から9時間ほどで三俣山荘到着。ちょうど日没。

満員のテン場でさっさとテントを貼って21:00就寝

10/13 5時起床6:30出発

ここから下山まで営業小屋がなく水場がないため一人4リットルの水を担ぐことになる。

カッコよく❓大谷ポーズで記念写真を撮り出発。

早速、目の前の鷲羽岳の長い登り。1回休憩を入れてなんとか山頂に到着。

鷲羽岳を超えると気持ちのいい裏銀座の稜線歩きとなる。

4時間ほどで野口五郎に到着。そして野口五郎の小屋。

三俣山荘から烏帽子を目指すのは我々のパーティーだけのようだ。

すごくいい天気で眺めを楽しみながら14:00ごろ閉館中の烏帽子小屋到着。

テント場は静かに山を楽しんでる数貼りの先着者がいた。

我々も静かに夜をすごす。

18:00就寝

 

10/14 4:15起床5:45出発

出発してすぐ展望台に出たので日の出を見ていくことにした。

綺麗なダイヤモンドのような朝日だった。

今度は練習してから撮影したので大谷ポーズがうまく出来ました。

前日よりさらに深まった紅葉を満喫しながら下山。

日本3大急登のブナ立尾根を下る。さすがにかなりの急登だ下りでよかった。

3時間程で高瀬ダムまで下山。タクシーで七倉ダムへ。そして無事帰阪。

一度は行きたかった野口五郎岳に行けて感無量。次は雪の裏銀座を歩きたいかな。

楽しい秋の3連休を満喫出来ました。

メンバーの皆様ありがとうございました。

 


ほしやわたの滝 24年10月10日

山行期間 10/6
メンバー STR、MTR、OTK
山行地域 熊野ほしやわたの滝
山行スタイル 大滝登攀


今シーズン2本目の大滝登攀

熊野のほしやわたの滝

10/5に出発し瀞峡の道の駅で仮眠

翌朝入渓口手前の駐車場に移動。

沢靴に履き替え出発。10分ほど沢を歩いて左手に出て来たナメを登り

5分程で滝取付きに到着。

あらわれた滝はすごい迫力で圧倒される。前日までの雨で恐ろしいほどの水量、ネットで見た画像の5倍はある。

60ⅿほどで3ピッチ。登れるのか?大丈夫か?中止するべきか?

そんなおっさん2人を尻目ににやる気満々のSTR

登攀3ピッチ全てSTRにリードお任せします。

1ピッチ目、

滝の右手から少し登って滝に突っ込みトラバースして滝の左手に出て

少し登ったテラスで終了。カムで支点をとる。

この水量でトラバース出来るのか。

そんなオッサンの心配をよそに嬉しそうに登りだす。

少し登って1本カムでランニングを取り滝に突っ込む。

突っ込んだものの滝のど真ん中で10分以上動かない。

かなり苦戦してる。ビレイしてるこちらの方もかなり緊張する。

でもなんとかかんとかじわじわと動いて20分くらいして滝から脱出、「おう~~~~。」といつもの雄叫びをあげるSTR。

ホッとする。少し登ってテラスで支点設営。

そして2番手で私も呼ばれる。仕方なく滝に突っ込む。すごい水圧だ、足元だけはかろうじて見えるが凄まじいしぶきで視界ゼロ。

手探りで手掛かりを探すが全然ない、かなり怖い。ぬるぬるの薄い手掛かりだけで進むしかない。

何とか滝を脱出。マジで死ぬかと思ったけど面白っかった。

無事1ピッチ目クリア。続いて苦労しながらOTKもクリア。

21歳の少年と遊ぶのは命がけの初老の二人。

2

2ピッチ目、20ⅿ程の直登し立ち木せ支点を取る。

この滝には残置は何もない、カムとハーケンを落ち込みながら登るSTR。

2番手で私の登る。ぬるぬるでかなり登りにくい。

続いてOTK。2ピッチ目クリア。

最終ピッチ。

少し滝沿いまでトラバースしてから直登して滝を超えて立ち木で支点を取り終了。

このルートの核心らしい。

嬉しそうに登りだすSTR。

あっさりクリア。続いて私とOTKもクリア。

プレート状のガバが結構あり今日の状態では1番簡単でした。

 

その先も沢登が続くのだが、ここで終了

2ピッチ懸垂で取付きまで下りる

取付きからは巻き道で下山して無事終了。

生きて帰れてよかったって感じの山行でした。

では来シーズンもよろしくお願いいたします。


夏の終わりにサマーコレクション 24年10月09日

山行期間 2024/9/25
メンバー ICH.S ICH.H HYS
山行地域 大台ヶ原
山行スタイル アルパインクライミング

9/25(水)

一週間前は雨予報だった。数日前から雨マークが急に消えた。

前日に慌てて準備し、早朝発で大台ヶ原に向かう。ビジターセンターで一番早い事前レクチャーを受講する。

駐車場に登山客が数組いるが、ビジターセンターの前で待っていると今日の受講は3人だけのようだ

8時半の受講を終え準備をして東大台方面へ向かう。サマコレのある千石嵓の位置は西大台エリアだが、入山は東大台の途中から登山道を逸れていく。

大台ヶ原ビジターセンターで熊の目撃情報を聞いた。昨日も目撃されたようだ。今年は何処に行っても熊の目撃情報が多い。登山道を進んでいき、15分くらい歩いたところから登山道を外れる。等高線を沿うように進み、2つ目の谷間を降りていく。

