山行期間 | 2025年3月20-23日 |
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メンバー | YMO, Dte |
山行地域 | 御在所,名張 |
山行スタイル | クラッククライミング |
前夜発で藤内小屋テント場まで3日分の資材を担いで、うすうす分かってはいたが、裏道登山道の雰囲気からしてまだアイゼン感です。。前日まで全国的に雪だったようです。
中俣もバットレスの下部も凍っています。。前尾根を目指して藤内沢に入ってみましたが、アプローチシューズでズボって諦めました。
この機会にうさぎの耳を登って帰ることにしました。
実はクライミングシューズで来てしまったのです。
ウェイクアップ5.10マイナス
リーダーはオンサイトしましたが、フォローしてみるとなんかちょっと凍っている…指の感覚もなくぜんぜん登れません
オンサイトすごい!と言うと、DTe さんはそんなこと言ってる場合か。
と言われたし、今日はこれしかやることがないし、リードしました。写真は登っている感を出していますが、ただのテンテンでした。久しぶりのクラックで花崗岩で、怖すぎます。目が覚めました…
ウェイクアップの左にあるハングオーバー5.10bをやるか迷って、プロテクションが取れなそうに見えるのでやめておきました。あとで聞いたら、もともとトップロープ課題でカムが取れないとのこと。
帰りには藤内小屋のご主人に会えて、昨年お世話になったお礼を果たせたリーダー。藤内壁は登れなかったけど行ってみてよかったです
砦岩も雪が付いてるのが見えました
3月21日
御在所を敗退し名張に向かいました。
第一岩壁でマルチの練習するぞ。と張り切って渡渉
①直登5.10aを登って、(1回落ちました)自分で直登テラスに行きます。
②サブマリン5.10aのRP
マルチの練習でフォローはザックを背負って登ります!
さすがにサブマリン5日目だったので無事RPしました。リーダーはチムニーで、ギアラックとザックがじゃま!と怒っていました笑
③ゴールドフィンガー5.10b
フォローのザック免除してもらいました
一旦懸垂で降りて、
④サキサカ1P目5.10aを登って、これなんテラスに上がります。サキサカはザックを背負っているとめちゃくちゃ難しかったです。
⑤これなんですか5.10a
ここまでのフォローザックが効いているみたいで1回落ちたリーダー。フォローザック免除も1回落ちました。(まだRPもしてません)
⑥ゴールデンジャム5.9
目標8本でしたがタイムアウトでジャンケンして、最後に登りました。ルーフ前の木を使うと5.7と言われています。木を当然使いましたが6本目がんばりました。。その木に住んでいたムササビは不在。引越ししたのでしょうか
3月22日
再び第一岩壁。
①サキサカ1ピッチ目を登って、
②モモンガテラスから花テラス
ここは1ピッチにカウントしてもらえました笑
ザックを背負ってチムニーを上がる練習になりました。。
③花5.10aのオンサイトトライ
カムは2セット+#3+3.5持っていきましたが、終盤で3がなくなり、弾切れでテンションかー。と思いました。でも、行かなあかんやろー。と思ってもう少し行ってみると、終了点テラス前で余りのプロテクションが取れました!行ってよかったー!行けばわかるさー!!
(5.10aのクラックをOSできたのは初めてです)
ザックを背負ってフォローしてきたリーダー。降りると遠征のクライマーたちに「ビッグウォール行くんですか?」と聞かれました笑
④ムササビくんの休暇村5.10b
ワイドクラックの10bなので難しく、オンサイト失敗でした(YMO)
#5がスタックしましたが無事回収し、ヘッドライト下山でした
3月23日
最終日は会員外Aさんと合流し、第一岩壁3日目。
実はAさんは、昨年の藤内壁で私たちが起こしてしまった事故の際、残置物の移動で大変お世話になったクライマーです。
そのとき知り合って今では名張で一緒に登っていただいているというお世話になりよう…!
今日もサキサカから2階へ
エスプリ5.11b フォローでロープ登高の練習しました笑(DTe)
コンドーサン5.10c
YMOさんオンサイトトライ!行けるかな、と思いましたが、上部のクラックが細くなるところで落ちていました。
フォローしてみると、スカスカフィストの無限地獄…。それが終わるとシンハンド〜オフフィンガーになって、最後はノープロフェイスでした…さすが10cです。。
最後はAさんが登ったスネークマン5.11aをYMOさんだけフォローして、最終日も無事終了。
Dteはスネークマンテラスで三角座りをしていた上に、Aさんの80mロープで介助懸垂していただくという第一ツアー締めくくり
YMO さんも10年後にはAさんのようなたくましいクライマーになっていることでしょう?
私もその頃まで登っていられたらいいなと思いました。
山行期間 | 2025年3月8日から9日 |
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メンバー | SZK, DOIA, DOIS, NGS, YSZ, MTD |
山行地域 | 白川郷 |
山行スタイル | 山スキー |
天気曇り。雪質はガリパウ(ガリガリのアイスバーンの上にパウダーが乗った状態)
せせらぎ駐車場を7時40分に出発。
橋を渡って白川郷の真ん中を突っ切り、取り付きに到着。
朝はカリカリな雪質の中、林道をショートカットしながらハイクアップ。
尾根を直登するコースとの分岐を通過し、トラバースするコースを選択。しばらく行くとデブリ跡に遭遇し、引き返しながら滑降開始!
