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春合宿・剱岳・別山尾根~早月尾根 19年05月29日

山行期間 2019/5/2~5/5
メンバー SGY、ABE、KSI、NGU
山行地域 剱岳
山行スタイル 雪山登山

5/2 大阪を出発し、我々は室堂に向かった。いつも思うのだが、大阪から室堂までは遠い。しかもGWという子音もあり、ロープウェイ近くの駐車場が満車…。はしを挟んだ駐車場に止め、SGYさんはロープウェイの券を早く確保するために、駅で寝て下さった(すみません、ありがとうございます)。

5/3 SGYさんのお蔭で始発のロープウェイで駅を出発出来、バスで室堂へ。7:45に室堂を出て10:06に剣御前、テンバである剱沢には10:45には着いた。剱は生憎ガスっており、ピークは見えない。あぁ、「ここにけぇってきたな」としみじみ思う。このなかなかピークを見せてくれない意地悪さも、なんとも劔らしいや。デポして、明日天気が良いと分かっているが、偵察兼足場をかためるために一服劔まで行く。途中ゼンケン方面から降りてくるパーティがあったので話しかけると富山県警で以下のことを教えてくれた。「雪の状態はよい。今ぐらい(10時ぐらい)になると緩んでくるが。カニの横ばいを普通は使って登るのでしっかりルートファインディングするように。」。一服劔に着くと目の前に大きな壁が私たちのすぐ目の前に現れる。ゼンケンだ(前劔のこと)。その斜度は滑り台そのものだ。自分たちはあそこを降りることはしないが登るのだ。もし足を踏み外そうものなら・・・・と考えていると、目の前でゼンケンを下っていたパーティの一人が滑落した。幸い止まったが、私の目に映像として記録され繰り替えし頭の中で反芻されることになった。夜、いつも驚かれるほど寝つきがいいのだけども目がさえている。繰り返し反芻しては、イヤイヤそんなことを考えるなと自分で否定して浅い眠りにつくと、夢で自分が落ちる夢を見る。浮遊感を感じ、飛び起きる。結局ほとんど眠らないまま翌日(アタック日)を迎えた。

5/4 天気予報では絶好の登山日和とのこと。ほとんど寝れてないが何かくちにいれなくてはと頑張って朝ごはんを詰め込んだ。4:50出発し、前日トレースをつけたお陰で比較的に楽々と前剱取り付きに到着することができた。前剱には既に取り付いているパーティーが3パーティー程いた。近くに来てみてどうだろう、思っていたように壁が壁じゃないんだろうか(寝ているな)と思った。雪もしっかりしまっている、これならいけるぞ!!!怖いが登らなければ終わらないのでゆっくりでもすすめる。時折後ろに体が引っ張られそうになるのが怖かったが、なんとかそのピークにたつことが出来た。そこからは何個かのピークを越え下りを繰り返した。正直なところ、長くてしんどいなという気持ちだった。平蔵谷のコルについたのは8:23頃。色んなルートから集まった人たちが集っていた。冬の剱では横バイを登る(縦ばいをのぼってはいけないというわけではない)。自分の安全マージンをとるために、鎖に毎度フィックスをかける。不動岩に比べたらどってことないな(嘘)!ゆっくりでも歩みを進め、ようやくピークに立てたのは9:30。ああ、自分はこの景色を見たかったのだ。ヤツミネや鹿島槍ヶ岳が美しく、ここにずっといたいなという気持ちになっていた。

下山開始は10半頃だっただろうか。とうに足は売り切れていたが、ここからが本番勝負勝負だった。下りは早月を下るのだけど、登る人が意外に多い、トラバースが怖い、下りが怖い…という感じでメンタルをゴリゴリ削られた。ここら辺は自分の技術不足で、SGYさんをはじめ先輩方に大いに助けられた。早月小屋を通過して出来る限り標高を下げようと1900m地点の平らな所に着いたのが15:17頃。その夜は一度も起きずに爆睡。

翌朝明朝、テンバを早々に出発し馬場島へは7:30到着した。これで春合宿の行程はおしまいになった。

春の剱は厳しかった。それでも得られる物は多かった。行けて本当に良かったと思う。今回はおんぶに抱っこで、三人の先輩には支えられっぱなしだった。いつか、先輩にこいつなら大丈夫と思ってもらえるよう、もっとトレーニング、山行を積極的にしたい。

最後になりましたが、リーダーのSGYさん、ABEさん、KSHさん、ありがとうございました。

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癒され渓そうれ(沢上)谷 19年05月27日

山行期間 2019/5/26
メンバー OSM, UET, DTE
山行地域 奥飛騨 沢上谷
山行スタイル 癒し系沢登り


 5月26日 晴れ

前日の上高地でのミッション完了後、終了点に駐車して翌朝7時前に入渓点に降りました。

アプローチ1時間。しかも下りです。

沢登りの言語が貧弱なため上手く書けませんが、

ナメ・ナメ・滝(見る)ナメ・滝(見る)・ナメ・滝(高巻く)・ナメ・フィックスという感じです。

う~んマイルドです。

 

 美しい釜を通過。

赤い岩は赤木沢のよう?だとか。

五郎七郎滝を見に行く。

岩洞滝を見に行く。

半円のハングを落ちてくるかっこいい滝です。マイナスイオンもすごい。

最後に箕谷大滝。

沢で少年に戻る人たち。

右側の大岩をぐるっと回る巻き道があります。

下りはフィックスロープがあります。

そして最後に二俣のところで核心のスラブ、もちろん残置フィックスで登りましたので。

  

