アルパインクライミングを目指す泉州山岳会へようこそ! 大阪府山岳連盟所属

ホームリンクサイトマップ
入会募集中
泉州山岳会とは山行記録イベント

会員限定

山行スケジュール役立つ資料の共有EPE

雪彦マルチ 21年11月08日

山行期間 10月23日-24日
メンバー HND NGS DTe TKD
山行地域 雪彦山
山行スタイル マルチピッチクライミング


秋のクライミングシーズン。錫杖に行く予定でしたが、今年最初の寒波でアルプスは突如雪山に。。錫杖はアイゼンとまではいかないが、辛そうなコンディションになってしまったので、近場でマルチをたくさん登る企画になりました。

10月23日 地蔵岳東稜・地蔵岳正面壁

東稜は新人のとき1度連れてきてもらったのに、案の定アプローチを間違えて、不行沢のところから右に行きすぎてしまいました。。

HNDさんとTKDさんは3p目を5.10cのスラブに行くので、NGSさんと女子コンビでノーマルルートでアップ。

TKDさんが挑戦した10cスラブは、しっかりスラブグレードだったようで、HNDさんに交代してもらったそうです。また来年(^^)

東稜6ピッチ終わって、正面壁へ歩いて下降。

 

正面壁

HNDさん・TKDさん 上昇気流5.11b

NGSさん・DTe  右カンテルート(Ⅳ+A0)

A0はしなかったけど右カンテに出る前の下部ピッチが10bくらい?で、びびって一度テンションしてしまいました。。NGSさんすみません。行けばよかった。。

上昇気流も惜しくもRPならずだったようです。核心ピッチをフォローするTKDさん。1年目から高いグレードのマルチを経験されています。

上昇気流の核心ピッチ終了点で合流、懸垂して初日終了。

10月24日 不行岳北壁 温故知新5.10b

2日目はTKDさんとDTeペアで温故知新にオンサイトトライ!

アプローチは地蔵岳東稜取付から不行沢右岸をたどる、とあるのですが、自分で行ったら迷いそうでした。。

下部1p目(Ⅳ) TKDさん。

旧ルートのフリー化されてないピッチですが、ザックを持っていると足上げが気持ち悪くフォローでいきなりボルトに触ってしまいました。。

下部残り3ピッチを交代で登って、フリー化された温故知新の取り付きです。

温故知新1ピッチ目5.10a TKDさん。

温故知新は10a(30m)〜10b(15m)〜10a(50m)です。TKDさんが奇数ピッチを希望されたので、私の担当は短く済みました。

2ピッチ目5.10b DTe

10aより傾斜がある分ガバでした。

雪彦は逆層なので、ぬるぬるだと怖そうですが、今回はパリパリのコンディションで2人で快適にOSできました。ほぼロープいっぱい出す長い3p目も無事に終了。ホールドは細かいけどカピカピの突起がたくさんあるので安心。シングルピッチのゲレンデの10台よりははるかに易しく感じました。

TKDさんは中尾根に続きナイスクライミングでした!

温故知新はラペルステーションがあるのですが、下部はルートが屈曲しているので、懸垂はけっこう大変でした。一度スタックしてTKDさんが登り返してくれたり、HNDさんが先行してくれたのでスムーズでしたが、自分でしていたらもっと遅かったと思います。

錫杖に行けなくて残念でしたが、2日間マルチをして、HNDさんの目的設定やギアの厳選がまだまだ真似できないと思いました。

そのグレードのピッチを登れることと、マルチの計画して完登できることは近いようでかなり遠いことだと思いました。

(行動記録)

10月23日 6時 神社〜730分 地蔵岳東稜取付〜1115分 地蔵岳〜12時 地蔵岳正面壁取付〜14時 正面壁4ピッチ目〜懸垂〜16時 神社

10月24日 630分不行岳北壁取付〜1115分 温故知新終了点懸垂〜14時 取付


越百山〜南駒ヶ岳 21年11月01日

山行期間 2021年10月30日
メンバー OSM, OKD, SMD
山行地域 越百山から南駒ヶ岳
山行スタイル 縦走

沢登のシーズンも終わり久々の縦走山行に行ってきました。中央アルプス越百(こすも)山。初めて名前を聞いた時はハイカラな名前に我が耳を疑ったが漢字を見て納得。

越百山から南駒ヶ岳のピークを経て北沢尾根の適地で1泊し周回する予定だったが、朝の凍結が怖いのと日帰りでも行ける距離との判断で日帰りで行くことに。

以前は登山口まで車で行けたようだが道路が崩壊している為車両通行禁止に。伊奈川ダムに駐車して登山口まで30分歩く。往復60分はちょっと長い。

  紅葉が見れるか楽しみにしていたが、紅葉する木が余りないのか時期が早かったのかそれほど望めず。

  小ぢんまりと可愛らしいCOSMO HOUSEこと越百小屋。ポカポカ陽気で気持ち良く休憩。

 

 

 

 

天気はすこぶる快晴で、富士山、御嶽山、乗鞍岳が綺麗に見渡せた。去年は天候に恵まれない山行が多かったが気持ちいい!