全員が今シーズン初の山スキーを満喫。
残念ながら目標としていたピークハントまでは辿り着かず…反省の写真
天気晴れ。雪質はふわふわから始まり日中の気温上昇で重めのストップ雪
トヨタ自然学校の駐車場からスタート。緩い斜面を選び、ジグを切ってキックターンの練習をしながらハイクアップ。次第に傾斜がキツくなり、先頭を交代しながら樹林帯を登り続ける。
しばらくして、林道と出会いそこから滑降開始!苦労して登った割に降りるのは一瞬だった、、、
今回は、3月の後半の山スキーツアーに向けた練習でした。天気にも恵まれ、今年は積雪が例年に比べて多かったため、良い練習になりました!
山行期間 | 2024年2月14日夜-2月15日 |
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メンバー | NGS DOIA DOIS SZK |
山行地域 | 大峰山系 |
山行スタイル | 雪山登山 |
翌週の鋸岳へのトレーニングとして大普賢岳に行ってきました。
今年は雪が多く、さらに2月にはいってからも降雪があったのでピリッとする箇所もあり近場で充実したトレーニングができました!
WASAMATA HUTTEまでの道のりは凍結していて車であがるにはよく苦労されている記録があるのを知りつつチャレンジしてみました。が、途中でツルッツルの箇所がでてきてやはり行けず。アイゼンはいてチェーン巻いたり、追随してきたほかの車を押したりして・・・。高度を下げて遅れての出発となりました。長い林道歩きになりますが、冬季は素直に下から歩きましょう。
WASAMATA HUTTEまで長い林道を登り、トレースを借りながらスキー場跡を登っていきます。みなさん、ハイペース。体力のない私は皆さんに遅れ気味。
大普賢への道のりには行場となってきたいろいろな自然洞窟をみることができます。笙ノ窟では氷柱と、氷の中に閉じ込められたタライが見事です。
笙ノ窟を過ぎてからアイゼンをつけ、その後山の鼻で小休憩。小普賢岳からは先行者がいなくなりノートレース。トラバースするとの記録もありましたが、たまに踏み抜きながらも我々は稜線通しで小普賢を越えました。
コルを経てようやく大普賢への道のり。登山道は不明瞭でルーファイが必要、かつ、急斜面をトラバースしたりルンゼがあったり。はしごや鎖が雪に埋もれているのでたまに難所あり。それらを越えるとどこまでも続きそうな樹林帯の斜面。なかなか頂上に着きません・・・。
あと高度200mラッセル。日暮れの時間から逆算して「14時まで」とリミットを切ったとたん、DOIA/DOISの猛ダッシュがはじまりました!さすが、超早かったです。
おかげさまで大普賢岳の頂上に到着!最近、ピークに立ててなかったのですご~~くうれしかったです。
ぽかぽか陽気の頂上で大休憩して、またまた長いルートと林道をひたすら歩き、日暮れ前に駐車地に戻りました。
帰りはお楽しみの焼肉定食に舌鼓。雪山とグルメ、最高でした!
山行期間 | 2025年2月16日 |
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メンバー | MTM YSD |
山行地域 | 大山 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
6:00駐車場出発。夜中に雨が降っていたけど朝には止んでいた。予報では天気は回復していく見込み。7:00元谷避難小屋到着。前日から入っていたのだろうパーティのテントが3張り程あった。同じように北壁に向かうパーティも休憩していた。9:30取り付き手前でガスに覆われて視界が効かなくなってしまう。トレースも見えない。GPSで確認するとどうやら直ぐ右手の尾根が別山尾根で間違いないみたいだ。
ダブルアックスでグングンと登っていく。しっかりアックスが効いて安心感がある。しばらく登り詰めると残置スリングが付いてある岩に到着。10:00YSDリード、アックスが決まる迄振り落とす。遅いが慎重に進んでいく。途中で樹の枝に支点を取る。心元ない枝だが無いよりはマシであろう。1ピッチ目終了点。残置ハーケンとカムで支点構築。自分の体の位置が定まらず苦戦した。MTMも登ってくる。2ピッチ目MTMのリード。狭い場所なので位置交代に苦労する。MTMが悪そうなミックスを登っていく。安定している登りで流石の所業。
ロープも後5mの所でMTMからのコールが。私も登っていくが出だしが難しかったけど気合いを入れて思い切って登った。樹の枝に2箇所程支点を取っていた。12:30別山山頂に到着。喉がカラカラでお湯を飲んだ。一安心したがまだ終わっていない、恐怖のナイフリッジが待ち構えている。MTMの腰がらみに確保のまま、まずYSDが傾斜 をクライムダウンで降りていきMTMを確保する。ロープを引き寄せてMTMを確保。次はMTMがナイフリッジを渡る。踏み跡があるが慎重に一歩一歩カニ歩きで進む。そして又引き寄せてもらう。ここでロープを外しザックにしまった。後はビクトリーロードを登るだけであるが精神的肉体的疲労からペースダウンしてしまい情け無いがここも慎重に登る。14:00稜線に出た。やった!嬉しかった。少し休憩をとり下山開始。もうガスに包まれていて展望は余りなかったが気持ち良かった。16:00駐車場到着。汗でびしょ濡れになっていた。さぞかし温泉が気持ち良いだろう。MTMさんありがとうございました! YSD記
山行期間 | 2025年1月24日夜〜26日 |
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山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 冬季遭難対策訓練 |
1/25.26 遭難対策訓練in八方尾根
金晩出発でスキー場近くで待機したのちいざ出発!
