山行期間 | 2023/1/3-4 |
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メンバー | NKJ, SUM |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | 雪山縦走 |
NKJさんの雪山経験値を上げてもらうために、冬合宿を組んだ。行先は八ヶ岳での雪山縦走だ。美濃戸口から南沢を上がり御小屋尾根を下る周回コースとした。
1/3 晴れ 下りは御小屋尾根を使うので美濃戸口に駐車・仮眠。6:30に出発。チェーンアイゼンで林道を進む。凍っている箇所はほぼなく圧雪だ。南沢も年末年始に多く入山したようで圧雪となっており歩きやすいことこの上ない。やがて行者小屋に到着。あれ、小屋がやっていない。貼り紙に「要員がコロナで入山出来ず年末年始の営業中止」と。”コロナの馬鹿野郎”とつぶやいた。さあテントを張ってアタック装備で再出発だ。アイゼンを履き替え地蔵尾根を登る。ここも圧雪で歩きやすい。下山してきた人によると、「稜線で風がきつくて降りてきた」とのこと。”よしよし経験値アップのためにはいいぞ” 森林限界を越え風がきつくなるぞ、と期待したがそれほどでもない。さらに高度を上げる。氷結はなく、確実にアイゼンの歯を効かせると歩きやすい斜面が続く。地蔵の頭に到着。吹きさらしの稜線だが、身体を持っていかれるほどの風ではなかった。幸運にもガスが上がり景色が堪能できた。遠くに富士山が見える。赤岳展望荘を過ぎて傾斜が強くなる。ここも経験値アップにはいいぞ。 やった、赤岳到着。
NKJさんは冬の赤岳は初めてで感動ひとしおとのこと。ここからは気の抜けない下りだが順調に高度を下げることができた。文三郎尾根を下りきってテン場に戻ってきた。小屋の営業はしていないが、テン場代はしっかり取られた。水とトイレが使えるからしゃあないか。この夜のテン場は無風で静かであった。
1/4 曇りのち晴れ まず中岳のコルを目指して沢筋を登る。数日降雪は無いようで、思ったほど雪の量も多くない。雪崩リスクはほぼ無しと判断しこのルートを登った。一部トレースが不明瞭なところもあったが、雪の下はしっかり固い。ありがたや。中岳のコルから阿弥陀岳の登りが今回の核心だ。(と言うほどではないが) いい感じで風とガスが強くなってきた。ロープなしで急傾斜や岩稜を登る。ピッケルの差し方も工夫して、前爪を効かせることも体感してもらった。加えて寒さのあまり「指が痛い!」ことも経験できた。(幸いすぐに回復してくれた) 阿弥陀岳に登頂した時は緊張感からの解放と”やり切った”思いでかなり興奮していたらしい。
ここから御小屋尾根が始まる。しばらく気の抜けない場所が続く。ここは余裕でクリアできたようだ。あとはひたすらゆっくり高度を下げるだけ。ここも踏み跡バッチリ。長~い尾根を歩き通し美濃戸口へと戻ってきた。お疲れさまでした。
今回は、登山路は明瞭・圧雪であったのでルーファイは不要であったものの、雪山で遭遇する基本的な場面が網羅されていたことと装備面での過不足も学ぶことができてNKJさんの経験値アップに役立ったかな。
1/3 美濃戸口(6:30)-南沢-行者小屋-地蔵尾根-赤岳-文三郎尾根-行者小屋(15:00)(テン泊)
1/4 行者小屋(6:45)-中岳コル-阿弥陀岳-御小屋尾根-美濃戸口(14:00)
(SUM記)
山行期間 | 2022.12.10〜11 |
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メンバー | ICH.S HYS ICH.H TKH TKD MTM FKM NKJ MTS TNK KBO |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | ピークハント 雪上訓練 |
冬例会雪上訓練で乗鞍岳を目指しました。
前泊で道の駅(風穴の里)で幕営し、翌日乗鞍高原第第3駐車場より11人で登り始めました。(12 月10日 8時発)
初めての本格的な雪山で緊張しましたが、積雪量はそれほどなく、諸先輩方の先導もあって進路を修正しながら順調に進んで行きました。
歩くとすぐ発汗し、ヤッケを着ていると暑いので脱ぎましたが、休憩時に止まっていると、体温が急激に下がり、行動時と休憩時の体温調整をこまめに行う必要があることを実感しました。
初日は、肩の小屋まで行き、そこで幕営。
夜は凄い風でテントが飛んでいかないかとか、足元が雪で押されて来るので埋まってしまうのではと不安でしたが、無事翌朝を迎えることが出来ました。
初日とは一変し天気が崩れて、ガスで周りの見通しも悪いので、ピークには向かわず、アイゼンを装着して、下山することになりました。(12月11日 7時発)
夜の積雪の深さが増えており、下山の際、雪を踏み抜いたり、雪の下の岩に躓いたり、うまく歩くことが出来ませんでした。アイゼンで歩く練習をもっとする必要があると感じました。
位ヶ原山荘まで下山した後、そこの斜面で、雪上訓練を行いました。
ラッセルとビレイのロープワークで腰がらみ・肩がらみの練習。