最後までナメ床が続きどこまでも癒し系ルートでした。

とどめは終了点に車です。

駐車場のところでたけのこ採りをしていた人に、「たくさん採れましたかー!!」と聞かれる。

標高1,000mくらいで全然寒くなく、夏日には超快適温度でした。

遡行時間は2時間半くらいですが、たけのこ採りも盛り込めば初夏の初回お試しデートにいかがでしょう^^

行動記録

6:55  終了点 8:15 取付き 8:27 五郎七郎滝分岐 7:37 五郎七郎滝 9:10 岩洞滝分岐

9:23 岩洞滝 10:10 箕谷大滝 10:50 二俣(右俣) 11:15 終了点


春合宿 霞沢岳西尾根~徳本峠 19年05月25日

山行期間 2019年4月27-4月29日
メンバー OSM,TSC
山行地域 霞沢岳

10日間休みのゴールデンウィーク、霞沢岳西尾根から蝶ヶ岳までの縦走予定の山行です。
1日目、天気は良くなく軽く霧がかかっていた。7:30取り付きに到着するとひたすら樹林帯の中を登っていく、山道が凍っていたため登り始めて1時間ほどでアイゼンを装着、10時ごろに1日目の野営地点(2000m付近)に到着。まだ体力、時間的にも余裕がありK1越えを目標に継続することにした。ここから予想以上に積雪が多くなり僕は体力を消耗していく。霞沢岳山頂に着くも景色は見えず風も強いため軽く休憩をとり目指すはK1。

 

夏道と思われる道を辿っていくも度々踏み抜きヘロヘロになりながら進んでいく。ラッセルするもすぐに体力の限界を迎えOSMさんに代わってもらう。(それでもついて行くのがやっと)時間もかかりK1の前にたどり着いた時には15時を回っていたため1日目をここで切り野営することに。雪が入り込むほど風が凄まじかったが疲れ切っていたためすぐに眠りにつけた。次の日は風もなく良い天気だった。

K1の短めの氷壁をビクビクしながら登りハイマツをこれでもかと掴み登った先には昨日は見ることのできなかった周囲の景色、登ってきた、これから登る稜線を見渡すことができ壮観であった。また、徳本峠から来られた人と出くわしここからはトレースを辿って降りることができ、トレースの有り、無しの違いを痛感しながら降りて行く。後はジャンクションピーク手前で少し迷いつつも後は難なく徳本峠まで到着。

ここで2日後以降の天候、体力の問題を考え次のコルで野営し次の日下山することに。天気も良くキツツキの木を打つのが聞こえるぐらい静かで落ち着いた1日を過ごした。次の日もまだ天気は持ちこたえ沢沿いを降り明神、上高地へ。

 


振り返りとして、雪上での技術の不十分さからくる体力の消耗。2泊以上の山行が今回初めてであったため用意した食料の量が多すぎ体力の消耗をさらに助長したことがくやまれる。

私はこれが今期はじめての冬山登頂(霞沢岳)ということもあり嬉しくもあり、経験と準備がちゃんとしていれば完登できたのではと後ろ髪を引かれる結果となってしまった。

4/27 7:15大正池→7:30取付き→8:30 1710m→9:15 1865m→10:10 2050m→11:30
2445m→13:10霞沢岳→14:00 K2→15:30 K2とK1のコル
4/28 5:50出発→8:20 2230m→9:05 ジャンクションピーク→11:00徳本峠→11:40
2200m辺りのコル
4/29 5:10出発→6:40明神→7:40上高地


北アルプス 杓子岳 杓子尾根 19年05月18日

山行期間 2019年5月10日(夜)~12日
メンバー OSM、ABE、YSZ、TTH
山行地域 北アルプス
山行スタイル 雪山

 YSZさんと西穂高岳に行こうと話をしていたところ、日程の調節が付かず、GW明けだったら調整がついたので、そのころだったら白馬岳に行こうとなりました。前から双子尾根か杓子尾根かに行きたいと考えていたので、より人が入ってなさそうな杓子尾根をねらうことにしました。ABEさんとTTHさんの強力なメンバーが参加していただけることになり、楽しく行けそうな感じになりました。

 GW明けとはいえ、猿倉の駐車場は山スキーをされる方の車でいっぱいでした。当初は、白馬尻小屋辺りから取付く予定でしたが、私のミスで尾根の反対側から取付くことになりました。

   

 何とか1802mのピーク横のコルに上がり、当初、予定していたルートに戻ることができました。マイナーとはいえ、GWのトレースがあるのではと期待していましたが、ありませんでした。双子尾根や白馬岳主稜はあったので、やはり杓子尾根はマイナーなのでしょうね。

   

双子尾根と合流後、岩場が出てきました。

  

頂上直下の岩場は、右から巻けると記録にあったのですが、雪が少ないためいやらしく、直登することにしました。見た目は簡単そうだったのですが、岩がボロボロで、私が登った後、上からロープを投げて、確保しながら登ってもらうことにしました。

   

