山行期間 | 2016年7月17日~18日 |
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メンバー | TGA,SKM,IND |
山行地域 | 中央アルプス |
山行スタイル | 縦走 |
夏合宿のトレーニングとして、メンバー3人で越百山~南駒ケ岳を縦走してきました。
今回の山行の目的は、夏合宿に向けての体力をづくり&岩稜帯を歩く事に馴れる事でしたが、それとは別に「悪天候時(視界不良)の中でのルートファイティングの難しさ」を体験出来たので、有意義な山行になったと思います。
◆7月17日(曇りのち雨)
朝起きて空を見上げると曇り空。「このまま…」との思いを込め駐車場を出発。
尾根に上がると案の定パラパラと降ってきたので、蒸し暑さが更に増す。
今日宿泊予定の擂鉢窪避難小屋は、水が雨水使用の為あてにせず、「上の水場」で3ℓの水を補充、ザックの重みが増す。
越百小屋で少し休憩し、越百山山頂を目指す。山頂に着く直前に雨が強くなり、とうとう雨具を着込む。
出発後約5時間程度で越百山山頂に到着。風雨が強く記念写真を撮り、先を急ぐ。
稜線上はただでさえ視界が悪く、しかも眼鏡も曇る始末でこの先を案ずるが、ハイマツの隙間にトレースがあり、それを頼りに先を進むことにする。
その後一機に岩稜帯になり仙涯嶺に到着。
それからも何か所かの鎖場を経て、「南駒ケ岳すぐ」の看板を発見。
この頃視界が更に悪くなり、とうとうルートをロストしてしまう。結局南駒ケ岳のピークを踏めず、その後下り一辺倒で擂鉢窪避難小屋の分岐点に到着。看板には「擂鉢窪避難小屋へ15分」と書かれていた。
15時擂鉢窪避難小屋に到着。
予想していた通り(天気が悪いので)小屋内には数名しかおられず、のんびりと一日の疲れを癒す。
◆7月18日(快晴)
昨晩は夜明け前まで強い風が吹いており、何度も目が覚めた。
朝4時起床。外に出てみると、何と快晴!しばらく撮影に没頭。
そして朝食・準備をして5時過ぎに出発。
出発後30分で稜線に出る。
目の前には綺麗な御嶽山が見えたので、昨日とは違い上機嫌な3人(笑)
向かう方向には南駒ケ岳がすぐ近くに見える
6時10分 南駒ケ岳山頂に到着。
昨日は登れなかった為(登れてても展望は無かったが…)のんびりと撮影タイムとする
山頂で360度の展望を堪能したので北沢尾根から下山にとりかかる。
昨日歩いた仙涯嶺。遠くから見ると「よくあんな処を…」という感じか。
事前に調べた情報では、途中危険箇所が何か所かある様だったが、特に問題なく下山開始4時間で南駒ケ岳登山口に到着。
最後は3人のハイタッチで締めくくった。
(IND)
【行動記録】
・7/17 伊奈川ダム上駐車場5:40~越百山登山口6:20~下のコル7:10~上の水場8:30~越百小屋9:45~越百山10:55~仙涯嶺12:30~稜線・小屋分岐点14:40~擂鉢窪避難小屋15:00
・7/18 擂鉢窪避難小屋5:10~稜線・小屋分岐点5:40~南駒ケ岳~6:10~北沢尾根~P2411 8:07~南駒ケ岳登山口10:10~伊奈川ダム上駐車場11:10
山行期間 | 2016年6月25日(夜)~26日 |
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メンバー | OSM、OKD |
山行地域 | 南紀 |
山行スタイル | 沢登り |
25日(土)の天気が良ければ泊りで奥山谷に行く予定でしたが、いまいちだったので日帰りでその横の成地谷に行ってきました。いい沢でしたが、巻きがいやらしかったのと、下山が大変でした。それと駐車地までの道が結構大変でした。車高の低い車は気を付ける必要があります。
橋の手前(右岸)からの入渓。ガレ場で気をつける必要あり。
入渓後すぐに成地谷への分岐があり、廊下になっていて、水量が多く泳ぎました。20mぐらいの滝で右岸を巻こうとしましたが無理と判断をして、廊下を泳いで戻って左岸のルンゼを巻き上がりました。結構いやらしい巻きでした。
次に10mぐらいのカマを持つ30mの滝。左岸のルンゼを石垣まで巻き上がり、そこから沢に近づくようにルートを取って、滝の上に下りる。3段の滝があったため、もう一度左岸を巻き上がる。
600m辺りの奥の三俣で手前の小さい沢を足郷山に向けて登る。すぐに行き詰まり尾根に上がる。この尾根はブッシュとガレ場。もう一つ奥の沢を登ったほうがいいかも。
足郷山から873mのピークまでは道が不明瞭。そこからは明瞭なトラバースルートがある。670mの尾根から奥山谷大橋までは不明瞭になり、ブッシュをかきわけて下りる。
行動時間
6:10駐車地(奥山谷大橋の少し手前の広場)→6:30成地谷と奥山谷の分岐→9:50 500m辺り左岸に枝沢→11:10奥の三俣(600m辺り)→12:30足郷山→13:00 870mのピーク→14:05 670m辺りの尾根→14:55奥山谷大橋
山行期間 | 2016年7月9日(夜)から10日 |
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メンバー | OSM、MSD、KTYF、NGS、OKD、KTYM 、KNS、TYK、KSI、INO、TCH、MRJ、SOT |
山行地域 | 鈴鹿山系 |
山行スタイル | 沢登り |