ラッセルは、積雪量がそれほどなかったので、直ぐに終わりましたが、長時間するなら、凄い運動量でもっと体力が必要がと実感しました。
ロープワークは、安定した場所でやりましたが、急斜面で雪や風が吹きつけている場面で、手袋をはめた状況なら、凄く難しいと思いました。もっと練習が必要だと感じました。
雪上訓練の後、11時30分頃に、乗鞍高原第第3駐車場に到着。
無事戻れたことにほっとしました。
先輩方ご指導頂き、ありがとうございました。
来年はもっと出来るように精進していきます。
TNK記
山行期間 | 2022/12/28-29 |
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メンバー | KIS,MTM,SUM |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | バリエーション |
2022年末には冬合宿で西穂西尾根から西穂高岳を目指した。
直前に2名の不参加が決まり、3名での山行となった。
12/28 6時半に新穂高を出発。冬山遭難対策指導の初日で、出発時にTV局に後ろ姿を収めてもらった。(TVに流れたかな?)そこからは踏み跡はあったものの、足は沈み込みなかなか歩は進まず、穂高平まで2時間弱を要した。穂高平からは西穂西尾根取付きを目指すも目の前は真っ平な雪原。ワカンで歩き始めた。雪深くさらに歩が進まない。取付きまで1km弱を約2時間要した。この先も思いやられるなあと思いながら尾根の取り付き(1400m)から登り始めた。踏み跡を示す凹みが一切ない。ひたすらラッセルが続く。膝・腰・胸ラッセルの繰り返し。
年始にNGSパーティが同ルートを予定しているので、少しでも踏み跡を残そうと標高を上げるべく頑張るが、なかなか稼げない。格闘4時間、1730mで下山を決めた。 [翌日ロープウェーで上がり、西穂に出来るだけ近づくために。](NGSパーティごめんなさい) 下山して穂高平避難小屋で一夜を過ごした。夕食を終えくつろいでいると、数名が小屋に入ってきた。聞き覚えのある声だ。槍ヶ岳を目指していたSZKパーティだ。ラッセル敗退されたとのこと。ここで泊まるつもりで下山してきたそうだが、我々の4テンとR大学の4テンで余地なし。ごめんなさい。温かい飲み物をご馳走してSZKパーティは新穂高まで下山。
12/29 ロープウェーの始発に間に合うように小屋を出発。風が強くなるとの予報であったが、少し甘くみていた。11時前に西穂山荘着。ここまで樹林帯で風はほぼ無かったが、この先は森林限界も越え強風が吹き荒れていた。アイゼンを付け、行けるところまで行こうと出発した。丸山までは標布があり強風ながら順調に進めた。丸山から先は視程も下がりルーファイしながら進む。やがて爆風になりこれ以上進むと下山こ支障がでるかもと判断し2530mで下山決定。あわよくば独標とも考えたが、はるか彼方であった。
冬合宿は2期続けてラッセル敗退。残念!
12/28:新穂高(6:30)-穂高平(8:30)-西尾根取付(10:30)-最高点1730m(14:30)-穂高平避難小屋(泊)
12/29:小屋発(6:20)-新穂高(休憩)-ロープウエー-西穂山荘-丸山-最高点2530m(12:10)-下山
(SUM記)
山行期間 | 2022/12.24~12/25 |
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メンバー | ICH.H ICH.S |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | 積雪期アルパインクライミング |
低気圧が3つ並び大寒波が来ていると世間で言われる中。行くかどうか悩んだが、やっぱり行く事にした。
例え敗退としても、ラッセルトレーニングになるはず。
12/24 3時 船山十字路に到着。車の外気温は−11℃になっていた。山頂は何度だ?考えないことにした
大寒波の影響を感じて、嫌な予感。
出発準備をしていると早くも下山してくる人が、アイスに来たがラッセルで敗退してきたとの事。先行き不安だか、とにかく行ける所まで行こうと6時に船山十字路を出発。
分かりにくいと本に書いてあった阿弥陀岳南陵の取り付きは意外にも分かりやすく、夏はもはやバリエーションルートではないとどこかの本に書かれていた通り、南陵(一般ルートではありません)と道標まて立ててくれている。
ずっとかなり上まで赤標布もあった。
人気の入門ルートのはずだが、今日はソロの男性1人と私たちの3人だけだった。ソロの男性が先行されておりありがたくトレースを追わせてもらう。
この男性は日帰り装備だったそうで途中で無理だと下山されて来られた。
そこから2人でラッセル。
あまりの寒さとラッセルで疲れ13時無名峰辺りで1泊。
今までの山行で1番寒く感じたぐらい。テントの中て色々着込んでガスをつけていても寒くて仕方なかった。
12/25
寒くて何度も目が覚めた。
あまり夜は雪は降らなかったようだ。
しかし、この雪で2人でラッセルしながら行けるかどうか微妙だ。
