山行期間 | 2014/9/13.14.15 |
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メンバー | 9人。4尾根-ARN、WKM、MTU、NKT、MSD。下部フランケDガリー奥壁ーHND、KUD。ピラミッドフェースーKFM、TRN |
山行地域 | 北岳バットレス |
山行スタイル | アルパインクライミング |
9月13.14.15日 夏合宿が雨の為、バットレスがお預けとなりそのリベンジを有永さんを加えた9人で挑んだ。
12日の夜に大阪を出発して夜叉神に到着。すごい車の数で、なかなか空きがなく苦労する。
翌朝、8時のバスで広河原に向かう。三連休の晴天ということで、すごい登山客でぎりぎり8時のバスに乗れた。
山道は、数珠繋ぎ状態。明日のバットレス渋滞が、思いやられる。イ
テン場のすごいテントで張る場所に苦労する。
翌朝、1時起床2時出発。
第4尾根チームの5人は、四時にbガリー取り次ぎに到着。先着1パーティだけだ。ラッキー
五時になると薄っすら明るくなり登攀のスタート
有永、松浦、仲田班が先行
桝田、ワッキー班が後続
2ピッチ目に朝日が昇りだす。すごく綺麗な朝日で、気分は最高潮
2ピッチで左にトラバースでいよいよ第四尾根。
マッチ箱を懸垂下降。
枯れ木のテラスに到着。
2010年の大崩落を目の当たりにする。
とんでもないスケールの崩落だ。
そこからトラバースして、ワンピッチ登って
11時半、第四尾根登頂(^。^)y-.。o○
北岳山頂を踏んで、無事下山。
早めの出発で渋滞は間逃れましたが、後続のパーティは、大渋滞で、取り次ぎまでで引き返すパーティが続出。
翌朝、早々と下山。大阪に3時に帰れました。
↓ 白根御池テント場
↓ 夏休みが天候不順だったせいか9月のこの三連休は満員御礼!
↓ B沢とC沢の間の尾根を詰めて取り付きに到着。(今回はすんなり間違いなく取り付きに到着)
↓ 目の前に日の出が!!。本日の好天を約束してくれました。
↓ 2ピッチ目。ここまでは順調。
↓ 3ピッチ目の草付とルンゼ。ここで左トラバースを見逃して戻るはめに。
↓ 4尾根テラス1ピッチ目。体が慣れていないせいかここが確信ではないかな?
↓ テラスから2ピッチ目。水色左からバットレス沢、C沢、D沢。黄色は左側からBガリー取付き、ピラミッドフェース他取り付き。矢印はバットレス沢の目印の大岩。
↓ テラスから3ピッチ目。簡単なスラブ。ピラミッドフェースが目前に。
↓ 私のパートナー。爺さんコンビです。
↓ 白い岩のクラック(リッジ?)この後ここから大渋滞になる。多くのパーティーがあきらめて下山したらしい。
↓ 6ピッチ目。いわゆる核心。
↓ 4尾根パーティーの紅一点が核心を行く。
↓ Dガリー奥壁。
↓ いよいよ最終ピッチ。枯れ木のテラスと崩壊跡と城塞ルンゼ。
↓ 下部フランケ、Dガリー奥壁を行く我がパーティーのHNDさん、KUDさん。
↓ 4尾根の定番ショット。枯れ木のテラス手前からマッチ箱の懸垂点を見たところ。
↓ 11時半登攀終了。12時山頂に到着。ありがとうございました。特にARNさんのおかげでまったくスムーズに登れました。
山行期間 | 2014年9月13日(夜)から15日 |
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メンバー | OSM、KNS |
山行地域 | 南アルプス |
山行スタイル | 沢登り |
今シーズンは雨で何度も沢登りを中止し、行ったとしても雨に遭い、快適な沢登りができませんでしたが、やっと、やっと、素晴らしい天気のもとで沢登りができました。沢自体も開放感があり、予想していたよりもすばらしい沢でした。難点は入渓してしばらくは倒木が多いのと、全体的にぬめっているため滑りやすいところです。ラバーソールで登っていた人はめっちゃ怖かったと言っていました。
