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ネパール カラパタール エベレスト街道Ⅱ 23年01月26日

山行期間 2022年10月29日~11月20日
メンバー ONG、NSM、MRN、SGM、KWI(OB)、HIN(会員外)、YSZ
山行地域 ネパール エベレスト街道
山行スタイル 高所トレッキング

 

11月10日、ゴラクシェプ~ぺリチェ(4240m)、今日からルクラを目指し下山です、当初トクラ泊の予定でしたが、出発後しばらくしてから、OBの方からこのペースなら3日で下る予定コースを2日で行けるだろうと提案があり、予定変更しペリチェ泊となりました。途中から往路とは別ルートの谷筋の開放的な道を歩きます。ペリチェ泊

11月11日、ペリチェ~クムジュン(3790m)、前半は下だり、後半はひたすら登ります、日没ぎりぎりにロッジに到着、今回のトレッキングで1番歩いた日になります。皆さん72歳以上ですが、トレッキングの疲れが溜まってきている後半に、これだけ踏ん張りのできる精神力と体力に、やはり若いころの鍛え方が違うんだと感じいりました。そしてガイドが「日本人でこのコースを2日で行った人はいないよ」と感心していました。夕食は日本食が恋しくなっている私たちのために、ガイドが厨房を借り日本食を作ってくれ、みんな大喜びです。クムジュン泊

11月12日、クムジュン~パクディン(2610m)、標高が下がったことや寒さもましになり、身体がどんどん楽になってきます。日中は暖かく休憩ものんびりとした気分でお茶をいただきます。

11月13日、パクディン~ルクラ(2850m)、素晴らしいメンバーとガイド、ポーターに恵まれ、ルクラに無事に下山しました。

11月14日、ルクラ~マンタリ、今日で大自然の美しい景色とお別れです。朝6時のフライト予定でしたが、マンタリの気象条件が悪いため約4時間後の便でマンタリへ戻りました、その後バスにてカトマンズへ戻ります。ホテルに戻り数日ぶりにお風呂に入り洗髪します、すっきりしました。夕食はもちろん日本食を食べに「和なごみ」へ、すっかりお店の方とお友達に。カトマンズ泊

11月15~19日、航空便の都合で予備日が多くありカトマンズで観光などして過ごしました。カトマンズのタクシーは、高めに言ってきますので値段交渉して乗車しましょう。

11月20日、6時カトマンズ発、香港経由、関空15時15分着

エベレスト街道トレッキングは、神々しいばかりの山々と素朴なネパールの人々、ゆっくりと流れる時間に心が癒されました。今回、山々の景色はもちろんですがOBの方とのお話も楽しかったです。このような貴重な機会を与えていただき心より感謝いたします。

今回の高所トレッキングで感じたこと

・高度な登山技術は必要無く、何日も歩き続ける体力が必要

・高所順化、高山病に関する知識の習得が必要、水、ポカリなど水分補給2L/1日などの予防策など

・高所での厳しい自然条件、昼夜の気温差の順応、寒さ対策などが必要

・舞い上がる糞や土埃、空気の乾燥による気管、咽頭痛、風邪などの対応が必要

・食生活の違いなど環境の対応が必要、食べやすい食糧などを持参し体力温存するなど

・反省点として、共装の医薬品をほぼ使い切りました、もう少し胃薬、解熱剤などの準備もあればよかったと思いました。

・物価は日本同様、コロナ禍前に比べロッジ代、水など全てが高騰したそうです。

・ネパール滞在中は途中の高度障害以外、体調は良かったのですが、帰国数日後、体調をこわしてしまいました。免疫力が低下していたのだと思います。下山後の体調管理にも配慮が必要と痛感いたしました。

 


ネパール カラパタール エベレスト街道Ⅰ

山行期間 2022年10月29日~11月20日
メンバー ONG、NSM、MRN、SGM、KWI(OB)、HIN(会員外)、YSZ
山行地域 カラパタール エベレスト街道
山行スタイル 高所トレッキング

 

すっかりご報告が遅くなってしまいました、2022年10月29日~11月20日にネパールへ行ってきました。新型コロナウイルス感染拡大の影響でネパールも入国禁止となっていましたが条件付きで入国が可能になり、OBからお誘いいただき、カラパタールまでのエベレスト街道トレッキングに参加させて頂きました。今後、この山域に行かれる方もいると思います、計画の参考になればと思いますので備忘録を残します。

お話があったのが5月そこから約5か月、スケジュール、手配等の準備をミーティングを重ね計画を進めていきました。海外渡航規制緩和が始まったばかりのため、様々な必要書類や取得方法など、コロナ禍以前とは様子が変わっていることが多くありました。運行航空会社や便数などもまだ少なく、チケット決定が8月になったり、今までの海外準備で一番情報入手の手間や手配に時間がかかった印象です。準備期間も短かったのですが、OBの方のリーダーシップと入念な準備のお陰で無事に出発することができました。事前トレーニングとして富士山山行計画もありましたが、コロナ第7波の時期と重なり、感染を避けるため中止となりました。

今回のメンバーは、豊富な登山実績と海外の高所登山の経験のあるOBの方とそのご友人という大変恵まれた個人海外山行でした。

カラパタール(標高5545m)は、エベレストを間近に眺めることができるネパールトレッキングで最も人気のコースです。今年は雨期が長引いていたのですが直前に明け、滞在中は全日快晴に恵まれました。クーンブ山群の名峰エベレスト、ローツェ、アマダブラム、タムセルクなどの山々が連なる美しい展望を満喫することができました。

10月29日、 22:35 、キャセイ航空でネパールの首都カトマンズのトリブバン空港に到着します。途中、香港で乗り継ぎの待ち時間にラーメンと餃子のセットを食べると、なんと3800円程の支払いとなり円安の影響に一同驚きます‼‼ カトマンズ空港では、現地エージェントとこれからお世話になるガイド2名の出迎えを受け、タメル地区のホテルへと向かいます。

10月30日、この日は前夜、就寝も遅かったこともあり、ゆっくり朝食をとり、明日からのトレッキング装備等の準備日とタメル地区を散策する。レンタルのシュラフを含めた翌日のフライトの預け荷物10kgと手荷物7kg、カトマンズに預けるものに荷分けする。タメルでノースフェイスのダウンズボン(多分、偽物)を3000円ほどで購入する、これが後程、とっても重宝することになる。両替は空港ではなく町中にある両替所で用意する方がレートがよいです。夜は教えてもらった日本食料理店「和なごみ」へ行くと、日本で食べる日本食に近いお味でみんなのお気に入りになりました。お勧めです。ネパールはすでにノーマスクですが、カトマンズ市内は排気ガスが凄いためマスクは必需品でした。

