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剱岳 別山尾根 23年10月11日

山行期間 2023年9月22日~24日
メンバー MTD YSZ
山行地域 剱岳
山行スタイル ピークハント

 

紅葉のシーズンに別山尾根から剱岳に行ってきました。

9/22夜、離阪し立山駐車場で仮眠する。朝方から雨が降りはじめ今日は生憎の小雨予報。アルペンルートで室堂に到着するも怪しいお天気。

劒沢キャンプ場へ。ガス、ガスで劒岳まったく見えず。明日の下見を済ませ、早朝出発に備え早めに就寝します。夜まで雨は降ったり止んだり。

9/23 3時すぎにBC出発、剣山荘のテラスで小屋の方らしき人が空を見上げ「今日は晴れるぞー」っと、おっしゃて、テンションアップ‼ 

別山ルートは、さすが人気コース、よく整備されていて鎖場も安心して楽しく登れました。徐々に明るくなる空に雲はまったくなく、周囲の景色が素晴らしい。

 影劒も見れました。

山頂に到着。360°の北アルプスの絶景が広がっています。私にとっては3回目の劒岳山頂ですが、前回は2回ともガスで眺望がなく、今回の大パノラマに感慨無量です。

   

ゆっくり山頂を楽しみ、BCへ戻ります。下山も慎重に。

渋滞にあわず自分たちのペースで登れ、気持ちのよい山行です。剱岳の勇姿についつい後ろを振り向いて眺めてしまう。

  威風堂々

 BCからも見事な剱岳

 雷鳥沢キャンプ場も賑わっていました。

室堂13時の臨時便に乗車できたので、サクッと温泉に入り、すし〇へ向かいます。MTDさん全メニュー食べそうな勢いでご満悦。

下山後も充実した山行となりました。

 

 


2023夏 北海道遠征パートⅢ 利尻島、礼文島、羊蹄山、幌尻岳 23年10月09日

山行期間 22023.8.10~19
メンバー MTR、
山行地域 北海道北西部
山行スタイル ピークハント


今年の夏も去年に引き続き北海道にいってきました。

前から行ってみたかった利尻島に。ついでに礼文島。

そして、無理やり幌尻岳と羊蹄山もくっつけることにしました。

一人旅なので、なんでもありです。

8/10早朝、始発電車でも間に合わないので嫁に関空まで送ってもらう。

感謝してます。

ピーチで千歳空港へ。そして飛行機を乗り換え利尻島に到着。

あいにくの雨で結構寒い。軽量化の為、シュラフは持ってこなかった。

まあ、我慢するしかない。

 

路線バスに乗り込み利尻山登山口にある鴛泊のゆ~にキャンプ場へ

バス停近くのセイマーでお酒を買い込みキャンプ場に到着。

綺麗なキャンプ場でニシン弁当などなど美味しかった。

温泉もあってかなり頑張ってるいいキャンプ場でした。

8/11翌朝、いよいよ登山開始、あいにくの雨にガス。

第一展望、第二展望、何もみえず。でも、珍しい花には癒されました。しらんけど。

途中、登山道の整備の仕事をしている女性と話をしていると

人手が足らないから働きに来ませんかとのこと。転職先の候補として真面目に考えます。

6時間ほどで山頂。やっぱり真っ白。

居合わせた人たちと楽しく雑談を交わし下山。

 

 

沓形港方面に下山。ですが、整備された鴛泊コースと違ってかなり険しい。

5時間ほど下るとカモメがちらほらしだして、やがて海が現れる。

キャンプ場手前のレンタルサイクル店で自転車を借りて温泉と御飯屋さんを教えてもらいキャンプ場へ。

灯台の下にある海の見える綺麗なキャンプ場。ただ台風が近づいてることもあり風がかなり強くテントの設営に苦労する。

夜は居酒屋で地元料理。あとはセイマーで夜食と朝ごはんを買ってテントに戻る。

8/12、早起きをして自転車で島一周をしてからの礼文島に移る予定でしたが、北に向かうと風が強くて全然進まないのでほんの30分でリタイヤ。15時のフェリーまですることがないのでお酒を買い込み海を見ながら一人宴会。昨日とは違いいい天気。利尻山も今日登ってたら最高やったのに。

そして、宴会と温泉を済ませフェリーへ。

礼文の港に到着。キャンプ場へのバスまで1時間あるので、港付近を散策。すると地元のお祭りを発見。屋台は海鮮物だらけ、でも地元の人が一杯並んでるので、ついつい並んでしまう。焼ウニGET。地元の人は焼タコに並んでいる。タコにすればよかった。

しかし寒い。半袖短パンは無理。上だけカッパをきて食料を補給してからバスに乗り込む。

荒れ狂う北の海沿いを北上。キャンプ場手前でボタンを押しキャンプ場の近くで降ろしてほしいと運転手さんに伝える。すぐ近くで降ろしてもらえました。田舎のシステム万歳です。

久種湖の畔の久種キャンプ場は綺麗なとこで礼文島でのBCです。ここでも風が強くて苦労してなんとか幕営し就寝。

8/13始発のバスで礼文島最北スコトン岬へ。バス停で同じくスコトン岬から同ルートをめざす登山者と情報交換。明日予定していたルートが先日の大雨で通行禁止との情報を取得。その瞬間、明日は観光に決定。登山終了後に考えることにする。いよいよスコトン岬到着。4人下車。青空だがすごい風、風速20kmはある。岬で写真を撮っていると他の3人は遥か彼方を歩いていた。海沿いを南下する岬巡りコースのトレッキング。どんどん南下すると綺麗な岬が続く。風も少しづつ弱まる。カモメがやたらとでかい。大阪のカモメの3倍はあるかな。

 

 

きれいな岬を4時間ほどめぐると最終の岬。続けて8時間コースに突入。海岸から離れて林の中を2時間ほど歩くと再び海へ。そして綺麗な海岸を1時間ほど歩くき西海岸からやまを超えて東海岸まで移動して終了。バスに乗りBCまで戻る。8/14 朝からする事がないので砂浜の海岸と湖一周コースを散歩する。最南端までバスで

行ってもよかったが、BC近くの地元で人気の食堂に行きたくて昼までとどまる。そのかいもあり今まで食べたどの味噌ラーメンより美味しかった。札幌でラーメンはもういらないくらい。

