山行期間 | 2016年11月19日(土)夜~20日(日) |
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メンバー | SGY, NGS, MTM, KNS, ASI, TYK, KSH, TCH, INO, MRJ, HJS, TNK |
山行地域 | 六甲 |
山行スタイル | アイゼンワーク、担荷 |
今回の山行目的はアイゼンワーク、猿回し、歩荷(担荷力の強化)とのこと。
いよいよ雪山に向けてのトレーニング開始である。
今回のトレーニング場所は育成プログラムの初めてのクライミング練習で来たことのある蓬莱峡。宝塚駅に集合しバスで座頭谷へ。蓬莱峡にてテント泊。
朝6時に起床、朝食を済ませ7時にトレーニング開始となった。
それぞれ冬靴、アイゼン、ピッケルと雪山装備をこの日までに準備してきており、育成メンバーのほとんどがピカピカの装備で皆嬉しそうである。
まずはリーダーを先頭にアイゼンワークの練習。以前にルームの座学でアイゼンワークの講習があり、フラットフィッティングなど基本的なことは学んでいる。今回がその学びを踏まえての実践となる。砂場、岩場、上りや下り、トラバースなど色々な場所でリーダーの助言をもらいながらの練習、ピッケルの使い方なども教わり良い勉強になった。
また、景色も良くきれいな紅葉を見ることができた。
そして次は場所をかえて猿回しという練習。ここではフィックスロープに自己確保したうえで岩場を登り降りして、フロントポインティングや下りでのフラットフッティングでの歩き方を繰り返し練習した。
正午前にテント場に戻り昼食を兼ねた休憩、そして午後からは担荷のトレーニングとなる。
実は私、ここ蓬莱峡から宝塚駅まで昨晩バスで来た道をそのまま歩いて帰るものだと思い込んでしまっており、せいぜい1時間から1時間半ほど舗装道路を歩くだけだと思っていた。
しかし河原で歩荷用の石を袋に詰め込んでいる時に何気にリーダーに「ここから宝塚駅までどれくらいかかりますかね?」の答えが「4時間くらいだったかなー」の返答。
「・・・」と固まってしまい「ええっ そんなに!?・・・」
よくよく考えればそらそうである、そんなに甘いはずはないのである。
歩荷トレーニングに舗装道路をたった1時間や2時間歩くだけでは何にもならない。
リーダーからは実際の雪山では17~18キロくらいを背負うと思うからそれよりも少し重めで考えて20キロくらいとの話であったが、今回私は26キロを背負ってみることにした。
この重さで自分自身どれくらい辛いと感じるか確かめるために。
ルートは蓬莱峡→座頭谷→大谷乗越→宝塚。これは登山道なのか?というような山道を延々登って行く、石を背負ってから3時間で塩尾寺に到着した。
ここで積んできた石を降ろして歩荷終了。その後は軽くなったザックで宝塚駅まで約1時間歩いて今回の山行は無事終了、解散となった。
今回のトレーニングは26キロのザックを担いで山道を3時間。それほど辛いとは思わなかった。
しかしリーダーの方達の話を聞いていると、先輩方が普段やっている歩荷トレーニングでは10時間以上歩くこともザラであるとのこと。そういう話は自分にとって良い刺激になりやる気が出てくる。
冬山に向けていよいよ気合が入ってくる。
最後に今回の育成プログラムに参加してくださったリーダーの方々、貴重な時間を我々育成メンバーのために使っていただきありがとうございました。
(TYK記)
<行動記録>
アイゼンワーク 7:00~9:00
猿回し 9:00~12:15
歩荷 蓬莱峡12:15→大谷乗越14:30→塩尾寺15:35→宝塚駅16:30
山行期間 | 2016年10月21日(夜)から10月23日 |
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メンバー | OSM OKD |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 縦走 |
冬合宿の候補、船窪岳~烏帽子岳を偵察のために縦走してきました。
10月22日
06時30分に七倉山荘前の駐車場を出発。予想よりかなり寒いです!!
