山行期間 | 2016年8月18日(木)夜~8月21日(日) |
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メンバー | MSD, KYF, TYK, INO, MRJ |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 縦走 |
猛省の夏合宿!!
やらかしてしまいました...
共同装備として今回私が担当していたのはテント本体。しかしそれを間違ってしまったのです。
本来持ってくるべきテントではなく、しかも本体でもなく外張りを...他のテントのしかも本体でもなく外張りを間違って持って来てしまったのです。原因は完全に私の不注意、思い込み。
その間違ったテントの外張りは約3週間前のルームの時に持って帰っていた物で、共同装備リストを確認し持って帰ったつもりになっていた。しかも出発まで再度確認する機会はいくらでもあったはずなのに、つもりになっていた私はいちども再確認することなくザックに詰め込み、山行初日の昼過ぎに朝日小屋テント場でザックから出す時まで全く自分の失敗に気づくことはなかった。結局テントのフライと外張りとテントポール1組ではどうしようも出来ないという事で山小屋に素泊まりすることになりました。
今回一緒だったメンバーの皆さんには本当に申し訳なく、自分の不注意に大変反省しています。
しかも「共同装備の物は共同責任だから」「久しぶりの縦走だから小屋泊まりのほうがゆっくり休めて良い」「これ(お酒)飲んで忘れろ」「私たちにも責任があるから」など優しい言葉で私を励ましてくださり、申し訳ない気持ちでいるところに皆さんからの言葉に救われる想いでした。
8月18日(木)
午後9時に大阪を出発し蓮華温泉駐車場に到着したのは19日午前3時。駐車場にてテントを張り仮眠。この時のテントは山行時に使用するテントとは別に用意していたものであった。
8月19日(金)
午前5時起床。朝食は各自用意していた物を手早く食べ終え、準備を整えて出発したのは6:20であった。天候は曇りで時折太陽が顔をのぞかせていた。山行初日は朝日小屋キャンプ地までの予定。昭文社の山地図のコースタイムでは所要8時間10分となっている。
私にとって今回のコースは7~8年ぶりであり、木道の多いこの山道は忘れていた私の古い記憶を呼び起こしてくれた。当時のことを懐かしく思い出しつつ時折傾いて滑りやすくなっている木道に注意しながら軽快に歩いていく。カモシカ坂を登り終えて少し歩いたところ、このあたりは五輪高原という名前が付いた場所で開けていて見晴らしも良く、水場の冷たい水が乾きを潤してくれた。
朝日岳山頂に到着したのはちょうど正午であった。山頂からの展望は真っ白で何も見えず、展望案内を見て、晴れていれば見えるであろう山々を想像して楽しんだ。朝日小屋到着は12:50で「お疲れさん」とテントをザックから出した時に冒頭で書いたとおりの悲劇。皆さん本当にすいませんでした。
小屋ではリーダーの2人にレクチャーを受けながら天気図を書きました。まだまだ不慣れであり
練習あるのみです。
8月20日(土)
山行2日目、この日は白馬山荘までの予定。
コースタイムは約8時間。しかし白馬山荘の到着時間次第では白馬三山の杓子岳、鑓ヶ岳まで行ってみようと前の晩に話していた。
朝4時に起床し出発は5:20となった。この日の天候は晴れのち曇りそして雨。前半の稜線歩きは展望も良く本当に気持ちの良いものであった。しかし残念ながら白馬岳山頂での展望は前日の朝日岳同様に真っ白で何も見えず残念。白馬山荘到着は11:35。相変わらず天気は曇り、これから杓子岳に登っても展望は望めないと予想されたが、まだ正午であり時間もあるので行くことになった。皆さんまだまだ元気である。
小屋での宿泊手続きをして部屋で荷物をアタック装備にしていざ出発。午後4時の気象情報を聴くためには鑓ヶ岳まで行ってしまうと時間がギリギリになるとのことで杓子岳までの往復となった。アタック装備のため荷物は軽くなったが、思ったよりもアップダウンがあったのと杓子岳頂上での展望も全く望めなかったなかで疲れを感じながらの白馬山荘への復路途中、たしか最低鞍部手前だったと思う、ほんの一時進行方向の白馬岳方面のガスがすーっと流れていき白馬岳やその直下にある白馬山荘まではっきりと見ることができた。一同しばし足を止めてその風景に見入っていた。「これを見られただけでも杓子岳まで行った甲斐があった」と誰かが言っていたが、本当に同感であった。
山行2日目の天気図は前日に比べて気象情報の拾い方が分かってきた。効率良く情報を天気図に落としていくにはまだまだだが、数をこなしてしっかりと天気図がかけるようになりたいものである。夕方からは雨が降り出してきた。
8月21日(日)
この日の予定は4時起床であったが3時半にはしっかりと目が覚めていたため布団から抜け出し外の景色を見に行った。まだ夜明け前で星がとてもきれいに見えていた。昨晩の雨もいつの間にか止んでおり、今日も昨日同様に午前中は晴れてくれそうである。
最終日この日のコースタイムは約5時間。すばやく朝食をすまして5:00に出発。白馬岳山頂はご来光待ちの登山者でごった返していた。山頂の道標付近は記念写真待ちの列ができており我々もその列に並んだ。山頂からの展望は素晴らしく、今回の山行で初めての山頂からの展望を楽しめた。劔岳や立山三山、そして遠く富士山までも望むことができた。白馬大池を経由し蓮華温泉駐車場に到着したのが9:32。車から温泉セットを取り出し蓮華温泉ロッジにて入浴、3日間の汚れと疲れを洗い流した。皆さんお疲れ様でした。
今回の山行では私の大失態によりメンバーの皆さんには大変な迷惑をかけてしまいました。
そんな私に対し本当に心優しい言葉をかけて下さりとても感謝しています。
今後同じ失敗を繰り返さないことはもちろん、事前の準備段階での確認の徹底を行うようにしていきたいと思います。
豊蔵拓也