山行期間 | 2017年7月1~2日 |
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山行地域 | 比良山系奥の深谷 |
山行スタイル | 沢登り |
77期初の沢登りを比良山系・奥の深谷で実施しました。
三国ヶ丘に前夜21時に集合し、数台の車で坊村に向けて出発しました。
停泊場所に到着後、軽い宴会にてMチームの方々とBチームの自己紹介など。今回参加したBチームはほぼ全員沢登り初体験ということで、沢とはどんなものかをMチームの方々に熱心に聞いていました。
両生類と戯れたり、小さな虫が足にくっついたりするなど自然と愉快に触れ合う機会が豊富なアクティビティということで皆、胸躍らせたまま就寝。
6時起床。曇り。朝食を各自済ませて6時55分に出発。
前回の山行までクライミングが続いたため、Bチームでは久々の荷物を持ったままの行動となりました。
8時入渓。まだ少し気温も低く、水温も冷たく感じました。
沢登りでは、なるべく「巻かない」ように行動することを心がけるようにと指導いただきました。水の影響や川の地形も作用し、少しの迂回や、登り下りをなくすようにするのがコツのようです。
10時15分休憩。今回は、前日までの天気の影響もありいつもより水量が多いそうです。
10時30分ロープワーク準備開始。今回は、ミッテル登行というスタイルで沢を渡りました。
クライミングで培ったセルフビレイなどの技術を活かします。
どうにも水量が多く大きく巻かなければならない部分もあり、懸垂下降する場面もありました。
昼過ぎ、雨。ロープを張る箇所が多く、待機時間が長くなり、衣服が濡れていることもあり、体が冷えやすく体力が奪われます。
14時30分エスケープ開始。当初予定していたルートを回避し、沢から脇に逸れて登山道への合流を目指しました。急登かつ路面がぬかるみ滑りやすくなっていたため、注意が必要でした。
15時30分登山道に合流。雨も降ってきており、沢用の装備を早急に解除し下山をしました。
17時坊村到着。休憩を入れずにすぐに近くの温泉へ。心も体もリセットできました。
Mチームの皆様に手厚いご指導をしていただき、また幾度ともなるロープワークを丁寧にリードしていただいたおかげで無事に山行を終えることが出来ました。ありがとうございました。(MTD)
山行期間 | 2017年6月18日 |
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メンバー | HND(CL)、YMG(SL)、DTE(SL)、ABE、MSD、SKW、TKD、UET、UDZ、YSZ、TRD、SUM、KWI、FRZ、MTD、YMU、FJS、KTM、NGC |
山行スタイル | アルパインクライミング |
岩登りの基礎トレーニングとして、今回は不動岩に行きました。
グで、第2ステージ最後の山行です。
午前中は、リードのビレイの練習。昼からは、
降で降りてくる練習をしました。
午前中のリードのビレイの練習のときは、
Bチームの人がセカンドでビレイをして、
繰り返し練習をしました。
まず、トップの方が登っていくときに感じたのは、
ので、
片方のロープを出して、
んでてきました。
リーダーの方がやっているのを見ていると自分にもすぐにできるよ
が、とても思い通りにはできませんでした。
トップの方を見ながら手元で素早くビレイするには、
ました。
あと、トップの方が実際に転落したときに受ける体重の重さは、
た。
今回は練習なので、数メートル上で自分に見える所から、
ていたので身構えて受け止めましたが、
いるような見えない所からいきなり転落されると身体をもっていか
た。
リードをビレイするときのセカンドのメインロープでのビレイの大
た。
昼からは東壁に移動して、
はトップロープクライミングで登ってから、
登るときは苦労しましてが、
ので上手くできました。
リーダーの方に横についていただいて、
た。
第2ステージ担当のリーダーの皆様、
山行期間 | 2017.6.4 |
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メンバー | KWI,KTM,SUM,TRD,NGC,FJS,FRZ,MTD,YMU,YMK,YSZ, |
山行地域 | 百丈岩 |
山行スタイル | クライミング |
岩登りの基礎トレーニングとして、
8時過ぎに道場駅に集合。歩いて百丈岩まで向かい、
まず前回の復習として、
その後、懸垂下降のセッティングを確認し、