中央アルプスと相性の良いOSMリーダーに感謝です。

越百山から仙涯嶺へ向かうにつれ雪が増えてくる。登りの傾斜も強く岩場になり今までと雰囲気が一変する。

  

息を切らせながら南駒ヶ岳到着。思っていたより雪がありゲーターがなかったので靴の中に雪を入れてしまい濡らしてしまう。

見事な雲海で雪と相まって壮大な景色。

南駒ヶ岳からの下りの岩稜帯が今回一番神経を使った。大きな岩と岩の間の隙間に落ちたら大怪我では済まないかもしれないのだが、雪で足場の状況が見えないのだ。先行のソロ登山者の方の踏み跡が有難かった。

今回は日帰りになったが北沢尾根上でビバーク好適地を自分なりに探しながら歩いていたがなかなか無く、唯一と思える場所もあまり快適とは言えず厳しそう。

最後はヘッドランプを点けて無事下山したが13.5時間行動と歩き応えのある山行でした。

気温も高くなく水を余り飲んでいなかったが、しっかり汗はかいていたので脱水状態で頭痛がしたのが反省点。

3人とも終始シャツ1枚で行動していても寒さを感じていなかったが、下山後の営業している温泉探しに四苦八苦している時に体が冷え切ってしまい、湯船に浸かると最高に気持ちよかった。

行動記録

5:35伊奈川ダム駐車地→6:05登山口→9:40越百小屋→10:35越百山→12:00仙涯嶺→13:50南駒ヶ岳→15:50北沢尾根三角点→18:50登山口→19:15伊奈川ダム駐車地

 


北岳(偵察山行) 21年10月31日

山行期間 2021年10月15日夜~17日
メンバー SZK,DIS,ABE(記)
山行地域 北岳
山行スタイル 縦走


冬合宿は、奈良田駐車場〜あるき沢〜池山吊尾根〜北岳 往復を予定していて、今回その偵察を土日で行くことにしました。
11月初まで、奈良田〜広河原のバスがあるのでそれを利用しました。
ボーコン沢の頭〜八本歯のコル~北岳がコースの中で一番厳しいと思われました。
あるき沢〜北岳を往復すると日曜日の帰りが遅くなるので(バスは1日3便ということもあり)、偵察はあるき沢→北岳の登りだけで肩の小屋にテント泊し、翌日広河原へ下山する計画としました。
あるき沢からの急登は4年前の下見のときも歩きましたが、4年前より道が荒れている感じで、途中でルートを見失い、DISさんのスマホGPSで現在地を確認しルートを見つけることが出来ました。
無雪期の軽い装備でも急で、しんどく、冬の装備を担いで道路を3時間歩いた後この坂を登る事を考えると気が遠くなりそうです。
池山御池小屋付近は地図では池になっているのですが、池は見えません。
                                 (池山御池小屋付近)
4年前の下見に参加したときは池山御池小屋までだったので、そこから先は今回初めてになります。
池山御池小屋から砂払まては資料にもるようにテント適地が数箇所あります。
ボーコンの頭から先は吹きさらしになります。  
8本歯のコルから先は所々ロープが張っている箇所があり、強風の中、雪が乗っていたり、凍っていたりするとやらしいと思いました。特に、八本歯のコルに下る箇所はロープがぶら下がっていますが、降りようとした時風にあおられバランスを崩しそうになりました。
北岳肩の小屋にテント泊する予定でしたが、今日の夜半から雨が降る予報で山の上部では風など条件も悪くなりそうなので、八本歯のコルで広河原山荘に電話をすると、テント泊OKとのこと。土曜日中に広河原山荘までおりることにしました。
広河原山荘でテントで寝ていると、予報通り夜中から雨が降りだしました。朝テントをたたんで朝7時のバスで広河原から奈良田へ。
日曜日は天気が悪いことも関係したのか、広河原から奈良田行きのバスの乗客は私達3人だけ。奈良田~広河原のバスもそのうち廃止になるのでは?と思われました。
(行動記録)
10/16 (土)6:03歩き沢バス停→8:44池山御池小屋→11:35ボーコン沢ノ頭→12:41八本歯のコル→14:12北岳→15:58白根御池小屋→18:04広河原山荘
10/17(日)6:20頃 広河原山荘→6:30頃 広河原バス停

八ヶ岳 阿弥陀南稜 21年10月30日

山行期間 2021/10/16-17
メンバー SUM KSK
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル バリエーション


冬の下見と無雪期の興味から阿弥陀岳南稜を登った。翌日に予定していた中山尾根は雨もしくは初雪が見込まれたため登攀をあきらめた。。

10/16(土)

4:45 舟山十字路P発

5:30 尾根合流 以前冬に来た時に取り付きを見落とし2時間近くロスしたが、今回は無事に尾根まで合流

6:55 立場岳2370m ここまでひたすら登り。踏み跡明瞭、至る所境界杭あり。紅葉はほぼ終わっているなあ、残念。

8:00 P1手前あん部でギア装着2558m P1,P2は明瞭な巻き道で快適に高度を上げる。冬にはヒヤッとするところも無難に通過できる。

9:00 ルンゼ取付き ここで練習のためロープを出す。リードはSUM。常に濡れており滑りに注意しながら30mほどのところで一旦切る。引き続きSUMリードで草付を登り30mで切り灌木で支点。

10:10 ルンゼ上部2695 確保してセカンドのKSKさんを待っていると、スニーカーの軽装の方がスルスルと登って来られた。拍子抜け(泣)

10:50 阿弥陀岳2805 油断できない箇所もあったが、順調に高度を上げて阿弥陀登頂。時間もあることと翌日の悪天も鑑みて、今日中に赤岳を踏んで縦走することにした。

12:50 赤岳2899 阿弥陀からの下りに合わせて、天候も下り坂となってきた。幸い雨は降らないものの、ガスと風が強くなってきた。この先は、一般路のみなので、小屋泊まりの軽装の方が多く見受けられた。ゆっくりと歩き無雪期の赤岳を踏みしめた。更に進んで赤岳展望荘の先で地蔵尾根を下る。

地蔵尾根下り口

14:30 行者小屋着

10/17(日)

