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白馬主稜日和 19年05月07日

山行期間 2019年5月3日-5月4日
メンバー UET(L)  DTE
山行地域 白馬岳
山行スタイル エンジョイ!アルパインクライミング


このルートは過去2回、悪天候で諦めたというリーダー。

3度目の正直でやっとお天気に恵まれたようです。

5月3日 晴れ

6時30分猿倉を出発。1時間くらい歩いて白馬尻のすごいデブリを越えながら右のほうにトラバースして、ダケカンバの広い斜面が主稜の取り付き。

下のほうは岩とブッシュが出ていて、特に7峰ピーク手前はシュルンドが開いておそろしかった。。

  

前のパーティを追い越しながら6峰、5峰、4峰とこえて行くと正午、3峰手前に前夜泊まった人の快適なテント場があったのでそこで行動終了する。

 

そこで2峰の先くらいを登っていたパーティが、滑落によりヘリで救助される様子を見ました。

私は翌日の核心部を思って震え上がっていましたが、リーダーは午後いっぱい余裕のお昼寝でした。

5月4日 晴れ

美しい朝日とモルゲンロートのBV地点から4時45分に出発。

3峰、2峰を越えて2時間くらいで核心部の山頂直下雪壁の取り付き点に到着しました。

ここは安定した雪面。

  

50mロープ1ピッチで行けるかも、と最初の方をフリーで登ってみますが、すぐに氷が出てきたのであわわとクライムダウンして再び取り付き。

核心部は長く見えるが。2ピッチ目のビレイ点で、山頂の雪庇の上からひょっこり顔を出したおじさんの顔の近さで、終了点が意外に近く2ピッチで終わることが分かりました。

かなり慎重に掘ったけど、リードが墜落したら足場ごと崩れ落ちるかも…というくらい雪はグズグズでした。

  

7時30分無事に白馬の山頂に立つことができました。

リーダーありがとうございました!!!

大雪渓で大失態の下降ののち、おそばとアイスを食べて八方尾根へ春スキーに向かいました♪

来年も雪の季節が楽しみです。

(行動記録)

20190503

0630 猿倉

0730 白馬尻

0830 8峰

1200 3・4峰コル付近BV

20190504

0445 BV

0730 白馬岳

1015 猿倉

 


Mチームとして初の春合宿(奥穂・北穂) 19年05月06日

山行期間 2019.4/27~429
メンバー TGA HOS HAY KUS
山行地域 穂高岳
山行スタイル ピークハント

3月の卒業山行を終えMチームとなり初の春合宿は奥穂高岳と北穂高岳
入山前日と当日も雪で新雪が40cmほど積もり雪崩発生。私達は雪崩に巻き込まれることもなく幸いにも犠牲者も出なかったが、地形を見ながら雪崩の事も頭におきルートを考える必要があると勉強になった山行だった。
奥穂と北穂の2日間とも晴天に恵まれ最高な春合宿だった

4/27 曇りのち雪
平湯に3時到着平湯で少し仮眠し6時に予約したタクシーで上高地バスターミナルへ
6時30涸沢にむけ出発。
横尾から涸沢まで登っていく、涸沢に近づくにつれ雪が増えたが雪はザクザクで歩きにくい。
13時涸沢に到着。涸沢のテント場にテント設営。夜中に雪がふり20cmほど積もった

4/28日 晴れ

4時30起床6時20分に奥穂高岳にむけ涸沢を出発
ザイデングラードの左小豆沢は雪崩そうだとザイデングラードの右を行く。しだいに傾斜は急になる。
穂高岳山荘で一息
ここからは奥穂山頂までは岩だ。思ったほど雪は無かったがあせらず一歩一歩確実に進んだ。
9時50分奥穂高岳登頂
晴天に恵まれ最高の景色を堪能
風も無く絶景を眺めながらしばらく休憩してから下山
下山時、一部危険とロープで確保してもらいながら下った。
13時涸沢べースキャンプ到着

下山時山岳警備隊の方に会い小豆沢で雪崩がおき何人か巻き込まれたので気をつけるようにと教えてもらった。

人のトレースに惑わされず自分で地形や雪の状態も考えながらルートも選択しないといけないと思った

4/29日 晴れ
今日も天気は高気圧に覆われ晴れ予報。
3時起床。4時30に涸沢を出発
早めに出発したのもあって雪はしまっていて登りやすい。山頂手前は傾斜は急だが岩もなく登りやすい
7時北穂高岳登頂。日暈と環水平アークが美しかった

8時40分涸沢に戻る。

天気は夜から崩れる予報
10時25分下山する事に決定。
でもまだ時間があるので雪での支点作りの練習をしてから下山しました。

15時上高地バスターミナルに下山
春合宿、学びも多く天気にも恵まれパーフェクトな合宿となりました。

4/27 6:30上高地バスターミナル→9:15横尾→12:37涸沢

4/28 6:20涸沢→8:36穂高岳山荘→9:50奥穂高岳→13:20涸沢

4/29 4:30涸沢→7:00北穂高岳→8:40涸沢 テント撤収 10:25涸沢より下山→12:00横尾→13:00

徳沢→14:05明神館→15:00上高地バスターミナル

(KUS記)


うさぎ!inクズバ山(春合宿) 19年04月30日

山行期間 2019/4/27~29
メンバー WDZ(L) DTE MTD
山行地域 立山北西部
山行スタイル 雪山登山


これは春合宿ではない。と思いたくなるほど失敗して惨敗でした。

2泊+予備日2日でクズバ山からアプローチして剱岳までという計画でしたが。

クズバ山しか行ってません。

4月27日 雨のち雪

馬場島Pに午前3時半に着。雨だ~。東に低気圧停滞。強い寒気。西から高気圧。

起きたら雪になっているはずと2時間仮眠するも、まだ雨。

みぞれが雪に変わるのを待って、9時出発となりました。すごい湿雪です。。

アプローチに考えていた「東小糸谷」いきなりすごい激流で渡渉できません。え?いきなり終わり?!

中山登山口まで降りて仕切りなおしますか?