また後者のコースでは、トップでビレイが必要となり、
15時頃にはトレーニングを終了し、現地解散となりました。
前回の復習部分も多くありましたが、
暑いなかご指導くださったリーダーのみなさん、
他の会の方が百丈岩を登っているのを見て、
山行期間 | 2017年5月2日(夜)~5日 |
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メンバー | KNS、OKD、YSZ、KWI、FJS、YMU、YMK、KTM、MTD、SUM |
山行地域 | 大峰山脈 |
山行スタイル | 縦走 |
77期初めての合宿ということで大峰山に行きました。
集合場所の天川村役場に到着したのは5/3午前1時。
やっと寝れると思い喜んだのも束の間、5時起床ということを知り内心とても焦りましたが、山とはこういうものなのだと自分を納得させ就寝。
何とか5時に起床し、6時に天川村役場役場を出発しました。
1時間ごとに休憩を取りながら、狼平を目指し黙々と登りました。
途中遭遇した鹿に癒されたり、意外と雪が残っていることに驚いたりしつつ、11時15分頃狼平に到着。綺麗な川と山に挟まれた場所にいい感じの山小屋があり、素敵だなと思いました。うまく言えないけど、とても綺麗なところでした。
この日は順調に狼平までこれたので少し先の弥山を目指し再度出発。弥山に近づくにつれ霧が濃くなり気温も下がってきましたが、最後の力を振り絞り12時50分に弥山に到着。
すぐにテントを2つ張り休憩。
夕食までの間紅茶などを飲みつつ、皆さんの山の話を聞く楽しい一時を過ごしました。
この日は5時頃に夕食を取り19時頃就寝することとなりました。
今時小学生でも19時なんかに寝ないのに大人である私が本当に寝れるのだろうかという不安の中シュラフに潜り込みましたが気がついたら朝でした。当たり前のことではありますが、人間は横になると眠るようにできているのだなと改めて思いました。
2日目は朝4時に起床しました。昨日に引き続き濃い霧が当たり一面を覆っていました。
僕がのろのろとシュラフをしまっている間に他の皆さんはすでに朝食の準備に取りかかっており、あまりの早さに驚いたのと同時に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。明日はちゃんとしようと固く心に誓いました。
朝食を取った後5時半に弥山を出発しました。
この日は釈迦ヶ岳を目指しつつ行けるところまで行き弥山に戻って来るという予定でしたので、必要最低限な物のみを持っての出発となりました。
とにかく荷物が軽いことが嬉しかったです。
出発してすぐ5時50分ごろ八経ヶ岳頂上に到着しました。近畿最高峰という事でとりあえず記念撮影などをし改めて釈迦ヶ岳方面を目指し出発。
途中数ヶ所道が悪くなっているところに苦戦したり少々道を間違えたりしつつ、何とか8時45分に楊枝ヶ宿避難小屋に到着。霧が濃く小雨が降り始めていたこともあり、ここで引き返すこととなりました。釈迦ヶ岳までいけなかったのは少々残念ではありましたが、特に大きな怪我などもなかったので良かったです。
その後へとへとになりながら13時頃に弥山のテン場に戻りました。
テン場に戻るとツェルト講習が始まりました。始めて入るツェルトは見た目よりもずっと温かく快適でびっくりでした。
その後各々のテントに戻り、まったりと楽しい時間を過ごし19時に就寝しました。
3日目は4時に起きました。
朝食を終えテントの外に出てみると霧が晴れ、眼下には見渡す限りの雲海が広がっていました。その雲海から太陽が昇る様はまさに絶景でした。1日目、2日目は霧を見続けるだけでしたが最後の最後で良い景色が見られたので満足です。
日の出を見た後、弥山を5時半に出発し10時半に天川村役場に戻りました。
久しぶりのコンクリートはすごく歩きやすかったです。
帰りは温泉に入ったり、こんにゃくを食べたりしながら楽しく帰りました。(KTM)
山行期間 | 2017年4月15日(夜)~16日 |
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メンバー | YOD、KNS、OSM、YSZ、YMU、FJS、KWI、YMK、FRZ、MTD、SUM |
山行地域 | 鈴鹿山系 |
山行スタイル | ボッカ |
77期として、初めての前泊山行。そして初めての歩荷訓練。
そして残念なことにOkさんが体調不良で不参加。
不安と期待が入り交じる中、三国ヶ丘・河内松原から出発!