仙流荘の駐車場は車であふれかえっていました。バス停をはるかに離れたところまで農道に車が止まっていましたが、私達は運よく駐車場に止めることができました。バスも臨時で始発よりも早く出ていました。北沢峠に着いたときは寒くて「水の中に入られへんわ」と思っていましたが、野呂川出合でバスを下してもらい、小仙丈沢まで歩いているうちに気温も上がってきて、沢登りに適した温度になってきました。
入渓点
開放感があってええ沢や。
北岳のバットレスに泉州会のメンバーが登っているはず。快適やろうなぁ~
がんばれKNSさん
ホールドや足場はありましたが、ぬめっているので結構緊張しました。
もう厄介なところは終わったので、あとは濡れないようにしました。
先行の2パーティに追い付きました。2000m辺りで泊っていたそうです。
私達はカールで泊ることにしました。先行がハイマツを避けて登っているガレ場です。結構やらしいところです。
9/15
仙丈ヶ岳でご来光を見ようと言っていたのに、時間を勘違いして結局テン場で迎えました。
稜線に到着
ほんといい沢でした。ぜひまた来たいですね。
山行期間 | 2014.9.13~9.14 |
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メンバー | NGS,NKZ |
山行地域 | 南アルプス |
山行スタイル | 縦走 |
中央道を走るといつも気になっていたあの山容。
いつかはとずっと思っていたあのギザギザに行くことができました。
1日目(晴れ)
4時過ぎに仙流荘前を通過するとたくさんのバス待ちの人の行列。
久々の晴天にみんなウキウキソワソワしてるのが伝わってくる。
私たちは、さらに奥の橋本山荘から下った川原の駐車場へ。
仮眠後、戸台大橋からバスに乗るために出発。
無線で座席を確保してもらって乗車。
今朝は5時から20台のバス(定員25名ほど)が出ているとのこと。
7月3連休以来だそうです。
運転手さんは要所要所で案内してくれて、鋸岳もこのとおりバッチリ。
鹿ノ窓もちゃんと解説してくれました。
北沢峠に到着。さあ出発です。
私たちは稜線コースを選択。
おお、甲斐駒ケ岳がカッコイイ。手前は双児山。
静かで快適な急登も駒津峰まで。
着いたら人・人・人。たくさんの人と一緒に甲斐駒ケ岳を目指します。
途中、鋸岳の稜線がきれいに見えてワクワク。
六方石からはヘルメットをかぶって直登コースへ。
グイグイ進んで、ガスに覆われた甲斐駒ケ岳に到着。
そして、鋸岳へ向けて出発!
〈要注意〉の表示通り、岩稜帯を下って行きます。
鎖場もあり。これがきれいで新しい。整備が進んでいる証拠。
左にテント場が見えました。
六合目石室に到着。
すでに4人組と3人組のパーティが入っておられ、私たちが入って満室。
(テント場にも5パーティほど入っていました)
ゆったりとした午後の時間に流れてきたオカリナの音色。癒されました。
この夜は、満天の星空で流れ星もあったとか。
2日目(晴れ)
明るくなるのを待って出発。
朝日に輝く仙丈岳。
岩場に咲く花。
そして、朝日が差し込んできて・・・
たくさんのパワーをもらいながら進みます。
が、この先の踏み跡は薄くなり、降りすぎて。要注意。
稜線上に戻るとひょっこり三ツ頭。
そして美しい樹林帯を下ります。
烏帽子岳との分岐に到着。標示板は新しくわかりやすいです。
ここで大きく左に折れて、しばらくすると中ノ川乗越。
次のガレは落石に注意しながら右寄りの踏み跡を登ります。
登りきった先に、鉄剣が立つ第二高点。
とても景色がいいところ。第一高点に人が見えます。大盛況です。
ここからルートは南西へグッと下ります。
道は明瞭。樹林帯から大ギャップのガレ沢が見えてきました。
ガレ場を注意しながら横切ります(薄くなってるけど赤ペンキマーク2ヶ所あり)。
すると、出たー!会いたかったー!