6:00 行者小屋発 日付が変わった頃から雨足が強くなったものの出発する頃には、弱まってくれた。

7:15 阿弥陀岳 一般道を尾根に沿ってジグザクに登る。1時間と少しで登れるんだと感心した。この途中で冬に北稜にアプローチするルートと取付き点が目視できた。2度目の山頂を通過して御小屋尾根に足を踏み入れた。話に聞いていた通り、下り始めの岩稜帯は冬には難儀するかもしれないという印象であった。ここを抜けると樹林帯まで開けた尾根の下りが続く。樹林帯に入ると八ヶ岳名物苔の森が待っていた。これを見たかった! 無雪期に訪れた甲斐があった。

御小屋尾根上部の岩稜帯 八ヶ岳苔の森

10:30 舟山十字路P


空木岳 21年10月21日

山行期間 2021/10/15(夜)~10/17(日)
メンバー SGY FRZ TKH
山行地域 空木岳
山行スタイル 冬山偵察


10月15日金曜日の夜に離阪。

今回は冬に山行を予定している空木岳の偵察である。初めて行く空木岳。冬山山行にむけてチェックしなければいけない事はたくさんあると思うのだが、Мチーム2年目の私にはチェック項目が正直よくわからない。そこは、ベテランのSGYリーダーに教えを乞いながら、足を止めて来た道を振り返ったり、地形図と照らし合わせてチェックを入れたりしてグイグイと高度を上げていきます。

今回の山行の核心部は鎖やロープのはられている「大地獄 小地獄」と呼ばれている箇所だと思っていた。以前に行ったことのある先輩に話をきくと「ちゃんと鎖もロープもあるし、まったく問題ないよ!」とおっしゃっていただいていたので、そのつもりで行きましたが、やっぱり私にはハードルが高かったです。。。しかし、「昨年に冬に黒戸尾根にちゃんと行けたし大丈夫、大丈夫」と、自分に言い聞かせながら登っていました。しかし、「下りは?ここをアイゼンつけて登れる?下れる?凍っていたら」などと考えだすと気分が落ち込みます。その様子を察してかSGYリーダーが「うーん、ここはロープを出すかもしれないから一応、30mロープ1本持って行こうか」と。ありがとうございます。

その後もぐいぐい高度を上げていくといよいよ森林限界。万一、テントをはらなければならないときは、この森林限界ぎりぎりの所かな。

森林限界を超えるととたんに風あたりが強くなり天気が下り坂のためかガスってまわりがよく見えません。幸い登山道には植生保護のために黄色いロープははられていましたので、山頂までは迷うことはありませんでしたが、積雪期はどうかな。頂上に立ったあと引き返すとき、方向がわかるかな。コンパスの使い方もしっかり復習しておかないと。

その後は、今夜の宿泊場の空木平避難小屋へむかいました。テントをはる事が禁止されていましたので

避難小屋で一泊です。室内はとても清潔で30人くらいは寝れるかな。トイレは別の建物になるので、一回外に出なければいけません。夜から雨の天気予報でしたが、予報どうり雨。避難小屋の屋根にバタバタと大粒の雨音。おまけに強い風で小屋の扉がガタガタと揺れ、「こんな中歩くのいややなあ」とずっと思っていました。

翌日5時に起床してもやっぱり雨。朝食をとり、水分もたっぷりとってカッパをきていざ出発!

例の「大地獄 小地獄」はSGYリーダーが先頭を行ってくださり、私達は一歩一歩確実に降りていきます。鎖やロープは持たず出来るだけ手と足で降りていくようにと。

雨の中でしたが歩きながらたくさんのアドバイスをいただき、充実した偵察山行になったと思います。

ただ、この行程を冬装備を持って登れるのか?下れるのか?大そう不安にはなりましたが。。。

本番までまた歩荷をがんばらないと!

SGYさん、FRZさん、しんどかったけど楽しい山行でした。ありがとうございました。

<行動記録>

10/16(土)6:00登山口→7:35林道終点→8:10タカウチ場→8:50池山→9:15池山小屋→12:10ヨナ沢の頭→13:07分岐→13:40駒石→14:40空木岳山頂→15:50空木平避難小屋