0時過ぎ宇賀渓キャンプ場着。
今回は、先輩含め男五名女六名の参加。故に、キリ良く男テント・女テントに分散。
女テントは早々に消灯。男テントは一時半頃まで小宴会。先輩・大先輩の貴重なお話しを聞ける機会となった。
さて、翌朝。六時頃からゴソゴソと起床モードに。初めてのテント泊でよく眠れなかった人、朝まで爆睡できた人、様々だが晴れ予想にテンション上げて出発準備。
7時20分 240m
キャンプ場スタート。林道を歩きながら石の探索。(残念ながら?)あった!
7時40分
石詰め開始。 女15kg 男20kg “ずしっ“ときます。
7時57分
遠足尾根取付き。急登の始まり。つづら折りで高度を稼ぐ。皆、黙々と耐えています。
8時34分 600m
休憩 ここで筆者は早速掟(オキテ)破り。後続を待たずにエネルギー補給。(但し、ザックは降ろさず) やっちまった! スミマセン。約10分休んで再出発!
所々で、尾根・沢・稜線・アップダウンなどの読図即席講習も開いてもらいながら、急坂は続く。
9時12分 730m 通過
これまでの黙々急登から稜線へ。視界が開けたのと、傾斜が緩んだことで気分が晴れました。しかし、しばらく歩くと、ドロドロ道が行く手で待ち構えています! 「下りには歩きたくないなあ」、と独り言。同じような独り言が前後からも聞こえてきました。
9時43分 834m
稜線の日陰で休憩。
10時26分 964mピーク横通過
このあと、金山道分岐前で、足がいうことを聞いてくれない人が出たため、ひと足早く歩荷解除。数人で荷物分散して担ぎ上げます。
13の登山道が集まるところなので、ピークには20人ほどが休憩。
さあ、あと少し。出発!
山頂直下にさしかかると、残り100mほどを心拍数を上げるためわざわざ駆け登る無謀者がいたとか?いないとか?
11時41分 1099.6m
竜ケ岳山頂 全員登頂 お疲れさまでした。集合写真撮影。いつも集合写真のカメラマンを務めていただくFzさん、ありがとうございます。
山頂からは、藤原岳、御池岳、伊吹山、御在所岳等々、晴天の恩恵で見える山はすべて見えました。
12時00分 下山開始
12時23分
金山道分岐 あっさり通過
ここからが激下り! 歩荷に振られないよう慎重に足を運ばねばならないところが何ヵ所も。
13時25分 478m 休憩
なかなかの急坂。歩荷で登ると辛そう!これを登りに選ばないでくれたCLに感謝。
13時54分 330m
登山道終了 歩荷解除 羽が生えたようでした。
14時22分
宇賀渓キャンプ場着 お疲れさまでした。
★行動時間 6時54分 歩行距離9.1km
14時41分
宇賀渓キャンプ場発〜阿下喜温泉でさっぱり〜御在所SAでほっこり〜渋滞でぐったり
19時41分 三国ヶ丘帰着
急登のあとに展望の開ける稜線を選んでいだたきありがとうございました。
今回は、初めてのテント泊、初めての歩荷。今回の経験を活かして、大峰合宿を辛く・楽しく・安全にやりとげましょう。(SUM)
山行期間 | 2017年3月26日 |
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メンバー | OSM、KNS、OKD、YSZ、FJS、KWI、YMU、YMK、FRZ、KTM、MTD |
山行地域 | 大阪 |
山行スタイル | 縦走 |
77期の2回目の山行は紀泉アルプスです。2回目の山行は、緊張と楽しみと不安を胸に、雨が降らない様に祈りながら8時50分にスタートしました。アスファルトの道を通り少年野球の声を聞きながら登山道に入りました。
若いメンバーにはついて行けないなと思いながら、人通りの少ない登山道を一歩ずつゆっくりと歩きました。第1パノラマに着いたのは、9時半でした。パノラマの景色は、天気が良ければ淡路島も見えるのかなと思いながら目の前に広がる景色を楽しみました。リーダよりザックの中の防水対策について話しがありました。地図やザックの中は3重にした方が良いなど、ザックの中身を出しながら詳しく説明して下さいました。
再び、きつい坂をゆっくり進みながら雲山峰を目指します。最初の山頂、雲山峰に到着したのは10時45分でした。
