山行期間 | 2023/4/1~4/2 |
---|---|
メンバー | SUM,TKH,MTM |
山行地域 | 西穂高岳西尾根 |
山行スタイル | バリエーションルート |
4/1~4/2西穂西尾根行ってきた。
西穂西尾根は昨年末に敗退したので、是非リベンジしたいと思っていた。
3/31夜、大阪を出発して道の駅奥飛騨温泉郷上宝にて仮眠。
4/1 AM3時に起き準備後ロープウェイ駐車場に移動。
深山荘近くの駐車場に停め出発。
穂高平小屋に5時半頃到着。小屋周りも雪があまり無い。
少し休憩して西尾根の取付きへ向かう。30分程で取付きに到着。
年末は駐車場から取付きに4時間ほどかかったが、今回は1時間半程度で来られた。
登り始めは雪が無く藪漕ぎで歩きにくかったが、徐々に雪が出てきて歩きやすくなった。
12時半頃には宿泊予定地の2,340M付近に到着した。
翌日の事を考えて少しでも先に進んだ方が良いと考え2,400のコルにテントが張れるか偵察に行った。
コルには先客無く、風もあまり吹かない予報だったので2,400のコルを幕営地とした。
4/2 AM3時起床。
少しゆっくり準備し5時スタート。
第1岩峰を左に進み超えて行く。緊張するが落ち着いて登れば全く問題無い。
第1岩峰を抜けジャンクションピークへ向かう。天気良く最高の景色だ。
ジャンクションピークを超え第2岩峰まで風も無く気持ちよく歩けた。
AM8時半、第2岩峰の取付きに到着。最後の核心部を進みます。
第2岩峰もロープを出さなくても問題無く登れた。
AM9時40分西穂山頂に到着。山頂でゆっくり過ごし、10時下山開始。
独標辺りは混雑しており、下る途中に上から落石が有り人の頭位のサイズの岩が自分の横を通過し下の方に居た人の顔に向かって行ったが、なんとか両手でブロックし大事には至らなかった。
PM1時30分頃ロープウェイ乗り場に到着。
残雪期で雪が少なかったが、コンディション良く気持ちの良い山行となりました。
次回もう一度厳冬期に挑戦してみたいと思う。
山行期間 | 2023/3/24~3/26 |
---|---|
メンバー | SMA NGS DOIS DOIA YSD NKJ TKH |
山行地域 | 両白山地 笈ヶ岳 |
山行スタイル | 縦走 ピークハント |
笈ヶ岳へ登ってきました。正直、あまり知らない山で、標高は1800mと少し。白山の近くにある山。その程度の知識しかありませんでした。ただ、藪漕ぎになるので、夏の登山はきびしく多くの人は残雪期に登るとのこと。
3/24夜に離阪。25日の朝4:00頃に一里野スキー場駐車場に車を停めて登山準備。まだ、真っ暗な中準備をしていると、闇の中に二つの光る眼。野生のキツネが警戒心もなく私達に近づいてきた。餌をくれると思ったのかな。過去に誰かが餌をやったのだろう。かわいそうに。。。
こんなところにいたら車にひかれてしまう事もあるかもしれない!ごめんね。人間代表として謝ります。。。
登り始めからきつい急登が始まる。予想通り雪が少なく藪やら泥やらで苦労しながら標高500mぐらいから1627mの冬瓜山までひたすら登る。途中から雪がでてきたけれども、なんとかツボ足で行くことができた。幕営地の冬瓜山ちかくまで来たところで荷物をデポしアタック装備で笈ヶ岳を目指す。ここからは特に雪崩の危険が増す。トラバースは間隔をあけて素早く通過。さらに標高を200m程あげて山頂を目指す。
尾根に出ると好天も味方し、素晴らしい眺めを堪能することができた。登っては下り、下っては登りを繰り返し(本当に心が折れました)山頂に着いたときは感動しました。そして後ろを振り返ると真っ白な白山が堂々とそびえたっていました。
幕営地に着いたのは18:00頃。テントを設営しながら見た夕焼けがとてもとても綺麗で
心に深く残っています。14時間行動で疲れが大きかったので早々に眠りにつく。
翌朝、予報通りの雨。5:00にテンバを後にし、ひたすら下山。駐車場についたときにはお風呂の事しか考えられなかった。
残雪期の登山は暑かったり寒かったり、雪だったり雨だったりで、着るものの調整や水分補給の加減など様々なことに対応しまければならない。これは経験で学んでいくしかないのかな。
今回は気温が高く雨の予報もあったので、カッパ、雨具のズボンでした。(直前に先輩方からのアドバイス有。感謝です!)
ふきのとうが咲き乱れていました。もう、春なんだな。
<行動記録>
3/25(土) 4:00 一里野スキー場p⇒11:00 冬瓜山付近幕営地1620mあたり⇒15:10 笈ヶ岳山頂⇒18:00 幕営地
3/26(日) 5:00 幕営地発⇒10:00 一里野スキー場p
記 TKH
以上
山行期間 | 2023年3月19日〜21日 |
---|---|
メンバー | DOS, DOA |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 積雪期ピークハント |
この時期、槍ヶ岳へは飛騨沢からの登山者が増える中、敢えて中崎尾根から行ってきました。
3月19日4時10分、新穂高を出発。
18日に降雪があり穂高平までの林道は雪道でした。(下山時は雪解けが進み、地面が見えているところもかなり増えていました)
デブリもかなり多く要注意です。
9時20分、槍平小屋に到着。
槍平からはトレースが全くなく、久しぶりにラッセル開始。
昨日の降雪は40〜50㎝くらいでしょうか。
湿雪で雪は重め、しかし踏み固めやすくふかふか雪よりも楽チンでした。
16時、2300m地点のBV適地に到着。
ここから見える雪を被ったヤリホは絶景!ジャンダルム、大キレット、南岳、槍ヶ岳山荘、その奥には槍ヶ岳の穂先が小さく見えていました。
3月20日4時半、アタック装備で槍ヶ岳へ出発。基本は稜線通し。
右に見えるヤリホの絶景に癒されながら歩を進めます。8時前、大喰岳のあたりから太陽が顔を出しました。今日もどっぴーかん!
