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燕岳 23年11月11日

山行期間 2023年11月3日〜5日
メンバー YSZ,SMD
山行地域 北アルプス
山行スタイル ピークハント


年末に予定している燕岳山行に向けて、下見へ行ってきました。

駐車場が空いていそうな夕方以降の時間を狙って夜の林道を走りましたが、途中熊に遭遇し車に驚く様子もなく横切っていき驚きました。今年2頭と遭遇したので気をつけねば。

この連休は11月とは思えない夏日になり、寒い思いもせず非常に快適でした。

6時20分登山口を出発し、冬でも水がとれるという第一ベンチから沢に降った水場の確認とテントを張れそうな箇所を探しながら登る。

9時36分合戦小屋到着。夏はスイカで有名ですが、この時期はぜんざいが売られていました。

合戦小屋より上の稜線ではこの暑さで溶けた雪で所々ぬかるんでいたが凍結もなく軽アイゼンを履くこともありませんでした。

10時半燕山荘に到着。

槍ヶ岳や穂高の方は雪が付いていましたがここ燕岳には雪はありません。

 

年末はスタッフがトレースも付けて旗も刺してくれるそうなので道迷いの危険は少なそうだが、宮城ゲートから12.2kmの林道歩きがなんとも気が重い。アプローチシューズ持参で臨もうと思います。


秋のクライミングツアー♪ 23年11月10日

山行期間 11月3-5日
メンバー ABe YMZ Dte 会員外
山行地域 小川山周辺
山行スタイル フリークライミング


三連休で小川山周辺へ遠征に行きました。

1.2日目はクラックを中心に登りました。

おなじみ妹岩ではみんなでジャク豆5.10cをしましたが、みんな終わらず。

私は2トライ目ですがテンテンでカムを修正しながらしか登れず、まだまだかかりそうです。

YMZさんと会員外さんはRP射程圏内!また来年行きましょう♪

 

 

Abeさんは龍の子太郎5.9とJECCルート5.10dの2本とも回収!!

 

寒いと思っていたので、宿泊施設でお世話になりましたが全国的に異例の高温で、ポカポカ秋のクライミングツアーになりました。

ご飯もお風呂もお部屋もあり快適さしかありません。

最終日は初めての甲府幕岩へ!!スポートはテーピングしたりカムの準備がないので、午前中まででもけっこう登れました。

 

 

 

会員外さんおすすめのピリカ5.10d★★

(皆さんが登ってるのを見た感じで、トップロープでしました。落ちました笑)

イエローマウンテン5.9★★★

秘密の岩園5.10c

スポートの一撃グレードが10cに上がりました笑 とっても素敵なスラブというかカチ課題です。みなさんぜひ行ってみてください!

YMZさんたちは

動物がイッパイ5.10b

木の実がイッパイ5.10c

ダーティクライマーズ5.11b★

も登ったみたいで、充実した様子。

以上、秋のエンジョイクライミングでした〜

 


初冬の剱岳。早月尾根から 23年11月09日

山行期間 2023,11,3〜4
メンバー SZK, NGS, DOIS, DOIA
山行地域 北アルプス
山行スタイル ピークハント


 

初冬の剱岳にチャレンジ!

大好きな雪山、大好きな剱岳!期待で胸がいっぱい!

 

113()

初日の行程は早月小屋まで。朝はゆっくりめの7時に馬場島駐車場を出発。赤や黄色に染まった木々たちに囲まれて北アルプス3大急登の一つである早月尾根に取り付く。いよいよ試練が始まる。

長い長い階段道。あまりの暑さにアウターを脱ぎ捨てメリノウールのシャツとタイツ1枚というモジモジくんスタイルに変身。見た目は悪いが、すこぶる快適である。

2000mあたりから所々に雪が現れてきた。11時半、早月小屋に到着。雪のないところにテントを張る。暖かいので外で水作り。酒豪NGSさんが担ぎ上げてくれたバーボンJIM BEAMで小宴会。ご馳走様でした!

トイレを開放してくれていたので有り難かった。

 

 

114()

550分、早月小屋を出発。

2500mからはガッツリと雪道になった。今季初の雪山を堪能!気分はルンルン!

雪は程よく締まっており歩き易い。バッチリとついたトレース通りに進んでいく。

獅子頭は池の谷側にクサリがついているがトレースに誘導され直登した。獅子頭からの下りは手がかり、足がかりがあり問題ない。

その先のルンゼを上がると別山尾根との合流点である。ルンゼはステップ状になっていたが、一部の硬い箇所はアイゼンの前爪を蹴り込んで進んだ。ふくらはぎが悲鳴をあげた。

ルンゼを登り詰めると雪に埋もれた祠の屋根が先に見えた。

9時、剱岳ピークに到着。

 

  

 

山頂はあり得ないくらい風も無く、暖かかった。ゆっくりと休憩して下山開始。

ルンゼはクライムダウンで。獅子頭は岩を登らずクサリが出ていたのでこちらをチョイス。足下は切れ落ちているがクサリがあるので無問題。前日登られた方が雪を掘り起こしてクサリを出してくれたとSNSの記録で知った。

1145分、早月小屋に到着しテントを撤収。

足はいつも通りクタクタ。木の枝を杖にして下山。1550分に馬場島。

天気に恵まれ、トレースにも助けられた山行になりました。

 

