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錫杖 左方カンテ−注文の多い料理店−3ルンゼ 17年09月22日

山行期間 20170909-10
メンバー HNd(L)、AbE(L)、Wdz、dTE、kRa、iOk
山行地域 北アルプス 錫杖
山行スタイル アルパインクライミング


 

20170909

左方カンテ
party1 – HNd(L)、Wdz、dTE

 

 

水量多く取付き手前のテント場までに思わぬ渡渉が。

つっ冷たい。3分も浸かっていないのに脚の感覚が、、、、、

 

 

どっど~ん

みえました前衛フェース

 

 

本日の寝床。

雨が降っても大丈夫

ここも水量が多く半分くらいは水が流れています

しかし、若き石敷職人の手によってテント内の床はそこそこ平らで快適に。

 

本日のルート、左方カンテ。

今回はNPメインということでトレーニングをしてきましたが、さてさてどうなることやら。

いよいよ本番

 

 

1ピッチ目。

HNd(L)リード。ビレイヤーは滑るなよっと祈るがそんな事も知らずランニングもまともに取らずガンガン登っていきます。

 

 

3ピッチ目。

半分ほど登ってきました。順調ですが、前半の核心部。

ピナクルへの登りこみが解放感というか、高度感が出てきて若干気色悪く、少しもたつくが問題いなく通過

 

ここからはWdzが交代してリード。

しかもいきなりの後半の核心部。

左っ側にある木を使えば楽に上がれるようだがここはちょっと頑張ってみる

なんせ今日の相棒は、、、、そうでうす「僕の相棒~スパイア~」

 

 

出だしの核心部を抜けてもまだまだ続くよ~

ちょっぴり長くいろいろな形状の岩が楽しめるピッチになっている。

 

 

 

 

少し細かい所もあるが、あちこち向いた剥がれそうなクラックだらけでよく見ればすんなり登れる。ここも面白いピッチである。

ここを登ればほぼ終了

 

 

てなわけで後半部も特に難なく楽しんで終了。

トレーニングの効果かNPだけでの登攀でも怖さを感じず無事登頂(?)

 

小休止の後、懸垂で取付き点まで

 

 

 

 

途中懸垂渋滞により狭い岩棚部にて、、

岩に向かって反省中? ミ~ン、ミンミンミン。ちょっと遅めのセミごっこ。

 

 

party2 – AbE(L)、kRa、iOk

今年度よりMチームにあがり、初めてのマルチピッチクライミング。7月よりHNd(L)のもとトレーニングを重ね本番に挑む。私はBチームを卒業してからフリークライミングばかりしてきたので、全然歩きをしていなかったから、取り付きが辛い辛い。。。みんなになかなか付いていけません。おまけに渡渉では足を滑らしてしまい全身ずぶ濡れ。日頃からやはり体力は維持しておかないとと反省です。テント場についてアタック装備になり左方カンテへ。渋滞していたらと不安がありましたが大丈夫でした。私が1〜3P目をリードで行くことになりました。リードと言っても、先行にHNdpartyが登っているのでそのあとを追う形です。

1P目は、Ⅲ級のルンゼでアップ感覚で上に登ります。プロテクションはほとんど木を使ったように思います。引き続き2P目。2P目はⅣ級のルンゼでクラックにカムを使いながら登ります。次が私にとっての確信のⅤ級3P目。ピナクルからの出だしが、リードだと怖い。。。でも落ち着いて足場を見つけ手を探るといいホールドがあり最後まで登れました。

 

 

その後はAbEさんが4〜6P目をリードで行ってくれます。Ⅱ級のバンド状からⅣ+のチムニーから5P目のカンテ状。AbEさんがすいすい登ってくれて、上からトップロープをしてくれるので安心安心。

 

 

 

その後はkRaさんがリード。確信の6P目Ⅴ+。さすがkRaさん、パワーで登ってしまいます。AbEさんと私は、自分たちは抜けられるかどうかと不安になりながら見守ります。AbEさんは横にある木を足に使ってうまく登ります。私もなんとか抜けて、その後スラブを登り上まで行きます。上ではHNdpartyが待っていてくれて、全員で記念写真。とりあえず目標にしていた左方カンテを登ることができてよかったです。

 

 

最後はみんなで懸垂下降して下山。全てHNdさんがトップで懸垂してくださりスムーズに降りれました。

ありがとうございまいした。

 

 

注文の多い料理店:party 1 – HNd(L)、kRa、iOk

2日目はpartyをかえて注文の多い料理店へ挑戦です。早朝3時に起きてヘッドンプをつけて取り付きまで移動し、薄暗く夜が明けてきたら登り始めます。
今回も私が始めにリードで行きました。昨日は先行partyについて行くだけだったのですが、自分でルートを探しながら行くことが難しくて、怖くて。。。1P目はほぼ階段状でⅣ級ですが、プロテクションが全くとれないので、なんとか取れないかと探り探りいくので、とても時間がかかってしまいます。昨日左方カンテの懸垂下降で同ルートを通ったはずなのですが、まったく学習能力がありません。

 

2P目は5.8でテラスからクラックを左上しフェースを登ります。クラックがだんだんワイドになってきて、ジャミングが効かなくなり、体を外にだしてフェイスを上がりたいのだが、外に出すのが怖い。諦めて、クラックに膝を入れて強引にぐいぐいよじ登りました。。。なんとかテラスまで行きビレイの準備をして、登ってくださいと声をかけるが、なかなか登ってきません。1本目に3番のカムを使用したのですが、その回収に時間がかかっているようで、回収不可能なら弁償かと覚悟をしたのですが、なんとかkRaさんが回収してくれました。ありがとうございます。そこからHNdさんにリードをかわります。5.8のコーナークラックはかなりパワフルなムーブが必要で、さすがHNdさん、よくその体勢でプロテクションがとれるなと思います。私は残置してあったカムを使ってしまいました。。。

最後の2PはkRaさんがリードです。4P目から5P目まで悩んだ末につなげたようで、一気に左方カンテに合流して終わってしまいました。

注文の多い料理店も時間内に無事登ることができてよかったです。マルチピッチはフリークライミングと違い、クライミングのテクニックはもちろんですが、それ以上に、ルートファインでイングとスピードが必要だと感じました。また機会があれば挑戦したいです。

 

3ルンゼ
party2 – AbE(L)、Wdz、dTE

翌日の3ルンゼへの取付きまでと、岩の状態の偵察に向かう

 

 

 


日は明けて翌日

前日はずっと雲がかかっていて登頂時もピークを拝めなかったが今日はよく見える。

焼岳さん

天気が良くなりそうだ

 


本日は3ルンゼ。ここを登ります。

滝がいくつかありルンゼ内はびちゃびちゃで嫌な感じ。

 

 

AbE(L)さんリードで1ピッチ目を濡れた岩に苦戦しながらも、とりあえず登り始めてみた。

ここで1時間以上の時間を割いてしまいしっかり日が明けてしまった。

しかし、ルンゼは寒い!

