山行期間 | 2022/12.24~12/25 |
---|---|
メンバー | ICH.H ICH.S |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | 積雪期アルパインクライミング |
低気圧が3つ並び大寒波が来ていると世間で言われる中。行くかどうか悩んだが、やっぱり行く事にした。
例え敗退としても、ラッセルトレーニングになるはず。
12/24 3時 船山十字路に到着。車の外気温は−11℃になっていた。山頂は何度だ?考えないことにした
大寒波の影響を感じて、嫌な予感。
出発準備をしていると早くも下山してくる人が、アイスに来たがラッセルで敗退してきたとの事。先行き不安だか、とにかく行ける所まで行こうと6時に船山十字路を出発。
分かりにくいと本に書いてあった阿弥陀岳南陵の取り付きは意外にも分かりやすく、夏はもはやバリエーションルートではないとどこかの本に書かれていた通り、南陵(一般ルートではありません)と道標まて立ててくれている。
ずっとかなり上まで赤標布もあった。
人気の入門ルートのはずだが、今日はソロの男性1人と私たちの3人だけだった。ソロの男性が先行されておりありがたくトレースを追わせてもらう。
この男性は日帰り装備だったそうで途中で無理だと下山されて来られた。
そこから2人でラッセル。
あまりの寒さとラッセルで疲れ13時無名峰辺りで1泊。
今までの山行で1番寒く感じたぐらい。テントの中て色々着込んでガスをつけていても寒くて仕方なかった。
12/25
寒くて何度も目が覚めた。
あまり夜は雪は降らなかったようだ。
しかし、この雪で2人でラッセルしながら行けるかどうか微妙だ。
かなり入山前に降雪があった後なので、トラバースの部分とルンゼの雪崩も心配だ。
しかし、状態を見に行ってみようと言う事になり出発準備をしているとガイドの方がお客さんを連れて登って来られた。
ガイドさんと雪崩の危険性の話をしてこの雪では難しいかもしれないねと話をする。
ここからガイドさんと3人でラッセルを交代しながら進む。
行ける所までと思っていたが、すこし可能性が出てきた。
順調に進むことができ。気がつけばP3の岩峰。左を巻く。
トラバース部分もルンゼも風が強いせいもあるのか?あんなに雪が多かったのに、ここにはあまり雪は積もっていず、雪崩そうな感じはない。
すんなりトラバースを通過。
ルンゼに入口には、ワイヤーのビレイポイントがあった。いい目印だ。
そこで、セルフをとり、ロープを出し準備した。
今回は50mロープ一本にアイス用バイルを1人一本
ルンゼの雪は少なく、アイスの部分もあり、ロープはあったほうが安全だと思った。
アイスの部分は氷が硬くバイルで良かったと思う。ルンゼは雪が多い方が登りやすいようだ
雪も少なくスノーバーも使えず、支点を取れそうな岩もなく、25mでルンゼの真ん中の岩に小さなピナクルがありそこで、ICH.Hを引き上げ。
寒くて指が凍傷になるかと思いながら引き上げる。
ICH.Hも凍えながら登ってきた。
あと25mそのまま登ってもらう方がスムーズなので次はI C H.Hリード
ルンゼを抜けもうロープは必要なかったが、寒すぎてそのままコンテで歩く。
ルンゼを抜けたらすぐに頂上だと思っていたら、意外と少しそこから歩き、少し簡単な岩を登ったら頂上だった。
ガスもあり、苦労した割には何の展望もない頂上で真っ白な写真だけ撮りすぐに下山した。
下山は長い御小屋尾根。
御小屋尾根の下りが急だとあったが、御小屋尾根はこの寒波でも沢山の人が登って来ておりトレースはばっちりだった。
しかし長い御小屋尾根には疲れた。
標高が少し下がると青空がみえてきた。
身体も温まり生き返った。
トレースがあると1日でも抜けられるルートだか、今回のように大寒波で雪の多い中でも、2日あったので何とか抜ける事が出来た。
初見のルートを自分達でラッセルしながら登頂出来たのはいい経験ができた。