10月31日、現在カトマンズからエベレスト街道の起点であるルクラのテンジン・ヒラリー空港(2845m)へのダイレクトフライトが無くなり、マンタリからのフライトとなっています。昼にカトマンズをバスで出発し、くねくねとした道を峠越えをしながらマンタリへ向かいます。約5時間の移動でした。マンタリ泊。

 

11月1日、マンタリ、ラメチャップ空港を朝6時発のフライト予定でしたが、ルクラの天候が思わしくなく約3時間遅れで出発します。その間、空港に続々とトレッカーがやって来てます。小型の山岳飛行機で約15分で到着です。テンジン・ヒラリー空港は、山の中腹の滑走路が非常に短く、高所の影響もあり「世界で危険な空港」の一つとされているため離発着の際は大変緊張します。まずは無事に着陸しホッとしました。

  

ルクラ(2850m)の小さな商店街を通り、今日の宿泊地パクディン(2610m)へ向かい下って行きます。エベレスト街道は、エベレスト登山の起点となるベースキャンプへの道でもありますが、高地民族の生活道でもあり、トレッカー、重荷を背負い運ぶ人々、ヤクやゾッキョなどが行きかい、大量のヤク達の糞をよけながら歩いていきます。乾燥とヤクの糞や砂埃で喉を傷めないようマスクなどをしながら歩きます。日本から多めに飴を持っていきましたが足らないぐらいでした。日中は日本の10月位の気温で暖かいですが、夜は寒く温度差が大きいため、こまめな衣服の着脱でコントロールすることが大切です。パクディン泊

 

 

11月2日、パクディン~ナムチェ(3440m)この日は標高約830mを登りナムチェへ向かい、ここに2泊し高度順応をします。行動中は大丈夫でしたがロッジに到着したころから後頭部に鈍痛がします。ガイドによるとそれはみんながなる症状なので大丈夫とのこと。朝晩パレスオキスメーターで数値をチェックし体調管理します。。ナムチェは街道中、最も栄えた村で、薬局、カフェ、日用品店、登山用品店など多くのお店があり、不足したものをここで調達することができます。夕食までの時間、みんなで散策します。

 

11月3日、この日は高度順応で「ホテル・エベレスト・ビュー」(3880m)へ行きます。道中には富士山の標高「3776m」と書かれた表示があり、ここから未踏の標高となります。このホテルは、エベレストを眺めながら食事のとれるテラス席があり、欧米人で大変賑わっていました。創建者が日本人であるのは有名ですが、実際に来てみて1970年代にこの標高の素晴らしい場所に建設したことに驚きました。テラスでホットチョコレート飲んで休憩をしました。ナムチェ泊

 

11月4日、ナムチェ~タンボチェ(3860m、-300、+610)へアップダウンを繰り返して進みます。アマダブラム(6812m)、ヌプチェ(7864m)ローツェが現れます。タンボチェには立派な僧院があり安全を祈願しました。ここにはエベレスト冬期登頂後、遭難死した加藤保男の慰霊碑があります。今日はこの辺りのロッジに泊まると思っていたら、私たちのロッジはここから40分下った場所と聞いた時にはまだ歩くのかとガックリでした。夕方からはロッジ内も寒く、個室は2人部屋で暖房はなく冷えます、持参したレンタルの-20度対応のシュラフに防寒着を着て寝ます。どこのロッジもですが暖房は食堂の暖炉一つのみで夕方の5時頃になるまでつきません。宿泊客は個室が寒いため食堂に集まり夕食までお茶を飲んだりと過ごします。この日もロッジに到着したころから鈍痛がし、ついに夕食は半分しか食べれなくなりました。タンボチェ泊

 

11月5日、タンボチェ~ディンボチェ(4410m)この日は標高約550mを登ります。正面にエベレスト、ローチェ、右手にアマダブラムの素晴らしい山々を眺めながら歩きます。本当に連日良い天気で、真っ青な空と山が近く感じます。ディンボチェには、高度順応のため2泊します。ディンボチェからはかなり寒くなると聞いていました通り、朝晩の冷え込みは一段と強く、徐々に環境が厳しくなってきます。部屋は火の気が無いため冬山テントほどかそれ以上の寒さで就寝時は毛糸帽子、ダウン上下などをさらに着こみます。OBより事前に寒さについて聞いていたためダウンの足カバーを持って行っていたのはよかったです。有料で湯たんぽも頼めるようです。食事のメニューは多いのですが、油に気を付けないと下痢などになり体調を壊すこともあるらしく、私は夕食はダルバート(ネパールの定食)を食べるようにしていました、しかし毎回となるとなかなか辛かったです。フリーズドライの日本食を持ってきていましたが、それも食べたいとは思わず、食欲が徐々に低下してきました。

11月6日、メンバーも食欲が低下してきているので、ガイドが朝食に特別におかゆを用意してくれ、持参した塩昆布を入れてみんなで食べました。久しぶりのあっさりしたものが美味しかったです。朝は頭痛がましだったのですが、高度順応に行き戻ってきたころに、頭痛が酷くなり、気分が悪く食欲も無くなり、夕食はスープを飲むのがやっとでした、完全に高度障害の症状です。ダイアモックスを1/2錠服用しました、ガイドから高度を下げるまで毎日、同時間に同量を服用すよう指示がありました。この薬の副作用の利尿効果で夜中に何度もトイレに行きましたが、久しぶりによく寝れ、翌朝は頭痛もなく体調がよくなりました。ガイドからみんなに、就寝中はお互いに同室のメンバーの寝息に異変がないか気を付けてほしいと言われる、この高度になると突然体調が急変し重大な事故になる事があるからだそうです。実際にあった事故の話も聞いて高山病の恐ろしさを実感しました。この標高は高度順応のための1つの壁だそうです。ディンボチェ泊

11月7日、この日は、予定のロブチェ(4910m)まで高度を上げず、途中のトクラ(4590m)までとし、昼食後、ロブジェまでのコースの半分の標高(4710m)まで、高度順応に行きました。ロッジへ戻る途中に日が陰りだすと風が本当に冷たく、一気に体が冷えてきます。夜中は氷点下10~20度ぐらいになっていたでしょうか。トクラ泊

  