先週は沢で頭から水をかぶっていたのに・・・。
年末年始の積雪期を想定しての偵察なので、尾根や迷いそうな個所をチェックしながら進みます。
明日の下山まで、進んでは立ち止まり、地形図に情報を書き込みます。
10時50分 七倉岳に到着。ここからの稜線は崩落個所が多いです。
12時30分 船窪岳に到着。ここからは更に崩落個所が多く、ザレ場のヤセ尾根も登場(トラロープは有りますが)。
積雪期には何回もロープで確保して、かなり骨が折れると思われます。
さらに数百メートルのアップダウンを繰り返すので体力も要します。
15時過ぎ、強風が吹き始め、みぞれが降り始め、あられに変わりました。
出来れば烏帽子の小屋まで行きたいところですが、不動岳手前でVB。
10月23日
04時00分 出発、ヘッドランプを頼りに数百メートルのアップダウンを繰り返します。
相変わらず崩落個所、切れ落ちたザレ場を何度も通過。積雪時は厳しそうです。
04時30分に不動岳、さらに進んで途中で日の出を迎えます。
07時00分に烏帽子岳に到着。クサリ場を数ヶ所通過して頂上へ。
烏帽子岳、カッコいいです!!
07時40分 烏帽子小屋を確認、冬季小屋が解放されています。かなり立派です。ありがたいことです。
10時10分 高瀬ダムまで下りました。ダムの周辺には観光客の姿が。紅葉の季節です!!
不動沢トンネルを抜けたところで、アルピコタクシーさんに乗せてもらいました。
気の良い運転手さんと喋りながら七倉山荘前に到着。偵察山行は終了しました。
後は温泉と美味しいものが待っています!!おつかれさまでした!!
山行期間 | 2016年11月4日(金)夜~6(日) |
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メンバー | SGY, NGS, ASI, TYK, KSH, TCH, INO, SOT, MRJ, HJS, HYS |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | 縦走 |
合宿の偵察を兼ねた山行に出発しました。
私がこの山岳会に入会したのは夏頃で今回は初めての2日間の山行、そして縦走。
長い行動時間に体力はもつのか、他のメンバーについていけるのかなど、緊張でやや腹部に違和感を感じましたが、到着する頃には収まりました。
6時間程の運転で北八ヶ岳ロープーウェイの山麓駅に到着。待合室ですぐに仮眠。
4時間ほど休み起床、空は雲一つない快晴。
抜けるような青空が広がっています。
早速、ロープーウェイに乗り約7分で山頂駅に到着。8時半より縦走開始となりました。
山麓駅と違い、標高が千メートル近く高くなると途端に気温も下がります。
登山道には溶け残った雪や霜があり、所々凍っています。
今回は新人が先頭に立ち地図を見ながらルートを確認し、ペース配分も考えるようにとリーダーより指示がありました。
皆、緊張もあり黙々と歩きます。凍った道で滑ることもあり足元にばかり目がいき、曲がるべき場所を行き過ぎては地図とコンパスで現在地を確認し、戻るなど、机上ではなく実際の読図を経験することが出来、地図の重要さを改めて再認識しました。
初めての縦走、重い荷物を背負っての長時間の歩行は疲れましたが、要所、要所でリーダーが休憩を挟んでくれ、くたびれることなく2時半には幕営地の黒百合ヒュッテに到着しました。
そこで今日の反省会を兼ねたお茶会、夕食となり、冬山でのテント内での生活の注意点などを教えて頂きました。
夏場と違い冬のテントでは結露が発生しやすく物が濡れやすい、それは冬山では体温を奪い大変なこととなる為どのように予防すべきか。
また、狭いテント内で、快適に多人数で過ごす為のコツなど。
聞いていてなるほどと思うことが多々でしたが、緊張と疲れもあり睡魔には勝てず6時には就寝となりました。
翌日は4時起床、5時半出発、まだ暗い山道をヘッドライトをつけて歩きます。
約1時間でご来光を見ることが出来ました。
この日も快晴を思わせる抜けるような青空、楽しい一日が始まりました。
今日はこの山行のメインでもある東天狗岳や硫黄岳を登ります。
登山道はまたもや凍っており、岩も多く、足元に注意を払い緊張して歩きます。
そして山頂、360度の大パノラマ北アルプスの雪を被った山並みを拝みます。
ここでリーダーより、今日は快晴で見張らしもよくルートも見つけやすいが、一度冬山となると雪で踏みあともなくなり、吹雪けば数メートル先でさえも見えなくなるという説明を受けました。確かに、周りの山が見えなければルートもわからず間違って降りてしまうこともあります。
その為にも冬山の偵察は非常に大事であり、今見たイメージを忘れずに冬山を登り、更に頻繁に自身の居場所を地図上で確認し、進むべき方向を知っておくことが冬山では大変重要であるということを学びました。