鹿ノ窓です!クゥ~ッ
逆方向からのパーティが降りて来られました。
しっかりした鎖がついていますが、落石注意。
ニコニコくぐって、山梨県側へ。
ちょっと離れてみると、こんな感じ。
少し行くと小ギャップへの下降。
鎖場ですが、右の踏み跡を途中までたどりました。
ちょっといやらしい。
(これは降りきった小ギャップからの写真。他パーティの方が降りてこられてます)
続いて登り返しは7mほど。鎖が付いていますが、ていねいにフリーで登りました。
登りきると、第一高点が間近に。
ついに第一高点に到着。
大満足です。
そーしーてー 次なるは噂に名高き角兵衛沢の大ガレ下降。
薄く踏み跡はついてはいます。右から降りて、途中で左にトラバース。
こんな感じで、ズズズー。
フーっと一息ついて振り返ると、こんな感じ。
こんなところでも花は咲いていて、がんばって降りようと思う。
やっとこさ樹林帯にたどり着き、苔生した感じがホッとさせてくれます。
でもまだまだ。
水の音が聞こえてきて、ソロソロ?そろそろ?と何度も期待して。
やーっと戸台川に到着。
登山口には背丈ほどの大きなケルンがありました。
渡渉ポイントを吟味して、石伝いに無事対岸へ。
長い川原歩きの始まりです。
ふと振り返ってみると、甲斐駒ケ岳が見送ってくれていました。
おっきかったぼんぼりアザミ。
第一号床固は右側から。ちゃんとテープが導いてくれていました。
ここで半分位。
おひさまと一緒にザクザク歩いてちょっと車道がでてきてしばらくすると駐車場。
戻ってきました。
ただいま。
お天気にも恵まれ、充実した鋸岳。
満足感いっぱいです。
山行期間 | 2014年8月29日(夜)から30日 |
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メンバー | OSM、TRN、MEG |
山行地域 | 御嶽山 |
山行スタイル | 沢登り |
数年前から行きたいと思っていた鈴ヶ沢にいよいよ決行することになりました。中俣の下降も考えましたが、今回は無難に田の原に上がって、バスで車の回収に向かう計画としました。メンバーから考えて、田の原に上がるのであれば快適な沢登りができると考えていましたが…
三沢橋から入渓。釣りをしている方がいましたが、天気がいまいちなので沢登りはいませんでした。
1400m辺りの橋の下までは、たいした滝もなく、ナメ床できれいでした。ここ最近の雨で水量が多く、天気もいまいちなので、膝上まで水に浸からないようにしました。
大滝。これは立派です。右岸を巻きました。念のため、ロープを出しました。
ここは簡単そうに見えたのですが、ちょっといやらしかったのでハーケンを打ちました。
大峰の前鬼ブル―を思わせる、ほんまにきれいな沢でした。滝の連続も楽しませてくれます。
1600mを越えてからちょっとルートファインディングに失敗して、かなりの藪こぎを強いられましたが、何とか田の原に到着しました。普段OSMとTRNさんは山に行っているので大丈夫かと思うのですが、MEGさんはよく頑張ってくれたと思います。次は藪こぎなしのルートで行きましょうね。
時間記録
6:00鈴ヶ沢橋→6:20三沢橋→7:15 1410m辺りの橋の下→9:45 1585m辺り→10:25 1600m辺りの二俣→16:40田の原
山行期間 | 2014年8月13日夜~17日 |
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メンバー | KTM,HND,KNS,KTF,WKM,TRN,IND,KUD,EMR,MTU,HSO,NKT,MSD |
山行地域 | 南アルプス北岳 |
山行スタイル | 沢登&登攀 |
2014年夏合宿ちょっと欲張りな計画です。北沢を遡行して北岳にそしてバットレスを登攀するという計画です。
総勢13名KTMをリーダーHNDをサブリーダーに20代から70代まさに混成チームの合宿です。
奈良田第二発電所でバスを下車荒川に入ります。
林道をしばらく登っていよいよ沢に入ります。
いきなり城塞のような砂防堰堤があらわれます
すぐに渡渉です。前日からの雨で水量は多そうです。
昼前に本日のチャンプ地に到着。発電の送水管の分岐です。
どうやってこんな山の中にトンネルを掘ったのでしょうか?
今回はツェルト5張分散して露営です。
翌日、出発前の作戦会議?
熊?のトイレが突然現る!まだ新しい!とても少人数だったらこの先怖い。でも今回は13人もいる。大丈夫??
だんだん調子が出てきてトップを交代しながらどんどん進む。
前の台風のせいか流木が多い。
今合宿のリーダー
あまり迷うことなく(リーダーのおかげ)昼前には沢も終了近くに到着。
稜線まであと一息
4時には八本歯のコルを抜け大樺沢まで抜けれました。白根御池までもう少し。
翌日は残念ながら雨。アタックするのと同じ時間にとりあえず取り付きまで偵察。
真っ暗な中方向を見失う。前日確認したはずなのに???
やっとバットレス沢発見。
ピラミッドフェース取り付きも水が流れていました。
Dガリー大滝です。
バットレスは、残念でしたが大変有意義な(わたしにとってはしんどい)夏合宿でした。お疲れ様。MSD
山行期間 | 2014.8.9~10 |
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メンバー | NSN・SDW |
山行地域 | 中央アルプス |
山行スタイル | アルパイン |
今回初めて、夏の宝剣の中央陵を登攀してきました。
山行前から各種HPなどで情報を集めていると、中央陵の記録はあるのですが、中央ルンゼの記録が少なく、泉州山岳会でも夏の宝剣登攀の記録はありませんでした。
今回の予定は、朝一で駐車場からバスとロープウェイを乗り継ぎ千畳敷まで一気に高度をあげて、中央陵と中央ルンゼのに二本立てで登る計画です!