 


 

なかなか岩がヌメっていてペースが上がらない

沢登りのような感じになっている

 


 

やっぱ気持ち悪いのか、敗退した後が残置の痕が見られた

 

 


Wdzリードの2ピッチ目。

これはちょっと私には厳しく濡れた岩とランニングが遠くビビってしまい悩みまくった末に無念のA0。1ピッチ目に続きどんどん厳しくなってくる。

しかもここで切り上げ時間が迫りのこり1ピッチを残し敗退決定し、後続が残してきたあちこちのお助けシュリンゲを回収しもって懸垂撤退


憎たらしき。

チョックストーンどもめ。

てなわけで2か月程度のトレーニングで挑んだ今回の山行はまたもや敗退という結果で締めくくってしまった。

確かに岩の濡れ具合は気持ち悪いがやはり実力不足なのか、根性が足りないのか残念な結果になってしまった。

 

全体的にはやはり本番なので若干取付きまでは時間がかかるが面白く楽しめた内容になりました。


槍ヶ岳 17年09月10日

山行期間 2017.9.4~2017.9.6
メンバー KIS,SOT,TCH
山行地域 槍ヶ岳
山行スタイル ピークハント

9/4前夜発9/5.9/6の槍ヶ岳の参考記録です。

新穂高ロープウェイ駅(5:00)→白出沢出合(6:55)→滝谷避難小屋(8:10)→槍平小屋(9:00)→槍ヶ岳小屋(13:10)→槍ヶ岳頂上(14:00)→滝谷避難小屋(18:25)

2日目の早朝から天気が崩れていくとのことで1日目は早朝5時に出発し頂上を踏んだ後に渡渉が終わる滝谷避難小屋まで降り一泊してから、ロープウェイ駅まで下り帰阪しました。

雲もほとんどない良い天気で頂上から周囲の山々を一望できとても気持ちよく下山後は朴歯焼きと自然薯のとろろごはんに舌鼓を打ちとても楽しい山行(?)となりました。


小口川 清閑瀞(せいかんとろ)

山行期間 2017年9月2日(夜)~3日
メンバー OSM,OKD
山行地域 南紀
山行スタイル 沢登り


関西屈指の泳ぎの沢、清閑瀞に行ってきました。車両一台デポで入渓地点の滝本まで車で行ければ良いのですが、今回は車が一台です。出発地点の高倉神社から林道を2時間ほど歩きます。途中で「乗っていきませんか?」と沢ヤさんの車に声をかけてもらいました。思わず「やったー!!」とも思いましたが、入渓前からギアとウェアから沢の臭い(ザリガニ臭!!)を発している我々はさすがに申し訳ないので遠慮させていただきました(親切にありがとうございました!!)。

 

(高倉神社)

(滝本 入渓地点の橋)

 

 

 

 

 

滝本の橋から階段を降りて入渓。しばらくは歩きです、なかなか水量が増えません。水量が普段より少ないようです。ライフジャケットが暑いです。そして、やたらヌメッてます、めちゃくちゃ滑ります、フェルトのソールでも滑ります。OSMさんはラバーソールで挑んだので、もっと滑ります(笑)、この沢はラバーソール殺しです。

 

2時間ほど歩いても、泳がねば突破できないような場面に出会いません。それでも不思議な地形や、時おり見える集落(廃村?)、綺麗なナメ(滑る!!)などを楽しみながら歩きます。

 

泳ぎ無しで終わり!?と思いきや、両岸を壁に挟まれた泳ぎの場面が出てきました!!ここからは泳ぎの連続です。OSMさんは背泳ぎです(むかし田んぼにこんなエビがいたような・・・)。OKDはカエル泳ぎ(あまりに下手なのでカエルに怒られそうです)。

 

(ホウネンエビ泳ぎ!!)

(カエル泳ぎ!!)

(泳ぎ視点)

 

 

 

 

 

泳ぎに疲れたら空を仰ぎながらプカプカ浮いて休憩です。流れが遅いので浮いているだけではほとんど進みません。体が冷えたら岸に上がって日向ぼっこ。楽しすぎる!!

 

2時間以上は泳いで、最後は少し歩いて(滑ります!!)神社前に到着、水量が多ければ倍ほど泳ぐ事になるのでしょうか?水量の多い時にまた来たいと思います!!

 

(終了点 神社前)

 

 

 

 

 

 

(行動記録) 07:00 高倉神社 → 09:00 滝本 入渓地点 → 13:50 高倉神社前

 


夏合宿 剣岳周辺 17年09月09日

山行期間 2017年8月17日(夜)~20日
メンバー SKD TYK
山行地域 北アルプス剣岳
山行スタイル アルパインクライミング

先月7月の北岳バットレスに続いてまたもや雨にやられました。今年はなかなか思うようにいかない。

予定では2日目に八ツ峰(下半部上半部の両方)、3日目にチンネ左稜線というかなり魅力的でありドキドキする山行計画であったのだが、結局は2日目は八ツ峰を諦め長次郎谷を上り詰め、そして北方稜線へ。そこから剱岳山頂。その後別山尾根を下って劒沢へというコースになってしまった。

1日目、朝いちばんの立山駅からのケーブルカー/バスに乗り室堂へ。室堂で早速雨具を着込む。やれやれ先が思いやられる。劒沢にて小屋のスタッフさんから長次郎谷の雪渓の状態などの情報を仕入れた結果、この日は劒沢キャンプ場泊まりとした。外は雨が降ったり止んだり。明日の八ツ峰はどうかな~と思いつつ就寝。

2日目、朝まだ真っ暗の中出発。この時点でもう翌日の悪天候は予想されていたため当初の予定を変更。3日目のチンネ登攀は諦めていた。そのためテントは劒沢キャンプ場にデポ、アタック装備にて出発である。この日の予定の八ツ峰も取付きまで行って判断しようとのことであった。雨はやはり降ったり止んだり。八ツ峰Ⅰ・Ⅱ間ルンゼに到着、試案の結果とりあえず八ツ峰下半部はパス。熊の岩まで行こうとなった。前方はガスっており視界が悪い。熊の岩に到着しても、すぐ近くであるはずのⅥ峰フェイスがガスで見えない。これではダメだとなり、結果そのまま長次郎谷を北方稜線まで上り詰めることとなった。残念ではある、しかし今年の5月の春合宿でこの長次郎谷を上り詰めて劒の山頂を目指した時は、劒沢キャンプ場を出発して30分もしないところで悪天候のため引き返しており、今回そのリベンジが出来たと思えば一歩前進という考え方も出来る。

劒の山頂までの北方稜線歩きも雨が断続的に降り続いている中では油断のできない場所であった。ガスっていて視界不良、もし天気が良く視界が開けていたらどんなに素晴らしい景色が見れただろうと思う。もう一度その景色を見にここには来なければとその時思った。

劒の山頂でもやはり展望なし。しかし雨はほとんど止んでくれていた。山頂には別山尾根から登ってきている登山者が多くいた。下山は我々も別山尾根から。リーダーのSさんは別山尾根を歩くのが今回が初めてだとのはなし。バリエーションルートを使ってこれまで何度となく劒には来ているが別山尾根は初めて…さすがである(笑)。別山尾根を下山し、高度が下がってくると晴れ間が見られるようになってきた。しかし振り返り劒山頂の方へ眼を向けるといちめん雲の中。劒山頂は雨か曇りか。劒沢キャンプ場に到着しデポしていたテントなどを回収。リーダーの判断でもうひと頑張り、雷鳥沢のキャンプ場まで行こうとのこと。私にとってはこの剣沢キャンプ場からの登り、劒御前小舎までの登りが今回の山行で一番つらかった。シャリバテかなーと思う。行動食を今後再考する必要性を感じた。

今回の合宿はそういった山行であった。今回行けなかった八ツ峰、そしてチンネ。今後もちろんリベンジである

 

 


夏の例会 御在所藤内壁前尾根 17年09月07日

山行期間 2017/8/27
メンバー DTE(CL),MSD(SL),TRN,TKD,WDZ,KRA,TYK,SOT
山行地域 御在所藤内壁
山行スタイル アルパインクライミング


今回は八名の参加、三名は前日からの泊り五名は前夜に現地に入る。

4:00

日曜の前尾根は混雑することが考えられ三時起き、四時出発となる。

まだ暗い登山道をヘッドライトで照らしながら慎重に歩く、取りつきに到着した時点でもまだ日は昇っておらず明るくなるのを待った。

    