前の週が連日雨続きで、週間予報でも土曜傘マーク90%、日曜50%と、沢登り入門には絶望的な予報。残念だけど中止かな、と思っていました。しかし3日前から日曜に晴れマークが出始め、CLの「ひとまず出発してみましょう」のメールで決行となりました。
当初、入渓点近くの駐車予定地にて仮眠のはずでしたが、水溜りがあるのではとのCLの判断から「道の駅あいの土山」にて仮眠に変更。テント2張設営後、1張りに13人全員が集合し小宴会。0:00過ぎにておひらきとし、テントまたは涼をもとめて外にシュラフを敷き、それぞれ仮眠をとりました。
当日は5:00起床。スッキリ晴れを期待しましたが、もやがかかったじめっとした空気。ややテンションが下がります・・・。
泉州入会前の説明で「起床後1時間で出発」を基本としていると教えられ、大急ぎで荷物の撤収とおにぎりをほおばりながらお湯を沸かすなどしていましたが、先輩方は30分もたたずに身支度完了!慌てて車に乗り込み、5:33には道の駅を出発しました。
駐車予定地はCLの予想通り大きな水溜りができていました。そこに車3台を停め、沢装備はまだ身につけず担いで入渓点へ向けて出発。工事用重機が停められている林道をしばらく進むと、CLが「ここから入渓点へおります」との指示。よく見ると、沢に下るふみ跡があります。そこを下った開けた場所で、沢装備を身につけ、先輩方から装着状況をチェックしていただき、沢を遡行するときの注意、並び順など確認して、標高とコンパスを合わせ、いよいよ入渓。
今日は朝からムシムシしていましたが、沢に入ると水はきれいだしひんやりして気持ちよく、一気にテンションが上がりました。
事前のレクチャーで「遡行図はあくまで参考、間違えていることもある。地形図をよく見るように」「沢は地形がわかりにくい。入渓前に高度計とコンパスをしっかり合わせて」など教えていただいていたので、できるだけ地形図を見る努力をしていましたが、最初のわかりやすい顕著な尾根の前にある二股をすでに見逃して(あとから、堰堤のあたりだったと教えていただきました。たしかによく見れば、堰堤のマークが・・・)、気づいたら遡行図②15mの滝のあたりと思しきところへ到達。しかしこの②が地形図のどのあたりかを自信を持って特定することはできず、「だいたいこのへん?」みたいな感覚でチェック。結局、そのあとも始終そんな感じで、行動時間を記録するのが、事実上不可能となってしまいました。
高巻きの途中でフィックスロープを張っていただき通過したり、マッシャーで自己確保しながら悪路を登ったりなど、習ったことを実際のシーンで、みなスムーズに実践していたように思います。
慣れてくると、あえて水流の強い小滝の登りにチャレンジしたり、深いところに飛び込んでみたりと、沢を満喫しました。
進むほどに沢の分岐が次々と現れ、そのたびごとに、だんだんと沢筋が細くなっていきます。ここで進むべき分岐を誤ると、間違った場所へ迷い込むわけで、的確に判断していく先輩方に圧倒されます。小滝も次第になくなり、流れも弱くなり、沢の終わりが近づいてきていることがわかります。それでも今日は、連日の雨のせいか、ツメの間際まで水流があり、最後のぎりぎりまで沢の雰囲気を楽しむことができました。
目指す稜線が見えて、一気にツメを上りきりました。10:50稜線到達です。ちょうど3時間の遡行でした。
コルで沢装備を外し、しばしの休憩の後、下山開始。
ここからはヒルとの戦い!肌の露出部分がないか、立ち止まっているときもなるべく足を動かすようにする、ヒルに吸着されたとき気づきやすい色の服装にする、とか、沢の遡行にも負けないくらい留意点が次々と浮かびました。ニョロニョロ系が苦手な私にとってヒルは心理的ダメージの大きい生物・・・できるだけ遭遇したくないものです。自分はなんとか無事に逃げ切りましたが、他のメンバーは服に付着したり、気づかぬうちに咬まれてもういなくなっていたり、という被害がありました!13:00頃、無事に駐車地へ戻り、初の沢トレーニングを終了しました。
行動時間
6:07駐車地→6:30入渓→10:50コル→11:20水沢峠→13:00駐車地
山行期間 | 2016.6.26 |
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メンバー | HND,MSD,KUD,SKD,UET,YMG,TYK,TCH,INO,SOT,MRJ |
山行地域 | 裏六甲 不動岩 |
山行スタイル | クライミング |
泉州山岳会へ入会して初めての山行に参加しました。
今回は不動岩でのクライミング。
クライミングの前半の講習全三回の行程の中の三回目となります。
私は途中入会の為、今回初めての受講となり、加えて生まれて初めてのクライミングとなりました。
前日の6/25から現地に入り、テントで前泊となります。
テントでの宿泊も初めての私は現地へ向かう電車の中から既に緊張しており、道場の駅には35分前には到着していました。
皆が集まり、車でテント設営の場所まで向かい、現地へ着くと手際良くあっという間にテントが設営され、私はただ呆然と見ていることしか出来ませんでした。
そして、テントでは先輩方々の色々なお話が聞けこれからの活動がとても楽しみになりました。
そして、就寝の時間。
初めての外で寝袋を使い、テントという狭い空間で他人と寝るという体験。
