山行期間 | 2025/5/31~6/2 |
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メンバー | ICH.S ICH.H |
山行地域 | 富士山 |
山行スタイル | 高山トレーニング |
富士山トレーニング
【5/30(金)夜発】
9:00離阪。
富士山スカイラインに入ると、動く光ってる物体が見える。動物かと思いスピードを落としてみると何と自転車だった。こんな夜中にトレーニングでしょうか。
4:00富士宮口5合目駐車場到着。
あまり早く起きて、早く山頂についてもテントが張れないので、8時起き、9時出発を目標に寝る。
【5/31(土)】
7時ごろにトイレに行きたくなり起きる。二度寝して眠いが何とか8時過ぎに起きて支度をしていると、パラパラと登山者がやって来るが思っていたよりも少ない。富士宮登山口から登るのは初めてなので、こちら側はこんなものなのか?
5合目から眼下に見下ろすと雲が無くすっきりと晴れ渡り、駿河湾の地形がはっきりと見える。富士山を見上げると、7合目くらいからは雲の中。今日の天気はあまり良くない予報だ。
出発して7合目あたりから雲の中に入り、雨がパラパラと降っては止んでを繰り返していた。8合目あたりで、雨が急に強くなってきたがカッパの上は着ていたので、そのうち止むだろうと思っていたが、衣類が濡れてしまうくらい強くなってきたので慌ててカッパの下をはく。この時期に雨、風、標高も高くなり気温の低下が合わさると体感がぐっと低く感じます。雨で手が濡れてしまい、痛いくらい冷たい。雨が強いとオーバー手袋は少し中にしみている気がしまいます。
8合目までは、それほど雪はなかったが、8合目より上はかなり残雪があり、ここでアイゼン装着。
はっきりと覚えていないが、標高から考えると7合目あたりから頭がボーっとしてきているような高山病の症状が出ていたと思います。9合目あたりでは、明らかに頭がボーっとして、足が動かなくなり何とか16:10ごろに山頂へ到着。
テントが一張りありました。風の影響の少ない場所を探して張り、嗜好品を飲む。一息ついて、落ち着いてみると
思っているよりも頭が痛く、気持ちが悪い。少し食べて早く横になることにした。数年前に来た時も、1回目は高山病になり、1ヶ月後に登った2回目は大丈夫だったのを思い出した。
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今回は田中文男さんから頂いたS P O2モニターを測定しながら登ってみたので報告しておきます
パルスオキシメーター SpO2値
正常値は96〜99%
だいたい下界では90%を切ると酸素が必要とされます
時間 | 場所 | 標高 | SpO2すみ | ,SpO2ひろし |
9:43 | 5合目スタート | 2400m | 90% | 90% |
10:00 | 6合目a | 87% | 92% | |
11:00 | 6合目b | 2800m | 82% | 90% |
12:08 | 7合目 | 3028m | 82% | 84% |
13:08 | 8合目 | 3224m | 74% | 86% |
14:30 | 9合目 | 3544m | 75% | 85% |
16:10 | 山頂 | 3776m | 74% | 78% |
【6/1(日)】
4:00起床
日の出が4:30なので周りは明るい。
高山病はだいぶ良くなってきていたが、天気が崩れてきそうだったので、早めに起きて下山することにした。
出発の少し前からすごい風になってきた。
5:30山頂出発。
山頂から9合目までは雪もあり傾斜もあるので慎重に降りる。9合目からは登山道をそれて可能な限り雪渓を歩いて降りる。あっという間に高度が下がっていき
気温も上がり体調も良くなってくる。
雪が無くなると、足に負担がかかってくる。休憩をちょくちょく挟みながら
9:00駐車場着。
以前に2回ほど富士山に登っているので、少しは高山病に強くなっているかと思っていましたが考えが甘いことが分かりました。トレーニングの重要性を感じました。
それにしても、高山病のつらい山行でした。
【おまけ】
6/2(月)
東京の代々木にある三浦ドルフィンズに行ってきました。プロスキーヤーの三浦雄一郎さんの会社で低酸素トレーニングができる施設になっています。
こちらで「海外高所テスト」と「低酸素トレーニング」を行いました。
高所テストでは
4,000mの酸素濃度で70分間
(安静20分、運動20分、仮眠30分)
低酸素トレーニングでは
標高3000〜6000mに設定された低酸素室でウォーキングマシンや踏み台昇降運動で90分間トレーニング。スタッフからアドバイスをもらいながら、克服するための訓練をしていきます。
富士山に行ってきた直後に行ったので、高所での症状や自分の特徴がよく分かり、対処法も分かってきました。
今回は標高4500mの酸素濃度でのトレーニング
こちらでは、パルスオキシメーターを装着して測定しながらテストとトレーニングをしました。最後に測定結果をもらいましたが、人それぞれ特性が違うようです。私と奥さんでは全く違う数値でした。
奥さんは寝るとSpo2が50台に低下していました。
人によっては、SpO2の値が下がり続けてても寝続けられる人がいるみたいですが起きた時に高山病の症状がでてしまう事が多いため、そのような人は1時間半おきに起きる事をアドバイスしているそうです。