兎平駅から八方尾根をゴンドラとリフトでスキー客にまじりながら、八方池山荘まで上がり、そこから標高2005mの第2ケルン付近まで歩きました。
曇っていて唐松岳の頂上や不帰ノ瞼の全容は見えませんでしたが、初めての冬の白馬だったため、一部の尾根や時折雲の間に雪をかぶった山々が見えるだけで大興奮です。
山行期間 | 1/10日夜~13 |
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メンバー | SKD,TMN,MZN,MTM |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | アイスクライミング |
1/11から13日に八ヶ岳広河原にアイスクライミングに行ってきた。
1/10(金)夜集合後八ヶ岳に向かって出発舟山十字路駐車地にて仮眠
1/11(土)まずは広河原沢二俣でテントを張り、アタック装備にて見晴らしルンゼを目指す。
見晴らしルンゼに付く迄にいくつか小さい滝がありフリーで超えて行く。
見晴らしルンゼに到着後、お目当ての滝には先行者が有り1時間程度待機。
先行者が懸垂で降りてきたので準備、MTMリードでスタート、1段目は短くて簡単でスグにナメ滝歩き、2段目は少し立っているが短いので楽しめる。2段目が終わり少し歩くと残置の捨て縄が有る、50Mロープでほぼ一杯になるのでそこで切る。
全員が登ったところで懸垂下降、テントに引き返す時間になっていたので下山。
テントに戻り永遠に感じる水作り。
1/12(日)本日は3ルンゼからの阿弥陀岳予定。
予定起床時間から40分程送れて起床。
朝食後、阿弥陀岳に向かって出発。簡単な滝はフリーで超えて行く。
途中の滝でMZNがリードを経験、難なくクリア。
いくつか滝を越えたところで、このままルンゼを詰めるか引き返すかで作戦会議。
この先滝も出て来そうに無いので予定時間より少し早く敗退決定。
引き返しテントに戻り永遠に感じる水作りが始まるかと思ったが、SKD、MZNが
30分程上がって水を汲みに行くと言い汲みに行ってくれた。
14時頃には戻って来て、水作りも無くのんびりした時間を過ごした。
1/13(月)クリスマスルンゼに向かう。
この日は前日の寝坊の失敗を繰り返さない為に、4時起床予定から4時起床目標に変更した。案の定起きたら4時半だ。
準備を終わらせ暗いうちにスタート。簡単な所はフリーで、ロープを出すところはTMNがリードで進んだ。
初日、二日目とクリスマスルンゼ方面にたくさんのパーティが向かっていたのでこの日も多いかと思っていたが先行パーティは無かった。
クリスマスルンゼの1段目MTMリード。登りきって少し歩いた所に残置の捨て縄が有り、その木で引き上げ。全員が1段目を上がった時点でリミットの10時が迫っていた。
2段目に登りたかったが次回の宿題となった。
今回のアイス合宿で自分の出来てない所がたくさん分かり勉強になった。
山行期間 | 2024年12月20日夜〜22日 |
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メンバー | NGS, SZK, DOIS, KBO, TNK, DOIA |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | ピークハント |
冬合宿に向けたトレーニングとして霞沢岳西尾根に行ってきました。
12月20日の夜に大阪を出発。
東海北陸道に入ると早速雪が降ってきた。
あまりの雪に前方が見えず車線も見えずで恐々運転した。大型トラックの後に続くと雪除けになり、ようやくイイ感じの速度で走行できるようになった。やれやれ。
12月21日
坂巻温泉旅館の駐車場から出発。
除雪された釜トンネル(以前は真っ暗だったが今はライトがついていてヘッデン要らず)と上高地トンネルを抜け国土交通省の看板を右に折れる。ラッセルを覚悟で向かったが、薄っすらとトレースがありちょっち拍子抜け。
だが、当然トレースは有り難く使わせてもらう。100mほど進んだところで西尾根に乗り上げた。
先週の例会の小遠見山で雪は踏んでいるが、まだまだ冬山感覚が戻ってきていない。年末の冬合宿に向けての良いトレーニングになった。
2070mの幕営適地に荷物をデポし、タイムリミットを14時と決めアタック装備で頂上を目指した。
途中から雪も深くなりフルラッセルになる。
核心部である岩稜帯は残置ロープが3本垂れ下がっていた。
岩稜帯を登り詰めたところで13時半、頂上まではまだまだ時間がかかりそうだ。疲れと天候の不安もあり、ここで撤退とした。
幕営適地に戻り、テント設営。
12月22日
今日は下山のみ。
昨日のトレースはもちろん消えている。コンパス、GPSの力を借りながらの下山となった。
1880m付近で小さな支尾根に入ってしまった。軌道修正。登り返しがかなり堪える。事前にこの情報を得てたからめちゃ気をつけてたのに間違うねんなー、、あかんやん。
無事下山。
行かなくちゃ、
また霞沢岳西尾根に会いに行かなくちゃ・・・
DOIA記
山行期間 | 2024.12.27-29 |
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メンバー | SGY.ABE.MTU |
山行地域 | 大喰岳 |
山行スタイル | スノーシュー山行 |
今回の冬合宿は先輩方二人にお願いして、泉州山岳では前例のないスノーシュー山行とさせて頂きました。今年の様な積雪が多い場合はスノーシューの方が有効だと考えた故です。
12/27三国ヶ丘駅に集合して出発。行程予定は28日に西尾根の取り付ぎまたは、槍平小屋。29日にアタックで出来れば槍ヶ岳穂先まで。30日には必ず下山で予備日は使わない。しかし穂高では1週間ほど冬型が続いており稜線ではかなりの強風の予報で、「槍の穂先は無理かも大喰岳だけで降りてくることになるのでは。」などと相談をしながら穂高に向かった。AM2:30道の駅奥飛騨温泉郷上宝到着。就寝。
12/28 新穂高温泉には地元新聞社の方々が待ち構えていて散々写真とられながらスノーシューを履いて出発。(翌日のCBC放送に流れてたれしい)先行パーティーが複数いるのでツボ足のトレースがある。ツボ足のトレースをスノーシューで歩くのは少し歩きづらい。