ガレ場の石を落とさないように気を付けながら、目印の赤テープを見逃さないように下降していく。途中、トゲのある植物(山椒の木?)に悪戦苦闘し、川の付近まで降りてきたところでテープを見失ってしまった。

ふと右側の岩壁を見るとボルトが打ってあるのが見えた。これがサンダーボルトのルートだろうか。

更に岩壁沿いに降りていくと見覚えのある風景が見えてきた。サマーコレクションの取付きだ。

1ピッチ目はロープ無しで上がり、2ピッチ目から本格的なスタートになる。

ここにサマコレのプレートがある。記念に写真を撮る。

1ピッチ目、1ピン目のハンガーが、無くなっていて細いボルトしか残っていない。

今回は2ピン目にヌンチャクを掛けてから登ろうと思い、チョンボ棒を持ってきた。

しかし、あろうことかピンが遠く届かない。まさかと思い3人で慌てる。知恵を絞り何回も試みるが届かない。

仕方なく近くの木に支点を作り、そのままトライすることになった。前半は「すみ」、後半は「まり」がトップ。2ピン目がとれていないので、1歩目に緊張感が増す。慎重に慎重に何とか2ピン目にクリップ。

ナイス!朝の1ピッチ目はピリッとする。セカンドで登ってもとても緊張した。3ピッチ目が核心、リーチがないと5.10c /dトップはガバに届かず、何度かトライして抜けていく。私は荷物を持ってセカンドなので、時折A0を交えて登った。

サマコレは前半スラブ系、後半はパワー系という感じだ。前半のピッチは、草が伸びすぎてホールドが見えなく、とても難しく感じた。来る時期によってルートの見え方が変わるのに驚いた。

今回は3人パーティなので、行動時間がいつもよりかかっていないか気になっていた。前半を終え想定内だったので、後半の登攀前にゆっくりと休憩をとった。

今回は曇り予報であったが、快晴となり、登攀中とても喉が渇いた。後半はトラバースから簡単なルンゼを登りハンドトラバースの手前でピッチをきる。まりが軽快にハンドトラバースを超えていく。ナイス!その後の2ピッチも、所々、悪い箇所があったが、まりは難なく超えていった。

 

 

 

後半も、無事に登攀を終えることができた。最終ピッチ終了地点で3人で写真を撮った。少し休憩したあと尾根を上がって行き防鹿柵沿いを進むと登山道に戻ってきた。

薄暗くなっていたが日の入り前に駐車場に着くことができた。霧のような雨が降りはじめ、次第に本降りとなっていった。いつの間にか辺りは真っ暗になっていた

9:00 駐車場発
10:00 取付き
10:30 登攀開始
登攀時間6:45とすると
17:30登攀終了
18:30 駐車場ICH.H記


滝谷 ドーム中央稜

山行期間 2024/10/7〜10/8
メンバー SOT HYS TKD
山行地域 北アルプス 穂高連峰
山行スタイル アルパインクライミング


10/6(日) 晴れ
 アプローチをどうすべきか直前まで迷っていた。翌日が雨予報のため、できれば初日に中央稜登攀を終えたい。ワンデイできるとしたら白出沢ルートしかない。参考コースタイムは長時間だし、体力面についての不安もあったが、色々な山行記録を参照するとそれほど時間がかかっていないものも多く、いけると踏んだ。

本当は新穂高ロープウェイの無料駐車場に停めたかったが満車。仕方なく鍋平に駐車し、3:20真っ暗ななかスタート。まずは林道を黙々と歩き5:15白出沢口まで。ここから林道を離れて登山道となるが、破線ルートではあるものの一般道なので、道はちゃんと踏まれていてわかりやすい。樹林帯のなかを歩いているうちに徐々に夜が明け、6:15重太郎橋に到着。増水時には流されてしまうらしいが、想像していたよりも立派な、しっかりとした橋で、不安なく渡ることができた。長いハシゴや鎖場を経て、7:10荷継小屋跡へ。ここからはひたすらガレ沢を詰める。
下調べでは浮石だらけで簡単に岩雪崩を起こす、みたいに書いている記録もあったが、実際はそれほどでもなく、例えば天狗沢のほうがもっとガレていると考えていいと思う。
楽しみにしていた「スベル アビナイヨ」の岩を生で見られて満足するころには標高もだいぶ上がり、自分は明らかにペースダウン。空気が薄くて息があがり、喘ぎながら登る。穂高岳山荘の石垣は見えてるのに、なかなか着かない。ヒマラヤ数千メートルの高峰を登るがごとくスーパースローな動きで、ようやく白出のコル(穂高岳山荘)へ。嬉しいことに想定より早い9:30に到着していた。

これはドーム中央稜ワンデイ行けるぞ!本当にできるのか不安だったものが一気に現実的になり、パーティの士気も上がる。
10:00北穂への縦走路を進むが、涸沢岳へ登るだけでもゼェゼェいう始末で、高所に弱い自分は頻繁に足を止めながらとなって情けない限り。それでも11:45ドームの頭直前、取り付きへの下降路分岐までやってきた。

ここで登攀装備を身につけ、アタック装備以外はデポ。
気持ちよく晴れているが稜線の滝谷側は常に風が吹いて、けっこう寒い。日のあるうちに登攀を終えたいため、さっそく取り付き目指して踏み跡を降りていく。踏み跡は明瞭で途中までは順調だったが、最後の懸垂支点を見つけられず。目印のピナクルというのがハッキリせず、30分くらいは行ったり来たりでタイムロスしたが、見つかった時は心底ホッとした。
50mロープ折り返して1本で懸垂下降。ほんとうに図ったようにちょうど降りられた。というわけで無事にドーム中央稜取り付きに到着でき、13:30クライミング開始!