待っている間にも数パーティーが時をおかず来られ、リーダーの判断で早めに起床し早く行動することで一番に岩に取りつくことが出来た。

私達、八名は四パーティーに分かれ登り始めた。最初のパーティーが五時過ぎより登りだした。私は最後だったのでその後一時間強、待つこととなった。

この前尾根は去年Bチームの時に一度、先輩方に連れてきてもらった。しかし、その時は全く登れず、カラビナ、スリング、はてはロープまで持ちなんとか引き上げてもらい登りきったという悲惨な思い出があり、否が応でも待っている間に去年の記憶が蘇り心臓が恐怖で高鳴る。夏合宿のために岩のトレーニングもした、今年こそはとの思いを胸に参加したのだからと自分に言い聞かせる。

6:20

私たちの順番がきた去年は木登りというルートだったが今回は正面のノーマルというルート。大き目の岩を乗り越えなければならず、できる自信がないと今回ザイルパートナーを組んでくれる先輩に告げたが「いける、いける」との軽い返事。

しかし登りだす前に足をここにかけここを手で持てば上がれるからとアドバイスをくれた。

実際、そのように登ると想像以上に簡単に登れ、自分は登れないという暗示が少し解けた気がした。

待ち時間もありゆっくりと登っている間に日は完全に昇り、伊勢湾を見渡す素晴らしい眺望を拝むことが出来た。朝はひんやりと涼しかったが徐々に射すジリジリと熱い日差しに汗が噴き出る。

幸い、私たちの後ろのパーティーが三人だったので後ろから追いつかれ、せっつかれることがなかったので焦ることなく登ることが出来た。

半分と少しまで先輩がリードしてくれていたが今回は例会であり新人の育成のためにもリードを練習してみたらと声をかけてくれ初めてリードさせてもらうこととなる。

セカンドのビレーを教えてもらい初めてリードで登る。

カムは回収することはあっても自分でセットしたことはなく、見よう見まねで使い何とか登り支点を作りビレーをした。

    

先輩が上がってこられ指導を受ける。

まず、私がセットしていたカムの方向は力がかかるとすぐに外れてしまう、力がかかる向きを考えること。

そしてセットする場所もハの字や逆ハの字では奥に入り込んで取れなくなったりすること、カムのサイズ選びも重要で大きすぎても小さすぎてもだめなこと、カムに直接ロープをかけるとカムの揺れが大きくなり移動してしまい外れやすくなってしまうなど。

なぜダメなのかを根拠づけて説明してくれることにより非常に理解しやすく、今後も忘れることはないと思った。

また、セカンドをビレーする際もやみくもにセットするのではなく自分がビレーしやすい位置や高さを考えること、ATCからでるクライマーのロープの向きを考えるように教えてもらった。

それまではATCの向きが悪く負荷がかかっており、ロープを引っ張るのに腕がパンパンになり登ってくる速度に追いつかなかったが指導してもたった後はスムーズにロープを上げることが出来た。

最後の一つ前には両足を突っ張って登らなければならないところがあった。

去年の記憶が蘇る、ここは本当に全く登れずロープを掴みジタバタしながらなんとか登りきった場所だ。

ここでは先輩にリードを変わってもらう。難なくスルスルと登って行かれる。

その手の位置、足の位置を記憶し自分もチャレンジする。足を突っ張り手を放すのが怖いでも体を壁につけると以外に安定しカムも回収できなんとか登り終えることが出来た。

11:15

P3まで終了。

先の先輩パーティーが櫓(P2)を登っている。

最後近くにある大きな岩をのっこすところで手間取ってはいたがうまく乗り越えられる。

リードであんなところを登るなんて私には絶対無理だ。そもそも、去年私以外のBチームのメンバーは皆櫓を登ったが私は精神的にも、技術的にも恐怖心を払拭することが出来ず辞退させてもらっていた。

今回も目の前にそびえる高い岩の塔におじけづき「やめときます」と口走ってしまう。

しかし先輩がリードで登ってくれ、さらに私の後ろからも登りアドバイスをくれ更に無理な時は上に上がり引き上げてくれるとまで言ってくれ、意を決し登ることとなった。

最初はなんとか登ることが出来てもネックの大きな岩は持つところがなく足をかけるところもなく色々試すも全く登れず。ぞの時点で焦り、恐怖心がムクムクとわいてくる。

怖い、怖い、と思っていると私の直後を登ってきてくれていた先輩が足を少し上げることとで岩の持てる部分があることを教えてくれ、それを持ってからは記憶がないほど慌てていたのだと思うが何とかのっこせ櫓を登り終えることが出来た。

後ろに先輩がいてくれるという安心感で登ることが出来たのだと実感した。

12:00

下山、御在所岳は人気の山のようで沢山の登山者とすれ違う。

下山中、右に大きな岩壁がそびえておりそこは中尾根やバッドレスというところなのだろうか。そこを登っていくクライマーに羨望の眼差しを向ける。いつか私も登ってみたい。

13:30

テントを撤収し駐車場まで下山完了。

その後、入浴、食事を終え帰阪した。

 

今回、岩登り例会に参加でき非常に多くのことを学べ、身に付けることが出来た。そして、去年登れなかったトラウマを払拭し、自信に変えることが出来た。

本当に充実した実りの多い例会だった。

参加、指導して下さった先輩方々、企画、手配してくださったリーダー、ありがとうございました。

SOT記

 


アルパイン道場(無雪期編) 御在所藤内壁中尾根 17年08月29日

山行期間 2017年8月25日夜~26日
メンバー ABE、WDZ、DTE、KRA、HND
山行地域 鈴鹿御在所山
山行スタイル アルパインクライミング


秋のクライミングシーズンに向けて、マルチピッチクライミングのトレーニング。

今回は御在所藤内壁の中尾根に行ってきました。

今回の目標は、全員で、フォローは何でもありで、とにかく最低でもP2まで突破すること。

できれば全員残置無視で、と思っていましたが、それは今後の課題となりました。

 

前夜遅く離阪し、現地近くの某所で仮眠。

5時に起床した時には、雨がしとしと降っていた。

午前中は少し雨が残りそうな予報ですが、とにかく出発することに。

するとすぐに雨はやみ、結局この日は程よい涼しさで、快適な一日になった。

 

途中、藤内小屋付近で、今夜宿泊組のテントを張る。

テント場は、昨夜入山したと思われるテントが3張り。

藤内壁に来ると予想されるので、先を急いだ方が良さそう。

 

不要な荷物は中又付近にデポし、トップは空身にできるように荷物をまとめる。

中尾根P4の1ピッチ目に、無事一番乗りで到着。

登攀準備をしている間に、ぞくぞくと後続パーティーが来たので、間一髪でした。

 

P4

1ピッチ目のチムニーで、ザックを担いだフォローが少し苦労しました。

 

P3

後続の1パーティーが、先回りして取付いてしまっており、ここから大渋滞に。

想定外。

 

P2

出だしのいつ崩壊するか分からないフレークは、まだちゃんとくっついていた。

2ピッチ目の中間部は苦労したが、お助け紐を垂らしたり、A0を交えたり、何とか突破できた。

ここまでで最低限の目標は達成でしたが、せっかくなのでP1も登りましょう。

 

P1

ここはフォローも空身で。

ずりずりチムニーを這い上がる。

チムニーから外に飛び出すところがスリリング。

ここも無事全員で突破でき、充実しました。

 

P1からは懸垂3ピッチでデポ地点へ。

計画では、余った時間で一の壁を登攀予定でしたが、渋滞でかなり待ち時間があったので、すでに日が傾き始めていました。

今日はここで終了。

 