間近で聞こえる川の音、カエルの鳴き声全てが真新しく興奮してなかなか寝付けませんでしたが緊張からの疲れか気づくと寝てしまい朝になっていました。
初めての皆で食べる朝御飯は雑炊でした。
少し肌寒い朝に温かい雑炊はとても美味しく、胃に染み渡りました。
食後、素早くテントが片付けられあっという間に身仕度を終えられる先輩や同期の方達。
その後車で不動岩への入口へ移動、急な坂を登り最初の練習場所まで来ました。
まずは不動岩のシアターでリードのビレイを教えて頂きました。支点の作り方、ビレイの仕方やセルフビレイなど。
壁を登るリーダーのビレイを体験し、落下した際の手応えやどれだけの力が必要かなど実際に体験させてもらいました。
その中でリードのビレイがどれだけ大切か自分の手に相手の命がかかってるんだということを実感しました。
しかし、手元のロープをさばくのに気を取られリードで登ってる方から目を離してしまうことが多々ありました。
しかし、目を離した際に思いもよらず落下することもあるのでどうしても目を離さないといけない時は登ってる方に声かけるなどして待ってもらうことも必要と教わりました。
その後、場所を東壁に変え今度はセカンドのビレイを教わりました。
まず、登ってからは自己の安全を確保しビレイを解除してもらい今度はセカンドで登ってこられる方のビレイをするわけですが色んな事がごっちゃになり何度も間違えては指摘を受けを繰り返します。
何度同じことを聞いてしまっても、根気よく教えて下さるリーダーの方々の指導でなんとなく一連の動作を覚え、実際にセカンドのビレイを体験することになりました。
ということは、自身も高い岩場に登らなければならないということ。
見上げると垂直に切り立った岩場、皆はスイスイ登って行かれますが私に可能なのだろうか?!疑問と恐怖心で心がつぶれそうになりますが同期やリーダーに「大丈夫ゆっくり行けばいいから、絶対に落ちることないからちゃんと繋がってるから」と言葉をかけてもらい恐る恐るふみだしました。
最初は想像していたより難しくないかもと数メートルは難なく登れましたがひと度、詰まると何処に足をかけていいのか手をかけていいのかもわからず固まってしまいました。
下を覗くとより怖さが増し、慌ててしまい、どうしていいのかわからなくなってしまいます。
しかし、下から「もう少し左にトラバースしたら足場あるよ」など声をかけてもらい何とかテラスまで上がりきった時には物凄い安堵の気持ちと達成感がない交ぜになった不思議な気持ちでした。
そこでセカンドのビレイを実際にするのにPASに身を任せ体を反らさないといけないのですが、それがまた怖くてなかなか体を預けられません。
大丈夫との言葉に疑いはありませんが体が言うことをなかなか聞いてくれません。
結局、始終片隅に恐怖心がある状態でセカンドのビレイ後もテラスで固まっていました。
自分がセカンドで登る時にビレイをしてもらう際、ロープに弛みがあるとおちたときのことを想像して怖くて進めなかったり、途中にかけてくれているカラビナとシュリンゲを回収出来ずその場で固まってしまったり、落としてしまったり、沢山の失敗をしましたがその分沢山の学びを得ることが出来ました。
最後に初の懸垂下降を体験しましたがこれも頭では理解しているのですが高い所で何もない空中に背中を反らすという事がなかなか受け入れられず一歩がなかなか踏み出せませんでした。
しかし、「万が一手が離れてもプルージックや下の方が居てるから落ちることはない安心して行ってください」の言葉で下降し始める事が出来ました。
降りている間は夢中で足元しか見ていませんでしたが途中、「下も確認してね」と言われ周囲にも目を向けなければいけないということを知りました。
やっと地面に足が着いた頃には両手は強くロープを握りすぎていたせいかしばらく痺れた状態でした。
全ての行程を終え、感じたことはクライミングはお互いに信頼できないと決して出来ないということでした。
あと、決して確認を怠らないということも非常に重要だと学びました。
リーダーの方々からの指導、一挙手一投足、全てが学びとなりました。
初体験尽くしの本当に実りの多い一日となり、これからの座学、山行がより楽しみになりました。
山行期間 | 7/2 |
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メンバー | OSM OKD YDA |
山行地域 | 台高 黒倉又谷 |
山行スタイル | 沢登り |
天気は曇りの予報が・・・晴れ!!
絶好の沢日和となりました。
今回もOSMさん、OKDさんと一緒です。
OKDさんは、ライフジャケットを着て泳ぐ気満々。
入渓してからしばらくすると、泳ぎのところがやってきました。
OKDさんの出番です。
途中まではいい感じで進んでいましたが、今日は水量が多く、流れが速くて押し戻されてしまいます。
OSMさんが横泳ぎで突破を試みますが、もう少しが届きません。
ここは泳ぎを諦めて、巻道を選択・・・。
歩いていると、日光で服がすぐに乾きます。
今回、下山道が分かりにくいという情報でしたが、途中に赤い目印がありました。
目印がない所は、方向を間違えないように、高度を見ながら尾根沿いを下ると、入渓までの登山道に出ることができました。
今回は沢の地図読みの難しさと、重要さを改めて感じました!