1P目 Ⅴ− 40m HYSさんリード
 少し緊張してスタートしていったが、サクサク進み、上部から「楽しい!」の声が。フォローはチムニーでザックが邪魔になり、意外と苦しい。
2P目 Ⅳ 40m HYSさんリード
 リッジからカンテ、最後はスラブ。ハーケン連打あり。難なく登っていった。
3P目 コンテで歩き(SOTさんリード) 

4P目 Ⅳ 40m TKDリード
 息が苦しすぎてリードできるか不安だったが、意外と登れた。チョックストーンは潜るらしいが、間違って上から乗越してしまった。
5P目 Ⅳ 40m TKDリード
 凹角からハングを右から越える、とトポにあるが、最後はクラックがあるのでハンドジャムを効かせて左から乗越した。

16:00トップアウト。ドームの頭へ。終盤は残念ながらガスが上がってきたが、3P目くらいまでは絶景のなか充実のクライミングが行えた。
荷物を回収し、最後の力を振り絞って16:30北穂高岳まで辿り着き、達成感のうちに行動を終えることができた。


10/7(月) 雨
 天気予報は見事に当たった。3:00起床して間も無く雨が降りだし、すぐに本降りとなった。往路を戻るのは危険だったので、上高地へ下山することに。早く下りたかったので5:00前には下山開始し、たった1時間くらいで北穂南稜を下りて涸沢まで。その後もガンガン歩を進め、結局10:30に上高地着。ヤバい、早すぎ。代償として足腰がガタガタになったが、速攻作戦で有名な滝谷を体験でき、感無量の山行となった。
SOTさん、HYSさん、ありがとうございました!


北鎌尾根(水俣乗越から) 24年10月05日

山行期間 令和6年9月28日-30日
メンバー YSZ,MTD,TNK
山行地域 北アルプス
山行スタイル 岩稜縦走

今年の夏合宿で敗退した北鎌尾根

完登せねば夏が終わらないと再度3人で挑戦した。

1日目 晴れ

6:00~上高地からスタート。

予報がコロコロ変わって心配していた天気は良好で、夏の時より大分涼しい。

8:40 横尾到着 さあここからだ!

11:30 槍沢大曲りに到着し、水俣乗越へ。

12:30 水俣乗越に到着 ずっと急騰でしんどかった、、、

水俣乗越から天上沢を降りていく。

ザレザレで滑って怖い。

沢の水を途中で汲む。

15:30 北鎌の出会いに到着

北鎌尾沢を少し偵察してテントに戻る。

 

2日目 曇り

4;00出発

北鎌沢を登っていく。

暗かったのでヘッデンで照らしながら進んだが、気が付くと佐俣に入っていた。

右方向へ進んで行く意識はあったが、暗くてわかりづらい。

軌道修正して右俣を登っていく。

6:15 北鎌のコルに到着。

ここから稜線を進んで行く。

独標付近のルーファイが難しい。

GPSで確認しながら進むが何度か間違えてしまう。

浮石が多く、轟音を立てて岩が落下していく光景を見聞きする度に心が折れた。

先を歩く先輩方が岩陰で見えない時に、轟音だけが鳴り響き、誰かが落ちたのでは、と

岩陰から落下してくるものに目を凝らし、人ではないことを確認し、安堵した。

ガスの間を槍がのぞく。

P15地点で懸垂下降。

15:30頃に北鎌平到着。

カニハサミ岩を目指し進んで行く。

最後はロープを出して完登。

17時に槍ヶ岳登頂に!

この時間なので誰もいなかったが、3人で完登を喜んだ。

槍ヶ岳山荘におりてテントを張った。

 

3日目

5時に出発し、9時に横尾。

12時に上高地到着。

 

北鎌尾根を完登した達成感に浸りながら帰阪した。

明日からちょうど10月で、ギリギリ夏を終えることが出来た。

先輩方、リベンジ山行を企画していただき、ありがとうございました。

 


北鎌尾根 クラシックルート (湯俣から) 24年09月24日

山行期間 2024年9月13日夜〜16日
メンバー NGS, DOIS, DOIA
山行地域 北アルプス
山行スタイル バリエーション


 

いつかは!と思っていた湯俣からの北鎌尾根クラシックルート。

ふっふーん♪  念願叶い行ってきましたー!!