左の尾根を高巻き風にいってみようとリーダー。雪もついてそうやし…

行ってみるといきなり雪が切れていてロープを出し、この後は藪藪の尾根を切り開くことになりました。

赤谷尾根の悪夢、再び。

必死すぎて写真がありませんがこの日は1,300m付近までしか進めず、早くも2日目以降の計画を考え直すはめになりました。

藪中BV設営はスノーソーがあって助かった。

東小糸谷の横の藪を「Reiwa尾根」と勝手に名付けることで悔しさを紛らわせて就寝。

4月28日 晴れ

3時半に起床。上部で正規ルートに復帰するか、このまま懸垂で降りてしまうか話し合ってたら出発が遅れる。

天気はあと1日半ほどはよさそうなので、前進決定。5時45分に出発。

ロープを出しながらも8時ごろ、MTDさんのラッセルに助けれながらクズバ山へ続く尾根の中間付近に合流。長い長い高巻きでしたこと・・・。とりあえずピークを目指そう。

 

BV地点から正規尾根に合流するころ、うさぎのトレースが出てきてそれはクズバピーク手前の雪壁下まで続いていたのでした。

そういえば1970年の佐伯富男さんの記録にも、「動物たちの楽園」とありました。

クズバ山のうさぎにはついに会えませんでしたが、細い尾根の雪庇をうさぎがぴょんぴょんはねている姿を想像すると和みます。

無残な私たちを導いてくれていると思っていたのですが、あれは下降していたんやとリーダー。

忙しい忙しいと飛び跳ねながらどこに降りていったのでしょう。

 

人っ子ひとりどころかうさぎも足跡しか見えない静かなクズバ山。この日の空には信州方面で話題になった環水平アーク??が出現し、思いがけずワンダーランドに入り込んだようです。

クズバ山のことは正直なめてました。雪庇が発達したプチ雪稜です。

特にピーク手前は急な雪壁で、ロープで確保しました。

行ってくれるかな~?!と振り返ると、仏語メンリーダーはComme tu veuxと微笑んでいた。

新雪30cmくらいだったと思いますが、その下の雪がピッケルが効かないくらい緩んでいて、しかもピッケル1本なので、シャフトをこぶしで打ちつけながら登ったら腱鞘炎になりました。

ブッシュをまとめて作る支点もスタンディングアックスビレイも初めて本番で使いました。

リーダーからは40点くらいいただきました。

→ クズバ山しか行ってないのになんか得意気・・・?

 

→春の剱はいつも遠い人。

予備日数的には西大谷山まではギリギリつっこめるかもしれないけど、下降路の状況も未知ですでにど敗退は決定しているので安全下山を優先、ここで引き返す。

電波が入ったので計画外ルートの中山経由になることを連絡し、何回か懸垂して無事中山のコルまで降りました。リーダーの3人スピード懸垂術はさすがでした。

うーん。富山湾が近い。そして大きい能登半島。

4月29日 晴れ

中山のコルの快適なテント場を6時に出発。

中山ピークも剱岳の展望がすばらしく、定点観測されてる男性に会いました。

(撮影中に騒いですみませんでした)

中山登山口で、東小糸谷の丸木橋撤去の看板を見る。ときすでに遅し。

 

アルプスの湯で汗を流し、富山で平成最後の海鮮丼をいただいて帰阪しました。

“≪発見すべきこと≫につづいて≪やるべきこと≫がある。”

(ガストン・レビュファ 『星と嵐』)

(行動記録)

20190427

9:00 馬場島

3:30 1,300m付近BV

20190428

5:45 BV

12:00 クズバ山(1,876m)

16:30 中山のコルBV

20190429

6:00 BV

8:00 馬場島


七倉岳 19年04月22日

山行期間 2019年4月6日~7日
メンバー OSM,TSC
山行地域 七倉岳

2度目の七倉岳、時期的にも去年ほど厳しいラッセルはないだろうと軽く見積もっていたがとても甘い考えだった。

雪はしまっていたものの体力、技術ともに不足していたため登山口から1530mの尾根にたどり着くまでで力尽きてしまい、あとはほぼOSMさんのラッセルに任せきりになってしまった(それでもついていくのがやっとだった)
1600m付近の岩を巻いたあと平らになった場所を見つけ野営。次の日は雪のしまっている早朝のうちに下山。

次があれば次こそは!
4/6 7:10葛温泉→7:45七倉温泉→9:05 1285m→10:10 1410m→11:20 1530m尾根合流
→13:00 1640m→13:40 1700BV
4/7 5:30出発→6:40 尾根合流(鉄塔)→8:50葛温泉


木曽駒例会 19年04月14日

山行期間 2019年4月12日夜~4月14日
メンバー ARG,MSD,NGS,DTE,STK,MTU,TYK,OSM,UZU,KNS,HSO,MNM,YZN,TCH,TNK,TRD,YMK,KSU,HYS,ICH
山行地域 木曽駒ヶ岳
山行スタイル 雪上訓練


4/12(金)夜 各地集合後離阪、駒ヶ根駐車場へ。今回は20名の大所帯です。
4/13(土)5時起床、朝食、テント撤収後、バスにて駒ケ岳ロープウェイしらび平駅、千畳敷に到着。
快晴で日焼けが心配です。富士山も見えます。準備をしてトレーニング開始。
OBのARGさんと、DTEさんがクレパスレスキューのデモンストレーション。

そしてペアに分かれて確保練習。14時まで、滑落停止、スタンディングアックスビレイを各チーム毎に行いました。

そして宝剣山荘に向けて出発。天気が悪くなってきました。
テント設営、夕食後、就寝。

4/14(日)5時起床。昨晩から悪天候で、視界も悪く、当初予定のピークハントは諦め、テントを撤収し、下山。
下山途中からシート搬送の訓練を2チームに分かれて行いました。

今回は、シート(テントかツェルト)の中に銀マットを敷いてザックを詰めてシートに巻き搬送。
実際は、要救助者をシュラフがあればシュラフの中に入れ搬送用シートでくるみ首固定・頭・肩・腰・足も固定する。
斜面での作業は本当に大変だと思いました。要救助者にも協力してもらわないとなかなか難しかったです。
なんとか千畳敷ロープーウェイ駅に到着。へとへとになりました。ロープーウェイで下山。
こまくさの湯に入って帰りは各車毎に帰阪しました。

何度も重ねて訓練していかないと、と思いました。
皆さんありがとうございました。


乗鞍岳 19年04月13日

山行期間 2019年4月5日夜〜7日
メンバー KNS、YZN、YMK、KWI
山行地域 乗鞍岳
山行スタイル 雪山、ピークハント

今回は、春合宿に向けた冬山トレーニングの為、乗鞍岳に行きました。
出発当日の午前中、CLのMSDさんから体調不要で参加できなくなったとの連絡が入る。又、土曜日の午後から下り坂、翌日曜日はあまり天気が良くない予報もあり、不安を胸に大阪を出発した。翌朝6時起床して道の駅を出発。8時に駐車場に到着。すでに駐車場はスキー客で一杯でした。
駐車場から直登した。
初日は快晴でとても見晴らしも良く綺麗なスキー場ゲレンデが見渡せた。

 

