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横尾尾根~槍ヶ岳 12年03月02日

山行期間 2011/12/31-2012/01/02
メンバー 西野、小門、本田
山行地域 北アルプス
山行スタイル 縦走、雪稜


12月31日 上高地~横尾~3のガリー~横尾尾根P4BV


静寂に包まれた大正池。


クリスマス以来まとまった積雪がないので雪がしまっています。


特に不安なく登ること約1時間。


意外と薄い屏風岩のカモシカ尾根。次は冬壁を狙いたいものです。


槍ヶ岳、素晴らしい!


尾根上は簡単なブッシュのアップダウン


とても冬とは思えない快晴無風状態、こんな日は槍をバックにビバークでしょうか。


ビバークサイトのP4から前穂北尾根を望む。

1月1日 横尾尾根P4~横尾の歯~中岳~大喰岳~槍ヶ岳~槍平


昼前より天候悪化の予報。この日は勝負の日、早朝より行動。ご来光を背に受け思わず立ち止る。


横尾のコル。信大パーティのテン場跡にて休憩。天候の悪化は予想より早くやってきた。


稜線上は時折強風が襲ってくる。隣では、渡渉に耐え寒さに耐えた北鎌クライマーが登頂の喜びを噛みしめていた。

【コースタイム】

12月31日
(快晴)
釜トンネル7:00―上高地8:20~8:40―徳沢10:15~10:40―横尾11:35~12:00―3のガリー取付12:45~13:00―横尾々根14:00~14:30―BV15:15
1月1日
(曇-吹雪)
BV4:30―横尾の歯6:00―天狗のコル7:10~7:30―稜線8:30~8:45―槍岳山荘11:35~12:00―槍ヶ岳山頂12:30―槍岳山荘13:00~13:15―槍平小屋16:00
2月2日
(雪)
BV6:00―新穂9:30

稲村ヶ岳から山上ヶ岳 12年02月21日

山行期間 2012年2月17日(夜)から19日
メンバー KNS、ARK、OSM
山行地域 大峰山系
山行スタイル 雪山

 70期の時にお世話になったKNSさんに無理を言って稲村ヶ岳から山上ヶ岳に連れて行っていただきました。トレースがなく、トラバースの連続だったので、KNSさんがいなければ、途中で引き返していたと思います。危険なところでのロープの使い方、通過方法、ルートファインディングの重要性など、ARK、OSMにとってはいい経験になる山行でした。

18日。母公堂での準備。予想していたよりも雪と風はなさそうです。

稲村ヶ岳まで、こんなトラバースの連続です。

稲村小屋に到着。ここに荷物をデポして、アタック装備で稲村ヶ岳へ出発。

稲村ヶ岳への最大の難所。ネットで引き返したと書いているのは、たぶんここでしょうね。

KNSさんがルートを確認している時にちょっとした雪崩が起きた(かなりビビりました)ので、ロープを使用することにしました。帰りは使わなかったです。

何とか稲村ヶ岳山頂に到着。

稲村小屋に戻ってきました。結局、我々以外にだれも来なかったです。

夕食のトマト鍋。

山上ヶ岳までは稜線歩きで、下山はトレースがあるはずなので、明日は今日よりは大したことないよと確認をして就寝。しかし、まさかの展開に。

19日。天気は快晴で、風もなし。

大日山と稲村ヶ岳。このあたりまでは順調。

トラバースを避けて尾根を歩くようにしていましたが、危険なところに来てしまったので、トラバースできそうなところに下りることにしました。今回の山行で最も怖いと思ったところです。下から見ると登れそうな気がしましたが、下りは怖いです。

緊張の連続ですが、天気がいいと気分がいいです。

こんなトラバースの連続。

山上ヶ岳が見えて来て、やっと危険地帯を突破。

レンゲ峠に到着。ここまで4時間かかりました。ほんまに疲れました。

でっかいツリーを発見。

山上ヶ岳に到着。やっと出会った人に写真をお願い。ここからはトレースがありそう。

確か吊り下げられる有名なところだと思います。

大峰大橋に到着。めっちゃ疲れましたが、いい経験になりました。KNSさん有難うございました。


大山冬季遭難救助訓練 12年01月25日

山行期間 2012年1月21~22日
メンバー NSN,KKD,HND,ARK,EMR,MTU,OSM,NKZ
山行地域 大山・元谷周辺
山行スタイル 遭難対策訓練

  雪山での遭難対策訓練は、昨年の春合宿で行ったのと2度目(OSMは)で、回数を重ねるごとに知識が付いてきていると感じました。また、先輩方もいろいろと議論をしながら進めていたため、それぞれの山行に合った形に進化してきていると思いました。自分自身や一緒に登る仲間の安全を高めるためにも、今後もできるだけ参加していきたいです。

1日目

仮眠をとっていた場所で若干のトラブルがありましたが、バスの待合室でCLのNSNさんから2日間の全体的な説明があり出発しました。

神社でちょっと休憩。

NSNさんからこのような地形は雪崩が起きるかもしれないと考えて行動するように注意を受ける。

場合によっては1人1人ずつ行動する、あるいは間隔を開けて行動する。

 

6人用テントを設置。8人いるけど2人はどうなるの?

シート搬送。

ザックを置いていますが、この後MTUさんに寝てもらっています。銀マットを折りたたんでいるのは頭を置くためです。

カラビナにシュリンゲを巻きつけています。細い方がやりやすいです。

ハーネスにシュリンゲを付けています。

頭が左、足が右のようになっています。

 

全体的にはこうなっています。

木を使ってのビレイ。

 

何もないときはこうやってビレイ。

スタンディングアックスビレイ

 

スノーバーとデッドマン

 

スノーボラート。木の枝を刺しています。

 

ビーコンによる探索とゾンデ棒。

使い方をマスターした後、NSNさんとKKDさんが50m以上離れたところにビーコンを埋めて、笛の合図とともに捜索。

その間、雪合戦。

 

ピー。アッという間に発見。

1mスコップで掘り下げる。

人数がいる場合は掘り下げる人とシートの準備をする人と役割分担をすることを話し合う。

弱層テスト。スコップ1‐2分の四角柱を作る。

 

下の方に割れ目があります。各自作ったのですが、皆さん同じところの層が割れました。

われたところの雪質はこんな感じ。

ビバーク訓練。

ブルーシートを敷いて、ゾンデ棒を置いて、ツェルトをかけています。誰が寝るのかなぁ~。

 

結局、HNDさんとEMRさんが寝ました。

HNDさんはシェラフカバーのみにチャレンジしたそうで、ほとんど寝れなかったそうです。

1日目の訓練は終了。晩飯はKKDさんが用意してくれたキムチ鍋。うまかった。

お疲れさんでした。                                                                (by  OSM)

2日目

今日は、まず元谷避難小屋から別山への尾根を上がっていきます。

天気は薄曇りと思っていたら晴れてきた。

ふとみると、キジがトコトコ歩いてて。

 (どこいくの?)     

