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雨飾山(P2) 山スキー 23年04月11日

山行期間 2023年4月5日
メンバー MSD, SZK, YSZ, DOIS, DOIA
山行地域 妙高
山行スタイル 山スキー


雨飾山に山スキーに行ってきました。

今回のコースは「初心者でも大丈夫」と大先輩のリーダーMSDさん。ならばと間髪入れず参加表明!!

世間は仕事をしているであろう平日に長野県小谷村への日帰り山行。なんて贅沢な!

45() 山田旅館の手前に駐車。

さぁ、スキー板にシールを装着してスタート!と言いたいところでしたが、雨飾山荘までの林道は除雪していて雪が無い…(-_-;)

スキー靴とスキー板を担ぎ、まさかのスニーカーでの出発となりました。

雨飾荘を越えたあたりでスキーを装着していよいよスタートです!

林道終点の雨飾高原キャンプ場から沢沿いを登り、南尾根のコルへとハイクアップしていきます。狭い斜面なので滑れるのかが少し不安になりましたが、先輩方がついてるから大丈夫と自分に言い聞かせ標高を上げていきました。

1510mのコルにあがると絶景が待っていました。やっと雨飾山の姿が見えたのですが、雪解け、全層雪崩により雪が少なーい。

スキー初心者の私達(DOSDOA)がいることもあり、リーダー判断で目標のP2(1838m)までは行かずにここからの滑降となりました。

SZKさんを先頭に(ルーファイありがとうございました!)  YSZさん、DOADOSMSDさんの順に狭い谷筋を横滑りや小刻みにターンしながら下りていきました。先輩方は颯爽と滑降していきます。早くあんな風に滑りた〜い!

少し開けたところでは気持ちよく滑ることが出来、大満足。

なんだかんだとあっという間に林道に合流し、これにて終了。

今までのものとは違い、とってもアドベンチャーな山スキーでした!勉強になったし、楽しさも百倍!!

アフタースキーは山田旅館で日帰り入浴。情緒あふれる素敵な旅館で温泉もとても素晴らしかったです。来年は是非とも泊まってみたいですね。

温泉のあとは、栄食堂で鱈汁をたらふく食べて幸せいっぱい!

よく遊び、よく食べ、よく笑った1日でした!

 

 


鹿島槍ヶ岳 東尾根 23年04月06日

山行期間 2023年4月1日〜4月2日
メンバー NGS, DOIS, DOIA
山行地域 北アルプス
山行スタイル 雪稜登攀


鹿島槍ヶ岳東尾根に行ってきました!

藪漕ぎあり、スリルあり、体力勝負ありのとっても大満足な山行となりました。

416時半、大谷原登山口を出発。

林道を進み東尾根に取り付きます。ピンクの標布が目印。

一ノ沢ノ頭からニノ沢ノ頭にかけて痩せ尾根が続くので慎重に行動。(一ノ沢の頭でアイゼン装着)

12時、宿泊予定地である第一岩峰手前の2300m地点に到着。整地をして幕営。

テント幕営適地としてはニノ沢ノ頭の方が景色もよく最高だと思います。

4月2日4時半に出発。

第一岩峰取り付きまで100mほど高度を上げていきます。早朝なので雪は締まっていて歩きやすかったです。

第一岩峰(2P)

第一岩峰は雪が多ければルンゼをフリーで登る予定をしていましたが、基部に大きな雪の割れ目がありロープを出しました。

1P目はルンゼの左側の岩から取り付き、途中からルンゼに入ります。支点構築はピナクルで、岩を一段上がったところに残置ハーケンがありランニングをとりました。

2P目を終了後はコンテニュアスで。雪壁を稜線まで上がり稜線沿いをトラバースすれば第二岩峰取り付きです。

第二岩峰(2P)

1P目。ピナクルと残置ハーケンで支点構築。終了点はチムニー手前の残置ハーケンです。

2P目は少しハング気味のチムニーです。残置ハーケンが豊富にありましたが2番のカムでもう一つ保険にランニングを取りました。

左足を決め、ステミングで体を上げると右手で岩を掴むことができ、ホッと一安心。そのまま勢いをつけて岩を乗っ越しました。終了点はリングボルト。

ここだけの話、グローブで登る勇気はなく素手で登りました。お天気が良くて良かったです。笑

鹿島槍ヶ岳北峰への登り、南峰へのアップダウンの試練を受けやっとのことで鹿島槍ヶ岳南峰登頂!鹿島槍ヶ岳ヤリマシタ!!

