山行期間 | 7月30日~31日 |
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メンバー | MTM,HSO,SZK,UTJ,MTU |
山行地域 | 明神岳 |
山行スタイル | 岩稜縦走 |
涸沢へ向かう道中かいつも気になる、明神岳。
横目にみながら、どこ登るんやろと気になっていましたが、ついに足を踏み入れることができました。
7月29日(夜) 離阪
7月30日 朝起きれば雨が降っている。しかも結構な大雨だ。今回は登攀的要素はなく、ガレ場の多い歩きルートと考えていたため、特に気にすることなくタクシーの待合所で雨宿りをしながら”一人”パッキングをすます。そして車にのると・・あれっ??みんな中止ムード。
合宿前の最後の合宿なので、みんなしぶしぶパッキングし、タクシーにのっていざ上高地!
岳沢に向かうルートを7番看板まで進み、明神の南西尾根に取りつく。
南西尾根はかなりトレースがついており、きつい一般道といった感じである。
雨は次第に止んできていたが足元はやぶやぶのびっちゃびちゃ。
暑いがサウナスーツの雨具下を着込んで汗か水濡れかわからないほど体もびちゃびちゃ。
虫もかなり多い。
2時間ほど上がったところで、ようやく森林限界を迎え、岩稜帯へ。
こちらも結構トレースが残っており、岩もそこそこ安定している。
下方から5峰~2峰、主峰がそびえるが、それぞれでかい!地図の等高線で想像していたよりでかい!
一度登り、かなり下ってまた登るを繰り返す。
計画の段階では多くのパーティーがそうしている5峰台地でBVの予定もあったが、台地でまだ10時半。
まだまだ行動はできるし、翌日の行動時間が長くなることを考えると足を進めた。
5峰台地~5峰ピークで古びたピッケルを確認し、4峰へ向かう。
初日はガスで視界が30mもなく、トレースをつかうとまったく違う方向におりていったが、5峰~4峰は崖になっていたので、一部巻いているトレースであった。コンパスを確認しながら4峰に向かう。ここからは一本のとがった稜線であり、おそらく視界が良ければ高度感がすばらしく、気持ちのいい稜線だとおもう。冬も楽しそうだ。
我々はガスでまったく高度感のない稜線を歩いていく。おそらくすこしいやらしい岩ののっこしも、晴れて高度感があれば恐ろしく感じるのであろうが、まったくない。
3峰は直登すると登攀を楽しめるとのことで前日までは張り切っていたが、雨でぬれているし、BV地まで時間を稼ぎたい気持ちしかなく、話題になることなく巻き道。通過。
横に長いピークで少し長く感じるトラバースを終え、10分ほどあるくとすぐに2峰についた。
2峰ピークでは懸垂下降が必要となるが、ピークの手前と奥で2か所の下降支点を確認した。
50mロープを折り返して使用。視界はいよいよわるく、20m下にあるといわれている次のテラスがまったく見えない。コンパスで方向を合わせ、降りる方向は間違っていないのでまずはCLが降りて状況を確認することに。ロープの作業をしていると一瞬ガスがきれて主峰が確認できた。下にもテラスがわずかに見えた。
懸垂下降は何度も練習しているが、本番でしかも下がわからない懸垂下降となるとやはり一歩踏み出すのに勇気がいる。
途中にはしっかりした懸垂支点があり2Pで懸垂を終え、ついに主峰へ。
主峰は看板もなく本当にピークのみであった。
すぐ下降したところにBV適地があるとの情報だったので、すこしくだってみるとかなりいいBV地があった。
ちょうど3時、予報どおり雨が降り出した。
急いでツェルトを張り入り込んだ。
夜間予想されていた雨はまったく降らず、ガスも晴れてすばらしいテント泊となった。
7月31日 前穂高まで行って、重太郎新道を下山する。
早朝から行動を開始、明らかに天気は良く気持ちがいい。
ここが一番革新となったかもしれない。険しい下りと浮石の多い登りだ。
後ろを振り返るときれいな明神岳が
うーん!素晴らしい!
こんなに天気が良いと昨日5峰台地にとまって明神を歩いたほうがよかったのでは、、
と思ってしまうが、気持ちはもう下山→肉である。
前穂高ピークに立ち、写真を撮ってから重太郎新道を下山。
前日とは打って変わってきれいすぎる上高地。
行動記録
30日 上高地0640-7番看板0740-5峰台地1025-5峰1118-4峰1218-3峰1250-2峰1303-1峰1410-BV1450
31日 BV0413-前穂高0539-岳沢小屋0800-上高地0940
(行動時間に休憩を含む)