その横で、まずは弱層テスト。

 (せっせとほります)

あまりの展望にどんどこラッセル!景色がひろがるところまで上がる。

日本海も風力発電もみーんな見えます。

もちろん大山の稜線もぐるっと。そこに山向こうから日が差し込んできてすばらしい景色でした。

ほれぼれと山をながめてひと息ついたら、訓練開始!

実践的雪崩対応。

 ①発生地点へ

 ②捜索

 ③掘出し

 ④応急処置

 ⑤搬送

声をかけあい、確認しながら真剣に取り組みました。

『やることでわかること、身につくこと』

充実した訓練を終え、下山するころには雪が降りだしました。

大神山神社奥宮では再度心をこめて大己貴神(おおなむちのかみ:大国主神のお若い時のお名前)に祈願しました。

そして・・・反省会は日本海の幸とともに。

今年も安全登山!                                              

                                                                                                (by  NKZ)


冬合宿中央アルプス 12年01月19日

山行期間 2011年12月28日(夜)~2012年1月1日
メンバー KTY、MSD、TRN、ARK、OSM
山行地域 中央アルプス
山行スタイル 縦走

 9月から冬合宿に向けたトレーニングも終わり、いよいよ本番を迎えました。計画では伊奈川ダムから南駒ケ岳に登り、空木岳を経て、木曽駒ケ岳から上松Aコースを下山することになっています。中央アルプスなのでそれほど雪はなく、南駒ケ岳と宝剣岳の岩場と稜線でどれだけ強い風が吹くかがポイントだと思っていました。しかし、直前の寒波で雪が予想していたよりも積もっていたため、縦走を断念し、空木岳までの往復となりました。

12/29 いよいよ出発。

林道終点。ここから本格的な山登り。気合は十分。

予想していたよりも雪が多いなぁ。

結構疲れてきたぞ~。

この日のうちに樹林帯を抜ける辺りまで登る計画でしたが、そこまで行けず、樹林帯内でテントを設置。

12/30 天気は晴れ。この日は木曽殿山荘辺りまで行く計画ですが、雪の状態や疲労感からそこまで行けるかなぁ~?縦走を成功させるには、せめて空木岳辺りまでは行きたいなぁ~。

やっぱりなかなか進まないなぁ~。

南駒ケ岳に向かう稜線。

ちょっと休憩。

バックは越百山。

先頭はARK君。投稿しているOSMは共にMに上がって1年目。本格的なラッセルは初体験で、かなり疲れましたが、いい経験になりました。ARK君、頑張れ~。

御嶽山。景色がきれいと疲れが吹っ飛ぶかなぁ?

いよいよ岩場の辺りに登ってきました。

先頭を行くKTYさん。2番手以降をぶっちぎって、そして消えていった...

標高2700m、南駒ケ岳まで45分と書いていますが、このペースではあと2時間はかかりそう。空木岳まではちょっと無理かなぁ~。

景色は最高~。

本当はめっちゃ疲れています。ここで時間切れ。樹林帯まで引き返すことをKTYさんが決断。南駒ケ岳は遠いなぁ~。

 

テントを設置。越百山と仙崖嶺がこのように見えるところです。

 

天気図作成後、KTYさんから縦走を断念し、明日はアタック装備で空木岳を往復すると言われました。残念ですけど、今の私たちの実力ではこれが現実なのでしょうね。

12/31 天気は晴れ。荷物が軽くなった分、ウサギのようにピョンピョン行くと宣言。前日のトレースも残っていたためか、早くも空木岳が見えるところまで登りました。

越百山と仙崖嶺。

とことどころ厳しい岩場もありました(写真は大した所ではないですけど)。

 

もうすぐ南駒ケ岳の山頂だ!

山頂に到着。

南駒ケ岳から空木岳に向かって出発。

御嶽山もきれいだ。

空木岳から見た南駒ケ岳への稜線。

やっと着いた空木岳。

木曽駒ケ岳は遠いなぁ~。

戻る時にちょっと寄った赤梛岳から。

空木岳と南駒ケ岳

南駒ケ岳でちょっと休憩。

ちょこっと見えた富士山。

テント場に到着。天気も良かったし、空木岳にも行けたし、良かった良かった。

1/1 あけましておめでとうございます、と仲間で新年を迎える。

最後に見えた御嶽山。

林道終点に到着。お疲れさんでした。

天気も良かったし、空木岳まで行くことができたし、アイゼンを付けての岩場も経験できたし、ワカンを付けてのラッセルも経験できたし、冬の縦走の難しさも経験できたし、充実した冬合宿でした。しかし、残念な気持ちもあります。もっと技術をレベルアップして、いつかリベンジに(次の冬合宿?)行きたいですね。


ネパール訪問記~後編~アンナプルナ5daysトレッキング 12年01月13日

山行期間 2011.12.30~2012.1.3
メンバー TKH,NKZ
山行地域 ネパール・アンナプルナ山群
山行スタイル トレッキング

ヒマール・・・白く輝く神々の座

青く高い空のもと、歩を進める。

1日目: ポカラ(900m)⇒ナヤプル(1050m)~ウレリ(2120m)

暗いうちにホテルからタクシーでバスターミナルまで行き、そこからバス2時間で登山口のナヤプルに到着。

カジャ(おやつ)とチャイであったまってから出発。

2ヶ所のツーリストチェックポストで入域許可証をみせたら、やる気グッとアップ!

おぉ、みえるではないか!(みえたのは最初だけ)

渓流モディ・コーラにそって車道(もちろん未舗装)をズンズン歩いていく。

ビレタンティ(1100m)からは石段の道。

このティルケドゥンガ(1577m)の吊り橋を渡ったら急登がはじまる。

白いお山がちょこっとみえたら、もうひとふんばりでウレリ。

ホテルの部屋からは真正面にアンナプルナ!