さぁ、ここからが長い長い下山です。

布引山を越え、冷池山荘を越え、赤岩尾根を下っていきます。

雪も弛みだし、踏み抜きも多発。

西俣出合に出てやっとアイゼンから解放されました。

あとは林道を駐車場までテクテク…

 

行動記録

1日目  6:30大谷原登山口→10:00一ノ沢ノ頭→11:10ニノ沢ノ頭→12:00BV地

2日目  4:30BV地→5:30第一岩峰→8:00第二岩峰→10:40鹿島槍ヶ岳北峰→11:50鹿島槍ヶ岳南峰→13:45冷池山荘→16:00高千穂平→18:40大谷原登山口

 

 

 

 


赤岳主稜

山行期間 2023.3.29〜3.30
メンバー SOT TKD
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル アルパインクライミング


3/28夜〜1泊2日で八ヶ岳・赤岳主稜を登ってきました。

バリエーションとかアルパインとか、よくわからない時から「赤岳主稜」という言葉は何度も聞いてきました。毎年誰かが計画して登っており、初級アルパインルートとして定番中の定番らしい。みんな一度は行っている赤岳主稜、なんか語感がカッコいい赤岳主稜、僕も御多分に洩れず赤岳主稜に挑戦させてもらいました。
約2週間前に赤岳・天狗尾根を登っているので全然久しぶりではないですが、今回はメジャーな美濃戸方面からスタートです。
前日夜に美濃戸口にて仮眠し、3/29、4:00スタート。やまのこ村まで真っ暗な林道を約1時間、思いのほか疲れる南沢を約2時間半で、7:20行者小屋に到着。最初は雪が少ないかと思いましたが、前日にも降雪があったりでしっかり積雪していました。テントを張り、登攀装備を身につけ、いらない荷物はデポします。少し軽くなったザックを背負い8:30頃いよいよ主稜へと向かいます。
文三郎尾根は樹林帯終盤から傾斜がかなり出てきて、急登続きにふくらはぎを相当酷使しました。9:40主稜取付直前、噂のトラバースです。雪は安定している、雪崩リスクもなさそう、ステップは崩れない、しかし怖い!カニ歩きで確実に通過し、僕は一度も下を見ないようにしました。これを終えるとようやく取付に到着です。
ロープを用意して少し休憩。10:00頃登攀開始しました。振り返ってみれば、この時点で登山開始から6時間。
1P目TKDリードにてスタート。以降はツルベで登ります。チョックストーンをステミングで越えます。雪の締まりがイマイチで、アックスの効きが悪いため怖いです。ロープの流れが悪くなるので、ルンゼを登り詰めたところで切ります。
2P目は岩場を回り込むようにトラバース。ランニングが取れないので怖いです。
あとはあんまり覚えてないのですが、とにかく中間支点が取れない印象でした。外れるのが目に見えている浅く出た岩にスリングをかけたり、なんとか使えそうなクラックを探したり(おかげで持っていってた#0.5〜#2は全て使いました)。前日にあった降雪のせいもあり、アックスが効かないのにも参りました。
上部の岩場もなんとか登り、ハンガーボルト2個で終了、といきたいところだったのですが、安心してフリーで登れる雪の状態ではなかったので追加で3ピッチほどロープを伸ばし、一般道に合流する頂上直下までスタカットで登りました。全部で10ピッチくらい?
個人的にはやはり高山病症状なのか息の上がり方が半端じゃなくて、まるでヒマラヤ8000mを登るが如く、数歩すすんではゼェゼェいう始末で、超スローペースになってしまいました。
そんなこんなで、赤岳頂上には15:30到着。主稜登攀に、実に5時間半もかかっていました。天気が良くて風も無かったのが幸いでした。しかし、この日の赤岳は好天にも関わらず殆ど人が入っていない模様で、文三郎尾根もトレースなし。急な下降やトラバースを慎重にこなし、時間をかけて下りました。
行者小屋に着いたのが17:30。13時間半行動になりヘロヘロで、その日のうちに完全下山することは諦め、ここで一泊。疲れていたので良く眠れました。
翌日、南沢と林道を淡々と下りて終了となりました。初めての赤岳主稜、なかなか厳しかったです。

中央アルプス 経ヶ岳(権兵衛峠) 23年04月04日

山行期間 2023年4月1日(夜)~ 4月2日
メンバー OSM、OKD、KMR、TNK、MTS
山行地域 中央アルプス
山行スタイル ピークハント


春合宿に向けてのトレーニングで長野県の経ヶ岳へ行ってきました。権兵衛峠経由のルートは初めてです。この時期は権兵衛峠登山口まで車が入れません。カモシカを発見しながら舗装された林道を所々ショートカットしながら歩きます。