穂高平小屋9:00到着
槍平小屋14:40到着
もう今日はここで止まりだろうとスノーシューを外してるとSGYさんが「あと1時間進みましょう。成功する可能性があがります。」さすが師匠です。行きましょう。15分ほどトレースをたどって行くと8人ほどのパーティーが戻ってきた。「明日の為にトレースをつけにきました。この少し先までつけてます。」とのこと、ありがたい。(翌日わかった話だがこのパーティーは翌朝あきらめてそのまま帰ったらしい。)5分もしないうちにトレースがなくなり腰までの厳しラッセルとなり、明らかに3日間での登頂は無理だと思った。
とりあえず時間のかぎりラッセルして安全な場所で幕営する。
テント内で作業しながら相談の結果。翌日はとりあえずアタックしてみて西尾根取付きの宝の木をめざす。届きそうもなければ撤退してその日のうちに車まで戻る。でも、5時起床くらいで明るくなってからの出発でいいか。と緩めの決行作戦となる。
12/29 5時起床、朝ごはんの用意をしていると足音がした。テントの中から訪ねると、3人パーティーで我々と同じ大喰岳西尾根を目指すとのこと。元気そうな先行パーティーが出来たことでほとんど消えていたやる気に火が付いた。相談の末、今日は登頂を目指して下山は明日。緩めのアタック装備から登頂をめざす本気のアタック装備に変更。しかし、あまり早く追いついて迷惑かけてもいけないので7時出発とした。トレースをたどって行くと残念なことに2時間近く先行のパーティーに20分ほどで追いつく。すぐに火が消えてしまった。
頑張ってる先行パーティーの大学生に混ざって6人でラッセルするも、10:00に撤退を決断
大学生にお礼を言ってひきかえす。
大学生もその時点の話では、もう少し頑張って引き返すとのこと。ありがとうございました。
30分ほどでテントに到着。テントで少しくつろいで撤収。11:00出発。
16:40奥飛騨温泉到着。温泉に入って1日早い帰阪となる。
今回の山行は、先輩二人と初のスノーシュー山行で、しかも厳しいラッセルも久しぶりに体験出来てすごく楽しいいい思い出になりました。もうちょっと粘りたかったという思いもあり余裕のある日程でリベンジするのも面白いかなと思いました
ありがとうございました。機会があれば、またよろしくお願いいたします。それまでお互い健康には気をつけましょう。
山行期間 | 2024年12月13日夜~15日 |
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メンバー | SGY, NGS, DIA, ABE, SZK, YSZ, DIS, TKH, TKD, KBO, TNK, NKN, HJR |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 積雪期登山 |
12月14日
8:30とおみ駅出発。ゴンドラからリフトに乗り継ぎ、9:00に地蔵の頭の下部に到着。地蔵の頭を迂回するルートはあるが、ワカンを装着し、ラッセル練習のため斜面を登った。
Bチームの私は、初めてのラッセルとワカン歩行で歩き方が分からず、斜面でもがいていた。どんどん先輩の姿が小さくなっていき、気持ちばかりが焦った。先輩が見兼ねて隣で指導してくださり、結局、先輩のトレースを使ってやっとの思いで登ることができた。基本ではあるが、雪山での斜面の登り方を練習しないといけないと思った。
地蔵の頭を目指し進んでいくが、雪は絶えず降っている。トレースがないため先頭を交代しながらラッセルし進んでいった。雪は、膝上程度の高さまで積もっていた。
10:00スキー場上部の樹林帯に到着。テントを張る。テントの大きさ程度の雪面ができるように、スコップで雪を堀る。テントの床部分が平坦になるように、雪面をスコップでならしたり、踏み固めたりして整地した。テントを組み立て、竹ペグをテントの細引きと結び、竹ペグを雪に埋め、雪を被せて踏み固めた。
その後、個装袋に不要な物を詰めてテントにデポし、アタック装備で大遠見山を目指す。コンパスを合わせて進む方角を確認した。雪は相変わらず降っており、進む毎に風も強くなり、ラッセルが続く。
13:10小遠見山到着。ここで、再度コンパスを合わせ、進む方向を確認した。最終前進時間を14時と決めて前進した。
14時になり、休憩後テント場に戻るために引き返すと、降り続く雪でトレースが消えていた。雪山での経験がほとんどない私は怖さを感じたが、先輩は全く動じず、これが経験なのかと感心した。
15:00テント場到着。ワカンを外し、トイレを作り、土嚢袋に雪を詰め、タワシで雪を落としテントに入った。集めた雪でお湯を沸かす。鍋に大量に入れた雪が少しの水にしかならないことに驚いた。先輩に準備してくれた鍋をおなかいっぱい食べながら、先輩方の雪山での経験を聞かせていただいた。ラッセルやワカン、雪上テント、水づくりなど、何をとっても初めてで、とても良い経験になった。
(NKN記)
12月15日
初めての雪中テントの朝。想像していたよりは暖かいが、やっぱり寒い。寝袋から這い出て、朝の準備を始める。昨日の鍋の残りにうどんを入れて食べると、体が内側から温まってきた。一生テントで過ごせるんじゃないかと思うほどの幸福感をテントに置き去りにして撤収を始めた。出た瞬間手足が冷えてくる。テントの温もりがもう懐かしい。けど体を動かすうちに少しずつ寒さに慣れていった。
テントの撤収を終えると、まずは弱層テストのやり方を教えてもらった。表層雪崩が起きる原因となる弱層の雪がどれだけ積もっているかを確認するテストで、雪の柱を作るように深く掘っていく。削り出した雪柱を指でつんつんしたり、両手で抱えて引いてみたり、スコップで叩いてみたりして弱層を探す。「雪見ちゃん」と呼ばれる雪観察セットをリーダーに見せてもらった。本当に色んな弱層テストが考案されているんだなぁと素直に驚いた。
お次はビーコン捜索の練習。事前に埋めてもらったビーコンを探しにいく。普段は受信モードになっているビーコンを送信モードに切り替えて、ビーコンが指し示す方向へ急いで向かう。近くまできたら、十字をきるようにビーコンを動かして発信源を見定める。ついあせって早く動かしてしまうのだが、ゆっくり動かさないと正確に発見できないと指摘を受けた。焦る気持ちを抑えようと、一呼吸置いて少しずつ進んでいく。
