アルパインクライミングを目指す泉州山岳会へようこそ! 大阪府山岳連盟所属

ホームリンクサイトマップ
入会募集中
泉州山岳会とは山行記録イベント

会員限定

山行スケジュール役立つ資料の共有EPE

小太郎岩23/09/24

山行期間 2023/9/9
メンバー YMZ ABE
山行地域 奈良県曾爾村
山行スタイル クライミング


人工登攀のトレーニングを何回かして少しアブミにも慣れてきたところ、SKDさんから小太郎の山行届を見て
「今も小太郎岩で人工登攀できるんだ。機会があったら行きたいな。」と思っていました。
YMZさんからも「小太郎岩、気になってます。」「行きましょう!」
YMZさんは、小太郎岩のフリー化されたルートを見てみたいとのこと。さすがです。
今回は人工登攀でトップ空荷、セカンドがザックを背負って登ります。
SKDさん情報ではスズメバチが飛んでいたとか?スズメバチで途中敗退はいやだなあ。

小太郎岩キャンプ場の端から歩き、更にガレ場を左上すると15分くらいで下部フェイスの取り付きに着きました。
岩に苔がついている。あまり登られてないのかな?ボルト連打のルートが並行して2本ありました。
YMZさんは以前に右側のルートを登ったらしい。

 

下部フェイス(約25m YMZさんリード)

YMZさん「左側のルートを登ります。」
出だしでランニングを取りすぎたようで途中で「ランニングが足りないかも?」の声が。
ピンが2本打たれている所がありピッチを切ることも出来ましたが、切らずに抜けました。
ハンガーボルトもところどころあります。
セカンドで登るとピンが遠い所もあり、ありがたくリードが掛けたランニングのシュリンゲを
掴んで登りました。
トポには下部フェイスは初心者用のルートと書かれてましたが、これで初心者用とは、先が思いやられます。
下部フェイス終了後、トラバースして、中央フェイスの取り付きへ。

 

中央フェイス1ピッチ目(10m ABE リード)

 


ピンが連打されたルートを登ります。終了点付近の人工からピンが無くなる所が辛い。
終了点までちゃんとボルトを連打して欲しい!

 

 

 

 

 

2ピッチ目(約25m YMZさんリード)

YMZさんはライオン顔の右小鼻の部分を登ってハングに隠れてしまいました。

フリー化されている部分はチョークが付いていますし、安心してランニングを掛けれるハンガーボルトもちゃんとあります。人工でも行けます。小鼻を抜けると、ライオンの顔の頬辺りをトラバースしビレイ点へ。
このトラバース部分がピンが少なく緊張しました。ここから、五段ハングを見上げると迫力あります。

 

 

 

3ピッチ目(約25m ABEリード)

五段ハングで下向きのリングボルトがかかっている所は緊張しました。アブミに体重をかけるとそのままリングボルトが抜けそうです。

 

ハングを抜けると、傾斜がおち、最後は草を掴み木を掴んで登りました。

 

ヤレヤレ。蜂にも会わず、あとは懸垂下降するだけです。
終了点の近くに太い木があったので、そこから懸垂下降と思ったのですが、
YMZさんが「他にも懸垂下降できる所が無いか見てきます。」と言って、壁の右側や左側を見に行き、
「壁向いて右側に木に古いシュリンゲが掛かっている所がありましたが、この木で懸垂しましょうか?」
私は悪気なく、「YMZさんお先にどうぞ。」
YMZさんが懸垂下降で見えなくなってからしばらく待ちます。
「ロープがスタックしているのかなあ?」
しばらくしてロープが引かれたので、懸垂下降すると、驚くことに壁から離れいって、
五段ハングの下にある2ピッチ目の終了点を見送り、鼻の下の1ピッチ目の終了点も見送って。
あと地面まで10mくらいのところで岩に近づきました。セルフビレイを取っているYMZさんに合流できたときはホッとしました。
「ピンでセルフビレイ取りましたか?末端の結び目を外すとルベルソがすっぽ抜けますので気をつけてください。」
本当に50mギリギリでした。そこから2ピッチ目の懸垂下降をして、地面に着きました。
そこから、登ってきた所を逆にトラバースして、下部フェイスを懸垂下降し、今日の登攀を終了しました。
地面に足が着いているのはありがたい。

中央フェイスの懸垂下降点はYMZさんが見た古いシュリンゲがかかっていた木かもしれません。
ハングを懸垂下降をするときは、よく考えた方が良いと反省しました。

小太郎岩は近場で人工登攀のホンチャン気分を味わえるよい岩場です。今回は誰にも会わず、独占できました。
今回は蜂の姿は見ませんでしたが、中央フェイスを見上げると、左上のハングの所にスズメバチの巣がありました。

<行動記録>
8:00 小太郎岩キャンプ場→8:30下部フェイス取りつき登攀開始→10:10 中央フェイス取りつき→14:00中央フェイス懸垂下降開始→15:30下部フェイス着