今回の山行では、ゲレンデでは経験できない知識と技術を得させてくれました。

ぜひ今後の山行に活かしていきたいですね。

みなさん、お疲れ様でした。


北アルプス 御山谷 17年08月28日

山行期間 2017年8月18日(夜)~21日
メンバー OSM,YOD,UET
山行地域 北アルプス
山行スタイル 沢登り

黒部ダムから御山谷を遡行し、一ノ越から雷鳥沢に下り、みくりが池温泉に入る楽しい山行を企画しました。しかし、私にとっては夏合宿に続き、2連続敗退の残念な結果に終わってしまいました。

大阪から扇沢に向かう途中、中央道の事故による渋滞と嫌な予感。扇沢は朝から雨。予報では曇りだったが… ロッジくろよんで中止にせざるをえないかなと思う雨で、濡れてもいいように沢装備に着替える。その後、まさかの天気は回復。

 

御山谷に到着。天気が悪い予報のためか、釣り師はいなかった。水はめっちゃ冷たかった。

前日に大町市に大雨警報が出ていたので、御山谷もかなりの雨が降ったことが予想されます。入渓の時は、なにも思わなかったのですが、渡渉は思っていたより厳しかったです。次の日、同ルートを下降してきたのですが、渡渉の厳しさが違っていました。

   

コバルトブルーの綺麗な沢です。

   

1600m辺りから雪渓が現れ始め、1700mでちょっと厄介な雪渓に出くわしました。左岸は雪渓の上に上がることは可能でしたが、数百mトラバースをしなければいけないので、これはパス。右岸の雪渓の上に上がれそうなところを見に行きましたが、これも危険。沢は激流のため突破は危険。ここで引き返すことを決定。

   

下まで降りることも考えましたが、雨で増水する可能性はなさそうなので、途中で泊まることに決定。しかし、いいテン場がない。3人なので何とか木を敷き詰めたりして整地しツェルトを設置。

 

増水さえなければ、きれいないい沢です。下降には1カ所だけ懸垂で下りましたが、あとはロープを使うことはなかったです。

   


七面山:偵察山行

山行期間 2017年8月4日(夜)~5日
メンバー SKD TYK
山行地域 大峰山系

「七面山」私にとっては全く馴染みのない山。以前Bチームでの大峰:釈迦ヶ岳山行のときリーダーの一人が近くに見える大きな岩壁を指さし、「あれが七面山南壁、あそこには泉州山岳会ルートがある」と言っていた。その時は、「さすが歴史のある山岳会やな~」くらいにしか思っていなかった。Mチームに上がり、一緒にクライミングに行かせてもらっている先輩が「七面山の偵察山行に行きたい」と……「そういえば七面山って山が大峰に…」昨年Bチームのときの記憶が蘇った。そんなこんなで、歴史ある泉州山岳会の軌跡の一部でもある?七面山南壁の偵察山行へ行くこととなった。今回の偵察山行では、宇無ノ川を遡行し南壁の基部にある岩小屋にて一泊、そして今回は壁に取付くことはせずに南壁下降路を逆に登って行き七面山の山頂を目指そうという計画。あくまで偵察山行である。

8月4日金曜日の夜に出発。予定では不動橋付近で駐車となっていたがそこまで車で入ることは出来ず、その手前、太尾登山口へ通じる道の分岐近くでの駐車となった。

8月5日土曜日、目が覚めると車のガラスには昨晩雨が降ったことがわかる水滴、そして地面は濡れている。台風が沖縄・奄美方面から九州、そして日本列島に接近しつつあり、今回の山行は内心「ダメやろな~」と思っていた。でもまぁ、少しでも行ってみて天候悪化があれば無理せずに引き返そうということで出発(5:50)となった。  林道はかなり荒れており以前はもう少し先まで車で入っていけたらしいが今では整備もされていない様子である。そしてこの林道にはヒルが結構いる。自慢ではないがこれまで何度かヒルの生息する場所と言われるところを歩く経験があったが、なぜかヒルに吸血されたことがなかったのだが、今回それが通用しなかった。人生初、ヒルに吸血されてしまった。しかも3か所も。いつの間にか靴にへばりつき、いつの間にか靴下をよじ登り、足首やすねの辺りに違和感を感じたときには吸血されている。「お~ なかなかやるな~ヒルって」と感心すらしてしまった。

林道をどんどん進むにしたがってどんどん道は荒れてきた。中ノ川出合にある吊り橋も傷みが激しく全面通行止めとあった(6:40)。帰路はこの橋を使用する予定だが…(汗)。中ノ川出合からさらに進み林道が無くなる場所に来たらそこから下って入渓地点へ。沢装備に身を包み宇無ノ川を遡行開始(7:40)。

入渓してすぐ南谷との分岐、そこを左へ。曇ってはいるが快適な沢歩きである。胎内クグリを過ぎてしばらくすると10㍍くらい?ある滝が見えてきた。その手前は滝壺(2か所)になっており前進できない。左手前に迂回路があり、よく見ると虎ロープも見える。ここはロープを出して通過。滝の上部すぐのところに出てきて再び沢筋を遡行。その後進むともう一か所ロープを出そうかどうしようかという迂回路が進行方向右側にあった、そしてそこでは懸垂下降も行った。結果、沢では膝上まで水に浸かるような場所はなかった。               七面谷分岐までもう少しとのところまで来たとき、我々の目の前にドーンとあの南壁が現れた!思わず「おおー」と声を出す。圧倒的な存在感である。穂高の屏風岩にも匹敵するのでは?と思ってしまう、それほどの存在感。七面谷分岐到着(11:00)。ここから岩小屋まであと一時間の地点。お天道様のご機嫌も何だかよろしくなく、明日以降台風の影響も心配されるところ、で、話し合い。今回は偵察山行、無理はしないでおこう。ということで岩小屋までの道を少し進み、12時をリミットに引き返した。

下山開始(12:10)、入渓地点到着(14:45)、駐車場到着(16:20)お疲れさま~。

今回は南壁基部まで到達しなかったが、この山には今後も関わっていきそうな予感満載である。


夏合宿(北アルプス縦走(三股~折立)) 17年08月26日

山行期間 8/10日夜~8/15日
メンバー UET
山行地域 北アルプス
山行スタイル 縦走


今年の夏合宿は、過去に歩いたことのないルートを中心に冬季の偵察も兼ね北アルプスを三股から折立へ抜ける縦走を計画した。日程は余裕をみて六日間、予備日を入れて7日間でエントリしたが同行者が全く現れず結局一人行くことになる…

 

8/10日 離阪 OSMパーティー車に便乗させて頂き三股に入る。中央道~長野道を経由し、深夜2時過ぎ駐車場着。ほぼ満車で何とか空いていたスペースに車を止め仮眠をとる。

8/11日  午前5時起床 6時過ぎ行動開始。今日は、常念小屋までなのでゆっくりスタート。沢登のOSMパーティーと三股で分かれお互い合宿の成功を祈る。天気は薄曇り日差しはないので涼しいが、樹林帯に入ると蒸し暑く一気に汗だくとなる。約4時間半、11時前に常念岳山頂に到着。ガスガスで視界もなく写真を1枚とって常念小屋に下りる。お盆休みで混雑を想定していたが、到着時間が12時と早いためかテント場は空いていた。午後からは天気も回復し時折青空が見える中ゆっくりとテン場で優雅な時間を過ごす。

行動時間 6:20三股駐車場-9:55前常念岳-10:45常念岳-11:30常念小屋

8/12日 午前3時起床 4時行動開始 今日は、大天井岳を経て東鎌尾根から槍ヶ岳に向かう行程。朝一番雲が厚く曇り空であったが、夜が明けると徐々に雲が切れ気持ち良い朝日が輝く。しかし大天井岳に着くころにはまたもや雲がかかり目まぐるしく天気が変化している。日本付近には複数の低気圧がありそれらを取り巻くように湿った空気が入り雲が発生しやすいのであろうか。去年の同じ時期は、太平洋高気圧が優勢で全く雨の心配がなかったが今年はちょっと違うようだ。