 

1日目 晴れ

七倉山荘からタクシーで高瀬ダムまで。(途中の落石箇所間1.4kmは徒歩)

タクシーの運転手さんによると、高瀬ダムは黒部ダムに次ぎ日本第2位の高さ(176m)なんだって。ロックフィルダム(注:岩石と土砂を積み上げて作る型式のダム)だからコンクリートだけで作ったものと比べてかなり長持ちするんだってよ。 作った人すげー。

710分、高瀬ダムを出発

10分程歩いたところで【 烏帽子岳】の標識が・・はて?? なんとブナ立尾根に向かってた。慌てて引き返し、本ルートに戻った。

935分湯俣山荘を過ぎて、一つ目の橋を渡り水俣川に降り立つ。

沢靴に履き替え、10時渡渉開始。

水量は多くなく渡渉はとても楽しかった。

     

千天出合で右岸を大きな高巻き。(ピンクテープあり)

P2の取り付きで登山靴に履き替えた。

4リットル弱と水をたっぷりと吸い込んだ沢靴を担ぐ。ひぇー重た。

P2へは激急登。

木の根っこを掴みながら進む。木の根っこが無いところは草を掴む。掴むものがないとやばいのよ。掴めるものは何でも掴まなきゃ。

15時半、P2。尾根に乗り上げた。

P2からP4までは激藪漕ぎ。目を凝らせば何となく踏み跡がある。

アザミを掴んではぎゃーと叫び、手足を血だらけにしながら目標にしていたP4BV地に18時に到着。

 

 

2日目 雨

夜中2時頃から予報通り雨が降り始めた。雨と仲良しなガスも発生。

見通し悪く、明るくなるまで待って5時すぎに出発した。

P5は天上沢側を巻く。下に巻きすぎたので軌道修正しながら戻った。

P6はザレたルンゼを上がる。

P5P6ともロープの出番は無かった。

P7を降りると北鎌のコル。

ここまで来れば一般道みたいなものとSNSにあったが正しく!藪漕ぎがないだけでこんなに楽なものかと感激。

独標は素直に巻いた。

逆コの字はフィックスロープあり。

 

独標を越えると正面に槍ヶ岳が見えるらしいが、前回同様(2年前の夏合宿)、槍ヶ岳は顔を出しちゃくれない。

この頃になると登山靴にも雨水が溜まり、立ち止まると寒くてブルブル、ガタガタと身体が震えだした。

独標以降は迷いながらも一心不乱に前に進んだ。

P15は巻かずに直登するコースをチョイス。

槍の穂先、頂上への最後の登りは有名なチムニーではなく、右に回り込みすぎたために(?)変なところに出た。

強行突破で祠裏から頂上へ。

記念撮影をしてすぐさま退散。

低体温症寸前で槍ヶ岳山荘に飛び込む。テントハムリ。イヤダ。リーダーオネガイ。ブルブル、ガタガタ・・・

願い叶い小屋泊まりとなった。ホッ。(素泊まり9,500円也)

全身ずぶ濡れになったウエアを着替え、調理室に移動。缶ビールでとりあえず乾杯!!

 

3日目 晴れ

最終日の朝、きれいな朝日を小屋の窓から眺める。遠くには富士山も見えている。

昨日と打って変わって清々しい空気!!

 

さぁ、新穂高まで下山。雨で濡れたゴロゴロ石は曲者じゃ。気をつけなきゃ。

12時、無事下山。

 

北鎌尾根サイコー!!

また残雪期にチャレンジしたい。

NGSリーダー、そのときはよろしくです!!

 

DOIA記


大峰 前鬼川(沢登り) 24年09月18日

山行期間 9月7日
メンバー DOIA,UET,NGS,SKD,SZK,DOIS,TNK,YSZ
山行地域 大峰 北山川水系前鬼川
山行スタイル 沢登り

   

9月7日(土)快晴

前鬼川へ沢登りに行ってきました。私も沢は久しぶりですが、なんとNGSさんは10年振りだそう、入渓前2人でちょっとドキドキしておりました。

前鬼林道車ゲートから直ぐに入渓でき、黒谷~前鬼川本流へ

沢のベテランUETさんが先頭で進みます、さすが早い!スキーも車の運転も早いですが沢もホント早い!「今日はめちゃくちゃ条件いい!」だそうです。

  

噂にたがわぬ美しい前鬼ブルー

   

渓流の美しさに魅了されました。癒され、飽きることがありません。

2段10mの滝、左岸を巻いて進みます。大滝上部の渡渉箇所はロープを出して渡渉

 

100mの美しいナメ。

 

滝を巻く箇所はトラロープがありましたが、念のためロープを出して通過。みなさん判断が早く行動が速やかです。

 

テンションも上がりどんどん進みます、あっという間に垢離取場に到着。ここで休憩と靴を履き替え登山道を通って小仲坊経由で下山。この登山道がなかなかの急登でした。

蒼く透き通る前鬼ブルーを堪能できました、とっても楽しかったです♪ メンバーの皆様ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 