繁殖に向けての縄張りの確保のためか、雷鳥のオスがガーガー鳴いていました。

時間も遅かったため、頂上近くでテントを張ることも考えたのですが、小屋のテン場に向かうことにしました。

2日目は、アタック装備で白馬岳に登り、テン場に戻ってきた後、大雪渓を下りました。

   

大雪渓は、1900m以下はデブリだらけで、気温が高かったためか、7時台には結構雪が緩んできました。そろそろ雪崩で通行できないかもしれませんね。

天気が2日間ともよく、達成感がある会心の山行でした。

5/11 7:50猿倉→9:50 1800m→11:17 2200m→14:20 2665m→15:20杓子岳→16:55小屋テン場

5/12 4:40出発→5:15白馬岳→6:20テン場→8:25猿倉


春合宿 剣岳早月尾根からの本峰南壁登攀 19年05月14日

山行期間 2019/5/2~5/4
メンバー skt,mtu,tkr
山行地域 剣岳
山行スタイル 積雪期ピークハント、登攀


いよいよ春合宿、目指すは、剣岳北方稜線と南壁A2登攀。

しかし、行程の4/30~5/3のうち、5/1~5/2が雨との予報。

とりあえず出発を見合わせる。

諦めムードの中、リーダーが、4/30の昼に出発を決断。

富山に夕方到着、ラーメン屋で天気予報を確認しながら行程を相談。

やはり天候の回復は見込めず馬場島で3泊沈殿し、早月尾根からピークハントだけ1泊で行う、

北方稜線と南壁A2登攀は諦めるとのこと。

「出発早すぎでしょ~。」とラーメンを食べながらブツブツ愚痴り、平成が終わる。

翌日、令和元年初日、

馬場島でのんびりと即位の礼の中継観覧。

残り2泊の沈殿のため、本屋でそれぞれ書籍、スーパーでBBQ一式購入。

楽しいBBQになる。こんな沈殿は大歓迎。

明日のBBQも楽しみになる。

翌日、5/2

「やったぁ~。ええ天気やぁ~\(~o~)/」

AM9時、まとまった雨雲がぬけ、一気に天気回復。

打合せでの予定より1日早く山行開始、早月尾根からピークハントと南壁登攀も出来る日程も確保出来た。

雨上がりの緩んだ雪をテクテク登る。

早月小屋まで5時間で到着。

小屋に到着すると係の人に、「(大)は小屋のトイレを使ってください」と言われる。

なるほど、あっちこっちでキジ跡があるかなりやばい光景。

翌朝、5/3

AM5時出発。快晴。雪は、まぁまぁ締まっていて、丁度歩きやすい。

途中、先行していた名古屋山岳会3人Pに、先頭を譲ってもらう。

やらしい雪庇下のトラバースもトレースは無かったが、さほど問題なく無事クリア。

8:30山頂手前の別山尾根の分岐に到着。

南壁A2の取付きをめざし別山尾根を下り平蔵のコルまでおりる。

平蔵のコルから150Mほど源次郎尾根の方向へトラバースし取付き到着。

2ピッチまで雪に埋もれてたので、3ピッチ目の支点に取付き9:20登攀スタート。

さっきまでの快晴をうって変わってガスガスになる。

Ⅲ級で簡単だとのことで、私のリード。

でも、かなり難しい、とゆうか岩がゆるい。

ひやひやしながら、支点のあるポイントに到着。

残り2ピッチは、TYKさんに委ねる。

\(~o~)/

TYKのナイスクライミングで無事登攀成功、そのままピークをつめる。

12.30登頂。ガスガスで視界無しでも達成感で大満足。

下りは、2回の懸垂もあり16:00に早月小屋到着。

早月小屋で夕日を見ながら祝杯を上げ就寝。

翌日、5/4AM6時下山開始。

無事、9時に馬場島下山\(~o~)/。

予備ルートの山行でしたが全行程を遂行出来ました。

思い返せば、出発はフライングかなと思いましたが、

結果的には、登攀も出来て大正解。

リーダー様ありがとうございます。

今回の合宿は来年の海外遠征のトレーニング増まえた山行だったので、

首の皮1枚で繋がったかなって感じです。

今後もよろしくお願いします。

記 MTU


白馬主稜日和 19年05月07日

山行期間 2019年5月3日-5月4日
メンバー UET(L)  DTE
山行地域 白馬岳
山行スタイル エンジョイ!アルパインクライミング


このルートは過去2回、悪天候で諦めたというリーダー。

3度目の正直でやっとお天気に恵まれたようです。

5月3日 晴れ

6時30分猿倉を出発。1時間くらい歩いて白馬尻のすごいデブリを越えながら右のほうにトラバースして、ダケカンバの広い斜面が主稜の取り付き。

下のほうは岩とブッシュが出ていて、特に7峰ピーク手前はシュルンドが開いておそろしかった。。

  

前のパーティを追い越しながら6峰、5峰、4峰とこえて行くと正午、3峰手前に前夜泊まった人の快適なテント場があったのでそこで行動終了する。

 

そこで2峰の先くらいを登っていたパーティが、滑落によりヘリで救助される様子を見ました。

私は翌日の核心部を思って震え上がっていましたが、リーダーは午後いっぱい余裕のお昼寝でした。

5月4日 晴れ

美しい朝日とモルゲンロートのBV地点から4時45分に出発。

3峰、2峰を越えて2時間くらいで核心部の山頂直下雪壁の取り付き点に到着しました。

ここは安定した雪面。

  

50mロープ1ピッチで行けるかも、と最初の方をフリーで登ってみますが、すぐに氷が出てきたのであわわとクライムダウンして再び取り付き。

核心部は長く見えるが。2ピッチ目のビレイ点で、山頂の雪庇の上からひょっこり顔を出したおじさんの顔の近さで、終了点が意外に近く2ピッチで終わることが分かりました。

かなり慎重に掘ったけど、リードが墜落したら足場ごと崩れ落ちるかも…というくらい雪はグズグズでした。

  

7時30分無事に白馬の山頂に立つことができました。

リーダーありがとうございました!!!