のどかないい景色です。

*ホテルからの夕焼けアンナプルナ*

[本日の行動4時間強]

2日目:大晦日:ウレリ(2120m)~ゴレパニ(2853m)=プーンヒル(3198m)往復

さすがに星もきれい。

歩きだしてしばらくすると日の出。

みんな朝ですよ。

今日も荷役ごくろうさま。

今日はどちらの畑へ?

君は大きくなってから。

ここからしばらくは冷え込んだ森の中。

ナンゲタンティ(2460m)でモーニングチャイしてあったまって、ひとふんばりするとゴレパニ!

ホテルからの景色もナイスビューだったけど、そこから1時間ほど登ったプーンヒルはぐるり360度ビッグビュー!

アメージング!!

↓ご覧ください↓

○撮影:TKHさん○

*夕日に輝くアンナプルナⅠ峰(左・8091m)とアンナプルナサウス(正面・7219m)*

○撮影:TKHさん○

*「魚の尾」という名のマチャプチャレ(6993m)*

*北には「白い山」ダウラギリ山群。右端がダウラギリⅠ峰(8167m)*

2011年最後の日の入り。

カップ麺だったけど、年越しそばもいただきました。

[本日の行動時間4時間+1,5時間]

3日目:元旦:ゴレパニ=プーンヒル往復=ゴレパニ(2853m)~ガンドルン(1951m)

2012年 初日の出を拝みに行こう!

ところが・・・雲が・・でも明るくなるとちょっぴり姿をみせてくれました。

雲が山を包みこんで巻いている。

今年は龍年。もしかして・・・?

ホテルへもどり荷物をかついで出発するころにはドドド~ンヨリ雲。

と思ったら雨?いえ雪が降りだしました。積もってるよ。

(・・・ブレました)

しばらくすると、下からランナーがあがってくる!

そうここアンナプルナでは元旦に『アンナプルナ100山岳耐久レース』が開催されるのです。

ここから上は雪だよーーと心配しつつエールを送る。

アップダウンを繰り返し、タダパニ(2721m)に到着。

ここには山岳レースの給水ポイントがあって、みていたら日本人ランナーが外国人トップで走っていかれました。

スゴイ!がんばって!かわいいお花も応援してます。

さぁ私達も!今日の目的地ガンドルンまでは森の中を歩きます。

雨に濡れて潤う森に心も潤う。

「日本のブナ林みた~い」とTKHさん。

ガンドルンに到着。子どもたちの笑顔がいいね。

ホテルでは、日本から持参した迎春セットで新年のお祝いをしました。

◎今日は安全祈願をしながら歩かせていただきました◎

[本日の行動時間1,5時間+7時間]

4日目:ガンドルン(1951m)~ポタナ(1890m)

さてそろそろ天気も回復か?とみあげるけれど今朝もドンヨリ雲。

あそこにマチャプチャレが隠れているのだ。

今日は渓流モディ・コーラ(1270m)まで下って上る。

朝霧の中、幻想的な風景。

アンナプルナ内院が源流のモディ・コーラ。

川にかかる吊り橋を大きな丸太(鎌付き)を担いで渡っていく!

そ、そ、それはおいくらくらいおもいのでしょうか・・・?

ランドルン(1640m)まで上り返すと、みえた!おひさしぶり!

気分うきうき!トルカ(1650m)では新春祝のちらし寿司。おいしーい。

ここから段々畑の山腹をくるりと巻いていきます。

ジャングルを通ってビチュク・デオラリ峠(2149m)へ最後の上り。

風の強い峠を越えたら、ゆるーくシャクナゲの森を下っていく。

真っ赤な花の季節はみごとでしょう(ね、SGYさん!)。

ポタナに到着。ここにはツーリストチェックポストがあった。

ホテルでは薪ストーブつけてもらってポップコーンほおばってくつろぐ。

夕方雨が降った。

[本日の行動時間5時間]

5日目:ポタナ(1890m)~フェディ(1220m)⇒ポカラ(900m)

朝7時 今年初の日の出を拝む。

そして、アンナプルナ!

うれしいな。

左手を仰ぎみ仰ぎみダンプス(1799m)へ。

おっとマチャプチャレが頭だした!(みえます?先っちょの割れた尾っぽのとこ)

ダンプスにもツーリストチェックポストがありました。

チャパティ&チャイの朝食をとり、フェディに向けてGO。

めずらしい黒顔白毛のおサルさんに会いました。

ずいぶんおりてきたな。

谷向こうにも段々畑。人々の汗を感じます。

フェディに到着。

楽しかったね。

すぐにポカラ行きのバスはやってきて、1時間ほどで街につく。

やっぱり山から下りたら、これだね。揚げたて!満足!

[本日の行動時間3時間]

いろんな表情をみせてくれた豊穣の女神・アンナプルナ。

まだまだ深いその懐をまた覗きにいきましょう。

次回はみなさんご一緒に!


ネパール訪問記~前編~パンチャムル村へ 12年01月11日

山行期間 2011.12.27~29
メンバー TKH,NKZ
山行地域 ネパール・シャンジャ州
山行スタイル 訪問

2011年 初夏

TKHさんは海外青年協力隊としてネパールに向けて出発した。

なぜネパールか。

そこに山が、ヒマールがあるから。

赴任して半年。どうしているかと訪ねました。

クリスマスイブ・・・サンタは今頃どこに?な~んて思いながらに関空を出発。

その日の午後には首都カトマンズに到着。

ひときわ目立つスカイブルーのヤッケ。それがTKHさんでした。

ナマステ~。サンツァイ?(元気?)

目が輝いてる。いや全身が輝いてる!

今回の訪問の目的はふたつ。

赴任先訪問と、アンナプルナトレッキング。

まずは、赴任先・シャンジャ州パンチャムル村へ。

カトマンズからポカラへバスで移動。(7時間)

ポカラはあったかい!標高900mで緯度が低いためポカポカだ。

でもかなたにはドンとアンナプルナ山群が白くそびえ輝いてる。

8,000m峰があんなところに・・・驚きの近さだ。

(ホテルの屋上から望む峰々)

翌早朝、村へ向かって出発。

まずはノーダラへバスで1時間。そこでバスを乗り換え、谷向こうのセティドバまで15分。

さあここから歩き。

今回は荷物どっちゃり。ボッカ並みの重量を担ぎあげます。

のどかな農村風景に深呼吸しながら、集落を過ぎ、山裾をあがっていきます。

途中の茶屋でチャイを1杯。

(足元に注目!YMU式です)

オォッ!ヒマールがみえてきた!