 

大満足でバスに乗り港に移動してフェリーに乗り稚内へ。人気の居酒屋は2時間待ちで、やはりセイマーで食料と酒を買い込みコンドミリアムで台風情報を見ながら一人宴会。

8/15 高速バスで札幌へ。ガッツレンタカーで軽四を借りて羊蹄山へ

すこし雨がふっていたので、登山口近くの道の駅で車中泊。

8/16羊蹄山京極コース登山口7:00出発、急坂を3時間ほどで山頂に登頂。

ガスとかなりの風でさっさと写真だけとってすぐに下山。百名山であるにもかかわらず3人ほどしか出会わない寂しい登山でした。

 

さっさと風呂に入り幌尻岳麓のキャンプ場に移動し、チロロ林道登山口まで下見に行きキャンプ場に戻り一人宴会。

8/17 AM1:00にキャンプ場を出発し登山口駐車場に到着すると10台ほどの車。

AM2:00 登山開始。チロロ林道コースがピークハント最短ルートで18時間くらいとのこと。最悪ビバークしてでも登頂するつもりで出発。5時間ほどでガスガスの北戸鳶別岳、

そしてAM10:00幌尻岳登頂。登頂直前にガスが消える。すごい綺麗な景色で山頂では、何人かの登頂者同士がラッキーラッキーと喜びの声を上げている。しばらくのんびり景色を眺めお腹一杯になったところで下山開始。しばらくするとまたガスってきた。超ラッキーです。17:00に駐車場に到着。キャンプ場に戻り北海道紀行の成功の一人宴会し就寝。

8/18 のんびり寛ぎ札幌に移動しクルマを返して千歳空港から最終便で関空。

無事に行程を遂行して帰って来ました。やれやれです。

 

10年前にワッキー行った大雪山~富良野岳大縦走。

去年の夏、トモティーとヨシザーと行った知床山行。

そして、今回の一人山行。これで北海道遠征完結です。

ご同行してくださった皆様ありがとうございました。

来年からは、東北遠征を開催します。よろしくお願いします。 

 

 

 

 

 

 


前穂高岳北尾根 23年10月05日

山行期間 2023年9月23〜24日
メンバー SZK,TKH,NKJ,DOIA,DOIS
山行地域 北アルプス
山行スタイル アルパイン

あかんだな駐車場で前泊し、始発バスで上高地に入る。

上高地からは明神〜徳沢〜横尾と水平移動し、そこから涸沢へと高度を上げて行く。

涸沢からはビバーク地の5,6のコル(2720m)を目指す。

一昨日の雨で涸沢ヒュッテでの給水が可能になっていたので、横尾から担ぐ必要が無くなり随分と楽になった。

涸沢ヒュッテで3リットルの水を補給した後、ガレた沢筋の右岸をケルンを目印にして5,6のコルを目指した。

斜度が増して体力的にキツイところだ。

5,6のコルに着いて2組に分かれてツェルトを張った。

先客は無く2張り張れば、もうそれほどスペースは残っていない。

先客がある場合を想定して余裕ある行動計画を立てなければならない。

2日目は少し明るくなった5時過ぎから5峰に取り付いた。

5峰、4峰をフリーで登り、核心の3峰取付きでクライミングシューズに履き替えてロープを出した。

  

先行をDOIA-TKH-NKJパーティー、後続にSZK-DOISパーティーで登攀。

我々SZK-DOISパーティーはスタカット4ピッチで3峰頂上へ抜けた。

2峰からは10mの懸垂下降をして前穂高岳頂上へ上がれば終了。

 

行動記録

1日目

5:40 上高地バスターミナル

10:40 涸沢ヒュッテ

14:00 5,6のコル

2日目

5:20 5,6のコル

11:15 前穂高岳頂上

14:20 岳沢小屋

16:10 上高地バスターミナル


富士山 23年10月02日

山行期間 2023年9月30日
メンバー TKH, SZK, DOIS, DOIA
山行地域 富士山
山行スタイル ピークハント


この冬にニュージーランドの最高峰マウントクック(標高3724m)に挑戦するため、高所トレーニングとして日本の誇り「富士山」に行ってきました。

私にとっては初めての富士山。あっちこっちからよく聞こえてくる「富士山はめっちゃしんどい」という言葉にMっけ多めの私は「どんだけしんどいねん」と興味津々。

しかし先々週は穂高コブ尾根、先週は前穂高北尾根と続けて3000m峰を登っていたこともあり懸念していた高山病もあまりなく下山することができました。が、「めっちゃしんどい」に間違いはありませんでした。笑

計画は富士宮口5合目より出発。宝永山に立ち寄り御殿場ルートにて山頂を目指しお鉢巡りをして浅間大社近くで幕営、次の日は富士宮ルートを下山するものです。

 

610分に登山口を出発。

宝永山手前で予報通りガス発生。霧雨と強風で気持ちが折れます。雨に弱い私。雨具を着ながら明日も悪天予報のこともあり時間を切って下山することを決めたものの、7合目あたりから天気が回復。予定通り山頂を目指しました。

呼吸に気をつけながら変わり映えのしない九十九折りの登山道を歩く、歩く、歩く。

浅間大社の小屋の影に歩荷した水4リットルをデポしてまずは剣ケ峰へ。

やっと3776m到達しました!うぇーい!!