小川山・瑞牆山クライミング 24年09月17日

山行期間 2024/9/14〜9/16
メンバー DTE TNK TKD
山行地域 小川山、瑞牆山
山行スタイル フリークライミング


9/14〜16の三連休で、小川山と瑞牆山へフリークライミングに行ってきました。

9/14 (土)晴れ
 初日は小川山。
『オオルリ 5.9』
まずはカモシカサイドエリアで「オオルリ 5.9」にトライ。カム#4〜5サイズのワイドからスタートして徐々に狭まっていくクラックで下部が核心です。膝も入れられず、かといってフットジャムも決まらない微妙な広さをどう処理するかが難しい。
DTEさんの去年からの宿題で、ムーブ固めとカム選択再考し2トライしましたが残念ながら惜しいところで決めきれず、RPならずでした。次回こそ!
『モモちゃん 5.10c』
次にトルネードの岩に移動。難しいルートが多いエリアの中、取付きやすいこちらをトライしました。スポートで下部核心。上部はガバで快適です。核心では緊張感もあり、なかなか良いルートでした。
9/15(日) 晴れ
 初めて瑞牆山に行ってみました。瑞牆には珍しくスポートルートが集まるカサメリ沢へ。エリアはモツランドです。駐車地から5分歩くだけという最高のアプローチでした。
『ミルクミルク 5.10b 』☆☆
最初はDTEさんがやってみたいと言っていたルートから。2p目にあがるところと最後が核心です。グレードの割に難しく、面白い!
DTEさん、何度か挑戦して最後のトライでは終了点前で落とされるという悔しい結果に。
『たぬき 5.10a』
こちらは内容的に最もトライしやすい課題でした。ピン間隔も短く安全、核心は最後のハング処理。2p目から3p目間も少し悪い動きがあります。
トップロープで練習し、TNKさんもリードトライ!見事にRPできましたー!
『レイザーズエッジ 5.10d 』☆☆☆
このエリアの看板ルートのひとつ。迫力あるメインウォールのど真ん中のカンテラインを登ります。やはり人気ルートで5人ほど順番待ちが。これはめちゃくちゃ面白い!直前に登る人を見てしまったのでFLとなりました!
最後に他人のヌンチャクがかかっていたのでプラチナム 5.11c に1回トライしてみました。やはりOSには程遠かったですが、割とすぐバラせたので可能性を感じました。
9/16(月)晴れ
 帰阪の日なので午前中だけ。どうするか相談した結果、もう一回モツランドでトライしたい!ということで、再び瑞牆山カサメリ沢へ。
『プラチナム 5.11c』☆☆☆
朝イチからヌンチャクがけと動きを決めるためテンションかけつつ登ります。核心のムーブがなぜかランジになってしまう。昨日はデッドで足が残ったはずなのに…?
2トライ目。右手クソカチ、左手クソカチ、覚悟を決めて思い切って棚へランジ!その後の厳しいムーブもこなして無事にRPでした!
『ミルクミルク 5.10b』☆☆
DTEさんも改めてトライ。1便目はマスターで登ります。出だしをクリアしてそのままRPかと思われましたが、なんでもない所でフォール!次のトライまでの間TNKさんもトップロープでやってみて、前日は何度やっても出来なかった出だしの動きをなんとかクリアするまでになりました。
そしてDTEさん2便目、出だしは難なく処理し、安定した動きで最終局面へ。気合いでアンダーを抱えに行く!見事RP!良い登りでした。
今回はスポート中心になりましたが、花崗岩クライミングを楽しみ、3人ともお土産を持って帰ることができました。カサメリ沢よかった〜、また行きましょう!

華麗なる☆香落渓初日 24年09月07日

山行期間 2024年9月6日
メンバー TKD YMO Dte
山行地域 名張香落渓
山行スタイル クラッククライミング


YMOさんの名張デビューでまだまだ暑い第一岩壁に行ってきました。オンサイトしていってるのは私ではなくYMOさん

直登5.10a →OS

すごいな〜私は完登まで20トライくらい?無限にしました

ゴーデンボンバー5.8(ワイド限定) →OS

ワイドクラック初めてですか。。すごすぎます・・・

カムのセットも安全安全。超できる子。就活の自己PRに使えると思います。

ナイスミドルエイジ代表TKDさんも、サキサカ1P目5.10aとゴールデンボンバーを一撃!ナイス~

 

 

ワイド練習をしているミドルエイジ100万回トライ中!

このあと丸二日動けなくなって、もうカムを全部YMOさんにあげてしまおう。といじけていました。

 

これなんですか5.10a→簡単そうにOSする YMOさん

と、トップロープさせてもらうだけのミドルエイジ

Golden Jam 5.9(ルーフ下の木を使わない限定)OSしたYMOさん

「木を使ったら5.7らしいです」と言ったらちゃんと限定で登っていて、初めて見ましたが木がないと奮闘的なルーフ越えみたいでした。ヘルメットぉー!!の唸り声でその木に住んでいるムササビさんも飛び出してきて、この日一番素敵なトライだった♡♡

その美しく正しい登りは何を参考にしてるか聞いてみたら、YouTubeで動画を見てるそうです。

100日くらい通っている私はなんですかという感じですが、、

またみなさん一緒に登ってください♪

Dte

 


夏合宿 屏風岩 雲稜ルート 24年08月31日

山行期間 8/9(夜)~12
メンバー (CL) YMO,(SL) HYS,SOT,ICH
山行地域 穂高 屏風岩
山行スタイル アルパインクライミング


【集中登山】

幾組かのパーティーが、それぞれ別のルートをとって一つの山に登る登山の方式。

 

今回の夏合宿は集中登山スタイルで行われた。

山域は穂高、槍。

このパーティは2日間で屏風岩雲稜ルートを登攀、屏風の頭経由で涸沢へ行き、3日目に別パーティと合流して滝谷ドーム中央稜の登攀を目指した。(という計画でした)

 

以下記録

 

初日

上高地05:20〜横尾07:45〜岩小屋跡08:30〜T4尾根取り付き10:00~登攀開始11:00

〜T413:50〜雲稜ルート1p目終了点17:00〜T4(泊)

 

予約していたタクシーで上高地へ。さすが避暑地、横尾までの歩きは涼しく快適だった。

横尾で各自計5リットルの水を補充。ザックの重量は20Kgはあり、登攀前のザックとは思えない重さ。

この計画の一番の悩みどころは水だった。

 

横尾から15分ほどで渡渉点の岩小屋跡に到着し、渡渉開始。

 

水量は少なく、ひざ下くらいだったが、とにかく冷たい!あとヌメる!転ばないように慎重に渡渉してガレたルンゼを行く。

 

 

そのままガレた沢筋を歩く。朝は涼しかったが、このころになるとドピーカンで日差しが強くかなり暑い。ほんまに登れるんか、、、?