 

10日前での情報では全面雪道だったはずが、すっかり溶けて姿かたちも有りません。電波塔、北沢山と順調に進みます。晴天で各方面アルプスも良く見える絶景です。登山道はきれいに整備されていてとても歩きやすいです。

 

ちらほら残雪が見え始めた頃に岩場通過の直進路と迂回路の分岐。残雪の状況が判らないので迂回路を選択。残雪をズボズボ踏み抜きながら急登を登ると経ヶ岳山頂に到着です。

山頂は以前来た時より視界が開けて見晴らしが良くなっています。風の無いぽかぽか陽気の中を下山。予想以上に気温が上がり、シャツ一枚でも暑くなってきました。電波塔を過ぎてしばらく降った水場で美味しい湧水を飲み下山。がっつり雪が積もってる季節にまた来たいです。

行動記録 6:20(出発)-7:20(権兵衛峠登山口)-8:00(電波塔)-8:30(1884m)

-9:50(2043m)-10:40(西の肩)-11:00(経ヶ岳山頂)

―11:30(下山開始)-12:20(迂回路)-13:30(電波塔)-14:10(水場)―14:40(終了)


西穂高岳西尾根

山行期間 2023/4/1~4/2
メンバー SUM,TKH,MTM
山行地域 西穂高岳西尾根
山行スタイル バリエーションルート


4/1~4/2西穂西尾根行ってきた。

西穂西尾根は昨年末に敗退したので、是非リベンジしたいと思っていた。

 

3/31夜、大阪を出発して道の駅奥飛騨温泉郷上宝にて仮眠。

 

4/1 AM3時に起き準備後ロープウェイ駐車場に移動。

深山荘近くの駐車場に停め出発。

穂高平小屋に5時半頃到着。小屋周りも雪があまり無い。

少し休憩して西尾根の取付きへ向かう。30分程で取付きに到着。

年末は駐車場から取付きに4時間ほどかかったが、今回は1時間半程度で来られた。

登り始めは雪が無く藪漕ぎで歩きにくかったが、徐々に雪が出てきて歩きやすくなった。

12時半頃には宿泊予定地の2,340M付近に到着した。

翌日の事を考えて少しでも先に進んだ方が良いと考え2,400のコルにテントが張れるか偵察に行った。

コルには先客無く、風もあまり吹かない予報だったので2,400のコルを幕営地とした。

 

4/2 AM3時起床。

少しゆっくり準備し5時スタート。

第1岩峰を左に進み超えて行く。緊張するが落ち着いて登れば全く問題無い。

第1岩峰を抜けジャンクションピークへ向かう。天気良く最高の景色だ。

ジャンクションピークを超え第2岩峰まで風も無く気持ちよく歩けた。

AM8時半、第2岩峰の取付きに到着。最後の核心部を進みます。

第2岩峰もロープを出さなくても問題無く登れた。

AM9時40分西穂山頂に到着。山頂でゆっくり過ごし、10時下山開始。

独標辺りは混雑しており、下る途中に上から落石が有り人の頭位のサイズの岩が自分の横を通過し下の方に居た人の顔に向かって行ったが、なんとか両手でブロックし大事には至らなかった。

PM1時30分頃ロープウェイ乗り場に到着。

 

残雪期で雪が少なかったが、コンディション良く気持ちの良い山行となりました。

次回もう一度厳冬期に挑戦してみたいと思う。

 


笈ヶ岳 23年03月30日

山行期間 2023/3/24~3/26
メンバー SMA NGS DOIS DOIA YSD NKJ TKH
山行地域 両白山地 笈ヶ岳
山行スタイル 縦走 ピークハント

笈ヶ岳へ登ってきました。正直、あまり知らない山で、標高は1800mと少し。白山の近くにある山。その程度の知識しかありませんでした。ただ、藪漕ぎになるので、夏の登山はきびしく多くの人は残雪期に登るとのこと。

3/24夜に離阪。25日の朝4:00頃に一里野スキー場駐車場に車を停めて登山準備。まだ、真っ暗な中準備をしていると、闇の中に二つの光る眼。野生のキツネが警戒心もなく私達に近づいてきた。餌をくれると思ったのかな。過去に誰かが餌をやったのだろう。かわいそうに。。。

