山行期間 | 2016年8 月10日(夜)~14日 |
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メンバー | OSM YDA OKD |
山行地域 | 北アルプス(立山連峰) |
山行スタイル | 沢登り |
夏です、沢です、合宿です。
今計画は折立から真川・シンノ谷を遡行して北ノ俣岳への稜線に上がり、黒部五郎のカールを経て五郎沢を下り、さらに黒部川・奥ノ廊下を下り、赤木沢を遡行するというものです。ひたすら沢の夏合宿スタートです。
(8月11日)天気は快晴。午前3時、有峰林道入口のゲートに到着。順番待ちの車が多くゲートまで遠い。こんなに車が多いのは初めてです。6時にゲートが開き、折立へ車を走らせます。駐車場は満車で臨時駐車場へ停めました。まもなく臨時駐車場も満車で出庫待ちの車列が。これも「山の日」効果でしょうか。
臨時駐車場南のゲートを通り、すぐ真川に入渓です。しばらくは退屈な河原歩きです。2時間ほど歩くと川幅も狭く岩場も多くなり、渓流らしい様相に。ここで白いひげを立派に蓄えた釣り人の方に出会いました。「まったく釣れていない」との事。足どりも軽く岩場を降りていく様子は仙人の様でした。いや、仙人だったのかも・・・。初日の余裕から大休憩をとりつつ、さらに3時間ほど歩いてシンノ谷出合に到着(この大休憩のツケが翌日にまわってくることに・・・)。
暑さに耐えかね水風呂に
特に困難な場所も無く、シンノ谷を1800m付近まで遡行。少し早いが、本日の行動は終了。夕食まで昼寝をしたり周囲を散策したりとのんびり過ごします。これで良いのでしょうか?余裕の合宿初日・・・(このツケは翌日に)。
(8月12日)天気は快晴。6時30分、遡行を開始。いきなり沢が荒れてます。流木も多く、石も動きます。なかなか進めません。ここを境に急に険しくなってきました。滝の直登もヌメりが多く緊張の連続です。早朝の冷たい水に胸まで浸かります。巻き道も倒木だらけです。何度もロープも出します。バイルとハーケンの出番です。
難所を慎重に越えました。2200m付近で水が無くなりますが、しばらく進むと水流が戻ります。美しい景観を楽しみながらの遡行です。シンノ谷も本当に美しい沢でした。水は稜線の下のガレ場まで出ていました。
今日も暑さに耐えかね水風呂に
稜線に11時頃出て、北ノ俣岳、赤木岳を越えて黒部五郎岳へ向かいます。遡行で消耗した体に重荷がこたえます。15時30分、黒部五郎岳手前の分岐に到着。天気図を描く時間がせまっているため、黒部五郎岳には登らず五郎のカールへ下ります。16時、YDAさんがラジオで気象通報を聞きながら天気図作成。その間にOSMさんは周囲の偵察。OKDは休憩(えっ?)。水場から五郎沢右俣へ続く沢を下って、17時前に本日の行動は終了。10時間越えの行動時間にクタクタです。
(8月13日)天気は快晴。5時30分、五郎沢右俣の沢下り開始。それなりに険しい場所も出てきますので油断は出来ません。五郎沢右俣も美しい沢です。奥ノ廊下から遡行するのも良いと思います。やがて左股と合流して8時30分、奥ノ廊下に到着。奥ノ廊下のエメラルドグリーンが素晴らしいです。流れの強い場所もあるので慎重に徒渉を繰り返します。
9時50分に赤木沢出合に到着。ここから日本で最も美しい沢の一つと言われる、赤木沢の遡行です(その美しさは写真をご覧ください)。
お約束、暑さに耐えかね水風呂
13時、遡行終了。赤木沢の源頭の冷たい水でのどを潤しました。
翌日も快晴の空の下、折立まで下山。全日快晴という素晴らしい夏合宿が無事に終了しました。
11日 7:30 真川入渓→11:30 シンノ谷出合→13:30 1800m付(近動終了)
12日 6:30 1800m付近→11:00 稜線→15:30 黒部五郎岳手前→五郎沢右俣 17:00(行動終了)
13日 5:30 五郎沢右俣→8:30 奥ノ廊下→9:50 赤木沢出合→13:00(行動終了)
14日 折立へ下山
山行期間 | 2016年8月11日~14日 |
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メンバー | TGA,KDA,SKM,IND |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 岩稜縦走 |
当初計画は剱沢を経由して室堂に戻るはずだったが直前に「雪渓の状態が悪く剱沢が通行不能か?」との情報を得たので、急きょ欅平に抜けるルートに変更した。
このルートは個人的に3年前に歩いた経験があるので、「自分の記憶がどれだけ当てになるか」という別の意味での楽しみもあった。
◆8月11日(快晴)
午前9時に室堂を出発。
初日から天気に恵まれ、カメラ片手に本日の幕営地である剱沢CPを目指す
雷鳥沢を登り終えると目の前には剱の雄姿が!