11時40分槍ヶ岳山荘に到着。
腹ごしらえをして槍ヶ岳の穂先にアタック。
残雪期ながら槍ヶ岳登頂ヤリマシタ!!
ハシゴ、鎖は全て出ていましたが何せ疲れ果てているので慎重に行動しました。
帰りは自分たちのトレースを踏みながらBV地に17時50分帰還。
3月21日6時に新穂高に向けBV地を出発。
槍平からは高速道路が出来上がっており、新穂高着は11時半。
上手く行けば1泊かな…なんてめちゃくちゃ甘かったです。
中崎尾根遠し。
【行動記録】
1日目:新穂高(4:10)→穂高平(5:15)→槍平(9:20)→BV地(16:00)
2日目:BV地(4:30)→千丈乗越(8:40)→槍ヶ岳山荘(11:40)→槍ヶ岳(12:50)→BV地(17:50)
3日目:BV地(6:00)→槍平(8:10)→穂高平(10:40)→新穂高(11:30)
山行期間 | 2023/3/23-3/25 |
---|---|
メンバー | MSD SZK |
山行地域 | 白馬乗鞍岳周辺 |
山行スタイル | 山スキー |
「山のいで湯を目指す、日本のスキーツアーの醍醐味が凝縮されたようなクラシックルート」。温泉と山スキーを楽しんできました!
3月24日 ゴンドラ片道切符もありますが、今回は二人でポイント券を購入しゴンドラとリフト1本を乗り継ぐことに。初めてリフトを乗り継いだこともあり、誤って山頂駅すぐの尾根に取り付いてしまいました。かなりの時間と体力を消耗し、自然園駅上部で予定ルートに戻りほっと一安心。時折みえる晴れ間に汗をかきながら天狗原へ。
霧雨が降りだす中、天狗原の祠前に到着。先行していたパーティーも同じく蓮華温泉へ向かうとのこと。結果的に蓮華温泉は平日ということもあり我々2パーティーのみの貸し切り!
天狗原でシールを剥がして滑降モードにし、北に延びる尾根を目指します。稜線上にレトロな看板がありここから振子沢方面(西側)へ。
視界が悪いのでGPSとピンクテープを目印に慎重に下降していきます。ピンクテープがなかなか見えにくく、いくつも細かい枝沢があり、時には穴が見えている部分もあり、かなり緊張。1650m付近から沢を離れ1632mの台地方面へトラバース。台地からは西隣のスライダーのような沢を滑り降り大きな穴を慎重にやり過ごします。林道の橋に到着したときは本当にほっとしました。
林道をシールで少し歩くとすぐにロッジ。窓から歓迎の声がかかり、無事に到着したこともあり本当に嬉しい!
すぐに、野天風呂にはいっておいで~と勧められ、片付けもそこそこにタオルをもって野天風呂へ。エメラルドグリーンの薬師の湯は1分も入っていられないほどに熱々のピリピリ。これまでの緊張はどこへやら、雪山を眺めながら野天風呂を満喫☆彡
3月24日 前々日の雨で雪解けも激しいので、帰りはヤッホー平への滑り込みと角小屋峠からのウド川沿いのコースをやめて林道で帰ることに。林道というもののデブリあり、急斜面あり、一部雪解けにより道の露出あり、高低差あり。白池を過ぎたあたりからようやくスキーで滑れるように。最後は一気に足をパンパンにしながら林道を滑り降り無事木地屋に到着しました。
久々のスキーのロングツアー。緊張感あり、野天風呂・内風呂の温泉あり、フキノトウをはじめとしたおいしい料理に甘酒サービスあり♪たくさんのお楽しみ付き幸せ満喫スキーツアーとなりました!