急登ではなかったけれど、まだまだ雪上の歩行になれない私は皆について行くのに必死で、後ろにKNSさんがいてくれ、とても心強く感じた。11時45分に位ケ原の分岐に到着した。計画では今日はここまでであったので、時間は早かったがまずはテント設営の準備。今回フライを持ってきた為、風避けのためにテント回りを雪で高く積み上げるなど、テント設営にかなり時間がかかり、次回は外張りを持ってくることを強く思った。
時間も早く天候も良かったので、14時過ぎからアイゼンを履いてアイゼン歩行トレーニングを兼ね再び頂上を目指すも、時折強い風が吹きつつの歩行であったので、予定より時間もかかり、1時間ほど歩いた小さな小屋(トイレ)で引き返した。私にとっては初めての強めの風の中での歩行だったので、良いトレーニングになったと思った。KNSさんに聞くと雪山ではこのくらいは普通だそうだ。強風の中はどんなだろうとまだまだ想像できない。


翌朝は予報通り昨日とは全くちがい曇り空で頂上付近までガスで覆われていた。頂上を目指すのは諦め、8時に下山開始した。途中滑落停止の練習を何度か行った。アイゼンが雪面になかなか刺さらず、滑っていく事を何度か繰り返したが、手首の使い方が悪かった事に気づきなんとかできる様になった。駐車場に到着頃小雨が降り出し、早めの下山でほっとした。今回も皆さんのおかげで良い山行ができました。

4/6:駐車場7:50 → 位ケ原11:45 (テント設営) 14:16再登山開始 → トイレ前到着15:31 下山開始15:47 → 位ケ原TS 16:16
4:7:位ケ原TS 8:03下山開始 → 駐車場10:44

KWI記


白山☆@つぼあし 19年04月07日

山行期間 2019/4/6
メンバー DTE, MTD
山行地域 白山
山行スタイル つぼ足


4月6日 晴れ

もうすぐ春合宿です、トレーニングもかねて白山です。

積雪期の白山は白峰ゲート~別当出合のマイカー規制のため、みんな自転車で行っているといううわさ。

今回MTDさんが高級チャリを2台積んできてくれることになり、企画実現しました。

午前2時半、白峰のゲートに到着。そのまま出発・・・?やっぱり1時間だけ寝ました。

4時半にスタート。

1時間で市ノ瀬に到着。歩くのに比べたら倍くらい早いと思いますが、なれない自転車なんかこいで足がもつか心配になってきました。

市ノ瀬から少しでこぐことができなくなって、降りて押しました・・・。

私の3倍は足がまわっているMTDさん。先に別当出合について、荷物を降ろしてさらに降りてきてくれて荷物をもってくれた・・・

頼もしい後輩。ではなく情けないのは先輩です。

自転車アプローチ2時間也。MTDさんは1時間半でいけたと思います。

別当出合には10台の自転車が。

7時 別当出合からスタートです。

板の外された恐ろしいつり橋を渡る。思っていたより最初から雪が深く、石段もほとんど出ていません。

つぼあしはわれわれだけだろう、、と思っていたら、ものすごく美しいわかんのトレースがスキーの横についています!!

少し登ると白山方面の視界が開け、テンションあがる~~とってもいい天気です。

10時 甚之助避難小屋

甚之助避難小屋でつぼあしトレースの人に会いましたが、一人で小屋の上までトレースをつけて、「今日は諦める」と帰っていかれました。本当に何とお礼を言ったらいいか分かりません。

小屋からは、だだっ広い斜面ですが左側は雪崩れている感じで、右側の尾根を目指して登ります。

けっこう登ったかな~?と思っていると、右下に建物が見えます。

DTEさん、あれは何ですか。

南竜山荘じゃないですか。えっ

まだこんな下ですか?!

一応1泊装備を担いでいましたが、土曜夜~の天気があやしいのであまり泊まる気はなく・・・

13時までで前進を切り上げることにしました。室堂センターまではいけるかな、と思っていましたがまだまだ遠い。出直します。

2,300m付近。尾根を登ると弥陀ヶ原が見渡せる別天地です。日本とは思えない。グーテのドームに似ていました。

スキーヤーたちの冷たい視線を感じながらつぼ足のくだりは本当に苦しく、しかも別当出合から少しで自転車1台(ロードバイク)がパンクしたため、結局自転車2時間+わかん9時間+歩きと自転車3時間の長ーい一日になりました。。

白山がとっても気に入った様子で来年はスキーで来るぞ!とMTDさん。君ならできるっ!!!

自転車ありがとうございました!!

(行動記録)

4時30分 白峰

6時30分 別当出合

10時 甚之助避難小屋

13時 弥陀ヶ原 2,300付近

16時 別当出合

19時 白峰

 


春の乗鞍BCスキー(位ヶ原まで) 19年03月31日

山行期間 2019/3/30
メンバー UET DTE
山行地域 乗鞍岳
山行スタイル チャレンジ!山スキー


3月30日 曇りのち風雪

今シーズンのスキーしめくくりとして乗鞍にいってきました。

けっこう前から企画してましたが、参加者は結局、師匠と二人・・・。

しかも天気が悪く、Mt乗鞍スキー場の駐車場で早くもピークハントを諦めて、アイゼンとピッケルをデポしました。

8時45分の始発リフトでツアーコース出発点へ。

私は直後の急斜面がシールで突破できず、板を外しました。(泣)

ツアーコースを登って行きます。山のほうの視界はありません。白、白、白・・・

上のほうでごうごうと風が鳴っているのが聴こえる。

 ツアーコース終点まで1時間くらい歩く。ここからは吹雪いていました。

つぼ足の団体様もここでキャーキャーいいながら記念撮影をして帰っていかれました。

位ヶ原の斜面をちょっと登って、もう帰りましょう。。

まだ誰も上ってなかったようで、位ヶ原はトレースがなくなっていました。

単独のお兄さんが登ってきて、剣が峰までいくとおっしゃっていました。。

その根性は私も見習うべきですが、この天気と私の滑降技術ではここまででした。

最初の斜面は固くなった雪の上に新雪で、ものすごく快適でした。

師匠は「オレが止まったくらいで滑り出すように」と言ってましたが、ぜんぜん止まってないし一瞬で見えなくなるのでいつ出たらいいか分かりません。

下りは本当に一瞬です。滑っていると、こんな天気でもけっこうたくさんの人が登ってきていて、師匠のハッスルにぎょっとしていたようです。

みんな、どこまで登ったのかしら。

かぼちゃ畑と化した冬の残骸のような斜面をなんとかスキー場まで。スキー場は雨でしたので、気持ちを切り替えて温泉に向かいました。

自宅ですでに結果は見えていたはずでしたが、今シーズン最後なのでどうしても行きたかった。。

おつきあいいただいて本当にありがとうございました。

今シーズンもあまり成長のなかった山スキーですが、最近、変な斜面が楽しいです。

Bチームの皆さまこんな私ですみません。来シーズンよろしくお願いします!!