さて最後のお仕事、富士山山頂をぐるりと一周、いわゆる「お鉢巡り」です。冬は噴火口の中にどんだけ雪が積もるんだろうとか、あの小屋は何なんだろうとか、今噴火したらどうしようとか、考えながら歩くこと90分、デポ地に帰還。

腕時計を見ると14時半、明日の天候のこともあり下山することにしました。

17時40分下山完了。

    

下山途中、7合目を過ぎたあたりで小さなボディバッグを持ち、スニーカーに半袖シャツ姿の男性とすれ違いました。あまりの軽装に驚き、声を掛けたところ富士山に登りにきたとのこと。気になってヘッドランプを持ってるのか聞いても意味がわかっていないようです。危険と判断し一緒に下山するように促しました。初めての山登りだったようです。

もう一件、

駐車場手前で男性2人に声をかけられました。救助を呼びたいので携帯電話を貸して欲しいとのことでした。

友人とはぐれて「道を間違えた。どこにいるのかわからない」とメールが入ったらしいのですが、携帯電話の電池が切れてしまったらしく、はぐれた友人も電池残量が少ないと言います。

まずは携帯電話を貸して警察に救助要請。そのあと充電するためのものを一切持っていなかったようなので車で充電するためのシガーソケットを渡しました。

3人ともGPSで携帯電話の電池を使い切り予備電池も持たずにいたようです。

携帯電話を充電後、「御殿場ルートを下山している」とメールがあったらしく私たちも少し安心して帰路につきました。

今年は特に山岳事故が多く、ニュースでもよく見ます。とりわけ富士山の遭難者の増加は目を見張るものがあり、いかに準備が大切かを改めて思い知らされました。

これからも安全に楽しい山行を心がけたいと思います。

DOIA記


立山 御山谷 沢登り 23年09月28日

山行期間 9/23~24
メンバー OSM,OKD,UTJ,KMR,MTM
山行地域 立山 御山谷
山行スタイル 沢登り


立山御山谷へ沢登りに行ってきました。

9/22夜離阪、扇沢無料駐車場に到着後仮眠

始発の電気バスに乗り黒部ダムへ。

立山への登山客に混じって黒部ダムを渡り、ケーブルカーの行列の横を抜けロッジくろよん方面へ進む。

ロッジくろよんを過ぎしばらく進むと御山谷の入溪地点に到着。

沢装備を装着後入溪。

景色も良く、順調に高度を上げて1700Mを超えた辺りからテン場適地を物色しながら歩く。

御山谷は花崗岩のゴロタ石の川原でなかなか優良物件が見つからず、当初予定していた1800M辺りでようやく適地を見つけた。

初日の行動時間が短い為、早く到着したので早めの宴会開始です。

沢泊の一番楽しみな時間です。

早めに宴会を始めたので、早くにアルコールが尽きてしまい早めの夕食。

暗くなる頃にはツエルトに入って就寝。

 

2日目は4時起床。

ツエルトから出てOKDさんと二人外で朝食を取っていると、OKDさんが空を見上げて驚いているので、空を見上げると大きな火球が流れていった。

あんな鮮明な火球は初めて見た。

5時半出発で沢を詰め上がり、進みやすいところで一般登山道に出て遡行終了。

登山道にて下山。

 

黒部平に到着時リーダーは歩いて降りようとしていたが、不良メンバー4名が強引にケーブルカーで降りると言い張ったのは言うまでも無い。

御山谷は綺麗な沢で景色も最高、滝登攀や難しい巻きも無く、初心者でも泊まりで行きやすくとても良い沢だったと思う。

8月位までは雪渓が残るらしく、9月が最適だが、水が冷たくあまり水線を攻める気にはなれないがもう一度行ってみたいと思える沢だった。

計画してくれたOSMさん、同行してくれた不良メンバーの皆さん有り難うございました。


小太郎岩 23年09月24日

山行期間 2023/9/9
メンバー YMZ ABE
山行地域 奈良県曾爾村
山行スタイル クライミング


人工登攀のトレーニングを何回かして少しアブミにも慣れてきたところ、SKDさんから小太郎の山行届を見て
「今も小太郎岩で人工登攀できるんだ。機会があったら行きたいな。」と思っていました。
YMZさんからも「小太郎岩、気になってます。」「行きましょう!」
YMZさんは、小太郎岩のフリー化されたルートを見てみたいとのこと。さすがです。
今回は人工登攀でトップ空荷、セカンドがザックを背負って登ります。
SKDさん情報ではスズメバチが飛んでいたとか?スズメバチで途中敗退はいやだなあ。

小太郎岩キャンプ場の端から歩き、更にガレ場を左上すると15分くらいで下部フェイスの取り付きに着きました。
岩に苔がついている。あまり登られてないのかな?ボルト連打のルートが並行して2本ありました。
YMZさんは以前に右側のルートを登ったらしい。

 

下部フェイス(約25m YMZさんリード)

YMZさん「左側のルートを登ります。」
出だしでランニングを取りすぎたようで途中で「ランニングが足りないかも?」の声が。
ピンが2本打たれている所がありピッチを切ることも出来ましたが、切らずに抜けました。
ハンガーボルトもところどころあります。
セカンドで登るとピンが遠い所もあり、ありがたくリードが掛けたランニングのシュリンゲを
掴んで登りました。
トポには下部フェイスは初心者用のルートと書かれてましたが、これで初心者用とは、先が思いやられます。
下部フェイス終了後、トラバースして、中央フェイスの取り付きへ。

 

中央フェイス1ピッチ目(10m ABE リード)

 


ピンが連打されたルートを登ります。終了点付近の人工からピンが無くなる所が辛い。
終了点までちゃんとボルトを連打して欲しい!

 

 

 

 

 

2ピッチ目(約25m YMZさんリード)

YMZさんはライオン顔の右小鼻の部分を登ってハングに隠れてしまいました。

フリー化されている部分はチョークが付いていますし、安心してランニングを掛けれるハンガーボルトもちゃんとあります。人工でも行けます。小鼻を抜けると、ライオンの顔の頬辺りをトラバースしビレイ点へ。
このトラバース部分がピンが少なく緊張しました。ここから、五段ハングを見上げると迫力あります。

 

 

 

3ピッチ目(約25m ABEリード)

五段ハングで下向きのリングボルトがかかっている所は緊張しました。アブミに体重をかけるとそのままリングボルトが抜けそうです。

 

ハングを抜けると、傾斜がおち、最後は草を掴み木を掴んで登りました。

 

