山行期間 | 8月8日~9日 |
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メンバー | HSO,SZK |
山行地域 | 北岳バットレス |
山行スタイル | アルパインクライミング |
夏季休暇一週間、天気は全て晴れマーク。合宿までじっとしていられなかった。
我々は北岳バットレス第4尾根を目指すことにした。
8月8日 芦安駐車場から広河原までタクシーで移動。
会でも毎年のように北岳バットレスが計画されるが、ことごとく雨になやまされる。
自分は2回雨、SZKさんも去年は雨で登れなかった。
広河原ですぐに支度をして、大樺沢から取り付きまでさくさく歩く。
b沢の取り付きで休憩し、装備分け。今回は岩中BVも考えて沢で予備水を+2L汲んだ。
トップのザックは軽く、フォローに予備装備をつめこんだ。
ハーネスをつけてb沢をすこし登って、尾根にのる。以前は尾根からつめれた気がしたが、そうすると一部尾根が崩壊していたので、沢からいった方が歩きやすかった。今年は雪解けが早く、雨もすくなかったのか、沢の水があきらかに少ない。さらに草もボーボーになっている。結構な藪漕ぎをしながら尾根を登った。
bガリーにも雪は全くなくなっていた。ビレイ点でしっかり休憩をとって登攀を開始。
1P bガリー大滝40m HSO
快適なクラックを気持ちよく。垂直に近いが手足ともしっかりしたホールドがあってすこぶる快適。
40mほど登って終了。ハーケンはさびていたのでカムで補強。
2P bガリー大滝20m SZK
上部を踏みあとがあるテラスまで。Ⅱ級ほど。
天気もよく快適そのものと聞くバットレスも虫だらけで精神が崩壊しそうだ。
bガリーをぬけるとふみあとを少し昇って第2尾根を見渡せるように場所がひらけたら、左手にある抜け道をたどってcガリーへ抜ける。先回はここが発見できずかなり迷った。
コンテで抜けてcガリーの通過。雪渓もなく時間短縮のため、cガリーを右からのぼって横断し、直接4尾根の取り付きへ向かった。横断はかなりざれて岩雪崩が恐ろしい。距離を開けて通過する。cガリーは左から登った方がいいかもしれない。
3P cガリー~4尾根取り付きスラブ30m SZK
いい感じの凹の左側の緩傾斜のスラブを登る。左上の木をうまいこと左から巻いてⅡ級?もったいな~
ビレイ点から肩絡みでビレイしてもらい、すぐに4尾根取り付きテラスに到着。
しっかり休憩をとる。ここまで広河原から7時間。結構つかれる!
バットレス第4尾根
1P クラック~スラブ30m HSO
すこしやらしいクラックをレイバックで登りあとは簡単な登りで半分コール後すぐに終了。
2P 草付きフェース30m SZK
草付きを5mほどのぼって、正面の大岩下部を右上。階段状。
3P フェース~リッジ30m HSO
同じく階段状のフェースをリッジにのった大岩の下まで。
4P リッジ~マッチ箱 SZK
2P(20+30)分を1Pでマッチ箱まで。高度感抜群のリッジがすごく気持ちいい。
すこしむずかしい三角形の垂壁Ⅴ級をSZKさんリード。ナイス⤴50mロープいっぱいでマッチ箱。
マッチ箱から懸垂し、上部へ取り付く。
ここで少し休憩。風が強くガスがでてきたので雨具を着る。
もう岩中BVは免れそうだ。
5P フェイス 35m HSO
出だしはすこしやらしいスラブだが、よくみれば細かいホールドはたくさんある。数手ですぐに快適なフェイス。
枯木テラスまで1Pでいける?と書いていたが距離的に無理で一度切る。
6P 草付きの凹角 30m SZK
枯木のテラスまでロープは半分以上でた。立っているが手足良好。
7P トラバース 20m HSO
崩壊箇所をトラバース。気持ちがよすぎる!
8P 城塞ハング 30m HSO
やはりちょっと難しい!すかさず手が出てA0、残念。
5mほどの登りであとは階段。最後はハイマツを束ねて支点で終了。
コケたらあぶないので安全帯までアンザイレンで通過し、装備解除。
あとは踏みあとをたどると一般道にでる。
すこしあるけば北岳に到着。固く握手をし、肩の小屋へ向かった。
今回は合宿前に体力温存の為にリッチ小屋泊!
風はつよいが景色良好!山はいい!
8月9日 5時小屋出発。白根御池と通るルートで下山。
雑談をしながらすぐに広河原についた。
北岳、そしてバットレス、いずれは冬期にも来たい。
行動記録
8日 広河原0615~2又0800-0821~B沢入口0900-0920~bガリー1030~第4尾根取り付き1300~マッチ箱1510-1530~終了点1705~北岳1750~肩の小屋1815
9日 肩の小屋0510~白根御池0640~広河原0830