DTE記


空木岳 池山尾根 19年03月30日

山行期間 2019年3月22日(夜)~24日
メンバー OSM,ABE
山行地域 中央アルプス
山行スタイル 雪山ピークハント

 積雪期は2泊3日あると安心して行ける池山尾根ですが、今シーズンは雪が少ないためか1泊2日で登っている記録があったため、週末の土日を使って行くことにしました。

 昨年の台風の影響のためか、林道のゲートまで車を入れることができず、スキー場の駐車場に車を停めました。そこから1600mぐらいまでは雪がありませんでした。雪が出てきてからは明瞭なトレースがありました。2人パーティが小地獄まで登り、そこで引き返すことにしていました。このトレースがなかったら、おそらくピークには届かなかったと思います。このパーティは小地獄を登るのは無理と判断して、夏道を使って巻きあがっていました。

   

大地獄。

 

小地獄。ルンゼを右手から登り、ラッセルで上まで登った。ロープを使わずに登れると判断したが、使った方がよかった。先行のパーチィとここで出会った。私たちが登ってくるルートを確認して、次回はチャレンジするとのことだった。

ここからはトレースがなく、進むスピードが低下した。何とか2600m辺りまで登ることができた。避難小屋が使えるか確認に行ったが、雪で埋まっているため、稜線近くでテントをたてることにした。

   

夜中から猛烈な風が吹き始め、4時に起床して5時に出発するつもりだったが、風が収まるのを持って7時にピークを目指して出発した。それでも久しぶりの強烈な風だったためなかなか進まなかった。何とかピークに到着。

   

ピークに到着すると、宝剣岳から縦走してきた2人パーティが下山を開始していた。下山は、このパーティについて行ってしまったことと、小地獄で違うルンゼから懸垂を開始してしまったために、数時間ロスしてしまった。反省することが多々あった山行だった。

  

行動時間

3/23 6:00駒ヶ根高原スキー場→7:00 1360m→8:10 1775m池山小屋→9:10 2035m→9:45 2130m→          11:00 2300m小地獄の上→12:20 2455m→14:00 2600mBV

3/24 7:10出発→8:20頂上→8:55テン場→9:40テン場出発→18:30駐車場


八ヶ岳縦走(横岳~硫黄岳) 19年03月19日

山行期間 2019年3月8日(夜)~3月10日
メンバー SGY・ABE・BAN・SOT・NGC・KSI
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル 冬山縦走

トレーニング山行の一つとして今回は八ヶ岳縦走に行ってきた。積雪期における稜線、岩稜滞の縦走、アイスクライミングが今回の目的だ。
2月に入ってから暖かい日もあり、さほど雪もなく夏道がちらほら出ているのではとあまり期待せず行ったが、なかなかの積雪量におおっとなる。
2月末に雪が降ってから1週間で一日おきに降雪があったという。さすが八ヶ岳。

予報では9日の天気は晴れ、翌10日は午前中が曇り、午後から崩れていくというので最初の予定を変更して初日に縦走することになった。
美濃戸口~南沢~行者小屋まで快適なスノーハイク。3時間ほどで到着。今夜の幕営はツエルトなので、空いてるテント場を横目に樹林帯に膝ラッセルしながら入っていく。何人かの幕営者たちが怪しげに私達をじっと見ていた。

荷物をデポするため新雪を踏みしめアタック装備の準備に取り掛かる。
地蔵尾根の取り付きに着いたのが
1014.。この時間からスタートかとちょっと笑えたけど、気持ちにはっぱを掛けていざ進む。
樹林帯はもちろん、抜けてもトレースがしっかりあり、雪も程よく締まっていて歩きやすい。
地蔵の頭に向けて少しずつ斜度が上がる。風もなく、八ヶ岳ブルーに向かって歩いていく様は何とも最高に気持ちいい。鎖が何箇所か雪から出ていた。

1時間15分ほどで地蔵の頭に着く。ここから稜線を歩いていく。
風で雪は飛ばされ岩がもっと剥き出しているんだろうなと思っていた。リーダーに聞くと思いのほかの積雪量らしい。気持ちよく歩き進む。
特に難しい場所はなかったが、雪のある岩峰群通過ではトラバースが数箇所あり、通過の際ステップを崩さないよう気をつけて歩いた。崩したら滑り落ちること間違いなしだろう。雪はしっかりしていてアイゼンは効いていた。時には軟いステップもあり慎重に歩く。はしごもある。

斜上トラバースの先にはソロの人がトレースを作ってくれていた。私はその人のステップを使えると思っていたが、ステップの形が残っていなかった。崩れた雪の上から再度作っていく。登りきる手前、2箇所顔を出した程度の岩のガバを使って合間を縫うように抜けようと一歩踏み込むと、踏み抜きが足の根元まであった。雪が締まらず足場固めがうまく決まらない。どうやってここを登りきろうか。思案しているとABEさんが横から先にいってくれ、ロープを出すという。短い距離なので何とか乗り切れないかなとあたりを見渡すと予期せぬ横から人がヒョイと現れる。夏ルートがすぐそこにあった。ロープを出すこともなくちょっと恥ずかしい気持ちで先に進んだ。

さて、そろそろ横岳かと思ったら、鉾岳とわかり愕然となる。
地図ではこんだけしか進んでない。夏なら45分も掛からない道のりを2時間近く掛かっていることになる。
10分ほど歩いて三又峰で休憩、目前にある広い稜線のそのてっぺんが横岳だった。

1405 横岳山頂。横岳山頂からの下りはいやらしいと現場で情報を得ていたが、積雪のせいかリッジを下る感じで慎重になりながら下る
。降りると東側の岩沿いに鎖があり、そこをさらにクライムダウンを交えて下っていく。通過後、目前には広大な硫黄岳が見えている。

縦走のゴールは見えたと安心したのもつかの間、実は、ここからが一番しんどかった。
風だ。硫黄岳までの緩やかな稜線全てが強風となっていた。風で現れた石をアイゼンで歩きながら強風に身体は踊らされ、なんとも体力を奪っていくのだ。近くに見えて一向に近づかない硫黄岳。バランスを保つためにちょっと立ち止まろうなどとしようものなら、
SGYリーダーが『歩け!歩け!立ち止まるな』と追い立ててくる。私は映画の『八甲田山』か、牧羊犬に追い立てられる羊の気分だった。

硫黄岳山頂で一同握手を交わし、リーダーたちに御礼をいい互いを労い合った後、そそくさと赤岩の頭を下っていく。
1650赤岳鉱泉。明るい時簡に下山出来てまずまずかな。
ここから行者小屋に戻ってツエルトを張らなくては。疲れた身体にツエルト泊の寒さを想像するとテント泊の人が何とも恨めしい。こういう時はそそくさと飲んで食べてさっさと就寝するに限ります。