試練と憧れの碑の前でいつもの記念撮影


黒部川 下ノ廊下 23年10月23日

山行期間 2023.10.13-14
メンバー OSM, KMR
山行地域 北アルプス
山行スタイル 縦走

20-30年前に読んだ秘湯巡りの本に、宇奈月温泉からトロッコ電車に乗って欅平に行き、水平歩道を歩いて阿曽原温泉に行き、仙人湯に入って室堂まで歩いた記録が記載されていた。いつか行きたいと思っていた。前回、下ノ廊下に行ったときは仙人谷ダムから池の平に行って黒部ダムに戻るルートにした。水平歩道と阿曽原温泉には行っていない。昨年も同様の計画を立てたが、下ノ廊下に雪渓が残っていたため開通されなかったので、今年に行くことにした。出発直前に下ノ廊下の一部崩壊している情報が阿曽原温泉のHPに記載されたが、私達が行くときには修復されていた。この登山道を維持してくれている方には感謝します。

今回は平日を1日はさむ計画にしたので、テン場の心配をあまり考えなかったですが、土日に行く場合は考えておく必要があります。今回は初日に行動時間が長い、黒部ダムから欅平に行くルートにしました。

扇沢を朝1のバスに乗って出発。

はじめの急激な下りが終わって、沢筋ルートです。前回と同様に快晴。

仙人谷ダムに到着。関電の施設で少し迷いました阿曽原曽原温泉の到着。

阿曽原温泉は、テン場から少し下りるので、登山靴で行ったほうがいいです。スリッパとビニール袋もあったほうがいいです。1時間で男女交代になるのですが、各時間の交代は混んでイモ洗い状態になるかもしれません。私は30分ぐらいたってから入ったので、少しの待ち時間で入ることができました。

2日目、12時台のトロッコ電車は予約で乗れない可能性があるらしいので、5時に出発して、10時台の電車に乗ることを考えました。

念願の水平歩道。下ノ廊下と比べると危険なところはないです。1か所トンネルと通るので、ヘッドランプはすぐに出せたほうがいいです。

この日は10:20ぐらいに臨時の電車があった。時刻表にはなかったので、乗れたのはラッキーだった。トロッコ電車は結構寒いので、1枚羽織るのは持っておいたほうがいいです。


静閑瀞 23年10月22日

山行期間 2023年9月17日(夜)〜18日
メンバー OSM、OKD、UET、KMR
山行地域 静閑瀞
山行スタイル 沢登り

夏の思い出

9月の3連休に静閑瀞に行ってきました。
今まで何度も計画しては、増水やその他の事情で中止。今回やっと行くことができました。

本来であれば終了点に車を停め、上り基調の林道を1時間以上歩いて入渓でしたが、車2台で現地に向かったので、1台を終了点に停車しもう1台を入渓点に停めることができました。
林道を歩かなくてラッキーと思っていたら、SLは本当は林道を歩いた方が汗をかいて沢に入って気持ちよく感じるとおっしゃっていました。
できる人は考え方も違うようです。

入渓点へ出発する前に、みんなで終了点を歩いて確認する。 間違って通り過ぎないように周りの景色を確認。
何年か前の増水時に電線(?)にひっかかった木がある。わかりやすい目標があってよかった。

車で移動して、入渓点へ。

しばらくは浅いところが続いたので、歩いて降っていく。
そのうち、急に深くなり泳ぎが始まる。
流れが速いところは、気持ちよく何もしなくてもくだっていくので楽ちん。

景色も綺麗で大自然の中の大人の水遊び。

  

スライダーができそうなところが何箇所があり、その度に「わーい」と滑ってみる。

 
水が少ないようで、お尻や足が岩にあたり痛い。
毎回岩が当たって痛いのだが、楽しいでのスライダーがあるたびに懲りずに滑って楽しむ。
あとで後悔するのですが、ところどころアザになっていました。

大人の水遊びはずっと楽ちんかというとそうでもなく、深いところはやはり水の流れがゆっくりとなり、そこは泳がないと進まない。
ザックとライフジャケットの浮力で泳ぎにくい。 泳ぎの上手い先輩たちはすいすい行くが、私は必死でついていく。
なかなかしんどい。。。
沢を下るので、幅も広く推進も深くなるので、後半はひたすら泳ぐことに。
くたくたになったところで、目印の木のところに到着。

無事に終了しました。

楽しい沢に連れて行ってくれて、楽しい思い出ができました。
リーダー、先輩たち、ありがとうございました。


瑞牆山本峰南壁トムソーヤの冒険ルート 23年10月12日

山行期間 2023.10.7
メンバー CL MTR、SL MAR、STR
山行地域 瑞牆山
山行スタイル クライミング

昔々、今は他界されたあるクライマーから「トムソーヤの冒険ルートは面白いよ」と聞いていて、何年も前から計画立てても流れ流れになっていた山行にやっと念願叶いようやく行くことが出来ました。

 

10/6(金)大阪を21:00出発 瑞牆山登山口駐車場3;30到着し仮眠。

10/7(土) 5:30起床  6;00出発。

駐車場から車が溢れていて凄い登山者でした。

1時間足らずで富士見平小屋到着。少し休憩をして出発。

少し上がるとばっちりと瑞牆山山頂が見えてくる。

そして大ヤスリ基部の少し手前から登山道をそれてトムソーヤの冒険の取付きへ。

取付きに8:00到着

目印の三本の木に白いテープ。

いよいよ冒険開始。

1ピッチ目 20ⅿ Ⅲ リードMTU

 出だしは得意の木登り、ある資料を見習って出だしにカム#4をかます。落ちればグランドホールであまり意味がないかも。

 終了点は立木でとり後続二人を引き上げる。目の前には洞窟の入口。ワクワクがMAXになる。

 

2ピッチ目 15ⅿ Ⅳ+ リードMTU

 洞窟突入。ライト点灯。

ゲゲェ~どこからどうやって登る?