こんなところにいたら車にひかれてしまう事もあるかもしれない!ごめんね。人間代表として謝ります。。。

登り始めからきつい急登が始まる。予想通り雪が少なく藪やら泥やらで苦労しながら標高500mぐらいから1627mの冬瓜山までひたすら登る。途中から雪がでてきたけれども、なんとかツボ足で行くことができた。幕営地の冬瓜山ちかくまで来たところで荷物をデポしアタック装備で笈ヶ岳を目指す。ここからは特に雪崩の危険が増す。トラバースは間隔をあけて素早く通過。さらに標高を200m程あげて山頂を目指す。

尾根に出ると好天も味方し、素晴らしい眺めを堪能することができた。登っては下り、下っては登りを繰り返し(本当に心が折れました)山頂に着いたときは感動しました。そして後ろを振り返ると真っ白な白山が堂々とそびえたっていました。

幕営地に着いたのは18:00頃。テントを設営しながら見た夕焼けがとてもとても綺麗で

心に深く残っています。14時間行動で疲れが大きかったので早々に眠りにつく。

翌朝、予報通りの雨。5:00にテンバを後にし、ひたすら下山。駐車場についたときにはお風呂の事しか考えられなかった。

残雪期の登山は暑かったり寒かったり、雪だったり雨だったりで、着るものの調整や水分補給の加減など様々なことに対応しまければならない。これは経験で学んでいくしかないのかな。

今回は気温が高く雨の予報もあったので、カッパ、雨具のズボンでした。(直前に先輩方からのアドバイス有。感謝です!)

ふきのとうが咲き乱れていました。もう、春なんだな。

<行動記録>

3/25(土)  4:00 一里野スキー場p⇒11:00 冬瓜山付近幕営地1620mあたり⇒15:10 笈ヶ岳山頂⇒18:00 幕営地

3/26(日)  5:00 幕営地発⇒10:00 一里野スキー場p

記 TKH

以上


槍ヶ岳 中崎尾根 23年03月29日

山行期間 2023年3月19日〜21日
メンバー DOS, DOA
山行地域 北アルプス
山行スタイル 積雪期ピークハント


この時期、槍ヶ岳へは飛騨沢からの登山者が増える中、敢えて中崎尾根から行ってきました。

319410分、新穂高を出発。

18日に降雪があり穂高平までの林道は雪道でした。(下山時は雪解けが進み、地面が見えているところもかなり増えていました)

デブリもかなり多く要注意です。

9時20分、槍平小屋に到着。

槍平からはトレースが全くなく、久しぶりにラッセル開始。

昨日の降雪は40〜50㎝くらいでしょうか。

湿雪で雪は重め、しかし踏み固めやすくふかふか雪よりも楽チンでした。

16時、2300m地点のBV適地に到着。

ここから見える雪を被ったヤリホは絶景!ジャンダルム、大キレット、南岳、槍ヶ岳山荘、その奥には槍ヶ岳の穂先が小さく見えていました。

3月20日4時半、アタック装備で槍ヶ岳へ出発。基本は稜線通し。

右に見えるヤリホの絶景に癒されながら歩を進めます。8時前、大喰岳のあたりから太陽が顔を出しました。今日もどっぴーかん!

11時40分槍ヶ岳山荘に到着。

腹ごしらえをして槍ヶ岳の穂先にアタック。

残雪期ながら槍ヶ岳登頂ヤリマシタ!!

ハシゴ、鎖は全て出ていましたが何せ疲れ果てているので慎重に行動しました。

帰りは自分たちのトレースを踏みながらBV地に17時50分帰還。

3216時に新穂高に向けBV地を出発。

槍平からは高速道路が出来上がっており、新穂高着は11時半。

上手く行けば1泊かな…なんてめちゃくちゃ甘かったです。

中崎尾根遠し。

 

【行動記録】

1日目:新穂高(4:10)→穂高平(5:15)→槍平(9:20)→BV地(16:00)

2日目:BV地(4:30)→千丈乗越(8:40)→槍ヶ岳山荘(11:40)→槍ヶ岳(12:50)→BV地(17:50)

3日目:BV地(6:00)→槍平(8:10)→穂高平(10:40)→新穂高(11:30)


蓮華温泉♨山スキー 23年03月28日

山行期間 2023/3/23-3/25
メンバー MSD SZK
山行地域 白馬乗鞍岳周辺
山行スタイル 山スキー


「山のいで湯を目指す、日本のスキーツアーの醍醐味が凝縮されたようなクラシックルート」。温泉と山スキーを楽しんできました!