結構なアップダウンを繰り返す東鎌尾根を経て、12時前に殺生ヒュッテ到着。槍ヶ岳山荘では、午前10時にテント場は一杯であったようだが、こちらは全くの余裕でいいポジションにツェルトが設営できた。夕方、北鎌尾根を制覇してきたWDZパーティと会う。同ルートに入っているPTが多く時間がかかったようだ。しばらく談笑し明日朝も早いのでツェルトの戻る。

 

行動時間 4:05常念小屋-5:30東天井岳-6:15大天荘-6:30大天井岳-9:00西岳-10:10水俣乗越-11:50殺生ヒュッテ

8/13日 今日も昨日と同じく午前3時起床 4時行動開始 30分程度の肩の小屋に到着。ルームでは、混雑している場合にピークは割愛と説明したが、渋滞の列も長くないように見えたので登ることにした。が実際はご来光の目当ての方々が山頂を下りてこないので、全く進まず結局ピークを踏んで下り来るのに1時間半も費やしてしまった。ピークから降り小休止している時に、小槍のクライミングに上がってきたWDZパーティと再び出会う。お互いの安全と成功を祈り握手し別れる。

今日の行程は、三俣蓮華までと長いが、西鎌尾根の稜線では背中に北鎌尾根の稜線からつながる槍ヶ岳、右手には硫黄尾根から湯俣と絶景を見ながら北アルプスの稜線歩きを満喫する。樅沢岳~双六岳~三俣蓮華岳のピークを越え12時、三俣山荘に到着。

行動時間 4:15殺生ヒュッテ-4:45槍ヶ岳6:15-6:45千丈乗越-9:05双六小屋-10:10双六岳-11:10三俣蓮華岳-11:55三俣山荘

8/14日 午前3時起床 4時行動開始 今日は、一昨年冬合宿で計画したが諸般の事情で本番に参加できず、未踏の水晶岳に季節は違うがリベンジできることになる。まずは、夜明け前の鷲羽岳に向かう。ご来光に間に合い、神々しい景色をしばし堪能する。ワリモ岳を超え水晶小屋に荷物をデポし、今回山行のメインでもある水晶のピークに向かう。合宿の偵察でもなかなか届かず本当に奥深い水晶にようやく登ることができた。小屋から直下の岩場までは広大な稜線歩きであるが、直下の岩場は少しいやらしいところもあり冬場はさらに難しいことが想像できる。水晶のイメージは掴めたので、いつかまた冬の時期に来たいと思う。

水晶岳を下りると、待ちに待った「高天原温泉!」四日ぶりのお風呂は本当に癒されました。野趣あふれる露天風呂は苦労してここまで来た甲斐が本当にあると思います。今日は小屋泊り、湿ったツェルトや露天風呂で洗った衣類・シュラフ等バルコニーを利用させていただき干すことができた。

行動時間 4:00三俣山荘-5:10鷲羽岳-6:20水晶小屋-6:45水晶岳-9:30高天原山荘(小屋泊)

8/15日 今日は、小屋泊まり朝食付きなので4時半起床5時朝食、5時20分行動開始。計画では、今日は雲ノ平でゆっくり過ごし薬師峠キャンプ場でもう一泊する予定であったが、天気は下り坂、今日は曇天・明日は雨模様ということで、一気に折立まで降りることにした。雲ノ平はガスがあるものの見事な庭園の様相で趣味ではないが今度は気候のいいときに来たいと思う。

行動時間 5:20高天原山荘-7:10雲ノ平-8:45薬師沢出合-10:30太郎平小屋-12:20折立


夏合宿(剱岳/源次郎尾根) 17年08月25日

山行期間 2017/8/11〜13
メンバー SGY TKD KSI SOT MRJ BAN
山行地域 剱・源次郎尾根
山行スタイル アルパインクライミング

杉山リーダーの元、5月か岩トレを行い、マルチピッチクライミングの基本技術習得を目的として臨んだ夏合宿。
源次郎尾根、長次郎谷、八ツ峰、早月尾根と計画通り行うことができれば初級バリエーションの経験ができると期待感を持ちながら立山に向かいました。

8月11日 曇り 夕方から雨
予約が取れなかったケーブルカーだったが始発チケットを購入できスムーズ室堂まで移動できた。合宿期間中を通して天候が思わしくなく、数時間単位で変わる予報に判断が難しい。
2日目は雨予報だが3日目に天候が回復する見込みということで、剱沢キャンプ場で再度情報収集しつつ熊の岩目指して出発となる。

登山者、観光客で賑やかな室堂を通り雷鳥沢へ

山の日の連休で予想通りの混み具合。ガスっていたので景色を見えず、列をなす雷鳥坂を登っていく。

剱御前小舎を通過し、11:15 剱沢キャンプ場着
ガスがなくなり剱が姿を現わす。剱はいつみても、何度見てもかっこいい!剱沢で山岳情報の掲示板やスタッフからの情報を集める。

     

予報の変わりようと初バリエーションメンバーがいることもあり決断に少々時間を要したが、翌日の天候が悪いということで剱沢で設営。長次郎谷の偵察に行き、夕方の予報で再度打ち合わせすることになる。

    

夕食時の話し合いで、2日目は天候が崩れるが源次郎尾根は可能。予測通り3日目は天候好転という判断で熊の岩に設営しⅥ峰のフェイスを登り、最終日は予定通り早月尾根からの下山と決定。
メンバー全員が先のイメージをもて、一気に気持ちが盛り上がる。そして、前夜移動の疲れもあり18:30には就寝。

8月12日 曇りと雨の繰り返し、時々青空
夜中の雨が気になったが決行。3:00起床 4:25キャンプ場発。
メンバーのKSIさんにアクシデントがあり、膝の痛みが強く歩行に時間がかかってしまうと感じ自らテントで待機すると判断する。今までのトレーニング、準備を考えるとここまできての決断は悔しさいっぱいだったと思う。この日は5名での出発となる。
源次郎尾根取付き5:30着。取付きには既に渋滞の列、何度もトライするが登れない方がおり30分以上停滞。停滞の長さと先頭PTの判断を見かねてSGYさんがサポートに行くが登れず、撤退となりようやく後のPTが進む。


源次郎尾根は雪渓を離れてところからひたすら急登を登って行く。
早い段階でロープを出す箇所があり再度停滞。雨の降り出しが早く、足場の悪い中での登りとなる。

   
先を行ってたPT3組が次々と撤退し、私たちが先頭となる。雨足が強くなったと思いきや、時折青空がみえたりと忙しい空模様。
しかし、雨の影響で土の踏み場は崩れ、岩は沢登りのように水が流れ、ブッシュの枝は滑りやすく、終始気を張りながら歩くことになる。
雨にうたれて体の冷えが気になる場面が何度かあったが、そんな時にでてくる太陽に体が暖められ助けられた。雨が続いていたら、かなり体力を奪われていたと思う。
途中休憩をとった場所からみえた景色は、目線の上に剱沢キャンプ場・・・
「えっ、まだこんなけしか登ってきてないの」と先の長さを感じる。

11:00 Ⅰ峰着


過去のコーステイムとほぼ同タイム。ガスが消え目の前にⅡ峰がみえたが迫力あり!Ⅰ峰かⅡ峰への鞍部はかなりの下り登りにみえたが意外と近かった。

     

晴れていれば剱、別山尾根、八ツ峰の絶景を楽しめるんだろうなと思いながら進む。Ⅱ峰での懸垂下降もスムーズ行うが私はセットに少々もたつき、濡れた岩の懸垂下降に動きがぎこちなくなる。

懸垂下降を終えたら頂上まではもう一息。明日のテント設営ポイントの熊の岩や雪渓のチェックしながら登って行く。

      

14:22 登頂
時間もかかり長い道のりだったが登頂できた達成感と満足感で気分爽快です。
頂上手前から青空が広がり、頂上から歩いてきた源次郎尾根をみることができました。天候の悪い中での源次郎尾根でしたが、それが良い経験になりました。


十二分に頂上でに時間を楽しみ、15:00別山尾根を下山。
夏山ルートの下山といえ登りもあればカニのヨコバイなど気をつかいながら歩くポイントもある。

    

18:50 剱沢キャンプ場着
キャンプ場で待機していたKSIさんが出迎えてくれホッとする。行動時間もながく疲労感が大きいが、達成感がそれを上回りました。
夕食をとりながら翌日の相談をするが、KSIさんの膝の状況では熊の岩への移動、早月尾根を下山は無理だろう。という判断となり翌日室堂下山を決定。
挑戦せず宿題が残る夏合宿となりました。

8月13日 晴れ
予報通り天候回復青空の剱はきれい!