でもまだまだ。さらに高度を上げ、ジャングルを通りすぎ(ジャングルにはトラがいるとか?)、

やーっと1900mの峠。ここまで3時間。上る上る。

ここからはゆるやかに下っていく。

「あそこが村です」

途中、村のはずれの幼稚園ぽいところでご挨拶。

「ナマステ~」

集落にはいり

ヤギや水牛のえさとなる草木をとってきたおばあさんにもご挨拶。

「ナマステ・・・」

(い、いったい何kgかついでるんですか!?)

そして1時間ほどでパンチャムル村にある赴任先の病院に到着。

レンガ造りの建物です。

目の前には建設中の新しい病院と、奥には学校が。明日訪問する予定です。

裏庭で病院のスタッフとさっそく切り紙&折り紙教室。

さすがドクターお上手です。

さて、明日もうまくいくかな?

翌朝。

山の斜面の上にあるお寺にお参りにいく。

そこから稜線まで出て

ヒマールに朝のご挨拶。

「ナマステ!(今日も輝いてますね!)」

下って、水牛さんにもご挨拶。

「ナマステ~~」

TKHさんが作ってくれた朝食。ダルバート。

いただっきまーす!

「ミト!(おいしい!)」

では学校へ行きましょう。

みんなと一緒に切り紙です。

こちらの学校には芸術教科がないので、みんな興味津々。

切った紙がハートの形になって、みんな思わず声をそろえて 「HEART・・・・・! 」

一所懸命作ってくれました。

紙ヒコーキも作って、運動場で一斉に飛ばしました。

「エク(1)、ドゥイ(2)、ティン(3)!」

みんな楽しんでくれたようです。

今度は折り紙したいな。

女の子4人が病院まで訪ねてきてくれました。

じゃ、一緒にしようか。なんだか楽しい女の子の空間。

いろいろ工夫して作ってました。

夕方からは隣村シルバリへ。

ところどころに水場があります。

水場の近くに家が数軒集まっているといったところでしょうか。

枝葉を運ぶ姉弟。家族の一員として働く。

お邪魔したお宅では、水牛の乳でダヒ(ヨーグルトに似た発酵乳)とギー(バターオイル)を作ってくれました。

翌朝、水牛の乳を搾るおじさん。

隣の家では石臼で粉を挽いてました。

ござの上で勉強する兄弟。

急な山肌に段々畑を作り自給自足の生活をする。

生きる根っこのところを感じたパンチャムル村訪問でした。


八方尾根 11年12月16日

山行期間 2011年12月9日(夜)~11日
メンバー MSD、TRN、OKD、ARK、OSM
山行地域 八方尾根
山行スタイル 雪上訓練


 冬合宿中央アルプスチームで八方尾根に雪上訓練に行ってきました。経験の浅いメンバーが中心なので、ワカンやアイゼンを付けて八方尾根を唐松岳まで歩くことを目的としていましたが、ゴンドラが動いていないため(マジで)、八方池辺りまでとなりました。

雪あるのかなぁといいながら出発。

MSDさんの指示で手袋をしてワカンを装着。

各自トレースをしながら歩く。あーしんど。

ゴンドラさえ動いていれば...

八方池山荘に到着。いよいよ尾根伝い。

八方池辺りに到着。今日はここで終了。お疲れさんでした。さあ、晩飯だ~。

3時半に起床。前日と打って変わって、腰まで埋まってしまうほどの大雪。

5時出発の予定が、このころから風が強くなり、テントのポールが曲がってしまうほど。MSDさんの判断で明るくなるまで停滞。

7時、明るくなったので出発を決断。積もっていた雪が、風で吹き飛んでいた。

風が強く、一度飛ばされて稜線から落ちそうになりましたが、張られていたロープにつかまりセーフ。

テルモス休憩

下りのラッセル。はりきって先頭を行くも、何度も埋まってしまいすぐにギブアップ。交代。登りであればどうなっていたことか...

厳しいところも終わりほぼ下山。ワカンやアイゼンを付けて、強風の中を歩行。いいトレーニングとなりました。

中央アルプスの縦走は楽しみorちょっと不安?


四国の山~④しずか*手箱山から筒上山~ 11年10月18日

山行期間 2011.10.9~10
メンバー NGS,NKZ
山行地域 四国山地
山行スタイル プチ縦走

四国の山。ゆたかの山からしずかの山へ。

2日目・・・手箱山~筒上山(つつじょうざん)~岩黒山

薪ストーブに温められたお宿でぐっすり眠り迎えた朝。

オハヨウゴザイマス。

窓の外のブナの木々も目覚めてました。

石鎚スカイラインのゲートオープンは7時。

一足お先に快適ロードを土小屋へ。

入念に準備して、売店右から出発です。

今日のルートは8ノ字コース。

まずはトラバースで丸滝山へ。

朝靄の森・・・今日もステキな予感。

丸滝山でクロスして再びトラバースで手箱越えへ。

リンドウも朝の光をまっているとこ。

大きなブナの林をぬけていきます。

突然、なにこの石垣!?

と思ったら、手箱越えでした。

右は筒上山。

ここは左の手箱山方面へGO!

りっぱな木。

ちょうど見頃の紅葉。

手箱山(1806m)に到着。

残念ながら、雲におおわれて眺望はおあずけ。

だけど、まったく人に会わないなぁ。ほんとうにしずか。

あっ、あなたはイヨフウロさん?

くるっと戻って、さあお次は筒上山。

ここは40mの鎖場から!

ホイッホイッと登りきると・・・

晴れてきた!

さっきいった手箱山がきれいにみえてきた。

るんるんで、筒上山(1859m)に到着。

雲が切れて石鎚山までしっかりみえて・・・ここでひと息コーヒーブレイク。

うぅぅぅぅ~んと伸びをして、さてまいりましょ。

クマザサゾーンをどんどん下る。

しかしすばらしい森だ。

丸滝山から今度は岩黒山へ。

おぉ、黒い!