10/17(日)6:00避難小屋→6:15分岐→6:55ヨナ沢の頭→9:30タカウチ場→9:50林道終点→10:40登山口駐車場

以上

<TKH記>


御在所岳 中尾根 21年10月05日

山行期間 2021年10月2日(夜)〜10月3日
メンバー HND、NGS、DTE、TKD
山行地域 鈴鹿山系 御在所岳
山行スタイル フリークライミング

元々は錫杖岳へクライミングに行く予定だったけれど、最近北アルプスで起きた地震の影響が心配されるため延期とし、予備案の御在所岳に行ってきました。
以前に前尾根には行った事があったので(雨でビシャビシャだった)、今回は中尾根にチャレンジです。前尾根よりも全体的にグレードは高くなっており、Ⅳ〜Ⅴ+です。ネットで情報収集していると難しいとの記録も多く、果たしてどうなるのか一抹の不安を抱えながら臨みました。
現地近くで前泊し、6時頃に登山口付近の駐車場へ。10月としては気温が高く、素晴らしい秋晴れで、気持ちよく藤内小屋まで歩きます。
裏道登山道を進んで藤内壁出合から踏み跡を辿り、一の壁と中尾根バットレスを左に見送ります。今回はリードが空身で、フォローが2人分のアタック装備を担いで登ることにしたため、一の壁のあたりで必要ない荷物はデポさせてもらいました。中尾根まではアプローチがわかりにくいとの事で、我々もP4の2ピッチ目取付に着いてしまったので、懸垂下降にてP4の1ピッチ目取付まで降ります。
HNDさんとNGSさん、DTEさんと僕がそれぞれペアとなって、7時40分頃登攀開始です。
・P4 1ピッチ目 Ⅴ級
HNDさんNGSさんに先に登ってもらい、僕たちは後を追います。お二人の登りをカンニングできるので気持ちが楽です。
TKDがリード。この最初のピッチは濡れている事が多く、その場合は結構気持ち悪くなるそうですが、今回は岩がカラカラに乾いていてベストコンディションです。ワイドクラックですがクラックの外にもホールドが豊富で、一つ一つホールドを拾っていけば問題ありませんでした。プロテクションもカムで安定した体勢で取れます。
・P4 2ピッチ目 Ⅴ級
DTEさんリード。危なげなく登っていきます。少しハングしているけれど、見た目ほど厳しさはないです。振り返ると前尾根が思ったよりも近くに見え、登っている人達のコールも聞こえます。
終了点からはロープを繋いだまま歩いてP3取付に降ります。
・P3 Ⅴ級
TKDリード。ホールドが豊富で下部は優しいです。上部はチムニーで、入り込み過ぎると苦しい体勢になります。今回はザックを背負ってないので、入り込んでしまっても力技で抜ける事ができました。
終了点からはロープ1本で懸垂下降し、P2取付に降ります。
・P2 1ピッチ目 Ⅳ級
DTEさんリード。取付が崩壊しているためダイレクトルート(5.10b)を最初A1して登る記録が多いのですが、我々はトラバースルート(とも違うっぽい?)をフリーで登りました。左のカンテに出るところまで、今にも剥がれそうなフレークを使って微妙なバランスでトラバースするのですが、落ちたらタダでは済まないためリードは怖いと思います。NGSさんがリードしているのを見て「うわ〜体勢が厳しそう。気をつけよう」と思ったのに、全く同じ体勢になってしまい、壁の中で固まって一瞬ヤバいと思いました。カンテから右上するのは非常に優しく、サクサク登れます。
・P2 2ピッチ目 Ⅴ級
TKDリード。右に左にトラバースしながら高度を上げ、終了点手前のオニギリと呼ばれる垂壁を目指します。そこが核心ですが、中間あたりでも1ヶ所悪いところがありました。核心の垂壁には2つの綺麗なハンガーボルトが打たれており安心感があります。また、ハンドサイズのクラックが走っていてハンドジャムがバチ効きするので、フェイスの細かいホールドとクラックを一部利用すれば良いです。
ちなみにハーケンやボルトなどの残置支点を一切使わないHNDさんは、より難しいクラックに沿って核心を越えたようです。そのラインをフォローで登るNGSさんも大変だ…。真似すると高確率で大怪我するので、僕は遠慮なく残置利用させていただきました。
終了点からロープ1本で懸垂下降し、いよいよP1取付へ。
・P1 Ⅴ級+
TKDリード。先に登っていたHNDさんから「結構悪いから残置を使った方がいい」とアドバイスをもらいました。安心してください。ここまでも余裕で残置支点を利用しまくってます。逆に何故オールNPでいけるんですかと聞きたい。ただ、HNDさんがそう言うくらいだから本当に難しいんだろうな、と覚悟して登りました。
P1はクラックが徐々に広がり、中盤以降はチムニーです。まずは下部でハングを越える部分が核心。色々試した結果、僕の場合はニーバーがガチ効きしたため、あまり苦労せず乗越せました。苦しかったのはここからで、顕著なホールドを掴んだり乗ったりではない、張力とフリクションでズリズリ上がっていくチムニー登りが怖くて怖くて、なかなか進めず非常に長い時間を使いました。ステミングやバック&フットで突っ張るのだとわかっていても、滑れば落下だと思うと怖くて突っ込めません。登り切った時は嬉しさよりも安堵感の方が大きかったです。フォローのDTEさんはさすが、スムーズに上がってきました。長時間ビレイしていただき、ありがとうございました。13時頃、登攀終了です。
P1終了点から懸垂下降を繰り返して一の壁まで降りてきたのが14時頃。先に降りていたHNDさん・NGSさんを長時間お待たせしてしまいました。
一の壁も登る予定だったのですが、あまり時間もなくなったので下山する事に。来た道を下り、15時過ぎには無事に下山完了でした。
今回は終日晴れていて岩もベストコンディションの状態だったので、オールフリーで中尾根が登れて良かったです(オールNPは難しい…)。ただ強く実感したのは、中尾根を登るならP1を登らなければならない、という事です。
ネットで山行記録を見ているとP1は登らずに下りている事が多いのですが、中尾根の白眉は絶対にP1だと思います。P4〜P2より難しいだけじゃなく、内容も充実していて登りごたえがあるので、是非チャレンジしたいルートです。
まぁでも僕は怖いので、次回はリードお譲りします!
TKD記

南紀 栂谷 21年10月04日

山行期間 2021年10月3日
メンバー OSM, OKD, KMR, SMD
山行地域 南紀
山行スタイル 沢登り

 9月末で緊急事態宣言が解除され、久しぶりに南紀の栂谷に行ってきました。ここはいい沢だとわかっていたので、コロナの影響であまり面白いところに行けていないSMDさんとKMRさんには楽しめたのではないかと思っています。

直前に通過した台風の影響があったのか、水量がこれまで行った時より多かったです。また、台風か豪雨の影響なのか、少し石が動きました。水量が多かったこともあり、ナメ滝で緊張することもありましたが、いい経験ができたのではないかと思います。