しばらく悩んだすえ、ザックをおろしてチムニー。

出だし上部にカム#5をかます。

木登りとチムニーは任せろ~。

テンションMAXで2ピッチ目クリア。

 終了点は資料などではクラックにカムとあったが、

シュリンゲを足してチョックストーンで取った。

後続の若手2名を引き上げる。二人とも滑ってトップロープに助けられる。

さらにテンション上昇。

.

3ピッチ目 5ⅿ  Ⅳ リードSTR

 ここでリードをSTRに交代。

狭い洞窟を脱出するピッチ。ザックをおろさないと狭くて無理だと忠告しても聞かないSTR。どうぞ好きなように行きなさい。

一つ目の穴を抜けると「やっぱりザック外さないと狭すぎます~」と悲鳴のような嬉しそうな叫び声と笑い声とともに少し苦労したのか脱出成功。

続いてMARちゃん。中間地点で二人のザックを中継して荷揚げしSTRに受け取ってもらう。

最後にわたしも無事に洞窟脱出成功。

真っ暗な洞窟を抜けると少し雪のついた綺麗な富士山が見えました。

素晴らしすぎる展開です。

 終了点はピナクルで取っていました。

4ピッチ目 30ⅿ Ⅲ  リードSTR

 下部の最終ピッチでクラックと木登りです。

ちょっと面倒くさいピッチかもです。 

 終了点は立木で取っていました。 

5ピッチ目 50ⅿ 歩き 

コンテでダルマフェースの取付きへ・

6ピッチ目 40ⅿクッラック Ⅳ  リードMARちゃん

 やっと最初で最後の普通のクライミングピッチ。

 STRが羨ましそうにしているのでMARちゃんが「行きたいの?」。と問いかけると、「いえ、どうぞ。」と、いつも謙虚なSTRくん。

流石MARちゃん、上手にクラックを登りました。

私はクラックが、大嫌いで四苦八苦です。

終了点はピナクルで取ってくれてました。

7ピッチ目   Ⅱ~Ⅳ  コンテ

山頂までの最終ピッチです。残置のロープで3ⅿほど懸垂をしてから山頂までコンテ。

しばらく登ると山頂が見えてくる、先頭を歩く恥ずかしがり屋のSTRが「すごい人ですよ。ロープでだけでもザックにしまいましょう。」「このまま登って称賛を浴びるんじゃ。」「げっ、まじかぁ~。」嫌がるSTRを沢山の登山者のいる山頂にコンテのまま押し上げる。

やはり「すごーい。すごーい。」と山頂にいる登山者から称賛される。個人的には気持ちのいい瞬間です。

 何年も前から登りたかったルートなので感無量です。MARちゃんSTRありがとうございます。

 そしてたっぷり休憩をして下山開始。

下山中に「次は大ヤスリに登りましょう。」とSTR。「小ヤスリもな。」と返答。

最高に楽しい冒険でした。


剱岳 別山尾根 23年10月11日

山行期間 2023年9月22日~24日
メンバー MTD YSZ
山行地域 剱岳
山行スタイル ピークハント

 

紅葉のシーズンに別山尾根から剱岳に行ってきました。

9/22夜、離阪し立山駐車場で仮眠する。朝方から雨が降りはじめ今日は生憎の小雨予報。アルペンルートで室堂に到着するも怪しいお天気。

劒沢キャンプ場へ。ガス、ガスで劒岳まったく見えず。明日の下見を済ませ、早朝出発に備え早めに就寝します。夜まで雨は降ったり止んだり。

9/23 3時すぎにBC出発、剣山荘のテラスで小屋の方らしき人が空を見上げ「今日は晴れるぞー」っと、おっしゃて、テンションアップ‼ 

別山ルートは、さすが人気コース、よく整備されていて鎖場も安心して楽しく登れました。徐々に明るくなる空に雲はまったくなく、周囲の景色が素晴らしい。

 影劒も見れました。

山頂に到着。360°の北アルプスの絶景が広がっています。私にとっては3回目の劒岳山頂ですが、前回は2回ともガスで眺望がなく、今回の大パノラマに感慨無量です。

   

ゆっくり山頂を楽しみ、BCへ戻ります。下山も慎重に。

渋滞にあわず自分たちのペースで登れ、気持ちのよい山行です。剱岳の勇姿についつい後ろを振り向いて眺めてしまう。

  威風堂々

 BCからも見事な剱岳

 雷鳥沢キャンプ場も賑わっていました。

室堂13時の臨時便に乗車できたので、サクッと温泉に入り、すし〇へ向かいます。MTDさん全メニュー食べそうな勢いでご満悦。

下山後も充実した山行となりました。

 

 


2023夏 北海道遠征パートⅢ 利尻島、礼文島、羊蹄山、幌尻岳 23年10月09日

山行期間 22023.8.10~19
メンバー MTR、
山行地域 北海道北西部
山行スタイル ピークハント


今年の夏も去年に引き続き北海道にいってきました。

前から行ってみたかった利尻島に。ついでに礼文島。

そして、無理やり幌尻岳と羊蹄山もくっつけることにしました。

一人旅なので、なんでもありです。

8/10早朝、始発電車でも間に合わないので嫁に関空まで送ってもらう。

感謝してます。

ピーチで千歳空港へ。そして飛行機を乗り換え利尻島に到着。

あいにくの雨で結構寒い。軽量化の為、シュラフは持ってこなかった。

まあ、我慢するしかない。

 