そして赤い!!コメツツジの紅葉。

これがみたかったー。

岩黒山(1745m)さん、ありがとう。

まっすぐ目の前にそびえるは、石鎚山。

だんだん石鎚山が近くなって・・・

売店左にもどってきました。

このとおり、今日も土小屋は大にぎわい。

だけど、私達はふたりしずかな山だったのでした。

帰りの瓶ヶ森林道は、紅葉見物の車がたくさん来てて、すれ違いがたいへん。

そりゃみにくるよね、この景色だもん。

さて、次はこのトンガリ子持権現山?(鎖場80m)

『またきゆう。まっこと四国は面白いぜよ!』


四国の山~③ゆたか*東赤石山から西赤石山~ 11年10月17日

山行期間 2011.10.9~10
メンバー NGS,NKZ
山行地域 四国山地
山行スタイル プチ縦走

『ゆたか×しずか』

こんなことばがぴったりの四国の山1dayプチ縦走×2 

去年に続き(①②)今年も橋を渡って出かけました。

1日目…東赤石山~西赤石山

夜中、おりちゃ(折りたたみ式自転車)をデポ。

早朝、瀬場登山口から出発。

やわらかな朝の光の中をずんずん登っていきます。

途中何回か渡渉。

こんなきれいな沢に出合ったら、もち休憩です。

いいね~いやされるね~

そのあともずんずん登って

おぉ!岩がみえてきた・・・赤いわ。

快晴の東赤石山(1706m)に到着。

景色バツグン!

360°パノラマの中、八巻山一帯の岩稜帯へ

(ちょこっとふたりのシルエットが・・・みえる?)

  (左からひとつとんで八巻山、東赤石山)

前赤石山はトラバースし

物住頭をこえ、秋を愛でつつ

動物の気配に「キャー」と黄色い声出しながらも

ぶじ西赤石山(1625m)に到着。

途中、こんな模様の浮き出た岩がたくさんありました。

これなーに? (to 博士)

秋といえば!

これなーに!? (to 博士!)

いろんなところで秋をみつけながら下りていきます。

今年もみつけたこのお米のような実つきの木。

ほんとにほんとに、これなーに? (to 博士さま)

ザザッと下りると、銅山越。

ここで、標識が銅板であったことに気づく。

そうです、この辺り一帯は、別子銅山の歴史地区。

なんと1691年から約280年間で70万トンを産出したそうです。

古の人々に思いをはせながら、まいりましょう。

歓東抗

ダイアモンド水(☆☆☆)

製錬所跡

劇場跡と大階段

接待館跡

などなど。地元の方のお話をききながら・・・

  

 (銅が含まれた石を教えてもらいました)

日浦登山口に到着。

おりちゃに乗って快適サイクリング15分でふりだしの瀬場へ。

山も、森も、水も、人も・・・ゆたかさいっぱいの一日でした。

ここから車で峠をひとつ越え、ガスに包まれた瓶ヶ森林道を慎重に進み、今日のお宿「山荘しらさ」へ。

大人なムード満点。ここもゆたかになれるねぇ。

ということで、本日の〆はこちら。

(ごきげんでぶれたようです)

明日の山は、しずかの山・筒上山。

たのしみです。

・・・2日目へ続く・・・

*おまけ*

筏津山荘では秋のきのこ祭りが開催中だったそうな。(残念!)


立合川遡行 11年10月12日

山行期間 8/13-8/15
メンバー KKD, NKN, IGC
山行地域 大峰山
山行スタイル 沢登り

立合川遡行
 
8/13~8/15
メンバー:KKD(CL), NKN(SL), IGC
 
立合川は大峰奥駆道の中央部笠捨山に端を発し、南に流れて北山川にいたる大峰屈指の秀渓です。
(吉岡章氏著の『関西起点沢登りルート』によれば)入渓地から数えて合計8つのゴルジュ帯を持ち、あるときは厳しいゴルジュ。あるときは癒しの大空間とさまざまな渓相を楽しませてくれます。
圧巻は35mの大滝。どれだけの力が働けばこうなるのか、滝が岸壁を穿ち巨大洞窟を形成しています。
 
立合川はまた、古くから林業や炭焼きなど人と深く関わりを持ってきた川です。
遡行途中では炭焼き小屋跡、林業小屋跡、木馬道跡をそこかしこで見ることができます。
苔むした石垣を見ると、「ここで昔の杣人は夜の帳が下りてから川岸で仲間と酒盛りでもしたやろな、そこに腹を空かせた修験者がやってきて講釈を垂れて・・・」と古の山人の生活に思いを馳せるのも立合川の楽しみの一つです。
 
立合川橋を降りる 入渓地点の梯子

立合川橋を降りる  入渓地点の梯子

入渓して直ぐの“ふじんぼ滝” 
入渓して直ぐの“ふじんぼ滝” 
よりきや淵滝
よりきや淵滝
はままつ滝 アプローチは左岸から水量が多く左岸を巻いて懸垂下降
はままつ滝 アプローチは左岸から。水量が多く左岸を巻いて懸垂下降
銚子滝 銚子滝の向こうから爆音が轟く
銚子滝 銚子滝の向こうから爆音が轟く
巨大な洞窟を穿つ大滝35m
爆音の原因は巨大な洞窟を穿つ大滝35m
大滝の巻き 森の中の岸壁を攀じ登る
大滝の巻き 森の中の岸壁を攀じ登る
ぬたの滝
ぬたの滝
二股の滝 4方から滝が集まって大騒ぎです
二股の滝 四方から滝が集まって大騒ぎです
二股の滝の巻き
二股の滝の巻き
一泊目の幕営 晩御飯はウナ玉丼
一泊目の幕営 晩御飯はウナ玉丼
奇景が続く第4ゴルジュ
奇景が続く第4ゴルジュ
第四ゴルジュを超えると癒しの空間が拡がる
第四ゴルジュを超えると癒しの空間が拡がる
杉の大木
杉の大木
朽ちた吊橋
朽ちた吊橋
栃の大木
栃の大木
40mうしお滝
40mうしお滝
2段10m
2段10m
20mCS? CSがよく見えない
20mCS? CSがよく見えない
U字状スラブ滝 なぜかゼブラ模様
U字状スラブ滝 なぜかゼブラ模様
2泊目の幕営 晩御飯はスープカレー
2泊目の幕営 晩御飯はスープカレー
第8ゴルジュ入口の4m滝 ドキドキの4m
第8ゴルジュ入口の4m滝 ドキドキの4m
第8ゴルジュの12m
第8ゴルジュの12m
最期の滝17m
最期の滝17m
奥の左又との分岐
奥の左又との分岐
最後は行き止まり
最後は行き止まり
急峻な詰め

急峻な詰め

笠捨山
笠捨山

いい沢旅でした
いい沢旅でした

 


白馬岳~不帰キレット~唐松岳~五竜岳 縦走 11年10月11日

山行期間 10月7日夜発~10日
メンバー TRN、OOS、MSD
山行地域 後立山
山行スタイル 縦走

10月7日夜大阪発、体育の日の三連休を利用して後立を縦走してきました。メンバーは、TRN、OOS、MSDの三名です。

8日7時、猿倉山荘で登山届を提出し大雪渓に向けて出発しました。関西登高会のメンバーの方がお二人ボランティアで登山届の受付をされていました。親切に途中の注意点をアドバイスいただきました。大雪渓の途中でもシュルンドを回避するのにお一人、登山者に注意を促しておられました。本当に頭が下がります。