ヤレヤレ。蜂にも会わず、あとは懸垂下降するだけです。
終了点の近くに太い木があったので、そこから懸垂下降と思ったのですが、
YMZさんが「他にも懸垂下降できる所が無いか見てきます。」と言って、壁の右側や左側を見に行き、
「壁向いて右側に木に古いシュリンゲが掛かっている所がありましたが、この木で懸垂しましょうか?」
私は悪気なく、「YMZさんお先にどうぞ。」
YMZさんが懸垂下降で見えなくなってからしばらく待ちます。
「ロープがスタックしているのかなあ?」
しばらくしてロープが引かれたので、懸垂下降すると、驚くことに壁から離れいって、
五段ハングの下にある2ピッチ目の終了点を見送り、鼻の下の1ピッチ目の終了点も見送って。
あと地面まで10mくらいのところで岩に近づきました。セルフビレイを取っているYMZさんに合流できたときはホッとしました。
「ピンでセルフビレイ取りましたか?末端の結び目を外すとルベルソがすっぽ抜けますので気をつけてください。」
本当に50mギリギリでした。そこから2ピッチ目の懸垂下降をして、地面に着きました。
そこから、登ってきた所を逆にトラバースして、下部フェイスを懸垂下降し、今日の登攀を終了しました。
地面に足が着いているのはありがたい。

中央フェイスの懸垂下降点はYMZさんが見た古いシュリンゲがかかっていた木かもしれません。
ハングを懸垂下降をするときは、よく考えた方が良いと反省しました。

小太郎岩は近場で人工登攀のホンチャン気分を味わえるよい岩場です。今回は誰にも会わず、独占できました。
今回は蜂の姿は見ませんでしたが、中央フェイスを見上げると、左上のハングの所にスズメバチの巣がありました。

<行動記録>
8:00 小太郎岩キャンプ場→8:30下部フェイス取りつき登攀開始→10:10 中央フェイス取りつき→14:00中央フェイス懸垂下降開始→15:30下部フェイス着


槍ヶ岳 北鎌尾根 23年09月21日

山行期間 2023/9/16~9/18
メンバー MTM,TMN,MZN
山行地域 北アルプス
山行スタイル 岩稜ハイキング

3連休に同期3人で北鎌尾根に行ってきました。

 

大曲までは行きは、快適ハイキング。

大曲から、いよいよ始まります。かなりの急登。水俣乗越からは激下り。

水俣乗越からの下りは、かなりの斜度で足場も悪く、距離も長く後半は飽きました…

朝を早めに出発したおかげで、3組目くらいに北鎌沢出合に到着。

この日は3連休ということもあって、バリエーションルートというのにテントは20張以上もありました。

 

翌朝は暗いうちに出発。

北鎌のコルでギア装着。

3日間とても快晴で、遠くは富士山、立山、白馬、妙高方面まで見えました。

数年前に一度行きましたが、かなり記憶も薄れており、

改めてルートファインディングを楽しみながら歩きました。

 

同期のお2人、ありがとうございました!

 

【行動記録】

9/16 0510上高地→0745横尾→1040大曲→1155水俣乗越→1340北鎌沢出合

9/17 0350北鎌沢出合→0620北鎌コル→0900独標→1305槍ヶ岳→1340槍ヶ岳山荘→1430殺生ヒュッテ

9/18 0530殺生ヒュッテ→0745槍沢ロッジ→1150上高地


穂高 コブ尾根 23年09月20日

山行期間 2023年9月17〜18日
メンバー SUM, NGS, TKH, YSD, DOIA, DOIS
山行地域 北アルプス
山行スタイル バリエーション縦走


夏山のバリエーション縦走で穂高コブ尾根に行って来た。

5時過ぎに上高地バスターミナルを出発して、7時過ぎに岳沢小屋に到着。

近年の温暖化や今年の猛暑で北アルプスの雪渓の消失は早く、岳沢小屋でも水不足のようだ。

その貴重な水をいただきコブ尾根へ向けて出発する。

まずは2400m辺りまでコブ沢を詰めて行き2450辺りからは右俣を詰める。

2680mで尾根上に出る。

ここは2人用テントなら、なんとか張れるくらいのスペースがある。

ここからコブ尾根を奥穂高岳南西稜のコブ尾根の頭を目指す。

途中の2900m手間にあるコブ岩からは懸垂下降でおりる。

残置スリングの下降支点がいくつかあり、我々は一番下の支点から30mロープを2本つなぎ下降した。

コブ尾根の頭へ乗っ越せば後は奥穂高山頂を経由してキャンプ地の穂高岳山荘を目指すだけだ。

テン場は連休ともあり混雑していたが、なんとか3組に分かれてツェルト3張りを張ることが出来た。

そこかしこと張り綱が張り巡らされているので移動の際はぬき足さし足にならねばならない。

翌朝は4時半に出発して吊り尾根で紀美子平、重太郎新道で岳沢小屋へ下り、昼前に上高地へと帰って来た。

今年は連日猛暑が続き山行当日も天気良く非常に暑く体力を消耗した。

今回のようなバリエーション縦走のコースで気をつけたい事項は、ルートファインディング、落石、ビバーク地でのスペースと水の確保、メンバー全体での歩行ペース等を思った。

安全に楽しい山行にするためにも、これらの基本的な事項に気をつけたい。

行動記録

初日

上高地バスターミナル 5:10

岳沢小屋 7:10

コブ尾根の頭 15:00

穂高岳頂上 16:15

穂高岳山荘 17:00

2日目

穂高岳山荘 4:40

穂高岳頂上 5:15

紀美子平 7:15

岳沢小屋 9:10

上高地バスターミナル 11:30


屛風岩雲稜ルート 23年09月18日

山行期間 2023年9月1日~2日
メンバー YMZ(CL)、ABE(SL)、YMO
山行地域 穂高岳
山行スタイル アルパインクライミング

今年の5月にあった慰霊の日に、OB会員の方と先輩の現役会員の方から、屛風岩を勧められ調べてみると、フリーで登れるとの記録があったので、6月にメンバーに相談して計画することになった。

全体的なグレードは高くないが、3P目が11cのグレードがついている。元々、人工登攀のピッチなので、どうにも登れない場合や時間が掛かりそうなら、アブミ使用すれば抜けることができる。

7月からメンバー全員でのトレーニングを開始。人工登攀もあるので、アブミのトレーニングも行った。真夏の百丈岩2日、堡塁岩、烏帽子・駒形岩、雪彦山、計5日間トレーニングを行った。