 

一時間ほどで取りつきに到着。取りつき付近は特にガレがひどく、落石を起こしながら取りついた。

4人なので2パーティにわかれて登攀

T4尾根 1p目 Ⅳ

傾斜の寝たフェース。横に見える大迫力の1ルンゼがカッコいい。

今回は大量の水はロープバックに入れ、荷揚げする作戦。荷揚げする方式も迷ったが、カウンターウェイトで揚げることにした。

体重を利用するのであまり力を必要とせず、システムも簡単でこれはよかったと思うが、荷揚げは荷揚げ。かなり時間がかかった。

 

2p目 Ⅴー

出だしが立っているが、NPも使えてまだ安心感がある。

 

3p目、4p目

ほぼ歩き。3p目の出だしと4p目の最後は少し悪いので念のためロープを出した。

 

 

←荷揚げ中

どこかにひっかかるとビクともしない。

セカンドが外しながら登る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

計4ピッチでT4に到着。ザックが重いので多めにロープを出した。先行したパーティが到着したのが14時前で4人そろったのは15時前。

この日予定していたBV地の扇岩、大テラスまではあと2ピッチだが、荷揚げもあるしなあ、、、

とりあえず登る。

 

雲稜ルート1p目 5.7

凹角に走るクラック沿いを登る。NPが使えるので安心感はあるが、十数Kgのザックを背負い、最後のハング越えは厳しい。また、最後のハングのクラック内には浮石があり気も使う。

さすが名クラシックルート。そのへんのマルチとはグレード感からして違う。辛く感じたが、これがちゃんとした5.7らしい。明日このザックを背負って登り切れるのか?と思い始める。それにしてもこれが5.7かあ、、、

このまま2P目も行きたかったが、時間も厳しく屏風の頭はあきらめT4へ下降した。

 

そのままT4泊。

 

2日目

起床05:00~雲稜ルート登攀開始06:30~雲稜ルート5P目12:00~懸垂開始~T414:30~

T4尾根取りつき17:10~渡渉~岩小屋跡~横尾18:00(泊)

 

前日の夜、雲稜ルートはあきらめて滝谷ドームを優先しようという話になった(つまりこの日は一般道で涸沢へ)

が、天気予報を確認してみると3日目の天気が芳しくない。このままでは屛風も滝谷も登れずじまいで合宿が終わってしまう。それはアカン、滝谷チームの方々には申し訳ないが屏風を優先することに。

大急ぎで準備して、13時をタイムリミットとして登攀開始。

 

雲稜ルート1p目 5.7

同ルート下降に変更したので、スピード重視でリードは空荷。

急いで登った。

2p目 5.9

個人的には核心ピッチ(3p目を人工でいくなら)

出だしの一手、遠いガバどりが核心だが足が細かい。あと残置がぼろい。

怖気づいて安易にヌンチャクをつかんでしまった、、、空荷だったのに。

そのあとのフェースも気持ち悪くつかんでしまった。重たいロープをひきずって扇岩へ(屈曲する)。気分まで重たい。

 

 

3p目 A1 (5.11c~)

人工ピッチ。屏風はボルトラダーのイメージがあるようだが、雲稜ルートの人工はこの1ピッチのみ。

お助け紐などが増えており、最上段に立たずに登れる。簡単なおまけのような人工。

 

 

 

←フォローするICHさん

すごい高度感。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4p目 5.9

精神的核心ピッチ。出だしの垂壁が脆く、ポロポロしている。ムーブはわかりやすいが怖い。

 

垂壁を登り終えるとトラバースして草付きのルンゼを登る。

 

5p目 5.7

スラブ主体のピッチ。スラブをクラック沿いに登りハング下を左に避け、再びスラブ。

夏だからか後半はブッシュが多く、ただでさえ少ないホールドがどこにあるのかわからない。

最後らへんはブッシュをつかんで登った。雑草は意外とつよい。

 

同ルート下降ではこの5p目までで終わらせることが多いらしい。例にもれず、ここを最高到達点とした。

ちなみに5p目の終了点は3点あるが、うち一本のリングボルトが折れていた。雲稜ルートは上に行くほど終了点が悪くなるイメージ。

 

全員が揃うのを待って懸垂開始。

懸垂点のことを除けば、あの高度感からの懸垂は最高だ。

 

5p目から5回の懸垂でT4、T4からも5回。計10回の懸垂でT4尾根取りつきへ到着。

あとは横尾まで下山。

 

3日目

横尾~上高地

この日は滝谷の予定だったが、天気の問題もあり一足先に帰ろう、、、と思ったら横尾で別チームと遭遇。

ほかのチームも天気や合流の関係(すみませんでした)で下山とのことでした。

見送った後、こちらも遅れて上高地へ下山。

 

 

 

昨年、同ルート下降で経験させていただきましたが、屏風の頭に抜けるか、抜けないかでここまで内容が変わるとは思いもしませんでした。見通しが甘すぎました。もっと重荷の登攀に慣れておくべきでした。