また勉強して、出直したいと思います。
ヒルもいなくてとても気持ちのいい沢でした~♪
山行期間 | 2016.6.12 |
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メンバー | HND,MSD,KUD,UET,YMG,TYK,TCH,INO,KSI |
山行地域 | 裏六甲 百丈岩 |
山行スタイル | クライミング |
76期二度目のクライミング、今回は百丈岩とのことで道場駅に集合
少し歩いて百丈岩手前の道路脇でテントを張り、お酒を飲んでわいわいと話してから就寝。
僕はテント内があまりにも熱いのでテント外でマットを敷いて就寝、夜風が気持ちよさを楽しむもつかの間、蚊の羽音にイライラしながら寝たり起きたりを繰り返し、朝起きると案の定手と特に顔は蚊にかまれた跡が、、、か、痒い。
酒を飲んだ分いつにもまして蚊にかまれた気が、、。
岩場に到着しまずはフィックスロープの通過の練習。
前回の蓬莱峡の復習のはずだが全く覚えておらず、他のメンバーのやり方を見てなんとか思い出し、次のステップ、トップロープクライミングへ。
インドアでは数回やったことはあるが実際に外で岩に登るというのが今回初めてだったのでわくわくしていた、がやってみると怖い!
逆層というらしいが岩が逆に突き出ていてつかめる場所がほとんどない。
スラブ壁なので足が安定してたら登れるといわれたものの、そう簡単には踏み出せない。
何とか登りきった後、次はマルチピッチクライミングへ、今回はフォローだけ。
登ってビレイヤーのビレイを見て登って、、、、、疲労で頭は回ってない、何を言われてもとりあえずハイと言ってごまかしていた。
トップロープの練習時に比べて少しは登りやすくなっていた。
たぶん疲れて恐怖心がマヒしていたんだろう。
これまたなんとか登りきって、今日の練習は終了。
下山中には雨が降っていた。
駅前でビールを買って飲む、このころになってやっと、楽しかった、また登りたいなーと考えるだけの余裕が出てきた。
岩登りに限らず山登りをやってる最中は「きつい、しんどい、二度とやるか!」と思っていたのに、帰ってくると「楽しかった、また来よう」と考えが変わっているのはなぜだろう。
山行期間 | 6/12 |
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メンバー | OSM OKD YDA |
山行地域 | 鈴鹿 ツメカリ谷 |
山行スタイル | 沢登り |
鈴鹿のツメカリ谷に行ってきました!
私は今回が初めての沢登りです。
防水対策をバッチリして、いざ出発です。
天気はいまいちでしたが、沢の水の透明度は抜群でした。
入渓してすぐに・・・、泳ぎです・・。
それも立て続けに・・。
まずはOSMさんが泳いでロープを張り、OKDさんがロープをつたいながら泳ぎ、最後の私は引っ張ってもらうだけという楽チンな位置。
初めは、できるだけ濡れないようにと慎重に歩いていましたが、1回泳いでしまえばもうどうでもいい。
バシャバシャと水の中をワイルドの歩きます。
水流に負けないように岩をつかみながら登ったり、滝を巻いたり、滝の裏を通ったり。
沢ってアドベンチャ~♪
かなり楽しかったです。
下山は登山道を通り、林道に出てからヒルチェックです。
靴、靴下、シャツ、ザックから出るわ出るわ・・・。
OKDさんは足から流血していました。
塩スプレーで撃退し、逃げるように帰ってきました。
沢に行かれるみなさん、ヒルにはご注意を!
山行期間 | 2016.5.28~5.29 |
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メンバー | OSM,SKD,ABE,SGY,KNS,NGS,WKM,HND,OKD,MTU,SZK,MTM,TKD,YMG,UET,DTE,ISK,BAN,UZU,SKM,ASI,KRA,INO,TYK,KSI |
山行地域 | 百丈岩 |
山行スタイル | 救助訓練 |
私にとっては初めての遭難対策訓練。「遭難対策?」「訓練?」何をするのか、まったく想像がつかないまま前夜にパッキングを行い、当日集合場所の道場駅へ出発。
道場駅では、初めてお会いする先輩方が多く、緊張しながら不安を感じながら、また好奇心、楽しみを抱きながら出発を待ちました。
荷物を宿泊地に置き百丈岩へと歩きます。約30分歩くと車で先に到着されていた先輩方が岩場にロープを張ってくれていました。ここで自己脱出訓練。「自己脱出?」
誰がどう脱出するのか、意味がよくわからないまま、ハーネスやギアを装着して準備を行いました。
それにしても、先輩方のギア類の豊富さ! 「あれも欲しいな、これも必要だな」「チェストハーネスか・・・」とふつふつと物欲が沸いてきます。
きょろきょろしながら観察する中、いよいよ訓練の開始です。気を取り直して集中です。
自己脱出とは、クライマーが登っている途中で意識を失ったり怪我をした時に、救助を呼びに行くために、ビレイヤーが脱出することとのことでした。
なるほど、ビレイをしていたら、手を離せないし、離そうとするとクライマーが落ちてきてしまうし、ビレイヤーがフリーになるための脱出かと納得しました。
支点ビレイの取り方、流動分散の原理、メインロープにかかっているテンションをシュリンゲの方に移すということ。頭では理解できても、複雑なロープワークは、なかなか習得できません。でも、山に登りに行くということは、危険は付き物。一緒に登っている仲間に何かあったら、必ず助けないといけません。自己脱出方法は、その必要最低限の技術。家で復習する必要があるなと思い、メモをとり動画を撮りました。
その後には、実際に歩けない怪我人を背負って移動する訓練を行いました。ザックを使用する方法とレインウェアを使用する方法を学びました。