金曜日の夜に大阪を出発して、菅の台駐車場まで順調に行きました。
車中泊をして、朝5時に起床すると…もうバス乗り場には長蛇の列です…
冬の時にはこんなことなかったのに…少しは混雑するとは予想していましたが、予想以上でした…
臨時バスもたくさん出ていたので、予定通りに千畳敷カールまで到着することができました。
千畳敷カールは登山者やトレッキングをするひとなどで、いっぱいでした。
さっそく用意をして、取り付きまで移動です。
1P目は、フェイスを直上し草付きを登り安定したところで切りました。
ビレイ点は錆びたハーケンなどがありますが、ほとんどNPで補強してビレイ点を作成しました。
2P目も快適な4級ぐらいの登攀です。このぐらいから景色がすごくきれいで、クライミングしててよかったなぁ~とNSNさんと話ながら、軽快に進みます。
3P目は、凹角を登るのですが、フル装備を担いでいるので、安全にA1で切り抜けました。お助けシュリンゲがぶら下がっていましたが、A0では厳しかったです…
4P目はオケラクラックです。このルートの核心と言われていましたが、すこぶる快適に登れました!#4と#3のカムがバチ効きで楽しいピッチでした!
5P目は、傾斜の立ったフェイスを少しのぼり…傾斜のある草付き…このピッチがある意味厳しかったです…(笑)
ロープいっぱいまで伸ばして、終了しました。
ここからロープいっぱいの2Pの懸垂で中央陵の取り付きまで戻り、バンドを左にトラバースして、ルンゼを渡り、トンネルホールの取り付きまで移動して、中央ルンゼの登攀です。
トンネルホールです…中はあまり見えなかったですが、上部には大きな不安定そうな岩があるので、危険かもしれません…BVするような場所は厳しそうです。
中央ルンゼの1Pは、トンネルホールの左のフェイスを登りますが、ビレイ点が見当たらず、NSNさんはハーケンと腐ったリングボルト&ナッツでビレイ点を作成しました。
1P目は階段状の岩と、脆い草付きを登ります。上部のチムニーの下には、錆びたハーケンと折れたハーケンがありました…
とりあえずそこが一番安定していましたので、そこで切りました。
2P目は、快適なチムニー登りでした!チムニーを抜けたところにリングボルト3本のしっかりしたビレイ点がありましたが、頂上まで抜けるので、ロープいっぱいまで伸ばしました。
頂上直下で切り、最終の5mを登り頂上の終了点です!!
少し休憩をしてから、一般道で下降しました!
冬に一度来ているのですが、冬にトレースしたルートを探しながら下降しました。
最終の一本前のロープウェイに間に合いました!
今回は、順調に予定通りに進みましたので、日帰りが可能になりました。
こまくさの湯で宝剣を眺めながら、汗を流して終了しました!
さて…次の岩はどこだ!!??
山行期間 | 2014年7月12日(夜)から13日 |
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メンバー | KNS、TKH、MTU、HSO、MEG、OSM |
山行地域 | 大峰 |
山行スタイル | 沢登り |
台風が来ていたので、中止にしようかと考えていましたが、予想していたより早く通過したので何とか決行することができました。しかし、水量が多く、足が流れによって持って行かれることが何度もあり、普段なら登れるだろうなというところでも、巻いたところが結構ありました。
林道ゲートに車を止めて杣道の鉄橋から入渓しました。
最初は思っていたより水量は大したことないかと思いましたが、やっぱり多いですね。
頑張れ、MEGさん。
牛呼滝は直登もできるそうですが、水量が多くて無理と判断をして、右岸を巻き上がりました。下から見た時は楽勝かと思ったのですが、結構厄介で、途中からトラバースをするつもりでしたが、無理と思い、杣道まで上がりました。あまり沢に行っていないメンバーだったので、ケガせず登ってくれてほっとしました。
天気がいまいちだったので、ここから下山するかさらに上に行くか迷ってのですが、上に行くことにしました。
しかし、すぐに雨が降ってきて、戻ることになりました。後続のパーティが牛呼滝を巻き上がっていたのですが、相当苦労しているみたいで、ここで引き返すと言っていました。
今回は、あまり一緒に行かないメンバーだったのですが、たのしく山行ができました。また、行きましょうね。
山行期間 | 2014年7月11日(夜)~13日 |
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メンバー | KTYM、SGY、KTYH、KDA |
山行地域 | 錫杖岳の岩場 |
山行スタイル | 岩登り |
7月12日 晴れ
昨年の秋、取り付きで敗退した錫杖岳前衛フェース。
クライミングジム、外岩とトレーニングを重ね、再度チャレンジを試みた。
今回のメンバーは支点整理前の登攀経験者を加え、万全の態勢。心強い。
しかし、超大型スロー台風がなかなか立ち去ってくれない。
どうなることかとやきもきしたが、何とか出発にこぎつけた。
台風のせいか私たちのほかに数台の車しか停まっていない。
槍見の駐車場で約1時間仮眠した。
2時50分に駐車場を出発。
暗闇の渡渉を心配していたが、前回よりも水量が多いものの裸足で渡り切る。
錫杖出合から岩小屋方面へ。
満開のタニウツギの花が迎えてくれる。
ピンクの花は幸先がいいことの暗示かしら?
