山行期間 |
2019/3/2~3 |
メンバー |
DTE(CL), TYK(実質L) |
山行地域 |
南アルプス 鋸岳 |
山行スタイル |
チャレンジ!アルパイン |
近頃では良き歩荷メンとなったTYKさん(1年後輩ですが経験も実力もはるか彼方)鋸岳に誘ってみたところご快諾をいただきました。
これまでは厳しいところには強い先輩や、器用貧乏の同期の人などに連れて行ってもらっていたので、
そろそろ自力でいかなあかんのちゃう?!と意見が一致し、ふたりでできるもんと張り切って甲斐駒を目指しましたが・・・。
3月2日 晴れ
戸台の駐車場を6時に出発。雪、なしっ!!日曜から天気が下り坂のためか、駐車場には他に1台だけ。
この週末鋸に入ったのはわれわれだけでした。
角兵衛沢のアプローチまで延々と河原歩き。
角兵衛沢にはいると最初はきれいな登山道ですが、だんだん岩がごろごろしてきて、雪がかぶってくるとずるずる滑って歩きにくいことこの上なく。途中の大岩くらいからだんだんTYKさんについていけなくなって・・・
(角兵衛沢から中央アルプスがきれいに見えます)
どんどん遅れて、TYKさんは立ったまま仮眠を取りながら私を待ったとか。
14時半、予定より1時間半も遅れてコル下のテント場に到着。コルのとりつきまで空身で偵察に行くのもヘロヘロの私に、苦笑いのTYKさん・・・
(きれいに仙丈ケ岳が見えました。快適なテント場です)
テントで最新の天気予報を確認。南岸低気圧が通過するので積雪30センチの予報。
だめだー。天気が良くても甲斐駒まで私行けないと思います。
土下座して鋸だけ縦走に切り替えることを承諾していただきました。
しかも、アプローチの状況から共装の分担まで変えていただいて、鋸のリードも基本TYKさんで行くという作戦。
結局自力でなく、TYKさんだのみか・・・。
でも気持ちを切り替えてのこぎりのこぎり!!たらふく食べて寝て翌日の核心部に備えました。
3月3日 晴れのち雪
鋸だけ、になったので5時出発。取り付きから稜線に出て1時間ほどで第一高点。(2,685m)
八ヶ岳や南アルプスの景色がきれいに見えます。
諦めた甲斐駒ははるか彼方に。
2年前、ここを真っ暗な中超特急で通過していったHNDさんとUETさんは凄すぎます!!
第一高点からは懸垂で小ギャップに降り、このへんからクライミングも難しくなり
リードしてくれたTYKさんが、何度か上からロープを垂らしましょうか?といってくださる。
行けます!!なんとか!!
「ゆっくり、おちついて行ってください」
もう私はリーダーでも何でもありません。
小ギャップの直後ののぼりは、鎖ぞいにいくと行き詰る。という記録をよく読んだので、左にいったがそれもけっこうこわかった。
無事鹿窓を通過。雪が少なく稜線伝いには行けませんでした。
大ギャップへの懸垂支点は、左に少し降りてから右のバンドのほうに行くとあります。
右のほうが50m折り返しで1回で降りられます。
大ギャップの底から第二高点を目指しますが、ここが一番迷いました。
情報ではルンゼを山裾ぞいに100mほど下って右の尾根に上がる、とあるのですが、
トレースが手前で登っていっていたようで、TYKさんがそこを登り始めたのですが。
難しそうだったので下で様子を伺っていると、やはり難しいです、違うと思います。とクライムダウンしてこられました。
体感Ⅲ級だったとか。。
まだ8時台なのに予報より早く雪が降り始めました。
落ち着いて、そこからもっと下って右に尾根が出てきたのでそこに乗ろうとするが、けっこう雪が深い。
ハイマツをつかみながら無事第二高点に到着。9時45分。
中ノ川乗越から、一応甲斐駒方面を見上げてみましたがぜったい無理だなーという感じでした。
熊穴沢の下降は、例によって延々ごろごろ岩の上に薄い雪でした。
ヘロヘロになって下のほうの普通の道でもずるずる滑る。
よくこんなので甲斐駒まで行こうと思ったものです。
出直します。
15時45分、無事戸台まで降りました。
TYKさんは甲斐駒も行けたと思います。体力も技術も足りずすみませんでした。
でも二人でがんばってルートを探していくのはとても楽しかったです。
行ってみて先輩たちとの実力の差がよく分かりました。
DTE記