山行期間 | 2022 11月9日 |
---|---|
メンバー | DTE ICK(S) HYS |
山行地域 | 香落峡 |
山行スタイル | クライミング |
念願の初名張です。近所のボルダリングジムから始まった私のクライミング。
まさか名張でクラックを経験出来る日が来るなんて。
感想から言わせて下さい。本当に、クラックってこんなに面白いんですね!!
難しいです。難しすぎます。。登り方が分からない。全然うまく登れません。。
手も痛いし、足も痛い。何より怖いし、直ぐにヨレヨレ。。心身共にズタボロです 笑。
全然登らせて貰えません。何なんですか。奥が深すぎます。
もう、それが堪りません。すんごく面白い。
始めて近所のボルダリングジムでクライミングを経験したあの日のウキウキを思い出しました。
本当に子供の頃に感じたドキドキ、ワクワク。上手く表現出来ませんが、本当にそんな感じ。
感想は一先ず置いておき、レポート行きます。
天気も快晴。クライミング日和。この日の為に同期と一緒にウェーダーも購入し、気持ちを躍らせて参りました。
【Crack Baby 5.7】
先ずはDTEさん
落ち着いたムーブでアッサリとトップロープを掛けて下さいました!
ハンドジャムのやり方を教えて頂き、いざ、トライ。
なんとか壁にしがみ付きます。
フットジャムが上手く出来ません・・。これまたアドバイスを頂きながら、なるべく足の甲を垂直に立てて割れ目に押し込み、膝を内側に捩じりながら立ちこみます。アドバイスのお陰で少し上半身に掛かる負荷を減らすことが出来ました。でも余裕がないので、腰が壁から離れてしまいます。。
ルートの中間部から右のクラックも使い何とかトップアウト。
カムを挟みながらながら登っていくなんて。。まだまだ精進が必要です。頑張ります。
次に、【名張入門 5.9】
こちらは如何にも難しそうな絶妙なワイドサイズ。離陸できるのか?嫌だな・・。と登る前の正直な感想。
DTEさんは絶妙な足使いで上がっていかれます。
スタートは下部が開いており、上に行くほど狭くなっています。左上半身の肘と手のひら、左下半身の足裏と腿膝を両サイドの岩に押し付けながらほとんど左半身のフリクションのみで、右足は左壁面を足の甲で覆う様にバランスを取りながらフリクションを効かせるようにして登っていきます。このルート、下部と上部で2つの岩が連なる形でルートが形成されていますが、上部の岩のちょうど中間部にあたる少しワイドに広がっている部分が核心部でしょうか?
美しいです。すごいな。自分もあんな登りがしたい。頑張ります。
次に同期がトライ。
お互い殆ど経験の無いクラック。相方は始めての名張か?と疑うほどの足使いです。
特に下部での右足の足使いなんか絶妙でした。
上手いじゃないか!!焦ります(笑)相方よ。もう少しアタフタしてくれよ。焦るじゃないか(笑)
心の中で悪い自分が出てきます(笑)
でも最高です。いつも前を走る頼もしい相方の背中を見て、自分も鼓舞されます。
互いに切磋琢磨出来る同期が居てることに胸躍ります。これからどんな世界を一緒に見れるんだろう。
そう考えるだけで、ウキウキします。楽しみです。その為にも頑張らないと。
少し場所を移動して、【マシュマロマン 5.10a】
先ほどのルートとは打って変ってもう様子が違います。真っすぐに上部まで美しく走るクラック25m。
圧巻です。こんなところ登れるのかしら。。怖っ。。
こちらもDTEさんがトップロープを張って下さいます。ありがとうございます(:_;)
きっと難しいだろうなと思われる下部の部分。
ルート右側のフェイスからクラックに荷重を移していく部分が自分にとっては一つ目の核心だろうなと感じていました。DTEさんのムーブを見ていると細いクラックに左足のつま先を入れ、美しくクラックに荷重を移動されてました。
このルートの核心部は右側がハングになってる少し下部の辺りでしょうか?
この部分はクラックの幅が女子にはまた苦しそうな幅。。
わたしもかなり苦戦しましたが、DTEさんのアドバイスで左手拳はフィスト、下から突っ込む形で肩まで左上半身を入れて、手首と肘の間の筋肉を張らせながら、左下半身のフリクションも効かせながら体を少しずつ上部にズラして登っていくイメージでした。私の場合は腕の太さでなんとかフリクション効かせる事が出来ましたが細い方には厳しそうです。。
核心を超えると右クラックにギャスを効かせる事も出来ますし、上部のクラック内部はポジティブな岩を持てる様になるので少し楽になる様子でしょうか。ただ、高度感と下部から登ってきた疲れも出てくるので壁の形状以上に感じるグレード感は辛くなってくると思います。
自分がカムを挟みながら登れる日は来るのでしょうか・・。チキンハートな私はもっと精神的な鍛錬が必要そう。
よし、頑張ろう。
最後に【SURF RIDER】にトライしてみましたが、なんじゃこれ(笑)
フィンガークラックの5.10c
訳が分かりませんでした(笑)
初めての名張、本当に楽しませて頂きました。
同じクライミングでもこんなにも違うんだ。出来ない事がこんなにも楽しい。
クラックの奥深さに胸が躍りました。
ボルダーから始まった私のクライミング。
泉州に入会して、フリー、マルチ、クラック、アルパインと・・・
本当に沢山の先輩方のお陰で、私の山の世界が広がっていきます。本当に皆様ありがとうございます。
20代半ばでボルダリングを始め。経歴の割にはグレードも上がらない。
母親になってから、余力を持たせながらクライミングを続けている自分が居ました。。
そういえば、昔のわたしはもっと熱い登りをしていたな。
全力でトライし、落ちても落ちても、果敢にチャレンジして諦めなかった。
いつの間にか、そんな泥臭い自分を見せる事が恥ずかしくなってしまっていたのかもしれません。
しょうも無いプライドだな。。
クライミングの魅力、美しさはグレードの高い低いに関わらず、クライマーが各々の限界グレードに果敢にチャレンジし、壁に向き合うその姿だなと感じます。
クラックの難しさを前に、クライミングを始めた頃の自分を思い出させて貰いました。
ジムでも岩場でも、この人の登り、熱いなって人はかっこいい。
自分もそんな熱い登りをしたい。そう思わせてくれる本当に素敵な一日でした。
そして、もしこのブログを見て何かの理由で入会に踏み込めない方が居たとしたら是非その一歩踏み出して欲しいです。その扉の向こう側にはきっと素敵な仲間と世界が待っているかと。是非、私たちと素敵な時間を共有しましょう。
記 HYS