あ~楽しかった☆
山行期間 | 2023年2月23日(移動のみ)〜2023年2月24日 |
---|---|
メンバー | OSM、KMR |
山行地域 | 蔵王連邦 刈田岳 |
山行スタイル | ピークハント |
秋ぐらいにリーダーと山の話をしていて、リーダーは蔵王のモンスターを見てみたいと。私は大きな氷瀑を見たい。
行きたい方向が一致したので、かなり遠いですが、蔵王に行くことにしました。
お天気は残念ながら曇り予報。
蔵王は日本海の影響も受けやすく、冬季は曇りか雪がほとんどで晴れたらラッキーだそうです。
青空の下でモンスターに出会いたかったのですが、仕方ありません。
朝イチのリフトに乗り、登山口へ。
私たちはわかんを装着しましたが、他の登山者達の多くはスノーシューを使用していました。
傾斜はゆるやかなので、スノーシューで十分登れるそうです。
出発して早々にモンスターたちが出迎えてくれます。
今年のモンスターは1月の雨のため、一度溶けてしまって小さくイマイチとのこと。
それでも初めてみるモンスターに感動です。 (写真ではよくわからないですが、、) 景色を楽しみながら登ります。
楽しく登っていると、だんだんガスってきて雲行きが怪しくなってきました。
蔵王は特に目立つような地形がないため、遭難防止のため山頂までの道にポールを立ててくれています。
天気が良ければ2、3本先まで見えるそうですが、次のポールがやっと見えるというところまで、視界が悪くなってきました。
ポールとトレースがある限り迷うことはないだろうと、地図と確認しつつ先を進みます。
そして刈田岳山頂にある鳥居が見えました。無事に到着です。
雪にうもれている社におどろきです。今年はそれでも雪は少ないそうですが。
本来はそこから蔵王最高峰の熊野岳に行く予定でしたが、視界があまりにも悪いため断念。
下山してアイスガーデンに向かうことにしました。
下山始めて少し歩いたところで、大きな石碑がたっていました。
あれ?こんなところ通ったかな? 同じ道を戻ってるはずなのに、見たことない景色に不安を感じました。
リーダーも石碑は記憶にないとのことですが、方向も間違っていない。
一歩間違うと大変なことになるので、引き返してみることにしました。
確実な場所まで登り返し、GPSでも確認してみるとやはり道は正しかったのです。
風が強く、ガスっているとあんなに大きな石碑を見落とすのだと、雪山の怖さを知りました。
そのあとは視界もマシになり、無事にリフトまで戻ってこれました。
ここからは私が行きたかった氷瀑です。
アイスガーデンへの道はトレースも附票もあり、問題なく到着。
ついて、その氷瀑の大きさと美しさに思わず、「うわー。」と声が出ました。
メインの氷瀑には近づくこともでき、つららの大きさに圧倒されました。
メインの滝の横ではアイスクライミングをする人もいました。
山形の冬景色を堪能でき、雪山の怖さも経験でき、いい山行でした。
山行期間 | 3/13~15 |
---|---|
メンバー | KSI・SOT・TKD |
山行地域 | 八が岳 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
3/13~15、残雪期の赤岳天狗尾根に行ってきた。
メンバーはこのルート初見の3人。初日は雨が確定だが、翌日アタック日が晴れとわかっていたので決行した。
美しの森駐車場には1台も車はない。入山ルートは私達だけということか。
スタートから雨がぱらつく。避難小屋までに堰堤をいくつも越え数回の渡渉があるが、渡渉が一番の核心かも、と言われていたので構えていた。ここ数日の雪解け水の増水が気になっていたが、思ったほどでは無く渡渉もすんなり行くことが出来た(ストック推奨)。
雨~霰~雪に変わったころ小屋に到着。私のレインの性能がガタ落ちしていて全身びしょ濡れになってしまいガタガタ震えが止まらない。小屋で2時間程、暖を取り衣類を乾かし行動を再開。
赤岳沢に入り渡渉2回ほどで右岸側支尾根に取付く。プレートあり。ここからアイゼンを装着。急勾配を行くと天狗尾根の背に出る。岩と雪の小岩峰。急峻だが巻かずにそのままクライムダウン。結構怖い。ここからBV地までひたすら登るが、踏み抜きも多く体力が削がれる。2350m地点を目指したが2280m地点が快適だったのでそこで幕営。
14日快晴。5:15スタート。昨日途中まで付けたトレースを進む。カニのはさみが現れた。カニの西側を巻き草付きの岩場10m程を登る。赤岳沢へ切れ落ちた岩場の雪上3~4mをトラバース(残置フィックスあり)、岩を少し右上して草付きルンゼをノーロープで登る。稜線の側壁を登り返し大天狗の核心へと向かう。
ビレイ点は古いハーケン一つのみ。リードはTさん。実質5m程の岩で(Ⅲ)とあるが一部少し嫌らしく感じた。雪の付き方で感じ方が随分と変わる岩なんだろうと思った。ロープを出したのはここ1カ所のみ。30mで十分だった。後は東側のバンドを巻き小天狗~天狗の頭に向かい主稜線に10:10着。絶景を楽しみながら休憩。
下山は主稜線からツルネへ向かう。梯子や歩きにくいミックスルンゼを下り、いくつか登り返してツルネ頂上に着く。(この主稜線で電話を4回したがdocomoは電波がバッチリ!)12:30ツルネ東陵を下るとピンクテープがしっかりあり、ほとんど迷うことはなかった。ただ南斜面のトラバースはかなりこの時期ヤバい。踏み抜く時が膝から腰までと多すぎるのだ。私もバランスを崩して膝を痛めてしまった。なので尾根からはゆっくり下山となり小屋着が17時近く。1泊2日行程のつもりだったが、もう1泊して翌日帰阪となった。寒の戻りへと変わる寒い雨と春の雪とアクシデントへの対応等、中々盛沢山なアルパインクライミングが仲間と出来たことは大変有意義でした。
(KISHI記)
山行期間 | 2023年3月11日 |
---|---|
メンバー | DOIS, DOIA |
山行地域 | 白山 |
山行スタイル | 雪山ハイキング |
いまでは秘境感ゼロ、登山者が押し寄せる「百四丈滝」に行ってきました。
百四丈滝は、石川県白山市の尾添川にかかる滝。白山有数の巨瀑で、裏見の滝としては、国内最大級の規模を誇る。1987年に加賀禅定道が復元されるまでは、一般登山者の目に触れることのない「幻の滝」とされていた。「日本の滝百選」には含まれていない。