ここから下り、12時半に剱沢CPに到着。
今日は時間に余裕があるので各自のんびりと就寝までの一時を過ごす。
◆8月12日(快晴)
今日のルートは長丁場になるので午前1時起床。
暗闇の中をライトの光を頼りに別山尾根から剱岳山頂を目指す。
午前5時、前剱に到着。
何とドンビシャのタイミングで御来光を拝む事が出来た。
ここからは鎖場が続く。
一般ルートではあるが事故も多いという。
特に今回は縦走装備の10㎏超のザックを背負っているので気を抜けない。
剱沢を出発して4時間程で剱本峰に到着。
少しの間360度の展望を楽しむ
ただ今回は、山頂はひとつの通過点、ここからが本番。
まずは長次郎のコルを目指してクライムダウン。
続いて長次郎の頭を超える作業がある。前回は中央部のバンドをトラバースしたが、今回は一旦懸垂下降し、そのまま直下にあるルンゼを直登した。
池ノ谷乗越は浮石も多く、高低差もそこそこあるので、慎重にクライムダウン。
今回の行程中、一番の(?)要注意地点である池ノ谷ガリーに到着。
ここは我々以外の数パーティーが同時に下る事になったが、案の定落石が連発。「ラーク」という叫び声が何度も響き渡る
池ノ谷ガリーを無事通過すると、すぐに「小窓王」に登るルートに取り付く。
このルートは通称「発射台」と呼ばれており、少し離れた場所から見ると、とても登れる感じでは無いが、実際は案外楽に小窓尾根の稜線に出る事が出来る。
稜線に出ると小窓雪渓が眼下に見える。
そこを目指して一気に下るが、暑さも加わり、このあたりで疲れがピークになる
小窓雪渓まで降りると心地よい風が吹いており、ここで大休憩。
アイゼンを付け、小窓雪渓を300m程下ると見慣れた◎マークを発見。
ここから雪渓を離れ、旧鉱山道に取り付く。
少し歩くと高度感が増し、小窓雪渓が遥か下の方に見える。
案の定、このルート地図を見ると「転落事故多し」と書かれている。
尾根の裏側に回り込むと「ここから一般道」と書かれた看板を発見、流石にホッと…。
15:30 今日の幕営地である池ノ平小屋に無事到着。
◆8月13日(快晴)
今日は阿曽原温泉小屋までの比較的短いルートとなっているので、少し遅めの4時起床。
「平の池」で少し休憩し、迫力ある八ツ峰をしばらくの間撮影。
仙人温泉小屋を経て、「チーム阿曽原」の方々が整備して下さった雲切新道を通り、仙人ダムに到着。
ここは何とダム施設の屋根が登山道になっている、しかも続くルートも施設の中を通っているため、思わずメンバーから出た言葉が「不法侵入や~(笑)」。
ここから1時間程歩き、今日の幕営地である阿曽原温泉小屋に到着。
文字通りここで温泉に入り、3日間の疲れをとる。
◆8月14日(快晴)
今日は今回の合宿の最終日。
黒部水平歩道から槻平に抜ける行程となっている
勝手な物で、ここまで来るとあと1日位余分に歩きたい気分になってしまっている。
水平歩道のクライマックスである「大太鼓」はメンバー全員に好評で、バリバリの高度感を皆で堪能した。
10:25 槻平に到着。予定通りの行程で今年の夏合宿が無事終了した
(IND)
【行動記録】
8/11 室堂9:00~剱御前小屋11:25~剱沢CP12:30
8/12 剱沢CP2:45~前剱5:05~平蔵のコル6:00~剱本峰7:05~池ノ谷乗越10:10~小窓13:25~池ノ平小屋15:30
8/13 池ノ平小屋5:30~仙人池フュツテ6:20~仙人温泉小屋8:25~仙人ダム12:00~阿曽原温泉小屋13:30
8/14 阿曽原温泉小屋4:50~水平歩道~大太鼓7:35~欅平10:25
山行期間 | 8/11-13 |
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メンバー | ABE,TKD,KRA,DTE |
山行地域 | 剱岳 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
剱岳に登ったことがない新人二人、夏合宿で源次郎尾根から剱岳に登頂したいと考えていたところ、A・T両先輩が参加してくださることになり、6月に計画作りとトレーニングを開始した。
計画は、剱沢をベースキャンプとし、源次郎尾根主稜の完登を目標にした。
トレーニングでは、初級アルパインルートをアタック装備で登ることを念頭に、登山靴での初級クライミング、御在所岳前尾根等でのリードクライミング、歩荷トレーニング等を2ヶ月にわたり、ほぼ毎週行った。
調査もトレーニングも完了と思っていた出発前だったが、猛暑と雪不足による剱沢雪渓崩壊・通行規制の情報が入り、一般ルート(別山尾根)への変更も視野に入れての出発となってしまった。
結論として、雪渓のトラバース=アプローチが、今回の合宿一番の核心となったように感じる。
8月10日 22時離阪
■8月11日 3時立山駅駐車場着
3時間の仮眠後、7時20分アルペンルートで室堂に入る。
8時40分 室堂を出発
10時30分 剱御前小屋
11時10分 剱沢テント場
テント設営後、派出所で剱沢雪渓の状況を確認し、源次郎尾根の取り付き偵察のため、剱沢を下降する。
イメージしていたような広大な雪渓がなかなか現れない。
雪渓の両岸に黒く深いシュルンドが見えてくると、別山尾根があるのに源次郎尾根に行かないといけないのか、という気がしてくるが、そのためにトレーニングを重ねてきたのだから、簡単に諦めるわけにはいかない。
巻道を1時間ほど下り、取り付きポイントの巨大な岩が見えてきたところで、雪渓に降りる。
軽アイゼンを付け、安全に渡れそうなルートを模索。雪渓には大きなクレバスがいくつかできていて、所々表面が溶けて水が流れている。なかなか進むのが躊躇される。
Aさんのヨーロッパ仕込みの氷河歩き確保方法で、Kさんにルートを探してもらう。
たった数十メートルのトラバースだが、次の一歩で踏み抜いて雪渓の下に落ちるのでは、と思ってしまい、足がすくむ。
雪渓を渡り切って、取りつきを確認、13時30分偵察終了。
剱沢から源次郎尾根を登ると、標高的には500m下って1,000m上ることになる。
体力勝負。
15時 剱沢ベースキャンプに戻って、翌日のアタックに備える。
■8月12日
雪渓の状態が悪いので、日の出をめがけて取り付くことにする。
4時15分 剱沢テント場を出発。
剱沢を下ると、すでに源次郎尾根には先行パーティのヘッドランプの灯りが見える。
5時15分 偵察の成果があり、スムーズに雪渓を渡る。取り付きで先行パーティの順番待ちとなる。
取り付きの登りは一番難しいと聞いていたが、距離は短く、残置スリングもある。念のためロープを出し、トレーニング通りのロープ一本の確保方法で抜ける。その後、源次郎尾根主稜I峰は藪漕ぎだった。
ハイマツ帯に入ると、ルートが不明瞭で松の上を歩く場面も。
トップは終始Kさんで、ルートファインディングを行ってもらう。