山頂ではめいめいに小休憩。少し休憩すると寒さが感じる程の寒い日でしたが、上着を着る間もなく出発。今度は、鳥取池を目指し、急な下り坂をどんどん進みます。小さい沢を渡ると俎石山への登山道に入りました。ここからの坂はとても急で時折見るロープなどの人工物は、前回のおっしゃった事を思い出し、なるべく触れず、岩や木を頼りながら一歩一歩進みました。
俎石山に到着したのは12時半でした。行動食をとりながらしばしの休憩をしました。そこからは歩きやすい道を進みながら、大福山に13時到着。
ここでは、修験者が螺貝を吹きながらお祈りをしていました。螺貝の音は初めて聞いたのでしばし聞き入りました。修験者の方を横目にしながら再び山道に入りました。ここからは歩きやすい山道で時折「ゴー」と大きな音がして悪天候にならないかと心配しながら進みました。山道の横には穴があちらこちらに掘られていて、これは猪が掘った跡だと教えて下さいました。他の山では鹿も近くに見る時もあると教えて下さり、いつかそんな山にも行けたらと思いながら、同期の方と楽しく話しをしながら進みました。見返り山に到着したのは13時25分ここでもパノラマの景色が見えました。関空は薄い雲の中、飛行機の飛ぶ「ゴー」の音だけが聞こえます。次の歩荷のトレーニングでは、20kgの石の入った袋をザックに入れて登るという事を聞き、今回のアップダウンでもこれだけ足痛になるのに、重いザックを背負ってついて行けるのだろうかと不安に感じながら説明を聞きました。山行の会計、食事、渉外の係の説明もありました。一つの山行を計画するには大変な事もあると思いながら、次回はサブリーダの方が中心にやって頂けるという事で感謝の気持ちでいっぱいでした。再び、山道へ。時折足の痛みを感じつつも、登りや下りを必死に歩き14時に札立山に到着しました。
少し雨がパラパラしましたが、雨具を着るほどではありませんでした。小休憩をして再び山道へ。時折笹林の間を進みます。紀ノ川がとてもよく見えるパノラマ風景を横目で見ながら進みました。ヤマユリ保護の看板を見つけましたが、ヤマユリの葉すらどこにあるのかわかりませんでした。必死で坂を登り、ようやく最後の飯盛山へ15時に到着。
ここからは下りと思うと、ホッとした気持ちになりました。足痛を時々覚えながらも後ろに居て下さるリーダの足音に安心しながら急な下り坂を進みます。シダの群生の間を通り、山ツツジが少し咲いているのを見ながら、必死で下山しました。16時20分登山道が終了し、アスファルトの道を少し下り、岬公園駅へ着きました。今回は、アップダウンが多く、時折きつい登り坂もありました。終日曇り空でしたが、大雨にならず時折見えるパノラマの景色を楽しめとても良いコースでした。リーダ、サブリーダの方にはとてもお世話になりました。ありがとうございました。
山中渓8:50→第1パノラマ9:20→雲山峰10:45→俎石山12:30→大福山13:00→見返り山13:25→札立山14:00→飯盛山15:00→岬公園
山行期間 | 2017年3月5日 |
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メンバー | OSM、KNS、YOD、YSZ、FJS、KWI、YMU、YMK、FRZ、KTM、SUM |
山行地域 | 六甲山系 |
山行スタイル | 縦走 |
77期の初山行は須磨アルプスです。
須磨浦公園駅に集合し、ここから六甲縦走路の約1/3に当たるコースを歩きます。
今期メンバー9名、CLとSLを合わせて11名というパーティーでのスタートとなりました。
登り始めから階段が続きます。
この日は数日前の寒さがが嘘のように、春を思わせる陽気となり、すぐに汗をかき始め暑くて暑くて、ウェアの選択を間違えたと反省です。
次第に前後の方と話をしながら、お互い歩きます。
旗振山で一回目の休憩をとりました。
ここは、すぐ近くに明石海峡大橋を望む素晴らしい景色で、気持ちが良いです。
リーダーよりコンパスの使い方の説明があり、みんなで地図と格闘します。
鉄拐山へ向かい高倉台の団地を抜け階段を登り返します。
六甲全縦コースの初めの鬼門と言われるだけあり、400段の上り階段では、息も上がりっぱなしです!