下山の間も天気は一向に崩れることなく、午後1時には美濃戸口に到着し、無事に山行を終えることが出来ました。
私は厳冬期の高山は経験がなく、なんとなく恐ろしいものだというイメージでしたが、きちんとした準備と知識を持って挑めばそれほどに恐ろしいものではなく、逆にそこに行った者でしか見ることの出来ない風景や空気感がそこにあり、それは想像以上に素晴らしいものなのだということを教えて頂きました。
今回で体得した知識や技術を用い、早く冬山に登ってみたいです。
(SOT記)
<行動記録>
11/5 ロープーウェイ山上駅8:35→雨池峠9:10→縞枯山9:30→麦草ヒュッテ10:55→丸山12:05→高見石小屋12:30→黒百合ヒュッテ14:20
11/6 黒百合ヒュッテ5:25→東天狗岳6:35→根石岳7:15→夏沢峠7:45→硫黄岳8:50→赤岳鉱泉10:25→美濃戸口12:50
山行期間 | 10月22日(土)夜~23日(日) |
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メンバー | SKT(CL) ABE(SL) MSD(SL) KNS(SL) KKD(SL) WKM(SL) MTU(SL) UET(SL) TKD(SL) TYK TCH INO MRJ SOT |
山行地域 | 鈴鹿山系 御在所岳 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
今回が、76期クライミングの最終プログラムです。
当山岳会に入る前からボルダリングジムに通いクライミングの育成プログラムを楽しみにしていた入会当初。
しかし、実際に登ってみると楽しさより恐怖感、さらに自分が高いところが苦手だということを痛感し、正直楽しみではなくなっていた。
それどころか御在所はルームでのガイダンスから今までのプログラムとは違い数段難易度が上がっているのを感じて当日が雨になるのを願って止まなかった。
ところが当日は願い叶わず雨が降ることなく決行。
午前6時前、覚悟をきめて登攀開始。リードはせずに上るだけとわかってはいても…心臓がばくばく鳴っていた。
P7,P6と登って行くうちに今までのプログラムで少し慣れていたのか、恐怖をあまり感じず楽しんで登れているのに気づいた。
風が強く、がくがくふるえ、鼻水を垂らしながら夢中になって登った。
何よりP6・核心のヤグラではボルダリングで身につけたムーブを使うことができたのが何よりうれしかった。
そして、登攀終了。
最後まで登りきった達成感と帰りによった銭湯の気持ちよさが生涯忘れられません。
今回の育成プログラムでは、ビレイやリードクライミングは経験していないので、来年はその両方を自身の技量で
完璧にできるようにしたい! 記録:TCH
山行期間 | 2016年9月30日(夜)から10月2日 |
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メンバー | OSM,TRN,OKD |
山行地域 | 南紀 |
山行スタイル | 沢登り |
昨年の春に行って以来のナル谷です。昨年は水量が少なかったので、簡単な印象があったのですが、今回は雨が続いていたので、ちょっと厄介でした。ある1点を除けば、きれいないい沢でした。
一ノ滝。右岸巻き
二ノ滝手前の小さい滝で、昨年は左岸の流木を使って登ったのですが、今回は右岸を巻くことに。これが失敗だった。巻いている途中にハチの巣があり、6カ所刺されてしまった。あとで調べたら黒スズメバチだった。30分ほど休憩してショック症状が出ないことを確認して、遡行を続けた。
二ノ滝。水量が多く、滝の直下まで近づくことができなかった。
三ノ滝。昨年はロープなしで登りましたが、水量が多く、少しいやらしいところを確保しながら登りました。
三ノ滝を登り終えて、エスケープするかどうか検討したのですが、ショック症状は出そうもなかったので、そのまま遡行することにしました。
広場でツェルトを立てて、泊まりました。
次の日、三ノ滝の上まで沢を下降し、導水道を歩き、東屋まで下降しました。この下降が結構厄介で、ガレガレなのでヘルメットを装着したほうがいいと思います。
山行期間 | 2016.9.16~19 |
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メンバー | asi isk mtu |
山行地域 | 燕岳~蝶ヶ岳 |
山行スタイル | 無雪期縦走 |
9月の3連休を50代の男3人で、表銀座に行ってきました。
目的は、夜の宴会。