人生で初めて男性を担いだと思います。足に力が入らず、立ち上がりがとてもしんどくて、なかなか起き上がれません。全身の力を身体の中心に集中してなんとか立ち上がり、その後は、前を歩いてくれる人のザックを持ちながら、後ろからはもう一人フォローしてくださる人に支えられながら、なんとか足場の悪いところも通過して運ぶことができました。
1日目の訓練はここまでで、後はみんなで温泉に行き、そして宿泊地で鍋の準備です。
宴会が始まるかと思いきや、ここで1日の反省会。反省会の後は、遭難対策についてみんなで討議。実際に会の誰かが遭難した時はどうなるかという話を、意見を出し合い確認します。家族への対応、警察への連絡、対策本部の設置はどうするか、だれが実際に救助にいけるのか、マニュアルが必要かなど、イメージすると色々なシチュエーションが思い浮かび、意見が飛び交います。それを聞きながら育成チームの私は、この会に入って本当に良かったなと切に思いました。
話がまとまったところで、商店でビールを買い、宴会の始まりです!みんなで食べるお鍋のおいしい事。山の話題で盛り上がる方たちもいれば、お酒の話題で盛り上がる方もいて、本当に楽しかったです。10時間ほど前の、道場駅でのドキドキと緊張感は一気になくなり、初めて出会った先輩方とも沢山交流を持つことができて、自分もやっと泉州山岳会の一員になれたような気がしました。余韻冷めやらぬ中、明日の訓練に備えて就寝。
翌朝5:30に起床し、朝食を摂取し宿泊地の掃除をして出発の準備です。
沢登りに行っている方が遭難したため、実際に救助に向かうという訓練です。実際の沢のルートを登っていくグループと、沢尻の登山道を登るグループに分かれて捜索です。私は沢靴を持っていなかったので登山道を登りながらの捜索を行いました。
沢の途中で怪我をしたら、どこで安全確保するだろうか、意識はあるのか、ヘルメットの色は何色だったかなど、色々考えながら捜索しますが、なかなか見つかりません。
ルートの最後のほうでやっと見つけ、そこからロープで引き上げる訓練を行いました。1/3引き上げの方法で引き上げます。
ここでまたロープワークの勉強。原理を考えながら覚えようと思っても、なかなか頭に入ってきません。怪我人を担いで登ったら良いというだけではなく、責任をもってその怪我人を救助しないといけない、そのためには救助する側にも何かあってはいけない、安全に安全を確保しながら救助するという必要性を学びました。
その後は道場駅に戻り解散。この2日間の遭難対策訓練では多くのことを学びました。テクニックはまだまだ習得できていませんが、これから少しずつ習得できるようにしていきたいです。テクニックももちろんですが、山登りに対する危機管理の大切さ、意識の向上維持の大切さ、会の結束力など、意識の面での習得が多かった遭難対策訓練でした。
そして、快く山岳会に行かせてくれる家族への感謝の気持ちを再認識して、絶対に遭難などがないように、今後も訓練を重ねていこうと思いました。
先輩方、同期の皆様ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
山行期間 | 2016.5.14~15 |
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メンバー | HND.MSD.KUD.TYK.TCH.INO.KSI.YMG |
山行地域 | 蓬莱峡 |
山行スタイル | クライミング |
76期初めてのクライミング、場所は蓬莱峡です。
まず宝塚駅に集合ですが、終発に乗車のため時間厳守。乗り遅れたら大変なのでかなり早めに自宅出発、私が一番乗りでした。皆揃ったところで乗車、真っ暗なバス停に降り立ちテント設営地まで歩きます。テント設営後、小宴会の開始。自己紹介やリーダー陣の色んな山話に花が咲き、
時間はあっという間に過ぎて就寝時間に。
6時起床、朝食を食べてテント撤収。ここで各自ハーネスとヘルメット等ギアを装着。リーダーさんたちにチェックしてもらって蓬莱峡へ出発です。
夜なのでわかりませんでしたが、陽光に照らされた目前に迫る岩の風景にこれから始まる岩登りにテンションがあがっていきました。余談ですが、テント設営地はショッカーの撮影に使われたらしく私にとっては懐かしい場面風景でもありました。
蓬莱峡の樹林帯に到着。
リーダーからギアの整理について聞きながら不慣れな手つきで用意していきます。
木々にロープを張ってフィックスロープの通過の仕方を学び、セルフビレイを確実に取るよう教えて頂きましたが、手順を覚えるとのに必死で忘れるこも多かったです。そのたびにリーダさんが何度でも教えてくれるので、わからないことも聞きやすく何度も練習させて頂くことが出来ました。
ここでプルージックや、カラビナスルーを使ってフィックスロープ通過の練習後、小屏風に移動して外岩で実践練習です。
初めてでいきなりの岩に習ったばかりのことが緊張で頭から飛んで行きそうでしたが、ここでもリーダーさんが見守ってくれてるので何とか通過することが出来ました。
1往復半こなして、再び樹林帯へ。
行動食と水分を取り、今度は懸垂下降におけるセットの仕方、一連の動作などを指導していただきました。2手の場所に分かれて練習。声だし確認し、テンション掛けながら支点場所まで移動、セルフビレイして解除。何度も練習しました。やりたかった事の一つである懸垂下降にワクワクが止まりません。リーダーさんたちは増えつつある他のクライマーから場所を確保するのに動いてくださいます。
さて本番。懸垂下降の実践です。高さは15メートルくらいでしょうか。リーダーさんたちに不安を吐露しながらもでも、ワクワクいざ挑戦。終えて言うなら、「楽しかった!!」の一言!!