路線バスに乗り込み利尻山登山口にある鴛泊のゆ~にキャンプ場へ

バス停近くのセイマーでお酒を買い込みキャンプ場に到着。

綺麗なキャンプ場でニシン弁当などなど美味しかった。

温泉もあってかなり頑張ってるいいキャンプ場でした。

8/11翌朝、いよいよ登山開始、あいにくの雨にガス。

第一展望、第二展望、何もみえず。でも、珍しい花には癒されました。しらんけど。

途中、登山道の整備の仕事をしている女性と話をしていると

人手が足らないから働きに来ませんかとのこと。転職先の候補として真面目に考えます。

6時間ほどで山頂。やっぱり真っ白。

居合わせた人たちと楽しく雑談を交わし下山。

 

 

沓形港方面に下山。ですが、整備された鴛泊コースと違ってかなり険しい。

5時間ほど下るとカモメがちらほらしだして、やがて海が現れる。

キャンプ場手前のレンタルサイクル店で自転車を借りて温泉と御飯屋さんを教えてもらいキャンプ場へ。

灯台の下にある海の見える綺麗なキャンプ場。ただ台風が近づいてることもあり風がかなり強くテントの設営に苦労する。

夜は居酒屋で地元料理。あとはセイマーで夜食と朝ごはんを買ってテントに戻る。

8/12、早起きをして自転車で島一周をしてからの礼文島に移る予定でしたが、北に向かうと風が強くて全然進まないのでほんの30分でリタイヤ。15時のフェリーまですることがないのでお酒を買い込み海を見ながら一人宴会。昨日とは違いいい天気。利尻山も今日登ってたら最高やったのに。

そして、宴会と温泉を済ませフェリーへ。

礼文の港に到着。キャンプ場へのバスまで1時間あるので、港付近を散策。すると地元のお祭りを発見。屋台は海鮮物だらけ、でも地元の人が一杯並んでるので、ついつい並んでしまう。焼ウニGET。地元の人は焼タコに並んでいる。タコにすればよかった。

しかし寒い。半袖短パンは無理。上だけカッパをきて食料を補給してからバスに乗り込む。

荒れ狂う北の海沿いを北上。キャンプ場手前でボタンを押しキャンプ場の近くで降ろしてほしいと運転手さんに伝える。すぐ近くで降ろしてもらえました。田舎のシステム万歳です。

久種湖の畔の久種キャンプ場は綺麗なとこで礼文島でのBCです。ここでも風が強くて苦労してなんとか幕営し就寝。

8/13始発のバスで礼文島最北スコトン岬へ。バス停で同じくスコトン岬から同ルートをめざす登山者と情報交換。明日予定していたルートが先日の大雨で通行禁止との情報を取得。その瞬間、明日は観光に決定。登山終了後に考えることにする。いよいよスコトン岬到着。4人下車。青空だがすごい風、風速20kmはある。岬で写真を撮っていると他の3人は遥か彼方を歩いていた。海沿いを南下する岬巡りコースのトレッキング。どんどん南下すると綺麗な岬が続く。風も少しづつ弱まる。カモメがやたらとでかい。大阪のカモメの3倍はあるかな。

 

 

きれいな岬を4時間ほどめぐると最終の岬。続けて8時間コースに突入。海岸から離れて林の中を2時間ほど歩くと再び海へ。そして綺麗な海岸を1時間ほど歩くき西海岸からやまを超えて東海岸まで移動して終了。バスに乗りBCまで戻る。8/14 朝からする事がないので砂浜の海岸と湖一周コースを散歩する。最南端までバスで

行ってもよかったが、BC近くの地元で人気の食堂に行きたくて昼までとどまる。そのかいもあり今まで食べたどの味噌ラーメンより美味しかった。札幌でラーメンはもういらないくらい。

 

大満足でバスに乗り港に移動してフェリーに乗り稚内へ。人気の居酒屋は2時間待ちで、やはりセイマーで食料と酒を買い込みコンドミリアムで台風情報を見ながら一人宴会。

8/15 高速バスで札幌へ。ガッツレンタカーで軽四を借りて羊蹄山へ

すこし雨がふっていたので、登山口近くの道の駅で車中泊。

8/16羊蹄山京極コース登山口7:00出発、急坂を3時間ほどで山頂に登頂。

ガスとかなりの風でさっさと写真だけとってすぐに下山。百名山であるにもかかわらず3人ほどしか出会わない寂しい登山でした。

 

さっさと風呂に入り幌尻岳麓のキャンプ場に移動し、チロロ林道登山口まで下見に行きキャンプ場に戻り一人宴会。

8/17 AM1:00にキャンプ場を出発し登山口駐車場に到着すると10台ほどの車。

AM2:00 登山開始。チロロ林道コースがピークハント最短ルートで18時間くらいとのこと。最悪ビバークしてでも登頂するつもりで出発。5時間ほどでガスガスの北戸鳶別岳、