形態は完全な直瀑であり、かつ落口の流速が大きいため、水流は滝壺に至るまで岩壁に一切触れることがない。そのため滝の裏側に周り込むことの出来る裏見の滝となっている。
一帯は豪雪地帯として知られるが豊富な伏流水に恵まれ厳冬期にも流れが絶えることはない。冬期には滝壺に降り積もった雪に加えて滝の飛沫が凍結・成長して、直径10 m、高さ40 mにも達する巨大な氷の壺を作り出す。
と、Wikipediaにある。
4時半白山一里野温泉スキー場の先の除雪終了点に到着するとすでに20台ほどの車が並んでいた。
日帰り登山者が多く、中には1時出発という方も。私たちはテント泊装備で5時に出発した。
口長倉山を越え、奥長倉山を越えて美女坂の頭も越えていく。その先の展望台から下を覗くと百四丈滝が小さく見えた。滝壺へはここから300m高度を下げる。
色々な記録で何度も写真を見ていたが、近くで見る滝壺と滝は迫力がヤバかった。
滝壺の上に上がると水飛沫でびっちょびちょになったが、この日は気温が高く暑かったので丁度良かった。
お目当てのものを堪能したあとは300m登り返しての下山。
テント泊をやめ、ヘッデン覚悟で帰ることにした。
アップダウンで足がやられ、飲み水も尽き、行動食も喉が通らない。雪を食べて凌いでいたがもう限界である。
ガスとコッヘルを出して水作り。暖かい飲み物を飲んで元気になったところで行動再開。
樹林帯に入った頃には真っ暗。熊は?お腹を空かせているのでは?急に怖くなった。森のクマさんの歌を歌うも息が続かず、「ホーホイ」と叫びながらの下山となった。「ホーホイ」は何にでも使える。便利だ。
山行期間 | 3/4夜~3/5 |
---|---|
メンバー | MZN、MTM |
山行地域 | 伯耆大山 |
山行スタイル | バリエーションルート |
3月に入りMチームに上がって2年目の年がスタート。
Mチームに上がって1年間、色々な先輩に経験を積ませて頂いたので、
今回は同期のMZNさんと2人で計画をたて大山弥山尾根西稜に行ってきた。
午前5:30分に駐車場をスタート。
元谷避難小屋で装備を整え午前7:00スタート。
この時自分の靴紐がゆるく締め直したのでMZNさんには待って貰う事になったのは、
今後気を付けようと思った。
西陵の取付きに何組か見えたので手前の安全な所で休憩をとった。
休憩後取付きまで行ったが、1パーティ残って居たのでロープの準備をして待機した。
どうやら混雑しているようだ。
先行パーティのセカンドが登りだしたので午前8時過ぎMTMリードで1P目スタート。
その後はつるべでリードをしながら、景色も堪能でき楽しめた。
前回来たときはコンテで歩く一組に抜かされただけなので気持ちよく登れたが、
今回はピッチを切りたい所で何人か居るので手前で切ったり、先行パーティと同じ場所で支点を取ったり、歩きたいところにロープが有ったりとなかなかのストレスに感じた場面も有った。
午後12:30分頃山頂に到着。
小屋の辺りで少し休憩を取り下山開始。
1時間半程で下山し今回の山行は無事終了となりました。
今までは色々な先輩に連れて行って貰っていたが、今回は同期と二人で計画を練り考えて、自分達で行くことが出来たのが良かった。
山行期間 | 2023年2月24日(夜)~26日 |
---|---|
メンバー | SUM、TKH、FKM、MTM |
山行地域 | 涸沢岳 |
山行スタイル | バリエーションルート |
2/25日、2/26日で涸沢岳西尾根に行ってきた。
2/24日夜大阪を出発して道の駅奥飛騨温泉郷上宝にて仮眠。
準備をして駐車場に移動後AM6:30分頃出発。
白井出沢出合を超えるとすぐに西尾根の取付きだ。
AM9:00分西尾根を上がって行く。
1900M辺りから一段と急登になりFIXロープの貼ってある場所もあった。
PM13:30分幕営予定地に到着、1人用テントが2張りだけあったが整地している間にどんどん登って来られ、あっという間にテント場が一杯になった。
テントに入り翌日の打ち合わせ時、FKMさんがこの先進むと下山に自信が無いと言うことで翌日はテントで待機すると決まった。
翌朝AM2:30分起床でAM4:00分頃出発。
稜線に出たら風は強いが天気は良く最高の景色が見られた。
前を行く2人組のパーティがトレースを付けてくれているが、所々雪庇の際どい部分を歩いているのでトレースを外して歩く場所も有った。
計画では前進リミットを9時としていたが、涸沢岳山頂に着くのが9時を超えそうだった事や雪やメンバーの状況を見て、CL判断で8時リミットとし2950Mの稜線辺りで敗退となった。
テントに戻り撤収し17:30分に駐車場へ戻った。
山頂は踏めなかったが大変勉強になった山行だった。
山行期間 | 2023年2月23日 |
---|---|
メンバー | CL SZK, SL UET, DOIS, DOIA |
山行地域 | 信越 関田山脈 |
山行スタイル | 山スキー |
鍋倉山へ山スキーに行ってきました!
お天気サイコー!!パウダーサイコー!!な、山スキー日和となりました。
6時半に温井集落の除雪終了点に駐車。この時点で既に2台駐車有り。鍋倉山の人気の高さがうかがえます。準備を整え7時スタート。
シールを装着してハイクアップ。林道を進み北尾根を上がって行きます。霧氷のついたブナ林と青空、あまりの美しさにきゃーきゃー言いながらあっという間に鍋倉山山頂到着。広い頂上は360°のパノラマビュー!日本海まで丸見えでした。
シールを剥がし、登ってきた尾根をブナの木にぶつからないように滑って行きます。巨木の谷あたりで東斜面をドロップイン。
まずはリーダーSZKさん。わぉ、美しいフォーム!お手本です。
次は自分の番。あまりの急斜面(注:あくまでも主観です)に一瞬足がすくむも腹を決め斜滑降&シュテムターン。パウダーの気持ちいい感覚にテンションアップしてSZKさんの待つところまで滑り切りました。サイコーに気持ちいい!
我が夫DOSの番です。腹を決めきれず最初の一歩はジリジリ横滑り。SZKさん、UETさんのアドバイスのおかげで後半はナイスな滑りでした。
最後にパワー1000%のUETさんがドロップイン!ひゅー、カッコイイ!みんなスマイル満開です!