11月8日、トクラ~ロブジェ(4910m)、 クーンブ氷河のモレーンを登りロブジェにむかいます。途中の峠には、エベレスト登山で遭難した方たちの無数の慰霊碑がありました。ロッジに到着し昼食をとった後、前の丘へ順応に登りに行くと、遠くに明日行くカラパタールへの登山道が見えました、いよいよ近づいてきました。下山時、ヘリポートで高山病患者と思われるトレッカーが乗りヘリが飛びたっていくのを見かけました。夕食まで外を眺めていると、宿から見えたヌプツェの夕焼けが素晴らしかったです。

11月9日、ロブジェ~ゴラクシェプ(5140m)~カラパタール(5545m)~ゴラクシェプ泊、メンバーの順応も上手くいき、ロブジェから一気にカラパタールへむかうことにします。標高約600mを登ります。

標高5000m台で酸素は地上の約1/2になります。登頂するという強い思いで、皆が一体となって一歩一歩と登っていきます。途中ゴラクシェプのロッジに到着し荷物の一部を置いて、プリモ(7165m)の手前に見えるカラパタールを目指します。

    

そして日本を発って12日目、最後のガレ場を登って、遂にタルチョがはためくカラパタールに登頂します。快晴の中、エベレスト(8850m)、手前にヌプツェ(7864m)、クーンブ氷河を間近に眺めることができました。サウスコル、イエローバンドも見えます。彼方にはアマダブラム、カンテガ、タムセルクと360度の素晴らしい展望です。完登した私たちを見てガイドの目には涙が。。。しかし山頂は20m程の強風と寒さで長くいれない、感慨に浸るまもなく写真を撮ると「降りよ降りよ」と、早々に下山開始です。5~10分ほどの滞在時間でしょうか、寒さには勝てません(笑)。ゴラクシェプのロッジに戻ります。山行中に辛くなっ時に食べようと日本から持ってきていた栗三笠1つを、メンバー、ガイド、シェルパのみんなで分け合い、1人、1.5cmほどの小さな三笠と紅茶で乾杯し、登頂をお祝いしました。ロッジの冷え込みはトイレの床も凍るほど、一段と厳しく、この寒さと乾燥で体調を崩す人が多いようです。

 

 

 


荒島岳 23年01月25日

山行期間 2023/1/21~1/22
メンバー SUM KIS NKJ TKH
山行地域 荒島岳
山行スタイル 雪山縦走

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1月21日(土)早朝に大阪を出発し、12:00頃に勝原スキー場跡駐車場に到着。

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天気は快晴。気温もさほど低くなく快適な気象条件だ。30分も登ると汗がびっしょりになり、

衣服調整と水分補給をしてさらに登っていく。登るにしたがい雪が多くなり、「アイゼンつけたいなー」と思いながらツボ足で登っていく。途中、キックステップなどの練習もしながら順調に登りきる。景色も最高!15:00頃にシャクナゲ平に到着。ふかふかの雪の上を整地してテントを張る。私達以外には1パーティで2張り。私達含め合計3張りのテント。

次の日は3:30起床。5時出発し、6:20に山頂に立つ。しかし、まだ日がのぼっておらず真っ暗。山頂の祠の8割方は雪に埋もれている。風も強くこの先のルートに大いに不安を覚えるがSUMリーダー、KIS先輩指導のもと地図を見ながら支尾根に入らないよう注意して尾根伝いに進んでゆく。7時頃に太陽が昇ってきてなんとも言えない美しい日の出を見る事ができました。みんな、ハイテンションになりながら写真を撮っているとSUMリーダーの「電車は11時やでー」の声で現実に引き戻され下山を急ぎます。下山は懸垂したり、バックステップの練習をしたり、踏み抜き地獄にあったりして結局11時の電車は間に合わず、14:36の電車に乗る事にしました。

今回は天候にも雪質にも恵まれて様々な雪上トレーニングができ、とても充実した山行でした。

皆様ありがとうございました。

<行動記録>

1/21  勝原スキー場跡12:00→シャクナゲ平15:00

1/22 シャクナゲ平5:00→荒島岳山頂6:20→越前下山駅13:30

記 TKH

以上


堂満岳 中央稜 23年01月12日

山行期間 2023/1/10
メンバー SOT BAN TKD
山行地域 比良山系
山行スタイル 積雪期アルパインクライミング


去年に連れてきていただいた堂満岳中央稜に、今年も行ってきました。アプローチや登攀内容も分かっているので気楽な気持ちで臨みます。正直、ナメてました。そしてナメられた堂満岳から手痛いしっぺ返しを喰らうことになったのでした。

9:35にイン谷口の駐車場を出発。気温は高めですが天気が今ひとつで、雪が沢山降っていましたが、駐車場にはほとんど積雪がなかったので、あまり雪が無いかもしれないと思っていました。
40分ほど歩いて、中央稜への取り付きに向かう堰堤に到着。このあたりまで来ると想像以上に積雪していて、膝ラッセルぐらいになるかと思いましたが、意外なことに堂満ルンゼにはトレースがありました。
15分ほどルンゼを登っていくと、先行する2人パーティを発見。ちょうど中央稜の取付きのところで追いついたため、ラッセルのお礼を言います。その方たちはそのまま堂満ルンゼを登るつもりだとの事でした。

11:00頃、早速ロープを出して登攀開始です。
今回は3人パーティなので、1〜3PをTKDが、4〜5PをSOTさんがリードする事に。
1P:出だしが難しいのは分かっていましたが、去年はあったはず(?)の太めの木が無くなっていて、手がかり足がかりが乏しい。仕方なくカム#0.5でランナーをとり離陸を試みますが、雪が多いだけで全然締まっておらず、アックスが決まりません。それなら、と岩を手で持ちますが、岩に薄く氷が付いていてツルツルツルツル滑って持てません。
メチャクチャ悪かったです。なんとか突破できましたが、かなり時間を使ってしまいました。
2P:岩稜を直登もできるようですが、左から巻き気味に登ります。このピッチは余裕だと思っていましたが、一部クライムダウンしないといけない場所があり、そこが今回は超怖かったです。
3P:このピッチは雪稜を歩くだけなので、ようやく楽をする事ができました。
まだ半分くらいなのに、全員ヘトヘトで精神的に消耗していました。


4P:ここからSOTさんのリードに変わりました。チムニーに入っていくためにトラバースし、チムニー直前まで。とにかくアックスが効かず、ランニングもまともにとれません。少し被って感じる岩を乗っこすところが核心で、手も足も相当気持ち悪くて怖かったです。
5P:ハイライトのチムニー。相変わらず全然アックスが効かないので、想定以上に辛い登りになったようです。ここは足場は探せばあるので、ステミングを意識して登ると良いです。終了直前がランニングとれずに怖いため、今回は右寄りに木登りを交えて突破となりました。