当初の計画では、初日は横尾でベースを張ってT4尾根取付きまで偵察に行き、翌日に登攀して同ルートを懸垂下降して横尾に帰ってくる予定だった。約1週間前に、会長とたまたま同じ電車に乗合すことがあり、「初日にT4尾根を登攀して、テラスにビバーグが良いのではないか?」とアドバイスを受けた。確かに登攀には一番良い季節だし、1番に取付かないと時間切れになる可能性もあった。メンバーと相談して、初日にT4尾根登攀後にテラスでビバーグする計画に変更した。

9月1日あかんだな駐車場始発のバスで上高地に入る。上高地から明神館、徳沢、横尾まで平坦な道を歩いていく。横尾で水を汲み岩小屋跡の渡渉ポイントまで登山道を歩いていく。渡渉ポイントで屛風岩方向の写真を撮っている人がいた。どちらに行かれるか尋ねたところ、屏風岩とのことで先を急がねばと思い、少し速足で歩きだす。渡渉は水量も幸い少なかった。

1ルンゼ押出を登っていく。天気も良く暑い。横尾から1時間15分程度でT4尾根に到着。

T4尾根はABEさんリード。リードは空身作戦。YMZとYMOで荷物を振り分ける。水とテントをもらったが、自分の分を入れて水6リットルが重くのしかかる。

1P 4級

しっかりとクライミング。ホールドはよく探せばしっかりある感じだった。ABEさんは気持ち良さそうにロープを伸ばしていきます。

2P 5級-

出だしが少し被り気味だが、ここもしっかりとホールドがある。凹角のクラックを登っていく。ここも問題なくABEさんは登攀されていた。

3、4Pはほとんど歩きだった。草付きで濡れていたら怖いと感じた。

13:45にT4テラスに到着後、テントを張ってYMZが1P目にフィックスを張った。5.7であるが、最後岩が脆いので少し緊張した。登攀後に後続のパーティが1組来られた。下で話しかけたパーティだった。関西からということもあり顔見知りの方々だった。翌朝、4時起床、5時登攀開始にして就寝する。

5時 1P目登攀開始(YMZリード)。

2P 5.9のグレードだが、出足かなり細かいホールドを繋いで登る。グレード以上の緊張感があった。

3P 11c 核心ピッチ。2ピン目のRCCにクリップして少し上がった所でフォール・・・。噂通り難しい。残念でした。同日に大阪に帰りたかったので、人工登攀に切り替えて3Pを登る。1か所上部でアブミの最上段に乗る所があったが、それ以外は163cmの私でも2段目に立って登ることができた。

4P 5.9 このピッチも出足が悪く岩も脆い。細かいスタンスに崩れそうなフレークを使って登る。恐怖のトラバースとあるが、何が怖いのかが私にはわからなかった。トラバース後にルンゼを渡るとトポではなっていたが、ルンゼを上がった所にボルトがあったのでルンゼを上がった。

5P 5.7 ここから新人のYMOにリードを託す。本チャンデビューだったが緊張した様子もなく、スムーズにロープを伸ばしていく。問題なく終了点に到着した様子。新人とは思えない登攀だった。

6P 4級 スラブを登って草付きを登っていく。出足、変なところを登っていく新人YMO。プロテクションも取れていない。落ちそうな気配もあったがギリギリ抜けていった。しかし、岩が脆いのか落石が多いピッチだった。登攀要素もあまり感じられないので5Pまででも良かったように感じた。

当初予定した登攀を終えて、ここから第2の核心の懸垂下降である。全員で懸垂点を確認しながら降りていく。懸垂下降中の景色は絶景であった。T4テラスまで問題なく下りることができた。全部で6回懸垂したのかな。当初より1回多いような気もしたけど。残置していた荷物をパッキング、軽食を摂ってからT4尾根を懸垂で下る。尾根の末端まで5回懸垂下降した。T4尾根の懸垂は落石があるので、下で待っている人は注意が必要である。取付きに到着が14:00頃だった。上高地の最終バスが17:30。ギリギリだと思ったが、同日に帰る意思を全員持っていたので先を急いだ。

上高地着が17:10だった。最終バスに間に合って良かった。

今までは遠い存在に感じていた屏風岩を登ることができて良かったと思う。個人的な目標の3P目フリーで通過は出来なかったが、全員で屏風岩雲稜ルートを無事に登攀出来て嬉しかった。思っていたより草付きが多かったので、雨上がりや天候が悪いときは難しく感じるだろう。今回は、両日とも天候もよく、登攀も私たちとT4テラスで一緒だった関西の4人パーティだけだった。お陰でスムーズ山行を終えることができた。また、メンバーの登攀力も高かったので時間が掛かる所がなかったように思う。今後も精進して、フリークライミングに取り組んでいきたいと思う。

 

 

 


雪彦 三峰東稜、地蔵岳東稜、加古川~紅稜会 23年09月17日

山行期間 8/27
メンバー CL YMZ,ABE,YMO
山行地域 雪彦山
山行スタイル マルチピッチ

屏風岩雲稜ルートに向けて雪彦山でトレーニングを行いました。内容は三峰東稜、地蔵岳東稜、加古川~紅稜会ルートのパチンコ。(パチンコ、一度言ってみたかった)

 

暑いなか展望台から三峰取り付きへと向かう。三峰は初めてだったが地蔵岳東稜の取り付きからは意外に近かった。

三峰東稜はABEさんが全ピッチリード。

支点は3p目の人工ルート以外はきれいなハンガーだが、ルートが全体的に悪い気がする。

1p目はかぶり気味でいきなりA0してしまった。

最終ピッチの終了点から歩いて三峰の上まで抜け、不行岳南東壁を横目に懸垂で地蔵岳東稜取り付きへ。

 

灼熱のノーマルルートはYMZさんオールリード。加古川~紅稜会ルートは譲っていただきました。順調に登って山頂で小休止後、連続懸垂の練習もかねて山頂から懸垂(4回くらい)で取り付きへ。

 

懸垂中、YMZさんの携帯に警察から連絡があった。どうやら叫び声が聞こえると通報があったらしく、車体ナンバーから安否確認で連絡がきたらしい。クライミング中のコールを勘違いされたか?