かなり入山前に降雪があった後なので、トラバースの部分とルンゼの雪崩も心配だ。
しかし、状態を見に行ってみようと言う事になり出発準備をしているとガイドの方がお客さんを連れて登って来られた。
ガイドさんと雪崩の危険性の話をしてこの雪では難しいかもしれないねと話をする。
ここからガイドさんと3人でラッセルを交代しながら進む。
行ける所までと思っていたが、すこし可能性が出てきた。
順調に進むことができ。気がつけばP3の岩峰。左を巻く。
トラバース部分もルンゼも風が強いせいもあるのか?あんなに雪が多かったのに、ここにはあまり雪は積もっていず、雪崩そうな感じはない。
すんなりトラバースを通過。
ルンゼに入口には、ワイヤーのビレイポイントがあった。いい目印だ。
そこで、セルフをとり、ロープを出し準備した。
今回は50mロープ一本にアイス用バイルを1人一本
ルンゼの雪は少なく、アイスの部分もあり、ロープはあったほうが安全だと思った。
アイスの部分は氷が硬くバイルで良かったと思う。ルンゼは雪が多い方が登りやすいようだ
雪も少なくスノーバーも使えず、支点を取れそうな岩もなく、25mでルンゼの真ん中の岩に小さなピナクルがありそこで、ICH.Hを引き上げ。
寒くて指が凍傷になるかと思いながら引き上げる。
ICH.Hも凍えながら登ってきた。
あと25mそのまま登ってもらう方がスムーズなので次はI C H.Hリード
ルンゼを抜けもうロープは必要なかったが、寒すぎてそのままコンテで歩く。
ルンゼを抜けたらすぐに頂上だと思っていたら、意外と少しそこから歩き、少し簡単な岩を登ったら頂上だった。
ガスもあり、苦労した割には何の展望もない頂上で真っ白な写真だけ撮りすぐに下山した。
下山は長い御小屋尾根。
御小屋尾根の下りが急だとあったが、御小屋尾根はこの寒波でも沢山の人が登って来ておりトレースはばっちりだった。
しかし長い御小屋尾根には疲れた。
標高が少し下がると青空がみえてきた。
身体も温まり生き返った。
トレースがあると1日でも抜けられるルートだか、今回のように大寒波で雪の多い中でも、2日あったので何とか抜ける事が出来た。
初見のルートを自分達でラッセルしながら登頂出来たのはいい経験ができた。
山行期間 | 2022/12/20 |
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メンバー | SOT TKD |
山行地域 | 中央アルプス |
山行スタイル | 積雪期アルパインクライミング |
冬季登攀の経験を積むため、宝剣岳のサギダル尾根を登ってきました。張り切って始発のロープウェイに乗り、千畳敷へ。
山行2日前に寒波がきていたため天気の悪い日が続き、気温も低下傾向でしたが、我々の入山日は運良く快晴。風は強いとの予報でしたが、登山開始時は無風でした。
9:50「なんという幸運!」と喜び勇んで神社の裏手からサギダル尾根を目指しますが、ここ数日で一気に積雪量が増えていたようで、思いっきりズボります。想定外の鬼ラッセルを強いられる事に。一番乗りを目指したのが裏目に出たのか、それなりの急斜面を延々ラッセルとなりました。少し別のルート(尾根筋)からサギダル尾根の取付に登ってくる他の登山者がおり、どうも取付に効率良く辿り着くにはそちらの方が良さそうなのですが、植生の上を歩いているようでもあり、よくわかりませんでした。そんなこんなで結局、別のルートから来た単独の方(フリーソロで登っていった)が一番乗りで、我々は待ち時間無しの2番乗りで取付に到着できました。
特に休憩もとらず、顕著なピナクルに支点構築して登攀開始。
1P目:TKDリード
すぐそばにワイヤーがFIXされている岩尾根を登ります。登りはじめは易しく、ピナクルや立木でランナーをとります。中盤あたりが核心。そこには残地ハーケンが3つありました。浅いクラックもあるのでキャメロット#0.5も使いました。使わなくても良いけど。フットホールドが気持ち悪くて緊張します。ちょっとしたボルダームーブで解決し、ロープ半分出たあたりで終了。横向きに張られたワイヤーでビレイ点を作りました。
2P目:SOTさんリード
一転して雪稜登攀になります。立木も多く、中間支点をとるのに困ることはありません。それらも使いながらスルスルと上がっていき、もう少しだけ上がればサギタルの頭という所でピッチを切ります。上がりすぎると平坦な場所となり、支点構築が難しくなります。
というわけで登攀終了。2P目終了点から少し上がるだけで安定して立てる平坦な場所になり、もうロープも必要ありません。
1P目を登り出した頃から風が出てきて、どんどん強まっていきました。登攀中はかなり寒かったです。サギダルの頭でロープを片付けましたが、常に強風が吹きつけてきて、寒すぎてとてもじゃないけど休憩などできませんでした。
さてあとは宝剣岳への縦走だ、と思ったのですが、時計を確認するとなんと13:30。取付で時間を確認しなかったけれど、どうも序盤のラッセルで思った以上に時間を使っていたらしく、登攀開始時点で12:00ぐらいになっていたようでした。