1度では物足りず、おかわりすることに。ジグを切りながら登り返して同じ地点からまたまたドロップイン。順番に滑りこれにて終了。下山は緩やかな広いところを開放感いっぱいに滑り下りました。
15時、野沢温泉村の宿にチェックイン。温泉街をぶらぶらし、外湯巡り。湯船から上がると全身が真っ赤っかになるくらい野沢の温泉は熱いのが特徴。クセになります笑笑
夜はもちろん宴会。
とてもハッピーな1日でした。
山行期間 | 2023/01/28~29 |
---|---|
メンバー | UET(CL) TGA(SL) YSZ(SL) HYS(SL) DOS DOA MZN MTM TNK MTS NSM |
山行地域 | 白馬エリア |
山行スタイル | 訓練 |
2日間の冬季遭難対策訓練に参加。 私は初めての参加だった。
訓練場所は八方尾根の予定だったが、大雪での雪崩注意報が発令されたため、急遽猿倉での実施に変更。 林道は閉鎖されているため、途中の林道から猿倉まで膝下ラッセル。 1時間ほど歩く予定が、4時間半かけて猿倉に到着。 途中何度も心が折れかけたが、精神力の向上トレーニングになったかな。
到着後、避難用のテントを設営してから雪洞作りを実施。
スコップとスノーソーがあれば、素早く作ることが出来た。 雪洞といっても雪の中だから寒いイメージがあったのだが、想像していた以上に暖かかった。 風を凌ぐだけでこんなにも違うのだなと身を持って知ることが出来た。
本来ならそのまま泊まる予定だったのだが、雪の量も多くなく、夕食も鍋だったので念のためテント泊に。 先輩方の山エピソードやアツい話を聞きながら、良い夜を過ごす事が出来た。
翌朝はビーコンでの捜索方法やスタンディングアックスビレイなどの確保要領を教授して頂いた。
冬季のアルパインをやるには必要な技術だ。
帰りの林道では傷病者の搬送トレーニング。
搬送するだけではなく、傷病者の保温も同じくらい大切だ。
今回は約10人いたが、毎回こんな大人数で山行出来る訳ではないので、
少人数でも対応出来るように備えておかなければならない。
そのまま帰路につき、駐車場に戻ると少し晴れ間が。
白馬の美しい山の稜線が見られて、また戻ってくるぞと気持ちを高めて大阪に帰った。
ありがとうございました。
(NSM記)
山行期間 | 2022年10月29日~11月20日 |
---|---|
メンバー | ONG、NSM、MRN、SGM、KWI(OB)、HIN(会員外)、YSZ |
山行地域 | ネパール エベレスト街道 |
山行スタイル | 高所トレッキング |
11月10日、ゴラクシェプ~ぺリチェ(4240m)、今日からルクラを目指し下山です、当初トクラ泊の予定でしたが、出発後しばらくしてから、OBの方からこのペースなら3日で下る予定コースを2日で行けるだろうと提案があり、予定変更しペリチェ泊となりました。途中から往路とは別ルートの谷筋の開放的な道を歩きます。ペリチェ泊
11月11日、ペリチェ~クムジュン(3790m)、前半は下だり、後半はひたすら登ります、日没ぎりぎりにロッジに到着、今回のトレッキングで1番歩いた日になります。皆さん72歳以上ですが、トレッキングの疲れが溜まってきている後半に、これだけ踏ん張りのできる精神力と体力に、やはり若いころの鍛え方が違うんだと感じいりました。そしてガイドが「日本人でこのコースを2日で行った人はいないよ」と感心していました。夕食は日本食が恋しくなっている私たちのために、ガイドが厨房を借り日本食を作ってくれ、みんな大喜びです。クムジュン泊
11月12日、クムジュン~パクディン(2610m)、標高が下がったことや寒さもましになり、身体がどんどん楽になってきます。日中は暖かく休憩ものんびりとした気分でお茶をいただきます。
11月13日、パクディン~ルクラ(2850m)、素晴らしいメンバーとガイド、ポーターに恵まれ、ルクラに無事に下山しました。
11月14日、ルクラ~マンタリ、今日で大自然の美しい景色とお別れです。朝6時のフライト予定でしたが、マンタリの気象条件が悪いため約4時間後の便でマンタリへ戻りました、その後バスにてカトマンズへ戻ります。ホテルに戻り数日ぶりにお風呂に入り洗髪します、すっきりしました。夕食はもちろん日本食を食べに「和なごみ」へ、すっかりお店の方とお友達に。カトマンズ泊
11月15~19日、航空便の都合で予備日が多くありカトマンズで観光などして過ごしました。カトマンズのタクシーは、高めに言ってきますので値段交渉して乗車しましょう。
11月20日、6時カトマンズ発、香港経由、関空15時15分着
エベレスト街道トレッキングは、神々しいばかりの山々と素朴なネパールの人々、ゆっくりと流れる時間に心が癒されました。今回、山々の景色はもちろんですがOBの方とのお話も楽しかったです。このような貴重な機会を与えていただき心より感謝いたします。
今回の高所トレッキングで感じたこと
・高度な登山技術は必要無く、何日も歩き続ける体力が必要
・高所順化、高山病に関する知識の習得が必要、水、ポカリなど水分補給2L/1日などの予防策など
・高所での厳しい自然条件、昼夜の気温差の順応、寒さ対策などが必要
・舞い上がる糞や土埃、空気の乾燥による気管、咽頭痛、風邪などの対応が必要
・食生活の違いなど環境の対応が必要、食べやすい食糧などを持参し体力温存するなど
・反省点として、共装の医薬品をほぼ使い切りました、もう少し胃薬、解熱剤などの準備もあればよかったと思いました。
・物価は日本同様、コロナ禍前に比べロッジ代、水など全てが高騰したそうです。