後ろ髪をひかれながら室堂へ出発
思い通りにいかないのが山。リベンジに来たいです。

SGYさん、TKDさんのサポートがあり、初心者コースですが初バリエーションルートをいくことができました。
そして、明るくゆかいなメンバーでそれぞれが気遣いあえ終始楽しい時間でした。
皆さま、ありがとうございました。

BAN 記


夏合宿(北鎌尾根/小槍) 17年08月19日

山行期間 2017/8/11-14
メンバー WDZ, ABE, DTE
山行地域 槍ヶ岳
山行スタイル アルパインクライミング


今夏は秋の計画に向け同じトレーニングに参加している3名で夏合宿を組みました。

内容は合宿には少しミーハー?天上沢を下り北鎌尾根と、小槍〜大槍の組み合わせ。

本来なら湯股から渡渉して尾根に取り付くのがクラシックルートだが、渡渉のトレーニングができなかったので今回は槍沢から水俣乗越まで登り、天上沢を下って北鎌沢に入ることにした。

これが一番人気ルートのようで、午後2時半頃天上沢と間ノ沢出合いに着いた時点では先行1パーティが見えるだけだったが、その後夕方にかけて続々と後続がやってこられ、結局10パーティくらい北鎌尾根に入っていた様子。

われわれは北鎌沢の取り付きから15分ほど上流に泊まったが、取り付き付近に偵察に行くとまるでテント場のように賑わっていた。

8月12日 晴れたり曇ったり時々雨

日本海の弱い低気圧の影響で、あまり好天は見込めないが、降水量は少ない見込み。

4時半に北鎌沢出合いを出発。

右股の出合いで水を各自3リットル確保する。稜線上のビバーク用も含めて。

しかし結局、北鎌のコルのかなり近くまで、水が出ていた。

  

コルは近くに見えてなかなか着かず、2時間半かかって7時到着。

コルからハイマツ帯の尾根の急登、この辺りまで踏み跡はかなり明瞭。

独標が見えてきて稜線に出てからは小さなピークが続き、直登やトラバースの踏み跡があちこちにあり、途中で消えていたりでルート取りに苦労しだす。

独標のトラバースが一番難儀して、支尾根に入りこんだ際主稜線側に渡るのにロープを出した。

その後独標先の主稜線に登る際もロープを出し、11時となった。

      

主稜線上でも踏み跡が拡散していて、慎重にルートを選び、修正しながら進んで、北鎌平に着いたら14時半になっていた。

北鎌尾根から見る雲がかかった槍ヶ岳は、幻想的で日本ではないみたいだった。

小槍を盛り込んでいるので登攀具がかさばっているにしても、予定よりだいぶ時間がかかって、やっと穂先の基部に15時。

途中、単独の人や沢靴のまま湯股から来た人、色んなスタイルの人に会った。

穂先への最後の登りは、ロープを出して、祠の後ろに出たのが16時半。

当然肩の小屋のテント場は満席、殺生ヒュッテまで降りる。

殺生ヒュッテでは北アルプス横断中のUETさんと出会い、ヘトヘトのわれわれにお茶を沸かしていただいたりして歓談。

昨年の夏合宿で、わらじ等で湯股から渡渉し、午前中に北鎌尾根を踏破しその後2泊で西穂まで縦走されたHSOさんパーティのすごさを思い知る。

やはり一に体力、二に体力だと痛感。

8月13日 晴れ時々曇り

小槍〜大槍登攀のため5時半に殺生ヒュッテを出発。肩の小屋まで30分、大混雑の穂先往復を終えたUETさんと再会し、記念撮影。

小槍のアプローチは昨年、WDZさんが調べられていたおかげで、迷わず取り付けた。

アプローチは一般道左側のガレ場をトラバースしバンドまで登ってバンドを下る。

小槍のコルには先行パーティがいて、コル下でリードの登山靴をフォローに分担してクライミングシューズに履き替えて、順番待ち。

コルにはロープなしで登り、WDZさんリード開始。1P、Ⅲ〜Ⅳ級?3000メートルの雲の上、小槍のクライミングは西鎌尾根〜後立山連峰のパノラマを前に最高に気持ちいいもので、やみつきになりそうでした。

    

※懸垂は左側の下降ルートから。

下降地点は谷側に落ち込んでいるので、下り過ぎないようにコル側に着地する。

曾孫槍。ABEさんリード。ここが聞いていた通り地獄のような危険地帯で、ぜんぶガバだがほとんどが剥がれる岩という。

曾孫槍から大テラスまで歩き、孫槍。WDZさんリード。ここも同じく落石の危険地帯。

ピークからWDZ ビレーのままクライムダウンし、いよいよ大槍の登り。WDZさんリード。

一般道が横に見えたよ〜とWDZさんの声。

ピーク手前でロープいっぱいでピッチを切る。最後だけ、ほぼ歩きルートをリードさせてもらう。

12時半、再び祠の後ろに出ると、これまでの人生で一番くらいの賞賛を浴び、諸事情により肩の小屋まで急いでいると下りはしごの順番待ちまで譲っていただいた。

曾孫槍での足の打撲が災いし、時間的にも当日中の上高地下山は難しくなる。ババ平まで下山し、下山連絡先に予備日を使う旨を伝え、もう一泊となる。

8月14日 曇り

3時起床、ヘッドランプで4時に下山開始し、足の痛みもましになって8時半に無事上高地着。

北鎌尾根、小槍と完登できましたが悪夢のような落石地帯を経験して、落石には本当に細心の注意を払わないといけないと痛感しました。

やっぱり最後まで集中力を保つ体力だな、と思いました。

 

DTE記


夏合宿 大天井岳二ノ俣谷 17年08月15日

山行期間 2017年8月10日(夜)~13日
メンバー OSM、OKD
山行地域 北アルプス
山行スタイル 沢登り

今年の夏合宿は、三股から前常念岳に登る二ノ沢を遡行し、横尾に下りて、大天井岳二ノ俣谷を遡行して常念岳まで縦走し、三股に戻る計画とした。課題は荷物を担いで歩く体力をつけることと考えた。トレーニングは、ボッカと荷物を担いでロングルートを歩く山行を計画し、こなすことはできた。しかし、それでも2本沢を遡行することに不安を感じていた。

8/11は雨の可能性があり、メインは二ノ俣谷なので、二ノ沢をパスして、三股から蝶ヶ岳に上がり横尾に向かうことにした。

 

8/12 出発時の天気は曇り。二ノ俣谷は開けていい沢だ。テンションは上がるが、雨が降り始める。たぶん大雨にはならないだろう。

   

遡行中、なんかいつもより石が動く気がした。崖崩れもいつもより多い気がする。

  

透明できれいな水が、濁り始める。何かがおかしい。

 