大雪渓で大失態の下降ののち、おそばとアイスを食べて八方尾根へ春スキーに向かいました♪

来年も雪の季節が楽しみです。

(行動記録)

20190503

0630 猿倉

0730 白馬尻

0830 8峰

1200 3・4峰コル付近BV

20190504

0445 BV

0730 白馬岳

1015 猿倉

 


Mチームとして初の春合宿(奥穂・北穂) 19年05月06日

山行期間 2019.4/27~429
メンバー TGA HOS HAY KUS
山行地域 穂高岳
山行スタイル ピークハント

3月の卒業山行を終えMチームとなり初の春合宿は奥穂高岳と北穂高岳
入山前日と当日も雪で新雪が40cmほど積もり雪崩発生。私達は雪崩に巻き込まれることもなく幸いにも犠牲者も出なかったが、地形を見ながら雪崩の事も頭におきルートを考える必要があると勉強になった山行だった。
奥穂と北穂の2日間とも晴天に恵まれ最高な春合宿だった

4/27 曇りのち雪
平湯に3時到着平湯で少し仮眠し6時に予約したタクシーで上高地バスターミナルへ
6時30涸沢にむけ出発。
横尾から涸沢まで登っていく、涸沢に近づくにつれ雪が増えたが雪はザクザクで歩きにくい。
13時涸沢に到着。涸沢のテント場にテント設営。夜中に雪がふり20cmほど積もった

4/28日 晴れ

4時30起床6時20分に奥穂高岳にむけ涸沢を出発
ザイデングラードの左小豆沢は雪崩そうだとザイデングラードの右を行く。しだいに傾斜は急になる。
穂高岳山荘で一息
ここからは奥穂山頂までは岩だ。思ったほど雪は無かったがあせらず一歩一歩確実に進んだ。
9時50分奥穂高岳登頂
晴天に恵まれ最高の景色を堪能
風も無く絶景を眺めながらしばらく休憩してから下山
下山時、一部危険とロープで確保してもらいながら下った。
13時涸沢べースキャンプ到着

下山時山岳警備隊の方に会い小豆沢で雪崩がおき何人か巻き込まれたので気をつけるようにと教えてもらった。

人のトレースに惑わされず自分で地形や雪の状態も考えながらルートも選択しないといけないと思った

4/29日 晴れ
今日も天気は高気圧に覆われ晴れ予報。
3時起床。4時30に涸沢を出発
早めに出発したのもあって雪はしまっていて登りやすい。山頂手前は傾斜は急だが岩もなく登りやすい
7時北穂高岳登頂。日暈と環水平アークが美しかった

8時40分涸沢に戻る。

天気は夜から崩れる予報
10時25分下山する事に決定。
でもまだ時間があるので雪での支点作りの練習をしてから下山しました。

15時上高地バスターミナルに下山
春合宿、学びも多く天気にも恵まれパーフェクトな合宿となりました。

4/27 6:30上高地バスターミナル→9:15横尾→12:37涸沢

4/28 6:20涸沢→8:36穂高岳山荘→9:50奥穂高岳→13:20涸沢

4/29 4:30涸沢→7:00北穂高岳→8:40涸沢 テント撤収 10:25涸沢より下山→12:00横尾→13:00

徳沢→14:05明神館→15:00上高地バスターミナル

(KUS記)


うさぎ!inクズバ山(春合宿) 19年04月30日

山行期間 2019/4/27~29
メンバー WDZ(L) DTE MTD
山行地域 立山北西部
山行スタイル 雪山登山


これは春合宿ではない。と思いたくなるほど失敗して惨敗でした。

2泊+予備日2日でクズバ山からアプローチして剱岳までという計画でしたが。

クズバ山しか行ってません。

4月27日 雨のち雪

馬場島Pに午前3時半に着。雨だ~。東に低気圧停滞。強い寒気。西から高気圧。

起きたら雪になっているはずと2時間仮眠するも、まだ雨。

みぞれが雪に変わるのを待って、9時出発となりました。すごい湿雪です。。

アプローチに考えていた「東小糸谷」いきなりすごい激流で渡渉できません。え?いきなり終わり?!

中山登山口まで降りて仕切りなおしますか?