そしてAM10:00幌尻岳登頂。登頂直前にガスが消える。すごい綺麗な景色で山頂では、何人かの登頂者同士がラッキーラッキーと喜びの声を上げている。しばらくのんびり景色を眺めお腹一杯になったところで下山開始。しばらくするとまたガスってきた。超ラッキーです。17:00に駐車場に到着。キャンプ場に戻り北海道紀行の成功の一人宴会し就寝。

8/18 のんびり寛ぎ札幌に移動しクルマを返して千歳空港から最終便で関空。

無事に行程を遂行して帰って来ました。やれやれです。

 

10年前にワッキー行った大雪山~富良野岳大縦走。

去年の夏、トモティーとヨシザーと行った知床山行。

そして、今回の一人山行。これで北海道遠征完結です。

ご同行してくださった皆様ありがとうございました。

来年からは、東北遠征を開催します。よろしくお願いします。 

 

 

 

 

 

 


前穂高岳北尾根 23年10月05日

山行期間 2023年9月23〜24日
メンバー SZK,TKH,NKJ,DOIA,DOIS
山行地域 北アルプス
山行スタイル アルパイン

あかんだな駐車場で前泊し、始発バスで上高地に入る。

上高地からは明神〜徳沢〜横尾と水平移動し、そこから涸沢へと高度を上げて行く。

涸沢からはビバーク地の5,6のコル(2720m)を目指す。

一昨日の雨で涸沢ヒュッテでの給水が可能になっていたので、横尾から担ぐ必要が無くなり随分と楽になった。

涸沢ヒュッテで3リットルの水を補給した後、ガレた沢筋の右岸をケルンを目印にして5,6のコルを目指した。

斜度が増して体力的にキツイところだ。

5,6のコルに着いて2組に分かれてツェルトを張った。

先客は無く2張り張れば、もうそれほどスペースは残っていない。

先客がある場合を想定して余裕ある行動計画を立てなければならない。

2日目は少し明るくなった5時過ぎから5峰に取り付いた。

5峰、4峰をフリーで登り、核心の3峰取付きでクライミングシューズに履き替えてロープを出した。

  

先行をDOIA-TKH-NKJパーティー、後続にSZK-DOISパーティーで登攀。

我々SZK-DOISパーティーはスタカット4ピッチで3峰頂上へ抜けた。

2峰からは10mの懸垂下降をして前穂高岳頂上へ上がれば終了。

 

行動記録

1日目

5:40 上高地バスターミナル

10:40 涸沢ヒュッテ

14:00 5,6のコル

2日目

5:20 5,6のコル

11:15 前穂高岳頂上

14:20 岳沢小屋

16:10 上高地バスターミナル


富士山 23年10月02日

山行期間 2023年9月30日
メンバー TKH, SZK, DOIS, DOIA
山行地域 富士山
山行スタイル ピークハント


この冬にニュージーランドの最高峰マウントクック(標高3724m)に挑戦するため、高所トレーニングとして日本の誇り「富士山」に行ってきました。

私にとっては初めての富士山。あっちこっちからよく聞こえてくる「富士山はめっちゃしんどい」という言葉にMっけ多めの私は「どんだけしんどいねん」と興味津々。

しかし先々週は穂高コブ尾根、先週は前穂高北尾根と続けて3000m峰を登っていたこともあり懸念していた高山病もあまりなく下山することができました。が、「めっちゃしんどい」に間違いはありませんでした。笑

計画は富士宮口5合目より出発。宝永山に立ち寄り御殿場ルートにて山頂を目指しお鉢巡りをして浅間大社近くで幕営、次の日は富士宮ルートを下山するものです。

 

610分に登山口を出発。

宝永山手前で予報通りガス発生。霧雨と強風で気持ちが折れます。雨に弱い私。雨具を着ながら明日も悪天予報のこともあり時間を切って下山することを決めたものの、7合目あたりから天気が回復。予定通り山頂を目指しました。

呼吸に気をつけながら変わり映えのしない九十九折りの登山道を歩く、歩く、歩く。

浅間大社の小屋の影に歩荷した水4リットルをデポしてまずは剣ケ峰へ。

やっと3776m到達しました!うぇーい!!

さて最後のお仕事、富士山山頂をぐるりと一周、いわゆる「お鉢巡り」です。冬は噴火口の中にどんだけ雪が積もるんだろうとか、あの小屋は何なんだろうとか、今噴火したらどうしようとか、考えながら歩くこと90分、デポ地に帰還。

腕時計を見ると14時半、明日の天候のこともあり下山することにしました。

17時40分下山完了。

    

下山途中、7合目を過ぎたあたりで小さなボディバッグを持ち、スニーカーに半袖シャツ姿の男性とすれ違いました。あまりの軽装に驚き、声を掛けたところ富士山に登りにきたとのこと。気になってヘッドランプを持ってるのか聞いても意味がわかっていないようです。危険と判断し一緒に下山するように促しました。初めての山登りだったようです。

もう一件、

駐車場手前で男性2人に声をかけられました。救助を呼びたいので携帯電話を貸して欲しいとのことでした。

友人とはぐれて「道を間違えた。どこにいるのかわからない」とメールが入ったらしいのですが、携帯電話の電池が切れてしまったらしく、はぐれた友人も電池残量が少ないと言います。