3月24日  ゴンドラ片道切符もありますが、今回は二人でポイント券を購入しゴンドラとリフト1本を乗り継ぐことに。初めてリフトを乗り継いだこともあり、誤って山頂駅すぐの尾根に取り付いてしまいました。かなりの時間と体力を消耗し、自然園駅上部で予定ルートに戻りほっと一安心。時折みえる晴れ間に汗をかきながら天狗原へ。

霧雨が降りだす中、天狗原の祠前に到着。先行していたパーティーも同じく蓮華温泉へ向かうとのこと。結果的に蓮華温泉は平日ということもあり我々2パーティーのみの貸し切り!

天狗原でシールを剥がして滑降モードにし、北に延びる尾根を目指します。稜線上にレトロな看板がありここから振子沢方面(西側)へ。

視界が悪いのでGPSとピンクテープを目印に慎重に下降していきます。ピンクテープがなかなか見えにくく、いくつも細かい枝沢があり、時には穴が見えている部分もあり、かなり緊張。1650m付近から沢を離れ1632mの台地方面へトラバース。台地からは西隣のスライダーのような沢を滑り降り大きな穴を慎重にやり過ごします。林道の橋に到着したときは本当にほっとしました。

林道をシールで少し歩くとすぐにロッジ。窓から歓迎の声がかかり、無事に到着したこともあり本当に嬉しい!

すぐに、野天風呂にはいっておいで~と勧められ、片付けもそこそこにタオルをもって野天風呂へ。エメラルドグリーンの薬師の湯は1分も入っていられないほどに熱々のピリピリ。これまでの緊張はどこへやら、雪山を眺めながら野天風呂を満喫☆彡

3月24日  前々日の雨で雪解けも激しいので、帰りはヤッホー平への滑り込みと角小屋峠からのウド川沿いのコースをやめて林道で帰ることに。林道というもののデブリあり、急斜面あり、一部雪解けにより道の露出あり、高低差あり。白池を過ぎたあたりからようやくスキーで滑れるように。最後は一気に足をパンパンにしながら林道を滑り降り無事木地屋に到着しました。

久々のスキーのロングツアー。緊張感あり、野天風呂・内風呂の温泉あり、フキノトウをはじめとしたおいしい料理に甘酒サービスあり♪たくさんのお楽しみ付き幸せ満喫スキーツアーとなりました!

あ~楽しかった☆

 


蔵王 刈田岳とアイスガーデン 23年03月18日

山行期間 2023年2月23日(移動のみ)〜2023年2月24日
メンバー OSM、KMR
山行地域 蔵王連邦 刈田岳
山行スタイル ピークハント

秋ぐらいにリーダーと山の話をしていて、リーダーは蔵王のモンスターを見てみたいと。私は大きな氷瀑を見たい。
行きたい方向が一致したので、かなり遠いですが、蔵王に行くことにしました。

お天気は残念ながら曇り予報。
蔵王は日本海の影響も受けやすく、冬季は曇りか雪がほとんどで晴れたらラッキーだそうです。
青空の下でモンスターに出会いたかったのですが、仕方ありません。

朝イチのリフトに乗り、登山口へ。
私たちはわかんを装着しましたが、他の登山者達の多くはスノーシューを使用していました。
傾斜はゆるやかなので、スノーシューで十分登れるそうです。

出発して早々にモンスターたちが出迎えてくれます。
今年のモンスターは1月の雨のため、一度溶けてしまって小さくイマイチとのこと。
それでも初めてみるモンスターに感動です。 (写真ではよくわからないですが、、) 景色を楽しみながら登ります。

楽しく登っていると、だんだんガスってきて雲行きが怪しくなってきました。
蔵王は特に目立つような地形がないため、遭難防止のため山頂までの道にポールを立ててくれています。
天気が良ければ2、3本先まで見えるそうですが、次のポールがやっと見えるというところまで、視界が悪くなってきました。
ポールとトレースがある限り迷うことはないだろうと、地図と確認しつつ先を進みます。

そして刈田岳山頂にある鳥居が見えました。無事に到着です。
雪にうもれている社におどろきです。今年はそれでも雪は少ないそうですが。

本来はそこから蔵王最高峰の熊野岳に行く予定でしたが、視界があまりにも悪いため断念。
下山してアイスガーデンに向かうことにしました。

下山始めて少し歩いたところで、大きな石碑がたっていました。
あれ?こんなところ通ったかな? 同じ道を戻ってるはずなのに、見たことない景色に不安を感じました。
リーダーも石碑は記憶にないとのことですが、方向も間違っていない。
一歩間違うと大変なことになるので、引き返してみることにしました。
確実な場所まで登り返し、GPSでも確認してみるとやはり道は正しかったのです。
風が強く、ガスっているとあんなに大きな石碑を見落とすのだと、雪山の怖さを知りました。