二日目に悪天候が予想されたが、歩きやすい道なので予定通り決行する。
燕岳の中房温泉の登山口から登ります。
初日は天気も良く、多くの登山者でにぎわってました。
迷わずスイカを購入するCLa
2500ほど高度を上げると紅葉が見られました。
富士山も綺麗に見えました。
山頂に到着。
天気もよく、白イルカ?も綺麗に見えました。
天気もいいので予定通り大天井岳をめざす。
やっぱり表銀座は何度来て心地いい。
気持ちよく大天井岳まで歩く。
大天井岳手前で少し雨に降られるも無事に予定幕営地の到着。
予定通り、テントで宴会。
翌日、天気が心配だったが、さほどひどくないので、
とりあえず常念をめざす。
常念岳、無事到着。
蝶ヶ岳まで行くか検討の末、予定通り決行。
常念岳を下り樹林帯を抜けると蝶槍。
蝶槍から蝶ヶ岳までは、すごい突風で飛ばされそうになりなり苦労する。
風が強いので山小屋に避難し、快適に宴会を遂行。
翌日、小雨の中、蝶ヶ岳を登って下山。
凄く快適で楽しい山行でした。
宴会山行、また行きましょう。
山行期間 | 8/10~8/14 |
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メンバー | hso szk uet mtm mtu |
山行地域 | 槍ヶ岳 穂高岳 |
山行スタイル | 縦走 |
目指すは北鎌ルートからの槍ヶ岳。今回は、高瀬ダムから遡行を
30回も繰り返しながらの難コース。
その後も、西穂高までのロング縦走。
1日目
高瀬ダムまではタクシーです。
そして湯俣登山口~湯俣清嵐山荘へ、なだらかな道を行く。
沢靴に履き替えここから遡行
水は冷たいが
思ったより水量が少なく、楽に遡行。
ときどき、へつったり捲いたりしながら千天ノ出会を越え
幕営予定地の北鎌のコルに到着
翌日の下見。
二日目
まずは、北鎌のコルをめざす。
北鎌沢を登り藪を抜けるとテント2張りほど出来るコルがありました。
ただ、ブヨだらけで幕営は辛そう(+o+)。
稜線まで上がるとP8が見えました。
ところどころで稜線を捲くが、ザレザレでかなり苦労する。
苦労の末、ようやく独標。
やっと槍が姿をあらわしました。
記念撮影。
そして、もうひとふんばり。
ルートファイティングに苦労はしたが、無事、槍ヶ登頂。
山頂では、「スゴーイ。」を連発され気分上々。
そして、槍ヶ岳山荘を越え
二日目は南岳のテン場で幕営。
10時間を超える歩行時間でかなりきつかった。
三日目
相変わらずの晴天
日の出の雲海も綺麗。
大キレットを越え、午前中に幕営予定の穂高山荘。
でも、もう少し進むことにしました。
各自水5ℓを背負い、天狗のコルでのビバークへ。
馬も背を越え、ジャンダルム。
そして、無事、幕営地。
四日目
またもや、快晴\(~o~)/。
最終日、西穂までの稜線を気持ちよく歩く。
ゴールの西穂山荘で、バンザーイ。
かなりキツイ山行でしたが無事に成功。
めでたしめでたし( ^^) _U~~。
山行期間 | 9月24日(土)~25日(日) |
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メンバー | SKT(CL) KNS(SL) TGA(SL) YGM(SL) TKD(SL) INO HYS TKR SOT |
山行地域 | 金比羅山 |
山行スタイル | 登攀訓練 |
秋のクライミング第2段! クライミングが大好きな私にとっては、山行が待ち遠しくて待ち遠しくて。
荷造りから楽しい。ヌンチャクを整備して、登攀グッズをまとめるだけでワクワク。
今回は食事担当も兼ねていたので、これまたワクワク。
縦走ではなく、前夜より車での移動のため、食料のグラム核心は気にしなくていい。どうせなら、美味しいものをと色々なアイデアが頭をよぎり、家でも思考錯誤してメニューを決定。
台風による雨が懸念されるも、天気には強い76期!中止になることなく決行になります。
三国ヶ丘駅に集合して車で滋賀県の道の駅妹子の里でテント泊。到着したら育成チームでテント2張の設営。今回は76期が3名と初めて参加される方1名の4名。その4名でテントを設営します。最初に比べるとスムーズに手際よく設営できるようになりました。一つのテントに全員が入りしばしの宴会。これも山行の楽しみのひとつ。先輩方の今までの山行の話を聞くと、行きたいところがどんどん増えていきます。私もそんなところに行けるようになるのかしら。。。と思います。
翌朝早朝に起床し朝食の準備。もう一つのテントの朝食は同期に託します。最近は雑炊が続いていたので洋風のトマトポタージュパスタとクロワッサン。美味しいと言って食べていただくのをみてホッとします。一仕事終えた気分になり、片付け撤収。車にのっていざ岩場へ!
