山行期間 | 2014年12月28日~30日 |
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メンバー | KYM,NGS,KYF,WKM,MYI,HSO,NKT,IND |
山行地域 | 北アルプス槍ヶ岳付近 |
山行スタイル | 雪山縦走 |
ちょうど1年前、無念の途中撤退を強いられた中崎尾根~槍ヶ岳ルート。
http://senshu-ac.jp/sacblog/?p=6481
「何時はリベンジを!」と思っていたが、以外と早くそのチャンスはやってきた。
◆12月28日(快晴)
昨晩は良く冷えた。道路に出ていた温度計は何と「-14℃」を表示していた。
底冷えする新穂高を、今回のメンバー8人が出発。
空は雲一つない快晴。
白く染まった北アルプスの峰々の景色を楽しみながら、今日の幕営地である槍平を目指す。
今回も序盤からはっきりしたトレースがあり、それに助けられながら順調に進む。(トレースを付けて下さった方に感謝!)
白出沢出会からは綺麗な奥穂高方面が見える。
滝谷出会からは迫力ある滝谷ドームがはっきりと!
出発後5時間半で、今日の目的地である槍平に到着。
既に何張りかのテントが張られていた。
我々も早々に小屋の隣に幕営する。
午後4時の気象予報から天気図をとる。
CLより「明日以降天候が崩れる。縦走は断念し、大喰西尾根からアタック装備で山頂を目指します」との指示が出た為、すぐさまテント内でアタック装備の確認を行なう。
その後夕食のスープパスタを食べ、7時就寝。
◆12月29日(雪時々晴れ)
昨晩はまとまった雪が降った様で、朝外に出ると新雪が30㎝程積もっていた。
当然雪崩も気になる。
6:45アタック装備を身に着け行動開始。
30分もたたないうちに、CLより「これ以上進むのは危険と思います」との話があったので、止む無く引き返す事にする。
この瞬間、2年連続で(個人的には…)、「冬の槍ヶ岳登頂」の夢が消えた。
そして味気なくBCに戻る。「このまま下山するのは勿体ない」との皆の想いが一致したので急遽雪上訓練を行う事にする。
1.ビーコン探索訓練
これはビーコンの特性(くせ)を確認する上でも繰り返し行う必要があると思われた。
2.埋没体験
雪崩に遭遇し、運悪く埋まってしまった時の状況を身をもって体験してみる。
今回はメンバー全員が交代で埋まってみた。
3.積雪断面観察
雪崩事故に巻き込まれない為にも、是非とも身に着けたい項目である。
弱層テストについては、今回「シャベルテスト」を重点的に行った。
4.雪洞堀り
雪洞は天候の悪い時のビバーク時に重宝する。
掘る時には、一人ひとりが手分けしながら効率的に作業を行いたい。
以上の充実した訓練を行い、テントを撤収した後、下山開始。
途中白出沢出会で一泊した後、新穂高に戻り、今年の冬合宿が終了した。
(IND 記)
【行動記録】
・12/28 新穂高駐車場7:30~穂高平9:10~白出沢出会10:25~滝谷小屋12:30~槍平14:00
・12/29 槍平(出)6:45~槍平(戻)7:30 遭対訓練7:30~12:00~撤収12:00~12:50~白出沢出会15:00
・12/30 白出沢出会6:35~穂高平7:30~新穂高駐車場9:00