岩小屋でアタック装備を整え、北沢を登る。
視界が開けたところを少し右へ下ると左方カンテの取り付きがある。無事、取り付きに一番乗り。
岩は若干濡れているが、先週の藤内壁に比べればぜんぜん平気。
<左方カンテ>
1P クライミングシューズに履き替え、KTY夫妻がスタート。
フォローのKTYHさんに続き、SGYさんがスタート。私はセカンド。濡れていても手も足もあるルート。
ただ登り始めなので身体がかたい。立ち木とカムでプロテクション。
だいたい40mで終了点あり。2パーティが続けて登るので、終了点が重なる。
2P KDAリード。
1Pと同じく、ルンゼとクラック。
カムでプロテクションをとる。
終了点の足場はしっかりしているものの、なかなかの高度感。
遠くに穂高連峰が見える。
3P SGYリード。前半の核心部といわれているピッチ。
カンテを直上する。最初、なかなかロープが出なかった。
ピナクルの乗っ越しに少してこずっているようだ。
「昔、ここをA0しまくりで登ったのを思い出した」とぽそり。
うんうん、トレーニングの効果ばっちりですね。
4P KDAリード。
ニッコウキスゲがお出迎え。
濡れ濡れのチムニーで、難しくはないのだが、プロテクションが取れない。
何mランナウトしているのだろうか?慎重に登る。
5P SGYリード。
どこかで見たことがある感じの急傾斜のフェース。
丁寧にプロテクションを取りながら登る。残置ピンが少しある。
6P KDAリード。核心ピッチ。
左のフェースにピンがあり、そこに1本目をかけてからスタートしたいが、リーチが足りない。
立ち木のお世話になりヌンチャクをかける。
チョックストーンを乗り越えれば、そこからはクラックライン。
背後の壁も利用して登る。途中で先行のKTYHさんを見かけ手を振る。
「余裕ですね」と言われるが、「いえいえ必死です」
苦戦する私に下から「カンテへ」の声。そうやっけ?と思いつつも声に従い、左のカンテへ。
ペツル1つで不本意な終了点を構築した。
でも、そこからカンテへ戻って直上すると、すぐに本来の終了点があった。
7P SGYリード 見るからにいやらしい草付の細かいフェース。
イワカガミがまだ咲き残っている。
ところどころ濡れている上に、今にもはがれそうなフレーク。
この最終ピッチをパスして降りるパーティが多いのもわかる気がする。
SGYさんが、時間をかけて、ゆっくりと丁寧に丁寧に登る。
「やらしいですね」と声が漏れる。ピンはなく、立ち木やカムでプロテクション。
時間をかけたせいか、先行のKTYMさんが心配して覗きに来てくれた。
あとはコンテで前衛フェースの終了点へ。視界が一気に開ける。
穂高連峰が目の前に広がり、槍の穂先まで見渡せる。すばらしいパノラマ!