左の尾根を高巻き風にいってみようとリーダー。雪もついてそうやし…

行ってみるといきなり雪が切れていてロープを出し、この後は藪藪の尾根を切り開くことになりました。

赤谷尾根の悪夢、再び。

必死すぎて写真がありませんがこの日は1,300m付近までしか進めず、早くも2日目以降の計画を考え直すはめになりました。

藪中BV設営はスノーソーがあって助かった。

東小糸谷の横の藪を「Reiwa尾根」と勝手に名付けることで悔しさを紛らわせて就寝。

4月28日 晴れ

3時半に起床。上部で正規ルートに復帰するか、このまま懸垂で降りてしまうか話し合ってたら出発が遅れる。

天気はあと1日半ほどはよさそうなので、前進決定。5時45分に出発。

ロープを出しながらも8時ごろ、MTDさんのラッセルに助けれながらクズバ山へ続く尾根の中間付近に合流。長い長い高巻きでしたこと・・・。とりあえずピークを目指そう。

 

BV地点から正規尾根に合流するころ、うさぎのトレースが出てきてそれはクズバピーク手前の雪壁下まで続いていたのでした。

そういえば1970年の佐伯富男さんの記録にも、「動物たちの楽園」とありました。

クズバ山のうさぎにはついに会えませんでしたが、細い尾根の雪庇をうさぎがぴょんぴょんはねている姿を想像すると和みます。

無残な私たちを導いてくれていると思っていたのですが、あれは下降していたんやとリーダー。

忙しい忙しいと飛び跳ねながらどこに降りていったのでしょう。

 

人っ子ひとりどころかうさぎも足跡しか見えない静かなクズバ山。この日の空には信州方面で話題になった環水平アーク??が出現し、思いがけずワンダーランドに入り込んだようです。

クズバ山のことは正直なめてました。雪庇が発達したプチ雪稜です。

特にピーク手前は急な雪壁で、ロープで確保しました。

行ってくれるかな~?!と振り返ると、仏語メンリーダーはComme tu veuxと微笑んでいた。

新雪30cmくらいだったと思いますが、その下の雪がピッケルが効かないくらい緩んでいて、しかもピッケル1本なので、シャフトをこぶしで打ちつけながら登ったら腱鞘炎になりました。

ブッシュをまとめて作る支点もスタンディングアックスビレイも初めて本番で使いました。

リーダーからは40点くらいいただきました。

→ クズバ山しか行ってないのになんか得意気・・・?

 

→春の剱はいつも遠い人。

予備日数的には西大谷山まではギリギリつっこめるかもしれないけど、下降路の状況も未知ですでにど敗退は決定しているので安全下山を優先、ここで引き返す。

電波が入ったので計画外ルートの中山経由になることを連絡し、何回か懸垂して無事中山のコルまで降りました。リーダーの3人スピード懸垂術はさすがでした。

うーん。富山湾が近い。そして大きい能登半島。

4月29日 晴れ

中山のコルの快適なテント場を6時に出発。

中山ピークも剱岳の展望がすばらしく、定点観測されてる男性に会いました。

(撮影中に騒いですみませんでした)

中山登山口で、東小糸谷の丸木橋撤去の看板を見る。ときすでに遅し。

 

アルプスの湯で汗を流し、富山で平成最後の海鮮丼をいただいて帰阪しました。

“≪発見すべきこと≫につづいて≪やるべきこと≫がある。”

(ガストン・レビュファ 『星と嵐』)

(行動記録)

20190427

9:00 馬場島

3:30 1,300m付近BV

20190428

5:45 BV

12:00 クズバ山(1,876m)

16:30 中山のコルBV

20190429

6:00 BV

8:00 馬場島


七倉岳 19年04月22日

山行期間 2019年4月6日~7日
メンバー OSM,TSC
山行地域 七倉岳

2度目の七倉岳、時期的にも去年ほど厳しいラッセルはないだろうと軽く見積もっていたがとても甘い考えだった。

雪はしまっていたものの体力、技術ともに不足していたため登山口から1530mの尾根にたどり着くまでで力尽きてしまい、あとはほぼOSMさんのラッセルに任せきりになってしまった(それでもついていくのがやっとだった)
1600m付近の岩を巻いたあと平らになった場所を見つけ野営。次の日は雪のしまっている早朝のうちに下山。

次があれば次こそは!
4/6 7:10葛温泉→7:45七倉温泉→9:05 1285m→10:10 1410m→11:20 1530m尾根合流
→13:00 1640m→13:40 1700BV
4/7 5:30出発→6:40 尾根合流(鉄塔)→8:50葛温泉


木曽駒例会 19年04月14日

山行期間 2019年4月12日夜~4月14日
メンバー ARG,MSD,NGS,DTE,STK,MTU,TYK,OSM,UZU,KNS,HSO,MNM,YZN,TCH,TNK,TRD,YMK,KSU,HYS,ICH
山行地域 木曽駒ヶ岳
山行スタイル 雪上訓練


4/12(金)夜 各地集合後離阪、駒ヶ根駐車場へ。今回は20名の大所帯です。
4/13(土)5時起床、朝食、テント撤収後、バスにて駒ケ岳ロープウェイしらび平駅、千畳敷に到着。
快晴で日焼けが心配です。富士山も見えます。準備をしてトレーニング開始。
OBのARGさんと、DTEさんがクレパスレスキューのデモンストレーション。

そしてペアに分かれて確保練習。14時まで、滑落停止、スタンディングアックスビレイを各チーム毎に行いました。

そして宝剣山荘に向けて出発。天気が悪くなってきました。
テント設営、夕食後、就寝。

4/14(日)5時起床。昨晩から悪天候で、視界も悪く、当初予定のピークハントは諦め、テントを撤収し、下山。
下山途中からシート搬送の訓練を2チームに分かれて行いました。