ちょっと微妙に滑りそう。

ヤケベ岩。いつ見ても立派だ。

ここは落ちたらカマが深いのでロープを出す。

ガンガラ滝

滑り台

エボシ岩と烏帽子山

天気は快晴で、からっとしていたので快適な山行でした。帰りにウナギを食べに行くつもりでしたが、ちょうど昼休憩だった。なかなかタイミングが合わない。

行動時間

7:15栂ノ平橋近くの駐車地→8:56ヤケベ岩→9:53ガンガラ滝→11:50 コル→12:35烏帽子山→14:05駐車地


笈ヶ岳 21年04月12日

山行期間 2021年4月2日夜~4日
メンバー SOM,NAG,KSK,SMD,YSD,TKD,YMZ
山行地域 両白山地 笈ヶ岳
山行スタイル 縦走/ピークハント

今回の山行は、Bチームを卒業してMチームとして初めての山行。

今回は、各自ベアリング表を作成して、山行中にチェックポイントで方位を合わせながら進んでいくのが目的の1つであった。各自地形やルートを理解する上で非常に良かったと思う。

そして、事前情報として中宮発電所への吊り橋が崩落して使用することができないことが情報として入っていた。記録としては、渡渉している人もいれば吊り橋より上部の堰堤を渡っている人もいた。とりあえず現地判断にしようということになった。

3日6:30駐車場を出発。20分ほどで吊り橋に到着。見事に崩落していた・・・川を覗き込むが、とても渡渉をしようという気持ちにはなれなかった。少し上流に堰堤があり、梯子もあって上り下りしながら問題なく尾添川を渡ることができた。

  • その後、発電所の導水管横の階段を登っていく。意外と急で長かった。そして暑い…。

山毛欅尾山までの登りは残雪を拾って登ったり、藪を漕いで登ったり、ずっと登りだった。私は竹標符を持っていたので木に引っ掛かって歩きにくかった。決してイライラはしていない。

10:37山毛欅尾山山頂。ここで少し長めの休憩。快晴で気温も高く暑かった。水の中に雪を入れて溶かして飲んでいた。山行中、かなり水分を取ったようだ。

山毛欅尾山からはアップダウンを繰り返して進んで行く。途中2回休憩して、標高1418m地点でも休憩して、冬瓜山を巻いて行くことに決まった。雪の状態などからの判断である。冬瓜山の山頂付近がナイフリッジになっている。メンバーの技量からロープが必要になることも考えられるので、安全に巻いて進むことになった。しかし、冬瓜山を右に見て斜面が雪崩れてこないか心配もあった。進行方向先では1か所雪崩れた跡があった。

しばらくして、どこを登って冬瓜山に向かうか探っていた。1か所行けそうなルートがあったが、雪崩と下山時の危険を考えてこれ以上進むことは断念することになった。翌日、別ルートで冬瓜山に向かうことになった。

標高1423m付近で幕営することになった。

80期のKSKさんが、「アイスワイン」を持ってきてくれていた。みんなで少しずつ分けて飲んだが、濃厚な葡萄の味で、とても美味しかった。ありがとう!

ちなみに翌日は雨予報である。CLより起床時に雨が降っていたら、冬瓜山へ向かうのは中止して下山すること決定。何とか雨が降らず、冬瓜山に向かいたいと願って就寝する。

翌朝、3時起床。4時空荷で冬瓜山に向けて出発。尾根伝いで登っていく。

5:07冬瓜山山頂。ナイフリッジも確認できた。来年は笈ヶ岳まで行きたい。厳冬期に来たら辛いだろうな・・・。でも来てみたい気持ちもある。

6:00テント場に到着して撤収。6:35下山開始。

8:30山毛欅尾山山頂付近。まだ雨は降らずもってくれている。しかし、何度かポツポツと降っていた。昨日は天気も良く暑かったので融雪も進んでいた。藪もかなり見えており、突然枝が起き上がってきたりと罠も沢山あった。

山毛欅尾山を降りた辺りから本格的に雨が降ってきた。導水管の階段の所では休憩する人もいたが、CLから先に降りてても良いと指示が出たので、TKDさんと自分は車まで先に降りて待っておくことにした。

今回の山行では、ベアリング表を使って進んでいくことをしたが、非常に上手く活用することができた。

 


恵那山 21年04月04日

山行期間 2021年3月26日(夜)~3月27日
メンバー OSM、TKH、OKD
山行地域 中央アルプス
山行スタイル 雪山ピークハント


中央アルプス最南端、恵那山に行ってきました。駐車場を出てしばらくは落石注意の林道歩き。広河原登山口からすぐ橋を渡り、しばらく歩くと登山道に雪が見えはじめました。所々凍っているので滑ります。途中でアイゼンを装着。チェーンスパイクを使用している登山者が殆どで、12本爪は大げさな感じになってしまいました。

標高1900m付近、稜線の端で木の生えていない個所、クマザサの無い所は雪庇の可能性が高いので避けるようにとOSMリーダーからの指示あり。快調に標高を上げ山頂に到着。快晴無風のポカポカ陽気の中ゆっくり休憩。山頂からは南アルプスの先に富士山も見えました。

  

同ルート下山の途中、OSMリーダーから注意のあった付近に雪庇がありました。雪庇の上に複数のトレースや休憩したと思われる痕跡が見えます。トレースに引き込まれず、自分で判断してルーファイする重要性を学べました。

下山路も良い景色を楽しめました。途中でTKHさんが南アルプスを見つめ次の目標を見据えている(?)様です。

 

気温も上がり、雪や泥に滑りながら無事に下山。お天気に恵まれた良い山行でした。

(行動記録) 5:40駐車場発 6:10広河原登山口 9:10山頂 休憩 9:30山頂発 12:00広河原登山口 12:30駐車場


乗鞍岳スキー 21年04月03日

山行期間 2021/4/3
メンバー UET, MSD, TRN, SZK
山行地域 乗鞍岳
山行スタイル BCSKI

スキー三昧を予定し、向かったのは乗鞍岳~!休暇村の駐車場からゲレンデをシールで登ります。天気がよくって、暑い!まさに、春スキーですね~。

ゲレンデは整備されているので登りやすいです。

 

 

 

 

 

 

 

リフトが動くまでにゲレンデトップを抜けたくて頑張って登ります。

 

 

 

 

 

 

 

3月中旬に雪崩のあった個所。雪崩地形、過去を含めた気象、積雪状況でのリスク判断や、リスクを想定した装備の話をしました。

この地形の左手にある小高い尾根を登ります。少し傾斜があり、先行の方が苦労されていたので迷わずクトー投入!