聞いていたとおりのⅠ峰の長さ。
ロープを出したのは結局、取り付きを含めて短いルート2回と、Ⅱ峰下降時の懸垂のみだった。
クライミングというよりは、歩きが勝負のルート。
7時50分Ⅰ峰。
Ⅰ峰とⅡ峰の間の稜線では少し高度を感じたが、あとは、終始快晴だったにも関わらず、高度感、スリルはあまりない。ひたすら歩きのバリエーションルートである。
懸垂支点は聞いていたとおり非常に頑丈そうで、残置スリングが多数あった。
先行パーティを待ち、8時半、Ⅱ峰の懸垂を終えた。あとは簡単なスラブやガレ場を本峰に向けて登るだけとなった。
10時 剱岳登頂。終始Kさん先頭で、スムーズに登った。せっかくバリエーションルートに来たのだから、自分でもルートファインディングができたらよかったと後から思ったが、結局ついていくのが精一杯だった。
雪渓で水を補給しながら、全装備を担いで登るような継続登攀には、まだまだ道のりが長いと感じた。
10時40分 別山尾根を下山開始。
渋滞に巻き込まれながら、13時40分、無事剱沢に下山した。
快晴に文句は言えないが、一日中ものすごい日差しでちょっとぐったりした。
17時頃ガスが出て、涼しくなった。
剱岳・別山の大展望が、早送りのように雲に覆われていく光景は趣深い。
■8月13日
4時 室堂に向けて、別山―立山三山経由で下山する。
この日も快晴の立山を歩きながら、4月にスキーで来た時の雪景色を思い出す。
一年のほとんどが雪に覆われるこのエリアで、三日間雲ひとつない景色の中、夏山を満喫できた幸運を実感。
早く雪が降って春にならないかな、と思う。
渋滞の雄山から一の越を経て、8時30分、室堂まで下山。
天候に恵まれたのは大きいが、やはり源次郎尾根主稜の前に、雪渓を渡れるかどうかが今回一番のポイントだったように思う。トレーニング段階で、雪渓のことはあまり気にしていなかった。現地でリーダーAさんに指示してもらった確保方法のおかげで、安全にルートに取り付くことができた。
今回の合宿では、
・目標に合わせたトレーニング計画を作ること
・雪の状態は直前まで様子をみるしかなく、現場での判断が重要である
という二点が、とても勉強になった。
(行動記録)
8月11日
8時40分 室堂
10時30分 剱御前小屋
11時10分 剱沢テント場
13時30分 源次郎尾根取付き
15時 剱沢テント場
8月12日
4時15分 剱沢テント場
5時15分 源次郎尾根取付き
7時50分 Ⅰ峰
8時20分 Ⅱ峰
10時 剱岳
13時40分 剱沢テント場
8月13日
4時 剱沢テント場
5時 別山
6時 富士ノ折立
6時40分 大汝山
7時 雄山
7時50分 一の越
8時30分 室堂
山行期間 | 8月8日~9日 |
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メンバー | HSO,SZK |
山行地域 | 北岳バットレス |
山行スタイル | アルパインクライミング |
夏季休暇一週間、天気は全て晴れマーク。合宿までじっとしていられなかった。
我々は北岳バットレス第4尾根を目指すことにした。
8月8日 芦安駐車場から広河原までタクシーで移動。
会でも毎年のように北岳バットレスが計画されるが、ことごとく雨になやまされる。
自分は2回雨、SZKさんも去年は雨で登れなかった。
広河原ですぐに支度をして、大樺沢から取り付きまでさくさく歩く。
b沢の取り付きで休憩し、装備分け。今回は岩中BVも考えて沢で予備水を+2L汲んだ。
トップのザックは軽く、フォローに予備装備をつめこんだ。
ハーネスをつけてb沢をすこし登って、尾根にのる。以前は尾根からつめれた気がしたが、そうすると一部尾根が崩壊していたので、沢からいった方が歩きやすかった。今年は雪解けが早く、雨もすくなかったのか、沢の水があきらかに少ない。さらに草もボーボーになっている。結構な藪漕ぎをしながら尾根を登った。
bガリーにも雪は全くなくなっていた。ビレイ点でしっかり休憩をとって登攀を開始。
1P bガリー大滝40m HSO
快適なクラックを気持ちよく。垂直に近いが手足ともしっかりしたホールドがあってすこぶる快適。
40mほど登って終了。ハーケンはさびていたのでカムで補強。
2P bガリー大滝20m SZK
上部を踏みあとがあるテラスまで。Ⅱ級ほど。
天気もよく快適そのものと聞くバットレスも虫だらけで精神が崩壊しそうだ。
bガリーをぬけるとふみあとを少し昇って第2尾根を見渡せるように場所がひらけたら、左手にある抜け道をたどってcガリーへ抜ける。先回はここが発見できずかなり迷った。
コンテで抜けてcガリーの通過。雪渓もなく時間短縮のため、cガリーを右からのぼって横断し、直接4尾根の取り付きへ向かった。横断はかなりざれて岩雪崩が恐ろしい。距離を開けて通過する。cガリーは左から登った方がいいかもしれない。
3P cガリー~4尾根取り付きスラブ30m SZK
いい感じの凹の左側の緩傾斜のスラブを登る。左上の木をうまいこと左から巻いてⅡ級?もったいな~
ビレイ点から肩絡みでビレイしてもらい、すぐに4尾根取り付きテラスに到着。
しっかり休憩をとる。ここまで広河原から7時間。結構つかれる!
バットレス第4尾根
1P クラック~スラブ30m HSO
すこしやらしいクラックをレイバックで登りあとは簡単な登りで半分コール後すぐに終了。
2P 草付きフェース30m SZK
草付きを5mほどのぼって、正面の大岩下部を右上。階段状。
3P フェース~リッジ30m HSO
同じく階段状のフェースをリッジにのった大岩の下まで。
4P リッジ~マッチ箱 SZK
2P(20+30)分を1Pでマッチ箱まで。高度感抜群のリッジがすごく気持ちいい。
すこしむずかしい三角形の垂壁Ⅴ級をSZKさんリード。ナイス⤴50mロープいっぱいでマッチ箱。
マッチ箱から懸垂し、上部へ取り付く。
ここで少し休憩。風が強くガスがでてきたので雨具を着る。
もう岩中BVは免れそうだ。
5P フェイス 35m HSO
出だしはすこしやらしいスラブだが、よくみれば細かいホールドはたくさんある。数手ですぐに快適なフェイス。
枯木テラスまで1Pでいける?と書いていたが距離的に無理で一度切る。
6P 草付きの凹角 30m SZK
枯木のテラスまでロープは半分以上でた。立っているが手足良好。
7P トラバース 20m HSO
崩壊箇所をトラバース。気持ちがよすぎる!
8P 城塞ハング 30m HSO
やはりちょっと難しい!すかさず手が出てA0、残念。
5mほどの登りであとは階段。最後はハイマツを束ねて支点で終了。
コケたらあぶないので安全帯までアンザイレンで通過し、装備解除。
あとは踏みあとをたどると一般道にでる。
すこしあるけば北岳に到着。固く握手をし、肩の小屋へ向かった。
今回は合宿前に体力温存の為にリッチ小屋泊!