宝剣岳へ行く事を楽しみにしていたのですが、最終ロープウェイの時間が気になるため断念し、極楽平から降りてしまうことに決定。
あとはトレースを踏んで帰るだけと思っていたのに、うまくトレースを見つけられず、ちょっと変なところを適当に降りてしまった結果行き詰まり、1回懸垂下降しました。登りで極楽平方面に行く人がいたので、すぐにトレースを見つけられるだろうと思っていたのが甘かった。どうも極楽平よりももっと右、サギタル尾根寄りのところにトレースが付いているのが、下から見て確認できました。その後は無事にトレースに乗って、千畳敷ロープウェイ駅に帰着したのでした。
山行期間 | 2022/11/19-20 |
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メンバー | MTM, MZN, SUM |
山行地域 | 北アルプス 立山 |
山行スタイル | 雪訓,ピークハント |
今冬初の雪山・雪訓に立山へ行ってきた。少し前まで雪が少なく実施が危ぶまれたが、直前にまとまった降雪がありなんとか実施できた。
11/19 快晴
順調に室堂に到着(DOISさん、チケット購入時はお世話になりました)う~ん雪が少ない。
雷鳥沢に到着後テントを設営し雪上訓練開始。雪不足であったが、予定していた項目の手順の確認をすることができ有意義であった。[スノーバーを打ち込んでも地面! しゃあないなあ(泣)]
実施項目:滑落停止・スタンディングアックスビレイ・クレバス落下を想定した確保と1/3引上げ・小枝での支点構築・雪崩捜索 等々
雪訓が終了してくつろいでいると、富士の折立の下部に人影が見えた。雄山から周回縦走しているDOIS、DOIA夫妻だ。時間的に厳しいので大走りを下ってくるだろう。やがて、2人の姿は大走りに移り、4時前に雷鳥沢に到着。
その夜は、2パーティー合同鍋で更けていった。
11/20 曇りのち雪
昨夜も晴天できれいな星空であったが、出発する頃には曇りがちとなり今後の降雪が見込まれる天候に変わっていった。6時ヘッデンで行動開始。DOIS,DOIA夫妻も一緒に。(←2日連続の雄山へ) 室堂を過ぎ一の越の辺りでは雪と風が強くなってきた。
9時過ぎ、雄山登頂。残念ながら風雪の山頂で展望得られず。
下山時、CLが両もも攣ってしまったのはご愛嬌。
雪山シーズン始まります。安全に熱く登りましょう。
11/19 室堂-雷鳥沢-雪上訓練-鍋P
11/20 雷鳥沢(6:00)-室堂-一の越-雄山-室堂
(SUM記)
山行期間 | 2022 11月9日 |
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メンバー | DTE ICK(S) HYS |
山行地域 | 香落峡 |
山行スタイル | クライミング |
念願の初名張です。近所のボルダリングジムから始まった私のクライミング。
まさか名張でクラックを経験出来る日が来るなんて。
感想から言わせて下さい。本当に、クラックってこんなに面白いんですね!!
難しいです。難しすぎます。。登り方が分からない。全然うまく登れません。。
手も痛いし、足も痛い。何より怖いし、直ぐにヨレヨレ。。心身共にズタボロです 笑。
全然登らせて貰えません。何なんですか。奥が深すぎます。
もう、それが堪りません。すんごく面白い。
始めて近所のボルダリングジムでクライミングを経験したあの日のウキウキを思い出しました。
本当に子供の頃に感じたドキドキ、ワクワク。上手く表現出来ませんが、本当にそんな感じ。
感想は一先ず置いておき、レポート行きます。
天気も快晴。クライミング日和。この日の為に同期と一緒にウェーダーも購入し、気持ちを躍らせて参りました。
【Crack Baby 5.7】
先ずはDTEさん
落ち着いたムーブでアッサリとトップロープを掛けて下さいました!
ハンドジャムのやり方を教えて頂き、いざ、トライ。
なんとか壁にしがみ付きます。
フットジャムが上手く出来ません・・。これまたアドバイスを頂きながら、なるべく足の甲を垂直に立てて割れ目に押し込み、膝を内側に捩じりながら立ちこみます。アドバイスのお陰で少し上半身に掛かる負荷を減らすことが出来ました。でも余裕がないので、腰が壁から離れてしまいます。。
ルートの中間部から右のクラックも使い何とかトップアウト。
カムを挟みながらながら登っていくなんて。。まだまだ精進が必要です。頑張ります。
次に、【名張入門 5.9】
こちらは如何にも難しそうな絶妙なワイドサイズ。離陸できるのか?嫌だな・・。と登る前の正直な感想。
DTEさんは絶妙な足使いで上がっていかれます。
スタートは下部が開いており、上に行くほど狭くなっています。左上半身の肘と手のひら、左下半身の足裏と腿膝を両サイドの岩に押し付けながらほとんど左半身のフリクションのみで、右足は左壁面を足の甲で覆う様にバランスを取りながらフリクションを効かせるようにして登っていきます。このルート、下部と上部で2つの岩が連なる形でルートが形成されていますが、上部の岩のちょうど中間部にあたる少しワイドに広がっている部分が核心部でしょうか?