みんなも無言になり登っています。
全員が登ったところで、休憩を兼ね自己紹介となりました。
山歩き30年のベテランの方、沢登りがしたい方、岩登りや冬山の経験もある方などetc
経験も年齢も違うメンバーですが、これからみんなで楽しく様々な経験を経てステップアップしていきたいですね。
ここからは、また山地へ入っていき、歩きやすい道が続いた後、横尾山から須磨アルプスの核心部が始まります。
写真などで見た岩稜地帯を楽しみにしていたのでテンションが上がります。
ここでリーダーより「鎖や手すりは持たないこと。いつ作られているものかわからず、危険である」と注意がありました。
いくつもの岩山の中を下ったり登ったりと続き、素晴らしい景観で、岩場が面白く一番印象的でした。
この後はまた市街地を抜け高取山方面へ向かいます。
神戸市街を眺めながら高取神社を通り、再び市街地の中を歩き板宿駅へ向かい下山です。
今日は、海を眺める景色、岩稜、住宅街の一般道路なども歩き、三つの山の登り下りを繰り返し、変化にとんだ楽しいコースでした。
リーダー、サブリーダー、一日大変お世話になりました。残りのステージ1も、どうぞよろしくお願いいたします。
そして77期の皆さん、これから1年間、よろ しくお願いします。(YSZ)
須磨浦公園 8:40 → 旗振山 9:20 → おらが茶屋 9:50 → 横尾山 10:50 → 高取山 12:30 → 板宿駅 13:40
山行期間 | 2016年2月19日(金)夜~21(日) |
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メンバー | SGY, KTYF, DTE, UDU, KRA, ASI, YMS |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | 雪山 |
昨年3月から一緒に育成指導を受け、トレーニングをしてきた75期Bチーム卒業山行。
計画の山域選びからメンバー全員で相談しました。
候補としてあがった北アルプス、八ヶ岳、大峰、四国のうち、希望の多かった八ヶ岳の中で卒業山行に適当なルートを検討し、黒百合ヒュッテ泊で天狗岳を目指すことになりました。
どこへどう行くか。
行きたい、やってみたいことと、自分たちの力量の兼ね合いです。
西尾根を行くという意見もありましたが、入山者が少なく長い稜線歩きは避けたほうが無難ということになり、黒百合ヒュッテをベースに東天狗から往復で西天狗を目指すことになりました。
計画を作るにあたって、メンバーそれぞれが自分の山行という自覚のもと、計画に参加することが重要だと考えました。
Bチームの活動では、リーダーが設定した行程や内容をこなすだけで精一杯になりがちだったので、卒業山行では、全員がパーティの一員という自覚をもって計画に参加することを目標にしました。
山行内容、コース設定など、Bチーム全員で検討できたことが、卒業山行の成果の一つだったと思います。
いよいよ出発の日を向かえ、週末の天気予報は、前線を伴った南岸低気圧の通過のため、いまいちの様子。
特にアタック予定の土曜日は、午後から雨の可能性があります。
2月20日
登山口駐車場の渋の湯は、朝6時受け付け開始で車中泊厳禁とのこと、高速SAで1時間半の仮眠をとります。
睡眠不足です。
6:40 秘湯を出発、登山道に入ったとたん斜面が凍りついているのを知り、アイゼン装着。
黒百合ヒュッテを目指して卒業山行の開始です。
7:40 八方台分岐。暖冬で凍りついた沢を見ながら、樹林帯を順調に登っていきます。
足元は、雨に降られてしまった雪が氷状になった登山道です。
8:50 黒百合ヒュッテ。
天気予報によると午後から天気が荒れ、雪が雨に変わる可能性もあるので、天候が悪化しないうち、できるだけ早めにアタックしたいところです。