2本練習して、最後は大屏風です。高度は25m。下で待っているリーダーと上で指導してくれるリーダーさんたちが見守ってくれている中、最初の取り付きが一番大変でした。
上から見下ろしても自己確保するための足場や、下降する岩の雰囲気が全然見れないのですから・・・。
口の中が乾きそうなくらいのドキドキです。でも、踏み出してしまえば習ったことを忠実にと自分に言い聞かせ、時間が短く感じるくらい楽しむことが出来ました。同時に自分の重みをロープに預けるという事、命を預けるんだという怖さ、だからこそロープの結束や処理、ギアの整理すべてが大切だとわかりました。
最後は1本で終わりましたが、何度でも練習してもっと上手くなりたいと思いました。リーダーさんや先輩たちが下降するときのその手さばき一つ一つを学びたくて凝視していましたが、いつか自分もと言う思いで一杯です。と同時に、たくさん身につけたい事があって、この泉州山岳会ではそれを教えて頂けるんだと思いました。
皆様、これからもよろしくお願いします
山行期間 | 2016年5月7日(夜)~8日 |
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メンバー | OSM,OKD |
山行地域 | 南紀 |
山行スタイル | 沢登り |
昨年、入渓地点まで行って雨で中止をした赤倉谷に行ってきました。やっぱり大阪からは遠いですね。
橋を渡ったところに広いスペースがあり、そこに車を止めて入渓しました。倒木がたくさんあったので、右岸にある林道を堰堤が見えるところまで登り、堰堤を越えてから入渓したほうがいいです。
一ノ滝。右岸巻き。
二ノ滝。左岸にテープがあり、それに沿って巻く。途中、滝から離れると思いテープから離れて滝に近づくように巻く。最後は懸垂で降りる。
三ノ滝。右岸は登れないわけではないが、ちょっといやらしいホールドの少ない岩だったので、左岸を巻く。途中で登山道に合流し、滝の上に下りる。
滝上の三俣。中俣が本流。右俣に入る。その後はナメ。
丸尾山。ここまでは急登。
遡行図
山行期間 | 2016年4月30日(夜)~5月3日 |
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メンバー | ARN、WKM |
山行地域 | 剣岳 |
山行スタイル | 雪山 |
5月1日から3日の予定で、早月尾根から剣岳に登ってきました。
直前の山天の予報が厳い内容だったので、出発を1日送らせて、かつコースも池ノ谷から劒~番場島をリーダーARNさんの提案で早月尾根
~剣岳往復に変更してのアタックです。
5/1
馬場島を5:50に発ち、標高1600m位からようやく雪道になってくる、
このコースは無雪期に1往復、下り1回を経験しているが残雪期は風景は、故郷の越後魚沼と重なり温かいものを感じる。
11:40分早月小屋着、最終的に5張り程のパーティーだった。この日は穂高、立山、劒方面で悲しい事故が相次いだらしく
早月尾根でも、2750m地点で1人の方が池ノ谷右股へ滑落という情報を小屋で聞かされた。
5/2
5:15分発、天気晴、風も強くはなくアタック日和、新雪も足首上位だが不安定、一歩一歩気を引き締めて歩く、先行パーティーは遥か先だが
今日は早月小屋でもう1泊の予定、時間を気にせず景色を網膜と携帯のカメラに焼き付ける。
ヘリがホバリングを繰り返したのち1名をピックアップ、後で聞いたところでは、救助隊はてっきり谷まで滑落したものと思い池ノ谷右股ばかりを捜していたら、なん今日になってと自力で稜線近くまで這い上がって来たらしく大事に至らず何より。
10:00ピーク、ARNさんが北方稜線方面を少しだけ偵察に行かれたが、踏み跡は無いらしい
頂上直下で単独の青年が軽装で頂上へ、聞けば平蔵谷を上がってきて、コルにスキーをデポして来た。
帰りは平蔵谷を滑って下るそうな、なんと羨ましい事、技術と体力があればこそできる。
2600m付近で青氷の斜面をARNさんにビレーしてもらいながら2か所程慎重に下る。その後も「気を抜くなよ、一歩々慎重に行けよ、と声をかけてもらいながら下る
2500m付近の分安全な場所で湯を沸かしティータイム、なんと言う幸せな気分、生きていて良かったなー。広島山岳会のパーティーとすれ違いしばし談笑、「泉州山岳会の会報
読んでいます」の声に私もちょくちょく読んでいますと有永さんが返す。
下山の途中適当なところでBVの予定という事なので、ARNさんが穴場を教えてあげる。シュルンドが口を開けてテントも要らないくらい程の文字通りの穴場と隣接した
平坦地があった
14:20分早月小屋着
5/3日
5:10分早月小屋発
松尾平を過ぎた辺りからの沿道は百花繚乱、「もうちょっと早く歩けんかブヨが止まる」と促されて心地よい筋肉痛を感じながら
ひたすら歩いて9:30分番場島着
荒れ模様の天気予報の為か、入山パーティーが少ないのと駐車場も混んでいなかったように思う。無事下山で来てよかった
ARNさんと固い握手。
山行期間 | 2016.4.29~5.3 |
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メンバー | KNS・MTR・UTU |