ここだっ!という場所まできてスコップで掘り出していくのだが、なかなか出てこない。ゾンデ棒で刺して確認してみるが、それがビーコンの入った袋なのか木なのか雪なのか判断できない。もう少し掘るべきか?もうちょっと右じゃないか?もしかしてずれてる?疑心暗鬼になりながら、発信源周囲を掘り出してようやく掘り当てた。
その後2、3回練習したが、ビーコン捜索の難しさを身に染みて感じることになった。慣れていないこともあり、掘り当てるまで時間がかかってしまうし、掘る場所が適切なのか不安になった。実際の救助場面でも素早く冷静に行動できるように、これからも練習していきたい。
ほぼ初めての雪山はとにかく寒かったが、想像以上に楽しいものだった。早く次の雪山に向かいたいなと思える充実した山行でした。引き続きBチームの山行も頑張ります。
(HJR記)
山行期間 | 10/12〜13 |
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メンバー | ABE、YAM |
山行地域 | 明星山 南壁 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
当初9月の連休に計画していたが、天候が悪く延期としていた。予備日していた10月の連休に行くことになった。
11日の夜に三国ヶ丘を出発して、ヒスイ狭キャンプ場で仮眠をとる。やっぱり新潟は少し遠く感じた。
12日は少し遅めの7時起床。明星を見ると、素晴らしい岩壁が目の前に現れる。8時に展望台の駐車場へ。初日は、左岸稜を登攀する。
下降路は踏み跡も明瞭である。渡渉は靴を脱げば問題なかった。最初に渡渉した所が間違っていたようで、もう一度渡渉をして、正しい取付きに到着。9時登攀開始。
左岸稜は、途中アブミルートがあるので、奇数ピッチをABEさん、偶数ピッチを私が登ることにした。トポでは、ルートは明瞭とあったが、2P目で早速周り込まないといけない所を、ボルトに導かれて直登してしまった…
3Pのアブミルートは、12aのルートのハンガーボルトが打たれており、気持ち良くリードをしている様子だった。4Pは、5級のグレードで体感も5級かな、という感じだった。その後5ピッチ以上登った。最後の方が、どこまで登ったら良いのか、わかりにくかった。日本の岩場とチャレンジアルパインでは、終了点の記載、ピッチ数も違うので少し悩んだ。登攀を終えたのは16時頃だった。
下降路は、最初少しガレ場を下り、そのまま樹林帯に入っていく。フィックスロープやテープがあるので、そこまで迷うことはない。水道菅の橋を渡り、5メートルぐらい懸垂をして、後は林道に上がるだけという所で、暗くなっていたこともあり迷ってしまった。最終的に、薮をかき分けキャンプ場へ到着する。
そこから展望台まで歩いていった。途中、道路脇から動物のうめき声が聞こえた。暗闇の中で熊と遭遇するのでは、と恐怖の中、林道を早歩きで進んでいく。展望台の駐車場に19:30到着。
2日目は、フリースピリッツだ。前日より1時間早く行動をする。取付きには先行パーティーが1組。今回は、私が奇数、ABEさんが偶数ピッチを登る。フリースピリッツは岩が脆いとの記載が多かったので、注意して登った。難しくはないが、4〜5級を継続して登っていく。終了点は、ボルトが大半でわかりやすいが、中間支点は、灌木の根っこやナチプロが殆どで、ルートファイディングが難しい所もあった。
5.9のピッチは少し難しいと感じた。パノラマトラバースは、景色、ローケーションもよく、足元の切れた場所をトラバースして気持ち良かった。
登攀を終えたのは17時頃で少し暗くなっていた。登っている最中に、下山ルートを確認することができ、今日はちゃんと林道に上がれると思った。下山は、ヘッデンをつけてになったが、目印のテープが光に反射くれるので、比較的わかりやすかった。また、前日同じルートを通っているので、そこまで迷うことはなかった。
水道管の橋の手前で、先行パーティーと出くわしたが、凄い薮の中から降りてきていた。そのまま私達が、先行して水道管の橋を渡り懸垂した。そして、林道に上がる道も登っている時に確認していたので問題なかった。駐車場到着19:00。
今回1年越しで明星へ行くことが出来た。スケール、ロケーションは素晴らしかった。全体の写真を撮り忘れたので、来年も行きたいと思いまーす。
山行期間 | 2024/10/21~23 |
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メンバー | ICH,S ICH,H SOT HYS |
山行地域 | アルパインクライミング |
錫杖岳左方カンテ
錫杖岳は支点が撤去されナチュラルプロテクションで支点をとりながら行くので緊張感が増す。
しかしどの終了点もしっかりした終了点が設置されてるのでルートは分かりやすかった
10/21日夜 離阪。3時に中尾高原口の駐車場に到着。車中泊する
10/22 5時起床今回2日間の予定で左方カンテと見張り棟からずっとを登攀する予定だったが、あいにく1日目の夜から雨と強風で天気は荒れる予報。
渡渉もあり。増水すると下山も危険ということで、メンバーで話し合い今回は左方カンテのみで日帰りにする事になった。
6時中尾登山口出発。
1時間半で錫杖沢出合に。テント3〜4張りできそうだった。今日はテント1張り。
前衛フェースがドーンと登場。かっこいい。登りたいという気持ちと、登れるのかという不安な気持ちが入り乱れる
そこから北沢を前衛フェースに向け1時間ほど登っていくと左方カンテ取り付きに到着
登山靴など不要な物をデポして9時30分登攀開始。
今回は2パーティ。
SOT・HYSペアがトップで行く。
1P Ⅲ級 ICH,S40m簡単な階段状のフェイス
右と左どちらもいけそうだが、左が行きやすいそうなので、左を選択。
40mとトポにあったが、50mロープギリギリでハンガー2枚の終了点に。
少し下の立木に捨て縄が何重にも巻かれていたが、ここで切ると40mなのか?
