山行期間 | 2023/1/10 |
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メンバー | SOT BAN TKD |
山行地域 | 比良山系 |
山行スタイル | 積雪期アルパインクライミング |
去年に連れてきていただいた堂満岳中央稜に、今年も行ってきました。アプローチや登攀内容も分かっているので気楽な気持ちで臨みます。正直、ナメてました。そしてナメられた堂満岳から手痛いしっぺ返しを喰らうことになったのでした。
9:35にイン谷口の駐車場を出発。気温は高めですが天気が今ひとつで、雪が沢山降っていましたが、駐車場にはほとんど積雪がなかったので、あまり雪が無いかもしれないと思っていました。
40分ほど歩いて、中央稜への取り付きに向かう堰堤に到着。このあたりまで来ると想像以上に積雪していて、膝ラッセルぐらいになるかと思いましたが、意外なことに堂満ルンゼにはトレースがありました。
15分ほどルンゼを登っていくと、先行する2人パーティを発見。ちょうど中央稜の取付きのところで追いついたため、ラッセルのお礼を言います。その方たちはそのまま堂満ルンゼを登るつもりだとの事でした。
11:00頃、早速ロープを出して登攀開始です。
今回は3人パーティなので、1〜3PをTKDが、4〜5PをSOTさんがリードする事に。
1P:出だしが難しいのは分かっていましたが、去年はあったはず(?)の太めの木が無くなっていて、手がかり足がかりが乏しい。仕方なくカム#0.5でランナーをとり離陸を試みますが、雪が多いだけで全然締まっておらず、アックスが決まりません。それなら、と岩を手で持ちますが、岩に薄く氷が付いていてツルツルツルツル滑って持てません。
メチャクチャ悪かったです。なんとか突破できましたが、かなり時間を使ってしまいました。
2P:岩稜を直登もできるようですが、左から巻き気味に登ります。このピッチは余裕だと思っていましたが、一部クライムダウンしないといけない場所があり、そこが今回は超怖かったです。
3P:このピッチは雪稜を歩くだけなので、ようやく楽をする事ができました。
まだ半分くらいなのに、全員ヘトヘトで精神的に消耗していました。
4P:ここからSOTさんのリードに変わりました。チムニーに入っていくためにトラバースし、チムニー直前まで。とにかくアックスが効かず、ランニングもまともにとれません。少し被って感じる岩を乗っこすところが核心で、手も足も相当気持ち悪くて怖かったです。
5P:ハイライトのチムニー。相変わらず全然アックスが効かないので、想定以上に辛い登りになったようです。ここは足場は探せばあるので、ステミングを意識して登ると良いです。終了直前がランニングとれずに怖いため、今回は右寄りに木登りを交えて突破となりました。
あとは少し歩いて登ればルンゼと合流できます。
登攀終了した時には16:00前になっていたので、堂満岳頂上には登らず、堂満ルンゼを下りることにしました。ササーッと滑り降りられたら、と思っていましたが、絶対に無理だろという傾斜だったので、クライムダウンでゆっくり下りました。結局、ルンゼを上がると言っていた2人パーティは撤退したようで、ルンゼに踏み跡は全然ありませんでした。
SOTさんは何度も堂満ルンゼに来ていますが、これまでで一番雪の量が多かったとの事。
なんとか暗くなる前に駐車場に到着。
雪の量とか状態で、難易度が大きく変わることを実感した山行になりました。
堂満岳中央稜、ナメたらアカン!