三連休中天気予報では好天気が予想され快適な山行が期待されます。以前に大失敗をした白馬主稜の取り付を改めて確認しながら大雪渓を登って行きました。

白馬山荘は、まるで要塞のような威容を誇っていました。

「強力伝」小宮正作の50貫(約200Kg)方位盤。

頂上からの白馬主稜。TRNさんと来年春の登攀を約束してしまいました。

天気は上々だったのですが、テントサイトの天狗山荘に着くころには、まるで真冬並みに冷え込んできました。

しかしこの雪が幸いしました。一週間前に調べたところでは、天狗山荘は営業しているはずであったのですが、

この日は既に営業が終わっていました。期待していた水が手に入らなくなったのです。砂交じりの雪で我慢しました。

9日朝、今日も快晴。かなり冷え込みました。昨晩は、寒さ対策に四苦八苦しました。

剱本峰と立山三山

八方尾根とはるか遠くに南アルプス、富士山、八ヶ岳

天狗の大下りを振り返る。

雷鳥さん、姿は見せませんでしたが、足跡はくっきり。

ほぼ7割消化しました。唐松から振り返って。

不帰キレットをすぎても牛首あたりは気が抜けません。

ときより12時を過ぎると雲がわき上がってきます。

五竜岳から鹿島槍

10日、今日は遠見尾根を下るだけです。

やっと紅葉らしいナナカマドを見つけました。今年の紅葉は、先週の雪でだめになったかのでしょうか?

鹿島槍と爺ヶ岳

ダテカンバとナナカマド

白馬三山がはるか彼方に。よく歩きました。

うれしいことにテレキャビンが営業運転していました。

山行の締めは、おびなたの湯で疲れを癒しました。

タクシーの運転手さんは、三連休が晴れたのは7月以来と言っていました。

本当にお天気に感謝です。

MSD


しろからぶるぅへ~栂海新道 11年10月01日

山行期間 2011.9.23~25
メンバー KTF,NKZ
山行地域 北アルプス
山行スタイル 縦走

「てっぺんから波うちぎわへ」

そんな思いをかなえてくれる栂海新道。

台風15号が通り過ぎ去ったこの3連休に行ってきました。

まずは情報収集から・・・朝日小屋のHPを見ると、なんと今週末で閉めると。ほんとにラストチャンスでした。

大阪駅23:27発 急行きたぐに

この寝台列車に乗っていきます。わくわく。

駅にはまだまだたくさんの人。お勤めごくろうさまです。

車掌さんが検札の時、降車駅が近づいたら声をかけにくるといってくれました。

ほっ。

そして、台風の影響で北陸線は徐行運転するというアナウンス。

ガタガタと線路を走る音に工事かな、なんてねぼけながら電車に揺られて約7時間。

泊駅に到着。

待ってくれていたタクシーに乗って北又小屋へ。

途中、林道が崩れていて、車を下りて歩いて通ります。

この災害復旧工事のため、9月末から北又林道を全面通行止めにするとのこと。

早い小屋閉めになったのもうなずける。工事関係の方、よろしくお願いします。

では出発!

イブリ坂は急登です。でも1合目からイブリ山頂上10合目まで1合ごとに標識を立ててくれていました。

天気は・・・おやおや晴れ間も見えていたのに、曇ってきて小雨も降りだした。

夕日ヶ原から朝日平はぜったいとっても素敵なお花畑。

今日は雷鳥さんがお出迎え。草をついばんでました。

    〈ちょっと白い毛がみえてるよ〉

前朝日をクルッと巻いて朝日小屋に到着。

ぶるっ。さむ。

テントであったまってたら、雪が舞っていました。

夕方、一瞬だけ雲が切れて光がまぶしい。

だけど、21時ごろ「雪が降ってる!」の声。

初雪。

テントにバシバシあたってる。

さて、明日のお天気はどうかな?

2日目:くもりのち晴れ

起きると雪は消え、満天の星空。

暗いうちに出発。

朝日岳はほんのり雪化粧。 しろいしろい。

2300mくらいまで雪がつもってました。

6:41 日の出。

吹上のコルは五輪尾根との分岐点。

ここから北へ北へ、海に向けて一直線。

この栂海新道を管理してくれているサワガニ山岳会さんの手作り標識がとってもステキです。

さて、スタスタまいりましょう!

しろい木道歩くのもったいないな。

長栂山~黒岩山~サワガニ山~犬ヶ岳。

ずーっとずっと、きれい。

     〈藻が泳ぎ澄んだ水面下の世界〉

     〈ふかふかみどりだらけ〉

〈朝のデザートはベリーちゃん。ごちそうさま。〉

そして、豪華2階立ての栂海山荘に到着。

〈ふりかえるとみどり色だけど、稜線からはあか色です〉

さあ、ドンドンいきましょう。

黄蓮山~菊石山~下駒山~白鳥山。

ブナの森が語りかけてくれます。

そして今日の宿泊地、白鳥小屋に到着。

小屋近くの水が出ているというので、さっそく行ってみる。

なんと極上岩清水です!

(中央左に穴が3つあいていて、そこからあふれでていました)

小屋の屋上から、能登半島に落ちる夕日をながめました。

      〈日本海もみえます〉

だいぶきたなぁ。

夜中、コオロギさんが運動会してました。。。

3日目:快晴

6:44 日の出。

あそこから来たんだ・・・朝日岳を見おさめて、白鳥山を出発です。

尻高山~入道山。

だんだん暑くなってきた。

気持ちよい森の中をトントコ下ります。

あっ、海がみえた!

