山行期間 | 2021/3/19夜~3/21 |
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メンバー | MSD.FRZ.TKH |
山行地域 | 八ヶ岳(赤岳、硫黄岳) |
山行スタイル | ピークハント |
Мチームにあがって一年目の冬。冬山トレーニングとして木曽駒ケ岳、甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)、大山弥山尾根とトレーニングを重ね、今回は雄大な赤岳と硫黄岳の2座のピークを狙いにいきます。一般道とはいえ気象条件の厳しい八ヶ岳。体力的に自信のない私にはちょっと、いやいやとても不安。
20日(土)八ヶ岳山荘の駐車場に雪はほとんどありませんでした。気温も高めでほとんど寒さは感じられませんでした。ここで、問題が、、、。今日は快晴だけど、明日は雨が降る予報。アウターはヤッケ?それともカッパ?しかし、のんびり考えている時間はないので、とりあえずヤッケを羽織った。歩き出してすぐ暑いと感じるぐらい気温は高めでした。MSDリーダーをみるとカッパを着ている。あー私もカッパにすれば良かったーと後悔する。この季節のウエア選びは本当に難しい、一つ間違えれば生死にかかわるかもしれないと思う。
行者小屋までの積雪は最大でもひざ下ぐらい。歩きながらMSDリーダーから様々な事を教えていただきました。アイゼン歩行の仕方、ゲイターのつけ方(雪の時はズボンの上から。雨の時はズボンの下につけること)サングラスの重要性。この季節、サングラスは必須。「雪目になったらホンマ痛いでー」とMSDリーダーのお言葉。木の近くは雪がゆるいから踏み抜きの危険が大きいこと、などなど。そんなこんなで行者小屋に着くとテント場代は一人あたり2000円といつもより高くなっていました。小屋は営業していないので赤岳鉱泉小屋のお兄さん(多分)が、集金に来られました。小屋が営業していないので土日でも登山者は少なめだと感じました。テントは私達以外に3.4張りくらい。テント場にテントを張り荷物をデポし赤岳を目指します。真っ青な空に飛行機雲がスーッとキレイにのびているのを見て、MSDリーダーが「飛行機雲がなかなか消えない。やっぱり明日は雨かな」と。そんなお天気知識も教えていただき、文三郎尾根を必死に登ります。階段は雪で覆われていてほっとしました。途中、年末に登った甲斐駒ヶ岳がドーンとみえました。FRZさんと「よくあんなとこ登ったよねー」と感慨にふけり、山頂に着くととりあえず写真を撮りすぐに下山開始。14時頃にテントに帰ってきてテント内でのお約束、みんなで足がつるー!と言いながら、お茶をし、MSDリーダーから泉州山岳会の昔の話を色々聞いて大笑いしたり驚いたりして楽しい時間を過ごしました。夜中は予報どうり風が強く吹き、雪ではなく雨が降ってきました。途中、MSDリーダーがフライとテント本体がくっつかないように外に出て、空間ができるよう調整をしてくれました。この空間をあけるということがとても大切らしいです。私はそういう事も知らなくてとても勉強になりました。
次の日、起きてみると曇り。「ん!これは行けるかも!」とほのかに期待しながら硫黄岳を目指しました。森林限界を超えるあたりまでは薄日もさすほどのお天気。しかし、天気予報は正しかった。徐々に風が強まり赤岩の頭のあたりでは耐風姿勢をとらないと吹っ飛ばされそうな勢いでした。一歩一歩ゆっくり進みますが、前を歩いているFRZさんの顔をのぞくとなんだか楽しそうな表情!?なんで?もしかしてこんなん好きなん?と不思議になりました。後から聞いたら「全然そんなことないよ。必死やん」と言ってましたが、、、。なんとかピークまで行って、急いでおりてきました。赤岳鉱泉小屋からは本降りの雨。あと少しだからと自分に言い聞かせびしょぬれになりながら歩き続けていたらMSDリーダーが「そろそろアイゼンはずそかー」との言葉が。「えっ!まだ地面凍ってるのに、、、」と思いましたが、言葉にできず、途中怖くなってアイゼンつけましょうか?と提案するも即却下。「練習練習」と言われてしまいました。案の定、私は何度も滑ったり転んだりしてギャーギャー叫んでいるとやっと「アイゼンつけてもいいよ」とお許しがでて、私は速攻で付けましたが、FRZさんは練習だからと言って雨でずぶぬれになりながらもノーアイゼンで駐車場まで歩いてこられました。私は本当にすごいと思いました。そして、自分が少し恥ずかしくなりました。
今回は3月といえども雪の八ヶ岳を2座登頂できて本当に感慨深いです。事前に天気予報はチェックしますが、山の天気は来てみないとわからない、とおもいました。
山行中、様々なアドバイスや知識などたくさん教えてくださったMSDリーダー本当にありがとうございました。体力的にはまだまだしんどい私ですが、とても楽しい山行でした。また、一緒に行ってくださったFRZさん、写真を撮ってくれたり、色々助けてもらったりしてとても感謝しています。
一つの山行を終えるとまたそこで新たな課題が見つかります。私の場合は「今度は登攀具も持ってあがれる体力をつける事」でしょうか。来シーズンに向けてまたトレーニングに励みたいと思います。
<行動記録>
3/20 6:50赤岳山荘駐車場→9:30行者小屋→10:10テンバ発→12:45赤岳山頂→14:00テンバ着
3/21 7:00行者小屋テンバ発→10:00ごろ硫黄岳→11:30赤岳鉱泉小屋→14:00ごろ赤岳山荘駐車場着
(TKH記)