尾根を乗り上げると森林限界の素敵な雪原が広がります~

 

 

気持ちいい~、けど山頂は遠い・・・

 

 

 

 

12時リミットと時間を決めていたので、肩の小屋上の稜線まで登り、本日の登りは終了としました。頂上までスキーで行ってみたかった・・・次回、狙います!

 

お待ちかねの滑降ターイム~♪

 

 

 

 

 

ヒャッホーっ

かっこいい~っ

 

 

 

 

 

 

 

あっというまの1時間で下山。あ~、楽しかった❣

 

 

 

 

 

 


八方尾根 ガラガラ沢 21年03月27日

山行期間 2021/03/20
メンバー UET・TRN・SZK
山行地域 白馬エリア
山行スタイル BCSKI

昨年、「緊急事態宣言」に伴い中止となった八方尾根ガラガラ沢に行ってきました。

ゴンドラ待ち約1時間。AM10:00八方池山荘からスタートです。

 

 

 

 

 

 

ハイクアップは、たったの30分程度。お手軽BC SKIです。

 

 

 

 

 

 

 

準備を整え、第二ケルンあたりからドロップです。

 

 

 

 

 

 

 

意外と雪質もよく、あっという間でしたが、気持ちよく滑れました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彷徨う二人… 結局ブーツの締めが弱く水没です。 あっ~楽しかった。


八ヶ岳(赤岳・硫黄岳) 21年03月25日

山行期間 2021/3/19夜~3/21
メンバー MSD.FRZ.TKH
山行地域 八ヶ岳(赤岳、硫黄岳)
山行スタイル ピークハント


Мチームにあがって一年目の冬。冬山トレーニングとして木曽駒ケ岳、甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)、大山弥山尾根とトレーニングを重ね、今回は雄大な赤岳と硫黄岳の2座のピークを狙いにいきます。一般道とはいえ気象条件の厳しい八ヶ岳。体力的に自信のない私にはちょっと、いやいやとても不安。

20日(土)八ヶ岳山荘の駐車場に雪はほとんどありませんでした。気温も高めでほとんど寒さは感じられませんでした。ここで、問題が、、、。今日は快晴だけど、明日は雨が降る予報。アウターはヤッケ?それともカッパ?しかし、のんびり考えている時間はないので、とりあえずヤッケを羽織った。歩き出してすぐ暑いと感じるぐらい気温は高めでした。MSDリーダーをみるとカッパを着ている。あー私もカッパにすれば良かったーと後悔する。この季節のウエア選びは本当に難しい、一つ間違えれば生死にかかわるかもしれないと思う。

行者小屋までの積雪は最大でもひざ下ぐらい。歩きながらMSDリーダーから様々な事を教えていただきました。アイゼン歩行の仕方、ゲイターのつけ方(雪の時はズボンの上から。雨の時はズボンの下につけること)サングラスの重要性。この季節、サングラスは必須。「雪目になったらホンマ痛いでー」とMSDリーダーのお言葉。木の近くは雪がゆるいから踏み抜きの危険が大きいこと、などなど。そんなこんなで行者小屋に着くとテント場代は一人あたり2000円といつもより高くなっていました。小屋は営業していないので赤岳鉱泉小屋のお兄さん(多分)が、集金に来られました。小屋が営業していないので土日でも登山者は少なめだと感じました。テントは私達以外に3.4張りくらい。テント場にテントを張り荷物をデポし赤岳を目指します。真っ青な空に飛行機雲がスーッとキレイにのびているのを見て、MSDリーダーが「飛行機雲がなかなか消えない。やっぱり明日は雨かな」と。そんなお天気知識も教えていただき、文三郎尾根を必死に登ります。階段は雪で覆われていてほっとしました。途中、年末に登った甲斐駒ヶ岳がドーンとみえました。FRZさんと「よくあんなとこ登ったよねー」と感慨にふけり、山頂に着くととりあえず写真を撮りすぐに下山開始。14時頃にテントに帰ってきてテント内でのお約束、みんなで足がつるー!と言いながら、お茶をし、MSDリーダーから泉州山岳会の昔の話を色々聞いて大笑いしたり驚いたりして楽しい時間を過ごしました。夜中は予報どうり風が強く吹き、雪ではなく雨が降ってきました。途中、MSDリーダーがフライとテント本体がくっつかないように外に出て、空間ができるよう調整をしてくれました。この空間をあけるということがとても大切らしいです。私はそういう事も知らなくてとても勉強になりました。