9:15 西天狗岳を目指して出発しました。
中山峠を過ぎ森林限界を越えるころ、次第に風が強く吹雪に。
2回の冬合宿、南アルプスでは2回とも無風快晴に恵まれたBチームも、ついに冬山らしい天候に遭遇しました。
足元の積雪も、ほぼ無雪期状態だった1月の鳳凰三山に比べて、少しは雪山らしい様子。
10:20 東天狗岳。
吹雪で視界が非常に悪く、風も強いことから、西天狗への稜線往復は諦めて、引き返します。
11:00 黒百合ヒュッテ着。
まだ時間が早いので小屋前の斜面で雪上歩行とビバーク練習、正午過ぎには切り上げて、黒百合ヒュッテに入りました。
75期Bチーム最初で最後の食事付き小屋泊です。
暖炉があって暖かい、素敵な小屋です。
この一年テント泊ばかりだったメンバーは、小屋の作法がいまいち分からず、快適さに戸惑いながらも、昼間から宴会開始。
外は吹雪が強まる中、贅沢な午後を過ごしました。
16時のラジオで天気図の練習をして、翌日もばっちり冬型であることを確認。
再度アタックするか、下山するかは、朝の天候を見て決めるということになりました。
黒百合ヒュッテはご飯も美味しく、山に来ていることを忘れそうです。
酔いが醒めたところで20:30消灯。
2月21日
再度アタックすることになり、ぎりぎりまで天気の様子を見ます。
7:30 黒百合ヒュッテを出発。前日歩いた道ですが、風はますます強く、山でよく走り出す一部のメンバーは、大興奮!!!の様子です。
でもここは雪山、走れません。
地吹雪のためトレースがあまり見えませんが、なるべく風下のトラバースルートを選んで、順調です。
8:50 東天狗。
強風のため、西天狗はまたまたお預けとなりました。
9:40 中山峠、10:10 中山展望台。
ここで空が晴れ、やっと北八ヶ岳の風景と対面、やはり全体的に雪が少ない様子の八ヶ岳でした。
12:35 渋の湯登山口。
卒業山行を無事終えました。
卒業山行の二つ目の収穫は、冬山気象の分かりやすい事例に遭遇できたことだと思います。
この週末にかけて、八ヶ岳上空では前線を伴った南岸低気圧が通過しており、通過に伴い土曜日は東の風・湿った吹雪が、夜にかけてみぞれに変わっていきました。
通過後の日曜には、西の乾いた強い風に変わり、正午にかけて急速に晴れ、空気が冷たくからっとしてきたのが分かりました。
つまり土曜日は悪化傾向の気象、なるべく早く切り上げるべき日で、日曜日は時間が遅くなるほど天気が回復し、アタック成功の確率が上がったということになります。
天気を読むということを、現場の気象条件の下で学ぶことができました。
冬山は気象条件との戦い、天候の予測による行動判断が勝敗を分けます。
今回、西天狗岳には届きませんでしたが、Bチーム最後の最後に冬山気象、「吹雪と天気読み」体験をできたので、結果的に八ヶ岳に行って正解だったと考えます。
ご指導いただいたリーダー陣、先輩方には、75期一同、感謝の意を表します。
この1年で学んだことは、各々の今後の長い山人生の礎になると思います。
1年間本当にありがとうございました。
(DTE記)
<行動記録>
2/20 渋の湯登山口6:40~黒百合ヒュッテ8:50~東天狗岳10:20~黒百合ヒュッテ11:30
2/21 黒百合ヒュッテ7:30~東天狗岳8:50~中山峠9:40~中山展望台10:10~黒百合ヒュッテ10:50~渋の湯登山口12:35
山行期間 | 2016年2月6日(土)夜~2月7日(日) |
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メンバー | SGY, KTYF, ABE, DTE, UDU, KRA, SKM, BAN, ASI |
山行地域 | 滋賀の山 |
山行スタイル | 雪上訓練 |