そのあとは視界もマシになり、無事にリフトまで戻ってこれました。

ここからは私が行きたかった氷瀑です。
アイスガーデンへの道はトレースも附票もあり、問題なく到着。
ついて、その氷瀑の大きさと美しさに思わず、「うわー。」と声が出ました。

メインの氷瀑には近づくこともでき、つららの大きさに圧倒されました。

メインの滝の横ではアイスクライミングをする人もいました。

山形の冬景色を堪能でき、雪山の怖さも経験でき、いい山行でした。


赤岳天狗尾根

山行期間 3/13~15
メンバー KSI・SOT・TKD
山行地域 八が岳
山行スタイル アルパインクライミング


3/13~15、残雪期の赤岳天狗尾根に行ってきた。
メンバーはこのルート初見の3人。初日は雨が確定だが、翌日アタック日が晴れとわかっていたので決行した。

美しの森駐車場には1台も車はない。入山ルートは私達だけということか。
スタートから雨がぱらつく。避難小屋までに堰堤をいくつも越え数回の渡渉があるが、渡渉が一番の核心かも、と言われていたので構えていた。ここ数日の雪解け水の増水が気になっていたが、思ったほどでは無く渡渉もすんなり行くことが出来た(ストック推奨)。

雨~霰~雪に変わったころ小屋に到着。私のレインの性能がガタ落ちしていて全身びしょ濡れになってしまいガタガタ震えが止まらない。小屋で2時間程、暖を取り衣類を乾かし行動を再開。

赤岳沢に入り渡渉2回ほどで右岸側支尾根に取付く。プレートあり。ここからアイゼンを装着。急勾配を行くと天狗尾根の背に出る。岩と雪の小岩峰。急峻だが巻かずにそのままクライムダウン。結構怖い。ここからBV地までひたすら登るが、踏み抜きも多く体力が削がれる。2350m地点を目指したが2280m地点が快適だったのでそこで幕営。

14日快晴。5:15スタート。昨日途中まで付けたトレースを進む。カニのはさみが現れた。カニの西側を巻き草付きの岩場10m程を登る。赤岳沢へ切れ落ちた岩場の雪上3~4mをトラバース(残置フィックスあり)、岩を少し右上して草付きルンゼをノーロープで登る。稜線の側壁を登り返し大天狗の核心へと向かう。

ビレイ点は古いハーケン一つのみ。リードはTさん。実質5m程の岩で(Ⅲ)とあるが一部少し嫌らしく感じた。雪の付き方で感じ方が随分と変わる岩なんだろうと思った。ロープを出したのはここ1カ所のみ。30mで十分だった。後は東側のバンドを巻き小天狗~天狗の頭に向かい主稜線に10:10着。絶景を楽しみながら休憩。

下山は主稜線からツルネへ向かう。梯子や歩きにくいミックスルンゼを下り、いくつか登り返してツルネ頂上に着く。(この主稜線で電話を4回したがdocomoは電波がバッチリ!)12:30ツルネ東陵を下るとピンクテープがしっかりあり、ほとんど迷うことはなかった。ただ南斜面のトラバースはかなりこの時期ヤバい。踏み抜く時が膝から腰までと多すぎるのだ。私もバランスを崩して膝を痛めてしまった。なので尾根からはゆっくり下山となり小屋着が17時近く。1泊2日行程のつもりだったが、もう1泊して翌日帰阪となった。寒の戻りへと変わる寒い雨と春の雪とアクシデントへの対応等、中々盛沢山なアルパインクライミングが仲間と出来たことは大変有意義でした。

(KISHI記)


百四丈滝 23年03月14日

山行期間 2023年3月11日
メンバー DOIS, DOIA
山行地域 白山
山行スタイル 雪山ハイキング


いまでは秘境感ゼロ、登山者が押し寄せる「百四丈滝」に行ってきました。

百四丈滝は、石川県白山市の尾添川にかかる滝。白山有数の巨瀑で、裏見の滝としては、国内最大級の規模を誇る。1987年に加賀禅定道が復元されるまでは、一般登山者の目に触れることのない「幻の滝」とされていた。「日本の滝百選」には含まれていない。