さて下山。
懸垂下降のアンカーまで下り、そこから、6ピッチ目のアンカーまで2回懸垂した。
しかし、実は、その5 m下にしっかりとした懸垂ポイントがあったのでした。
3回目の懸垂はロープがぎりぎりで、トップで降りたKTYMさんが、何とか工夫をしてテラスに降りた。
あと1ピッチ。計4回の懸垂下降で、注文の多い料理店の取り付きに降り立つ。
そのままカラ沢を岩小屋まで下る。岩小屋はツェルト3張と露天の大学生で超満員。
この日は、前日の睡眠が短かったせいか、即爆睡してしまいました。
7月13日 曇りのち雨
3時起床、4時出発。
昨日とは違って睡眠ばっちり、元気に取り付きに着くが、お天気が不安定。
<一ルンゼ>
1P KTY夫妻が先行し、SGYさんがリード。濡れたルンゼを登る。
50mロープをいっぱいに伸ばして終了。
KTYパーティはそんなにぎりぎりではなかったのにと思いながら登る。
2日目なので、足の感覚が岩をしっかりととらえて登りやすい。
疑問点が解けた。KTYMさんの終了点を越えて、さらに5m先にSGYさんが見えた。
2P KDAリード。プロテクションが取れない、ランアウトが続いて怖い。
ルンゼの奥まで支点を探しながら登るが、濡れているうえに良いピンがない。
終了点にはしっかりとしたピンがあるはずと思いながら、カムやら残置ピンを駆使して終了点を構築した。
あっ!左のテラスにしっかりとしたアンカーを発見した。やはり間違っていたのだ。
セカンドのSGYさんにはそちらに登ってもらう。
3P SGYリード 雨がぽつぽつとしてきた中、カンテを登る。
「ビレイ解除」のコールの頃にはしっかりと雨が降り始めた。
終了点についたときには本降りになっていた。8時30分に敗退決定。
次のピッチのペツルがキラキラ光ってるのを恨めしく眺めながら、同ルート下降。
あ~あ。梅雨が戻ってきたようだ。
ロープを目いっぱい使っての登攀。カムやナッツでランニングを取ることができない。
決して難しくはないが、絶対に落ちてはいけない。いわいる本チャン。
今まで雪彦、御在所前尾根、中尾根と何度となくトレーニングをしてきたが、それとはまた違う。
サマコレとも違いますね。
去年の明星のときにも感じた圧迫感と高度感。怖いんだけど、なんて素敵なんでしょう!
でも、これからいろいろなルートを登攀するには、もっともっと登りこんで、経験を積まなければと痛感しました。
次は「一ルンゼ」完登だ!あっ、「注文の多い料理店」も登りたいかな。
(KDA記)
<行動記録>
7/12 槍見駐車場2:50→岩小屋5:30~6:10→左方カンテ取り付き6:30→登攀終了(展望の広場)12:10→取り付き15:10→岩小屋16:00
7/13 岩小屋4:00→一ルンゼ取り付き4:30→登攀開始4:45→3P終了点8:10→取り付き10:20→岩小屋11:00→槍見駐車場13:20
山行期間 | 2014年7月6日 |
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メンバー | NKT、OSM |
山行地域 | 鈴鹿山系 |
山行スタイル | 沢登り |
前日の御在所前尾根を下山後、表道の横にある東多古知谷に行ってきました。この日も天気が朝からいまいちでした。前日のA班は何とか全員登坂できましたが、B班はさらに人数が多く、他のクライマーも来ていることから、登坂できるか心配しつつB班の出発を見送りました。
表道の駐車場で沢装備を付けていよいよ出発。
最初の滝
ちょっと下りるのが不安であったため懸垂しました。
短い沢ですが滝の連続でした。
百閒滝。これは立派でした。天気がいい日にもう一度見てみたいですね。
小さいカエル。こんなに小さいのは初めて見ました。1センチなかった。
下山時に見えた百閒滝。
沢2回目?のNKTさんには心配だったのでロープを何度も出しましたが、問題なく登ってくれたので良かったです。また、どっか行きましょうね。
時間記録
7:40表道駐車場→9:30百閒滝の上→11:20表道に合流(遡行終了)→12:15駐車場
山行期間 | 2014年7月4日(夜)から5日 |
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メンバー | CL:SKDW その他大勢 |
山行地域 | 鈴鹿山系 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
心配していた雨が午前中は何とかもったのですが、終了直前に降られてずぶ濡れになってしまった。しかし全パーティ目標を達成できてよかった。