あとは少し歩いて登ればルンゼと合流できます。
登攀終了した時には16:00前になっていたので、堂満岳頂上には登らず、堂満ルンゼを下りることにしました。ササーッと滑り降りられたら、と思っていましたが、絶対に無理だろという傾斜だったので、クライムダウンでゆっくり下りました。結局、ルンゼを上がると言っていた2人パーティは撤退したようで、ルンゼに踏み跡は全然ありませんでした。
SOTさんは何度も堂満ルンゼに来ていますが、これまでで一番雪の量が多かったとの事。

なんとか暗くなる前に駐車場に到着。
雪の量とか状態で、難易度が大きく変わることを実感した山行になりました。
堂満岳中央稜、ナメたらアカン!


西穂高西尾根 23年01月09日

山行期間 2023年1月2日〜1月4日
メンバー NGS,DOIS,DOIA,YSD
山行地域 西穂高岳 西穂西尾根
山行スタイル 冬季バリエーション

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冬合宿-八ヶ岳 23年01月06日

山行期間 2023/1/3-4
メンバー NKJ, SUM
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル 雪山縦走

NKJさんの雪山経験値を上げてもらうために、冬合宿を組んだ。行先は八ヶ岳での雪山縦走だ。美濃戸口から南沢を上がり御小屋尾根を下る周回コースとした。

1/3 晴れ 下りは御小屋尾根を使うので美濃戸口に駐車・仮眠。6:30に出発。チェーンアイゼンで林道を進む。凍っている箇所はほぼなく圧雪だ。南沢も年末年始に多く入山したようで圧雪となっており歩きやすいことこの上ない。やがて行者小屋に到着。あれ、小屋がやっていない。貼り紙に「要員がコロナで入山出来ず年末年始の営業中止」と。”コロナの馬鹿野郎”とつぶやいた。さあテントを張ってアタック装備で再出発だ。アイゼンを履き替え地蔵尾根を登る。ここも圧雪で歩きやすい。下山してきた人によると、「稜線で風がきつくて降りてきた」とのこと。”よしよし経験値アップのためにはいいぞ” 森林限界を越え風がきつくなるぞ、と期待したがそれほどでもない。さらに高度を上げる。氷結はなく、確実にアイゼンの歯を効かせると歩きやすい斜面が続く。地蔵の頭に到着。吹きさらしの稜線だが、身体を持っていかれるほどの風ではなかった。幸運にもガスが上がり景色が堪能できた。遠くに富士山が見える。赤岳展望荘を過ぎて傾斜が強くなる。ここも経験値アップにはいいぞ。 やった、赤岳到着。NKJさんは冬の赤岳は初めてで感動ひとしおとのこと。ここからは気の抜けない下りだが順調に高度を下げることができた。文三郎尾根を下りきってテン場に戻ってきた。小屋の営業はしていないが、テン場代はしっかり取られた。水とトイレが使えるからしゃあないか。この夜のテン場は無風で静かであった。

 

1/4 曇りのち晴れ まず中岳のコルを目指して沢筋を登る。数日降雪は無いようで、思ったほど雪の量も多くない。雪崩リスクはほぼ無しと判断しこのルートを登った。一部トレースが不明瞭なところもあったが、雪の下はしっかり固い。ありがたや。中岳のコルから阿弥陀岳の登りが今回の核心だ。(と言うほどではないが) いい感じで風とガスが強くなってきた。ロープなしで急傾斜や岩稜を登る。ピッケルの差し方も工夫して、前爪を効かせることも体感してもらった。加えて寒さのあまり「指が痛い!」ことも経験できた。(幸いすぐに回復してくれた) 阿弥陀岳に登頂した時は緊張感からの解放と”やり切った”思いでかなり興奮していたらしい。ここから御小屋尾根が始まる。しばらく気の抜けない場所が続く。ここは余裕でクリアできたようだ。あとはひたすらゆっくり高度を下げるだけ。ここも踏み跡バッチリ。長~い尾根を歩き通し美濃戸口へと戻ってきた。お疲れさまでした。

 

今回は、登山路は明瞭・圧雪であったのでルーファイは不要であったものの、雪山で遭遇する基本的な場面が網羅されていたことと装備面での過不足も学ぶことができてNKJさんの経験値アップに役立ったかな。

 

1/3 美濃戸口(6:30)-南沢-行者小屋-地蔵尾根-赤岳-文三郎尾根-行者小屋(15:00)(テン泊)

1/4 行者小屋(6:45)-中岳コル-阿弥陀岳-御小屋尾根-美濃戸口(14:00)

(SUM記)


例会 乗鞍岳 23年01月05日

山行期間 2022.12.10〜11
メンバー ICH.S HYS ICH.H TKH TKD MTM FKM NKJ MTS TNK KBO
山行地域 北アルプス
山行スタイル ピークハント 雪上訓練

冬例会雪上訓練で乗鞍岳を目指しました。

前泊で道の駅(風穴の里)で幕営し、翌日乗鞍高原第第3駐車場より11人で登り始めました。(12 月10日 8時発)

初めての本格的な雪山で緊張しましたが、積雪量はそれほどなく、諸先輩方の先導もあって進路を修正しながら順調に進んで行きました。

歩くとすぐ発汗し、ヤッケを着ていると暑いので脱ぎましたが、休憩時に止まっていると、体温が急激に下がり、行動時と休憩時の体温調整をこまめに行う必要があることを実感しました。

初日は、肩の小屋まで行き、そこで幕営。

 

夜は凄い風でテントが飛んでいかないかとか、足元が雪で押されて来るので埋まってしまうのではと不安でしたが、無事翌朝を迎えることが出来ました。

初日とは一変し天気が崩れて、ガスで周りの見通しも悪いので、ピークには向かわず、アイゼンを装着して、下山することになりました。(12月11日 7時発)

夜の積雪の深さが増えており、下山の際、雪を踏み抜いたり、雪の下の岩に躓いたり、うまく歩くことが出来ませんでした。アイゼンで歩く練習をもっとする必要があると感じました。