美しいです。すごいな。自分もあんな登りがしたい。頑張ります。
次に同期がトライ。
お互い殆ど経験の無いクラック。相方は始めての名張か?と疑うほどの足使いです。
特に下部での右足の足使いなんか絶妙でした。
上手いじゃないか!!焦ります(笑)相方よ。もう少しアタフタしてくれよ。焦るじゃないか(笑)
心の中で悪い自分が出てきます(笑)
でも最高です。いつも前を走る頼もしい相方の背中を見て、自分も鼓舞されます。
互いに切磋琢磨出来る同期が居てることに胸躍ります。これからどんな世界を一緒に見れるんだろう。
そう考えるだけで、ウキウキします。楽しみです。その為にも頑張らないと。
少し場所を移動して、【マシュマロマン 5.10a】
先ほどのルートとは打って変ってもう様子が違います。真っすぐに上部まで美しく走るクラック25m。
圧巻です。こんなところ登れるのかしら。。怖っ。。
こちらもDTEさんがトップロープを張って下さいます。ありがとうございます(:_;)
きっと難しいだろうなと思われる下部の部分。
ルート右側のフェイスからクラックに荷重を移していく部分が自分にとっては一つ目の核心だろうなと感じていました。DTEさんのムーブを見ていると細いクラックに左足のつま先を入れ、美しくクラックに荷重を移動されてました。
このルートの核心部は右側がハングになってる少し下部の辺りでしょうか?
この部分はクラックの幅が女子にはまた苦しそうな幅。。
わたしもかなり苦戦しましたが、DTEさんのアドバイスで左手拳はフィスト、下から突っ込む形で肩まで左上半身を入れて、手首と肘の間の筋肉を張らせながら、左下半身のフリクションも効かせながら体を少しずつ上部にズラして登っていくイメージでした。私の場合は腕の太さでなんとかフリクション効かせる事が出来ましたが細い方には厳しそうです。。
核心を超えると右クラックにギャスを効かせる事も出来ますし、上部のクラック内部はポジティブな岩を持てる様になるので少し楽になる様子でしょうか。ただ、高度感と下部から登ってきた疲れも出てくるので壁の形状以上に感じるグレード感は辛くなってくると思います。
自分がカムを挟みながら登れる日は来るのでしょうか・・。チキンハートな私はもっと精神的な鍛錬が必要そう。
よし、頑張ろう。
最後に【SURF RIDER】にトライしてみましたが、なんじゃこれ(笑)
フィンガークラックの5.10c
訳が分かりませんでした(笑)
初めての名張、本当に楽しませて頂きました。
同じクライミングでもこんなにも違うんだ。出来ない事がこんなにも楽しい。
クラックの奥深さに胸が躍りました。
ボルダーから始まった私のクライミング。
泉州に入会して、フリー、マルチ、クラック、アルパインと・・・
本当に沢山の先輩方のお陰で、私の山の世界が広がっていきます。本当に皆様ありがとうございます。
20代半ばでボルダリングを始め。経歴の割にはグレードも上がらない。
母親になってから、余力を持たせながらクライミングを続けている自分が居ました。。
そういえば、昔のわたしはもっと熱い登りをしていたな。
全力でトライし、落ちても落ちても、果敢にチャレンジして諦めなかった。
いつの間にか、そんな泥臭い自分を見せる事が恥ずかしくなってしまっていたのかもしれません。
しょうも無いプライドだな。。
クライミングの魅力、美しさはグレードの高い低いに関わらず、クライマーが各々の限界グレードに果敢にチャレンジし、壁に向き合うその姿だなと感じます。
クラックの難しさを前に、クライミングを始めた頃の自分を思い出させて貰いました。
ジムでも岩場でも、この人の登り、熱いなって人はかっこいい。
自分もそんな熱い登りをしたい。そう思わせてくれる本当に素敵な一日でした。
そして、もしこのブログを見て何かの理由で入会に踏み込めない方が居たとしたら是非その一歩踏み出して欲しいです。その扉の向こう側にはきっと素敵な仲間と世界が待っているかと。是非、私たちと素敵な時間を共有しましょう。
記 HYS
山行期間 | 2022/10/29 |
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メンバー | OSM(CL),SMD(SL),MTM |
山行地域 | 南紀 |
山行スタイル | 沢登 |
今年最後の沢登に滝本本谷へ行ってきました。
スタート時の気温は9℃で、これから水に入る事に少し躊躇してしまったが、天気もよく歩き出すと寒さを感じる事もなかったです。
スタートより10分程で宝竜滝に到着。50mの滝が2段連なる大変立派な滝です。一ノ滝はすぐ脇の左岸から巻きましたが結構悪く、ロープを2ピッチ出したがもっと楽なルートがあると思います。
大きな滝が多く、濡れたくないという事を抜きにしても滝を直登する事はできなかったが、とにかく壮観でした。
燈明滝
白滝
最後は気持ちの良いナメ歩きが続き、ボタバ谷で遡行終了。
鹿よけのネット沿いに歩き、途中から巡視路を使って下山しました。
良い沢だったので今度はお隣の北谷にも是非行ってみたいと思います。
山行期間 | 2022/10/27 |
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メンバー | SUM TKH NKJ FKM |
山行地域 | 大峰系 |
山行スタイル | ピークハント |
山岳会入会前から行きたかったバリゴヤの頭。
今回念願がかない先輩、同期4人でいくことになった。
10月27日 離阪。
みたらい渓谷の紅葉を横目にみながらモジキ谷駐車場に到着。
今回はルーファイと、ロープ確保を目的とすするため、出発前に
シュリンゲで作るチェストハーネス、シットハーネスのレクチャーを受ける。
わかったつもりでも一度外すと頭が???歳を感じる。
8時50分スタート。とりつきまではCLが引率するもそこからは30分を目安に先頭交代して進む。
地図の等高線と自分の感じる等高線の間隔とのずれがないか確かめながら歩いた。
前方を見渡すと、思った以上に票布があり、ルーファイには困らない。
途中T字路に差し掛かる。両方しっかりした踏跡。ピストンなので帰りに道を持参した票布をつけた。
10時 標高1200のところで小休憩。
ここは広尾根の裾。ここから急登になる。広尾根は登りは狭くなっていくから迷うことは少ないが、帰りは広がっている分、尾根を間違えたり違う方向に下りたりする危険もあり。
時折、後ろを振り返り、登ってきた道、景色を振り返るようにと指示を受ける。
私が先頭を歩いていた時、ほんの少し景色がひらけ、右側になにか展望のよさげなところに着きそうな予感。
「ちょっとよっていいですか~。」と着いたところはなんと強力の頭!