まずは携帯電話を貸して警察に救助要請。そのあと充電するためのものを一切持っていなかったようなので車で充電するためのシガーソケットを渡しました。

3人ともGPSで携帯電話の電池を使い切り予備電池も持たずにいたようです。

携帯電話を充電後、「御殿場ルートを下山している」とメールがあったらしく私たちも少し安心して帰路につきました。

今年は特に山岳事故が多く、ニュースでもよく見ます。とりわけ富士山の遭難者の増加は目を見張るものがあり、いかに準備が大切かを改めて思い知らされました。

これからも安全に楽しい山行を心がけたいと思います。

DOIA記


立山 御山谷 沢登り 23年09月28日

山行期間 9/23~24
メンバー OSM,OKD,UTJ,KMR,MTM
山行地域 立山 御山谷
山行スタイル 沢登り


立山御山谷へ沢登りに行ってきました。

9/22夜離阪、扇沢無料駐車場に到着後仮眠

始発の電気バスに乗り黒部ダムへ。

立山への登山客に混じって黒部ダムを渡り、ケーブルカーの行列の横を抜けロッジくろよん方面へ進む。

ロッジくろよんを過ぎしばらく進むと御山谷の入溪地点に到着。

沢装備を装着後入溪。

景色も良く、順調に高度を上げて1700Mを超えた辺りからテン場適地を物色しながら歩く。

御山谷は花崗岩のゴロタ石の川原でなかなか優良物件が見つからず、当初予定していた1800M辺りでようやく適地を見つけた。

初日の行動時間が短い為、早く到着したので早めの宴会開始です。

沢泊の一番楽しみな時間です。

早めに宴会を始めたので、早くにアルコールが尽きてしまい早めの夕食。

暗くなる頃にはツエルトに入って就寝。

 

2日目は4時起床。

ツエルトから出てOKDさんと二人外で朝食を取っていると、OKDさんが空を見上げて驚いているので、空を見上げると大きな火球が流れていった。

あんな鮮明な火球は初めて見た。

5時半出発で沢を詰め上がり、進みやすいところで一般登山道に出て遡行終了。

登山道にて下山。

 

黒部平に到着時リーダーは歩いて降りようとしていたが、不良メンバー4名が強引にケーブルカーで降りると言い張ったのは言うまでも無い。

御山谷は綺麗な沢で景色も最高、滝登攀や難しい巻きも無く、初心者でも泊まりで行きやすくとても良い沢だったと思う。

8月位までは雪渓が残るらしく、9月が最適だが、水が冷たくあまり水線を攻める気にはなれないがもう一度行ってみたいと思える沢だった。

計画してくれたOSMさん、同行してくれた不良メンバーの皆さん有り難うございました。


小太郎岩 23年09月24日

山行期間 2023/9/9
メンバー YMZ ABE
山行地域 奈良県曾爾村
山行スタイル クライミング


人工登攀のトレーニングを何回かして少しアブミにも慣れてきたところ、SKDさんから小太郎の山行届を見て
「今も小太郎岩で人工登攀できるんだ。機会があったら行きたいな。」と思っていました。
YMZさんからも「小太郎岩、気になってます。」「行きましょう!」
YMZさんは、小太郎岩のフリー化されたルートを見てみたいとのこと。さすがです。
今回は人工登攀でトップ空荷、セカンドがザックを背負って登ります。
SKDさん情報ではスズメバチが飛んでいたとか?スズメバチで途中敗退はいやだなあ。

小太郎岩キャンプ場の端から歩き、更にガレ場を左上すると15分くらいで下部フェイスの取り付きに着きました。
岩に苔がついている。あまり登られてないのかな?ボルト連打のルートが並行して2本ありました。
YMZさんは以前に右側のルートを登ったらしい。

 

下部フェイス(約25m YMZさんリード)

YMZさん「左側のルートを登ります。」
出だしでランニングを取りすぎたようで途中で「ランニングが足りないかも?」の声が。
ピンが2本打たれている所がありピッチを切ることも出来ましたが、切らずに抜けました。
ハンガーボルトもところどころあります。
セカンドで登るとピンが遠い所もあり、ありがたくリードが掛けたランニングのシュリンゲを
掴んで登りました。
トポには下部フェイスは初心者用のルートと書かれてましたが、これで初心者用とは、先が思いやられます。
下部フェイス終了後、トラバースして、中央フェイスの取り付きへ。

 

中央フェイス1ピッチ目(10m ABE リード)

 


ピンが連打されたルートを登ります。終了点付近の人工からピンが無くなる所が辛い。
終了点までちゃんとボルトを連打して欲しい!

 

 

 

 

 

2ピッチ目(約25m YMZさんリード)

YMZさんはライオン顔の右小鼻の部分を登ってハングに隠れてしまいました。

フリー化されている部分はチョークが付いていますし、安心してランニングを掛けれるハンガーボルトもちゃんとあります。人工でも行けます。小鼻を抜けると、ライオンの顔の頬辺りをトラバースしビレイ点へ。
このトラバース部分がピンが少なく緊張しました。ここから、五段ハングを見上げると迫力あります。

 

 

 

3ピッチ目(約25m ABEリード)

五段ハングで下向きのリングボルトがかかっている所は緊張しました。アブミに体重をかけるとそのままリングボルトが抜けそうです。

 

ハングを抜けると、傾斜がおち、最後は草を掴み木を掴んで登りました。

 