7時。赤岳鉱泉に向けて出発。今日はアイスクライミングの練習。他のメンバーは例会等でアイス経験がありましたが、私は生まれて初めてのアイスクライミング。めっちゃ楽しみでした。
事前説明を受け、ペツルのリンクスをレンタル(¥
500)して皆でシェアしようということに。シングルロープを2本張り、準備OK.。いざ登ってみると、手応え十分。道具がいいとこうも違うのかと実感。。気持ちいい。午前中だけなので1人2本ずつ登って時間となり、美濃戸口へと下山していった。

  行動時間 (休含)
八ヶ岳山荘駐車場
606-美濃戸山荘655-行者小屋917-地蔵尾根取り付き1014-地蔵の頭1132-鉾岳1329-三叉峰1339-横岳1405-硫黄岳1530-赤岳鉱泉1650-行者小屋1750

  KSI


雪を求めて 山田牧場・タコチコースの旅 19年03月11日

山行期間 2019/3/9~10
メンバー MSD, UET, M.HSO, Mme.HSO(会員外), DTE
山行地域 南志賀 山田温泉
山行スタイル BCスキー


奥美濃も寡雪の今年。。

3月初旬にしてもう桜が咲きそうな陽気で完全雪難民になった関西人で、はるばる志賀を目指しました。

山田牧場。ここも直前まで雪が心配だったのですが、直前に雪が降って土曜日朝はなんとパウダーでした。

よほど日ごろの行いが良いメンバーがいるみたいです。

山田牧場の裏山、笠岳(2,075m)ハイクとかつての皇太子殿下も滑られたという「タコチ」ツアーコースに行くはずですが、朝一非圧雪のゲレンデでキャーキャーいいすぎて誰も出発しようとしません。

一人乗りのかわいいリフトでやっと出発。

   

ゲレンデトップから林道を登って行くと、笠岳が見えてきます。M.HSO(a.k.a.戦車)には物足りなかった様子の水平林道・・・。

登山口の峠茶屋に着きました。ピーク手前は急そうなので、スキーを外して登りましょう~♪

しかし誰一人としてピークハントへの意欲を見せてくれません?!