1950m辺りで、土砂崩れ。危ないと思いつつ、土砂の上に上がると、その向こうは土砂が完全に沢をふさいでいた。さらに近づくと、雪渓の上に土砂が載っているように見えた。体重をかけると巨大な岩が何個か動いた。これ以上進むのは危険と判断し、残念ながら横尾に引き返すことにした。

  

8/13 横尾から蝶ヶ岳に登り、三股に戻った。三股の駐車場は、登山者の車であふれかえっていた。

 

これまで沢登りで土砂崩れは何度も見てきた。しかし、ここまで最近起きたと思われるのは初めてだった。最初は、土砂がダムになっており、その上はダム湖のようになっているのではと思った。雪渓を確認したときは、下に水が流れているのがわかったので、崩れるのではとも思った。確認のために近づこうとしたときに、巨大な岩が動いたのはビビってしまった。撤退するのはめったにないので、決断するのはつらかった。

行動時間

8/11 6:20三股→10:00蝶ヶ岳→12:35横尾

8/12 6:30出発→7:17二ノ俣谷→8:06 1750m右から枝沢→8:42 1820m左から枝沢→9:08 1860m左から枝沢→9:20 1885m峠沢→9:30 1900m左から枝沢→10:00 1945m沢崩壊(引き返す)→10:30峠沢→12:05二ノ俣橋→13:13横尾

8/13 4:10出発→6:45稜線→7:06蝶ヶ岳→10:05三股


八ッ峰下半-2 17年08月07日

山行期間 2017.7.15-17
メンバー 安部 伊達 宇津
山行地域 北アルプス
山行スタイル 縦走


 

春に引き続き懲りずにまたもや剱です。

しかも今回は八ッ峰縦走(予定)

室堂より2時間。

剱・八ッ峰の全貌が現れました。

 

ど~ん!!

剱~!!

 

 

 

 

 

あ~ンド

八つ峰ど~ん

1、2間ルンゼまだ雪がしっかり残っている様子

 

 

 

 

本日の寝床はがけっぷちの斜面

かなり狭くテントは半分空中。何とか這い松の上に乗っかっているような感じ

メンバーをロープで確保した状態で就寝。

本当に寝れるのかと思いきや、なかなかみんなたくましくしっかり熟睡。

 

 

 

朝一番ののぼりはかなりきついです

長次郎谷では数パーティーが登り始めているのが見えます。

今日の午後から天気は下り坂のため急いで登りたいのですが、なかなか結構な急登。

きっついです。

 

 

 

やっとのことで雪渓から岩稜部へ

雪渓が割れているため取り付きを詰めあげずに早めに取り付く。

これが正解だった様で、後から来たパーティーは雪渓からの取り付きにロープを出して危なげにぶら下がっていた

 

 

 

そして、コルへ

今回は1,2間のコル下をトラバースして2峰はカットし2,3間のコルへ

しかしここが少しいやらしく安全のためロープを出す。

 

春合宿に引き続きいやな予感。

後半の天気の悪化予想や予想より雪残っていること、そして何より予定外の場所でのロープ。

う~ん、稜線歩きが快適であることを祈るが、、、、、

 

まあ、快適。

 

 

 

 

 

しか~し

やはり、快適なのは最初だけ。

4峰、5峰と雪渓が半端に残っている、切れているためにルート取りに苦労する。

そのため時間のロスにより焦りが生じ、ルート取りをミスる。

なんとも負のスパイラルに陥って時間だけが過ぎていき、危険度も増していく。

 

というわけで5,6のコルまでの間は記録写真なんか取っているまもない状態。

 

、、、、、、、、、、、、、、、、。

軽く精神が崩壊し始める。

だがわれらのリーダーはさすがに強く淡々と物事をこなしていく。

 

というわけで5、6のコルへの降り。

最後の懸垂下降

 

 

 

 

リーダーも、最後の懸垂を楽しみながら?下降中

 

そして、長次郎谷への降り

なかなかのへっぴり腰。

まだまだ雪渓がパックり割れており、斜面も急なため気は抜けない。

 

 

 

危険地帯脱出!!

後は長次郎谷を少し下り剣沢を上り返せば終了

(写真は横向き。面倒なのでこのまま)

 

 

 

 

白いゴルフ場のような室堂までの道のり

 

 

 

 

今回も剣はええ顔してくれませんでした。

う~ん。剣は厳しい。

しかし前回に引き続き下調べがうまくいず。今回は雪渓の状態次第ではかなり大きな上り返し、場合によっては往路下山の大撤退を強いられる状況になりかけ予備日の使用も考えさせられる状況だった。(しかも悪天候の中を)

まだまだ自分には剣は早いのではと感じさせるかなりつらい参考になりました。

 

WDZ

 

 

 

 


小豆島クライミングトリップ 17年08月05日

山行期間 2017年7月14日(夜)~17日
メンバー YMG、SKD、MRJ
山行地域 小豆島
山行スタイル マルチピッチ、フリー


7月3連休、当初計画していた剱岳八ッ峰を降雨予報のため断念し、代替案として準備していた小豆島でのクライミングを実施することとした。

 

7/15(土)

雑魚寝のフェリーで快適に寝て、朝7:30に小豆島到着。

初日は拇(おやゆび)岩の「赤いクラック」でマルチピッチクライミング。

すぐにコンビニに寄り、行動食、水を買い込み、駐車場の車中で朝食を済ませ、拇岩の取り付きに向かう。車で進むにつれ、本当に親指を「Good!」と立てたような形状の岩塔が目に飛び込んでくる。道の脇に車を停めて準備をし、来た道を少し戻って、「拇岩」と書かれた小さな看板のところから入山。テープを手がかりに登山道を進み、10分も歩けば岩壁に到着した。

5ピッチのルートを、SKDさんがオールリード、YMGリーダーと私がオールフォローで行く。今回、初の人工登攀があるルートということで、先日アブミの練習したばかりの私は、うまくできるか少しドキドキ・・・。

結果的には、私はせっかく練習して持参もしたアブミは一切使わず、力任せのA0突破をしてしまった。YMGさんはしっかりアブミを使用し、難所をクリア。

2ピッチも進むと高度感が増し、次第に瀬戸内の海も見えてくる!テンションがあがります。その代わり暑さとの戦いで、ピッチを切るごとに水分補給を心がける。

途中、本来のルートを若干外したようだが、無事に5ピッチで拇岩の一番高いところに到達!岩塔の上は代わる代わる記念撮影をして、岩の頂上からの景色を堪能。テープと残置ロープをたどって、急な斜面を慎重に下山。登りは約5時間かかったが、下りはあっという間の20分!?

片づけをしたら、お楽しみの買出しへ。島のスーパーで肉をたくさん買い込み、キャンプ場でYMGシェフのバーベキュー料理を堪能!キャンプ場には、普段お目にかかることがない「パリピ集団」が登場し、彼らを観察して楽しみ、蚊と大量の羽虫に悩まされながらも、キャンプ場の地面に直接マットを敷いて、星空を眺めていたらあっという間に睡魔が・・・。

 

7/16(日)

二日目、キャンプ場から徒歩3分の吉田の岩場でフリークライミング。エンクラ気分でのんびり岩場に向かったものの、すでに日なたは大変な暑さ!多少の日陰と風通しを求めて場所を移動するも、時間の経過とともに、岩に熱がこもり、岩をつかもうにも、触ると「あちち!」と思わず声が出てしまう状態に!それでも1人5本はがんばって登っただろうか?最終的に、SKDさんが「暑い暑い」といいながら終了点からロワーダウンした顔が、真っ赤にほてっているのを見て、ナースのYMGさんが強制終了を宣告!熱中症でも発症しては大変、ということで、スタコラサッサとキャンプ場に戻った。

その後はまた楽しいキャンプモードへ。二日目のYMGシェフのメニューはアルミホイルを駆使したアヒージョ尽くし!大変美味しくいただきました。大々々満足です。

昨夜の羽虫は異常発生だったようで、今日はまったく気配なし。二日目の夜も、ほどよくアルコールを摂取し、いい気分になったところで、地面にマットを敷いて、夜空を眺める。そして3人とも、そのまますやすや・・・。

 

7/17(月祝)

昨日の反省を生かし、7:00にキャンプ場出発。徒歩5分、少しだけ奥の岩場へ。3本ずつ登り、5.10bのルートはトップロープで楽しみ、9:00過ぎに撤収。キャンプ場に戻ってテント類も撤収し、お風呂に入ったあとは、オリーブ・醤油ソフトクリーム観光や素敵なカフェでのランチを楽しみ、15:00の船で小豆島を後にした。

次は秋や春など、もう少し快適な季節に、存分にクライミングを楽しみたい!

