山行期間 | 2016.5.28~5.29 |
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メンバー | OSM,SKD,ABE,SGY,KNS,NGS,WKM,HND,OKD,MTU,SZK,MTM,TKD,YMG,UET,DTE,ISK,BAN,UZU,SKM,ASI,KRA,INO,TYK,KSI |
山行地域 | 百丈岩 |
山行スタイル | 救助訓練 |
私にとっては初めての遭難対策訓練。「遭難対策?」「訓練?」何をするのか、まったく想像がつかないまま前夜にパッキングを行い、当日集合場所の道場駅へ出発。
道場駅では、初めてお会いする先輩方が多く、緊張しながら不安を感じながら、また好奇心、楽しみを抱きながら出発を待ちました。
荷物を宿泊地に置き百丈岩へと歩きます。約30分歩くと車で先に到着されていた先輩方が岩場にロープを張ってくれていました。ここで自己脱出訓練。「自己脱出?」
誰がどう脱出するのか、意味がよくわからないまま、ハーネスやギアを装着して準備を行いました。
それにしても、先輩方のギア類の豊富さ! 「あれも欲しいな、これも必要だな」「チェストハーネスか・・・」とふつふつと物欲が沸いてきます。
きょろきょろしながら観察する中、いよいよ訓練の開始です。気を取り直して集中です。
自己脱出とは、クライマーが登っている途中で意識を失ったり怪我をした時に、救助を呼びに行くために、ビレイヤーが脱出することとのことでした。
なるほど、ビレイをしていたら、手を離せないし、離そうとするとクライマーが落ちてきてしまうし、ビレイヤーがフリーになるための脱出かと納得しました。
支点ビレイの取り方、流動分散の原理、メインロープにかかっているテンションをシュリンゲの方に移すということ。頭では理解できても、複雑なロープワークは、なかなか習得できません。でも、山に登りに行くということは、危険は付き物。一緒に登っている仲間に何かあったら、必ず助けないといけません。自己脱出方法は、その必要最低限の技術。家で復習する必要があるなと思い、メモをとり動画を撮りました。
その後には、実際に歩けない怪我人を背負って移動する訓練を行いました。ザックを使用する方法とレインウェアを使用する方法を学びました。
人生で初めて男性を担いだと思います。足に力が入らず、立ち上がりがとてもしんどくて、なかなか起き上がれません。全身の力を身体の中心に集中してなんとか立ち上がり、その後は、前を歩いてくれる人のザックを持ちながら、後ろからはもう一人フォローしてくださる人に支えられながら、なんとか足場の悪いところも通過して運ぶことができました。
1日目の訓練はここまでで、後はみんなで温泉に行き、そして宿泊地で鍋の準備です。
宴会が始まるかと思いきや、ここで1日の反省会。反省会の後は、遭難対策についてみんなで討議。実際に会の誰かが遭難した時はどうなるかという話を、意見を出し合い確認します。家族への対応、警察への連絡、対策本部の設置はどうするか、だれが実際に救助にいけるのか、マニュアルが必要かなど、イメージすると色々なシチュエーションが思い浮かび、意見が飛び交います。それを聞きながら育成チームの私は、この会に入って本当に良かったなと切に思いました。
話がまとまったところで、商店でビールを買い、宴会の始まりです!みんなで食べるお鍋のおいしい事。山の話題で盛り上がる方たちもいれば、お酒の話題で盛り上がる方もいて、本当に楽しかったです。10時間ほど前の、道場駅でのドキドキと緊張感は一気になくなり、初めて出会った先輩方とも沢山交流を持つことができて、自分もやっと泉州山岳会の一員になれたような気がしました。余韻冷めやらぬ中、明日の訓練に備えて就寝。
翌朝5:30に起床し、朝食を摂取し宿泊地の掃除をして出発の準備です。
沢登りに行っている方が遭難したため、実際に救助に向かうという訓練です。実際の沢のルートを登っていくグループと、沢尻の登山道を登るグループに分かれて捜索です。私は沢靴を持っていなかったので登山道を登りながらの捜索を行いました。