駐車場に到着してからアタック装備に荷分けしてアプローチ。歩きながら同期とマルチピッチのロープワークについて復習しながら進みます。まずは北尾根。先輩と二人ペアになり登ります。まずはビレイして先輩に先に登ってもらい、そのあとセカンドで登り、2ピッチ目は私が先頭で登ります。登るのはいいのですが、その後先輩にセカンドで登ってもらうために、支点ビレイを行うのが緊張です。周りに確認してもらえる人もおらず、セルフチェックを何度も行い「登って下さい」と声をかけます。この大事な緊張感を味わいながらロープアップします。なかなか手際よくロープアップできないのですが、今はまだ安全に確実に行うことが最優先と自分に言い聞かせながら行います。
次にY懸尾根に移動します。合計で7ピッチほどあったでしょうか。繰り返し行っているとロープワークも体で覚えてきます。その分頭で色々考える余裕が出てきて、どのようにヌンチャクをかけるとロープを手繰りやすいか、登り方もどの方向に登ったらロープがスムーズに伸びるかなど考えられるようになりました。今回の山行の収穫です。
その後懸垂下降の練習です。確保機がない場合の懸垂の方法も教えていただきました。岩場での事故の多くが懸垂下降時と聞いていたので、集中して降ります。降り始めるとすーーーっと降りるのが楽しくて嬉しくて。でも安全な場に着地するまでは集中を切らさずに意識します。
最後に自己脱出の練習。私はクライマー役をしていたので、ビレイやーの自己脱出の様子を見ることができませんでしたが、以前の遭難対策訓練で学んだ自己脱出の方法を頭の中で整理して思い出します。
岩登りは楽しい!楽しい気持ちはもちろん大事ですが、楽しいだけではだめです。
先輩の、「パートナーとは命を預けて一緒に登攀するので、何かあったときに助けてくれるかどうか、パートとのの信頼関係が必要。また本番に向けてのトレーニング準備も含めてパートナーの力量を知り一緒に登って安心で楽しいと思えることが必要」というお話がとても印象的でした。
今年度は育成チームでしっかり学んで、来年度からは先輩たちと一緒に登攀できるように頑張りたいです。次は御在所!楽しみです。
育成チームのために山行に同行してくださる先輩方と、いってらっしゃいと送り出してくれる家族に感謝です。
山行期間 | 8月18日夜~21日 |
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メンバー | YMG、ASI |
山行地域 | 北穂高 |
山行スタイル | アルパイン |
夏合宿は、涸沢から北穂高岳東稜を経て、南岳、槍ヶ岳に至るコースを目指した。初日に上高地から一気に北穂高岳山頂まで高度を上げる。メインは北穂高岳東稜で、そこはバリエーションルートであり、高度感のある岩稜帯登攀が特徴となっている。
8月19日朝5時30分に上高地を出発。天気は終日不安定だけれども明日は好天との予報。河童橋からのぞむ穂高の山々の頂には雲がかかり、その動きから上空で強い風が吹いている様子がうかがわれた。いつもは清々しい上高地の空気が生暖かく湿っていた。
8時00分に横尾を通過、10時45分に涸沢に到着。長野側の空には晴れ間も見えるが、飛騨側から重量感のある雲が穂高の頂を覆い、時折、小雨がぱらぱらと落ちてくる。午後からは雷雨の可能性もあるので、パーティと相談し、今山行の目標は、北穂高岳東稜登攀の完遂に絞った。そして、ほぼ徹夜のドライブで、睡眠不足もあることから、明日の天気に期待し、ゆっくり休養をとり、ベストのコンディションでアタックする方針とした。
翌日午前4時45分、雲一つない神秘的な黎明の時、涸沢を出発。ヘッドライトの灯をたよりに北穂高岳南陵を登攀する。高度を上げて途中から北穂沢をトラバースし、5時40分、東稜の取り付きに至った。途中、穂高連峰の燃えるようなモルゲンロートに心を奪われた。
東稜稜線に出てからは、パーティにとっては初めてのルートなので、安全確保を最優先し、ロープを積極的に使用することにした。東稜稜線からの360度の展望は、本当に素晴らしい。左に穂高連峰と涸沢カールを、右に槍ヶ岳、南岳、常念岳方向を一望しながら、その稜線をマルチピッチで登攀していく。まさに空中散歩だ。高度感はそれなりにあるものの、足場がしっかりしており、落ち着いて歩けば、それほど怖くない。