あせる気持ちをおさえて、トントントントントントン

川と海がまじわるところ。

海抜0m。

栂海新道最終地点・親不知。

川の水は冷たくて、海の水はあったかかった。

そしてぶるぅです。

 〈親不知観光ホテル展望風呂からの絶景〉

充実感にたっぷり浸りながら、展望風呂にどっぷり浸かる。 

おつかれさま。

さあ、帰ろう。

電車にコトコト揺られて。

おいしいもの食べて。


錫杖岳前衛壁 11年09月29日

山行期間 2011年9月23日(夜)~25日
メンバー MMG、TRN、HND
山行地域 錫杖岳前衛壁
山行スタイル アルパインクライミング


今回69期三人組の目標は、錫杖岳前衛壁。

雨のため二度延期になりましたが、ようやく三人の願いが届き、二日とも好天に恵まれました。

9月24日(土)快晴

 

 

錫杖沢出合から見た前衛壁

 

 

 

 

今回の目標ルートは、左方カンテと1ルンゼ。

入会2年の三人組で挑むのにはちょうどいい目標と、春からトレーニングに励んできました。

錫杖岩小屋にテントを張り、準備万端。

 

 

 

前衛壁を目の前に臨む錫杖岩小屋

すぐ脇に沢も流れ快適!

 

まずは左方カンテに向かいます。

が、取付きではすでに大渋滞!なんと10人もの方が順番を待っていました。

人気ルートなので覚悟はしていましたが、これ程とは…

とても待っていられないので、我々は1ルンゼに変更。

こちらは、ほぼ同着の二人パーティーが1組いるだけです。

2パーティーほぼ同時に登攀開始。

リードは1~5PがTRNさん、6P目がHND、7、8PはMMGさんです。

 

 

 

1P目(Ⅳ+、40m)をリードするTRNさん

支点は豊富

一部濡れて気持ち悪い所もありましたが、落ち着いて登ってくれました

 

 

 

 

 

2P目(Ⅴ、20m)

出だしの3mくらいが難しい

 

 

 

 

 

 

 

 

3P目(Ⅳ-、20m)の易しいスラブをフォローで登るMMGさん

 

 

 

 

 

 

4P目(Ⅲ、30m)をリードするTRNさん

ルンゼ左側の垂壁を 乗っ越したところ

 

 

 

 

 

 

 

 

どこからでも登れそうな5P目(Ⅳ+、40m)をすいすいリードするTRNさん

この辺から、ルートは明るく開けて快適になってくる

 

 

 

 

 

快晴で気持ち良い!!

西穂~奥穂がよく見えます

 

 

 

核心の6P目(Ⅴ、A1、30m)をリードするHND

人工に移る直前の写真です

 

 

 

 

 

 

7P目(Ⅳ+、30m)をリードするMMGさん

ちょっと迷子中?

左側が白い壁です

 

 

最終8P目のチムニー(Ⅳ、35m)をリードするMMGさん

濡れてて難しかった(><)

 

 

 

 

約5時間半で終了。

三人だと、やはり時間がかかります。

同時に登攀開始した二人組もすぐに到着されました。

名古屋から来られたこのお二人は今日中に下山とのことで、下降は先に譲って我々はしばらく景色を楽しみました。

 

 

 

 

下降は同ルートを4P懸垂下降し、3P目のバンドから。

テントに戻ると、お隣で地元山岳会のパーティーが宴会中でした。(おすそ分け、ありがとうございました。)

明日は一番乗りで左方カンテを狙います。ということで、少し早目の就寝。

 

9月25日(日)晴れ時々曇り

本日の狙いはもちろん左方カンテ。

一昨日、昨日と大渋滞だったようなので、日の出とともに登攀開始を目論む。

が、東京から来られた三人パーティーに、タッチの差で先を越されてしまう。

ところがこのパーティー、支点が整理されたことを知らず、カム類を一切持って来なかったとのこと。最初の2Pだけ登って帰られました。

HNDは昨年も登りましたが、さらに整理が進み、支点が減っていました。

その代わりに(?)、ほとんどのビレイ点が、ペツルに打ち直されていました。

カムはキャメロットの0.5~2番くらいを多用しました。

今日のリードは1~3PがMMGさん、4~6PがTRNさん、7~8PがHNDです。

 

 

1P目(Ⅲ、40m)

右寄りの岩溝から登攀開始する

左側の立ち木でプロテクションをとっていく

(50mくらい伸ばすと、左手に安定したビレイ点がありました)

 

 

 

 

 

 

2P目(Ⅳ、20m)をリードするMMGさん

クラックでプロテクションをとる

0.75~1のキャメロットが使えました

 

 

 

 

 

前半の核心部、3P目のフェース(Ⅴ+、20m)をリードするMMGさん

去年はハングの上部に残っていた支点も、きれいに無くなっていました(オールナチプロでA0不可)

このピッチの核心であるハング下で格闘中!

苦労しながらも、見事突破してくれました

 

 

 

 

4P目バンドを右にトラバース後チムニー(Ⅳ、40m)を登る

フォローで登るMMGさん

ザックが邪魔で狭い!

リードのTRNさんは空荷であっさり突破しましたが、フォローが苦労しました

 

 

 

 

5P目のすっきりしたフェース(Ⅴ、40m)をリードするTRNさん

もうこのグレードなら楽勝!?

下半部は残置支点あり

 

 

 

 

 

充実の登攀で二人も満面の笑み

気持ちいいー!

 

 

 

 

 

後半の核心7P目のフェースからカンテ(Ⅴ+、40m)をリードするHND

出だしは、少し松の木にお邪魔しました。(すみません。)

 

 

 

 

最終8P目フェースから草付き(Ⅳ、80m)をリードするHND

出だしのフェースにはリングボルトが1つ残っていました

 

 

 

 

少し苦労したピッチもあり、6時間もかかってしまいましたが、大きなトラブルもなく無事登攀終了。(後続パーティーがいなくて良かった。)

頑張ってトレーニングしてきたので、感慨ひとしおです。

 

 

終了点で集合写真

どうしても目をつぶってしまうTRNさんに何度目かの撮り直しの写真

 

 

下降は、注文の多い料理店側を懸垂する。

8P目のビレイ点からは3Pで下に着きました。

 

今回は経験の浅いメンバーだけで計画を立てたことで、たくさんのことを学ぶことができ、大きな収穫がありました。

助言をいただいた諸先輩方に感謝いたします。

 

来年は、注文の多い料理店!?

 


Big&Long 旭ノ川中ノ川 11年08月29日

山行期間 2011.7.15~18
メンバー KKD,NKN,WKM,NKZ
山行地域 大峰
山行スタイル 沢登り&縦走

吊り橋を渡るとはじまる中ノ川。

BIGな沢遡行の始まりだ。

いきなり泳いでます。

ここは名だたる滝が目白押し。

まずは地獄滝40m。

左岸を大きく巻き登る。

地獄の次は、極楽滝35m。

右岸を、ロープを出して安全第一。

十字峡を過ぎて、沢筋が右に曲がると淵の奥に牛鬼滝2段15m。

 

右岸の壁を一段上り、その後斜面をトラバース。

途中の立木でピッチを切り、続く立った岩壁は、残置のトラロープを頼りに登る。

その先は長淵。素敵なプール。

でも奥に手ごわいCS滝がゴウゴウ唸ってる。

そのまま右岸を巻いていくことに。

(上からみた長淵)

しばらく行くと、モジケ小屋。

トタン屋根が新しい。

あ~癒される~

たくさんの小滝を過ぎていきまして。

今日の幕営地はツチウチ谷。

たくさん枯木があって勢いよく燃え、今度は火に癒されました。

2日目

今日も癒されます!