形態は完全な直瀑であり、かつ落口の流速が大きいため、水流は滝壺に至るまで岩壁に一切触れることがない。そのため滝の裏側に周り込むことの出来る裏見の滝となっている。

一帯は豪雪地帯として知られるが豊富な伏流水に恵まれ厳冬期にも流れが絶えることはない。冬期には滝壺に降り積もった雪に加えて滝の飛沫が凍結・成長して、直径10 m、高さ40 mにも達する巨大な氷の壺を作り出す。

と、Wikipediaにある。

4時半白山一里野温泉スキー場の先の除雪終了点に到着するとすでに20台ほどの車が並んでいた。

日帰り登山者が多く、中には1時出発という方も。私たちはテント泊装備で5時に出発した。

口長倉山を越え、奥長倉山を越えて美女坂の頭も越えていく。その先の展望台から下を覗くと百四丈滝が小さく見えた。滝壺へはここから300m高度を下げる。

色々な記録で何度も写真を見ていたが、近くで見る滝壺と滝は迫力がヤバかった。

滝壺の上に上がると水飛沫でびっちょびちょになったが、この日は気温が高く暑かったので丁度良かった。

お目当てのものを堪能したあとは300m登り返しての下山。

テント泊をやめ、ヘッデン覚悟で帰ることにした。

アップダウンで足がやられ、飲み水も尽き、行動食も喉が通らない。雪を食べて凌いでいたがもう限界である。

ガスとコッヘルを出して水作り。暖かい飲み物を飲んで元気になったところで行動再開。

樹林帯に入った頃には真っ暗。熊は?お腹を空かせているのでは?急に怖くなった。森のクマさんの歌を歌うも息が続かず、「ホーホイ」と叫びながらの下山となった。「ホーホイ」は何にでも使える。便利だ。

 


大山弥山尾根西稜 23年03月10日

山行期間 3/4夜~3/5
メンバー MZN、MTM
山行地域 伯耆大山
山行スタイル バリエーションルート


3月に入りMチームに上がって2年目の年がスタート。

Mチームに上がって1年間、色々な先輩に経験を積ませて頂いたので、

今回は同期のMZNさんと2人で計画をたて大山弥山尾根西稜に行ってきた。

 

午前5:30分に駐車場をスタート。

元谷避難小屋で装備を整え午前7:00スタート。

この時自分の靴紐がゆるく締め直したのでMZNさんには待って貰う事になったのは、

今後気を付けようと思った。

 

西陵の取付きに何組か見えたので手前の安全な所で休憩をとった。

休憩後取付きまで行ったが、1パーティ残って居たのでロープの準備をして待機した。

どうやら混雑しているようだ。

先行パーティのセカンドが登りだしたので午前8時過ぎMTMリードで1P目スタート。

その後はつるべでリードをしながら、景色も堪能でき楽しめた。

前回来たときはコンテで歩く一組に抜かされただけなので気持ちよく登れたが、

今回はピッチを切りたい所で何人か居るので手前で切ったり、先行パーティと同じ場所で支点を取ったり、歩きたいところにロープが有ったりとなかなかのストレスに感じた場面も有った。

午後12:30分頃山頂に到着。

小屋の辺りで少し休憩を取り下山開始。

1時間半程で下山し今回の山行は無事終了となりました。

今までは色々な先輩に連れて行って貰っていたが、今回は同期と二人で計画を練り考えて、自分達で行くことが出来たのが良かった。


涸沢岳西尾根 23年03月03日

山行期間 2023年2月24日(夜)~26日
メンバー SUM、TKH、FKM、MTM
山行地域 涸沢岳
山行スタイル バリエーションルート


2/25日、2/26日で涸沢岳西尾根に行ってきた。

 

2/24日夜大阪を出発して道の駅奥飛騨温泉郷上宝にて仮眠。

準備をして駐車場に移動後AM6:30分頃出発。

白井出沢出合を超えるとすぐに西尾根の取付きだ。

 

AM9:00分西尾根を上がって行く。

1900M辺りから一段と急登になりFIXロープの貼ってある場所もあった。

PM13:30分幕営予定地に到着、1人用テントが2張りだけあったが整地している間にどんどん登って来られ、あっという間にテント場が一杯になった。

テントに入り翌日の打ち合わせ時、FKMさんがこの先進むと下山に自信が無いと言うことで翌日はテントで待機すると決まった。

翌朝AM2:30分起床でAM4:00分頃出発。

稜線に出たら風は強いが天気は良く最高の景色が見られた。

前を行く2人組のパーティがトレースを付けてくれているが、所々雪庇の際どい部分を歩いているのでトレースを外して歩く場所も有った。

 