雪上訓練のため、滋賀県湖東にある伊吹山に赴いた。
伊吹山は標高1377mの独立峰で、さほど高い山ではないが、登山口から山頂までの標高差は約1150mで歩きごたえは十分だ。
山容はがっしりとして迫力がある。
山岳会に入会するまでに、個人で初冬期、残雪期に幾度か登ったことはあるが、厳冬期に登るのは、今回が初めてだ。
前日から現地入りをして、登山口を朝6時30分に出発。
まだ薄暗い樹林帯をしばらく歩いたのち、1合目の見通しの良いゲレンデにでる。
天気はピーカンで最高だが、残念ながら雪はない。かつてはスキー客で賑わった場所なのに。
7時40分に3合目に到着。
真正面にそびえる伊吹山に目を向けると、褐色の山肌に砂糖をまぶしたような状態。
残念だが例年のような純白の伊吹山ではない。
3合目からの急登も、雪が少ないので夏道を歩く。
それでも、高度をあげるにつれて雪の量は増えていき、だんだんと冬山らしくなってくる。
9時00分、8合目に到着。
上方に目を向けると低木を飾る霧氷が透き通る青空に映えて美しい。
下方には、青々とした琵琶湖が朝日に輝いている。
ごつごつとした岩場を上り詰めて、開けた稜線にでると、想像していたより雪が多かった。
気持ちが高揚する。
9時30分に山頂に到着。
小休止のあと、早速、リーダーの指導のもと雪上訓練を開始する。
比較的雪の深そうな場所を見つけて、アイゼンを装着。
なだらかな傾斜を使って、キックステップの練習、滑落停止、雪上トラバースの方法を練習していく。
風がやや強く体感温度は低いはずだが、みんな一生懸命に体を動かしているので、冷たい空気がとてもさわやかに感じられた。
熱中して、あっという間に2時間半が過ぎていた。
一段落して、各自、行動食を摂り、12時に下山を開始。
一気に高度を下げて2合目についたのは13時30分。
登山口には、14時に到着した。かなり早いペースだった。
以前、個人で伊吹山に登ったときは、もっと時間がかかった。
山岳会に入会して1年間、それなりに体力が向上したのだろう、早いペースでもそれほど疲労感は感じなくなった。
もうすぐ50歳になるけれど、まだまだ、大丈夫だと自信が持てたのが嬉しい。
下山後、近くの温泉でまったりとお湯につかりながら、1年間、お世話になった山岳会のリーダー、
Bチームの皆さんとの楽しい思い出を振り返り、充実した幸せな余韻に浸った。
<行動記録>
登山口6:30~3合目7:40~8合目9:00~伊吹山山頂9:30~(雪上技術訓練)~山頂付近12:00~2合目13:30~登山口14:05
山行期間 | 2016年1月22日(金)夜~23(土) |
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メンバー | SGY, ABE, KDA, DTE |
山行地域 | 兵庫県の山 |
山行スタイル | 山スキー |
75期Bチームのメニューもいよいよ大詰め、今回はついに期待と不安でいっぱいの山スキーです。
同期の中で山スキー道具をそろえたのは、なんと一番スキーが下手そうな私一人だけ。
素人が最新のテックビンディングを手にしてみても、靴を板に付けるところからてこずる始末でした。
「なんとかなる」というSGYリーダーの言葉を支えに、金曜日夜に大阪を出発。
氷ノ山国際スキー場周辺の道の駅で仮眠、6時起床。週末の西日本はなんと40年ぶり?!の大荒れの天気予報です。
日曜日の方が悪天のリスクが高いとの判断から、ハチ北でのゲレンデ練習をカットして、土曜日のうちに山スキー決行となり、リフトが動く8時に合わせて行動開始しました。
駐車場からゲレンデまではリフトで上がるので、リフトの最終便17時がゲレンデ下までの下山リミットとなります。