今回は、シート(テントかツェルト)の中に銀マットを敷いてザックを詰めてシートに巻き搬送。
実際は、要救助者をシュラフがあればシュラフの中に入れ搬送用シートでくるみ首固定・頭・肩・腰・足も固定する。
斜面での作業は本当に大変だと思いました。要救助者にも協力してもらわないとなかなか難しかったです。
なんとか千畳敷ロープーウェイ駅に到着。へとへとになりました。ロープーウェイで下山。
こまくさの湯に入って帰りは各車毎に帰阪しました。

何度も重ねて訓練していかないと、と思いました。
皆さんありがとうございました。


乗鞍岳 19年04月13日

山行期間 2019年4月5日夜〜7日
メンバー KNS、YZN、YMK、KWI
山行地域 乗鞍岳
山行スタイル 雪山、ピークハント

今回は、春合宿に向けた冬山トレーニングの為、乗鞍岳に行きました。
出発当日の午前中、CLのMSDさんから体調不要で参加できなくなったとの連絡が入る。又、土曜日の午後から下り坂、翌日曜日はあまり天気が良くない予報もあり、不安を胸に大阪を出発した。翌朝6時起床して道の駅を出発。8時に駐車場に到着。すでに駐車場はスキー客で一杯でした。
駐車場から直登した。
初日は快晴でとても見晴らしも良く綺麗なスキー場ゲレンデが見渡せた。

 

急登ではなかったけれど、まだまだ雪上の歩行になれない私は皆について行くのに必死で、後ろにKNSさんがいてくれ、とても心強く感じた。11時45分に位ケ原の分岐に到着した。計画では今日はここまでであったので、時間は早かったがまずはテント設営の準備。今回フライを持ってきた為、風避けのためにテント回りを雪で高く積み上げるなど、テント設営にかなり時間がかかり、次回は外張りを持ってくることを強く思った。
時間も早く天候も良かったので、14時過ぎからアイゼンを履いてアイゼン歩行トレーニングを兼ね再び頂上を目指すも、時折強い風が吹きつつの歩行であったので、予定より時間もかかり、1時間ほど歩いた小さな小屋(トイレ)で引き返した。私にとっては初めての強めの風の中での歩行だったので、良いトレーニングになったと思った。KNSさんに聞くと雪山ではこのくらいは普通だそうだ。強風の中はどんなだろうとまだまだ想像できない。


翌朝は予報通り昨日とは全くちがい曇り空で頂上付近までガスで覆われていた。頂上を目指すのは諦め、8時に下山開始した。途中滑落停止の練習を何度か行った。アイゼンが雪面になかなか刺さらず、滑っていく事を何度か繰り返したが、手首の使い方が悪かった事に気づきなんとかできる様になった。駐車場に到着頃小雨が降り出し、早めの下山でほっとした。今回も皆さんのおかげで良い山行ができました。

4/6:駐車場7:50 → 位ケ原11:45 (テント設営) 14:16再登山開始 → トイレ前到着15:31 下山開始15:47 → 位ケ原TS 16:16
4:7:位ケ原TS 8:03下山開始 → 駐車場10:44

KWI記


白山☆@つぼあし 19年04月07日

山行期間 2019/4/6
メンバー DTE, MTD
山行地域 白山
山行スタイル つぼ足


4月6日 晴れ

もうすぐ春合宿です、トレーニングもかねて白山です。

積雪期の白山は白峰ゲート~別当出合のマイカー規制のため、みんな自転車で行っているといううわさ。

今回MTDさんが高級チャリを2台積んできてくれることになり、企画実現しました。

午前2時半、白峰のゲートに到着。そのまま出発・・・?やっぱり1時間だけ寝ました。

4時半にスタート。

1時間で市ノ瀬に到着。歩くのに比べたら倍くらい早いと思いますが、なれない自転車なんかこいで足がもつか心配になってきました。

市ノ瀬から少しでこぐことができなくなって、降りて押しました・・・。

私の3倍は足がまわっているMTDさん。先に別当出合について、荷物を降ろしてさらに降りてきてくれて荷物をもってくれた・・・

頼もしい後輩。ではなく情けないのは先輩です。

自転車アプローチ2時間也。MTDさんは1時間半でいけたと思います。

別当出合には10台の自転車が。

7時 別当出合からスタートです。

板の外された恐ろしいつり橋を渡る。思っていたより最初から雪が深く、石段もほとんど出ていません。

つぼあしはわれわれだけだろう、、と思っていたら、ものすごく美しいわかんのトレースがスキーの横についています!!

少し登ると白山方面の視界が開け、テンションあがる~~とってもいい天気です。

10時 甚之助避難小屋

甚之助避難小屋でつぼあしトレースの人に会いましたが、一人で小屋の上までトレースをつけて、「今日は諦める」と帰っていかれました。本当に何とお礼を言ったらいいか分かりません。

小屋からは、だだっ広い斜面ですが左側は雪崩れている感じで、右側の尾根を目指して登ります。

けっこう登ったかな~?と思っていると、右下に建物が見えます。

DTEさん、あれは何ですか。

南竜山荘じゃないですか。えっ

まだこんな下ですか?!