計画では前進リミットを9時としていたが、涸沢岳山頂に着くのが9時を超えそうだった事や雪やメンバーの状況を見て、CL判断で8時リミットとし2950Mの稜線辺りで敗退となった。

テントに戻り撤収し17:30分に駐車場へ戻った。

 

山頂は踏めなかったが大変勉強になった山行だった。


鍋倉山。シーハイル!! 23年03月01日

山行期間 2023年2月23日
メンバー CL SZK, SL UET, DOIS, DOIA
山行地域 信越 関田山脈
山行スタイル 山スキー


 

鍋倉山へ山スキーに行ってきました!

お天気サイコー!!パウダーサイコー!!な、山スキー日和となりました。

6時半に温井集落の除雪終了点に駐車。この時点で既に2台駐車有り。鍋倉山の人気の高さがうかがえます。準備を整え7時スタート。

シールを装着してハイクアップ。林道を進み北尾根を上がって行きます。霧氷のついたブナ林と青空、あまりの美しさにきゃーきゃー言いながらあっという間に鍋倉山山頂到着。広い頂上は360°のパノラマビュー!日本海まで丸見えでした。

シールを剥がし、登ってきた尾根をブナの木にぶつからないように滑って行きます。巨木の谷あたりで東斜面をドロップイン。

まずはリーダーSZKさん。わぉ、美しいフォーム!お手本です。

次は自分の番。あまりの急斜面(注:あくまでも主観です)に一瞬足がすくむも腹を決め斜滑降&シュテムターン。パウダーの気持ちいい感覚にテンションアップしてSZKさんの待つところまで滑り切りました。サイコーに気持ちいい!

我が夫DOSの番です。腹を決めきれず最初の一歩はジリジリ横滑り。SZKさん、UETさんのアドバイスのおかげで後半はナイスな滑りでした。

最後にパワー1000%UETさんがドロップイン!ひゅー、カッコイイ!みんなスマイル満開です!

1度では物足りず、おかわりすることに。ジグを切りながら登り返して同じ地点からまたまたドロップイン。順番に滑りこれにて終了。下山は緩やかな広いところを開放感いっぱいに滑り下りました。

15時、野沢温泉村の宿にチェックイン。温泉街をぶらぶらし、外湯巡り。湯船から上がると全身が真っ赤っかになるくらい野沢の温泉は熱いのが特徴。クセになります笑笑

夜はもちろん宴会。

とてもハッピーな1日でした。

 

 


2023年度冬季遭難対策訓練 23年02月28日

山行期間 2023/01/28~29
メンバー UET(CL) TGA(SL) YSZ(SL) HYS(SL) DOS DOA MZN MTM TNK MTS NSM
山行地域 白馬エリア
山行スタイル 訓練


2日間の冬季遭難対策訓練に参加。 私は初めての参加だった。

訓練場所は八方尾根の予定だったが、大雪での雪崩注意報が発令されたため、急遽猿倉での実施に変更。 林道は閉鎖されているため、途中の林道から猿倉まで膝下ラッセル。 1時間ほど歩く予定が、4時間半かけて猿倉に到着。 途中何度も心が折れかけたが、精神力の向上トレーニングになったかな。

到着後、避難用のテントを設営してから雪洞作りを実施。

スコップとスノーソーがあれば、素早く作ることが出来た。 雪洞といっても雪の中だから寒いイメージがあったのだが、想像していた以上に暖かかった。 風を凌ぐだけでこんなにも違うのだなと身を持って知ることが出来た。

 

本来ならそのまま泊まる予定だったのだが、雪の量も多くなく、夕食も鍋だったので念のためテント泊に。 先輩方の山エピソードやアツい話を聞きながら、良い夜を過ごす事が出来た。

翌朝はビーコンでの捜索方法やスタンディングアックスビレイなどの確保要領を教授して頂いた。

冬季のアルパインをやるには必要な技術だ。

 

 

 

 

 

帰りの林道では傷病者の搬送トレーニング。

搬送するだけではなく、傷病者の保温も同じくらい大切だ。

今回は約10人いたが、毎回こんな大人数で山行出来る訳ではないので、

少人数でも対応出来るように備えておかなければならない。

そのまま帰路につき、駐車場に戻ると少し晴れ間が。

白馬の美しい山の稜線が見られて、また戻ってくるぞと気持ちを高めて大阪に帰った。

 

ありがとうございました。

(NSM記)