沢の途中で怪我をしたら、どこで安全確保するだろうか、意識はあるのか、ヘルメットの色は何色だったかなど、色々考えながら捜索しますが、なかなか見つかりません。
ルートの最後のほうでやっと見つけ、そこからロープで引き上げる訓練を行いました。1/3引き上げの方法で引き上げます。
ここでまたロープワークの勉強。原理を考えながら覚えようと思っても、なかなか頭に入ってきません。怪我人を担いで登ったら良いというだけではなく、責任をもってその怪我人を救助しないといけない、そのためには救助する側にも何かあってはいけない、安全に安全を確保しながら救助するという必要性を学びました。
その後は道場駅に戻り解散。この2日間の遭難対策訓練では多くのことを学びました。テクニックはまだまだ習得できていませんが、これから少しずつ習得できるようにしていきたいです。テクニックももちろんですが、山登りに対する危機管理の大切さ、意識の向上維持の大切さ、会の結束力など、意識の面での習得が多かった遭難対策訓練でした。
そして、快く山岳会に行かせてくれる家族への感謝の気持ちを再認識して、絶対に遭難などがないように、今後も訓練を重ねていこうと思いました。
先輩方、同期の皆様ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
山行期間 | 2016.5.14~15 |
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メンバー | HND.MSD.KUD.TYK.TCH.INO.KSI.YMG |
山行地域 | 蓬莱峡 |
山行スタイル | クライミング |
76期初めてのクライミング、場所は蓬莱峡です。
まず宝塚駅に集合ですが、終発に乗車のため時間厳守。乗り遅れたら大変なのでかなり早めに自宅出発、私が一番乗りでした。皆揃ったところで乗車、真っ暗なバス停に降り立ちテント設営地まで歩きます。テント設営後、小宴会の開始。自己紹介やリーダー陣の色んな山話に花が咲き、
時間はあっという間に過ぎて就寝時間に。
6時起床、朝食を食べてテント撤収。ここで各自ハーネスとヘルメット等ギアを装着。リーダーさんたちにチェックしてもらって蓬莱峡へ出発です。
夜なのでわかりませんでしたが、陽光に照らされた目前に迫る岩の風景にこれから始まる岩登りにテンションがあがっていきました。余談ですが、テント設営地はショッカーの撮影に使われたらしく私にとっては懐かしい場面風景でもありました。
蓬莱峡の樹林帯に到着。
リーダーからギアの整理について聞きながら不慣れな手つきで用意していきます。
木々にロープを張ってフィックスロープの通過の仕方を学び、セルフビレイを確実に取るよう教えて頂きましたが、手順を覚えるとのに必死で忘れるこも多かったです。そのたびにリーダさんが何度でも教えてくれるので、わからないことも聞きやすく何度も練習させて頂くことが出来ました。
ここでプルージックや、カラビナスルーを使ってフィックスロープ通過の練習後、小屏風に移動して外岩で実践練習です。
初めてでいきなりの岩に習ったばかりのことが緊張で頭から飛んで行きそうでしたが、ここでもリーダーさんが見守ってくれてるので何とか通過することが出来ました。
1往復半こなして、再び樹林帯へ。
行動食と水分を取り、今度は懸垂下降におけるセットの仕方、一連の動作などを指導していただきました。2手の場所に分かれて練習。声だし確認し、テンション掛けながら支点場所まで移動、セルフビレイして解除。何度も練習しました。やりたかった事の一つである懸垂下降にワクワクが止まりません。リーダーさんたちは増えつつある他のクライマーから場所を確保するのに動いてくださいます。
さて本番。懸垂下降の実践です。高さは15メートルくらいでしょうか。リーダーさんたちに不安を吐露しながらもでも、ワクワクいざ挑戦。終えて言うなら、「楽しかった!!」の一言!!