YMGリーダー&シェフ、お目付け役SKDさん、大変お世話になりました。


北岳バットレス 17年08月02日

山行期間 2017年7月21日(夜)~23日
メンバー SKD TYK
山行地域 北岳バットレス第四尾根
山行スタイル アルパインクライミング


もう10年以上も前のこと、日本第二の標高を誇る北岳を目指し一般ルートを登山していた時にはじめて、「北岳バットレス」というものの存在を知った。その当時の私はロープを使って急峻な岩場を登る人達を見て、自分とは別世界の人達だと思っていた。しかし今こうして、自分が北岳バットレスを登る人になっているとは… 当時の私は全く想像もしていなかったはずだ。山岳会に入会していっきに自分の山の世界が広がった。入会して2年目の夏、いよいよあの北岳バットレスに行くこととなった。

今回、入会5年目の先輩であるSKDさんと一緒に行かせてもらうこととなったが、SKDさんがいなければまだまだ私個人の実力では北岳バットレスは手が届くものではない。感謝の一言である。

山行直前の天気予報では22日バットレスを登る日の降水確率は正午以降はずっと40%で推移していた。微妙な降水確率であり、山行中止もかなり覚悟しての出発であった。芦安駐車場を5:15に出発する始発のバスに乗り広河原へ。広河原でトイレを済ませ、歩き始めたのが6:30過ぎ。多くの登山者の列の横をすり抜け目的地へ急ぐ。

バットレス取り付き途中の岩

下部岸壁とりつき雪渓

 

 

 

 

 

 

 

二俣から大樺沢左俣へ、バットレス沢から下部岸壁到着が9:30頃、ここでクライミング道具装着。雲行きは少しづつ怪しくなってきている。

下部登攀中ガスってくる

 

 

 

 

 

 

 

Bガリー大滝:SKDさんのリードで1P目、2P目と進み、終了点から左へ。互いにロープを結んだまま踏み跡をたどりCガリー到着。Cガリーは念のためSKDさんが先を行き、私が確保する形でトラバースした。Cガリーを抜けた後、SKDさんに確保してもらい、私が先に歩き第四尾根主稜取付のテラスを目指した。踏み跡を進んでいき、これ以上先は進めないという地点から上部へ軽い登りがあったためそのまま登り進んだ。ここで自己確保し、SKDさんに合図し、登ってきてもらった。私はここが第四尾根主稜取付テラスになるのだろうと思ったが、目印になる「4」のマーキングが見当たらない。登ってきたSKDさんも「ここどこや?」という感じ。どうやらCガリーを抜けた後に、どこかで間違ってしまったようだ。そこで、ちょうど我々がいる場所から左下方向にクライマーが見えるため現在地の確認をすると、そのクライマーがいる場所はピラミッドフェースであるとのこと。行き過ぎでしまっていたようである(汗)。午後からの天候悪化の予想、そしてこの時間ロスのため撤退の話しもあったが、とりあえず取付まで行こうということになり、間違いを修正し、ようやく第四尾根主稜取付に出たのが午後1:30であった。進むか戻るか話し合った結果、進むことに決断。しかしこれまでよりもスピードアップが必要であること。そして簡単なことろは私がリードで登る予定であったが、それも今回はキャンセルし全てのリードをSKDさんがするということで話は決まった。

第四尾根主稜:現時点でまだ雨は降っていない。「登攀終了までは雨よ降らんといてくれ!その後はどんだけ降っても構わんから頼む!」と心の中で願いつつ登攀開始。素早く準備、リードが登りやすいようにロープもスムーズに出して、トップが登り終わって「ビレイ解除」、「ロープアップ」の合図後すぐにセカンドで登る準備。これまで何度となく練習してきたことを無駄なくスムーズにと心掛けながらやっていく。セカンドでの登攀はA0なんて気にせずどんどん登って行く。「はあはあ」と大きく口で呼吸をしてる自分がいる。緊張している証拠である。良いのか悪いのか天気が悪いせいで、高度感による恐怖心は抑えられている。トップが確保している地点まで登り着くと、すぐに自己確保、回収してきたギアを目の前のスリングにどんどん掛けていく、ロープを受け取り、再びトップの確保のための準備をする。基本的にこれの繰り返しである。

第四尾根のシンボルである5P目の終了点「マッチ箱」で感慨にふけ、その後の懸垂下降を終えて6p目の準備をしている時に、とうとうやって来てしまった。ポツリポツリと雨が降り出してきた。雨具の上着を急いで着用し「あと3p」と声を出す。雨は次第に勢いが増してきた。雨水がスラブ状の岩場をどんどん流れてくる。雨水を含むのかロープが重く、また岩との摩擦力も増すのだろうか、ロープを出していてもトップの身体を引っ張るようになる。トップが登りにくそうである。最後の8p目のスタート部分はさすがのSKDさんも苦戦していた。実際私がセカンドで登ると「は?こんなとこトップで登れるの?」という印象。A0はもちろん、持っているギアをフル活用して、「これが最後や、これで終わりや」と思いながら「うりゃー」と力任せに登って行った。

城塞ハングを目指して雨の中の登攀

登攀終了が午後5:30頃。無事の終了を喜びSKDさんとガッチリ握手した。このあと稜線上まで10数分の登りとのことであるが、先ほどからゴロゴロと結構近い所で雷の音がしている。比較的平らな場所を探し、登攀道具を外して少し離れた場所に置いておき、我々はツェルトを被って雷をやり過ごすことにした。ツェルト内はとても暖かかった。私の身体は雨具を着ていたとはいえ結構濡れている、体力的疲労、精神的疲労も重なりツェルト内ではうつらうつらと眠ってしまう。30分くらい経過したはずだが雷は一向に収まる気配がない。相談の上、肩の小屋へ急ごうということになり荷物をまとめ再び歩き始めた。稜線までの道はかなりのお花畑であり、高山植物好きの登山者が見つけたら大喜びするに違いないほどであった。またライチョウが一羽我々の前を駆け足で逃げて行く。道を逸れて逃げれば良いのに歩きやすい踏み跡のあるところが良いのか少しの間追いかけっこをしていた。そんなことを頭の隅で感じながら、この時の私は疲労のピークであり惰性的に重い足をひたすら前に動かしていた。北岳山頂到着が午後6:20。肩の小屋到着が午後6:45であった。

北岳肩の小屋を望む

 

 

 

 

 

 

 

今回の北岳バットレスは結果的に全ての行程をSKDさんがトップで登り、私がセカンドであった。また天候にも恵まれずバッドレスの高度感を感じることが出来なかった。しかしセカンドであったとしても憧れの北岳バットレスに挑戦できことは私にとってはとても重要なことである。今回が始まりであり、今後の第二回、第三回目のバットレスのために今後もトレーニングに励んでいこうと思う。

富士が顔を見せる