しばらく、清々しい青空の下、東稜を気持ちよく進んでいると、右側に大きなレンズ雲が浮いているのが見えた。天候悪化の兆候だ。案の定、1時間も経たないうちに、飛騨側から見るからに重たそうな雲が垂れ込めて、湿った空気が流れ込んできた。そして、東稜の核心部である通称「ゴジラの背」と呼ばれる部分を通過中に、とうとうパラパラと雨が降り出した。「こんな場所で降らなくても・・」と恨み言をいいながら、慎重に手と足を進めていく。
「ゴジラの背」の最終点には、しっかりした支点が構築されていたので、それを使って20mほど懸垂下降した。そしてロープをザックに入れて、北穂高岳山頂を目指して登っていく。天気が良ければ、北穂の小屋も見えるので何ら問題ないルートだろうが、雨の中、濃いガスで視界が遮られている上、バリエーションルートなので道標もない。稜線から外れることのないように登りつめるしかないが、道は結構、険しく、ルート・ファインディングの力が試される状況となった。慎重にルートを確認しながら高度を上げていく。そのうちにガスの中から北穂小屋の影がうっすらと見えて安堵した。11時00分に北穂小屋に到着。後から振り返ると、東稜の岩稜登攀よりも、天候の悪化により、ゴジラの背から北穂小屋までの間が今回の核心だったと思う。
北穂高山頂では、風雨は一層強まっていた。パーティと相談して、天候回復が見込めない状況で、キレットを経て南岳を目指すことは断念し、北穂南陵を通って涸沢方向に下山することに決めた。11時30分、北穂高岳小屋を出発し、一般登山道の南稜を下る。14時00分に涸沢に到着し、そのまま、一気に下山して、17時40分には徳沢に到着した。朝5時前に出発したので、その日は13時間歩いたことになる。歩きごたえは十分だった。
徳沢は、約30年前、高校山岳部夏合宿で、槍ヶ岳から槍沢を経て上高地に向かう途中に立ち寄ったことがある。当時、どこかヨーロッパ的なその美しいキャンプ場に見惚れて、いつかテント泊できればと思った。今回、予定外であったが、くしくもその願いが実現した。ふかふかの芝生の上にツエルトを立て、すばらしく快適な環境の中で、北穂高岳東稜登攀達成の祝杯をあげた(ASI記)。
山行期間 | 2016年9月10日(夜)~11日 |
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メンバー | OSM,OKD,UET |
山行地域 | 南紀 |
山行スタイル | 沢登り |
南紀の天瀬谷に行ってきました。道の駅で仮眠後、天瀬林道を入渓点近くまで車を入れることができました。いい広場があり、結構車をとめることはできますが、林道は凸凹しているので、車高の低い車はつらいと思います。
左俣に入り、最初の15mの滝。左岸巻き。滝の上がナメになっていて、滑ったらやばいのでロープで確保しながら下りました。
20mの滝。右岸巻き。
一旦、稜線に上がって、右俣の下降を開始しました。
滝は懸垂で降りました。左俣の合流前のナメ。滑ったらいやなのでここも懸垂で降りました。
午前中は曇っていて、暗い感じのする沢でしたが、いろいろな要素が詰まっているいい沢でした。
行動時間
7:00駐車地→7:40二俣(左俣)→8:10 15mの滝→9:30 20mの滝→10:30尾根に上がる(右俣下降)→14:00左俣と合流→14:00駐車地
山行期間 | 2016年8月20日(夜)~21日 |
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メンバー | OSM,NKZ,MKM,SKM,NKO |
山行地域 | 大峰山系 |
山行スタイル | 沢登り |
今回、沢登りの経験の少ないメンバーが中心であったため、難易度が低いと言われている下多古川に行くことにしました。特に難しいところはなく、ところどころ登山道が並走しているので、エスケープもしやすく、初心者でも安心して連れて行ける沢だと思います。
入渓は橋を渡った広場からしました。この時期特有のことかもしれませんが、入渓してしばらくは、岩にゲジゲジのような虫が気持ち悪いぐらいいて、手の置き場に気を使いました。