2本練習して、最後は大屏風です。高度は25m。下で待っているリーダーと上で指導してくれるリーダーさんたちが見守ってくれている中、最初の取り付きが一番大変でした。
上から見下ろしても自己確保するための足場や、下降する岩の雰囲気が全然見れないのですから・・・。
口の中が乾きそうなくらいのドキドキです。でも、踏み出してしまえば習ったことを忠実にと自分に言い聞かせ、時間が短く感じるくらい楽しむことが出来ました。同時に自分の重みをロープに預けるという事、命を預けるんだという怖さ、だからこそロープの結束や処理、ギアの整理すべてが大切だとわかりました。
最後は1本で終わりましたが、何度でも練習してもっと上手くなりたいと思いました。リーダーさんや先輩たちが下降するときのその手さばき一つ一つを学びたくて凝視していましたが、いつか自分もと言う思いで一杯です。と同時に、たくさん身につけたい事があって、この泉州山岳会ではそれを教えて頂けるんだと思いました。
皆様、これからもよろしくお願いします
山行期間 | 2016年5月7日(夜)~8日 |
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メンバー | OSM,OKD |
山行地域 | 南紀 |
山行スタイル | 沢登り |
昨年、入渓地点まで行って雨で中止をした赤倉谷に行ってきました。やっぱり大阪からは遠いですね。
橋を渡ったところに広いスペースがあり、そこに車を止めて入渓しました。倒木がたくさんあったので、右岸にある林道を堰堤が見えるところまで登り、堰堤を越えてから入渓したほうがいいです。
一ノ滝。右岸巻き。
二ノ滝。左岸にテープがあり、それに沿って巻く。途中、滝から離れると思いテープから離れて滝に近づくように巻く。最後は懸垂で降りる。
三ノ滝。右岸は登れないわけではないが、ちょっといやらしいホールドの少ない岩だったので、左岸を巻く。途中で登山道に合流し、滝の上に下りる。
滝上の三俣。中俣が本流。右俣に入る。その後はナメ。
丸尾山。ここまでは急登。
遡行図
山行期間 | 2016年4月30日(夜)~5月3日 |
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メンバー | ARN、WKM |
山行地域 | 剣岳 |
山行スタイル | 雪山 |
5月1日から3日の予定で、早月尾根から剣岳に登ってきました。
直前の山天の予報が厳い内容だったので、出発を1日送らせて、かつコースも池ノ谷から劒~番場島をリーダーARNさんの提案で早月尾根
~剣岳往復に変更してのアタックです。
5/1
馬場島を5:50に発ち、標高1600m位からようやく雪道になってくる、
このコースは無雪期に1往復、下り1回を経験しているが残雪期は風景は、故郷の越後魚沼と重なり温かいものを感じる。
11:40分早月小屋着、最終的に5張り程のパーティーだった。この日は穂高、立山、劒方面で悲しい事故が相次いだらしく
早月尾根でも、2750m地点で1人の方が池ノ谷右股へ滑落という情報を小屋で聞かされた。
5/2
5:15分発、天気晴、風も強くはなくアタック日和、新雪も足首上位だが不安定、一歩一歩気を引き締めて歩く、先行パーティーは遥か先だが
今日は早月小屋でもう1泊の予定、時間を気にせず景色を網膜と携帯のカメラに焼き付ける。
ヘリがホバリングを繰り返したのち1名をピックアップ、後で聞いたところでは、救助隊はてっきり谷まで滑落したものと思い池ノ谷右股ばかりを捜していたら、なん今日になってと自力で稜線近くまで這い上がって来たらしく大事に至らず何より。
10:00ピーク、ARNさんが北方稜線方面を少しだけ偵察に行かれたが、踏み跡は無いらしい
頂上直下で単独の青年が軽装で頂上へ、聞けば平蔵谷を上がってきて、コルにスキーをデポして来た。
帰りは平蔵谷を滑って下るそうな、なんと羨ましい事、技術と体力があればこそできる。