・ネパール滞在中は途中の高度障害以外、体調は良かったのですが、帰国数日後、体調をこわしてしまいました。免疫力が低下していたのだと思います。下山後の体調管理にも配慮が必要と痛感いたしました。
山行期間 | 2022年10月29日~11月20日 |
---|---|
メンバー | ONG、NSM、MRN、SGM、KWI(OB)、HIN(会員外)、YSZ |
山行地域 | カラパタール エベレスト街道 |
山行スタイル | 高所トレッキング |
すっかりご報告が遅くなってしまいました、2022年10月29日~11月20日にネパールへ行ってきました。新型コロナウイルス感染拡大の影響でネパールも入国禁止となっていましたが条件付きで入国が可能になり、OBからお誘いいただき、カラパタールまでのエベレスト街道トレッキングに参加させて頂きました。今後、この山域に行かれる方もいると思います、計画の参考になればと思いますので備忘録を残します。
お話があったのが5月そこから約5か月、スケジュール、手配等の準備をミーティングを重ね計画を進めていきました。海外渡航規制緩和が始まったばかりのため、様々な必要書類や取得方法など、コロナ禍以前とは様子が変わっていることが多くありました。運行航空会社や便数などもまだ少なく、チケット決定が8月になったり、今までの海外準備で一番情報入手の手間や手配に時間がかかった印象です。準備期間も短かったのですが、OBの方のリーダーシップと入念な準備のお陰で無事に出発することができました。事前トレーニングとして富士山山行計画もありましたが、コロナ第7波の時期と重なり、感染を避けるため中止となりました。
今回のメンバーは、豊富な登山実績と海外の高所登山の経験のあるOBの方とそのご友人という大変恵まれた個人海外山行でした。
カラパタール(標高5545m)は、エベレストを間近に眺めることができるネパールトレッキングで最も人気のコースです。今年は雨期が長引いていたのですが直前に明け、滞在中は全日快晴に恵まれました。クーンブ山群の名峰エベレスト、ローツェ、アマダブラム、タムセルクなどの山々が連なる美しい展望を満喫することができました。
10月29日、 22:35 、キャセイ航空でネパールの首都カトマンズのトリブバン空港に到着します。途中、香港で乗り継ぎの待ち時間にラーメンと餃子のセットを食べると、なんと3800円程の支払いとなり円安の影響に一同驚きます‼‼ カトマンズ空港では、現地エージェントとこれからお世話になるガイド2名の出迎えを受け、タメル地区のホテルへと向かいます。
10月30日、この日は前夜、就寝も遅かったこともあり、ゆっくり朝食をとり、明日からのトレッキング装備等の準備日とタメル地区を散策する。レンタルのシュラフを含めた翌日のフライトの預け荷物10kgと手荷物7kg、カトマンズに預けるものに荷分けする。タメルでノースフェイスのダウンズボン(多分、偽物)を3000円ほどで購入する、これが後程、とっても重宝することになる。両替は空港ではなく町中にある両替所で用意する方がレートがよいです。夜は教えてもらった日本食料理店「和なごみ」へ行くと、日本で食べる日本食に近いお味でみんなのお気に入りになりました。お勧めです。ネパールはすでにノーマスクですが、カトマンズ市内は排気ガスが凄いためマスクは必需品でした。
10月31日、現在カトマンズからエベレスト街道の起点であるルクラのテンジン・ヒラリー空港(2845m)へのダイレクトフライトが無くなり、マンタリからのフライトとなっています。昼にカトマンズをバスで出発し、くねくねとした道を峠越えをしながらマンタリへ向かいます。約5時間の移動でした。マンタリ泊。
11月1日、マンタリ、ラメチャップ空港を朝6時発のフライト予定でしたが、ルクラの天候が思わしくなく約3時間遅れで出発します。その間、空港に続々とトレッカーがやって来てます。小型の山岳飛行機で約15分で到着です。テンジン・ヒラリー空港は、山の中腹の滑走路が非常に短く、高所の影響もあり「世界で危険な空港」の一つとされているため離発着の際は大変緊張します。まずは無事に着陸しホッとしました。
ルクラ(2850m)の小さな商店街を通り、今日の宿泊地パクディン(2610m)へ向かい下って行きます。エベレスト街道は、エベレスト登山の起点となるベースキャンプへの道でもありますが、高地民族の生活道でもあり、トレッカー、重荷を背負い運ぶ人々、ヤクやゾッキョなどが行きかい、大量のヤク達の糞をよけながら歩いていきます。乾燥とヤクの糞や砂埃で喉を傷めないようマスクなどをしながら歩きます。日本から多めに飴を持っていきましたが足らないぐらいでした。日中は日本の10月位の気温で暖かいですが、夜は寒く温度差が大きいため、こまめな衣服の着脱でコントロールすることが大切です。パクディン泊
11月2日、パクディン~ナムチェ(3440m)この日は標高約830mを登りナムチェへ向かい、ここに2泊し高度順応をします。行動中は大丈夫でしたがロッジに到着したころから後頭部に鈍痛がします。ガイドによるとそれはみんながなる症状なので大丈夫とのこと。朝晩パレスオキスメーターで数値をチェックし体調管理します。。ナムチェは街道中、最も栄えた村で、薬局、カフェ、日用品店、登山用品店など多くのお店があり、不足したものをここで調達することができます。夕食までの時間、みんなで散策します。