琵琶滝近くから大岩が出てきて、おたすけ紐を使うことがありましたが、よく探せば使わなくて登れるルートがあると思います。琵琶滝は立派な滝で一見の価値はあります。右岸巻きで、テープがあります。
ハングした嵓。この辺りは大岩だらけです。
中の滝。これも右岸に下山道と巻き道があり、テープもありました。
少し小雨が降ってきたため、中の滝から上には行かず、下山としました。下山もしっかりした道がありました。
行動時間
6:50出発→8:10つり橋(785m辺り)→9:00琵琶滝→10:00中の滝→11:20駐車地
山行期間 | 2016年8月27日(夜)~28日 |
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メンバー | OSM、MSD、KTY、NGS、KNS、OKD、TYK、KSI、INO、TCH、MRJ、SOT |
山行地域 | 比良山系 |
山行スタイル | 沢登り |
台風10号と上空の寒気の入りの影響で、予報では雨マークが出てしまいましたが、1回目のときと同様、CLさんの「ひとまず出発してみましょう」のメールで決行となりました。
道の駅妹子の郷にて小宴会の後、仮眠。
当日は5:00起床。高いところに筋雲があり、ところどころ青空も見えて、思ったより天候は悪くない。各自朝食の後テントを撤収して5:40に道の駅を出発。ガリバー旅行村には6:15頃到着。入渓点までは通常の登山装備で歩きました。
林道終点すぐからの入渓も可能とのことですが、そこからのルートは難易度が高いらしく、登山口の看板には「死亡事故多発」との注意書きもありました。今回は八淵の滝までは登山道を進みました。八淵の滝の前で入渓準備。入渓前に装備の着用状況を確認していただくと、PASの装着の仕方に誤り発見。無意識に作業してはいけないと反省。
八淵の滝は右岸を巻き、滝上部に出てしばらく進むとすぐに貴船ノ滝へ。
そして次々と現れる小滝をどんどん遡行していきました。今日は昼から降雨が見込まれていたため、休憩もそこそこに早めに進んだものの、9時頃にはポツポツと雨の雫が落ち始め、30分後には本降りに。予想より早い降り出しで気持ちがはやります。最初は地形図と遡行図をしっかり読み、コンパスも合わせてすすんでいましたが、途中から遡行することばかりに夢中になり、現在地把握が次第に甘くなってしまいました。前回、地形図や遡行図から現在地を読み取ることができなかったため、今回は少しでも把握できるように心がけたものの、気づくと足元ばかり見てしまい周囲の地形の変化やルートの進み具合のチェックが疎かになりました。普通の登山道と違い、沢は本当に難しいと感じました。
また悪路をロープとスリングで自己確保して登った際に、安全地帯に到達する前に自己確保を解除しようとしました。もっと安全な場所まで行ってから、解除するようにとのアドバイスを受けました。大丈夫と思ってもやはり安全地帯かどうかを客観視して、安全マージンを高めにとる行動をすることが大切と肝に銘じました。
下山時、入渓ポイントだった八淵の滝を通過しましたが、入渓時より明らかに水量が増えており、わずか数時間の降雨でも標高を下げるほどに増水することを、あらためて認識しました。
ところで、私の天敵のヒルが、今回はまったく現れず、下山後にほっと胸をなでおろしました・・・。
沢トレーニングは今回で終了です。しかし沢は、読図、気象予想、登攀、ロープワークなど、さまざまな登山技術が総合的に求められる分野であり、今回はあくまで「体験させていただいた」程度と、あらためて感じました。
これからもっと技術を高めていければと思います。
行動時間
6:35駐車場出発⇒7:10/7:23入渓準備・入渓(八淵の滝)⇒8:25休憩⇒9:15まぼろしの滝⇒10:43遡行終了11:07下山開始⇒12:25八淵の滝にて休憩⇒12:50下山終了
山行期間 | 2016年8月18日(木)夜~8月21日(日) |
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メンバー | MSD, KYF, TYK, INO, MRJ |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 縦走 |
猛省の夏合宿!!
やらかしてしまいました...