2600m付近で青氷の斜面をARNさんにビレーしてもらいながら2か所程慎重に下る。その後も「気を抜くなよ、一歩々慎重に行けよ、と声をかけてもらいながら下る
2500m付近の分安全な場所で湯を沸かしティータイム、なんと言う幸せな気分、生きていて良かったなー。広島山岳会のパーティーとすれ違いしばし談笑、「泉州山岳会の会報
読んでいます」の声に私もちょくちょく読んでいますと有永さんが返す。
下山の途中適当なところでBVの予定という事なので、ARNさんが穴場を教えてあげる。シュルンドが口を開けてテントも要らないくらい程の文字通りの穴場と隣接した
平坦地があった
14:20分早月小屋着
5/3日
5:10分早月小屋発
松尾平を過ぎた辺りからの沿道は百花繚乱、「もうちょっと早く歩けんかブヨが止まる」と促されて心地よい筋肉痛を感じながら
ひたすら歩いて9:30分番場島着
荒れ模様の天気予報の為か、入山パーティーが少ないのと駐車場も混んでいなかったように思う。無事下山で来てよかった
ARNさんと固い握手。
山行期間 | 2016.4.29~5.3 |
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メンバー | KNS・MTR・UTU |
山行地域 | 南アルプス |
山行スタイル | 雪山縦走 |
去年と同じく南アルプス
予定していた易老戸登山口が崖崩れのため予定変更で
去年と同じ畑薙ダム側より茶臼岳登山口から登ります。
去年より雪も少ない。
昼過ぎ到着。
相変わらず綺麗な宿です。
のんびりくつろぐ。
2日目
富士からの御来光を拝みつつ朝食をとり
6時出発
ここまだは順調。
そこからの尾根を越えるのに苦労する。
尾根上は雪がなく
越えれない岩場をトラバースの連続で苦労の連続。
時間と体力をつかい
3日目
早めの5時に出発。
予定どうりの行程をめざす。
しかし。この日は風が強く普通に歩くのもまばらない。
尾根ルートを回避しトラバースルートを選択。
15:00
1つ手前の赤石岳避難小屋で宿泊とする。
その夜、3人で相談の末、
体力的に厳しので、エスケープルートで下山を決断。
4日目
赤石岳に登頂。
14時椹島登山口に下山。
ヒッチハイク決行。
無事成功で駐車場まで地元の方の車に乗せてもらう。
おつかれさまでした。
山行期間 | 4/29-5/2 |
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メンバー | TKD、ABE |
山行地域 | 槍ヶ岳 |
山行スタイル | 雪山 |
(TKDチーム)
4月29日は天気が悪そうなので、出発を1日遅らせて4月29日に移動、4月30日に入山した。
4月30日(土) 晴れのち曇りのち雪、 新穂高温泉~槍平~中崎尾根 2410m付近でBV
朝5時に新穂高温泉の登山者用駐車場を出発する。
槍平から標布を目印に飛騨沢を渡り、奥丸山の尾根の左側より、尾根に取りつく。尾根は急登だが、トレースもあり、昼過ぎに中崎尾根 2410m付近に到着。ここをBV地とする。
難しいと想定していた千丈乗越の方へ偵察に行く。トレースが続き、槍ヶ岳の近くに見える。明るい気持ちになる。
しかし、ツエルトを張るころからが曇ってきて、小雪が降りだす。
5月1日(日) ガス、 BV~千丈乗越~槍ヶ岳山荘 泊
雪は夜中も降り続き、朝はトレースも消え、ガスっていた。10cmくらいの積雪か。
朝6時過ぎ、とりあえず出発する。千丈乗越では、ガスの中、雪面をトラバースし登り、尾根に出る。
風が強い。7時50分、千丈乗越の標識あり。
更に尾根を進むが、尾根が狭くなる。ツエルトをかぶり、行動食を口にして、TKDさんがスマホで現在地を確認する。夏道は尾根通しではなく、南側をトラバース気味に通っている。