風はつよいが景色良好!山はいい!
8月9日 5時小屋出発。白根御池と通るルートで下山。
雑談をしながらすぐに広河原についた。
北岳、そしてバットレス、いずれは冬期にも来たい。
行動記録
8日 広河原0615~2又0800-0821~B沢入口0900-0920~bガリー1030~第4尾根取り付き1300~マッチ箱1510-1530~終了点1705~北岳1750~肩の小屋1815
9日 肩の小屋0510~白根御池0640~広河原0830
山行期間 | 7月30日~31日 |
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メンバー | MTM,HSO,SZK,UTJ,MTU |
山行地域 | 明神岳 |
山行スタイル | 岩稜縦走 |
涸沢へ向かう道中かいつも気になる、明神岳。
横目にみながら、どこ登るんやろと気になっていましたが、ついに足を踏み入れることができました。
7月29日(夜) 離阪
7月30日 朝起きれば雨が降っている。しかも結構な大雨だ。今回は登攀的要素はなく、ガレ場の多い歩きルートと考えていたため、特に気にすることなくタクシーの待合所で雨宿りをしながら”一人”パッキングをすます。そして車にのると・・あれっ??みんな中止ムード。
合宿前の最後の合宿なので、みんなしぶしぶパッキングし、タクシーにのっていざ上高地!
岳沢に向かうルートを7番看板まで進み、明神の南西尾根に取りつく。
南西尾根はかなりトレースがついており、きつい一般道といった感じである。
雨は次第に止んできていたが足元はやぶやぶのびっちゃびちゃ。
暑いがサウナスーツの雨具下を着込んで汗か水濡れかわからないほど体もびちゃびちゃ。
虫もかなり多い。
2時間ほど上がったところで、ようやく森林限界を迎え、岩稜帯へ。
こちらも結構トレースが残っており、岩もそこそこ安定している。
下方から5峰~2峰、主峰がそびえるが、それぞれでかい!地図の等高線で想像していたよりでかい!
一度登り、かなり下ってまた登るを繰り返す。
計画の段階では多くのパーティーがそうしている5峰台地でBVの予定もあったが、台地でまだ10時半。
まだまだ行動はできるし、翌日の行動時間が長くなることを考えると足を進めた。
5峰台地~5峰ピークで古びたピッケルを確認し、4峰へ向かう。
初日はガスで視界が30mもなく、トレースをつかうとまったく違う方向におりていったが、5峰~4峰は崖になっていたので、一部巻いているトレースであった。コンパスを確認しながら4峰に向かう。ここからは一本のとがった稜線であり、おそらく視界が良ければ高度感がすばらしく、気持ちのいい稜線だとおもう。冬も楽しそうだ。
我々はガスでまったく高度感のない稜線を歩いていく。おそらくすこしいやらしい岩ののっこしも、晴れて高度感があれば恐ろしく感じるのであろうが、まったくない。
3峰は直登すると登攀を楽しめるとのことで前日までは張り切っていたが、雨でぬれているし、BV地まで時間を稼ぎたい気持ちしかなく、話題になることなく巻き道。通過。
横に長いピークで少し長く感じるトラバースを終え、10分ほどあるくとすぐに2峰についた。
2峰ピークでは懸垂下降が必要となるが、ピークの手前と奥で2か所の下降支点を確認した。
50mロープを折り返して使用。視界はいよいよわるく、20m下にあるといわれている次のテラスがまったく見えない。コンパスで方向を合わせ、降りる方向は間違っていないのでまずはCLが降りて状況を確認することに。ロープの作業をしていると一瞬ガスがきれて主峰が確認できた。下にもテラスがわずかに見えた。
懸垂下降は何度も練習しているが、本番でしかも下がわからない懸垂下降となるとやはり一歩踏み出すのに勇気がいる。
途中にはしっかりした懸垂支点があり2Pで懸垂を終え、ついに主峰へ。
主峰は看板もなく本当にピークのみであった。
すぐ下降したところにBV適地があるとの情報だったので、すこしくだってみるとかなりいいBV地があった。
ちょうど3時、予報どおり雨が降り出した。
急いでツェルトを張り入り込んだ。
夜間予想されていた雨はまったく降らず、ガスも晴れてすばらしいテント泊となった。
7月31日 前穂高まで行って、重太郎新道を下山する。
早朝から行動を開始、明らかに天気は良く気持ちがいい。
ここが一番革新となったかもしれない。険しい下りと浮石の多い登りだ。
後ろを振り返るときれいな明神岳が
うーん!素晴らしい!