2P Ⅳ級 ICH,H40m。1ピッチ目と同じような凹角を登る。
ここも40mもない気がする。凹角を出て少し進むとハンガーボルトの終了点に
3P Ⅴ級+ ICH,S前半の核心 フェース
ピナクルに立ち上がりフェースを右上し小ハング超えがルートだが、左の傾斜の緩いルートを選ぶ人もいるそう
だが、せっかくなので小ハング超えでいきました。
小ハング超え手前に古そうなハーケン1枚。ありがたくこれも使いながら、もしもに
備えて小さいカムを追加し思い切って進むとめちゃめちゃモテるガバで一安心。
ガバガバで安心してハングを超えチムニー手前で終了。
ここで博史を引き上げ。
高度が上がってきて眼下には錫杖岳の紅葉が広がっていた。とても綺麗で、思わず鼻歌が出てしまう。
やっぱり山の中でのクライミングは最高だ!!
引き上げの後はチムニーまで10mほど歩き
4P Ⅳ級 ICH.H 25m簡単なチムニー
5P Ⅴ級 ICH.Hクラック〜フェイス 40m
下部はプロテクションが取りにくいがどれほど難しくはないフェースを登り大テラスへ
6P ICH,H Ⅱ級カンテを左へ15m
7P ICH,S Ⅴ級+ 小乗越からフェース、チムニー
とうとう核心ピッチ。
チョックストーン取りが核心か?昔は、立木を使えたそうだが、今は木は枯れており使えなくなっている。残念。
フェースから乗っこすか、チムニーから攻めるか?
先行まりはチムニーから攻めたそうだ。一応挟まってみたがチムニーは微妙な狭さで動きにくい。
色々考えたがいいムーブが見つからず。これを使ってくださいと言わんばかりにここにだけハンガーが1個あり、す
ぐに諦めA0で突破。
その後は、チムニーからクラックを使って登っていく。
クラックが使えるのでまずまずプロテクションを取ることが出来るが、少しワイドっぽいクラックが気持ち悪い
クラックを抜けた後は、注文とルートがかぶるスラブ。
注文ルートをガン見。これ登れるか?難しそうに見える。
このスラブもなんか気持ち悪いが無事に終了点に。
残り2P簡単なピッチは登攀しない人も多いそう。この時点ですでに13時。
今日下山まで考えるともう残り2Pは登らず注文の多い料理店を下見しながら懸垂。
全員初見だったため、必要以上に懸垂を切ってしまい。
余計時間がかかってしまった。早めに切り上げておいて良かった
デポした荷物を回収し下山。
登山口につく頃には暗くなり、雨も降り出していた。
今回、下山後は新穂高の湯で疲れを癒そうと思っていたが残念ながら時間切れとなり
入れなかった。次回はぜひ入ってみたい
次は、注文の多い料理店と見張り棟からずっとにもチャレンジしたいと思う
IHI,S記
山行期間 | 2024.10/11~13 |
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メンバー | NGS、DIA、DIS、MTD、MTU |
山行地域 | 裏銀座 |
山行スタイル | 縦走 |
去年の2023年、40年ぶりに開通したという伊藤新道を通って裏銀座へと秋の紅葉を楽しむべく縦走してきました。
10/11離阪、七倉ダム駐車場で車中泊。
翌朝、6:30タクシーにて高瀬ダムへ。
そして2時間ほど歩いて湯俣山荘で入山前のレクチャーを受け、いざ伊東新道。
出発してすぐ渡渉の連続となる。
沢の石は全く滑らないので澤靴でなくても大丈夫だった。
しかし慣れないスクラムでの激流渡渉の連続で悪戦苦闘。しばしば撃沈。
前半の湯俣川の沢歩きが終わると残り半分はひたすら登り。
ふらふらになりながら湯俣山荘山荘から9時間ほどで三俣山荘到着。ちょうど日没。
満員のテン場でさっさとテントを貼って21:00就寝
10/13 5時起床6:30出発
ここから下山まで営業小屋がなく水場がないため一人4リットルの水を担ぐことになる。
カッコよく❓大谷ポーズで記念写真を撮り出発。
早速、目の前の鷲羽岳の長い登り。1回休憩を入れてなんとか山頂に到着。
鷲羽岳を超えると気持ちのいい裏銀座の稜線歩きとなる。
4時間ほどで野口五郎に到着。そして野口五郎の小屋。
三俣山荘から烏帽子を目指すのは我々のパーティーだけのようだ。
すごくいい天気で眺めを楽しみながら14:00ごろ閉館中の烏帽子小屋到着。
テント場は静かに山を楽しんでる数貼りの先着者がいた。
我々も静かに夜をすごす。
18:00就寝
10/14 4:15起床5:45出発
出発してすぐ展望台に出たので日の出を見ていくことにした。
綺麗なダイヤモンドのような朝日だった。
今度は練習してから撮影したので大谷ポーズがうまく出来ました。
前日よりさらに深まった紅葉を満喫しながら下山。
日本3大急登のブナ立尾根を下る。さすがにかなりの急登だ下りでよかった。
3時間程で高瀬ダムまで下山。タクシーで七倉ダムへ。そして無事帰阪。
一度は行きたかった野口五郎岳に行けて感無量。次は雪の裏銀座を歩きたいかな。
楽しい秋の3連休を満喫出来ました。
メンバーの皆様ありがとうございました。
山行期間 | 10/6 |
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メンバー | STR、MTR、OTK |
山行地域 | 熊野ほしやわたの滝 |
山行スタイル | 大滝登攀 |
今シーズン2本目の大滝登攀
熊野のほしやわたの滝
10/5に出発し瀞峡の道の駅で仮眠
翌朝入渓口手前の駐車場に移動。
沢靴に履き替え出発。10分ほど沢を歩いて左手に出て来たナメを登り
5分程で滝取付きに到着。
あらわれた滝はすごい迫力で圧倒される。前日までの雨で恐ろしいほどの水量、ネットで見た画像の5倍はある。
60ⅿほどで3ピッチ。登れるのか?大丈夫か?中止するべきか?