 

 

加古川~紅稜会ルートはYMOリード。行けるとこまでフリーで登り、途中から人工で。前に登ったときも迷ってしまったが、今回も案の定迷う。迷いに迷って途中からはハンガーボルトを無理やり繋げて登った。結局、今回もルートがどこなのかわからずじまいで終わってしまった…

二度目の地蔵岳山頂を踏んで下降路で下山。

 

雪彦山はマルチのルートが何本もあるし、数も登れるしもっとクライマーがうじゃうじゃいてもいいのに、、、と思う。

まだ登っていないルートもたくさんあるので来年は雪彦に通いたいです。

 

行動記録

三峰東稜とりつき(06:50)~TO(09:19)~懸垂~地蔵岳東稜とりつき(10:30)~地蔵岳山頂(13:00?)~懸垂~紅稜会~加古川ルートとりつき(??:??)~地蔵岳山頂(17:21)

 

不行岳南東壁

 YMO


錫杖岳 左方カンテ・注文の多い料理店

山行期間 2023/9/13〜9/14
メンバー DTE TKD
山行地域 北アルプス
山行スタイル アルパインクライミング


9/13-14で北アルプスにある錫杖岳に行ってきました。思いのほか天気も良く、幸い雨の影響なく登ることができました。
山岳会に入る前には聞いた事もない山の名でしたが、なまじクライミングをはじめると必ず耳にし、興味を覚えるのではないかと思います。
春くらいにDTEさんからお誘いがあり、そんな錫杖岳の有名ルート「左方カンテ」と「注文の多い料理店」を登る事を計画。堡塁5回、御在所中尾根2回、名張、小川山、ジム…などなどたくさんトレーニングを積んでチャレンジです。
9/13 晴れのち曇、一時雨
 前日夜に大阪を出て、登山口近くの某所で仮眠。6:45からクリヤ谷登山道を登っていきます。クリヤ谷は水量少なく、簡単に渡渉できました。1時間半くらいでクリヤ谷と錫杖沢の出合に着きましたが、わかりやすく目印のテープがあり迷う事なし。この出合でテントを張れますが、我々はとりあえず錫杖岩舎を目指して錫杖沢を詰めます。基本的に枯れ沢で、時々チョロチョロ水が出ているところがある感じでした。
9:00錫杖岩舎に到着。平日だから誰もいないと思ってたのに、なんと2張のテントが…もうテントが張れるスペースはありません。ショックで茫然自失となりながらも登攀準備を整え、アタックザック1つに荷物をまとめ、余計なものは全てデポします。
そして、ここで大きなミスをしてしまいました。錫杖岩舎から北沢を詰めないといけなかったのに、そのまま錫杖沢を詰めてしまったのです。DTEさんは何かおかしいと思っていましたが、間違って登る事、約一時間。間違いに気づいて岩舎に戻り、改めて北沢沿いにつけられた藪の踏み跡を追って登り、ヘロヘロになって左方カンテの取付に辿り着きました。時間はなんと11:30。遅くとも15:00には懸垂で降り始めないとまずいので、3ピッチくらいしか登れないかも、と絶望的な気持ちでスタートになりました。
『左方カンテ』
1P:Ⅲ級 DTEさんリード
 とにかくスピードが大事だ、とガンガン登ります。速攻登って一瞬で終了。
2P:Ⅳ級 TKDリード
 続けて超ハイペースで登ります。ガバガバで簡単。速攻登って一瞬で終了。
3P:Ⅴ級 DTEさんリード
 下部核心ピッチ。少しだけ迷いつつも、サッサと核心部を処理して抜けていきました。プロテクションはちゃんとカムでとれます。
4P:Ⅱ級 コンテで歩き
5P:Ⅳ級+ TKDリード
 チムニー。ホールド、スタンス豊富にあり。ワイドムーブとか全く要らない。速攻で終了。
6P:Ⅳ級+  DTEさんリード
 特に下部はプロテクションがとりにくく、ランナウト。落ち着いて登れば大丈夫ですが、絶対に落ちられないという怖さ核心。無事に登っていきました。
7P:Ⅴ級+  TKDリード
 やってきました核心ピッチ。出だしの垂壁が難しくA0して登る記録も多いですが、当然フリーで突っ込みます。昔は木が生えててそれを足場にできたようですが、何年か前に折れており純粋に岩だけで登ります。色々試した結果良いムーブを発見し、割とあっさりチョックストーン取りに成功。その後のワイドクラックは意外と悪く、最後のスラブも気持ち悪かったですが、なんかもう落ちる気がしませんでした。
DTEさんもフォローで登ってきて、7P目終了時点でちょうど15:00。あと2Pほど簡単なピッチがあるのですが、時間切れで諦めました。残念ながら完登とはいきませんでしたが、7P目まで完全にフリーで登れたので、限られた時間の中で最大の成果は出せたかなと思います。
翌日登る予定の「注文の多い料理店」を偵察しながら3回の懸垂下降をし、初日のクライミングを終了しました。
何が嬉しかったって、バテバテになって岩舎まで降りてくると、張ってあったテントが2つとも無くなっていたのです!
ヨッシャー!!岩舎、貸切りじゃー!!!
9/14 晴れのち曇
 おかげさまで快適なテントでよく眠れました。3:00起床、4:00スタートして「注文の多い料理店」取付きへ。5:00前には取付きに到着してしまったので、まだ真っ暗。テーピングしたり、ルートの確認をするなどして過ごし、6:00頃に登攀開始しました。
『注文の多い料理店』
1P:Ⅳ級 TKDリード
 トポの通り階段状ですが、結構スタンスが外傾してて、滑りそうで気持ち悪いです。残置がなくルートを探しながらなので、サクサクとはいかなかったです。
2P:5.8  DTEさんリード
 顕著なクラックを左上。途中でちょっと体勢が悪くなる所あり。少し時間をかけながらジリジリ登っていきました。プロテクションはとれます。
3P(前半):5.8  TKDリード
 核心ピッチです。トポでは40m一気に登ることになってますが、ちょうど中間の地蔵テラスにハンガーボルト2つありピッチを切ることもできます。ロープも重くなるし、大きいカムが複数必要なので、我々はピッチを切りました。
なんといっても出だしのルーフをいかに右から回り込んで抜けるかです。やってみてわかりましたが、とにかく狭い。すごく苦しい体勢でカムを決め、ジャミングを決め、ルーフ下をトラバースします。「うー!キツイー!うー!」って唸りながら、とにかくガンバで処理し、完全に右に出てしまえば体勢が安定します。そしてやはり、「死ぬかと思ったー」というお決まりのセリフを吐いてしまったのでした。
そこから先はキャメロット4〜5番サイズのワイドクラックを豪快にレイバックで。凄い露出感なのですが、なんか全然怖くない。名張のチビゴジラ5.10dに比べれば、なんてこと無ぇ!
3P(後半):5.8  DTEさんリード
 小ハングをかわし、引き続きワイドクラックを登ります。サイズはさらに広くなる感じです。わりと序盤から5番サイズ。ビレイポイントからDTEさんの姿は全然見えないのですが、「6番要るやーん」という声が何度も聞こえます。前進を躊躇しているのが頑として動かないロープから伝わってきましたが、しばらくして覚悟を決め、ジリジリ突破。最後のトラバースは余裕でこなしてました。

