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赤岳東稜17/02/07

山行期間 2017年2月4~5日
メンバー HND(L)、UET
山行地域 八ヶ岳東面
山行スタイル 雪稜登攀



2月はしっかり雪と格闘したい。
そんな気持ちで、八ヶ岳東面の雪稜登攀を企画した。
今回はその第一弾!「赤岳東稜」
某有名ガイド誌には掲載されていないルートなので、入山者はきっと少ない。

2月4日 快晴

サンメドウズ清里スキー場6:10―大門沢―赤岳東稜―標高2480m付近12:50(テント設営)―偵察(~13:45)

真教寺尾根からトラバースして取り付けば、トレースが期待できるだけでなく、スキー場のリフトも使えてお手軽。
しかし!今回はあえて大門沢から登る。
ラッセルとルーファイのトレーニングをするために。
あくまでもストイックに。

スタート直後からノートレース。 よしよし。

 

 

 

 

 

 

 

重いモナカ雪。時々ももまでのラッセルでバテてくる。 すでにラッセルは譲り合い。

 

 

 

 

 

 

 

 

あわよくば、今日中に赤岳東稜を登攀!という夢はすでに崩れ去り… 足がつったら先頭交代。

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな写真では伝わらないと思いますが…
本当にきつかったんです。
ラッセルのきつかった場所は、しんど過ぎて写真を撮るのも忘れてました。

ようやく稜線に出て、2480m付近に良いテント場を見つける。
カモシカさんがくつろいでましたが、場所を譲ってもらいました。

カモシカが場所をとってます。

もう動けません。

 

このあと少し休んで、明日のために偵察とトレースをつけに行く。
しばらくはノーザイル、ヘッドランプでも歩けそうなことを確認して、明日は早立ちを決めて就寝しました。

 

2月5日 曇り→早朝より風雪
泊地5:05―赤岳東稜登攀―竜頭峰6:55―赤岳7:15―真教寺尾根下降―サンメドウズ清里スキー場10:15

2500m付近から急な雪壁が続くが、下部岩稜帯までは特に危険な個所はない。
下部岩稜を右から巻くと、ナイフリッジが現れる。
ここは一歩一歩確実に。
まだ風が弱いのが助かった。
向かって右側に雪庇が張り出しているので、踏み抜きにも注意。

暗闇の中出発。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナイフリッジ。 月明かりもなく、まだ暗闇です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようやく明るくなり始めた頃、核心の上部岩稜帯に到着。
ここは慎重に、2ピッチザイルを伸ばしました。

1ピッチ目。上部が傾斜がきつく、ダブルアックスの方が良かったかも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2ピッチ目は雪稜デビューのUETさんにリードしてもらいました。 危なげありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このあと一登りで竜頭峰へ。
曇天で風が強くなり始めている。
ロープを仕舞い、一休みしてから赤岳山頂へ。
竜頭峰からは目と鼻の先。

空身で赤岳最後の登り。

 

 

 

 

 

 

 

お疲れ様でした。

 

 

 

 

 

 

赤岳東稜はピッチグレードⅡ級程度なので難しくはありません。
取付きに真教寺尾根からのトラバースを選択すれば、荷物を減らすこともでき、速攻での登攀も可能です。
初めての雪稜にいかがでしょうか。

〈使用ギア〉
ダブルロープ50m×1、120㎝シュリンゲ×4、60㎝シュリンゲ×4、カラビナ×8

 

真教寺尾根から見る赤岳東稜。