ヤレヤレ。蜂にも会わず、あとは懸垂下降するだけです。
終了点の近くに太い木があったので、そこから懸垂下降と思ったのですが、
YMZさんが「他にも懸垂下降できる所が無いか見てきます。」と言って、壁の右側や左側を見に行き、
「壁向いて右側に木に古いシュリンゲが掛かっている所がありましたが、この木で懸垂しましょうか?」
私は悪気なく、「YMZさんお先にどうぞ。」
YMZさんが懸垂下降で見えなくなってからしばらく待ちます。
「ロープがスタックしているのかなあ?」
しばらくしてロープが引かれたので、懸垂下降すると、驚くことに壁から離れいって、
五段ハングの下にある2ピッチ目の終了点を見送り、鼻の下の1ピッチ目の終了点も見送って。
あと地面まで10mくらいのところで岩に近づきました。セルフビレイを取っているYMZさんに合流できたときはホッとしました。
「ピンでセルフビレイ取りましたか?末端の結び目を外すとルベルソがすっぽ抜けますので気をつけてください。」
本当に50mギリギリでした。そこから2ピッチ目の懸垂下降をして、地面に着きました。
そこから、登ってきた所を逆にトラバースして、下部フェイスを懸垂下降し、今日の登攀を終了しました。
地面に足が着いているのはありがたい。

中央フェイスの懸垂下降点はYMZさんが見た古いシュリンゲがかかっていた木かもしれません。
ハングを懸垂下降をするときは、よく考えた方が良いと反省しました。

小太郎岩は近場で人工登攀のホンチャン気分を味わえるよい岩場です。今回は誰にも会わず、独占できました。
今回は蜂の姿は見ませんでしたが、中央フェイスを見上げると、左上のハングの所にスズメバチの巣がありました。

<行動記録>
8:00 小太郎岩キャンプ場→8:30下部フェイス取りつき登攀開始→10:10 中央フェイス取りつき→14:00中央フェイス懸垂下降開始→15:30下部フェイス着


槍ヶ岳 北鎌尾根 23年09月21日

山行期間 2023/9/16~9/18
メンバー MTM,TMN,MZN
山行地域 北アルプス
山行スタイル 岩稜ハイキング

3連休に同期3人で北鎌尾根に行ってきました。

 

大曲までは行きは、快適ハイキング。

大曲から、いよいよ始まります。かなりの急登。水俣乗越からは激下り。

水俣乗越からの下りは、かなりの斜度で足場も悪く、距離も長く後半は飽きました…

朝を早めに出発したおかげで、3組目くらいに北鎌沢出合に到着。

この日は3連休ということもあって、バリエーションルートというのにテントは20張以上もありました。

 

翌朝は暗いうちに出発。

北鎌のコルでギア装着。

3日間とても快晴で、遠くは富士山、立山、白馬、妙高方面まで見えました。

数年前に一度行きましたが、かなり記憶も薄れており、

改めてルートファインディングを楽しみながら歩きました。

 

同期のお2人、ありがとうございました!

 

【行動記録】

9/16 0510上高地→0745横尾→1040大曲→1155水俣乗越→1340北鎌沢出合

9/17 0350北鎌沢出合→0620北鎌コル→0900独標→1305槍ヶ岳→1340槍ヶ岳山荘→1430殺生ヒュッテ

9/18 0530殺生ヒュッテ→0745槍沢ロッジ→1150上高地


穂高 コブ尾根 23年09月20日

山行期間 2023年9月17〜18日
メンバー SUM, NGS, TKH, YSD, DOIA, DOIS
山行地域 北アルプス
山行スタイル バリエーション縦走


夏山のバリエーション縦走で穂高コブ尾根に行って来た。

5時過ぎに上高地バスターミナルを出発して、7時過ぎに岳沢小屋に到着。

近年の温暖化や今年の猛暑で北アルプスの雪渓の消失は早く、岳沢小屋でも水不足のようだ。

その貴重な水をいただきコブ尾根へ向けて出発する。

まずは2400m辺りまでコブ沢を詰めて行き2450辺りからは右俣を詰める。

2680mで尾根上に出る。

ここは2人用テントなら、なんとか張れるくらいのスペースがある。

ここからコブ尾根を奥穂高岳南西稜のコブ尾根の頭を目指す。

途中の2900m手間にあるコブ岩からは懸垂下降でおりる。

残置スリングの下降支点がいくつかあり、我々は一番下の支点から30mロープを2本つなぎ下降した。

コブ尾根の頭へ乗っ越せば後は奥穂高山頂を経由してキャンプ地の穂高岳山荘を目指すだけだ。

テン場は連休ともあり混雑していたが、なんとか3組に分かれてツェルト3張りを張ることが出来た。

そこかしこと張り綱が張り巡らされているので移動の際はぬき足さし足にならねばならない。

翌朝は4時半に出発して吊り尾根で紀美子平、重太郎新道で岳沢小屋へ下り、昼前に上高地へと帰って来た。

今年は連日猛暑が続き山行当日も天気良く非常に暑く体力を消耗した。

今回のようなバリエーション縦走のコースで気をつけたい事項は、ルートファインディング、落石、ビバーク地でのスペースと水の確保、メンバー全体での歩行ペース等を思った。

安全に楽しい山行にするためにも、これらの基本的な事項に気をつけたい。

行動記録

初日

上高地バスターミナル 5:10

岳沢小屋 7:10

コブ尾根の頭 15:00

穂高岳頂上 16:15

穂高岳山荘 17:00

2日目

穂高岳山荘 4:40

穂高岳頂上 5:15

紀美子平 7:15

岳沢小屋 9:10

上高地バスターミナル 11:30


屛風岩雲稜ルート 23年09月18日

山行期間 2023年9月1日~2日
メンバー YMZ(CL)、ABE(SL)、YMO
山行地域 穂高岳
山行スタイル アルパインクライミング

今年の5月にあった慰霊の日に、OB会員の方と先輩の現役会員の方から、屛風岩を勧められ調べてみると、フリーで登れるとの記録があったので、6月にメンバーに相談して計画することになった。