共同装備として今回私が担当していたのはテント本体。しかしそれを間違ってしまったのです。
本来持ってくるべきテントではなく、しかも本体でもなく外張りを...他のテントのしかも本体でもなく外張りを間違って持って来てしまったのです。原因は完全に私の不注意、思い込み。
その間違ったテントの外張りは約3週間前のルームの時に持って帰っていた物で、共同装備リストを確認し持って帰ったつもりになっていた。しかも出発まで再度確認する機会はいくらでもあったはずなのに、つもりになっていた私はいちども再確認することなくザックに詰め込み、山行初日の昼過ぎに朝日小屋テント場でザックから出す時まで全く自分の失敗に気づくことはなかった。結局テントのフライと外張りとテントポール1組ではどうしようも出来ないという事で山小屋に素泊まりすることになりました。
今回一緒だったメンバーの皆さんには本当に申し訳なく、自分の不注意に大変反省しています。
しかも「共同装備の物は共同責任だから」「久しぶりの縦走だから小屋泊まりのほうがゆっくり休めて良い」「これ(お酒)飲んで忘れろ」「私たちにも責任があるから」など優しい言葉で私を励ましてくださり、申し訳ない気持ちでいるところに皆さんからの言葉に救われる想いでした。
8月18日(木)
午後9時に大阪を出発し蓮華温泉駐車場に到着したのは19日午前3時。駐車場にてテントを張り仮眠。この時のテントは山行時に使用するテントとは別に用意していたものであった。
8月19日(金)
午前5時起床。朝食は各自用意していた物を手早く食べ終え、準備を整えて出発したのは6:20であった。天候は曇りで時折太陽が顔をのぞかせていた。山行初日は朝日小屋キャンプ地までの予定。昭文社の山地図のコースタイムでは所要8時間10分となっている。
私にとって今回のコースは7~8年ぶりであり、木道の多いこの山道は忘れていた私の古い記憶を呼び起こしてくれた。当時のことを懐かしく思い出しつつ時折傾いて滑りやすくなっている木道に注意しながら軽快に歩いていく。カモシカ坂を登り終えて少し歩いたところ、このあたりは五輪高原という名前が付いた場所で開けていて見晴らしも良く、水場の冷たい水が乾きを潤してくれた。
朝日岳山頂に到着したのはちょうど正午であった。山頂からの展望は真っ白で何も見えず、展望案内を見て、晴れていれば見えるであろう山々を想像して楽しんだ。朝日小屋到着は12:50で「お疲れさん」とテントをザックから出した時に冒頭で書いたとおりの悲劇。皆さん本当にすいませんでした。
小屋ではリーダーの2人にレクチャーを受けながら天気図を書きました。まだまだ不慣れであり
練習あるのみです。
8月20日(土)
山行2日目、この日は白馬山荘までの予定。
コースタイムは約8時間。しかし白馬山荘の到着時間次第では白馬三山の杓子岳、鑓ヶ岳まで行ってみようと前の晩に話していた。
朝4時に起床し出発は5:20となった。この日の天候は晴れのち曇りそして雨。前半の稜線歩きは展望も良く本当に気持ちの良いものであった。しかし残念ながら白馬岳山頂での展望は前日の朝日岳同様に真っ白で何も見えず残念。白馬山荘到着は11:35。相変わらず天気は曇り、これから杓子岳に登っても展望は望めないと予想されたが、まだ正午であり時間もあるので行くことになった。皆さんまだまだ元気である。
小屋での宿泊手続きをして部屋で荷物をアタック装備にしていざ出発。午後4時の気象情報を聴くためには鑓ヶ岳まで行ってしまうと時間がギリギリになるとのことで杓子岳までの往復となった。アタック装備のため荷物は軽くなったが、思ったよりもアップダウンがあったのと杓子岳頂上での展望も全く望めなかったなかで疲れを感じながらの白馬山荘への復路途中、たしか最低鞍部手前だったと思う、ほんの一時進行方向の白馬岳方面のガスがすーっと流れていき白馬岳やその直下にある白馬山荘まではっきりと見ることができた。一同しばし足を止めてその風景に見入っていた。「これを見られただけでも杓子岳まで行った甲斐があった」と誰かが言っていたが、本当に同感であった。
山行2日目の天気図は前日に比べて気象情報の拾い方が分かってきた。効率良く情報を天気図に落としていくにはまだまだだが、数をこなしてしっかりと天気図がかけるようになりたいものである。夕方からは雨が降り出してきた。
8月21日(日)
この日の予定は4時起床であったが3時半にはしっかりと目が覚めていたため布団から抜け出し外の景色を見に行った。まだ夜明け前で星がとてもきれいに見えていた。昨晩の雨もいつの間にか止んでおり、今日も昨日同様に午前中は晴れてくれそうである。
最終日この日のコースタイムは約5時間。すばやく朝食をすまして5:00に出発。白馬岳山頂はご来光待ちの登山者でごった返していた。山頂の道標付近は記念写真待ちの列ができており我々もその列に並んだ。山頂からの展望は素晴らしく、今回の山行で初めての山頂からの展望を楽しめた。劔岳や立山三山、そして遠く富士山までも望むことができた。白馬大池を経由し蓮華温泉駐車場に到着したのが9:32。車から温泉セットを取り出し蓮華温泉ロッジにて入浴、3日間の汚れと疲れを洗い流した。皆さんお疲れ様でした。
今回の山行では私の大失態によりメンバーの皆さんには大変な迷惑をかけてしまいました。
そんな私に対し本当に心優しい言葉をかけて下さりとても感謝しています。
今後同じ失敗を繰り返さないことはもちろん、事前の準備段階での確認の徹底を行うようにしていきたいと思います。
豊蔵拓也