位ヶ原山荘まで下山した後、そこの斜面で、雪上訓練を行いました。

ラッセルとビレイのロープワークで腰がらみ・肩がらみの練習。

ラッセルは、積雪量がそれほどなかったので、直ぐに終わりましたが、長時間するなら、凄い運動量でもっと体力が必要がと実感しました。

ロープワークは、安定した場所でやりましたが、急斜面で雪や風が吹きつけている場面で、手袋をはめた状況なら、凄く難しいと思いました。もっと練習が必要だと感じました。

雪上訓練の後、11時30分頃に、乗鞍高原第第3駐車場に到着。

無事戻れたことにほっとしました。

先輩方ご指導頂き、ありがとうございました。

来年はもっと出来るように精進していきます。

TNK記


西穂西尾根(冬合宿-敗退記) 23年01月02日

山行期間 2022/12/28-29
メンバー KIS,MTM,SUM
山行地域 北アルプス
山行スタイル バリエーション


2022年末には冬合宿で西穂西尾根から西穂高岳を目指した。

直前に2名の不参加が決まり、3名での山行となった。

12/28 6時半に新穂高を出発。冬山遭難対策指導の初日で、出発時にTV局に後ろ姿を収めてもらった。(TVに流れたかな?)そこからは踏み跡はあったものの、足は沈み込みなかなか歩は進まず、穂高平まで2時間弱を要した。穂高平からは西穂西尾根取付きを目指すも目の前は真っ平な雪原。ワカンで歩き始めた。雪深くさらに歩が進まない。取付きまで1km弱を約2時間要した。この先も思いやられるなあと思いながら尾根の取り付き(1400m)から登り始めた。踏み跡を示す凹みが一切ない。ひたすらラッセルが続く。膝・腰・胸ラッセルの繰り返し。

 

 

 

 

年始にNGSパーティが同ルートを予定しているので、少しでも踏み跡を残そうと標高を上げるべく頑張るが、なかなか稼げない。格闘4時間、1730mで下山を決めた。 [翌日ロープウェーで上がり、西穂に出来るだけ近づくために。](NGSパーティごめんなさい) 下山して穂高平避難小屋で一夜を過ごした。夕食を終えくつろいでいると、数名が小屋に入ってきた。聞き覚えのある声だ。槍ヶ岳を目指していたSZKパーティだ。ラッセル敗退されたとのこと。ここで泊まるつもりで下山してきたそうだが、我々の4テンとR大学の4テンで余地なし。ごめんなさい。温かい飲み物をご馳走してSZKパーティは新穂高まで下山。

12/29 ロープウェーの始発に間に合うように小屋を出発。風が強くなるとの予報であったが、少し甘くみていた。11時前に西穂山荘着。ここまで樹林帯で風はほぼ無かったが、この先は森林限界も越え強風が吹き荒れていた。アイゼンを付け、行けるところまで行こうと出発した。丸山までは標布があり強風ながら順調に進めた。丸山から先は視程も下がりルーファイしながら進む。やがて爆風になりこれ以上進むと下山こ支障がでるかもと判断し2530mで下山決定。あわよくば独標とも考えたが、はるか彼方であった。

 

 

 

 

冬合宿は2期続けてラッセル敗退。残念!

 

12/28:新穂高(6:30)-穂高平(8:30)-西尾根取付(10:30)-最高点1730m(14:30)-穂高平避難小屋(泊)

12/29:小屋発(6:20)-新穂高(休憩)-ロープウエー-西穂山荘-丸山-最高点2530m(12:10)-下山

(SUM記)


阿弥陀岳南陵 22年12月31日

山行期間 2022/12.24~12/25
メンバー ICH.H ICH.S
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル 積雪期アルパインクライミング

 

低気圧が3つ並び大寒波が来ていると世間で言われる中。行くかどうか悩んだが、やっぱり行く事にした。

例え敗退としても、ラッセルトレーニングになるはず。

12/24 3時 船山十字路に到着。車の外気温は−11℃になっていた。山頂は何度だ?考えないことにした

大寒波の影響を感じて、嫌な予感。

出発準備をしていると早くも下山してくる人が、アイスに来たがラッセルで敗退してきたとの事。先行き不安だか、とにかく行ける所まで行こうと6時に船山十字路を出発。

分かりにくいと本に書いてあった阿弥陀岳南陵の取り付きは意外にも分かりやすく、夏はもはやバリエーションルートではないとどこかの本に書かれていた通り、南陵(一般ルートではありません)と道標まて立ててくれている。

ずっとかなり上まで赤標布もあった。

人気の入門ルートのはずだが、今日はソロの男性1人と私たちの3人だけだった。ソロの男性が先行されておりありがたくトレースを追わせてもらう。

この男性は日帰り装備だったそうで途中で無理だと下山されて来られた。

そこから2人でラッセル。

あまりの寒さとラッセルで疲れ13時無名峰辺りで1泊。

今までの山行で1番寒く感じたぐらい。テントの中て色々着込んでガスをつけていても寒くて仕方なかった。

 

12/25

寒くて何度も目が覚めた。

あまり夜は雪は降らなかったようだ。

しかし、この雪で2人でラッセルしながら行けるかどうか微妙だ。

かなり入山前に降雪があった後なので、トラバースの部分とルンゼの雪崩も心配だ。

しかし、状態を見に行ってみようと言う事になり出発準備をしているとガイドの方がお客さんを連れて登って来られた。

ガイドさんと雪崩の危険性の話をしてこの雪では難しいかもしれないねと話をする。

ここからガイドさんと3人でラッセルを交代しながら進む。

 

行ける所までと思っていたが、すこし可能性が出てきた。

順調に進むことができ。気がつけばP3の岩峰。左を巻く。

トラバース部分もルンゼも風が強いせいもあるのか?あんなに雪が多かったのに、ここにはあまり雪は積もっていず、雪崩そうな感じはない。

すんなりトラバースを通過。

ルンゼに入口には、ワイヤーのビレイポイントがあった。いい目印だ。

そこで、セルフをとり、ロープを出し準備した。

今回は50mロープ一本にアイス用バイルを1人一本

ルンゼの雪は少なく、アイスの部分もあり、ロープはあったほうが安全だと思った。

アイスの部分は氷が硬くバイルで良かったと思う。ルンゼは雪が多い方が登りやすいようだ

雪も少なくスノーバーも使えず、支点を取れそうな岩もなく、25mでルンゼの真ん中の岩に小さなピナクルがありそこで、ICH.Hを引き上げ。

寒くて指が凍傷になるかと思いながら引き上げる。

ICH.Hも凍えながら登ってきた。

あと25mそのまま登ってもらう方がスムーズなので次はI C H.Hリード

ルンゼを抜けもうロープは必要なかったが、寒すぎてそのままコンテで歩く。

ルンゼを抜けたらすぐに頂上だと思っていたら、意外と少しそこから歩き、少し簡単な岩を登ったら頂上だった。

ガスもあり、苦労した割には何の展望もない頂上で真っ白な写真だけ撮りすぐに下山した。

 