裏道駐車場と藤内小屋テン場。
取り付き
SKDさん出発
KUDさん出発
Bチームのメンバーも出発
中尾根パーティ
皆さん頑張っています。
NKTさんリード
KBTさん
KUDさん
TGAさん
KNSさん、確保中。天気が崩れそうな予感。
やぐらに手前で雨が降ってきて、下山を開始。藤内小屋で中尾根パーティと合流し、全員下山するか明日まで様子を見るか悩みましたが、予定通り明日まで残ることになりました。
CLのSKDさんほんと御苦労さまでした。
(by OSM)
山行期間 | 2014年6月28日(夜)から29日 |
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メンバー | KNS、MYG、OSM |
山行地域 | 比良山系 |
山行スタイル | 沢登り |
MYGさんが久しぶりの沢登りなのでいい機会だと思い、以前から行ってみたかった八池谷に行きました。前日に雨が降ったので水が少し濁っていましたが、全体的にはきれいな沢でした。ほとんどの滝は直登でき、巻きも厳しい所はないので、安心して初心者を連れて行ける沢だと思います。
砂谷を下降して入渓しましたが、これが失敗。堰堤だらけで魚止ノ滝辺りまで登山道を歩くことになりました。
障子ノ滝は巻き上がり登山道に出ました。
たぶん唐戸ノ滝
大擂鉢
曇っていましたが、水は冷たくなく濡れても快適でした。
微妙に足場とつかむ所がなかったです。
危険なところはトラロープがありました。
広谷分岐で遡行を終了し、下山。久しぶりに緊張する所もなく、快適に沢登りを楽しめました。KSTさんMYGさんまた行きましょうね。
山行期間 | 2014年6月20日(夜)から21日 |
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メンバー | KTYM、TKH、KTYF、TRN、OSM |
山行地域 | 大峰 |
山行スタイル | 沢登り |
以前から渡渉のある沢にチャレンジしたい、そのためには確保技術を練習しなけれないけないと考えていました。まず、本やHPを調べいろいろな状況からそれに応じた確保方法と、それに対する疑問点などをピックアップする資料の作成をしました。次に沢の選定ですが、良い所が浮かばず、前鬼の本流と黒谷の合流点から下流であればそれなりの水量があるのではと思い選びました。
結局、それなりの水量があり、疑問点に対しても確認することができたので、良い練習となりました。
スクラムを組んでの渡渉と正対(2人が向かい合って)の徒渉
ロープを使っての確保の場所を求めさらに下流へ
ロープが折り返して使えない場合、折り返して使える場合、末端を結んで交換する方法を練習しました。
約2時間ほど練習しましたが、かなり体が冷えました。渡渉や泳ぎが連続する場合はこの対策も重要です。
沢登り開始。前鬼本流と黒谷の分岐
前鬼は2回目ですがほんときれいです。
釜滝。滝上ではロープを出して確保。
ナメ
三重ノ滝を経て遡行を終了
前鬼宿坊
今回は満足のいく練習ができました。皆様有難うございました。
時間記録
5:50林道ゲート→7:30前鬼本流と黒谷合流→9:35釜滝→10:00ナメ→11:25三重ノ滝→11:50垢離取場→13:00前鬼宿坊→林道ゲート
山行期間 | 5月17日~18日 |
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メンバー | MSD,TRN,WKM,HSO,MGW |
山行地域 | 神岡新道 |
山行スタイル | 山スキー |
やってきました、山スキー!!
朝、目覚めると、雨が降っていたので朝食後、待機。
グッと二度寝して、雨がやんでから、スキー板を担いで出発~!って、3週間前は登山口から
ばっちり雪があったのにまるでない…
やっと雪がでてきたので、スキーを下ろし、シールをつけて。
樹林帯は、雪が波打ち、狭かったり…なので、がんばって雪をつなげて登っていきます。
時折、樹林帯からでると、青空が見えて眺望もよく気持ちいい!
天気がよいせいか休憩が多くゆっくり☆まったり山スキーを楽しむ雰囲気。おかげで、コンパスを使う練習ができました♪
寺地山を越えたところで、北ノ俣岳登頂は無理だろうと、テントを張りアタック装備に。
いけるとこまで登ってって、メンバー全員寝不足がたたって・・・。もうこの辺でいいでしょう、
ということで2260m地点から念願の広々した斜面で滑走!
これが数分なんですが、皆さん、口々に「ひゃっほ~っ!」といいながら滑って楽しい!
