山行期間 | 2025/5/3-5 |
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メンバー | YMO Dte |
山行地域 | 瑞牆山 |
山行スタイル | マルチピッチクライミング |
5月3日
初めての瑞牆でマルチピッチに挑戦してきました
初日、十一面岩左岩壁。アプローチ1時間半ほどでした
山河微笑5.10a☆☆☆
燕返しハングの左にとりつきがありました。
1P目 30m 5.8のクラックというか、クラックにプロテクションをとるフェイスで、いきなり悪いです。。YさんOS
2P目 40m 5.8のチムニーからハンド~簡単なワイド。D→FL
V字の大きなチムニーで、チムニーが終わるところで左に出て行かないといけないが、そこでだいぶ落ちそうだった
いろんな意味で落ちれないので頑張って行きました。時間かかってすみません
ここの終了点の景色良かったです
3P目 35m 5.10a ハンド~ワイド~ハンド YさんOS
片足はフットホールドをひろって登れるクラックで、フォローだとめちゃ楽しい。リードは今度がんばろう・・・
ここのワイドはザックありでも大丈夫でした
4P目 岩のうえをぐるっとまわってクライムダウン。Ⅳ。Dリードというか、クライムダウンなのでフォローのほうがこわいです
5P目 5.10aワイド 25m 核心ピッチです。YさんOS
リードの残置ビレイ支点がないです。クライムダウンしたクラックにC#4と#3でビレイアンカーをつくりました。
2日間でYさんが落ちそうだったのはここだけでした。ビレイヤーも全部カムで、ダブルロープなのでもっとも緊張した瞬間でした。
そして奮闘のOS。ナイスー!!!
ワイドのところは瑞浪の新人クラックに似ている?フィスト~前腕くらいで、傾斜がきつく感じて足がきめにくい種類でした。
ワイド疲れた~。
山族79黄昏の終了点から懸垂4ピッチで終了。1個目が無事に終わってほっとしました
使用ギア:キャメロット#0.3~4相当2セット,#5・6 1セット,アルパインヌンチャク8セット,超長スリング1,ハーフロープ50m2
5月4日
十一面岩奥壁 一粒の麦 5.10c☆☆
奥壁は前日行った左岩壁からさらに30分ほど上にあります。初見だと「瑞牆ガイドブック」がないと、アプローチが難しいかもしれません
1P目 30m 5.9 前半に短いかぶったクラックがあります。YさんOS
風がつよく寒くてめげました。ここも次は、頑張ります・・・?
2P目 30m 5.10b ハンド~フィスト~ワイド
Yさんが一番楽しみにされていた一粒のハイライトでOSしました
ベテランのようにレイバックでかっこよく登っていくので、快適なんかなとフォローしてみると
すごい迫力のピッチでした。いきなり高度感、超絶露出感の絶景ロケーションにえんえんと続く大きなフレークは、フォローでも圧倒されました。
これをあんな上手にリードしていたのかー。とクラックにも若きYさんのクライミングにも感動してしまいました。私も頑張ってください。
レイバックからワイドに入るところも難しかったです。地面にあれば超人気ルートになりそうです。
3P目 5.6 短いコーナークラックからクライムダウン
Dリードというか、もはやチムニーとクライムダウンしか担当していません
4P目 25m 5.6チムニー D→OS
右のルンゼを歩けると書いてあったのですが、Yさんの「オリジナルのチムニーを登りましょう」
という意見にそれもそうかと思い、チムニー担当なので登りました
奥にカムがとれた山河微笑のとちがい、易しいけど本当にノープロでした。あたりまえですが
中間くらいで足がヨレて涙声で「なんで登ったんや」と発言していましたが、登り始めたのはほかの誰でもない私でした。
ノープロなのでやめるという選択肢もありません。「下を見なかったらいい」らしいです
5P目 30m 5.10a ハンド~ダブルクラック~ワイド YさんOS
ここは、クラックが難しいというより足上げとかマントルのムーブが怖いピッチでした。フォローですが。
Yさんは簡単と言っていました。
いよいよ最終ピッチ
ビレイ点からは小ヤスリ岩で登るナバラーの姿が見えました
富士山もきれいでした
6P目 35m 5.10c かぶり、カンテ~シンハンドサイズくらいのクラック~ハンド~細めクラック
Yさん無事OS。
10cがついているのは、上ではなく出だしのかぶりの部分だと思われます。ザックがあると(なくても??)足が上げられず、
フォローであぶみをつくって登りました。ここでよくプロテクションがとれるな~と思いました。
Yさんの登ったウィニングロード
今日も無事に終わりました。
奥壁には歩き下降路があって超快適下山でした。ちょっと迷子になりましたが写真のチムニーの下をクライムダウンでした。
使用ギア:キャメロット#0.2~5相当2セット,#6 1セット,アルパインヌンチャク8セット,超長スリング1,シングルロープ70m1
帰りに末端壁を通り、前日は大滝になっていた「調和の幻想」が、この日の風ですっかり乾いているのが見えました
が、またYさんにほとんど登ってもらうことになりそうなので
次回がんばることにして3日目は小川山のシングルピッチに行きました
フライパンで焼肉をして最終日に備えました
5月5日 小川山(妹岩)
張り切って7時に行って、マラ岩の川上小唄5.8☆☆でアップ?をしました。YさんOS。
あいかわらずすごいランナウトでした・・・
イエロークラッシュ5.12a ☆☆☆☆
3便出しておられましたが、つながりませんでした
でもイエロークラッシュ3便からのジャク豆5.10c☆☆☆☆1撃はさすがでした
私は2回しましたが、あいかわらずテンテンでした。クラックの奥が広がっているので、クライミング以前の「カムを設置する競技」になってしまいます
もうTRで練習しました。
この日は大阪人だらけだった妹岩
備中・帝釈の強い若者も来ていて、「クラック2日目」でジャク豆をOSして帰られました。
「自分のカムが怖すぎるので、絶対落ちないようにレイバックとか保持で登った」そうです。
やっぱりクライミングはフィジカルなのですね・・・とこの日の結論。
4日目は予報通り朝から雨で、登らずパン屋さんに寄ってから帰阪しました。
今回登ったマルチは、瑞牆の中で一番初級です。でも分かってはいましたが、花崗岩の10aワイドが登れないと行けないです。
遠い道のりですが、素晴らしかった瑞牆の岩場にまたがんばって行きたいと思いました。
昨年、今回のトレーニングで大事故を起こしてしまった私たちを助けてくださったすべての方々、若きYさんの命をお守りくださったご先祖さま方・天国の先輩クライマーたち、今も一緒に登って応援してくださる周りのクライマーたちみなさんに、大いなる感謝の意を表します。
Dte