あと、屏風は西面であり、全員が灼熱地獄のクライミングを想像していましたが、昼頃からは壁の陰に入り快適でした。

結果は敗退でしたが、初めての経験も多くこれからに活かせる山行であったと思います。

 

ありがとうございました。

 

装備(1パーティ毎)

ハーフロープ×2、カム#0.3~#2、ナッツ奇数、アルヌン60cm×10、アルヌン120cm×4、240㎝スリング、アブミ、フィフィ、ハンマー、ハーケン数枚、捨て縄、マイクロトラクション×2(荷揚げ用)など


岐阜 付知川(沢登り、渓流釣り) 24年08月25日

山行期間 2024/9/17〜18
メンバー SZK, UET, DOIS, DOIA
山行地域 岐阜県
山行スタイル 沢登り


 

5時、眠たい眠たい、まだ寝たーい、でも起きなきゃ。朝はいつもツライ。

付知峡キャンプ場跡に駐車し林道を下って行く。

高樽の滝近くでテントを張っているバングラデシュ人ファミリー発見。UET師匠が話しかけに行ったらパキスタン産の立派なマンゴーを2つもくれた。今晩のデザートや。テンションあがるわー。

 

 

8時、橋の横から下りて入渓。

まず驚いたのは関西圏の沢とは段違いに水がキレイ。透明度が半端ない。

バシャバシャと川に入る。冷たくて気持ちよし。

この日、胸まで浸かったのは一箇所のみ。簡単な歩きの沢登りだけど水が美しくて飽きがこないんだよ。

みんな是非体験してみて!

 

         

 

お昼前には駐車地に戻ってきた。まだ釣りには時間が早いのでお昼寝ターイム!蚊取り線香をいっぱい焚くのを忘れずに!アブ、ブヨにやられるよ。

15時、そろそろと釣りに出発。

近くの橋から下りてまずエサ付けから。ここはUET師匠に教えを乞う。エサはブドウ虫。蛾の幼虫らしい。うにょうにょしてて素手で触る勇気なし。DOISに付けてもらいいざ出陣。

SZKさんはちゃんと自分で付けてた。流石じゃ。

皆其々、適度に離れながら釣り糸を垂らす。移動しながら魚が潜んでいそうな場所を探すが、ヒットせず。

結局、釣り経験者のUET師匠がアマゴ一匹ゲットしたのみ。UET師匠、流石じゃなー!!

夕食の時間。

まずは定番のウインナー。火で炙りながらかじりつく。度合ランプの宿で調達したビールで流し込む。ぷはー、うめぇーなぁ。あとは飯盒で炊いたご飯、煮豆、缶詰焼き鳥、目玉焼き、枝豆、冷奴、お味噌汁などなど。

メイン無いやん。アマゴなどの魚をいっぱい釣る予定をしていたのでサイドメニューOnlyになってしまった。なんということでしょう・・・涙

デザートは頂き物のパキスタンマンゴー。「衝撃の美味しさ!」(by tmk)「こりゃうまいな!」(by UET師匠)

ほんと濃厚でめちゃくちゃ美味しい!調べてみるとコストコで売ってるみたい。これも皆んな試してみて!

〆のコーヒーで今宵の宴は終了。

 

 

2日目

5時半から釣り開始。

朝は魚も人間と同じでお腹ぺっこぺこだからエサに喰らい付いてくるというので気合い充分。しかし全然釣れない。

唯一、DOISの釣り針に引っかかったのは尺物のイワナ。でも死んでるのよー、めちゃ笑えるー!(注:130.3cm)

 

 

SZKさんは友人のお父様から譲り受けた高級竿で挑むもノーヒット。(UET師匠、DOI家は1,500円の釣竿使用)

「釣りは道具ではなく腕である。」

ということがよくわかった。(が、帰阪後釣竿を新調したDOIなんでやねん!)

釣れなかったけど楽しかった。

たまにはこんなゆるゆる山行もいいね。

岐阜県中津川市といえば栗。

帰りに栗菓子を買って灼熱の大阪に帰りました!

次は大漁やー!!

 

DOIA記

 


夏合宿 ジャンダルム飛騨尾根 24年08月18日

山行期間 2020/8/10〜8/12
メンバー NGS SZK DOIA OTK MTM TKD
山行地域 北アルプス 穂高連峰
山行スタイル アルパインクライミング


8/10 晴れ
 前日夜に大阪を離れ、あかんだな駐車場へ。ろくに仮眠もとれぬまま5:20のバスに乗り込み、6:00上高地をスタートしました。下界に比べれば上高地は涼しかったですが、歩き出すとやはり暑い。8:00岳沢小屋に着くまでにはしっかり汗をかいていました。
ここから先は水を確保できる場所がないため、翌日のBV地まで困らない量の水を担がねばなりません。というわけで、各自5ℓの水を補給。軽い歩荷レベルの重さになったザックに足腰をガタガタいわせながら、8:30天狗沢を登ります。岩にマーキングがあるため道を間違いはしないですが、上がるほどにガレが酷くなり、足場を慎重に選んで落石させないよう注意が必要です。ヘロヘロになりましたが、なんとか11:15天狗のコルに着きました。
西穂〜奥穂の縦走路、はじめて来ました。これが最難レベルの一般路か〜と感慨にふけるには余りにも重い荷物に、さっさと歩き終えたいと思いながら、我慢強く歩を進めます。岩稜歩きですが、幸い特に危険を感じるような道ではありませんでした。途中で休憩も挟みつつ、14:00ようやくBV地であるコブ尾根の頭とジャンダルムのコルまで到着。
やはり標高が高いと少し動くだけでも息苦しく、おまけに頭痛もしてきます。天気が良すぎて直射日光が厳しく暑すぎです。ある程度陽が落ちるまで時間を潰し、就寝としました。