こんなに天気が良いと昨日5峰台地にとまって明神を歩いたほうがよかったのでは、、
と思ってしまうが、気持ちはもう下山→肉である。
前穂高ピークに立ち、写真を撮ってから重太郎新道を下山。
前日とは打って変わってきれいすぎる上高地。
行動記録
30日 上高地0640-7番看板0740-5峰台地1025-5峰1118-4峰1218-3峰1250-2峰1303-1峰1410-BV1450
31日 BV0413-前穂高0539-岳沢小屋0800-上高地0940
(行動時間に休憩を含む)
山行期間 | 7/29-31 |
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メンバー | DTE,ABE,TKD |
山行地域 | 甲斐駒ヶ岳 |
山行スタイル | 登頂・トレーニング |
今回、夏合宿で目指す剱岳源次郎尾根のトレーニングとして、
黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳を目指した。
7/29 21時半、離阪、7/30 3時、尾白P着
仮眠後、5時半出発。
黒戸山までの長い長い樹林帯を、ひたすら登る。
クマザサの広がる笹の平を過ぎ、尾根に出てひたすら登る。
信仰の山なので、ところどころ石仏が置かれているのを横目に、必死で歩く。
黒戸山の巻道までで細い尾根に出て、黒戸山を巻き切るとやっと5合目小屋跡。
ここから結構下り、もったいないなぁと思いながら七丈小屋までの登りにかかる。
ここからは垂直の梯子が連続する急登。
まだかなぁと思っていたところで、
11時七丈小屋着。
受付を済まし、ツェルトに荷物をデポして、山頂を目指して出発、11時50分。
少し樹林帯を登ると、すぐハイマツ帯を抜け森林限界を超える。
ガスが多いが、花崗岩の岩陵帯を登りながら時折の山容が見渡せ、やっと甲斐駒ヶ岳に来たなぁという気がする。
山頂までは鎖の岩場の連続で、良いトレーニングになったと思う。
13時半山頂。14時下山開始。15時テント場。
なかなか順調に、9時間半の行動を終えることができた。
7/31 翌朝は、テント場から鳳凰三山と後ろにそびえる富士山を見ながら4時50分テント場撤収。
八ケ岳方面の御来光を前にして下山開始。
5時20分尾白に下山。
駒ケ岳神社にお参りして、昼過ぎには帰阪。
源次郎尾根を目指し、2ヶ月間、近郊ゲレンデでのクライミング、御在所前尾根、雪彦地蔵岳、歩荷トレーニングをこなし、
今回が仕上げの合宿トレーニングとなりました。
それにしても、黒戸尾根は日帰りトレランのメッカのようでした。
コース的には日帰りでがんばるトレーニングも良いかもしれません。
山行期間 | 7/22日~7/24日 |
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メンバー | MSD(CL) KYF(SL) KSI INO TKR |
山行地域 | 中央アルプス 南駒ヶ岳・越百山 |
山行スタイル | 縦走 |
76期の山行で中央アルプスの越百山から南駒ケ岳の縦走に行ってきました。
リーダーとサブリーダーと76期3人で計5人の山行でした。
金曜日の夜に天王寺で集合して車に乗って移動です。長距離運転ですがみんなで交代しながら登山口近くの道の駅で仮眠をとります。大阪では快晴でしたが現地に着くと雨。。。朝起きたら止んでいますようにと願いをこめて就寝するも起きても雨でした。。。残念。。。
5時に起床して登山口へ車で移動します。SLの「登山口まで取り付きが一番の核心」という言葉が印象に残っています。あっちかなこっちかなと霧雨のなか話しながら、なんとか伊奈川登山口に到着し山行の始まりです。雨はほとんど止んできたので途中でカッパは脱ぎました。カッパを着て暑い中歩くことが相当しんどいということがわかりました。カッパを脱いでからは、ただただ集中して上りを登るのみです。途中水場で水を汲んで、越百小屋に到着。小屋の真っ赤な屋根が山の緑とは対照できでとても可愛かったです。そしてさらに登って11:30に越百山に到着。ガスっていてあいにくの景色。。。その後仙涯嶺を経て南駒ケ岳の山頂へ登頂。山頂まで足場が悪く脚にきましたが、なんとか登頂できてよかったです。
頂上では珍しく「おこじょ」がいました。標高2841mをものともせず、ぴょんぴょん飛び跳ねていてとても可愛かったです。ゆっくり山頂を満喫して避難小屋まで向かいました。小屋のそばでテントを張って夕食の支度。小屋に雨水を貯めているタンクがあったので、水を贅沢に使うことができました。食料係さんがたくさんの種類の嗜好品を用意してくださっていて、選ぶのも楽しかったですし、また飲んでもとても美味しくて、一気に疲れが癒されました。水の心配がないのは大きいなと思いました。その間にSLが天気図を書いてくれました。私はまだまだ全然書けないのでやはり練習が必要だなとしみじみ感じました。明日は晴れるだろうと予想!
そして楽しみの夕ご飯のカレー!畑のカレーというフリーズドライのもので、野菜がゴロゴロ入っていて美味しかったです。食べたいものと持っていけるものはまた違ってくるのでそのバランスが大変だなと思いました。しかしカレーはとにかく美味しかったです。ゆっくり食べながら色々な話をみんなでして楽しいひと時。ただ、周りが虫だらけで大変でした。。。空木岳が近くにあり、往復3時間ほどでいけます。早朝起きて行くかどうか迷ったあげく、今回はお見送りに。また機会をつくって登りたいです。早い時間からシェラフに入り就寝。私はSLと遅い時間までガールズトーク。
朝は5時に起床。起きてテントを出るとなんと快晴!昨日はガスが多く見渡せることのできなかった景色が絶景に。雲海の奥には南アルプスの山まで見えました。みんなテンションあがり、朝食準備、テントの撤収と素早い行動をします。
6時20分に出発してまた南駒ケ岳の山頂へ。昨日の景色とは一変。360度見渡す限り絶景。綺麗な雲海、真っ青な空、新緑の木々。こらがあるから山登りはやめられないんでしょうか。30分ほど山頂を堪能。メンバーの一人が体調を崩しましたが、なんとか持ちこたえて下山します。地図を見ながら自分はどこにいるのかコンパスと確認しながら下ります。あっという間に沢の下までついてしまい、なんだか悲しい気持ちに。。。
車にのって、温泉に入り、パーキングで食事をして帰阪。中央アルプスの山を満喫しました。同行してくださったCLとSLに感謝です。ありがとうございました。また食料を担当してくれたメンバー、渉外会計を担当してくれたメンバーありがとうございました。
山行期間 | 7/24 |
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メンバー | OSM YDA |
山行地域 | 木曽川水系 阿木川本流 |
山行スタイル | 沢登り |
今日は、阿木川本流へ沢登りに行ってきました。
さすが本流。水の流れが速い。
まだ2回しか沢登りの経験がありませんが、全然印象が違います。
ちょっとした段差でも足を取られそうになります。
OSMさんは「水の中を攻める派」とのことで、水流に負けないように私も足を進めます。
最近は晴れが続いていたので、去年に比べたら水量はすくないとのこと。
危ない所はOSMさんに何度も引き上げてもらい、流れの強い所では、2人が縦に並んで歩く方法を教えてもらいます。
流れのゆっくりな所は、水が本当にキレイで青く透き通っています。
ずっと見ていると吸い込まれそうになります。
上部には、うっとりするような滝もあって、本当にステキなところでした。
最後もすぐに林道に上がれて、ドロドロにならずにすみました。
今回は水量によってルートを考えたり、水流の強い所での歩き方を教えてもらいました。
これを夏合宿で生かせらるように頑張ります!