11月3日、この日は高度順応で「ホテル・エベレスト・ビュー」(3880m)へ行きます。道中には富士山の標高「3776m」と書かれた表示があり、ここから未踏の標高となります。このホテルは、エベレストを眺めながら食事のとれるテラス席があり、欧米人で大変賑わっていました。創建者が日本人であるのは有名ですが、実際に来てみて1970年代にこの標高の素晴らしい場所に建設したことに驚きました。テラスでホットチョコレート飲んで休憩をしました。ナムチェ泊
11月4日、ナムチェ~タンボチェ(3860m、-300、+610)へアップダウンを繰り返して進みます。アマダブラム(6812m)、ヌプチェ(7864m)ローツェが現れます。タンボチェには立派な僧院があり安全を祈願しました。ここにはエベレスト冬期登頂後、遭難死した加藤保男の慰霊碑があります。今日はこの辺りのロッジに泊まると思っていたら、私たちのロッジはここから40分下った場所と聞いた時にはまだ歩くのかとガックリでした。夕方からはロッジ内も寒く、個室は2人部屋で暖房はなく冷えます、持参したレンタルの-20度対応のシュラフに防寒着を着て寝ます。どこのロッジもですが暖房は食堂の暖炉一つのみで夕方の5時頃になるまでつきません。宿泊客は個室が寒いため食堂に集まり夕食までお茶を飲んだりと過ごします。この日もロッジに到着したころから鈍痛がし、ついに夕食は半分しか食べれなくなりました。タンボチェ泊
11月5日、タンボチェ~ディンボチェ(4410m)この日は標高約550mを登ります。正面にエベレスト、ローチェ、右手にアマダブラムの素晴らしい山々を眺めながら歩きます。本当に連日良い天気で、真っ青な空と山が近く感じます。ディンボチェには、高度順応のため2泊します。ディンボチェからはかなり寒くなると聞いていました通り、朝晩の冷え込みは一段と強く、徐々に環境が厳しくなってきます。部屋は火の気が無いため冬山テントほどかそれ以上の寒さで就寝時は毛糸帽子、ダウン上下などをさらに着こみます。OBより事前に寒さについて聞いていたためダウンの足カバーを持って行っていたのはよかったです。有料で湯たんぽも頼めるようです。食事のメニューは多いのですが、油に気を付けないと下痢などになり体調を壊すこともあるらしく、私は夕食はダルバート(ネパールの定食)を食べるようにしていました、しかし毎回となるとなかなか辛かったです。フリーズドライの日本食を持ってきていましたが、それも食べたいとは思わず、食欲が徐々に低下してきました。
11月6日、メンバーも食欲が低下してきているので、ガイドが朝食に特別におかゆを用意してくれ、持参した塩昆布を入れてみんなで食べました。久しぶりのあっさりしたものが美味しかったです。朝は頭痛がましだったのですが、高度順応に行き戻ってきたころに、頭痛が酷くなり、気分が悪く食欲も無くなり、夕食はスープを飲むのがやっとでした、完全に高度障害の症状です。ダイアモックスを1/2錠服用しました、ガイドから高度を下げるまで毎日、同時間に同量を服用すよう指示がありました。この薬の副作用の利尿効果で夜中に何度もトイレに行きましたが、久しぶりによく寝れ、翌朝は頭痛もなく体調がよくなりました。ガイドからみんなに、就寝中はお互いに同室のメンバーの寝息に異変がないか気を付けてほしいと言われる、この高度になると突然体調が急変し重大な事故になる事があるからだそうです。実際にあった事故の話も聞いて高山病の恐ろしさを実感しました。この標高は高度順応のための1つの壁だそうです。ディンボチェ泊
11月7日、この日は、予定のロブチェ(4910m)まで高度を上げず、途中のトクラ(4590m)までとし、昼食後、ロブジェまでのコースの半分の標高(4710m)まで、高度順応に行きました。ロッジへ戻る途中に日が陰りだすと風が本当に冷たく、一気に体が冷えてきます。夜中は氷点下10~20度ぐらいになっていたでしょうか。トクラ泊
11月8日、トクラ~ロブジェ(4910m)、 クーンブ氷河のモレーンを登りロブジェにむかいます。途中の峠には、エベレスト登山で遭難した方たちの無数の慰霊碑がありました。ロッジに到着し昼食をとった後、前の丘へ順応に登りに行くと、遠くに明日行くカラパタールへの登山道が見えました、いよいよ近づいてきました。下山時、ヘリポートで高山病患者と思われるトレッカーが乗りヘリが飛びたっていくのを見かけました。夕食まで外を眺めていると、宿から見えたヌプツェの夕焼けが素晴らしかったです。
11月9日、ロブジェ~ゴラクシェプ(5140m)~カラパタール(5545m)~ゴラクシェプ泊、メンバーの順応も上手くいき、ロブジェから一気にカラパタールへむかうことにします。標高約600mを登ります。
標高5000m台で酸素は地上の約1/2になります。登頂するという強い思いで、皆が一体となって一歩一歩と登っていきます。途中ゴラクシェプのロッジに到着し荷物の一部を置いて、プリモ(7165m)の手前に見えるカラパタールを目指します。
そして日本を発って12日目、最後のガレ場を登って、遂にタルチョがはためくカラパタールに登頂します。快晴の中、エベレスト(8850m)、手前にヌプツェ(7864m)、クーンブ氷河を間近に眺めることができました。サウスコル、イエローバンドも見えます。彼方にはアマダブラム、カンテガ、タムセルクと360度の素晴らしい展望です。完登した私たちを見てガイドの目には涙が。。。しかし山頂は20m程の強風と寒さで長くいれない、感慨に浸るまもなく写真を撮ると「降りよ降りよ」と、早々に下山開始です。5~10分ほどの滞在時間でしょうか、寒さには勝てません(笑)。ゴラクシェプのロッジに戻ります。山行中に辛くなっ時に食べようと日本から持ってきていた栗三笠1つを、メンバー、ガイド、シェルパのみんなで分け合い、1人、1.5cmほどの小さな三笠と紅茶で乾杯し、登頂をお祝いしました。ロッジの冷え込みはトイレの床も凍るほど、一段と厳しく、この寒さと乾燥で体調を崩す人が多いようです。