思いもよらぬところに強力の頭があったのでびっくり!
しばしここで休憩。
ここからバリゴヤまで一度下る。
ここの下りでシットハーネスを使いセルフビレイで降りる練習を行う。
降りたところは標高1515のコル。風が通り過ぎるので寒く感じる。
あとは、地図通り、偽ピークをすぎ12時10分バリゴヤの頭に到着。
情報とおり、展望のないピークでみんな笑顔で記念撮影。
下山途中でトラバースを想定してのチェストハーネスで確保の練習。
そして広尾根に突入。登りはスムーズに票布をみちけられたが、下山時は目をこらさない票布が見つけにくく、行きと帰りでは
かなり違うと実感。
それでも票布を見つけるのに、みんなで協力しながら広尾根を終了。あとはしっかりした踏跡の道でもうすぐ到着。
機嫌よく、みんな進んでいると最後尾のCLかたストップがかかる。
なんと、最初に下山の際に間違うかもしれないということでつけたT字路の票布。
ここを注意深く見ておらず、そのまま踏み固められた道を直進してしうという(泣)
しかも、前三人誰も気づかなかったという失態。
私自身、もう着くという安心感から注意散漫になっていたことを反省した。
15時44分下山
山行期間 | 2022年10月25日 |
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メンバー | HYS、ICK(S)、ICK(H) |
山行地域 | 鈴鹿山系 御在所岳 |
山行スタイル | マルチピッチクライミング |
山行期間 | 10月23日 |
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メンバー | ICh YMZ TKD DTe 会員外 |
山行地域 | 鈴鹿 |
山行スタイル | フリークライミング |
前回それぞれ宿題を作った椿岩に、みんなでワイワイ行ってきました。
宿題を作らない日は来るのでしょうか
道に迷って岩場に着くと、すでにYMZさんがケイブマン5.11bcにヌンチャクをかけ中でした。
日中はコンディション最高でYMZさん、会員外さんも無事にケイブマンをRP、
IChさんも燃えよドラゴンズ5.10cをRP。
そしてこの日のダークホースはTKDさん…
アトランタ5.11aを2撃したあと、いい感じ5.11aをオンサイト、
そしてケイブマンもフラッシュ!!されました。もっと限界グレードでもがくTKDさんを見てみたいです!
私はマタマタ5.9?が2日目にして終わらず、
ガバタコが3個とれました。。ガバの持ち方が下手くそで核心ムーブ前に吸われすぎでした。
皆さん、後輩はゴリゴリと強くなっています!頑張りましょう!
山行期間 | 2022/10/8(夜)~10/11(日) |
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メンバー | NGS SUM YSD TKH |
山行地域 | 奥穂高岳 南稜 |
山行スタイル | バリエーション |
10月8日(土)夜、離阪。あかんだな駐車場にて仮眠。
10月9日(日)4:30起床。5時すぎにタクシーで上高地に向かう。バスなら40~50分かかるところを、タクシーだと約20分で到着することができた。料金は約6000円。岳沢小屋について少し休憩をとる。その後、岳沢とキャンプ地の間の沢を詰めて登っていくが、大小さまざまな岩がゴロゴロしていて歩きにくい。さらに浮石が多くまったく油断できない。
OLYMPUS DIGITAL CAME
かすかな踏み跡をたよりにぐんぐんと高度を上げていく。岳沢小屋を出発したのは8時ころ。しかし、12時すぎにポツポツと雨が降り出した、と思ったらみぞれ混じりの雪だった。えっ!まだ半分もきてないのに。。。予想していたより降り出しが早い。しかも、激しく降ってきた。これはマズイ!と思ったが少し小雨になってきたので先へ進む事にする。
前に行った人の記録などを読んでいたが、現地に行くとなぜか混乱する。おまけにガスって先があまりよく見えない。右ルンゼからハイマツの藪漕ぎをして草付きルンゼに出たかったがおそらく中央ルンゼをのぼってきた様子。途中で気づき、右ルンゼへ行こうとして懸垂で一旦降りようとしたらハイマツ帯に顔から突っ込んでしまい、あやうく口の中にハイマツが入るところだった。想定外の懸垂。50mロープで良かった。30mだったら足りなかったかもしれない。