リフトに乗って、ゲレンデ中腹で登山届を提出。ここから東尾根の登山道を目指し、シールを装着、ビンディングを歩行モードに設定。
いざ出発!と思ったら、私のビンディングのストッパーが下がったまま、自分の板なのに、上げ方が分かりません・・・。
ストッパーを上げるのに四苦八苦しているうちに時間が過ぎ、時計を見ると9時20分。早速出遅れてしまいました。
気を取り直して東尾根登山口を出発。
人生初のシール歩行。すごい!登れる!と浮かれていると、早速バランスを崩して転倒。
ザックを背負って深雪の中でこけると、メンバーを待たせてしまう上に、立ち上がるのにすごい体力を消耗します。
リーダーに散々言われていたこと。
「とにかくこけないこと。あとはボーゲンとキックターン、横滑りと斜滑降ができればなんとかなる」とにかくこけないように・・・。
先行パーティがいると聞いていましたが、東尾根登山道にはトレースが無く、別のルートを登っている様子。
山スキーをするには積雪が少ない上に、登りにくいルートですね、とリーダー。
登山道が折り返すところや、急登箇所はシールをつけていてもふんばりがきかず、板がずり落ちてしまいます。
ついついエッジをきかせようとしてしまいますが、アイゼン歩行と同じで、基本は雪面に垂直に力を入れてシールで止めます。
積もったばかりのさらさらの新雪は、スキーを履いていなければ膝くらいのラッセルです。
「スキーはラッセルの手段である」というリーダーの言葉を思い出しながら登っていきます。
11時15分東尾根避難小屋到着。下山開始リミットは13時。
尾根伝いに登りたいところですが、雪が足りず岩が出てくるので、登山道らしきトラバースルートが多くなります。
直登できないところが多く、板の前後が雪に埋まりながら横歩きでのろのろと登っていると時間がかかるので、スキーを外して歩く場面も・・・。
そんなこんなで13時のリミットとなり、下山開始です。
狭く曲がりくねったルートでシールを外す自信がなく、結局シールを付けたまま滑り始めます。
「こわいと思ったらこけてください」とリーダー。
早速転倒。ザックも板も外してやっと立ち上がって、ザックの中身を他のメンバーにお願いして下山。
予報通りどんどん風と雪が強まってきます。急斜面ではボーゲンもできず、シールをつけたままでは横滑りもできません。
下山リミットを考えるともたもたしていられないので、ほどなく板を外して歩くことに・・・。悔しいですが、山スキーの道は一日にしてならず。
スキー板の幅が広く片手で持てず、板をザックに固定して、ABEリーダーのスキーのトレースに沿って、とぼとぼずぼずぼと新雪にはまりながら下山していきます。
急斜面がなくなってきた終盤で、やっとスキーをつけて山スキーらしい下山スタイルに。
しかしこの時点ですでに足がパンパン。狭いトラバースでは足に力が入らず、這い降りるようにして、無事15時に東尾根登山口に到着しました。
「最初はこんなもんです」とリーダー。
ゲレンデを滑り降りながら、ゲレンデってこんなに広くて障害物がなかったのか、と思いました。
6時間の行程で、トータル1時間はメンバーを待たせてしまっただろうという散々な内容でしたが、山スキーは本当に楽しくて、雪山の面白さが凝縮されていると感じました。
こんな私でも、やってみましょうと言ってくれたSGYリーダー、同行していただいたABEリーダー、KDAさん、練習に付き合ってもらった同期のUZUさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。
スキーをはいてぐんぐん登って、すいすい降りてくる日を目指してがんばります。
(DTE記)
<行動記録>
氷ノ山国際駐車場8:00~東尾根登山口9:20~避難小屋11:15~東尾根の途中13:00~避難小屋14:05~東尾根登山口15:00~氷ノ山国際駐車場15:40