山行期間 | 2023/1/21~1/22 |
---|---|
メンバー | SUM KIS NKJ TKH |
山行地域 | 荒島岳 |
山行スタイル | 雪山縦走 |
1月21日(土)早朝に大阪を出発し、12:00頃に勝原スキー場跡駐車場に到着。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
天気は快晴。気温もさほど低くなく快適な気象条件だ。30分も登ると汗がびっしょりになり、
衣服調整と水分補給をしてさらに登っていく。登るにしたがい雪が多くなり、「アイゼンつけたいなー」と思いながらツボ足で登っていく。途中、キックステップなどの練習もしながら順調に登りきる。景色も最高!15:00頃にシャクナゲ平に到着。ふかふかの雪の上を整地してテントを張る。私達以外には1パーティで2張り。私達含め合計3張りのテント。
次の日は3:30起床。5時出発し、6:20に山頂に立つ。しかし、まだ日がのぼっておらず真っ暗。山頂の祠の8割方は雪に埋もれている。風も強くこの先のルートに大いに不安を覚えるがSUMリーダー、KIS先輩指導のもと地図を見ながら支尾根に入らないよう注意して尾根伝いに進んでゆく。7時頃に太陽が昇ってきてなんとも言えない美しい日の出を見る事ができました。みんな、ハイテンションになりながら写真を撮っているとSUMリーダーの「電車は11時やでー」の声で現実に引き戻され下山を急ぎます。下山は懸垂したり、バックステップの練習をしたり、踏み抜き地獄にあったりして結局11時の電車は間に合わず、14:36の電車に乗る事にしました。
今回は天候にも雪質にも恵まれて様々な雪上トレーニングができ、とても充実した山行でした。
<行動記録>
1/21 勝原スキー場跡12:00→シャクナゲ平15:00
1/22 シャクナゲ平5:00→荒島岳山頂6:20→越前下山駅13:30
記 TKH
以上
山行期間 | 2023/1/10 |
---|---|
メンバー | SOT BAN TKD |
山行地域 | 比良山系 |
山行スタイル | 積雪期アルパインクライミング |
去年に連れてきていただいた堂満岳中央稜に、今年も行ってきました。アプローチや登攀内容も分かっているので気楽な気持ちで臨みます。正直、ナメてました。そしてナメられた堂満岳から手痛いしっぺ返しを喰らうことになったのでした。
9:35にイン谷口の駐車場を出発。気温は高めですが天気が今ひとつで、雪が沢山降っていましたが、駐車場にはほとんど積雪がなかったので、あまり雪が無いかもしれないと思っていました。
40分ほど歩いて、中央稜への取り付きに向かう堰堤に到着。このあたりまで来ると想像以上に積雪していて、膝ラッセルぐらいになるかと思いましたが、意外なことに堂満ルンゼにはトレースがありました。
15分ほどルンゼを登っていくと、先行する2人パーティを発見。ちょうど中央稜の取付きのところで追いついたため、ラッセルのお礼を言います。その方たちはそのまま堂満ルンゼを登るつもりだとの事でした。
11:00頃、早速ロープを出して登攀開始です。
今回は3人パーティなので、1〜3PをTKDが、4〜5PをSOTさんがリードする事に。
1P:出だしが難しいのは分かっていましたが、去年はあったはず(?)の太めの木が無くなっていて、手がかり足がかりが乏しい。仕方なくカム#0.5でランナーをとり離陸を試みますが、雪が多いだけで全然締まっておらず、アックスが決まりません。それなら、と岩を手で持ちますが、岩に薄く氷が付いていてツルツルツルツル滑って持てません。
メチャクチャ悪かったです。なんとか突破できましたが、かなり時間を使ってしまいました。
2P:岩稜を直登もできるようですが、左から巻き気味に登ります。このピッチは余裕だと思っていましたが、一部クライムダウンしないといけない場所があり、そこが今回は超怖かったです。
3P:このピッチは雪稜を歩くだけなので、ようやく楽をする事ができました。
まだ半分くらいなのに、全員ヘトヘトで精神的に消耗していました。
4P:ここからSOTさんのリードに変わりました。チムニーに入っていくためにトラバースし、チムニー直前まで。とにかくアックスが効かず、ランニングもまともにとれません。少し被って感じる岩を乗っこすところが核心で、手も足も相当気持ち悪くて怖かったです。
5P:ハイライトのチムニー。相変わらず全然アックスが効かないので、想定以上に辛い登りになったようです。ここは足場は探せばあるので、ステミングを意識して登ると良いです。終了直前がランニングとれずに怖いため、今回は右寄りに木登りを交えて突破となりました。
あとは少し歩いて登ればルンゼと合流できます。
登攀終了した時には16:00前になっていたので、堂満岳頂上には登らず、堂満ルンゼを下りることにしました。ササーッと滑り降りられたら、と思っていましたが、絶対に無理だろという傾斜だったので、クライムダウンでゆっくり下りました。結局、ルンゼを上がると言っていた2人パーティは撤退したようで、ルンゼに踏み跡は全然ありませんでした。
SOTさんは何度も堂満ルンゼに来ていますが、これまでで一番雪の量が多かったとの事。
なんとか暗くなる前に駐車場に到着。
雪の量とか状態で、難易度が大きく変わることを実感した山行になりました。
堂満岳中央稜、ナメたらアカン!