山行地域 | 南アルプス |
山行スタイル | 雪山縦走 |
去年と同じく南アルプス
予定していた易老戸登山口が崖崩れのため予定変更で
去年と同じ畑薙ダム側より茶臼岳登山口から登ります。
去年より雪も少ない。
昼過ぎ到着。
相変わらず綺麗な宿です。
のんびりくつろぐ。
2日目
富士からの御来光を拝みつつ朝食をとり
6時出発
ここまだは順調。
そこからの尾根を越えるのに苦労する。
尾根上は雪がなく
越えれない岩場をトラバースの連続で苦労の連続。
時間と体力をつかい
3日目
早めの5時に出発。
予定どうりの行程をめざす。
しかし。この日は風が強く普通に歩くのもまばらない。
尾根ルートを回避しトラバースルートを選択。
15:00
1つ手前の赤石岳避難小屋で宿泊とする。
その夜、3人で相談の末、
体力的に厳しので、エスケープルートで下山を決断。
4日目
赤石岳に登頂。
14時椹島登山口に下山。
ヒッチハイク決行。
無事成功で駐車場まで地元の方の車に乗せてもらう。
おつかれさまでした。
山行期間 | 4/29-5/2 |
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メンバー | TKD、ABE |
山行地域 | 槍ヶ岳 |
山行スタイル | 雪山 |
(TKDチーム)
4月29日は天気が悪そうなので、出発を1日遅らせて4月29日に移動、4月30日に入山した。
4月30日(土) 晴れのち曇りのち雪、 新穂高温泉~槍平~中崎尾根 2410m付近でBV
朝5時に新穂高温泉の登山者用駐車場を出発する。
槍平から標布を目印に飛騨沢を渡り、奥丸山の尾根の左側より、尾根に取りつく。尾根は急登だが、トレースもあり、昼過ぎに中崎尾根 2410m付近に到着。ここをBV地とする。
難しいと想定していた千丈乗越の方へ偵察に行く。トレースが続き、槍ヶ岳の近くに見える。明るい気持ちになる。
しかし、ツエルトを張るころからが曇ってきて、小雪が降りだす。
5月1日(日) ガス、 BV~千丈乗越~槍ヶ岳山荘 泊
雪は夜中も降り続き、朝はトレースも消え、ガスっていた。10cmくらいの積雪か。
朝6時過ぎ、とりあえず出発する。千丈乗越では、ガスの中、雪面をトラバースし登り、尾根に出る。
風が強い。7時50分、千丈乗越の標識あり。
更に尾根を進むが、尾根が狭くなる。ツエルトをかぶり、行動食を口にして、TKDさんがスマホで現在地を確認する。夏道は尾根通しではなく、南側をトラバース気味に通っている。
これ以上先には進めそうにないので、引き返し、尾根の南側をトラバース気味に登って槍ヶ岳へ。視界が悪く、ただTDKさんの後をついていく。
槍ヶ岳付近に来て、夏道らしいところに合流したが、ここから先の夏道を見失い、槍ヶ岳山荘の裏にある小山から槍ヶ岳山荘に向かう。小山は風が特に強く、飛ばされそうになる。登りきって赤い小屋が見えたときはほっとした。13時小屋着。外は強風。ツエルトを張ろうとはとても思わない。素泊まりの手続きをする。
5月2日(月) 快晴、槍ヶ岳山荘~飛騨乗越~槍平~新穂高温泉~帰阪
朝5時30分 アタック装備で、槍の穂先を登りに行く。鎖、ハシゴもあるが、上部が青氷となっていて緊張する。ピッケル、アイゼンをきかせて登り、最後にハシゴを登ると頂上へ。
6時、頂上では360度の展望が広がっていた。私達が通ってきた中崎尾根や千丈乗越は、はるか眼下。遠く前穂高、奥穂高、北穂高も望める。あそこで泉州山岳会の別のパーティが取りついていると思いを馳せる。
穂先からの下りは凍っている箇所に更に気を使う。槍ヶ岳山荘で準備をして飛騨乗越から槍平へ下山した。
(ABE)
山行期間 | 4月29日ー5月1日 |
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メンバー | SGY,OSM,KDA,OKD,YGM,ASI,DTE |
山行地域 | 北穂 |
山行スタイル | 雪山 |
(OSMチーム)
新人2名を含むOSMチームは、2泊3日の日程で北穂沢を登って涸沢岳まで縦走、小豆沢を下降する計画とし、28日夜に離阪。
4月29日 発達中の低気圧の通過に伴い、冬型の気圧配置。寒気も南下しているので、積雪や吹雪が予想される。涸沢まで行けたとしても、積雪が多いと雪崩の危険が高まり、停滞を覚悟で行く。天気予報のためか、あかんだな駐車場もバスの乗客も予想よりずっと少ない。
7時30分 上高地を出発する。積雪ゼロ。
10時 横尾。雪はまだない。
11時10分 本谷橋。この上から雪がある。
13時 涸沢。テント場も思っていたよりずっと空いている。夕方まで快晴。天気図を見て天気が荒れなかった理由を考えるが、分からない。翌日は移動性高気圧に覆われる予定なので、早朝からのアタックとする。外は強風。少し雪が降っている様子。19時就寝。
4月30日 6時涸沢出発。
北穂沢にはすでに上部まで登っている人の姿が見える。涸沢小屋横で山岳警備隊に声をかけられる。涸沢岳に縦走するかも、というと、「ロープを出さないといけないかもしれない」とにこやかに見送られる。快晴。後ろには、東稜への取り付き方向に折れる地点のSGYチームが見える。
