山行期間 | 2022/10/8(夜)~10/11(日) |
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メンバー | NGS SUM YSD TKH |
山行地域 | 奥穂高岳 南稜 |
山行スタイル | バリエーション |
10月8日(土)夜、離阪。あかんだな駐車場にて仮眠。
10月9日(日)4:30起床。5時すぎにタクシーで上高地に向かう。バスなら40~50分かかるところを、タクシーだと約20分で到着することができた。料金は約6000円。岳沢小屋について少し休憩をとる。その後、岳沢とキャンプ地の間の沢を詰めて登っていくが、大小さまざまな岩がゴロゴロしていて歩きにくい。さらに浮石が多くまったく油断できない。
かすかな踏み跡をたよりにぐんぐんと高度を上げていく。岳沢小屋を出発したのは8時ころ。しかし、12時すぎにポツポツと雨が降り出した、と思ったらみぞれ混じりの雪だった。えっ!まだ半分もきてないのに。。。予想していたより降り出しが早い。しかも、激しく降ってきた。これはマズイ!と思ったが少し小雨になってきたので先へ進む事にする。
前に行った人の記録などを読んでいたが、現地に行くとなぜか混乱する。おまけにガスって先があまりよく見えない。右ルンゼからハイマツの藪漕ぎをして草付きルンゼに出たかったがおそらく中央ルンゼをのぼってきた様子。途中で気づき、右ルンゼへ行こうとして懸垂で一旦降りようとしたらハイマツ帯に顔から突っ込んでしまい、あやうく口の中にハイマツが入るところだった。想定外の懸垂。50mロープで良かった。30mだったら足りなかったかもしれない。
なんとか草付きルンゼに出れたと思う。その先は、草やハイマツを掴みたおしてなんとかモノリス岩までたどり着く。すでに、雪がうっすらつきはじめて、岩も凍っているところがあり、すごく怖かった。何度もロープを出してもらったり、お助けスリングを出してもらったりして、南稜の頭の手前の広いガレガレを登っているときには、日も暮れ真っ暗な中ヘッドランプをつけ、雪の中を黙々と登り続けた。南稜の頭でアイゼンを着ける。装備に軽アイゼンを追加しておいて良かった。慎重に穂高岳山荘まで下りテント場に着いたのは19:30を少し過ぎていた。予定より随分オーバーしてしまった。
夜中中雨が降り、寒さが堪える。しかし、雨が降ってくれたおかげで雪は解け、次の日はアイゼン無しで下山する事ができた。全身はびしょ濡れだけど。。。
今回、悪天候の中での登攀、寒さや濡れへのストレスなどたくさんのハードルがありましたが、とても充実した山行でした。また一度、天気の良い日に行ったみたい!と思える、しんどいけど、楽しい山行でした。
一緒に行ってくださったNGSさん、SUMさん、YSDさん、ありがとうございました。
<行動記録>
10/9 あかんだな駐車場 5:10→ 上高地 5:30→ 岳沢小屋 7:50 → 南稜の頭 18:10 → 穂高岳山荘テント場 19:30
10/10 テント場 6:00→ 涸沢小屋 7:40 → 横尾 10:20 → あかんだな駐車場 14時すぎ
TKH記 以上