スキーに来たのだから、滑ることだけ考えましょうよ。シールを外すのすら面倒な様子。

適当にちょっと登って適当なところからシールのまま滑ってきます。

タコチコースに向かって降りる。

調子にのってると、変な谷沿いの急斜面に入り込んで焦りますが、無事タコチコースに合流。

シニア料金でも飛ばす人たち。

上の方はものすごく快適な牧草地を滑れます!!天国です。

このころは、まだギリギリ良い雪。

だんだん重くなってきて・・・林道の後半は、水も滴る緩斜面に板が滑らず、クロカン大会となった・・・。ちゃんとワックスしましょう。

全長13キロだそうです。そして、シャトルバスに乗って帰ろう~

としていたゴール地点で、バス2時間待ちになったのはタイムキープも何もしてない私のせいです。

せっかくはるばる来ましたので、翌日もゲレンデに行きます。松川渓谷「滝の湯さん」にお世話になりました。大きい混浴の野天風呂があります。

みんなヤマボクが気に入ったみたいです。また来年も来ましょう(^^)

~~~

翌朝、一番下手な私は諸事情により1本でスキーを切り上げて足湯につかっていた。

そこで地元のBCスキーヤーの若者と話しました。

長野も雪が少なく、久しく雪かきをしてないとのことでした。雪が少ないのでもう岩魚釣りに行ってます。

(でも妙高とかはドカ雪らしいですよ。)

何十年かしたら、スキーはお金持ちだけの道楽になるかもしれませんね。

飛行機とか乗ってはるばる雪を求めて・・・。


稲村ヶ岳 19年03月05日

山行期間 2019年2月22日(夜)〜23日
メンバー OSM,YZN
山行地域 大峰山脈
山行スタイル ピークハント

 

母公堂から稲村ヶ岳、バリコヤの頭に行き、稲村小屋で一泊してレンゲ辻から下山する予定で入山しました。

登山口から法力峠まで、暖かい日が続いたため積雪がまったくありません。

途中からルート上に残雪が出てきました、右手は崖ですので、凍っている雪に足を滑らせないよう慎重に進みます。

徐々に残雪が増え始めてきましたので、アイゼンを装着し、やっと冬山登山らしくなってきました、が、稲村小屋に着くとテントが張れるほどの積雪がありません。

当初の計画を変更し、バリコヤの頭へ11時まで行けるところまで行き、日帰り山行とすることになりました。

 

大日岳より先は、まったく人の入っていない状態だったので標布を頼りに進みます。

ここからは、トラバースや、ちょっとした岩陵や急登があったりと楽しいです。

 

途中から私が先頭になりますが、踏み跡のないところを進むのはルートファインディングが本当に難しいです。

低木の中をかき分けて進むと足を踏み抜いたり、枝に跳ね返されたり、標布もすぐに見失います。

1600m辺りから先は、また積雪がなくなりだしたので、引き返すことにし、大日岳を登って、稲村小屋で休憩後、下山しました。

周りの山々も残雪が少しある程度でした、今年は春が早いのでしょうか。

今回は、冬の稲村ヶ岳は人が少なく、静かな山を楽しめました。

そしてOSMさんには、読図なども教えてもらい大変勉強になりました、ありがとうございました。

6:25母公堂→7:05法力峠→8:30稲村小屋→9:20稲村ヶ岳→10:00

1600m辺りのコル手前(引き返す)→11:04大日岳→12:05稲村小屋

(休憩)→13:40母公堂

 


はじめてのおつかい~鋸岳~ 19年03月04日

山行期間 2019/3/2~3
メンバー DTE(CL), TYK(実質L)
山行地域 南アルプス 鋸岳
山行スタイル チャレンジ!アルパイン


近頃では良き歩荷メンとなったTYKさん(1年後輩ですが経験も実力もはるか彼方)鋸岳に誘ってみたところご快諾をいただきました。

これまでは厳しいところには強い先輩や、器用貧乏の同期の人などに連れて行ってもらっていたので、

そろそろ自力でいかなあかんのちゃう?!と意見が一致し、ふたりでできるもんと張り切って甲斐駒を目指しましたが・・・。

3月2日 晴れ

戸台の駐車場を6時に出発。雪、なしっ!!日曜から天気が下り坂のためか、駐車場には他に1台だけ。

この週末鋸に入ったのはわれわれだけでした。

角兵衛沢のアプローチまで延々と河原歩き。

 

角兵衛沢にはいると最初はきれいな登山道ですが、だんだん岩がごろごろしてきて、雪がかぶってくるとずるずる滑って歩きにくいことこの上なく。途中の大岩くらいからだんだんTYKさんについていけなくなって・・・

(角兵衛沢から中央アルプスがきれいに見えます)

どんどん遅れて、TYKさんは立ったまま仮眠を取りながら私を待ったとか。

14時半、予定より1時間半も遅れてコル下のテント場に到着。コルのとりつきまで空身で偵察に行くのもヘロヘロの私に、苦笑いのTYKさん・・・

(きれいに仙丈ケ岳が見えました。快適なテント場です)

 テントで最新の天気予報を確認。南岸低気圧が通過するので積雪30センチの予報。

だめだー。天気が良くても甲斐駒まで私行けないと思います。

土下座して鋸だけ縦走に切り替えることを承諾していただきました。

しかも、アプローチの状況から共装の分担まで変えていただいて、鋸のリードも基本TYKさんで行くという作戦。

結局自力でなく、TYKさんだのみか・・・。

でも気持ちを切り替えてのこぎりのこぎり!!たらふく食べて寝て翌日の核心部に備えました。

3月3日 晴れのち雪

鋸だけ、になったので5時出発。取り付きから稜線に出て1時間ほどで第一高点。(2,685m)

八ヶ岳や南アルプスの景色がきれいに見えます。

諦めた甲斐駒ははるか彼方に。

2年前、ここを真っ暗な中超特急で通過していったHNDさんとUETさんは凄すぎます!!

第一高点からは懸垂で小ギャップに降り、このへんからクライミングも難しくなり

リードしてくれたTYKさんが、何度か上からロープを垂らしましょうか?といってくださる。

行けます!!なんとか!!

「ゆっくり、おちついて行ってください」

もう私はリーダーでも何でもありません。

小ギャップの直後ののぼりは、鎖ぞいにいくと行き詰る。という記録をよく読んだので、左にいったがそれもけっこうこわかった。

無事鹿窓を通過。雪が少なく稜線伝いには行けませんでした。

大ギャップへの懸垂支点は、左に少し降りてから右のバンドのほうに行くとあります。

右のほうが50m折り返しで1回で降りられます。

 大ギャップの底から第二高点を目指しますが、ここが一番迷いました。

情報ではルンゼを山裾ぞいに100mほど下って右の尾根に上がる、とあるのですが、

トレースが手前で登っていっていたようで、TYKさんがそこを登り始めたのですが。

難しそうだったので下で様子を伺っていると、やはり難しいです、違うと思います。とクライムダウンしてこられました。

体感Ⅲ級だったとか。。

まだ8時台なのに予報より早く雪が降り始めました。

落ち着いて、そこからもっと下って右に尾根が出てきたのでそこに乗ろうとするが、けっこう雪が深い。

ハイマツをつかみながら無事第二高点に到着。9時45分。

中ノ川乗越から、一応甲斐駒方面を見上げてみましたがぜったい無理だなーという感じでした。

熊穴沢の下降は、例によって延々ごろごろ岩の上に薄い雪でした。

ヘロヘロになって下のほうの普通の道でもずるずる滑る。

よくこんなので甲斐駒まで行こうと思ったものです。

出直します。

15時45分、無事戸台まで降りました。

TYKさんは甲斐駒も行けたと思います。体力も技術も足りずすみませんでした。

でも二人でがんばってルートを探していくのはとても楽しかったです。

行ってみて先輩たちとの実力の差がよく分かりました。

DTE記

 

 


槍ヶ岳 北鎌尾根 冬合宿 19年02月24日

山行期間 20181229-20190105
メンバー HND WDZ TKR
山行地域 北アルプス
山行スタイル 冬山縦走

2018.12.29

            

葛温泉ゲート前。気温はそれほど低くは感じず快適行動になる予想。ラッセル山行を期待していたが先行パーティーがある様子で、雪も少ない?