なんとか草付きルンゼに出れたと思う。その先は、草やハイマツを掴みたおしてなんとかモノリス岩までたどり着く。すでに、雪がうっすらつきはじめて、岩も凍っているところがあり、すごく怖かった。何度もロープを出してもらったり、お助けスリングを出してもらったりして、南稜の頭の手前の広いガレガレを登っているときには、日も暮れ真っ暗な中ヘッドランプをつけ、雪の中を黙々と登り続けた。南稜の頭でアイゼンを着ける。装備に軽アイゼンを追加しておいて良かった。慎重に穂高岳山荘まで下りテント場に着いたのは19:30を少し過ぎていた。予定より随分オーバーしてしまった。
夜中中雨が降り、寒さが堪える。しかし、雨が降ってくれたおかげで雪は解け、次の日はアイゼン無しで下山する事ができた。全身はびしょ濡れだけど。。。
今回、悪天候の中での登攀、寒さや濡れへのストレスなどたくさんのハードルがありましたが、とても充実した山行でした。また一度、天気の良い日に行ったみたい!と思える、しんどいけど、楽しい山行でした。
一緒に行ってくださったNGSさん、SUMさん、YSDさん、ありがとうございました。
<行動記録>
10/9 あかんだな駐車場 5:10→ 上高地 5:30→ 岳沢小屋 7:50 → 南稜の頭 18:10 → 穂高岳山荘テント場 19:30
10/10 テント場 6:00→ 涸沢小屋 7:40 → 横尾 10:20 → あかんだな駐車場 14時すぎ
TKH記 以上
山行期間 | 2022年10月1日 |
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メンバー | YMZ(CL)、ABE(SL)、ICH(H) |
山行地域 | 鈴鹿山系 御在所岳 |
山行スタイル | フリークライミング |
今年の6月ごろにABEさんから「御在所の中尾根バットレス、カリフォルニア・ドリーミングへ行きたい」という話があり、今回計画することにしました。このルートは6ピッチあるルートですが、今回は3P目登攀後、懸垂で下りる計画にしました。カリフォルニア・ドリーミングは全員初見です。
前夜に大阪を出発して某駐車場で仮眠。翌朝4時起床。登山道入り口の駐車場を4時40分に出発。ヘッドランプ目つけて藤内小屋まで歩きます。約1年ぶりの御在所です。去年、前尾根を2回登りました。どちらも雨の日でした。しかし、今回は晴れです。快適にクライミングができること思い描いて藤内小屋を通過して取付きへ向かいます。藤内沢出合から登山道を外れて、左側の踏み跡を辿って登っていきます。少し登ると、大きな岩の塊が目の前に見えてくるので、左岸側を登っていきます。少しすると一の壁に到着。一の壁を通り過ぎると中尾根バットレスに到着です。
今回は、取付きに荷物をデポして全員空荷で登ります。3人なのでダブルロープで、YMZがリードで登ります。ルートは1、3Pは10a、2Pが10bとなります。すべてスラブのルートになります。
1P 左側のクラックを使って右のフェースに移りますが、水が流れてきており左半身が濡れてしまいます。靴も濡れたので、フェースに移る時に足が滑らないか緊張しました。ズボンの裾で靴裏を拭いて登っていきます。その後は特に問題なく登っていきます。
2P 今回はオリジナルルートではなく、10bのウインドサーファーというルートを登りました。出足はフレークを使って登りますが、ビレイが少し邪魔をして登りにくかったです。こちらもスラブですが、中間部以降は手がなくなるので、足にじわっと体重を掛けて登っていきます。残念ながら、この2Pで1度フォールしてしまいました・・・残念です!その後は気を取り直して登りますが、最終ピンから終了点までピン間隔が遠かったです。これもスラブルートに多いですね。下の二人をビレイしていると、ザックをデポした所にカラスがいるのを見つけました。ABEさんのザックから食料のみを奪っていったようです。
3P ビレイ点から一度左のクラックに近づいて、そこから右上に登っていきます。右上に登っていくところでレストをしていると、足が滑ってまたもフォール。ため息がでました。終了点付近が少し難しく感じました。手も足も細かい印象です。
その後、終了点から懸垂2回で取付きに到着。完全に貸し切り状態での登攀でした。オンサイトできませんでしたが、次回は必ずRPしたいと思いました。その時は最終6Pまでいきます!