下山は長い御小屋尾根。

御小屋尾根の下りが急だとあったが、御小屋尾根はこの寒波でも沢山の人が登って来ておりトレースはばっちりだった。

しかし長い御小屋尾根には疲れた。

標高が少し下がると青空がみえてきた。

身体も温まり生き返った。

トレースがあると1日でも抜けられるルートだか、今回のように大寒波で雪の多い中でも、2日あったので何とか抜ける事が出来た。

初見のルートを自分達でラッセルしながら登頂出来たのはいい経験ができた。

 


宝剣岳 サギダル尾根 22年12月22日

山行期間 2022/12/20
メンバー SOT TKD
山行地域 中央アルプス
山行スタイル 積雪期アルパインクライミング


冬季登攀の経験を積むため、宝剣岳のサギダル尾根を登ってきました。張り切って始発のロープウェイに乗り、千畳敷へ。
山行2日前に寒波がきていたため天気の悪い日が続き、気温も低下傾向でしたが、我々の入山日は運良く快晴。風は強いとの予報でしたが、登山開始時は無風でした。
9:50「なんという幸運!」と喜び勇んで神社の裏手からサギダル尾根を目指しますが、ここ数日で一気に積雪量が増えていたようで、思いっきりズボります。想定外の鬼ラッセルを強いられる事に。一番乗りを目指したのが裏目に出たのか、それなりの急斜面を延々ラッセルとなりました。少し別のルート(尾根筋)からサギダル尾根の取付に登ってくる他の登山者がおり、どうも取付に効率良く辿り着くにはそちらの方が良さそうなのですが、植生の上を歩いているようでもあり、よくわかりませんでした。そんなこんなで結局、別のルートから来た単独の方(フリーソロで登っていった)が一番乗りで、我々は待ち時間無しの2番乗りで取付に到着できました。

特に休憩もとらず、顕著なピナクルに支点構築して登攀開始。

 

1P目:TKDリード
すぐそばにワイヤーがFIXされている岩尾根を登ります。登りはじめは易しく、ピナクルや立木でランナーをとります。中盤あたりが核心。そこには残地ハーケンが3つありました。浅いクラックもあるのでキャメロット#0.5も使いました。使わなくても良いけど。フットホールドが気持ち悪くて緊張します。ちょっとしたボルダームーブで解決し、ロープ半分出たあたりで終了。横向きに張られたワイヤーでビレイ点を作りました。

2P目:SOTさんリード
一転して雪稜登攀になります。立木も多く、中間支点をとるのに困ることはありません。それらも使いながらスルスルと上がっていき、もう少しだけ上がればサギタルの頭という所でピッチを切ります。上がりすぎると平坦な場所となり、支点構築が難しくなります。



というわけで登攀終了。2P目終了点から少し上がるだけで安定して立てる平坦な場所になり、もうロープも必要ありません。
1P目を登り出した頃から風が出てきて、どんどん強まっていきました。登攀中はかなり寒かったです。サギダルの頭でロープを片付けましたが、常に強風が吹きつけてきて、寒すぎてとてもじゃないけど休憩などできませんでした。
さてあとは宝剣岳への縦走だ、と思ったのですが、時計を確認するとなんと13:30。取付で時間を確認しなかったけれど、どうも序盤のラッセルで思った以上に時間を使っていたらしく、登攀開始時点で12:00ぐらいになっていたようでした。

宝剣岳へ行く事を楽しみにしていたのですが、最終ロープウェイの時間が気になるため断念し、極楽平から降りてしまうことに決定。
あとはトレースを踏んで帰るだけと思っていたのに、うまくトレースを見つけられず、ちょっと変なところを適当に降りてしまった結果行き詰まり、1回懸垂下降しました。登りで極楽平方面に行く人がいたので、すぐにトレースを見つけられるだろうと思っていたのが甘かった。どうも極楽平よりももっと右、サギタル尾根寄りのところにトレースが付いているのが、下から見て確認できました。その後は無事にトレースに乗って、千畳敷ロープウェイ駅に帰着したのでした。


今冬初の雪の立山 22年12月03日

山行期間 2022/11/19-20
メンバー MTM, MZN, SUM
山行地域 北アルプス 立山
山行スタイル 雪訓,ピークハント

今冬初の雪山・雪訓に立山へ行ってきた。少し前まで雪が少なく実施が危ぶまれたが、直前にまとまった降雪がありなんとか実施できた。

11/19 快晴

順調に室堂に到着(DOISさん、チケット購入時はお世話になりました)う~ん雪が少ない。

雷鳥沢に到着後テントを設営し雪上訓練開始。雪不足であったが、予定していた項目の手順の確認をすることができ有意義であった。[スノーバーを打ち込んでも地面! しゃあないなあ(泣)]

実施項目:滑落停止・スタンディングアックスビレイ・クレバス落下を想定した確保と1/3引上げ・小枝での支点構築・雪崩捜索 等々

雪訓が終了してくつろいでいると、富士の折立の下部に人影が見えた。雄山から周回縦走しているDOIS、DOIA夫妻だ。時間的に厳しいので大走りを下ってくるだろう。やがて、2人の姿は大走りに移り、4時前に雷鳥沢に到着。

その夜は、2パーティー合同鍋で更けていった。

11/20 曇りのち雪

昨夜も晴天できれいな星空であったが、出発する頃には曇りがちとなり今後の降雪が見込まれる天候に変わっていった。6時ヘッデンで行動開始。DOIS,DOIA夫妻も一緒に。(←2日連続の雄山へ) 室堂を過ぎ一の越の辺りでは雪と風が強くなってきた。

9時過ぎ、雄山登頂。残念ながら風雪の山頂で展望得られず。

下山時、CLが両もも攣ってしまったのはご愛嬌。

雪山シーズン始まります。安全に熱く登りましょう。

 

11/19 室堂-雷鳥沢-雪上訓練-鍋P

11/20 雷鳥沢(6:00)-室堂-一の越-雄山-室堂

(SUM記)


香落渓  念願叶い、挟まれて参りました。 22年11月15日

山行期間 2022 11月9日
メンバー DTE ICK(S) HYS
山行地域 香落峡  
山行スタイル クライミング


念願の初名張です。近所のボルダリングジムから始まった私のクライミング。

まさか名張でクラックを経験出来る日が来るなんて。

感想から言わせて下さい。本当に、クラックってこんなに面白いんですね!!