これ以上先には進めそうにないので、引き返し、尾根の南側をトラバース気味に登って槍ヶ岳へ。視界が悪く、ただTDKさんの後をついていく。
槍ヶ岳付近に来て、夏道らしいところに合流したが、ここから先の夏道を見失い、槍ヶ岳山荘の裏にある小山から槍ヶ岳山荘に向かう。小山は風が特に強く、飛ばされそうになる。登りきって赤い小屋が見えたときはほっとした。13時小屋着。外は強風。ツエルトを張ろうとはとても思わない。素泊まりの手続きをする。
5月2日(月) 快晴、槍ヶ岳山荘~飛騨乗越~槍平~新穂高温泉~帰阪
朝5時30分 アタック装備で、槍の穂先を登りに行く。鎖、ハシゴもあるが、上部が青氷となっていて緊張する。ピッケル、アイゼンをきかせて登り、最後にハシゴを登ると頂上へ。
6時、頂上では360度の展望が広がっていた。私達が通ってきた中崎尾根や千丈乗越は、はるか眼下。遠く前穂高、奥穂高、北穂高も望める。あそこで泉州山岳会の別のパーティが取りついていると思いを馳せる。
穂先からの下りは凍っている箇所に更に気を使う。槍ヶ岳山荘で準備をして飛騨乗越から槍平へ下山した。
(ABE)
山行期間 | 4月29日ー5月1日 |
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メンバー | SGY,OSM,KDA,OKD,YGM,ASI,DTE |
山行地域 | 北穂 |
山行スタイル | 雪山 |
(OSMチーム)
新人2名を含むOSMチームは、2泊3日の日程で北穂沢を登って涸沢岳まで縦走、小豆沢を下降する計画とし、28日夜に離阪。
4月29日 発達中の低気圧の通過に伴い、冬型の気圧配置。寒気も南下しているので、積雪や吹雪が予想される。涸沢まで行けたとしても、積雪が多いと雪崩の危険が高まり、停滞を覚悟で行く。天気予報のためか、あかんだな駐車場もバスの乗客も予想よりずっと少ない。
7時30分 上高地を出発する。積雪ゼロ。
10時 横尾。雪はまだない。
11時10分 本谷橋。この上から雪がある。
13時 涸沢。テント場も思っていたよりずっと空いている。夕方まで快晴。天気図を見て天気が荒れなかった理由を考えるが、分からない。翌日は移動性高気圧に覆われる予定なので、早朝からのアタックとする。外は強風。少し雪が降っている様子。19時就寝。
4月30日 6時涸沢出発。
北穂沢にはすでに上部まで登っている人の姿が見える。涸沢小屋横で山岳警備隊に声をかけられる。涸沢岳に縦走するかも、というと、「ロープを出さないといけないかもしれない」とにこやかに見送られる。快晴。後ろには、東稜への取り付き方向に折れる地点のSGYチームが見える。
8時30分 北穂高岳登頂。山頂に出た瞬間、眼に飛び込んできた北アルプスの展望に感動。
この時間はまだ人が少なく、山頂を独占して記念撮影をする。快晴、強風。稜線へは行かないというリーダーの判断、早々に下山開始。
この時間からぞくぞくと登ってくる。東稜を断念したSGYチームとすれ違う。アイゼンはまだしっかり効くが、山頂付近の傾斜はかなり急で、後ろ向きで下降。OSMリーダーは、こともなげに前向きで降りるが、緩みだした雪質のせいでアイゼンに雪団子がつくため、全員後ろ向きで前爪下降する。周りにも、前向きで降りている人はいない。列をなして登ってくる人をかわすのと、下降方向を後ろ向きで定めるのに難儀する。どんどん高度を下げていくOKDさんとASIさんについていけない。中盤の傾斜がゆるくなった地点で、前向き下降に切り替え、最後はシリセードで遅れを取り戻そうとする。OSMさんはシリセードの私と同じスピードで歩いて下降。
10時半涸沢に無事到着。
SGYチームを待つが、涸沢岳まで縦走しているか不明、先に徳沢まで下山することにする。12時下山開始。
14時半徳沢。雨が降り出す。その日中に帰阪できそうなので、上高地まで降りる。16時半のバスで雨の上高地を後にし、日付が変わる頃大阪に戻る。