全体的なグレードは高くないが、3P目が11cのグレードがついている。元々、人工登攀のピッチなので、どうにも登れない場合や時間が掛かりそうなら、アブミ使用すれば抜けることができる。

7月からメンバー全員でのトレーニングを開始。人工登攀もあるので、アブミのトレーニングも行った。真夏の百丈岩2日、堡塁岩、烏帽子・駒形岩、雪彦山、計5日間トレーニングを行った。

当初の計画では、初日は横尾でベースを張ってT4尾根取付きまで偵察に行き、翌日に登攀して同ルートを懸垂下降して横尾に帰ってくる予定だった。約1週間前に、会長とたまたま同じ電車に乗合すことがあり、「初日にT4尾根を登攀して、テラスにビバーグが良いのではないか?」とアドバイスを受けた。確かに登攀には一番良い季節だし、1番に取付かないと時間切れになる可能性もあった。メンバーと相談して、初日にT4尾根登攀後にテラスでビバーグする計画に変更した。

9月1日あかんだな駐車場始発のバスで上高地に入る。上高地から明神館、徳沢、横尾まで平坦な道を歩いていく。横尾で水を汲み岩小屋跡の渡渉ポイントまで登山道を歩いていく。渡渉ポイントで屛風岩方向の写真を撮っている人がいた。どちらに行かれるか尋ねたところ、屏風岩とのことで先を急がねばと思い、少し速足で歩きだす。渡渉は水量も幸い少なかった。

1ルンゼ押出を登っていく。天気も良く暑い。横尾から1時間15分程度でT4尾根に到着。

T4尾根はABEさんリード。リードは空身作戦。YMZとYMOで荷物を振り分ける。水とテントをもらったが、自分の分を入れて水6リットルが重くのしかかる。

1P 4級

しっかりとクライミング。ホールドはよく探せばしっかりある感じだった。ABEさんは気持ち良さそうにロープを伸ばしていきます。

2P 5級-

出だしが少し被り気味だが、ここもしっかりとホールドがある。凹角のクラックを登っていく。ここも問題なくABEさんは登攀されていた。

3、4Pはほとんど歩きだった。草付きで濡れていたら怖いと感じた。

13:45にT4テラスに到着後、テントを張ってYMZが1P目にフィックスを張った。5.7であるが、最後岩が脆いので少し緊張した。登攀後に後続のパーティが1組来られた。下で話しかけたパーティだった。関西からということもあり顔見知りの方々だった。翌朝、4時起床、5時登攀開始にして就寝する。

5時 1P目登攀開始(YMZリード)。

2P 5.9のグレードだが、出足かなり細かいホールドを繋いで登る。グレード以上の緊張感があった。

3P 11c 核心ピッチ。2ピン目のRCCにクリップして少し上がった所でフォール・・・。噂通り難しい。残念でした。同日に大阪に帰りたかったので、人工登攀に切り替えて3Pを登る。1か所上部でアブミの最上段に乗る所があったが、それ以外は163cmの私でも2段目に立って登ることができた。

4P 5.9 このピッチも出足が悪く岩も脆い。細かいスタンスに崩れそうなフレークを使って登る。恐怖のトラバースとあるが、何が怖いのかが私にはわからなかった。トラバース後にルンゼを渡るとトポではなっていたが、ルンゼを上がった所にボルトがあったのでルンゼを上がった。

5P 5.7 ここから新人のYMOにリードを託す。本チャンデビューだったが緊張した様子もなく、スムーズにロープを伸ばしていく。問題なく終了点に到着した様子。新人とは思えない登攀だった。

6P 4級 スラブを登って草付きを登っていく。出足、変なところを登っていく新人YMO。プロテクションも取れていない。落ちそうな気配もあったがギリギリ抜けていった。しかし、岩が脆いのか落石が多いピッチだった。登攀要素もあまり感じられないので5Pまででも良かったように感じた。

当初予定した登攀を終えて、ここから第2の核心の懸垂下降である。全員で懸垂点を確認しながら降りていく。懸垂下降中の景色は絶景であった。T4テラスまで問題なく下りることができた。全部で6回懸垂したのかな。当初より1回多いような気もしたけど。残置していた荷物をパッキング、軽食を摂ってからT4尾根を懸垂で下る。尾根の末端まで5回懸垂下降した。T4尾根の懸垂は落石があるので、下で待っている人は注意が必要である。取付きに到着が14:00頃だった。上高地の最終バスが17:30。ギリギリだと思ったが、同日に帰る意思を全員持っていたので先を急いだ。

上高地着が17:10だった。最終バスに間に合って良かった。

今までは遠い存在に感じていた屏風岩を登ることができて良かったと思う。個人的な目標の3P目フリーで通過は出来なかったが、全員で屏風岩雲稜ルートを無事に登攀出来て嬉しかった。思っていたより草付きが多かったので、雨上がりや天候が悪いときは難しく感じるだろう。今回は、両日とも天候もよく、登攀も私たちとT4テラスで一緒だった関西の4人パーティだけだった。お陰でスムーズ山行を終えることができた。また、メンバーの登攀力も高かったので時間が掛かる所がなかったように思う。今後も精進して、フリークライミングに取り組んでいきたいと思う。