4P:5.8  TKDリード

 ダブルクラックから草付き、最後はスラブを登って左方カンテと合流する最終ピッチ。時間も押してきてたのでサッサと行きましたが、何気にデシマルグレードついてました。まぁまぁジャミングが必要です。
10:00登攀終了。散々情報収集したのでオンサイトとは言えないですが、チームでフラッシュできたので満足いく結果だと思います。写真だけちょこっと撮って、すぐに懸垂3ピッチで降りました。
11:30岩舎に帰着して帰り支度をし、淡々と下山。13:15槍見の登山口まで下りきって無事に山行終了となりました。
両ルートとも残置無視はできませんでしたが、全てフリーで登ることができ、充実しました。
使用ギア
「左方カンテ」カム#0.75〜#3×2セット+#0.3,#0.4,#0.5,#4+ナッツ10個
「注文の多い料理店」カム#0.75〜#4×2セット+#0.3,#0.4,#5+ナッツ10個

北山川水系 前鬼川 23年09月14日

山行期間 9/10
メンバー SMD,TMN,MTM
山行地域 大峰 北山川水系前鬼川
山行スタイル 沢登り


9/9夜出発で前鬼川に行ってきた。

 

離阪後、仮眠場所に到着して軽く宴会。

気が付けば0時を大きく超えて慌てて就寝。

翌日仮眠場所から移動後、準備して入溪。

少し進むと2段10mの滝が出てきた。

左岸側から巻いて滝上での渡渉。

水量はそんなに無いが、記録を見ると過去に何件か事故があったようなので、

安全のためロープを出し通過した。

2段10mの滝上渡渉後は100m以上の綺麗なナメを歩いた。

巨岩帯も探せば巻き道など有り、1ヵ所緊張する巻きも有ったが、比較的簡単に通過出来た。

予定通り垢離取り場にて遡行終了とし登山道にて下山。

下山後SMDさんの荷物にヒルが1匹付いていたが被害は無かった。

午後から天気が崩れる予報だったが、雨も降らず気持ちの良い遡行となりました。

帰りはフォレストかみきたで温泉に入り、焼肉馬酔木にて焼肉ランチを食べ帰宅となりました。


中尾根バットレス カリフォルニアドリーミング 23年09月13日

山行期間 7/28
メンバー MTU,YMO
山行地域 御在所 中尾根バットレス
山行スタイル マルチピッチ

7月に御在所の中尾根バットレスに行ってきました。ルートはスラブ主体のカリフォルニアドリーミング。

松浦さんは以前から狙っていたそうで、前に偵察した後すぐにこの山行の話があがった。

登攀意欲を掻き立てられる?ような見た目のバットレス。

1p目 5.10a 山岡→松浦さん

水の流れるクラックに片足を突っ込んでのスタート。核心を登れず、纏足シューズの痛みを言い訳にリードを交代してもらう。

松浦さんは無事突破。さすがです。

2p目 ウィンドサーファー5.10b 山岡

セールにひかれてネットで買ったことを後悔しながら、纏足シューズを脱ぎ捨ていつものマルチ用で登る。出だしの小ハングを越えると一気にホールドがなくなり、そこからは岩の凹凸に乗るスラブ登り。ボルト間隔も遠く怖い分、最後のガバを取ったときの安心感と興奮は異常。残念ながら1テン。

 

3p目 5.10a 松浦さん→山岡

松浦さんリードで行くが2ピン目をかけられず、一応代わってもらうが登れない。トポを確認すると100岩場には載っていないルートだったらしい。左の壁際のボルトから改めて登る。ホールドは細かいが「持てる」ので2p目よりはフェースっぽい?なんとかOS。

 

次は5.12a/bのピッチ。ボルトが近くA0でも抜けれるらしいが、ちょうど雨が降ってきたこともあり見学だけして懸垂でおりることに。

降りるとザックが漁られており、松浦さんの行動食は袋ごとなくなっていた。カラス対策をするべきでした。

その後は一の壁へ。

「ダイレクトルート」(たぶん)の終了点直下にある巨大フレークが動くらしく注意書きのプレートが打ち込まれていた。あれが落ちると思うとゾッとする。落ちるまでは登らないほうがいいかもしれない。

3本くらい登って帰阪。

1,2p目はOSを逃しているのでRPを目指して再挑戦したい。(あわよくば4p目以降も)

 

YMO記


剱岳 八ツ峰主稜 23年08月24日

山行期間 2023/7/15-17
メンバー NGS DOIA DOIS SUM
山行地域 剱岳
山行スタイル バリエーション縦走

昨年(2022)8月に雪渓の状態が悪く天候にも恵まれなかった剱岳八ッ峰下半~上半縦走にリベンジした。

 
7/15(土) 曇り
本日はお決まりのコースで熊の岩まで。曇っていたおかげであまり暑さを感じず雷鳥坂の上り・剱沢雪渓の下り・長次郎谷の上りと順調にこなせた。
今回の7月の雪渓の状態は昨年8月と同様との事前情報があったので、「せっかく1ヶ月早めたのに~」と落胆半分・身構え半分で臨んだ。
熊の岩では八ツ峰・チンネのクライミングを予定しているHYS&ICHS-Pと合流して互いに健闘を讃え合った。
 
