山行期間 | 1月7日 |
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メンバー | TGA(L), ABE, DTE |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | 冬季登攀 |
八ヶ岳は年末より雪がなくなってました。
1月7日午前2時、舟山十字路の駐車場にはたくさんの車が停まっている。
3連休は初日が高気圧におおわれるが、2日目後半からは南岸低気圧がやってくるため、初日に阿弥陀を抜けたいところ。
仮眠後の午前5時50分、計画書どおり2泊分の装備で出発する。
南稜に入るには二通りルートがあって、旭小屋から登るか、林道沿いに登って堰堤から登る。
旭小屋に行くルートが分からず、「阿弥陀南稜(一般ルートではありません)」の道標に従って林道を登り、尾根に上がると、無事に旭小屋分岐に行き当たる。7時30分。
それにしても雪がなーい。
ひたすら樹林帯を歩く。けっこう長かった。
雪が出てきたと思ったらカリカリに凍っているので、アイゼンをつけた方が早い。
青ナギに到着。
急に木がなくなって、視界が開ける。
青ナギは北アルプスが見渡せて、突然現れた天国。
ラッセルで遅くなったらここが一つ目の幕営ポイントだが、ここまではラッセルどころかただの重装備ハイキング、まだ9時。
もちろん進みます。
10時10分、無名峰。
南稜の核心部が見えてくる。
10時30分P1取り付き。
南稜はP1、P2まで一般ルートのような道で、
日本登山体系でも、「無雪期はもはやバリエーションルートではない」と断言してます。
11時20分、核心のP3ガリー取り付きビレイ点に到着。
先行パーティを待って、ABEさんリード開始。
ビレイ点は日陰で寒い。
コールの声がぜんぜん聞こえないようで、ロープいっぱいまで登ってしまった様子。
ホイッスルを導入する。
今回、天候を考えると1日で御小屋尾根まで抜けたいので、軽量化のため現地判断でロープは一本としていた。TGAリーダーはセカンド、フィックスでユマール登攀開始。
いよいよ私も登りはじめるが、ルンゼがカリカリでちょっとビビる。
しかも2泊分のテント装備がけっこう重い。
実は今回登攀用のピッケルを新調していきました。縦走用のピッケルはここではぜんぜん刺さらなかったので、持って行ってよかった…。
ABEさんがワートホッグで作ってくれたランニングビレイ、抜き方を聞くの忘れた!と焦ったけど、ピッケルでグリグリやっていたら抜けた。
P3ガリーは、取り付き以外人口のプロテクションが見当たらなかった。
1ピッチ目のビレイ点を岩とカムで作ってくれていたABEさん。2ピッチ目もリードお願いします!
他のパーティはけっこうロープなしで登ってくる。
13時、P3ガリーの2ピッチを終了。けっこう長かった…
13時20分、P4はロープなしで。
13時50分、阿弥陀岳。
下山は御小屋尾根。雪はなさそうだが途中に水場があるので、とりあえずそこまでは降りることに。
御小屋尾根も上の方はアイゼンが刺さらないくらい凍っていてけっこう悪い。
一部、フィックスロープが張ってある。
水場分岐で二箇所めの幕営ポイントだが、まだ15時だったので、日帰り下山決行。
16時御小屋山。
16時50分、舟山十字路に無事下山。
雪が少なかったおかげで、計画上2泊のところが11時間行動の日帰り山行となった。
積雪状況によっては、日帰りアタック装備のルートなのだと思った。
実際にそうしているパーティが多かったようだ。
また全体的に、南斜面のせいか解けた雪が固く氷っていた。
それからこれまで、全装備登攀の経験がなかったので、非常に良いトレーニングになったと思う。
同時に、雪稜でリードするにはまだまだ道のりが長いと感じた。がんばります。
(行動記録)
20170107
0550 舟山十字路
0730 旭小屋分岐
0900 青ナギ
1010 無名峰
1030 P1取り付き→P2
1120 P3取り付き
1320 P4取り付き
1350 阿弥陀岳
1600 御小屋山
1650 舟山十字路