さあ、いよいよ始まる冬合宿。初日は湯俣辺りまで進む楽しくなさそうな林道歩きの予定。

  
高瀬ダムまでの積雪は足首辺り。
天気はガスってはいるが予想通りで東側は降雪も風もほぼなく永遠に続く林道に残る林道

 

やっとこさの湯俣がみえてくる

 

2018.12.30

     さあさあ、いよいよの核心ポイントの一つ2日目の渡渉dayスタート。

天候は前日と変わらずだが、尾根東側の谷筋のため風はない予想。渡渉dayにはかなり大事な要素。

各自それぞれ対策を行いいざ本番

       

 

1;裸足に薄カッパ+ネオプレン靴下+クロックスもどきのスリッパ

2:ズボン捲し上げ+長々靴

3:靴のまま厚手補強ビニール+銀マットのカバー(後に紛失のため土嚢袋)

 

今回は5~6回ほどの渡渉を行った。

トレースを頼りに渡渉を行ったが中には巻で通過のほうが良いところもあり、先行パーティーは完全渡渉dayとしていたのかかなりの回数渡渉していた様子。

何も考えずトレースについていくとダメだと再認識させられた。我々には我々の作戦をで行くべきであった。

 

そんなこんなでやっとこ北鎌尾根が見えて来た?!

渡渉終了??!!

yeah

写真はないが千天出合の手前の高巻はかなり苦労させられかなり怖い思いをした。

藪漕ぎラッセルと一部の岩稜帯トラバースはフィックスロープ張ってあったが凍って埋まっており、雪の付もかなり甘く薄く全員スリップしどきどきであった。

 

                     

p2への取付き部で最後の渡渉があり、先行Pは大岩を超えた?トレースがあるが、岩向こうの状態がわからないため我々は少し下って渡渉する。

本日の予定では稜線部p2当たりまで進む予定であったが日没に間に合わなそうなのと渡渉&高巻のスリップで少しお疲れ。

渡渉は時間管理が難しく食料や水分の補給があまり出来なかった、スタミナ切れ~なので本日はここで早めの終了。

さあメシメシ。

2018.12.31

 

いよいよ北鎌尾根。少し早めにヘッデンでの行動で昨日までの遅れを取り返そうと出発

天気は風が弱まる様子だが、本日からは稜線での行動のため昨日までの無風とは行かないだろう予想。

              

 

p2への急登での岩稜帯でロープを2ピッチほどだす。

なかなかの急登で昨日のスリップを思い出すと気持ち悪い

                              

さあ。北鎌稜線。yeah

2019.01.01

あけましておめでとうございます

前夜は年越しそばをいただき、除夜の鐘が鳴っているころにはとっくにぐっすりお休み

天候はどんどん良くなってきておりガスも晴れthe好天

 

 

 

小ピークを次々越えていく。雪稜あり、岩稜あり急登ありトラバースありコルあり。

まさしく気持ちいい~超~気持ちいい~(古)。でも怖っ、けど面白っ

 

 

 

 

 

若干の行程遅れはあるが本日は予定地の北鎌のコル手前までで終了。

日没がはやいためせっせとテン場つくり。だが、体が動かない。ほぼ動かず。

どうもシャリばての様だ。かなり気を付けてコマメに補給をしていたはずが、行程の厳しさと摂取量があっていなかったのか、入山3日目のため徐々に消耗していたのかは不明だが、夕食後はしっかり復活。

 

2019.01.02

 

さあラストスパート。

危険地帯の最終日になるかもday

天気は徐々に悪くなり風もでてくる予想。ガスが朝から出ておりどんより

 

           

北鎌平を越え

槍の穂先に向かう。

この辺りは千丈側を通りため風がかなり吹き付け視界も悪い。

途中大岩の巻から稜線に出るところでプチ雪崩に遭遇。幸い発生区より近かったため雪崩量も少なく被害はなかった。

今考えれば傾斜や前日までの天気などあってもおかしくない状態で雪崩に対して注意すべきであったが4日目となり集中力が欠けていた。慣れるのと気を抜くのは違うと思い知らされた。(恐らく先行の上部トラバースによりカットされたものだと思われる。)

 

そんなこんなで、トラブルが発生する。

同行者がケガをしてしまい、急遽ビバークを行うことになった。

 

2019.01.03

天気は風は相変わらず通り抜けており、積雪はほぼなく悪くはないが体感温度は低そう。

明日は風も収まりそうなためもう一日停滞しのんびりする。

お槍さんピークは相変わらずガスのなかであり、色々な姿を見ることができる。

やはり格好いい。ある意味贅沢な停滞である。

 

2019.01.04

天気は上場。風は相変わらず吹き抜けているがかなり収まる。

予想では午後辺りから悪くなり始めそうなので、停滞期限のため出発しピークを目指し槍ヶ岳山荘まで。

急ぎはしないが、時間次第では槍沢小屋までを目指す。

  

慎重にロープを出して3ピッチほどで槍ヶ岳登頂。

穂先からの下山はチェーンが出ており一部凍ってはいたが予想よりも楽に下り小屋に到着。

時間は早くはなかったが、当初の予定の大喰西尾根をやめ事前情報で仲間のパーティーから飛騨沢の状態を聞いていたので時間短縮と、明日以降の天気やメンバーの体力も踏まえ多少の長時間行動&ヘッデン行動のほうがリスクが低いと判断し多少の天候悪化でも対処できるであろう小屋安全圏までの下山を選択。

  

2019.01.05

槍平小屋より出発

やはり天気は悪化傾向で前日夜からの雪が降っており30cm位は積もっておりトレースも薄れている。

昨日のうちに下りていなかったらちょっと苦労しただろうと思われる。

ここからの下山は淡々としたもので、ただひたすら下山後の温泉と何を食べるかをずっと考えながら味気ない行動食を食らい続けながら、、、、

 

今山行ではかなりたくさんの普段ではできない経験をすることができた、また全員下山することもでき色々かなりラッキーなこと尽くしであった。内容的には大きな痛手を負ってしまった者もおり、山の楽しさ・厳しさをまさにくらうことになり少しの気の緩みや心の弱さは大事に至ることを身をもって感じさせられたが、メンバー各々がなにより自分の役割を理解しパニくることもなく冷静に考え自分の能力をフル動員し判断し行動出来たことにより被害が最低限で済んだのだと、このメンバーで本当によかったとつくづく思えた。

 

今回はかなりたくさんの人に迷惑と心配をかける結果になってしまいました。

本当に申し訳ありませんでした。

 

WDZ記


遭難対策訓練 in 八方尾根 19年02月17日

78期メンバーにとっては初めての冬の遭難対策訓練です。行先の候補が大山と八方の2か所出ていましたが積雪量を見込んで、今回は後立山連峰の八方尾根に決まりました。雪崩講習、雪洞、ビバーク体験というとても密度の濃い山行です。個人山行では中々勉強出来ない事を、泉州山岳会では学ばせて頂けます。

 

1/25(金)夜 天王寺組と三国ヶ丘組に分かれ離阪。

安曇野ICを降りて松川に向かうまでの路面は少し凍結している箇所も。

4時頃 道の駅 安曇野松川に到着後、車中泊にて仮眠。

 

1/26(土)

5時30分起床。車中で朝食を済ませ、八方尾根スキー場へ向け出発。

白馬に向かうにつれてどんどんと積雪量が増えて行きます。

 

7時頃 八方第2駐車場に到着。各々準備に取り掛かります。

ここで、Bのメンバーの一人が靴を忘れるというまさかのアクシデント。

いつも冷静なKSUさんもこの事態には少々動揺していたみたいです(笑)

他のメンバーから一通り愛のあるイジリを受けた後(笑)

急いでレンタルショップでスキー靴を借りゴンドラ乗り場へと向かいます。

 

8時半頃 八方尾根スキー場ゴンドラ乗り場へ。

ゴンドラとリフトを乗り継ぎ、9時頃八方池山荘へ。

 

ビーコンチェックを済ませ、Mチームの間にBチームが入る形で先頭を交代しながら八方池に向けて進みます。本格的な雪山登山の経験があまり無い私にとって殆ど初めてのラッセル体験。