 

難しいです。難しすぎます。。登り方が分からない。全然うまく登れません。。

手も痛いし、足も痛い。何より怖いし、直ぐにヨレヨレ。。心身共にズタボロです 笑。

全然登らせて貰えません。何なんですか。奥が深すぎます。

 

もう、それが堪りません。すんごく面白い。

 

始めて近所のボルダリングジムでクライミングを経験したあの日のウキウキを思い出しました。

本当に子供の頃に感じたドキドキ、ワクワク。上手く表現出来ませんが、本当にそんな感じ。

 

感想は一先ず置いておき、レポート行きます。

天気も快晴。クライミング日和。この日の為に同期と一緒にウェーダーも購入し、気持ちを躍らせて参りました。

【Crack Baby 5.7】

 

先ずはDTEさん

落ち着いたムーブでアッサリとトップロープを掛けて下さいました!

ハンドジャムのやり方を教えて頂き、いざ、トライ。

なんとか壁にしがみ付きます。

フットジャムが上手く出来ません・・。これまたアドバイスを頂きながら、なるべく足の甲を垂直に立てて割れ目に押し込み、膝を内側に捩じりながら立ちこみます。アドバイスのお陰で少し上半身に掛かる負荷を減らすことが出来ました。でも余裕がないので、腰が壁から離れてしまいます。。

ルートの中間部から右のクラックも使い何とかトップアウト。

カムを挟みながらながら登っていくなんて。。まだまだ精進が必要です。頑張ります。

 

次に、【名張入門 5.9】

こちらは如何にも難しそうな絶妙なワイドサイズ。離陸できるのか?嫌だな・・。と登る前の正直な感想。

DTEさんは絶妙な足使いで上がっていかれます。

スタートは下部が開いており、上に行くほど狭くなっています。左上半身の肘と手のひら、左下半身の足裏と腿膝を両サイドの岩に押し付けながらほとんど左半身のフリクションのみで、右足は左壁面を足の甲で覆う様にバランスを取りながらフリクションを効かせるようにして登っていきます。このルート、下部と上部で2つの岩が連なる形でルートが形成されていますが、上部の岩のちょうど中間部にあたる少しワイドに広がっている部分が核心部でしょうか?

美しいです。すごいな。自分もあんな登りがしたい。頑張ります。

 

次に同期がトライ。

お互い殆ど経験の無いクラック。相方は始めての名張か?と疑うほどの足使いです。

特に下部での右足の足使いなんか絶妙でした。

上手いじゃないか!!焦ります(笑)相方よ。もう少しアタフタしてくれよ。焦るじゃないか(笑)

心の中で悪い自分が出てきます(笑)

でも最高です。いつも前を走る頼もしい相方の背中を見て、自分も鼓舞されます。

互いに切磋琢磨出来る同期が居てることに胸躍ります。これからどんな世界を一緒に見れるんだろう。

そう考えるだけで、ウキウキします。楽しみです。その為にも頑張らないと。

 

少し場所を移動して、【マシュマロマン 5.10a】

 

先ほどのルートとは打って変ってもう様子が違います。真っすぐに上部まで美しく走るクラック25m。

圧巻です。こんなところ登れるのかしら。。怖っ。。

こちらもDTEさんがトップロープを張って下さいます。ありがとうございます(:_;)

きっと難しいだろうなと思われる下部の部分。

ルート右側のフェイスからクラックに荷重を移していく部分が自分にとっては一つ目の核心だろうなと感じていました。DTEさんのムーブを見ていると細いクラックに左足のつま先を入れ、美しくクラックに荷重を移動されてました。

このルートの核心部は右側がハングになってる少し下部の辺りでしょうか?

この部分はクラックの幅が女子にはまた苦しそうな幅。。

わたしもかなり苦戦しましたが、DTEさんのアドバイスで左手拳はフィスト、下から突っ込む形で肩まで左上半身を入れて、手首と肘の間の筋肉を張らせながら、左下半身のフリクションも効かせながら体を少しずつ上部にズラして登っていくイメージでした。私の場合は腕の太さでなんとかフリクション効かせる事が出来ましたが細い方には厳しそうです。。

核心を超えると右クラックにギャスを効かせる事も出来ますし、上部のクラック内部はポジティブな岩を持てる様になるので少し楽になる様子でしょうか。ただ、高度感と下部から登ってきた疲れも出てくるので壁の形状以上に感じるグレード感は辛くなってくると思います。

 

 

自分がカムを挟みながら登れる日は来るのでしょうか・・。チキンハートな私はもっと精神的な鍛錬が必要そう。

よし、頑張ろう。

 

最後に【SURF RIDER】にトライしてみましたが、なんじゃこれ(笑)

フィンガークラックの5.10c

訳が分かりませんでした(笑)

初めての名張、本当に楽しませて頂きました。

 

同じクライミングでもこんなにも違うんだ。出来ない事がこんなにも楽しい。

クラックの奥深さに胸が躍りました。

ボルダーから始まった私のクライミング。

泉州に入会して、フリー、マルチ、クラック、アルパインと・・・

本当に沢山の先輩方のお陰で、私の山の世界が広がっていきます。本当に皆様ありがとうございます。

20代半ばでボルダリングを始め。経歴の割にはグレードも上がらない。

母親になってから、余力を持たせながらクライミングを続けている自分が居ました。。

そういえば、昔のわたしはもっと熱い登りをしていたな。

全力でトライし、落ちても落ちても、果敢にチャレンジして諦めなかった。

いつの間にか、そんな泥臭い自分を見せる事が恥ずかしくなってしまっていたのかもしれません。

しょうも無いプライドだな。。

クライミングの魅力、美しさはグレードの高い低いに関わらず、クライマーが各々の限界グレードに果敢にチャレンジし、壁に向き合うその姿だなと感じます。

 

クラックの難しさを前に、クライミングを始めた頃の自分を思い出させて貰いました。

ジムでも岩場でも、この人の登り、熱いなって人はかっこいい。

自分もそんな熱い登りをしたい。そう思わせてくれる本当に素敵な一日でした。

 

そして、もしこのブログを見て何かの理由で入会に踏み込めない方が居たとしたら是非その一歩踏み出して欲しいです。その扉の向こう側にはきっと素敵な仲間と世界が待っているかと。是非、私たちと素敵な時間を共有しましょう。