次の日、起きてみると曇り。「ん!これは行けるかも!」とほのかに期待しながら硫黄岳を目指しました。森林限界を超えるあたりまでは薄日もさすほどのお天気。しかし、天気予報は正しかった。徐々に風が強まり赤岩の頭のあたりでは耐風姿勢をとらないと吹っ飛ばされそうな勢いでした。一歩一歩ゆっくり進みますが、前を歩いているFRZさんの顔をのぞくとなんだか楽しそうな表情!?なんで?もしかしてこんなん好きなん?と不思議になりました。後から聞いたら「全然そんなことないよ。必死やん」と言ってましたが、、、。なんとかピークまで行って、急いでおりてきました。赤岳鉱泉小屋からは本降りの雨。あと少しだからと自分に言い聞かせびしょぬれになりながら歩き続けていたらMSDリーダーが「そろそろアイゼンはずそかー」との言葉が。「えっ!まだ地面凍ってるのに、、、」と思いましたが、言葉にできず、途中怖くなってアイゼンつけましょうか?と提案するも即却下。「練習練習」と言われてしまいました。案の定、私は何度も滑ったり転んだりしてギャーギャー叫んでいるとやっと「アイゼンつけてもいいよ」とお許しがでて、私は速攻で付けましたが、FRZさんは練習だからと言って雨でずぶぬれになりながらもノーアイゼンで駐車場まで歩いてこられました。私は本当にすごいと思いました。そして、自分が少し恥ずかしくなりました。

今回は3月といえども雪の八ヶ岳を2座登頂できて本当に感慨深いです。事前に天気予報はチェックしますが、山の天気は来てみないとわからない、とおもいました。

山行中、様々なアドバイスや知識などたくさん教えてくださったMSDリーダー本当にありがとうございました。体力的にはまだまだしんどい私ですが、とても楽しい山行でした。また、一緒に行ってくださったFRZさん、写真を撮ってくれたり、色々助けてもらったりしてとても感謝しています。

一つの山行を終えるとまたそこで新たな課題が見つかります。私の場合は「今度は登攀具も持ってあがれる体力をつける事」でしょうか。来シーズンに向けてまたトレーニングに励みたいと思います。

<行動記録>

3/20  6:50赤岳山荘駐車場→9:30行者小屋→10:10テンバ発→12:45赤岳山頂→14:00テンバ着

3/21   7:00行者小屋テンバ発→10:00ごろ硫黄岳→11:30赤岳鉱泉小屋→14:00ごろ赤岳山荘駐車場着

(TKH記)

 


赤岳西壁主稜 21年03月21日

山行期間 2021年3月12日夜〜14日
メンバー MTU. DOIS. DOIA.
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル 雪稜登攀


 

136時半に真新しいアイスアックスをザックに付け赤岳山荘駐車場をいざ出発。

前日から雪が降り続き、登山道はもちろんノートレース。くるぶしほどだった雪が標高を上げる毎に深くなっていった。

 

行者小屋に到着しテント設営。さぁ、予定通り赤岳主稜へと出発。というところで「あれれ?ザックにつけていたアイスアックスがない。」サァーーと血の気が引いた。MTUさんに許可をもらい急いでアイスアックス探しの旅へ。結局、美濃戸山荘まで戻ったが見つからず。雪稜登攀ができる折角のチャンスを逃してしまった自分が情けなく悔しかった。

MTUさんとDOISさんはこの間、文三郎道の取り付き分岐までトレースをつけに行ってくれた。戦力になれず、すみませんでした。。。

日が暮れる頃、テント内で明日の予定を相談していると外から声が。「泉州山岳会のアックスを探している人いますか?」「は、はい!わたしです」某山岳会の方が見つけてくれたのだ。踊り出したくなるくらい嬉しかった。明日は赤岳西壁主稜登攀に決定!!

14日6時20分、テントを出発。文三郎道の最後の梯子を過ぎたあたりから左に雪壁をトラバースした。積雪後ということもあり雪崩の危険を回避するため積極的にロープを出した。

下部岩壁、上部岩壁のリードはMTUさん、それらの間の2ピッチはDOISさんとわたしがリードをさせてもらう予定だったが胸部を痛めていた為、わたしはリードを断念( ; ; )

気温はそうでもないが風が強く体感温度がグーンと下がり心が折れそうになったが、アイスアックスが雪と岩の間にグサッとハマる感覚は気持ち良くとても楽しかった。

 

14時、一般ルートと合流。そして赤岳山頂。とても心地よい達成感!

途中、寒さのあまり、何故バリエーションルートでピークを目指すのか?と何度も考えたが今はわかるような気がする。

答えは面白いから!

これからもっともっと経験を積んでいろいろなことにチャレンジしていきたい。

 

最後になりましたが、アイスアックスを探し出してくれた某山岳会の方々、そして行者小屋まで持って上がってきてくれた方に改めてお礼を言いたい。

本当にありがとうございました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


横岳西壁 石尊稜 21年01月11日

山行期間 1月9-10日
メンバー SMA DTe
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル 雪稜登攀


1月9日 6時45分に美濃戸Pを出発、赤岳鉱泉にテントを張り取り付き偵察に行きました。冷え込んでいい感じの八ヶ岳です。

 

 

 

 

 

まだ誰も入ってない様子で、ラッセルして下部岩壁のビレイポイントまで行ったら登る時間はなく、懸垂して降りました。

 

 

 

下部岩壁

 

 

 

 

 

久しぶりでなにかとわちゃわちゃしているが明日大丈夫か自分。。。

1月10日 雪のち晴れ

4時45分にテントを出発。寒くてあんまり眠れなかった。。トップアウトできるかな…と真っ暗な中をボケボケで歩いていると、なんか景色が違う??うっかり三叉峰ルンゼの方に行ってしまい、引返している間に5人パーティが先行されました。

わーっ!!

