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76期 北八ヶ岳縦走(偵察山行)16/11/06

山行期間 2016年11月4日(金)夜~6(日)
メンバー SGY, NGS, ASI, TYK, KSH, TCH, INO, SOT, MRJ, HJS, HYS
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル 縦走

合宿の偵察を兼ねた山行に出発しました。
私がこの山岳会に入会したのは夏頃で今回は初めての2日間の山行、そして縦走。
長い行動時間に体力はもつのか、他のメンバーについていけるのかなど、緊張でやや腹部に違和感を感じましたが、到着する頃には収まりました。
6時間程の運転で北八ヶ岳ロープーウェイの山麓駅に到着。待合室ですぐに仮眠。
4時間ほど休み起床、空は雲一つない快晴。
抜けるような青空が広がっています。

早速、ロープーウェイに乗り約7分で山頂駅に到着。8時半より縦走開始となりました。
山麓駅と違い、標高が千メートル近く高くなると途端に気温も下がります。
登山道には溶け残った雪や霜があり、所々凍っています。
今回は新人が先頭に立ち地図を見ながらルートを確認し、ペース配分も考えるようにとリーダーより指示がありました。
皆、緊張もあり黙々と歩きます。凍った道で滑ることもあり足元にばかり目がいき、曲がるべき場所を行き過ぎては地図とコンパスで現在地を確認し、戻るなど、机上ではなく実際の読図を経験することが出来、地図の重要さを改めて再認識しました。
初めての縦走、重い荷物を背負っての長時間の歩行は疲れましたが、要所、要所でリーダーが休憩を挟んでくれ、くたびれることなく2時半には幕営地の黒百合ヒュッテに到着しました。

そこで今日の反省会を兼ねたお茶会、夕食となり、冬山でのテント内での生活の注意点などを教えて頂きました。
夏場と違い冬のテントでは結露が発生しやすく物が濡れやすい、それは冬山では体温を奪い大変なこととなる為どのように予防すべきか。
また、狭いテント内で、快適に多人数で過ごす為のコツなど。
聞いていてなるほどと思うことが多々でしたが、緊張と疲れもあり睡魔には勝てず6時には就寝となりました。

 
翌日は4時起床、5時半出発、まだ暗い山道をヘッドライトをつけて歩きます。
約1時間でご来光を見ることが出来ました。
この日も快晴を思わせる抜けるような青空、楽しい一日が始まりました。
今日はこの山行のメインでもある東天狗岳や硫黄岳を登ります。

登山道はまたもや凍っており、岩も多く、足元に注意を払い緊張して歩きます。
そして山頂、360度の大パノラマ北アルプスの雪を被った山並みを拝みます。
ここでリーダーより、今日は快晴で見張らしもよくルートも見つけやすいが、一度冬山となると雪で踏みあともなくなり、吹雪けば数メートル先でさえも見えなくなるという説明を受けました。確かに、周りの山が見えなければルートもわからず間違って降りてしまうこともあります。
その為にも冬山の偵察は非常に大事であり、今見たイメージを忘れずに冬山を登り、更に頻繁に自身の居場所を地図上で確認し、進むべき方向を知っておくことが冬山では大変重要であるということを学びました。

下山の間も天気は一向に崩れることなく、午後1時には美濃戸口に到着し、無事に山行を終えることが出来ました。
私は厳冬期の高山は経験がなく、なんとなく恐ろしいものだというイメージでしたが、きちんとした準備と知識を持って挑めばそれほどに恐ろしいものではなく、逆にそこに行った者でしか見ることの出来ない風景や空気感がそこにあり、それは想像以上に素晴らしいものなのだということを教えて頂きました。
今回で体得した知識や技術を用い、早く冬山に登ってみたいです。

 

 

 

 

(SOT記)

<行動記録>
11/5 ロープーウェイ山上駅8:35→雨池峠9:10→縞枯山9:30→麦草ヒュッテ10:55→丸山12:05→高見石小屋12:30→黒百合ヒュッテ14:20
11/6 黒百合ヒュッテ5:25→東天狗岳6:35→根石岳7:15→夏沢峠7:45→硫黄岳8:50→赤岳鉱泉10:25→美濃戸口12:50