山行期間 | 2016年8 月10日(夜)~14日 |
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メンバー | OSM YDA OKD |
山行地域 | 北アルプス(立山連峰) |
山行スタイル | 沢登り |
夏です、沢です、合宿です。
今計画は折立から真川・シンノ谷を遡行して北ノ俣岳への稜線に上がり、黒部五郎のカールを経て五郎沢を下り、さらに黒部川・奥ノ廊下を下り、赤木沢を遡行するというものです。ひたすら沢の夏合宿スタートです。
(8月11日)天気は快晴。午前3時、有峰林道入口のゲートに到着。順番待ちの車が多くゲートまで遠い。こんなに車が多いのは初めてです。6時にゲートが開き、折立へ車を走らせます。駐車場は満車で臨時駐車場へ停めました。まもなく臨時駐車場も満車で出庫待ちの車列が。これも「山の日」効果でしょうか。
臨時駐車場南のゲートを通り、すぐ真川に入渓です。しばらくは退屈な河原歩きです。2時間ほど歩くと川幅も狭く岩場も多くなり、渓流らしい様相に。ここで白いひげを立派に蓄えた釣り人の方に出会いました。「まったく釣れていない」との事。足どりも軽く岩場を降りていく様子は仙人の様でした。いや、仙人だったのかも・・・。初日の余裕から大休憩をとりつつ、さらに3時間ほど歩いてシンノ谷出合に到着(この大休憩のツケが翌日にまわってくることに・・・)。
特に困難な場所も無く、シンノ谷を1800m付近まで遡行。少し早いが、本日の行動は終了。夕食まで昼寝をしたり周囲を散策したりとのんびり過ごします。これで良いのでしょうか?余裕の合宿初日・・・(このツケは翌日に)。
(8月12日)天気は快晴。6時30分、遡行を開始。いきなり沢が荒れてます。流木も多く、石も動きます。なかなか進めません。ここを境に急に険しくなってきました。滝の直登もヌメりが多く緊張の連続です。早朝の冷たい水に胸まで浸かります。巻き道も倒木だらけです。何度もロープも出します。バイルとハーケンの出番です。
難所を慎重に越えました。2200m付近で水が無くなりますが、しばらく進むと水流が戻ります。美しい景観を楽しみながらの遡行です。シンノ谷も本当に美しい沢でした。水は稜線の下のガレ場まで出ていました。
稜線に11時頃出て、北ノ俣岳、赤木岳を越えて黒部五郎岳へ向かいます。遡行で消耗した体に重荷がこたえます。15時30分、黒部五郎岳手前の分岐に到着。天気図を描く時間がせまっているため、黒部五郎岳には登らず五郎のカールへ下ります。16時、YDAさんがラジオで気象通報を聞きながら天気図作成。その間にOSMさんは周囲の偵察。OKDは休憩(えっ?)。水場から五郎沢右俣へ続く沢を下って、17時前に本日の行動は終了。10時間越えの行動時間にクタクタです。
(8月13日)天気は快晴。5時30分、五郎沢右俣の沢下り開始。それなりに険しい場所も出てきますので油断は出来ません。五郎沢右俣も美しい沢です。奥ノ廊下から遡行するのも良いと思います。やがて左股と合流して8時30分、奥ノ廊下に到着。奥ノ廊下のエメラルドグリーンが素晴らしいです。流れの強い場所もあるので慎重に徒渉を繰り返します。
9時50分に赤木沢出合に到着。ここから日本で最も美しい沢の一つと言われる、赤木沢の遡行です(その美しさは写真をご覧ください)。
13時、遡行終了。赤木沢の源頭の冷たい水でのどを潤しました。
翌日も快晴の空の下、折立まで下山。全日快晴という素晴らしい夏合宿が無事に終了しました。
11日 7:30 真川入渓→11:30 シンノ谷出合→13:30 1800m付(近動終了)
12日 6:30 1800m付近→11:00 稜線→15:30 黒部五郎岳手前→五郎沢右俣 17:00(行動終了)
13日 5:30 五郎沢右俣→8:30 奥ノ廊下→9:50 赤木沢出合→13:00(行動終了)
14日 折立へ下山