昨日の偵察とトレースは何だったのか。自分のバカー!一気に覚醒。

7時に下部岩壁に行くと、先行パーティも登り始めるところで1時間20分待ちでした。気を取り直して8時20分からクライミング開始。

極寒の下部岩壁ビレイ点

 

 

 

 

 

下部岩壁は真ん中のラインにピカピカのハンガーボルトが続いていて、その辺は緩傾斜だが細かく、見た目より怖かったです。中間に残置ビレイポイントがあり、左上すると草つきとボロい岩で残置はなくなりました。去年台風で崩落したという箇所は初見だったので分かりませんでしたが、一箇所右手のガバで左に乗り上る部分があり、上に木が見えているが一歩が怖くて打ったワートホグは半分くらいしか入ってなかった。。

1ピッチ目終了点

 

 

 

 

 

50mいっぱい伸ばして1ピッチ目終了。SMAさんは指が八ヶ岳の洗礼を受けた様子でした^_^

ここから上部岩壁までコンテで、景色も雪も良く全く快適な雪稜でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上部岩壁に着くと先行パーティの1人目の方が登っていて、凹角を登ったところで分からんーと迷っておられるようでした。

リッジに上がると書いてましたよー。と口を出してしまいすみません。絶対御在所で会ってますよね(笑)と先行パーティの方と談笑しながら1時間ほど待って、12時20分に上部岩壁に取り付きました。

ここは残置支点がないのでピナクルや岩の形状でランニングを作りました。ガバガバなので下部より怖くないけど、開放感は怖いです。

カムが少しあったけど使わず(手が冷たく余裕がない汗)超長シュリ2個の方が有効でした。上手い人はそんなに要らないと思いますが。

40mほどで残置支点があったので切って、そのあとはコンテで左に回り込んでそのままつめ上がると横岳の登山道に合流。

 

13時30分を過ぎてました。お疲れ様でした。

急いで地蔵尾根に向かって、15時30分赤岳鉱泉。全力で登って楽しいクライミングでした。SMAさんありがとうございました!!

翌朝にクライミングする気合いはもう残ってなくて撤収して下山してしまいました。ここでもう一本登って帰るとまた違うのでしょう…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤岳鉱泉の前の道を歩いていると八ヶ岳西面のたくさんのルートのアプローチが並んでいて、ここはテーマパークか!と思ってしまいます(会長はゲレンデと呼んでいる…)まじめに通わないとなかなか雪稜技術の進歩がないです。また皆さまよろしくお願いします^_^/

(行動記録)

1月9日 06:45美濃戸登山口 08:00赤岳鉱泉 BC  11:30石尊稜下部岩壁

1月10日 04:45BC  07:00〜08:20下部岩壁取付  11:00〜12:30上部岩壁取付 13:30石尊稜トップ 15:30〜16:30BC 18:00美濃戸登山口


常念岳東尾根(ビンボー鍋リバイバル) 21年01月01日

山行期間 2020年12月27日〜29日
メンバー DTe UET MTD
山行地域 北アルプス 常念山脈
山行スタイル 雪山登山


新年明けましておめでとうございます。

昨年は世の中がすっかり変わってしまいましたが、年末の合宿を縮小して行いました。久しぶりの雪山はやっぱり爽快♪

爽快以外の何ものでもなかった!

12月27日 晴れ

6時20分に烏川林道のゲートから出発、林道は除雪ありで1時間弱で東尾根取付き(高瀬川線No.63標識)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アプローチからずっと前常念が見えています。笹藪もありますが、テープがずっと付いているため登りは迷わなそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

13時20分に2,100m付近テント場に到着。

ハイキングですが久しぶりの雪山疲れました^_^

 

 

 

 

 

昔の会の伝統料理でビンボー鍋というのがあったと聞いて、今回歩きなので復刻する機会だと思って鍋を担いで行きました。

 

 

 

 

 

お肉とか重いのを担いで多すぎた肉も完食してくれた若手のMTDさん、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

師匠は天気図の後ろにラジオの周波数を印字されていて準備がさすがです。東京の周波数がいちばん入るんや!と師匠。

12月28日 雪

5時20分にテントを出発。前常念までトレースをつけていただいている様子です。ありがとうございます。

しかし樹林帯を抜けるまで薮の上にふわふわの新雪がまだ少ないので真っ暗な中の藪漕ぎになり、いきなりメンタルポイント消耗。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8時半くらい、前常念付近に来ると岩場ですがわりとどこでも歩けそうでした。ピーク付近は右をトラバースしました。岩のフリクションがとっても良く歩きやすいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なかなか着かないけど常念まで行こう〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時々雲が切れて主峰が見えてきました!!

稜線はクラストハイマツの踏み抜きや吹き溜まりで交代しながら進みました。久しぶりでスピードが出なかったけど、風が弱くプレッシャーは少なかったです。

 

 

 

 

 

 

10時20分 常念岳(2,857m)に到着。最後は常念乗越側の夏道がほぼ露出していました。

 

 

 

 

 

 

 

テント場に14時前だったので、無理せずもう一泊しました。昨日の多過ぎた鍋の具材は無理に食べることなかったのでした。。

終始0℃くらいの快適気温でサラサラの雪のため結露が全く無く、あり得ないくらい快適なテントでした。10月の明神の方が寒かった…(MTDさん)

12月29日 晴れ

5時半に下山開始、9時20分にゲート帰着でした。

 

 

 

 

 

 

帰りの林道前に作業道踏み跡?を間違えて突き進んでしまい、師匠に修正してもらいました。

取付き

下の方は雪がとけてました。

この後寒波と冬型でまた積もっていると思います^_^

 

 

 

 

あんまりチャレンジする内容にはならなかったけど、初日のお鍋が復刻できました。

大変な世の中ですが、できる範囲で自分で考えて活動を続けていきましょう♪今年もよろしくお願いします。

(行動記録)

12月27

620分 烏川林道ゲート  1320分 2,100m付近BC

12月28

510分 BC  1020分 常念岳(2,857m)

1350分 BC

12月29日

5時30分 BC  9時20分 烏川林道ゲート