下山後、この二日間穂高は快晴だったが、剱岳、後立山連峰は大荒れだったことを知る。同じ北アルプスでこんなに天候が変わるものかと思った。また、穂高でもこの間多くの遭難のニュースが流れた。私自身も、Bチームで経験した南アルプス、八ヶ岳の雪の少なさから、北アルプスにどれくらい雪があるのか、少し甘く考えていたように思う。アルプスの春山は険しい雪山だった。われわれのチームは運よく快晴に恵まれたが、天気が荒れていたら、今の私には何ができたか。来シーズンからも気を引き締めて冬山に臨みたい。
山行期間 | 4月23日-24日 |
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メンバー | MSD,WKM,UET,DTE |
山行地域 | 室堂周辺 |
山行スタイル | 山スキー |
スキー技術は初心者、山スキーにあこがれて道具を揃えてしまった私のために、初心者講座を開いていただきました。エリアはBCスキーの聖地立山室堂です。開通したばかりのアルペンルートで、土曜に雷鳥平に入り練習、日曜は一の越に上がり、東一の越からタンボ平を滑降し黒部ダムを目指す計画
4月23日
立山駅発アルペンルートで室堂へ。8時室堂、雷鳥平へ向かうためスキーを装着。9時雷鳥平テント場。テントを張って、雷鳥沢西側斜面に向かう。
急斜面をキックターンでトラバースする技術をUETさんから伝授。すごい勢いで高度を上げるUETさんに、まったくついていけず。
谷側の足がずり落ちる。足裏に均等に力がかかっていないようで、転倒。せっかく稼いだ斜面を滑落。3歩進んで2歩下がっているあいだに、上から「ヒャッホー」とUETさん。やっと斜面中盤にたどり着いたころには、UETさんは2回目のハイクアップ中。シールをはずして、私もいよいよ滑降、背中のザックに振られて転がる。
こうなったら荷物なしで練習しよう。テント場の下までザックをデポしに戻る。空身でクトーも装着。
同じコースを再び、中腹のブッシュまでハイクアップ。その間に、またもやUETさんはヒャッホー2セット。ムーミン谷のヘムレンさんを思い出す。
空身だとなんとか滑れても、明日のタンボ平は不安。昼過ぎに本日の練習を切り上げ、スキー部新歓をかねた作戦会議へ。
雷鳥の鳴き声を聞きながら、テントで翌日の作戦を練る。空身ならなんとか私もいけるだろうということで、いったん室堂ターミナルに戻って、私のザックをデポ、アタック装備をMSDさんにお願いすることに。
室堂まで戻らないといけないし、自分の荷物も背負えないのは情けないけど、「行かないとうまくならない」。東一の越までのトラバースが心配
雷鳥沢は快晴で、一面の広大な雪原が一望できる、天国の光景。夕方からの雨模様、テントをたたく雨音を聞きながら就寝。
4月24日 4時起床。まだ外は雨。6時雷鳥平出発、7時45分室堂ターミナル出発。雨はやみ本日も快晴、一の越山荘を目指して出発。
8時45分一の越山荘。風が強いが、雲一つない快晴、西に大日岳、南に後立山の山並みが見渡せる。
さて、問題のタンボ平方面は・・・。黒い!ブッシュが出ている。「これは到底無理」とMSDさん。
確かに、東一の越へのトラバースにトレースがない。南にまっすぐ滑降していく人がいるが、戻ってくるのが大変そう。そこに、ひとり東一の越へトラバースを滑降する姿。どうやって東一の越を超えるんだろう・・・。
とにかく、今回の我々のパーティは、とてもじゃないけど無理。タンボ平はきっぱり断念!出だしは少しクラスト気味で緊張するが、意地でもスキーを外さずにそろそろと滑降。なるべく室堂まで上り返さないようにUETさんが選んだルートは、ひたすらトラバース、ものすごく足に力が入る。谷側に重心を!とみんなに教えてもらうが、踏ん張りがきかず、おしりをついてしまう。
やっぱり今日は、東一の越に降りられなくて良かったかも・・・。内心ほっとする。9時45分室堂ターミナルに無事到着。来シーズンもがんばります!!