7/16 曇り後雨
4時に行動開始してひとまず長次郎谷を下って取付きを目指す。融雪が進んでいたがなんとかⅠ-Ⅱルンゼの取付きまで雪渓を渡れた。
ここからは雪が無くなりルーファイしながらⅠ-Ⅱのコルを目指す。そこそこ踏み跡もあるのでどんどん高度を上げた。
ふと、Ⅰ-Ⅱのコルを目指していたつもりが様子がイメージと違うことに気付いた。かなり登った時点でGPSで確認。どうもⅢ-Ⅳのコルを目指して登っているようだ。
本日1回目のミス。引き続きⅢ-Ⅳのコルを目指した。致命的ではないが八つ峰下半の多くを割愛してしまった。
稜線に出ると踏み跡は更に明瞭で快適な岩稜歩きが続く。Ⅳ峰からは40mの懸垂下降。
 
引き続き岩稜を登り、やがてⅤ峰に到達。この時点でタイムリミットの11時を過ぎていたのでⅤーⅥのコルから幕営地に戻ることに決定。
しかし、ここから苦行が始まることになった。懸垂で降りる方向を間違えてしまった。
本日2回目のミス。本来、長次郎谷側に降りるべきところを反対側に降りてしまった。先頭でDOIAさんが降りてロープを使い切り、2番目でNGSさんが降りて途中で切ったもののNGS,DOIS,SUMの3人が壁にへばりつく狭さ。極めつけはロープの引き下ろしが途中でスタックしたことだ。登り返しするしかないと決め、SUMが登り返し始めた。すると見えていなかった結び目が引っかかっていることを発見。登り返しを中止しロープの引き下ろしになんとか成功。さあ懸垂継続。
先人が残した捨てカムと怪しげな立ち木で懸垂支点を構築しなんとか下降することができた。
その先も緊張を要するルートが続いたが残業になる前にテントに戻れた。
 
7/17 晴れ
今日は下山日。左俣を詰めて長次郎のコルを目指す。昨年は雪渓が切れて数回の上り下りを繰り返したが、今年は上までつながっており思ったよりも早くコルまで登れた。
今回の最高点剱岳山頂で記念写真を撮り快晴の下、下山。
 
反省点が多々あるが、メンバーが冷静に対処できたことは大きな成果である。
 
7/15 室堂7:30-熊の岩15:00
7/16 熊の岩4:00-八ツ峰V峰11:00-熊の岩18:00
7/17 熊の岩4:00-剱岳6:00-室堂12:30
 
(SUM記)

大峰 神童子谷〜犬取谷。はじめての沢泊

山行期間 2023年8月19日〜20日
メンバー MTM, TMN, SZK, DOIS, DOIA
山行地域 大峰山系
山行スタイル 沢登り


 

猛暑日いつまで続くねん!と怒ってしまうくらい暑い毎日。涼を求めて神童子谷〜犬取谷へ沢登りに行ってきました。充分日帰りで行けるこのコースを敢えてのお泊まり。沢を遊びつくしてきました!

8月19日(土)

下山地の母公堂へ車を1台デポし、出発地(駐車地)の大川口へ。

準備を整え、駐車地から歩くこと30分、林道終点の橋に到着。橋の手前右手から踏み跡を辿って下りていく。

作業道をしばらく歩き入渓。パチャパチャ…水が冷たく気持ちいいけど水の流れが早いのでうかうかしていたら足を取られそう。気をつけなきゃ。

【へっついさん】大峰ブルーは薄めだけど幻想的で映えます。

【赤鍋滝】左岸の斜面を巻く。ツルツル滑りそうだけどアンカーボルトが連打されているので難なく通過。赤鍋滝はめちゃいい感じのウォータースライダー。

【釜滝】私たちが向かう犬取谷とノウナシ谷(大普賢岳へ続く)の分岐点。このコースの中で1番美しい釜と言われている。大峰ブルーをとても楽しみにしていたけど、やはりブルーが薄い。ハードルを上げすぎたかな。右岸の巻道をいく。

【犬取滝】右岸を高巻き。岩の壁が切れているところまで上がって巻くのだが踏み跡を見つけることが出来ず、かなりの悪路を上がった。メンバーに直径20cmほどの落石がヘルメットを直撃したときはヒヤリとした。怪我はなし。

【偽ジョレンの滝(勝手に命名)】ジョレンの滝の手前にある。ジョレンの滝と間違えて意味のない高巻きをしてしまった。途中で気付き元のルートに戻る。

【ジョレンの滝(本物)】右岸を60〜70mの大高巻き。踏み跡あり。急登でふくらはぎヤラレル。

 

へっついさん赤鍋滝赤鍋滝

 

ジョレンの滝から少し上がったところがBV地。ザックを下ろし、タープ張りと薪集め。火を起こし、食事の準備に取り掛かる。(食担のMTMさんありがとうございました!)

まずはソーセージ。ナイフで削った細枝に刺して火で炙る。ソーセージの皮が弾けたら食べごろ。歩荷したハイボールで熱々のソーセージを流し込む、、、プハーーッ、うまっ!!これは間違いないでしょ。

そのあとはMTMシェフにお任せ。低温調理済み(自宅で処理してきてくれました)のサーロインステーキ、ミスジ、鶏のせせりとモモを次々に焼いてくれました!お味は言わずもがなわかるでしょー、美味に決まってるじゃん!!ナスとおあげのお味噌汁に飯盒で炊いた白ごはんも最高!

宴会は続く、、、

焚き火を見ながらのまったりとした時間は過ぎていき、脱落者が1人、2人と増え就寝。

 

 

8月20日(日)

3時過ぎ、朝の早い男性陣が火を起こし始めている。私もゴソゴソとシュラフカバーから抜け出す。低山とはいえ、山の中はやはり肌寒い。

朝食は白ごはんと豚汁、ベーコンと炒り卵。昨夜、あんなにお腹いっぱいだったのにペロっと平らげた。ご馳走様でした!

7時15分出発。

沢を詰めていくと右岸に明瞭な踏み跡発見。そこをしばらく上がると登山道にぶち当たった。稲村小屋前で登山靴に履き替えて下山開始。

10時10分、母公堂到着。

夏休みのみたらい渓谷は大賑わい。水の透明度に驚嘆しながら帰路につきました。ちゃんちゃん♪

DOA