 

記 HYS


南紀 滝本本谷 22年11月14日

山行期間 2022/10/29
メンバー OSM(CL),SMD(SL),MTM
山行地域 南紀
山行スタイル 沢登


今年最後の沢登に滝本本谷へ行ってきました。

スタート時の気温は9℃で、これから水に入る事に少し躊躇してしまったが、天気もよく歩き出すと寒さを感じる事もなかったです。

スタートより10分程で宝竜滝に到着。50mの滝が2段連なる大変立派な滝です。一ノ滝はすぐ脇の左岸から巻きましたが結構悪く、ロープを2ピッチ出したがもっと楽なルートがあると思います。

   

大きな滝が多く、濡れたくないという事を抜きにしても滝を直登する事はできなかったが、とにかく壮観でした。

燈明滝  白滝 

 

最後は気持ちの良いナメ歩きが続き、ボタバ谷で遡行終了。

鹿よけのネット沿いに歩き、途中から巡視路を使って下山しました。

良い沢だったので今度はお隣の北谷にも是非行ってみたいと思います。


バリゴヤの頭 22年11月04日

山行期間 2022/10/27
メンバー SUM TKH NKJ FKM
山行地域 大峰系
山行スタイル ピークハント

山岳会入会前から行きたかったバリゴヤの頭。

今回念願がかない先輩、同期4人でいくことになった。

10月27日 離阪。

みたらい渓谷の紅葉を横目にみながらモジキ谷駐車場に到着。

今回はルーファイと、ロープ確保を目的とすするため、出発前に

シュリンゲで作るチェストハーネス、シットハーネスのレクチャーを受ける。

わかったつもりでも一度外すと頭が???歳を感じる。

 

8時50分スタート。とりつきまではCLが引率するもそこからは30分を目安に先頭交代して進む。

地図の等高線と自分の感じる等高線の間隔とのずれがないか確かめながら歩いた。

前方を見渡すと、思った以上に票布があり、ルーファイには困らない。

途中T字路に差し掛かる。両方しっかりした踏跡。ピストンなので帰りに道を持参した票布をつけた。

 

10時 標高1200のところで小休憩。

ここは広尾根の裾。ここから急登になる。広尾根は登りは狭くなっていくから迷うことは少ないが、帰りは広がっている分、尾根を間違えたり違う方向に下りたりする危険もあり。

 

 

 

 

 

時折、後ろを振り返り、登ってきた道、景色を振り返るようにと指示を受ける。

私が先頭を歩いていた時、ほんの少し景色がひらけ、右側になにか展望のよさげなところに着きそうな予感。

「ちょっとよっていいですか~。」と着いたところはなんと強力の頭!

思いもよらぬところに強力の頭があったのでびっくり!

しばしここで休憩。

 

 

 

 

 

ここからバリゴヤまで一度下る。

ここの下りでシットハーネスを使いセルフビレイで降りる練習を行う。

 

 

 

 

 

降りたところは標高1515のコル。風が通り過ぎるので寒く感じる。

あとは、地図通り、偽ピークをすぎ12時10分バリゴヤの頭に到着。

情報とおり、展望のないピークでみんな笑顔で記念撮影。

 

 

 

 

 

 

 

下山途中でトラバースを想定してのチェストハーネスで確保の練習。

そして広尾根に突入。登りはスムーズに票布をみちけられたが、下山時は目をこらさない票布が見つけにくく、行きと帰りでは

かなり違うと実感。

それでも票布を見つけるのに、みんなで協力しながら広尾根を終了。あとはしっかりした踏跡の道でもうすぐ到着。

機嫌よく、みんな進んでいると最後尾のCLかたストップがかかる。

なんと、最初に下山の際に間違うかもしれないということでつけたT字路の票布。

ここを注意深く見ておらず、そのまま踏み固められた道を直進してしうという(泣)

しかも、前三人誰も気づかなかったという失態。

私自身、もう着くという安心感から注意散漫になっていたことを反省した。

 

15時44分下山

 


御在所 中尾根 22年10月27日

山行期間 2022年10月25日
メンバー HYS、ICK(S)、ICK(H)
山行地域 鈴鹿山系 御在所岳
山行スタイル マルチピッチクライミング

大阪前夜発。御在所岳の駐車場で仮眠を取る。
平日なので駐車場もガラガラ。少し遅めの6時起床、7時発とする。
今回は、78期の同期3人。(3人で山に行くのは初めてかも)
のんびりと朝食をとり、荷物を準備して出発。天気は快晴。天気予報は曇りだけど雨雲は無さそうだ。藤内小屋も人はおらず、前尾根の取り付きも人はおらず、黙々とバットレス付近まで進む。
バットレス付近で登攀準備をして、不要な荷物をデポする。
中尾根取り付きに到着したが、誰も取り付いていなかった(ラッキー!)。
前尾根から声が聞こえてくる、一組だけ登っているようだ。
P4:ICK(H)リード。セカンドでHYSさん、ICK(S)さんの順で登ってくる。
2人とも荷物が邪魔のようだ。
P3:ICK(H)リード。
P3の終了点からツルムのコルへ懸垂下降。
P2 ICK(S)リード。ここで全ての荷物をデポ。
カラスがいるので荷物を藪の中に括り付ける。セカンドで待っていると寒い。
メリノウールの上下(中厚手)を着てウインドブレーカーを着ているのに寒い。
ICK(S)さんがオニギリ直下まで順調に上がっていく。
オニギリ直下で入念にルートファインディングしてから登攀開始する。
苦手意識があったようだが問題なく登れた。セカンドでHYSさん、ICK(H)の順で登り登攀終了。
P2終了点で3人で記念撮影。寒いので、さっさと降りる。2回懸垂下降してツルムのコルへ降り、防寒着を着る(あったけぇ〜)。
ツルムのコルからバットレスへ向けて懸垂下降。バットレスで荷物をピックアップして駐車場へ戻る。2人で握手をしていたので、僕も混ぜてもらい3人で握手をかわした。
温泉で露天風呂に入っていると小雨が降ってきた。ふと空を見上げると虹が出ていた。また来よう。
7:10駐車場発〜7:40藤内小屋〜バットレス(荷物デポ)〜9:30P4登攀開始〜P3〜13:00P2終了点〜P2懸垂〜ツルムのコルから懸垂〜バットレス〜藤内小屋〜16:00駐車場
(ICH.H記)