そんなおっさん2人を尻目ににやる気満々のSTR
登攀3ピッチ全てSTRにリードお任せします。
1ピッチ目、
滝の右手から少し登って滝に突っ込みトラバースして滝の左手に出て
少し登ったテラスで終了。カムで支点をとる。
この水量でトラバース出来るのか。
そんなオッサンの心配をよそに嬉しそうに登りだす。
少し登って1本カムでランニングを取り滝に突っ込む。
突っ込んだものの滝のど真ん中で10分以上動かない。
かなり苦戦してる。ビレイしてるこちらの方もかなり緊張する。
でもなんとかかんとかじわじわと動いて20分くらいして滝から脱出、「おう~~~~。」といつもの雄叫びをあげるSTR。
ホッとする。少し登ってテラスで支点設営。
そして2番手で私も呼ばれる。仕方なく滝に突っ込む。すごい水圧だ、足元だけはかろうじて見えるが凄まじいしぶきで視界ゼロ。
手探りで手掛かりを探すが全然ない、かなり怖い。ぬるぬるの薄い手掛かりだけで進むしかない。
何とか滝を脱出。マジで死ぬかと思ったけど面白っかった。
無事1ピッチ目クリア。続いて苦労しながらOTKもクリア。
21歳の少年と遊ぶのは命がけの初老の二人。
2
2ピッチ目、20ⅿ程の直登し立ち木せ支点を取る。
この滝には残置は何もない、カムとハーケンを落ち込みながら登るSTR。
2番手で私の登る。ぬるぬるでかなり登りにくい。
続いてOTK。2ピッチ目クリア。
— –
最終ピッチ。
少し滝沿いまでトラバースしてから直登して滝を超えて立ち木で支点を取り終了。
このルートの核心らしい。
嬉しそうに登りだすSTR。
あっさりクリア。続いて私とOTKもクリア。
プレート状のガバが結構あり今日の状態では1番簡単でした。
その先も沢登が続くのだが、ここで終了
2ピッチ懸垂で取付きまで下りる
取付きからは巻き道で下山して無事終了。
生きて帰れてよかったって感じの山行でした。
では来シーズンもよろしくお願いいたします。
山行期間 | 2024/9/25 |
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メンバー | ICH.S ICH.H HYS |
山行地域 | 大台ヶ原 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
9/25(水)
一週間前は雨予報だった。数日前から雨マークが急に消えた。
前日に慌てて準備し、早朝発で大台ヶ原に向かう。ビジターセンターで一番早い事前レクチャーを受講する。
駐車場に登山客が数組いるが、ビジターセンターの前で待っていると今日の受講は3人だけのようだ
8時半の受講を終え準備をして東大台方面へ向かう。サマコレのある千石嵓の位置は西大台エリアだが、入山は東大台の途中から登山道を逸れていく。
大台ヶ原ビジターセンターで熊の目撃情報を聞いた。昨日も目撃されたようだ。今年は何処に行っても熊の目撃情報が多い。登山道を進んでいき、15分くらい歩いたところから登山道を外れる。等高線を沿うように進み、2つ目の谷間を降りていく。
ガレ場の石を落とさないように気を付けながら、目印の赤テープを見逃さないように下降していく。途中、トゲのある植物(山椒の木?)に悪戦苦闘し、川の付近まで降りてきたところでテープを見失ってしまった。
ふと右側の岩壁を見るとボルトが打ってあるのが見えた。これがサンダーボルトのルートだろうか。
更に岩壁沿いに降りていくと見覚えのある風景が見えてきた。サマーコレクションの取付きだ。
1ピッチ目はロープ無しで上がり、2ピッチ目から本格的なスタートになる。
ここにサマコレのプレートがある。記念に写真を撮る。
1ピッチ目、1ピン目のハンガーが、無くなっていて細いボルトしか残っていない。
今回は2ピン目にヌンチャクを掛けてから登ろうと思い、チョンボ棒を持ってきた。
しかし、あろうことかピンが遠く届かない。まさかと思い3人で慌てる。知恵を絞り何回も試みるが届かない。
仕方なく近くの木に支点を作り、そのままトライすることになった。前半は「すみ」、後半は「まり」がトップ。2ピン目がとれていないので、1歩目に緊張感が増す。慎重に慎重に何とか2ピン目にクリップ。
ナイス!朝の1ピッチ目はピリッとする。セカンドで登ってもとても緊張した。3ピッチ目が核心、リーチがないと5.10c /dトップはガバに届かず、何度かトライして抜けていく。私は荷物を持ってセカンドなので、時折A0を交えて登った。
サマコレは前半スラブ系、後半はパワー系という感じだ。前半のピッチは、草が伸びすぎてホールドが見えなく、とても難しく感じた。来る時期によってルートの見え方が変わるのに驚いた。
今回は3人パーティなので、行動時間がいつもよりかかっていないか気になっていた。前半を終え想定内だったので、後半の登攀前にゆっくりと休憩をとった。
今回は曇り予報であったが、快晴となり、登攀中とても喉が渇いた。後半はトラバースから簡単なルンゼを登りハンドトラバースの手前でピッチをきる。まりが軽快にハンドトラバースを超えていく。ナイス!その後の2ピッチも、所々、悪い箇所があったが、まりは難なく超えていった。
