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剱岳 八ツ峰主稜23/08/24

山行期間 2023/7/15-17
メンバー NGS DOIA DOIS SUM
山行地域 剱岳
山行スタイル バリエーション縦走

昨年(2022)8月に雪渓の状態が悪く天候にも恵まれなかった剱岳八ッ峰下半~上半縦走にリベンジした。

 
7/15(土) 曇り
本日はお決まりのコースで熊の岩まで。曇っていたおかげであまり暑さを感じず雷鳥坂の上り・剱沢雪渓の下り・長次郎谷の上りと順調にこなせた。
今回の7月の雪渓の状態は昨年8月と同様との事前情報があったので、「せっかく1ヶ月早めたのに~」と落胆半分・身構え半分で臨んだ。
熊の岩では八ツ峰・チンネのクライミングを予定しているHYS&ICHS-Pと合流して互いに健闘を讃え合った。
 
7/16 曇り後雨
4時に行動開始してひとまず長次郎谷を下って取付きを目指す。融雪が進んでいたがなんとかⅠ-Ⅱルンゼの取付きまで雪渓を渡れた。
ここからは雪が無くなりルーファイしながらⅠ-Ⅱのコルを目指す。そこそこ踏み跡もあるのでどんどん高度を上げた。
ふと、Ⅰ-Ⅱのコルを目指していたつもりが様子がイメージと違うことに気付いた。かなり登った時点でGPSで確認。どうもⅢ-Ⅳのコルを目指して登っているようだ。
本日1回目のミス。引き続きⅢ-Ⅳのコルを目指した。致命的ではないが八つ峰下半の多くを割愛してしまった。
稜線に出ると踏み跡は更に明瞭で快適な岩稜歩きが続く。Ⅳ峰からは40mの懸垂下降。
 
引き続き岩稜を登り、やがてⅤ峰に到達。この時点でタイムリミットの11時を過ぎていたのでⅤーⅥのコルから幕営地に戻ることに決定。
しかし、ここから苦行が始まることになった。懸垂で降りる方向を間違えてしまった。
本日2回目のミス。本来、長次郎谷側に降りるべきところを反対側に降りてしまった。先頭でDOIAさんが降りてロープを使い切り、2番目でNGSさんが降りて途中で切ったもののNGS,DOIS,SUMの3人が壁にへばりつく狭さ。極めつけはロープの引き下ろしが途中でスタックしたことだ。登り返しするしかないと決め、SUMが登り返し始めた。すると見えていなかった結び目が引っかかっていることを発見。登り返しを中止しロープの引き下ろしになんとか成功。さあ懸垂継続。
先人が残した捨てカムと怪しげな立ち木で懸垂支点を構築しなんとか下降することができた。
その先も緊張を要するルートが続いたが残業になる前にテントに戻れた。
 
7/17 晴れ
今日は下山日。左俣を詰めて長次郎のコルを目指す。昨年は雪渓が切れて数回の上り下りを繰り返したが、今年は上までつながっており思ったよりも早くコルまで登れた。
今回の最高点剱岳山頂で記念写真を撮り快晴の下、下山。
 
反省点が多々あるが、メンバーが冷静に対処できたことは大きな成果である。
 
7/15 室堂7:30-熊の岩15:00
7/16 熊の岩4:00-八ツ峰V峰11:00-熊の岩18:00
7/17 熊の岩4:00-剱岳6:00-室堂12:30
 
(SUM記)