深い所では膝当たりの雪の中、所々踏み抜いてしまったりと中々上手く歩けません。登山道が埋まっている状態でのルートの取り方も難しく、後ろを行く先輩に教えてもらいながら進みました。

 

 

 

 

 

 

八方池周辺に到着後、OBのARNGさん指導の下、簡易イグルーを作ります。

ザックを3つ程まとめて置き、ツェルトでザックの下部まで覆う様に包みます。

四方から雪を被せ、叩きながら厚くして行き、横穴を掘って下からザックとツェルトを引き出します。

イグルーの下部に潜り込みながら雪を掘り出す作業は中々難しく、ザックを下部から引き出すのも初心者のわたしにとっては大変な作業でした。完成後のイグルー内はとても快適でした。風も遮られ、外と比べてとても暖かかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11時頃 天候の悪化を考慮して先に寝床を作ろうということで、各パーティーに分かれて雪洞作りに取り掛かります。ゾンテ棒で斜面の縦と横の深さを確認し、雪洞を作るのに十分な積雪量の場所を探します。

私たちのチームは先に一人が入口の幅で奥へと掘り進めそして、ある程度掘り進めた所で横へと拡張していく形を取りました。掘り始めは、狭い空間の中で雪洞を広げて行く必要があるので、柄の短いスコップの方が取り回しが良く感じました。ブロック状に雪を切り出す事はとても難しく初心者の私はとても効率の悪い掘り方になってしまいました。

 

13時45分頃 なんとか雪洞作りを終える事が出来ました。雪洞内に入りお湯を沸かして暖かい飲み物を飲み少し休憩。

 

 

 

 

 

 

14時30分頃からビーコン捜索訓練をしました。この頃には風も強まり、雪も降っている状態で徐々に天候が崩れている様子。リーダーに教えて頂きながらビーコンの操作方法を学びます。画面上に表示されている数字と矢印を頼りに慣れないながら埋められたビーコンを探します。埋没者のビーコンが発する電波は磁力線のように(埋没者を中心に8の字を描くように??)曲線的に発せられるようで埋没者まで楕円を描くような起動で誘導されるみたいです。これが中々難しい。訳も分からず、ただただビーコンに表示される矢印と数字を頼りに足を進めなんとか発見。またもや効率の悪い動き。経験が必要だと感じました。

天候も悪化している様でしたので、スノーバーを使用して支点の構築を簡単に教えて頂き、雪洞内に戻ります。

 

16時 Bチームメンバーは天気図を作成。この日の為に、何度か練習をしてきました。聞き取ることはだいぶ慣れてきましたが等圧線を結ぶ作業はまだまだ苦手です。「だいたいはOKやな」とのリーダーからのお言葉(笑)

 

17時頃 夕食はMTUさんのお手製ニョッキスープ!!乾燥したしめじ、ピーマン、にんにくで出汁をとり、トマトベースのスープに沢山のお豆とコンビーフ。ニョッキはモチモチでチリペッパーも効いてとても美味しい夕食をいただくことが出来ました!!美味しくて3杯くらい食べちゃいました(笑)

 

19時頃 お腹パンパンになり、就寝!SKTリーダーからはシュラフカバーだけで寝てみてください。との指示でしたが私は早々にギブアップ(笑)MTUリーダーにお願いしマットとシュラフの使用を許可して頂きました。すいません!!マットとシュラフカバーを使用すると快適で朝までぐっすりと眠ることが出来ました。

 

1/27(日)5時起床

目を覚ましてビックリ。天井が手の届く範囲まで下がって来ていました。中心は座ることも出来ないくらいの高さまで・・・。作成時点での高さが充分では無かったみたいです。壁に背中をひっつける形でなんとか雪洞内に3人座ります。外は吹雪の様子。雪洞内にも外からの風の音が聞こえます。MTUリーダーが入口の除雪のために一度外へ出て下さいます。天候は相当荒れている様で、出発はこの状態では出来ないだろうとの事。とりあえず、朝食の準備をしながら、出発の準備も少しずつ進めていました。

 

昨夜は一度もトイレに出ていなかったので私はトイレに行くことに。MTUリーダーからは危険だから遠くへは行かないようにとの指示。外に出ると体験したことの無い吹雪と風に一気に恐怖心が沸いて来ました。トイレを済ませ、ズボンを上げようとしても上手く上げることが出来ません。、速く戻らないと!!いう焦りで左手のオーバー手袋を外してしまいました。オーバー手袋が風に持っていかれそのまま紛失。そこでパニックになった私は雪洞入口の右側に手をかけてしまいそのまま雪洞内に落下!

 

雪洞は崩壊し、雪洞内部には容赦なく吹雪が。私は動揺してしまい少しの間動くことが出来ませんでした。その間にMTUリーダーとNKJさんが入口をツェルトで塞ぐよう努めて下さりますが、崩壊部分が大きく風も強かったのでそのままツェルトを被れというリーダーからの指示。

そして、ツェルトを被りながらとりあえずパッキングをしろという声が。崩壊した雪洞内で雪に埋もれたギアを掘りながらザックにパッキングしていきます。私は左手のオーバー手袋と厚手のウール手袋を無くし薄手のインナー手袋だけだったので、ザックから替えの手袋を出し左手にはめる事から始めました。なるべく左手は使わないようにし、ギアをかき集めザックの中に押し込んでいきます。徐々にあらゆるものが凍りはじめザックのバックルやベルトが凍結し、閉まらなかったり伸びなかったり。。崩壊してから何分ほど経過していたか分かりませんが、この時間はとても長く感じました。

 

なんとかパッキングをし終えた頃にUZUさんが様子を見に来てくださいました。パッキングし終えていた私からUZUさんチームの雪洞に。中に入るとDTEさんが優しく迎えて下さいました。MRJさんも優しくお声掛けしてくださり徐々に気持ちも落ち着いていきました。暖かい飲み物を頂き、UZUさんは自分の予備の手袋を差し出して下さります。自分のための予備の手袋を、私に。DTEさんMRJさんもコンロを出して手を温めて下さったりと、本当にありがとうございました。

 

暫くして、MTUリーダーとNKJさんも雪洞内に。私が崩壊させたにも関わらず、MTUリーダーとNKJさんは吹雪の中、身を挺して様々な事をして下さいました。その間の私はというと、恐怖のあまり何も出来る事無く、座り込んでしまいました。本当に情けないです。MTUリーダーと同期のNKJさんにはとても申し訳なく、そして感謝の気持ちでいっぱいです。

 

そして、わざわざ様子を見に来て下さり、何度も私たちの雪洞と自分の雪洞を往復して下さったUZUさん、自分たちの雪洞に迎え入れ、優しく対応して下さったDTEさんMRJさん本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8時頃出発の指示が出たので、それまで雪洞内で待機して下山準備。

下山の時点では吹雪もありましたが時折綺麗な景色を眺める事も出来ました。

その景色に感動する余裕は無かったですけど(笑)

 

 

 

 

 

 

八方池山荘あたりまで下りてくると風も落ち着き、下からは数名のスキーヤーが登って来ていました。

今回の山行では自分の不注意で迷惑を掛けてしまうことになり、本当に申し訳ございませんでした。

いかなる時でも冷静である事がいかに重要であるかということを学べた山行でした。

そして、オーバーミトンを付けた状態での作業がいかに難しいか。

これは自宅でも練習が可能なので、時間を見つけて訓練していこうと思います。

 

今回は、イグルー作製、雪洞、ビーコン操作、BV体験と本当にたくさんの事を教えて頂きました。

個人山行では中々勉強出来ないような事も、泉州山岳会では教えて頂くことが出来ます。

教えて頂いたことを、次に繋げて行けるように少しづつ経験を積み、努力していきたいと思います。

 

わざわざ参加して下さったOBのARNGさんありがとうございました。ARNGさんのお言葉は1つ1つとても参考になることばかりで効き洩らさないようにしっかりと耳に焼き付けました。リーダーの方々、諸先輩も本当にありがとうございました。

 

そして1年間共に頑張ってきた同期のメンバー。本当にありがとう。Bの活動もあと少し。

本当に78期のメンバーであれたことをうれしく思います。   HYS記