ちなみにヒルはいませんでした~♪
山行期間 | 2016年7月17日~18日 |
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メンバー | TGA,SKM,IND |
山行地域 | 中央アルプス |
山行スタイル | 縦走 |
夏合宿のトレーニングとして、メンバー3人で越百山~南駒ケ岳を縦走してきました。
今回の山行の目的は、夏合宿に向けての体力をづくり&岩稜帯を歩く事に馴れる事でしたが、それとは別に「悪天候時(視界不良)の中でのルートファイティングの難しさ」を体験出来たので、有意義な山行になったと思います。
◆7月17日(曇りのち雨)
朝起きて空を見上げると曇り空。「このまま…」との思いを込め駐車場を出発。
尾根に上がると案の定パラパラと降ってきたので、蒸し暑さが更に増す。
今日宿泊予定の擂鉢窪避難小屋は、水が雨水使用の為あてにせず、「上の水場」で3ℓの水を補充、ザックの重みが増す。
越百小屋で少し休憩し、越百山山頂を目指す。山頂に着く直前に雨が強くなり、とうとう雨具を着込む。
出発後約5時間程度で越百山山頂に到着。風雨が強く記念写真を撮り、先を急ぐ。
稜線上はただでさえ視界が悪く、しかも眼鏡も曇る始末でこの先を案ずるが、ハイマツの隙間にトレースがあり、それを頼りに先を進むことにする。
その後一機に岩稜帯になり仙涯嶺に到着。
それからも何か所かの鎖場を経て、「南駒ケ岳すぐ」の看板を発見。
この頃視界が更に悪くなり、とうとうルートをロストしてしまう。結局南駒ケ岳のピークを踏めず、その後下り一辺倒で擂鉢窪避難小屋の分岐点に到着。看板には「擂鉢窪避難小屋へ15分」と書かれていた。
15時擂鉢窪避難小屋に到着。
予想していた通り(天気が悪いので)小屋内には数名しかおられず、のんびりと一日の疲れを癒す。
◆7月18日(快晴)
昨晩は夜明け前まで強い風が吹いており、何度も目が覚めた。
朝4時起床。外に出てみると、何と快晴!しばらく撮影に没頭。
そして朝食・準備をして5時過ぎに出発。
出発後30分で稜線に出る。
目の前には綺麗な御嶽山が見えたので、昨日とは違い上機嫌な3人(笑)
向かう方向には南駒ケ岳がすぐ近くに見える
6時10分 南駒ケ岳山頂に到着。
昨日は登れなかった為(登れてても展望は無かったが…)のんびりと撮影タイムとする
山頂で360度の展望を堪能したので北沢尾根から下山にとりかかる。
昨日歩いた仙涯嶺。遠くから見ると「よくあんな処を…」という感じか。
事前に調べた情報では、途中危険箇所が何か所かある様だったが、特に問題なく下山開始4時間で南駒ケ岳登山口に到着。
最後は3人のハイタッチで締めくくった。
(IND)
【行動記録】
・7/17 伊奈川ダム上駐車場5:40~越百山登山口6:20~下のコル7:10~上の水場8:30~越百小屋9:45~越百山10:55~仙涯嶺12:30~稜線・小屋分岐点14:40~擂鉢窪避難小屋15:00
・7/18 擂鉢窪避難小屋5:10~稜線・小屋分岐点5:40~南駒ケ岳~6:10~北沢尾根~P2411 8:07~南駒ケ岳登山口10:10~伊奈川ダム上駐車場11:10
山行期間 | 2016年6月25日(夜)~26日 |
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メンバー | OSM、OKD |
山行地域 | 南紀 |
山行スタイル | 沢登り |
25日(土)の天気が良ければ泊りで奥山谷に行く予定でしたが、いまいちだったので日帰りでその横の成地谷に行ってきました。いい沢でしたが、巻きがいやらしかったのと、下山が大変でした。それと駐車地までの道が結構大変でした。車高の低い車は気を付ける必要があります。
橋の手前(右岸)からの入渓。ガレ場で気をつける必要あり。
入渓後すぐに成地谷への分岐があり、廊下になっていて、水量が多く泳ぎました。20mぐらいの滝で右岸を巻こうとしましたが無理と判断をして、廊下を泳いで戻って左岸のルンゼを巻き上がりました。結構いやらしい巻きでした。
次に10mぐらいのカマを持つ30mの滝。左岸のルンゼを石垣まで巻き上がり、そこから沢に近づくようにルートを取って、滝の上に下りる。3段の滝があったため、もう一度左岸を巻き上がる。
600m辺りの奥の三俣で手前の小さい沢を足郷山に向けて登る。すぐに行き詰まり尾根に上がる。この尾根はブッシュとガレ場。もう一つ奥の沢を登ったほうがいいかも。
足郷山から873mのピークまでは道が不明瞭。そこからは明瞭なトラバースルートがある。670mの尾根から奥山谷大橋までは不明瞭になり、ブッシュをかきわけて下りる。
行動時間
6:10駐車地(奥山谷大橋の少し手前の広場)→6:30成地谷と奥山谷の分岐→9:50 500m辺り左岸に枝沢→11:10奥の三俣(600m辺り)→12:30足郷山→13:00 870mのピーク→14:05 670m辺りの尾根→14:55奥山谷大橋
山行期間 | 2016年7月9日(夜)から10日 |
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メンバー | OSM、MSD、KTYF、NGS、OKD、KTYM 、KNS、TYK、KSI、INO、TCH、MRJ、SOT |
山行地域 | 鈴鹿山系 |
山行スタイル | 沢登り |
前の週が連日雨続きで、週間予報でも土曜傘マーク90%、日曜50%と、沢登り入門には絶望的な予報。残念だけど中止かな、と思っていました。しかし3日前から日曜に晴れマークが出始め、CLの「ひとまず出発してみましょう」のメールで決行となりました。
当初、入渓点近くの駐車予定地にて仮眠のはずでしたが、水溜りがあるのではとのCLの判断から「道の駅あいの土山」にて仮眠に変更。テント2張設営後、1張りに13人全員が集合し小宴会。0:00過ぎにておひらきとし、テントまたは涼をもとめて外にシュラフを敷き、それぞれ仮眠をとりました。
当日は5:00起床。スッキリ晴れを期待しましたが、もやがかかったじめっとした空気。ややテンションが下がります・・・。
泉州入会前の説明で「起床後1時間で出発」を基本としていると教えられ、大急ぎで荷物の撤収とおにぎりをほおばりながらお湯を沸かすなどしていましたが、先輩方は30分もたたずに身支度完了!慌てて車に乗り込み、5:33には道の駅を出発しました。