軽食と水分補給をして、次は中尾根を登攀します。バットレス基部から少し下りた所を左側の踏み跡を辿ってトラバースをします。ちょっとした岩登りをしてP4の1P目の取付きに到着です。ここからは懸垂をするP3まではICHさんがリード、P2はABEさんがリード、最終P1はYMZがリードにしました。また、リードは空荷で登攀。フォローが荷物を担ぎます。登攀に必要ない装備は、P4取付きまでの間にデポしました。最後のP1は15時までにP2の登攀を終えていることを条件としました。ABEさんは、2回中尾根を登っておられP1は1回だけ登っておられます。ICHさんと私は初見です。
P4 1P目 出足はクラックです。フェースにもホールドがあり快適に登れそうです。しかし、中間部でテンション。やはりプロテクションに不安があるようでした。その後は、快適に登られていました。
P4 2P目 ここは快適に気持ち良さそうに登っておられました。少し緊張がとけた様子です。プロテクションもバッチリでした。
P3 下部はホールドが豊富にあり、快適に花崗岩のクライミングが楽しめます。上部はチムニーですが、問題なくスムーズに抜けておられました。登攀後、P2取付きまで懸垂1回しました。ロープ1本で届きます。ICHさんは、また中尾根に来てクラックの練習をしたいそうです。
P2 1P目 ここからABEさんにリードを交代します。取付きが崩壊しており、左側にトラバースをして登りますが、剝がれそうなフレークを使っていきます。一段下がれば楽にトラバースできます。その後、カンテから右上に登っていきます。
P2 2P目 一旦右上に登ってから左側に戻って登っていきます。右へ左へという感じでしょうか。おにぎりへの直上手前でピッチを切ってしまいました。ロープの流れを気にしたそうです。
P2 3P目 P2の核心部です。細かいホールドとクラックを使って登る感じです。おにぎりと呼ばれている岩に直上します。この時点で15時になってなかったのでP1取付きまで懸垂で下ります。
P1 クラックを直上するルートです。下部はフェースのホールドを使います。その後チムニーに入って登りますが、登っていくと狭くなってくるので、フェース面に出るまで苦労しました。チムニーの中も濡れて苔ていたので気持ち悪かったです。しかし、カムでプロテクションも取れるので安心して登ることができました。終了点手前も少しクラックが広くなりますが、フェースを上手く使いながら問題なく登れました。ABEさんは、フォローで軽々と登ってこられたので、次回は頑張ってリードしてください。取付きから懸垂でP1取付きへ。ロープを落とす時に、岩角にロープが引っ掛かり落とせなくなってしまった。一瞬登り返すか、残置するか悩んだそうだが、角度を変えてロープをはたけば何とか取れたので安心した。その後、3回懸垂してザックをデポした所に到着。時間も遅かったので少し急いで下山した。藤内小屋に17時50分、駐車地に18時10分に到着。よく考えたら13時間行動になっていた。
今回の中尾根では、P1までの登攀を目標にしていたので、成し遂げることができて良かったです。名張や堡塁岩でクラックを登っている成果で、プロテクションを取ることがなれてきていることが実感できました。クラックは苦手意識はありますが、今後マルチへ行くのならクラックは避けてはいけないと思ってます。技術の向上のために、トレーニングに励みたいと思います。
山行期間 | 2022/9/22~9/25 |
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メンバー | SUM NGS MTM TKH |
山行地域 | 北穂高岳 東陵 |
山行スタイル | バリエーション |
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当初は前穂北尾根と北穂東陵の予定でしたが、天候の都合で北穂東陵のみの山行となりました。
9/22 離阪。雨はまだ降っていなかったが台風の影響でこの先降ってくることは覚悟済み。
9/23 あかんだな駐車場に着くころには雨。さすがに駐車場は満車とはいかず半分程度か。
始発のバス(6:20)にのる。めずらしく、バスもガラガラ。
上高地からは雨の中をひたすら歩く。涸沢に着くころには全身びしょ濡れ。テント設営後すぐに次の日の前穂にそなえ、とりつきの確認に行く。ヘリポートの横手からのぼっていき「5.6のコル」と書かれた岩を発見。雨もひどくなってきたのでテントに戻り作戦会議。次の日も雨が残りそうなので前穂はあきらめ北穂東陵を前倒しすることにする。SUMリーダーが16時の天気予報を書いてくださり感謝感謝です。
9/24 4;30起床すると夜中ずっと降っていた雨があがり晴れ間もでてきている。なんとか北穂にいけるかな。濡れたテントや荷物を乾かす作業後8:30頃から出発。南陵との分岐までは問題なし。それからがちょっと(⁉)怖かった。ザレているところをトラバースしたり、浮石だらけのところを登ったりと。。。それもルーファイしながらなのでストレスは大きい。と、言っても私はみんなの後ろをついていくだけだったけど。。。先頭をいってくれたMTMさんはすごいと思った。
核心部「ゴジラの背」ではNGSさんがスイスイと前をゆきルートの確認をしてくださる。MTMさんと私はSUMリーダーの指示にしたがい準備を始める。4人が無事に通過するには1時間弱を要した。その後もクライミングチックな登りが続き北穂山荘のテラス裏に出た時はうれしかった。すごく。
山頂はそのすぐ上。
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山頂からは槍ヶ岳、常念岳、前穂高岳、奥穂高岳などが見渡せてすばらしい景色でした。天候にも恵まれました。下山時、南陵を下っていると見知らぬ男性から「ゴジラの背、見えてましたよー。すごいですねー。」と、声をかけられました。「そんなことないですよ。」と、言いつつもちょっとドヤ顔の私。ウフフ。
今回入門コースといえどもこのようなバリエーションを楽しめたのは、SUMリーダー、NGSさん、MTMさんという仲間のおかげです。本当にありがとうございました。
最後に。4人の汗と荷物臭で車の中に異臭が。。。SUM号、ゴメンナサイ!
<行動記録>
9/23 上高地7:00ー横尾9:40ー涸沢12:25
9/24 涸沢8:30ーゴジラの背12:00ー北穂山頂14:10ー涸沢16:15
9/25 涸沢6:00ー横尾7:40ー上高地10:00
以上 TKH記