山行期間 | 2016年8月11日~14日 |
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メンバー | TGA,KDA,SKM,IND |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 岩稜縦走 |
当初計画は剱沢を経由して室堂に戻るはずだったが直前に「雪渓の状態が悪く剱沢が通行不能か?」との情報を得たので、急きょ欅平に抜けるルートに変更した。
このルートは個人的に3年前に歩いた経験があるので、「自分の記憶がどれだけ当てになるか」という別の意味での楽しみもあった。
◆8月11日(快晴)
午前9時に室堂を出発。
初日から天気に恵まれ、カメラ片手に本日の幕営地である剱沢CPを目指す
雷鳥沢を登り終えると目の前には剱の雄姿が!
ここから下り、12時半に剱沢CPに到着。
今日は時間に余裕があるので各自のんびりと就寝までの一時を過ごす。
◆8月12日(快晴)
今日のルートは長丁場になるので午前1時起床。
暗闇の中をライトの光を頼りに別山尾根から剱岳山頂を目指す。
午前5時、前剱に到着。
何とドンビシャのタイミングで御来光を拝む事が出来た。
ここからは鎖場が続く。
一般ルートではあるが事故も多いという。
特に今回は縦走装備の10㎏超のザックを背負っているので気を抜けない。
剱沢を出発して4時間程で剱本峰に到着。
少しの間360度の展望を楽しむ
ただ今回は、山頂はひとつの通過点、ここからが本番。
まずは長次郎のコルを目指してクライムダウン。
続いて長次郎の頭を超える作業がある。前回は中央部のバンドをトラバースしたが、今回は一旦懸垂下降し、そのまま直下にあるルンゼを直登した。
池ノ谷乗越は浮石も多く、高低差もそこそこあるので、慎重にクライムダウン。
今回の行程中、一番の(?)要注意地点である池ノ谷ガリーに到着。
ここは我々以外の数パーティーが同時に下る事になったが、案の定落石が連発。「ラーク」という叫び声が何度も響き渡る
池ノ谷ガリーを無事通過すると、すぐに「小窓王」に登るルートに取り付く。
このルートは通称「発射台」と呼ばれており、少し離れた場所から見ると、とても登れる感じでは無いが、実際は案外楽に小窓尾根の稜線に出る事が出来る。
稜線に出ると小窓雪渓が眼下に見える。
そこを目指して一気に下るが、暑さも加わり、このあたりで疲れがピークになる
小窓雪渓まで降りると心地よい風が吹いており、ここで大休憩。
アイゼンを付け、小窓雪渓を300m程下ると見慣れた◎マークを発見。
ここから雪渓を離れ、旧鉱山道に取り付く。
少し歩くと高度感が増し、小窓雪渓が遥か下の方に見える。
案の定、このルート地図を見ると「転落事故多し」と書かれている。
尾根の裏側に回り込むと「ここから一般道」と書かれた看板を発見、流石にホッと…。
15:30 今日の幕営地である池ノ平小屋に無事到着。
◆8月13日(快晴)
今日は阿曽原温泉小屋までの比較的短いルートとなっているので、少し遅めの4時起床。
「平の池」で少し休憩し、迫力ある八ツ峰をしばらくの間撮影。
仙人温泉小屋を経て、「チーム阿曽原」の方々が整備して下さった雲切新道を通り、仙人ダムに到着。
ここは何とダム施設の屋根が登山道になっている、しかも続くルートも施設の中を通っているため、思わずメンバーから出た言葉が「不法侵入や~(笑)」。
ここから1時間程歩き、今日の幕営地である阿曽原温泉小屋に到着。
文字通りここで温泉に入り、3日間の疲れをとる。
◆8月14日(快晴)
今日は今回の合宿の最終日。
黒部水平歩道から槻平に抜ける行程となっている
勝手な物で、ここまで来るとあと1日位余分に歩きたい気分になってしまっている。
水平歩道のクライマックスである「大太鼓」はメンバー全員に好評で、バリバリの高度感を皆で堪能した。
10:25 槻平に到着。予定通りの行程で今年の夏合宿が無事終了した
(IND)
【行動記録】
8/11 室堂9:00~剱御前小屋11:25~剱沢CP12:30
8/12 剱沢CP2:45~前剱5:05~平蔵のコル6:00~剱本峰7:05~池ノ谷乗越10:10~小窓13:25~池ノ平小屋15:30
8/13 池ノ平小屋5:30~仙人池フュツテ6:20~仙人温泉小屋8:25~仙人ダム12:00~阿曽原温泉小屋13:30
8/14 阿曽原温泉小屋4:50~水平歩道~大太鼓7:35~欅平10:25