ほら。

ほら。

ほーら!

水と光のコラボレーション!

カメラマンの腕もうなります。(しばし撮影ターイム!)

ウキウキ進んでいくと

ドデーーーン!!!

出た!黒滝40m。

(全部入りません)

ここは、ぐるっと右岸を大きく巻いて。

次は斜滝45m

右岸から。

上部は黒ナメ八丁とよばれる黒いナメです。

いい感じで進んでいきますと、水も涸れ・・・。

最後に涸滝8mを微妙な登りで突破。

その後は、ルンゼを落石に注意しながらひたすら登っていく。

そして最後は、きもちよく笹をかき分けて稜線の登山道へ。

登山道から10分上がれば、七面山(西峰)1616m。

ガスがかかって、東峰が時折みえる感じ。

幻想的。だーれもいません。

よーし、では、まいろう。

下山は、ここからクルッと半周して、吊り橋へと向かうLong 縦走コース。

七面尾を下辻山方面へ。

途中で地図にはない林道に出くわす。

???

だけど、忠実に尾根筋を行くことに。

急がば回れ!

いえいえ、今回だけはモジケ小屋森林軌道上部までズズッと続いていたようで。。。

2時間半後に再び出合ったときは軽い目まいが・・・(林道経由なら1時間半は時間短縮だったよう・・・)

でも、あまりヒトの入っていない感じの尾根道は、でっかい(熊の?)糞があったりしてちょっとドキドキさせてくれたり、きれいな自然林が広がっていたりで、かなり癒されました。

いやほんと。

こーんなにきれいに遡行ルートも見れたし。。。

よかったんだけど、モジケ小屋に着いたころには日没。。。

道を探してウロウロしたけど、暗い夜道はご用心。

モジケ小屋の川原でビバーグすることに。

まっくらな川面をホタルがたくさん舞って、長い一日を癒してくれました。

夜、雨。

朝、小雨。ときどきやむ。

昨夜も川をのぞくと小さな魚がたくさんなぜだか寄ってきて、いろいろお話ししたんだけど、今朝もいる。

ではカエルネ。

小屋の前に橋がかかっていて、それが吊り橋への帰り道だった。

時々雨ふる中、ズンズン歩いていく。

ふと、足元にころがってる木に、なにやらピロピロフニャフニャ踊っているのがみえた。

(((キャーーーぜったいヒルーーー!!!)))

心の中で叫んで、前にいるNKNさんに報告!

モタモタしてられない!止まってられない!スピードアーップ!

ただひたすら感知されないようタタタタタタタタと進む進む。

そしてもどってきた吊り橋。

お疲れさまの声ももどかしく、さっさと足元のヒルチェックをし、車に乗り込みました。

落ち着いた場所で、総点検。

出ました出ました。。。チュル初体験のWKMさんは、流れ続ける血に驚いていました。

(しかし確実にヒルは北上してきてるね)

こうして、Big & Longな中ノ川は、沢の要素をぜーんぶ体験して、無事終了。

みなさん、おつかれさまでした。


雪彦山 地蔵岳正面壁 加古川ルート 11年08月27日

山行期間 2011.8.20
メンバー HND、MMG、TRN
山行地域 雪彦山
山行スタイル マルチピッチ


錫杖岳トレーニング(人工)のために、雪彦を訪れる。

 

「降水確率は70%」でしたが、前夜に出発。

朝の4時から6時に傘マークがついていたことを考慮し、5時起床とし、起きた時の様子を見て考えることにして近くで就寝。

夜通し雨は降り続け、時折激しい雨音がしていましたが、起床してみたら、雨はあがっていました。

土砂降りならばあきらめがつくのですが、雨も降っていないし、せっかく来たのだからと取り付きまで行くこととする。

岩は濡れていましたが、本日は人工の練習なので大丈夫かなぁということで登ることとなる。

みんな、がんばりやさんです。

 



しっかり濡れています。

 

 

場所は、

「雪彦山 地蔵岳正面壁 加古川ルート]

100m Ⅳ+ A1 3p と、とあるサイトに書いてありました。

(「登山体系」にのっているらしいのですが、持っておらず確認できないのでweb情報を参照に。)

 

取り付きでの笑顔。

取り付きに行く道も濡れているので気をつけて慎重に。

 

・1p 35m Ⅳ A0

ハンガーがあるのですが、距離がフリーのような間隔なので、正直、人工では遠いと感じました。

しかも雨にぬれていたのでトップも登るのに少々難儀しておりました。

 

 

・2p 35m Ⅳ+ A0

リングボルトが連打されていて、人工ルートで1p目より快適に登れました。

・3p 40m Ⅳ+ A0

1p、2pより、壁が立っているように思います。

2p終了点から、トポと見比べたのですが、数ルートあるので正直、加古川ルートなのかは不明です。

上部で右にトラバースして、フリーで少し登り、そのまま登りきって、終了なのかもしれませんが、ヌンチャクが足りずに、左に再度トラバースしたところで3p目終了。

ロープも10メートルくらいは残っていたので、ランがとれれば、もう少し上で終了できたとのこと。

 

8時くらいから登り始めて、12時ぐらいに頂上に到着。

そのころから雨が降り出したので、荷物をまとめて、下山となりました。

 

今回もやはり蛭には遭遇しました。

靴下や靴についていました。

HND:3匹、MMG:2匹、TRN:1匹。

やはり、靴下の中にズボンを入れたことと、「蛭さがりのジョニー」を振りまいたからでしょうか、血を吸われることはなかったです。

 

蛭がいなければ、もっと頻繁に行きたいところです。

何より近いし、ルートもたくさんあるみたいなので。

 

今回もいい練習となりました。

本チャンでは晴れているときだけではないと思うので、濡れているところを登るのもまた勉強になりました。

 

 

以下、今回の名言。

「思い出とトレーニングで得た経験はプライスレス!」(by 蛭ず族)