山行期間 | 2023年9月30日 |
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メンバー | TKH, SZK, DOIS, DOIA |
山行地域 | 富士山 |
山行スタイル | ピークハント |
この冬にニュージーランドの最高峰マウントクック(標高3724m)に挑戦するため、高所トレーニングとして日本の誇り「富士山」に行ってきました。
私にとっては初めての富士山。あっちこっちからよく聞こえてくる「富士山はめっちゃしんどい」という言葉にMっけ多めの私は「どんだけしんどいねん」と興味津々。
しかし先々週は穂高コブ尾根、先週は前穂高北尾根と続けて3000m峰を登っていたこともあり懸念していた高山病もあまりなく下山することができました。が、「めっちゃしんどい」に間違いはありませんでした。笑
計画は富士宮口5合目より出発。宝永山に立ち寄り御殿場ルートにて山頂を目指しお鉢巡りをして浅間大社近くで幕営、次の日は富士宮ルートを下山するものです。
6時10分に登山口を出発。
宝永山手前で予報通りガス発生。霧雨と強風で気持ちが折れます。雨に弱い私…。雨具を着ながら明日も悪天予報のこともあり時間を切って下山することを決めたものの、7合目あたりから天気が回復。予定通り山頂を目指しました。
呼吸に気をつけながら変わり映えのしない九十九折りの登山道を歩く、歩く、歩く。
浅間大社の小屋の影に歩荷した水4リットルをデポしてまずは剣ケ峰へ。
やっと3776m到達しました!うぇーい!!
さて最後のお仕事、富士山山頂をぐるりと一周、いわゆる「お鉢巡り」です。冬は噴火口の中にどんだけ雪が積もるんだろうとか、あの小屋は何なんだろうとか、今噴火したらどうしようとか、考えながら歩くこと90分、デポ地に帰還。
腕時計を見ると14時半、明日の天候のこともあり下山することにしました。
17時40分下山完了。
下山途中、7合目を過ぎたあたりで小さなボディバッグを持ち、スニーカーに半袖シャツ姿の男性とすれ違いました。あまりの軽装に驚き、声を掛けたところ富士山に登りにきたとのこと。気になってヘッドランプを持ってるのか聞いても意味がわかっていないようです。危険と判断し一緒に下山するように促しました。初めての山登りだったようです。
もう一件、
駐車場手前で男性2人に声をかけられました。救助を呼びたいので携帯電話を貸して欲しいとのことでした。
友人とはぐれて「道を間違えた。どこにいるのかわからない」とメールが入ったらしいのですが、携帯電話の電池が切れてしまったらしく、はぐれた友人も電池残量が少ないと言います。
まずは携帯電話を貸して警察に救助要請。そのあと充電するためのものを一切持っていなかったようなので車で充電するためのシガーソケットを渡しました。
3人ともGPSで携帯電話の電池を使い切り予備電池も持たずにいたようです。
携帯電話を充電後、「御殿場ルートを下山している」とメールがあったらしく私たちも少し安心して帰路につきました。
今年は特に山岳事故が多く、ニュースでもよく見ます。とりわけ富士山の遭難者の増加は目を見張るものがあり、いかに準備が大切かを改めて思い知らされました。
これからも安全に楽しい山行を心がけたいと思います。
DOIA記