駐車予定地はCLの予想通り大きな水溜りができていました。そこに車3台を停め、沢装備はまだ身につけず担いで入渓点へ向けて出発。工事用重機が停められている林道をしばらく進むと、CLが「ここから入渓点へおります」との指示。よく見ると、沢に下るふみ跡があります。そこを下った開けた場所で、沢装備を身につけ、先輩方から装着状況をチェックしていただき、沢を遡行するときの注意、並び順など確認して、標高とコンパスを合わせ、いよいよ入渓。
今日は朝からムシムシしていましたが、沢に入ると水はきれいだしひんやりして気持ちよく、一気にテンションが上がりました。
事前のレクチャーで「遡行図はあくまで参考、間違えていることもある。地形図をよく見るように」「沢は地形がわかりにくい。入渓前に高度計とコンパスをしっかり合わせて」など教えていただいていたので、できるだけ地形図を見る努力をしていましたが、最初のわかりやすい顕著な尾根の前にある二股をすでに見逃して(あとから、堰堤のあたりだったと教えていただきました。たしかによく見れば、堰堤のマークが・・・)、気づいたら遡行図②15mの滝のあたりと思しきところへ到達。しかしこの②が地形図のどのあたりかを自信を持って特定することはできず、「だいたいこのへん?」みたいな感覚でチェック。結局、そのあとも始終そんな感じで、行動時間を記録するのが、事実上不可能となってしまいました。
高巻きの途中でフィックスロープを張っていただき通過したり、マッシャーで自己確保しながら悪路を登ったりなど、習ったことを実際のシーンで、みなスムーズに実践していたように思います。
慣れてくると、あえて水流の強い小滝の登りにチャレンジしたり、深いところに飛び込んでみたりと、沢を満喫しました。
進むほどに沢の分岐が次々と現れ、そのたびごとに、だんだんと沢筋が細くなっていきます。ここで進むべき分岐を誤ると、間違った場所へ迷い込むわけで、的確に判断していく先輩方に圧倒されます。小滝も次第になくなり、流れも弱くなり、沢の終わりが近づいてきていることがわかります。それでも今日は、連日の雨のせいか、ツメの間際まで水流があり、最後のぎりぎりまで沢の雰囲気を楽しむことができました。
目指す稜線が見えて、一気にツメを上りきりました。10:50稜線到達です。ちょうど3時間の遡行でした。
コルで沢装備を外し、しばしの休憩の後、下山開始。
ここからはヒルとの戦い!肌の露出部分がないか、立ち止まっているときもなるべく足を動かすようにする、ヒルに吸着されたとき気づきやすい色の服装にする、とか、沢の遡行にも負けないくらい留意点が次々と浮かびました。ニョロニョロ系が苦手な私にとってヒルは心理的ダメージの大きい生物・・・できるだけ遭遇したくないものです。自分はなんとか無事に逃げ切りましたが、他のメンバーは服に付着したり、気づかぬうちに咬まれてもういなくなっていたり、という被害がありました!13:00頃、無事に駐車地へ戻り、初の沢トレーニングを終了しました。
行動時間
6:07駐車地→6:30入渓→10:50コル→11:20水沢峠→13:00駐車地
山行期間 | 2016.6.26 |
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メンバー | HND,MSD,KUD,SKD,UET,YMG,TYK,TCH,INO,SOT,MRJ |
山行地域 | 裏六甲 不動岩 |
山行スタイル | クライミング |
泉州山岳会へ入会して初めての山行に参加しました。
今回は不動岩でのクライミング。
クライミングの前半の講習全三回の行程の中の三回目となります。
私は途中入会の為、今回初めての受講となり、加えて生まれて初めてのクライミングとなりました。
前日の6/25から現地に入り、テントで前泊となります。
テントでの宿泊も初めての私は現地へ向かう電車の中から既に緊張しており、道場の駅には35分前には到着していました。
皆が集まり、車でテント設営の場所まで向かい、現地へ着くと手際良くあっという間にテントが設営され、私はただ呆然と見ていることしか出来ませんでした。
そして、テントでは先輩方々の色々なお話が聞けこれからの活動がとても楽しみになりました。
そして、就寝の時間。
初めての外で寝袋を使い、テントという狭い空間で他人と寝るという体験。
間近で聞こえる川の音、カエルの鳴き声全てが真新しく興奮してなかなか寝付けませんでしたが緊張からの疲れか気づくと寝てしまい朝になっていました。
初めての皆で食べる朝御飯は雑炊でした。
少し肌寒い朝に温かい雑炊はとても美味しく、胃に染み渡りました。
食後、素早くテントが片付けられあっという間に身仕度を終えられる先輩や同期の方達。
その後車で不動岩への入口へ移動、急な坂を登り最初の練習場所まで来ました。
まずは不動岩のシアターでリードのビレイを教えて頂きました。支点の作り方、ビレイの仕方やセルフビレイなど。
壁を登るリーダーのビレイを体験し、落下した際の手応えやどれだけの力が必要かなど実際に体験させてもらいました。
その中でリードのビレイがどれだけ大切か自分の手に相手の命がかかってるんだということを実感しました。
しかし、手元のロープをさばくのに気を取られリードで登ってる方から目を離してしまうことが多々ありました。
しかし、目を離した際に思いもよらず落下することもあるのでどうしても目を離さないといけない時は登ってる方に声かけるなどして待ってもらうことも必要と教わりました。
その後、場所を東壁に変え今度はセカンドのビレイを教わりました。
まず、登ってからは自己の安全を確保しビレイを解除してもらい今度はセカンドで登ってこられる方のビレイをするわけですが色んな事がごっちゃになり何度も間違えては指摘を受けを繰り返します。
何度同じことを聞いてしまっても、根気よく教えて下さるリーダーの方々の指導でなんとなく一連の動作を覚え、実際にセカンドのビレイを体験することになりました。
ということは、自身も高い岩場に登らなければならないということ。
見上げると垂直に切り立った岩場、皆はスイスイ登って行かれますが私に可能なのだろうか?!疑問と恐怖心で心がつぶれそうになりますが同期やリーダーに「大丈夫ゆっくり行けばいいから、絶対に落ちることないからちゃんと繋がってるから」と言葉をかけてもらい恐る恐るふみだしました。
最初は想像していたより難しくないかもと数メートルは難なく登れましたがひと度、詰まると何処に足をかけていいのか手をかけていいのかもわからず固まってしまいました。
下を覗くとより怖さが増し、慌ててしまい、どうしていいのかわからなくなってしまいます。