一応1泊装備を担いでいましたが、土曜夜~の天気があやしいのであまり泊まる気はなく・・・

13時までで前進を切り上げることにしました。室堂センターまではいけるかな、と思っていましたがまだまだ遠い。出直します。

2,300m付近。尾根を登ると弥陀ヶ原が見渡せる別天地です。日本とは思えない。グーテのドームに似ていました。

スキーヤーたちの冷たい視線を感じながらつぼ足のくだりは本当に苦しく、しかも別当出合から少しで自転車1台(ロードバイク)がパンクしたため、結局自転車2時間+わかん9時間+歩きと自転車3時間の長ーい一日になりました。。

白山がとっても気に入った様子で来年はスキーで来るぞ!とMTDさん。君ならできるっ!!!

自転車ありがとうございました!!

(行動記録)

4時30分 白峰

6時30分 別当出合

10時 甚之助避難小屋

13時 弥陀ヶ原 2,300付近

16時 別当出合

19時 白峰

 


春の乗鞍BCスキー(位ヶ原まで) 19年03月31日

山行期間 2019/3/30
メンバー UET DTE
山行地域 乗鞍岳
山行スタイル チャレンジ!山スキー


3月30日 曇りのち風雪

今シーズンのスキーしめくくりとして乗鞍にいってきました。

けっこう前から企画してましたが、参加者は結局、師匠と二人・・・。

しかも天気が悪く、Mt乗鞍スキー場の駐車場で早くもピークハントを諦めて、アイゼンとピッケルをデポしました。

8時45分の始発リフトでツアーコース出発点へ。

私は直後の急斜面がシールで突破できず、板を外しました。(泣)

ツアーコースを登って行きます。山のほうの視界はありません。白、白、白・・・

上のほうでごうごうと風が鳴っているのが聴こえる。

 ツアーコース終点まで1時間くらい歩く。ここからは吹雪いていました。

つぼ足の団体様もここでキャーキャーいいながら記念撮影をして帰っていかれました。

位ヶ原の斜面をちょっと登って、もう帰りましょう。。

まだ誰も上ってなかったようで、位ヶ原はトレースがなくなっていました。

単独のお兄さんが登ってきて、剣が峰までいくとおっしゃっていました。。

その根性は私も見習うべきですが、この天気と私の滑降技術ではここまででした。

最初の斜面は固くなった雪の上に新雪で、ものすごく快適でした。

師匠は「オレが止まったくらいで滑り出すように」と言ってましたが、ぜんぜん止まってないし一瞬で見えなくなるのでいつ出たらいいか分かりません。

下りは本当に一瞬です。滑っていると、こんな天気でもけっこうたくさんの人が登ってきていて、師匠のハッスルにぎょっとしていたようです。

みんな、どこまで登ったのかしら。

かぼちゃ畑と化した冬の残骸のような斜面をなんとかスキー場まで。スキー場は雨でしたので、気持ちを切り替えて温泉に向かいました。

自宅ですでに結果は見えていたはずでしたが、今シーズン最後なのでどうしても行きたかった。。

おつきあいいただいて本当にありがとうございました。

今シーズンもあまり成長のなかった山スキーですが、最近、変な斜面が楽しいです。

Bチームの皆さまこんな私ですみません。来シーズンよろしくお願いします!!

DTE記


空木岳 池山尾根 19年03月30日

山行期間 2019年3月22日(夜)~24日
メンバー OSM,ABE
山行地域 中央アルプス
山行スタイル 雪山ピークハント

 積雪期は2泊3日あると安心して行ける池山尾根ですが、今シーズンは雪が少ないためか1泊2日で登っている記録があったため、週末の土日を使って行くことにしました。

 昨年の台風の影響のためか、林道のゲートまで車を入れることができず、スキー場の駐車場に車を停めました。そこから1600mぐらいまでは雪がありませんでした。雪が出てきてからは明瞭なトレースがありました。2人パーティが小地獄まで登り、そこで引き返すことにしていました。このトレースがなかったら、おそらくピークには届かなかったと思います。このパーティは小地獄を登るのは無理と判断して、夏道を使って巻きあがっていました。

   

大地獄。

 

小地獄。ルンゼを右手から登り、ラッセルで上まで登った。ロープを使わずに登れると判断したが、使った方がよかった。先行のパーチィとここで出会った。私たちが登ってくるルートを確認して、次回はチャレンジするとのことだった。

ここからはトレースがなく、進むスピードが低下した。何とか2600m辺りまで登ることができた。避難小屋が使えるか確認に行ったが、雪で埋まっているため、稜線近くでテントをたてることにした。

   

夜中から猛烈な風が吹き始め、4時に起床して5時に出発するつもりだったが、風が収まるのを持って7時にピークを目指して出発した。それでも久しぶりの強烈な風だったためなかなか進まなかった。何とかピークに到着。

   

ピークに到着すると、宝剣岳から縦走してきた2人パーティが下山を開始していた。下山は、このパーティについて行ってしまったことと、小地獄で違うルンゼから懸垂を開始してしまったために、数時間ロスしてしまった。反省することが多々あった山行だった。

  

行動時間

3/23 6:00駒ヶ根高原スキー場→7:00 1360m→8:10 1775m池山小屋→9:10 2035m→9:45 2130m→          11:00 2300m小地獄の上→12:20 2455m→14:00 2600mBV

3/24 7:10出発→8:20頂上→8:55テン場→9:40テン場出発→18:30駐車場


八ヶ岳縦走(横岳~硫黄岳) 19年03月19日

山行期間 2019年3月8日(夜)~3月10日
メンバー SGY・ABE・BAN・SOT・NGC・KSI
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル 冬山縦走