山行期間 | 2016年4月15日(夜)~17日 |
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メンバー | UET,OSM,YDA,TYK,TTH,KSI,INO |
山行地域 | 大峰山系 |
山行スタイル | ピークハント |
76期4回目の山行で釈迦ヶ岳に行ってきました。
私は2回目と3回目の山行に参加できなかったので、体力の面でも、知識の面でもみんなについて行けるかとても心配で不安でした。しかも、初めてのテント泊!さらに初めての食糧係り!1人ずっとソワソワしていました。
リーダー3人と76期生4人の7人の山行になりました。2グループに別れて駅で待ち合わせをし、リーダーの車に乗って出発。暗い山道を軽快に運転される技術に感銘を受けながら、車酔いしそうな所をなんとかコントロールしテントを張れる場所へ到着。
テントを張る手際の良さなど勉強になる事ばかり。あっという間に、テントの中で宴会になりました。各々好きな飲み物とおつまみを持参して、山の話などで盛り上がり、翌日からの山行に向けて一体感が得られたように感じました。
早朝登山口まで車で移動してから山登りの開始です!
地図の見方など教わりながら釈迦ヶ岳へ。釈迦ヶ岳の手前の千丈平にテントを張り、荷物をデポしてから再出発。
釈迦ヶ岳を過ぎると少し足場の悪い岩場などがあり、私はワクワク楽しみながら登りました。みんなのペースが速く、登りは息を切らせながら集中して登りました。
テントに戻り、お茶をして、気象予報を聞き天気を読む。天気を読むことの必要性を学びます。速く自分でも天気図が書けるようになりたいです。
そのまま夕食へ。初めての食糧係で手探り状態の中考えて準備しましたが、みんな美味しいと言って召し上がっていたのでホッとしました。食事の準備方法に関しても細かい部分において学ぶ事ばかりです。
夜中から雨と風がきつくなり、翌日は再度釈迦ヶ岳へ行き、ご来光を見る予定でしたが断念して下山。雨の中のテントの撤収もいい経験になりました。
最後の階段を下りていると、楽しみにしていた山行が終わってしまう…と思い寂しくなりました。リーダーさんから学ぶ事が多く、どのように行動しているのか、どのような物をもっているかなど、盗み見をしながら学ばさせて頂きました。
毎回リーダーさんが一緒に来てくださる事に感謝です。
また熊本大震災の真っ只中、このように山行を楽しんでいていいのかと自問自答しましたが、山行で学ぶ内容は、避難状態の中で役に立つ知識ばかりです。災害時対策にも繋がりますのでしっかり学ぼうと思いました。
来月からは岩場です!!ロープの結び方を復習します!!
行動時間
4/15 21:00 離阪→1:00猿谷ダム
4/16 5:00起床→6:30登山口→9:15釈迦ヶ岳→12:00揚子が宿(折り返し) →14:50千丈平
4/17 5:20起床→6:15出発→7:20到着
山行期間 | 2016年4月2日~3日 |
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メンバー | YDA,OSM,UET,TYK,TTH,KSI,SBA |
山行地域 | 紀泉アルプス |
山行スタイル | 縦走 |
泉州山岳会に入って2回目の山行
初めてのカモシカ山行
ずっとやってみたかったカモシカ山行!
と同時に初めてのテント泊!