8時30分 北穂高岳登頂。山頂に出た瞬間、眼に飛び込んできた北アルプスの展望に感動。
この時間はまだ人が少なく、山頂を独占して記念撮影をする。快晴、強風。稜線へは行かないというリーダーの判断、早々に下山開始。
この時間からぞくぞくと登ってくる。東稜を断念したSGYチームとすれ違う。アイゼンはまだしっかり効くが、山頂付近の傾斜はかなり急で、後ろ向きで下降。OSMリーダーは、こともなげに前向きで降りるが、緩みだした雪質のせいでアイゼンに雪団子がつくため、全員後ろ向きで前爪下降する。周りにも、前向きで降りている人はいない。列をなして登ってくる人をかわすのと、下降方向を後ろ向きで定めるのに難儀する。どんどん高度を下げていくOKDさんとASIさんについていけない。中盤の傾斜がゆるくなった地点で、前向き下降に切り替え、最後はシリセードで遅れを取り戻そうとする。OSMさんはシリセードの私と同じスピードで歩いて下降。
10時半涸沢に無事到着。
SGYチームを待つが、涸沢岳まで縦走しているか不明、先に徳沢まで下山することにする。12時下山開始。
14時半徳沢。雨が降り出す。その日中に帰阪できそうなので、上高地まで降りる。16時半のバスで雨の上高地を後にし、日付が変わる頃大阪に戻る。
下山後、この二日間穂高は快晴だったが、剱岳、後立山連峰は大荒れだったことを知る。同じ北アルプスでこんなに天候が変わるものかと思った。また、穂高でもこの間多くの遭難のニュースが流れた。私自身も、Bチームで経験した南アルプス、八ヶ岳の雪の少なさから、北アルプスにどれくらい雪があるのか、少し甘く考えていたように思う。アルプスの春山は険しい雪山だった。われわれのチームは運よく快晴に恵まれたが、天気が荒れていたら、今の私には何ができたか。来シーズンからも気を引き締めて冬山に臨みたい。
山行期間 | 4月23日-24日 |
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メンバー | MSD,WKM,UET,DTE |
山行地域 | 室堂周辺 |
山行スタイル | 山スキー |
スキー技術は初心者、山スキーにあこがれて道具を揃えてしまった私のために、初心者講座を開いていただきました。エリアはBCスキーの聖地立山室堂です。開通したばかりのアルペンルートで、土曜に雷鳥平に入り練習、日曜は一の越に上がり、東一の越からタンボ平を滑降し黒部ダムを目指す計画
4月23日
立山駅発アルペンルートで室堂へ。8時室堂、雷鳥平へ向かうためスキーを装着。9時雷鳥平テント場。テントを張って、雷鳥沢西側斜面に向かう。
急斜面をキックターンでトラバースする技術をUETさんから伝授。すごい勢いで高度を上げるUETさんに、まったくついていけず。
谷側の足がずり落ちる。足裏に均等に力がかかっていないようで、転倒。せっかく稼いだ斜面を滑落。3歩進んで2歩下がっているあいだに、上から「ヒャッホー」とUETさん。やっと斜面中盤にたどり着いたころには、UETさんは2回目のハイクアップ中。シールをはずして、私もいよいよ滑降、背中のザックに振られて転がる。
こうなったら荷物なしで練習しよう。テント場の下までザックをデポしに戻る。空身でクトーも装着。
同じコースを再び、中腹のブッシュまでハイクアップ。その間に、またもやUETさんはヒャッホー2セット。ムーミン谷のヘムレンさんを思い出す。
空身だとなんとか滑れても、明日のタンボ平は不安。昼過ぎに本日の練習を切り上げ、スキー部新歓をかねた作戦会議へ。
雷鳥の鳴き声を聞きながら、テントで翌日の作戦を練る。空身ならなんとか私もいけるだろうということで、いったん室堂ターミナルに戻って、私のザックをデポ、アタック装備をMSDさんにお願いすることに。
室堂まで戻らないといけないし、自分の荷物も背負えないのは情けないけど、「行かないとうまくならない」。東一の越までのトラバースが心配
雷鳥沢は快晴で、一面の広大な雪原が一望できる、天国の光景。夕方からの雨模様、テントをたたく雨音を聞きながら就寝。
4月24日 4時起床。まだ外は雨。6時雷鳥平出発、7時45分室堂ターミナル出発。雨はやみ本日も快晴、一の越山荘を目指して出発。
8時45分一の越山荘。風が強いが、雲一つない快晴、西に大日岳、南に後立山の山並みが見渡せる。
さて、問題のタンボ平方面は・・・。黒い!ブッシュが出ている。「これは到底無理」とMSDさん。
確かに、東一の越へのトラバースにトレースがない。南にまっすぐ滑降していく人がいるが、戻ってくるのが大変そう。そこに、ひとり東一の越へトラバースを滑降する姿。どうやって東一の越を超えるんだろう・・・。
とにかく、今回の我々のパーティは、とてもじゃないけど無理。タンボ平はきっぱり断念!出だしは少しクラスト気味で緊張するが、意地でもスキーを外さずにそろそろと滑降。なるべく室堂まで上り返さないようにUETさんが選んだルートは、ひたすらトラバース、ものすごく足に力が入る。谷側に重心を!とみんなに教えてもらうが、踏ん張りがきかず、おしりをついてしまう。
やっぱり今日は、東一の越に降りられなくて良かったかも・・・。内心ほっとする。9時45分室堂ターミナルに無事到着。来シーズンもがんばります!!