8/11 晴れ
 4:00起床。ここに帰ってくるのでアタック装備のみとし、登攀装備も身につけ、5:20いよいよ飛騨尾根を登るため出発です。下降するαルンゼは目の前。右岸を壁伝いに下りていきます。下調べで散々書かれていましたが、これが無茶苦茶なガレ沢で、全て浮石と言っていいほどに不安定。不用意に足を置けば簡単に岩雪崩を起こします。気の抜けない下りで、どうしても時間がかかります。下調べどおり、1つ目の小滝をクライムダウン、2つ目の小滝もクライムダウン。いずれも慎重に下りれば大丈夫です。3つ目の小滝の落口、錆びたハーケン2枚に捨て縄がかけられていました。ここに6:00着。気をつければクライムダウンできなくはない感じですが、やはり懸垂下降する事にしました。


20〜30m降りたあたりで懸垂終了。飛騨尾根に向かえそうなバンドが見えたため、適当に歩けそうなところを選んでどんどんトラバースし、7:00うまいこと目的であった取り付きのT2まで歩いてくることが出来ました。壁に#2サイズ程度のクラックが走っています。電光クラックというらしいです。ハーケンで支点をとり、ロープを用意し、クライミングシューズを履いて、飛騨尾根の登攀スタートです。
クラックはあってもジャミング技術は不要で、周辺にホールドが沢山あります。ランニングプロテクションはほとんどカムとナッツでとりましたが、時々ハーケンもあり。終了点はピナクルで作るといった感じで登っていきました。


3ピッチで9:00頃T1まで。ここでリードをOTKさんに交代し、更に3ピッチロープを伸ばしてジャンダルム頂上まで(最後のピッチは一般道と合流してしまうので蛇足でした。ロープをしまって歩いたほうが良いです)。
11:00飛騨尾根完登。クライミング自体は正直言って簡単です。堡塁岩のⅢ級より簡単だと思います。飛騨尾根は困難なクライミングを求めて行く場所ではなく、最高のロケーションの中でクライミングを楽しむ場所だと感じました。どこを見ても絶景で、すごい高度感と露出感。「アルパインクライミングやってる!」と実感できる素晴らしいルートでした。

さて、デボしていた荷物を回収し、大休憩をとり、本日の目的地である涸沢を目指します。13:00ウマの背を通過し、13:45奥穂高岳の頂上へ。気をつけて歩けば問題ないですが、ちょっと緊張感のある場所もあるため、長く続くと消耗しそうな縦走路だなと思いました。


14:40穂高岳山荘から長ったらしいザイテングラードを辛抱しながら下り、16:50涸沢ヒュッテ着となりました。偶然ですが、ほぼ同じタイミングで北鎌尾根チームも涸沢に着いており、幕営したあと皆で集まって夕食を摂るなどでき、図らずも合同合宿らしい体験ができたと思います。
本当はもう1泊して滝谷に行く予定だったメンバーもいたのですが、他パーティとの合流が難しくなったり、翌日の天気が下り坂だったりしたこともあり、全員で下山することを決め、就寝しました。

8/12 晴れ→雨?
 昼以降に雨予報だったため、早起きして5:00涸沢を出発。6:10本谷橋、7:10横尾と順調に下ってきました。横尾では屏風岩チームと会う事ができ、予定通りにはいかなかったものの、全員無事に夏合宿が終えられるであろうことに安心しました。その後も8:20徳沢、9:10明神と何の変哲もない道をひたすら歩き、足裏の痛みが限界に近づいた10:20、やっと河童橋まで帰ってきて、夏合宿終了となりました。

 


槍ヶ岳 北鎌尾根 24年08月17日

山行期間 令和6年8月10日-12日
メンバー YZM、MTD,TKHS、TNK
山行地域 槍ヶ岳ー北穂高岳
山行スタイル 岩稜縦走

夏合宿で北鎌尾根に4人で挑戦

8月9日(金)夜離阪 平湯温泉前の宝タクシーの駐車場で仮眠 4時起床

4時45分よりタクシーで約30分 上高地に

梓川沿いを歩いて行く

8時に横尾到着 吊橋を見て、帰りはここを渡って無事に戻ってきたいと思う。

10時に槍沢ロッヂ 10時45分にババ平到着 とても暑い、、、給水箇所が沢山あるので水の節約は気にしなくてよい

槍沢大曲りをちょっと行き過ぎてしまう。

12時20分頃に戻り、水俣乗越に向かうが、、、

スピードが足りない。リーダーの苦渋の判断で、槍沢大曲りから槍沢・天狗原分岐を経て殺生ヒュッテに向かった。16時50分着 明日は槍ヶ岳から大喰岳・中岳・南岳・大キレット・北穂高から涸沢ヒュッテに向かう。

翌朝から無事に予定ルートを通過し、8月12日の午前中には上高地に戻ってきた。

槍の頂上で見た北鎌尾根が美しかった。またリベンジして登りたい。