後半も、無事に登攀を終えることができた。最終ピッチ終了地点で3人で写真を撮った。少し休憩したあと尾根を上がって行き防鹿柵沿いを進むと登山道に戻ってきた。
薄暗くなっていたが日の入り前に駐車場に着くことができた。霧のような雨が降りはじめ、次第に本降りとなっていった。いつの間にか辺りは真っ暗になっていた
9:00 駐車場発
10:00 取付き
10:30 登攀開始
登攀時間6:45とすると
17:30登攀終了
18:30 駐車場ICH.H記
山行期間 | 2024/10/7〜10/8 |
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メンバー | SOT HYS TKD |
山行地域 | 北アルプス 穂高連峰 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
10/6(日) 晴れ
アプローチをどうすべきか直前まで迷っていた。翌日が雨予報のため、できれば初日に中央稜登攀を終えたい。ワンデイできるとしたら白出沢ルートしかない。参考コースタイムは長時間だし、体力面についての不安もあったが、色々な山行記録を参照するとそれほど時間がかかっていないものも多く、いけると踏んだ。
本当は新穂高ロープウェイの無料駐車場に停めたかったが満車。仕方なく鍋平に駐車し、3:20真っ暗ななかスタート。まずは林道を黙々と歩き5:15白出沢口まで。ここから林道を離れて登山道となるが、破線ルートではあるものの一般道なので、道はちゃんと踏まれていてわかりやすい。樹林帯のなかを歩いているうちに徐々に夜が明け、6:15重太郎橋に到着。増水時には流されてしまうらしいが、想像していたよりも立派な、しっかりとした橋で、不安なく渡ることができた。長いハシゴや鎖場を経て、7:10荷継小屋跡へ。ここからはひたすらガレ沢を詰める。
下調べでは浮石だらけで簡単に岩雪崩を起こす、みたいに書いている記録もあったが、実際はそれほどでもなく、例えば天狗沢のほうがもっとガレていると考えていいと思う。
楽しみにしていた「スベル アビナイヨ」の岩を生で見られて満足するころには標高もだいぶ上がり、自分は明らかにペースダウン。空気が薄くて息があがり、喘ぎながら登る。穂高岳山荘の石垣は見えてるのに、なかなか着かない。ヒマラヤ数千メートルの高峰を登るがごとくスーパースローな動きで、ようやく白出のコル(穂高岳山荘)へ。嬉しいことに想定より早い9:30に到着していた。
これはドーム中央稜ワンデイ行けるぞ!本当にできるのか不安だったものが一気に現実的になり、パーティの士気も上がる。
10:00北穂への縦走路を進むが、涸沢岳へ登るだけでもゼェゼェいう始末で、高所に弱い自分は頻繁に足を止めながらとなって情けない限り。それでも11:45ドームの頭直前、取り付きへの下降路分岐までやってきた。
ここで登攀装備を身につけ、アタック装備以外はデポ。
気持ちよく晴れているが稜線の滝谷側は常に風が吹いて、けっこう寒い。日のあるうちに登攀を終えたいため、さっそく取り付き目指して踏み跡を降りていく。踏み跡は明瞭で途中までは順調だったが、最後の懸垂支点を見つけられず。目印のピナクルというのがハッキリせず、30分くらいは行ったり来たりでタイムロスしたが、見つかった時は心底ホッとした。
50mロープ折り返して1本で懸垂下降。ほんとうに図ったようにちょうど降りられた。というわけで無事にドーム中央稜取り付きに到着でき、13:30クライミング開始!
1P目 Ⅴ− 40m HYSさんリード
少し緊張してスタートしていったが、サクサク進み、上部から「楽しい!」の声が。フォローはチムニーでザックが邪魔になり、意外と苦しい。
2P目 Ⅳ 40m HYSさんリード
リッジからカンテ、最後はスラブ。ハーケン連打あり。難なく登っていった。
3P目 コンテで歩き(SOTさんリード)
4P目 Ⅳ 40m TKDリード
息が苦しすぎてリードできるか不安だったが、意外と登れた。チョックストーンは潜るらしいが、間違って上から乗越してしまった。
5P目 Ⅳ 40m TKDリード
凹角からハングを右から越える、とトポにあるが、最後はクラックがあるのでハンドジャムを効かせて左から乗越した。
16:00トップアウト。ドームの頭へ。終盤は残念ながらガスが上がってきたが、3P目くらいまでは絶景のなか充実のクライミングが行えた。
荷物を回収し、最後の力を振り絞って16:30北穂高岳まで辿り着き、達成感のうちに行動を終えることができた。
10/7(月) 雨
天気予報は見事に当たった。3:00起床して間も無く雨が降りだし、すぐに本降りとなった。往路を戻るのは危険だったので、上高地へ下山することに。早く下りたかったので5:00前には下山開始し、たった1時間くらいで北穂南稜を下りて涸沢まで。その後もガンガン歩を進め、結局10:30に上高地着。ヤバい、早すぎ。代償として足腰がガタガタになったが、速攻作戦で有名な滝谷を体験でき、感無量の山行となった。
SOTさん、HYSさん、ありがとうございました!