ゲレンデだと感じることができない、この貴重な瞬間…素晴らしいです。
翌日は、早めに帰阪しないといけなかったので、幕営地よりそのまま下山しました。
今シーズンに始めた山スキー。いろいろな雪質を味わえてとても楽しかったです。
計画では北ノ俣岳を越えて太郎山までのはずが北ノ俣岳の頂上も行けず、でしたが、
山スキーっていいなあ、来シーズンもいこうな~っ!!と言いあって、
締めくくりました。 <MGW>
山行期間 | 2014.5.3~5.6 |
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メンバー | KTM,HND,他14名 |
山行地域 | 劔岳 |
山行スタイル | 合宿 |
この春、総勢16名が劔岳に挑んだ。
それぞれがそれぞれの思いを胸に一歩一歩進んでいった4日間でした。
1日目:5月3日(土)晴れのち寒冷前線通過
たくさんの登山者とともに室堂を出発。
快晴だったはずが、雷鳥沢、剣御前小屋と進むにつれて灰色の雲が迫ってきて・・・
剱岳は雲の中。テントを設営し、さっそく雪上訓練。
予想通り、天気はどんどん下降。
雨やらアラレやらが降ってきて、顔にビシバシ当たる。
でも、しっかり、やることはやったのでした。
2日目:5月4日(日)快晴
早朝より雪上訓練を開始。
雪上訓練は、今回の優先課題である。
雪上歩行から、確保技術、滑落停止など、雪山での基本事項にじっくり取り組む。
体に覚えこませるのである。
時折、ヘリコプターが飛んでいた。
早めに切り上げ、大展望を満喫しながらエネルギー充電。
3日目:5月5日(月)くもりのち風雨雪
少し暖かい夜明け前、まず八ツ峰上半部登攀のC班が出発。
そのあと、長次郎谷から劔岳本峰を目指すA・B班が出発。
雲が垂れこめる剣沢を下っていく。
源次郎尾根末端で、B班メンバーは取り付きを探る。次回のために。
八ツ峰5・6のコルからいよいよアタックするC班を確認。
A・B班はドンドン長次郎谷右股を詰めていく。
そして7峰下部でツェルトを被って待機。そのうち風強くなり雪も降り出す。
無線交信で確認し、登攀し終えたC班と合流。
全員でホワイトアウトの中、スタカット形式で来たルートを下りていく。
長次郎谷から剣沢へ。BCに向かって登り返していると、今度は雨が降り出す。
みんなビショビショになりながらも無事到着。
それぞれのテントでは、暖を取りながら、今日の濃密な時間について語り合っていたことでしょう。
4日目:5月6日(火)晴れ
夜中まで風雪だったのに、朝起きるとこの景色。
何度も後ろを振り返りながら撤収。そして出発。
剣御前小屋を過ぎると、立山一望。
今回の合宿も無事に終えることができました。
それぞれの胸の内に残ったものは、次の山行につながっていくことでしょう。
また、会いに、きます。
山行期間 | 2014年5月9日(夜)~5月11日 |
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メンバー | KNS、OSM |
山行地域 | 大峰 |
山行スタイル | 沢登り |
大峰のノウナシ谷に行ってきました。印象としてぬめっていて滑りやすいと思いました。2年前に犬取谷に行ったのですが、その時に比べて水量は少なかったです。
車は大川口に止めました。林道終点まで行く予定でしたが、崩壊していて奥まで入れませんでした。
ほんときれいな沢です。
へっついさん。前回は胸まで水があったのですが、今回は膝までしかなかったです。
赤鍋の滝。前に来たときはハーケンが残置してあったと思うのですが、抜かれていました。
釜滝。左岸から巻きました。
水が冷たく、泳ぎはなしです。
ノウナシ滝。左岸の尾根から巻きました。立派な滝です。
千手滝。左岸にあるルンゼから巻き上がりました。この巻きは結構緊張しました。とにかく岩がもろかったです。馬頭滝の上に出ました。
地蔵滝。左岸から巻きました。
源流部で幕営する予定でしたが、水を汲んで稜線に上がり、行ける所まで行くことにしました。ヤブコギはなかったです。
先週、Bチームの合宿で、この稜線を歩いていたんだなぁ~。
大普賢岳と国見岳。
稚児泊にいいテン場があったので、そこで幕営。夕食はすき焼き、これはうまくできた。
大普賢と小普賢岳。七曜岳。
弥山と行者還岳。
行者還岳から小屋までの間に水場あり。小屋から大川口までの登山道は崩壊個所がたくさんあり、結構緊張したトラバースの連続でした。雨降って、ぬかるんでいたら結構ヤバイルートだと思います。
結構簡単に考えていたのですが、ぬめりや高巻き、下山道と緊張する所が何ヶ所もありました。何とかなったのもKNSさんのおかげです。またお付き合いしてくださいね。
時間記録
5/10 5:40大川口→7:05赤鍋滝→8:50釜滝→9:45ノウナシ滝→10:40千手滝→12:30地蔵滝→13:50稜線→ 14:40大普賢岳→15:30国見岳→15:40稚児泊
5/11 7:10出発→7:30七曜岳→8:20行者還岳→8:40行者小屋→10:30大川口