しかし、下から「もう少し左にトラバースしたら足場あるよ」など声をかけてもらい何とかテラスまで上がりきった時には物凄い安堵の気持ちと達成感がない交ぜになった不思議な気持ちでした。
そこでセカンドのビレイを実際にするのにPASに身を任せ体を反らさないといけないのですが、それがまた怖くてなかなか体を預けられません。
大丈夫との言葉に疑いはありませんが体が言うことをなかなか聞いてくれません。
結局、始終片隅に恐怖心がある状態でセカンドのビレイ後もテラスで固まっていました。
自分がセカンドで登る時にビレイをしてもらう際、ロープに弛みがあるとおちたときのことを想像して怖くて進めなかったり、途中にかけてくれているカラビナとシュリンゲを回収出来ずその場で固まってしまったり、落としてしまったり、沢山の失敗をしましたがその分沢山の学びを得ることが出来ました。
最後に初の懸垂下降を体験しましたがこれも頭では理解しているのですが高い所で何もない空中に背中を反らすという事がなかなか受け入れられず一歩がなかなか踏み出せませんでした。
しかし、「万が一手が離れてもプルージックや下の方が居てるから落ちることはない安心して行ってください」の言葉で下降し始める事が出来ました。
降りている間は夢中で足元しか見ていませんでしたが途中、「下も確認してね」と言われ周囲にも目を向けなければいけないということを知りました。
やっと地面に足が着いた頃には両手は強くロープを握りすぎていたせいかしばらく痺れた状態でした。
全ての行程を終え、感じたことはクライミングはお互いに信頼できないと決して出来ないということでした。
あと、決して確認を怠らないということも非常に重要だと学びました。
リーダーの方々からの指導、一挙手一投足、全てが学びとなりました。
初体験尽くしの本当に実りの多い一日となり、これからの座学、山行がより楽しみになりました。
山行期間 | 7/2 |
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メンバー | OSM OKD YDA |
山行地域 | 台高 黒倉又谷 |
山行スタイル | 沢登り |
天気は曇りの予報が・・・晴れ!!
絶好の沢日和となりました。
今回もOSMさん、OKDさんと一緒です。
OKDさんは、ライフジャケットを着て泳ぐ気満々。
入渓してからしばらくすると、泳ぎのところがやってきました。
OKDさんの出番です。
途中まではいい感じで進んでいましたが、今日は水量が多く、流れが速くて押し戻されてしまいます。
OSMさんが横泳ぎで突破を試みますが、もう少しが届きません。
ここは泳ぎを諦めて、巻道を選択・・・。
歩いていると、日光で服がすぐに乾きます。
今回、下山道が分かりにくいという情報でしたが、途中に赤い目印がありました。
目印がない所は、方向を間違えないように、高度を見ながら尾根沿いを下ると、入渓までの登山道に出ることができました。
今回は沢の地図読みの難しさと、重要さを改めて感じました!
また勉強して、出直したいと思います。
ヒルもいなくてとても気持ちのいい沢でした~♪
山行期間 | 2016.6.12 |
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メンバー | HND,MSD,KUD,UET,YMG,TYK,TCH,INO,KSI |
山行地域 | 裏六甲 百丈岩 |
山行スタイル | クライミング |
76期二度目のクライミング、今回は百丈岩とのことで道場駅に集合
少し歩いて百丈岩手前の道路脇でテントを張り、お酒を飲んでわいわいと話してから就寝。
僕はテント内があまりにも熱いのでテント外でマットを敷いて就寝、夜風が気持ちよさを楽しむもつかの間、蚊の羽音にイライラしながら寝たり起きたりを繰り返し、朝起きると案の定手と特に顔は蚊にかまれた跡が、、、か、痒い。
酒を飲んだ分いつにもまして蚊にかまれた気が、、。
岩場に到着しまずはフィックスロープの通過の練習。
前回の蓬莱峡の復習のはずだが全く覚えておらず、他のメンバーのやり方を見てなんとか思い出し、次のステップ、トップロープクライミングへ。
インドアでは数回やったことはあるが実際に外で岩に登るというのが今回初めてだったのでわくわくしていた、がやってみると怖い!
逆層というらしいが岩が逆に突き出ていてつかめる場所がほとんどない。
スラブ壁なので足が安定してたら登れるといわれたものの、そう簡単には踏み出せない。
何とか登りきった後、次はマルチピッチクライミングへ、今回はフォローだけ。
登ってビレイヤーのビレイを見て登って、、、、、疲労で頭は回ってない、何を言われてもとりあえずハイと言ってごまかしていた。
トップロープの練習時に比べて少しは登りやすくなっていた。
たぶん疲れて恐怖心がマヒしていたんだろう。
これまたなんとか登りきって、今日の練習は終了。
下山中には雨が降っていた。
駅前でビールを買って飲む、このころになってやっと、楽しかった、また登りたいなーと考えるだけの余裕が出てきた。
岩登りに限らず山登りをやってる最中は「きつい、しんどい、二度とやるか!」と思っていたのに、帰ってくると「楽しかった、また来よう」と考えが変わっているのはなぜだろう。
山行期間 | 6/12 |
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メンバー | OSM OKD YDA |
山行地域 | 鈴鹿 ツメカリ谷 |
山行スタイル | 沢登り |
鈴鹿のツメカリ谷に行ってきました!
私は今回が初めての沢登りです。
防水対策をバッチリして、いざ出発です。
天気はいまいちでしたが、沢の水の透明度は抜群でした。
入渓してすぐに・・・、泳ぎです・・。
それも立て続けに・・。
まずはOSMさんが泳いでロープを張り、OKDさんがロープをつたいながら泳ぎ、最後の私は引っ張ってもらうだけという楽チンな位置。
初めは、できるだけ濡れないようにと慎重に歩いていましたが、1回泳いでしまえばもうどうでもいい。
バシャバシャと水の中をワイルドの歩きます。
水流に負けないように岩をつかみながら登ったり、滝を巻いたり、滝の裏を通ったり。
沢ってアドベンチャ~♪
かなり楽しかったです。
下山は登山道を通り、林道に出てからヒルチェックです。
靴、靴下、シャツ、ザックから出るわ出るわ・・・。
OKDさんは足から流血していました。
塩スプレーで撃退し、逃げるように帰ってきました。
沢に行かれるみなさん、ヒルにはご注意を!