トレーニング山行の一つとして今回は八ヶ岳縦走に行ってきた。積雪期における稜線、岩稜滞の縦走、アイスクライミングが今回の目的だ。
2月に入ってから暖かい日もあり、さほど雪もなく夏道がちらほら出ているのではとあまり期待せず行ったが、なかなかの積雪量におおっとなる。
2月末に雪が降ってから1週間で一日おきに降雪があったという。さすが八ヶ岳。

予報では9日の天気は晴れ、翌10日は午前中が曇り、午後から崩れていくというので最初の予定を変更して初日に縦走することになった。
美濃戸口~南沢~行者小屋まで快適なスノーハイク。3時間ほどで到着。今夜の幕営はツエルトなので、空いてるテント場を横目に樹林帯に膝ラッセルしながら入っていく。何人かの幕営者たちが怪しげに私達をじっと見ていた。

荷物をデポするため新雪を踏みしめアタック装備の準備に取り掛かる。
地蔵尾根の取り付きに着いたのが
1014.。この時間からスタートかとちょっと笑えたけど、気持ちにはっぱを掛けていざ進む。
樹林帯はもちろん、抜けてもトレースがしっかりあり、雪も程よく締まっていて歩きやすい。
地蔵の頭に向けて少しずつ斜度が上がる。風もなく、八ヶ岳ブルーに向かって歩いていく様は何とも最高に気持ちいい。鎖が何箇所か雪から出ていた。

1時間15分ほどで地蔵の頭に着く。ここから稜線を歩いていく。
風で雪は飛ばされ岩がもっと剥き出しているんだろうなと思っていた。リーダーに聞くと思いのほかの積雪量らしい。気持ちよく歩き進む。
特に難しい場所はなかったが、雪のある岩峰群通過ではトラバースが数箇所あり、通過の際ステップを崩さないよう気をつけて歩いた。崩したら滑り落ちること間違いなしだろう。雪はしっかりしていてアイゼンは効いていた。時には軟いステップもあり慎重に歩く。はしごもある。

斜上トラバースの先にはソロの人がトレースを作ってくれていた。私はその人のステップを使えると思っていたが、ステップの形が残っていなかった。崩れた雪の上から再度作っていく。登りきる手前、2箇所顔を出した程度の岩のガバを使って合間を縫うように抜けようと一歩踏み込むと、踏み抜きが足の根元まであった。雪が締まらず足場固めがうまく決まらない。どうやってここを登りきろうか。思案しているとABEさんが横から先にいってくれ、ロープを出すという。短い距離なので何とか乗り切れないかなとあたりを見渡すと予期せぬ横から人がヒョイと現れる。夏ルートがすぐそこにあった。ロープを出すこともなくちょっと恥ずかしい気持ちで先に進んだ。

さて、そろそろ横岳かと思ったら、鉾岳とわかり愕然となる。
地図ではこんだけしか進んでない。夏なら45分も掛からない道のりを2時間近く掛かっていることになる。
10分ほど歩いて三又峰で休憩、目前にある広い稜線のそのてっぺんが横岳だった。

1405 横岳山頂。横岳山頂からの下りはいやらしいと現場で情報を得ていたが、積雪のせいかリッジを下る感じで慎重になりながら下る
。降りると東側の岩沿いに鎖があり、そこをさらにクライムダウンを交えて下っていく。通過後、目前には広大な硫黄岳が見えている。

縦走のゴールは見えたと安心したのもつかの間、実は、ここからが一番しんどかった。
風だ。硫黄岳までの緩やかな稜線全てが強風となっていた。風で現れた石をアイゼンで歩きながら強風に身体は踊らされ、なんとも体力を奪っていくのだ。近くに見えて一向に近づかない硫黄岳。バランスを保つためにちょっと立ち止まろうなどとしようものなら、
SGYリーダーが『歩け!歩け!立ち止まるな』と追い立ててくる。私は映画の『八甲田山』か、牧羊犬に追い立てられる羊の気分だった。

硫黄岳山頂で一同握手を交わし、リーダーたちに御礼をいい互いを労い合った後、そそくさと赤岩の頭を下っていく。
1650赤岳鉱泉。明るい時簡に下山出来てまずまずかな。
ここから行者小屋に戻ってツエルトを張らなくては。疲れた身体にツエルト泊の寒さを想像するとテント泊の人が何とも恨めしい。こういう時はそそくさと飲んで食べてさっさと就寝するに限ります。

7時。赤岳鉱泉に向けて出発。今日はアイスクライミングの練習。他のメンバーは例会等でアイス経験がありましたが、私は生まれて初めてのアイスクライミング。めっちゃ楽しみでした。
事前説明を受け、ペツルのリンクスをレンタル(¥
500)して皆でシェアしようということに。シングルロープを2本張り、準備OK.。いざ登ってみると、手応え十分。道具がいいとこうも違うのかと実感。。気持ちいい。午前中だけなので1人2本ずつ登って時間となり、美濃戸口へと下山していった。

  行動時間 (休含)
八ヶ岳山荘駐車場
606-美濃戸山荘655-行者小屋917-地蔵尾根取り付き1014-地蔵の頭1132-鉾岳1329-三叉峰1339-横岳1405-硫黄岳1530-赤岳鉱泉1650-行者小屋1750

  KSI