一気にやりたかったことが押し寄せてきて嬉しくもありましたが、緊張感の方は半端なく、出発日は一日心拍数が上がりっぱなしで不安を覚える程でした
21:30 みさき公園に集合。夜の閑静な住宅街の中、ザックを背負った7名が警戒した犬に吼えられながら進み始め、ヘッドランプを各自装着して入山。
この夜の天気はまずまず。翌日後半から崩れそうとあってか気温は高めでした。
リーダーさんが後ろに付いてくれながら新人が先頭を歩いていきます(腰に鈴を鳴らしながら)
集合前に自分の時計が壊れてしまってコースタイムは確認出来ませんでしたが、初めての夜山行としてはいいペースで歩けたと思います。
最初のピーク飯盛山に着くと星空はさほど見れませんでしたが、代わりに現われた夜景のキレイなこと!
思わず感嘆の声がでるほどです。
そこからはピークごとに交代で新人が先頭を務め、歩み進んでいきます。
この日の目的地、大福山には日付が代わった1:50に到着。
早速テントを張り、色んな話を教えてもらいながら就寝。
大汗かいて中々寝れない私、聞いたことのない鳥?動物?の鳴声に興味津々でさらに寝れず・・(後でちゃんと暴睡)。楽しい一夜を過ごさせて頂きました。
起床後、温かい朝御飯を身体にチャージして準備はOK!皆さん元気に歩み進めます。
夜では見れなかった山桜もたくさん咲き誇っていて、遠くまで見える山々までもピンクの水玉模様・・。
俎石山~雲山峰では小さなアップダウンが続き、行きかう人と挨拶しながら下山口に向かいます。
見事な桜並木で祭り真っ只中の山中渓に着いたのは13時。
最後まで最高のお花見山行となりました。
私にとって初めてのカモシカ山行でしたが、視野が狭いぶん五感が冴え渡り、日中の顔とはまったく違った山を色濃く感じられて普段よりも一味違った山行を楽しめました。
皆さん、お疲れ様でした!
行動時間
4/2 21:40みさき公園駅→23:18飯盛山→0:30札立山→1:50大福山
4/3 7:20出発→7:32俎石山→9:25雲山峰→11:17第1パノラマ→12:05山中渓駅
山行期間 | 2016年3月27日 |
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メンバー | OSM,UET,TYK,TTH |
山行地域 | 須磨 |
山行スタイル | 縦走 |
須磨浦公園からスタートし、旗振山、栂尾山,東山,高取山,JR新長田駅というコース。
2回目の山行とはいえ、人見知りの僕はまだ溶け込めず、そわそわしながら登り始めました。
僕の祖父の家が近いところにあり、何度も登っている山だったので自信があったのですが、、、。登り始めて最初にたどり着く旗振山では須磨を一望でき、目標物を決め自分の位置を同定する方法学びました。普段地図を持たないのでこんな使い方があるのかと感心し、また地図読みの大切さを学びました。
栂尾山の400段の階段を登り切り、僕が息を切らしながら登っているところを、他のメンバーは特に難なく登りペースも落ちません。
木々が生い茂った山道から岩がむき出しになった馬の背を経て東山へ。
低い山ですがアップダウンが多く、もうこの時点でついて行くのがやっと、「ちょっと休ませて、、、」という言葉が喉まで出そうになりながらも何とか高取山へ。高取山では山頂に神社があるのですがもう、お参りする余裕なんてなく、ぐったりしながら休憩。体力が戻ってから境内からの風景を見て下山。
登りきった達成感と、疲労から恥ずかしさが吹っ飛んでいつも以上に饒舌になり、そのおかげかメンバーとの距離も少しだけ縮まった気がします。あとは運動不足をなんとかせねば。
行動時間
8:35須磨浦公園駅→9:16旗振山→9:38鉄拐山→10:25栂尾山→10:43横尾山→11:00東山→12:25高取山→13:25長田駅
山行期間 | 3月13日 |
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メンバー | OSM UET TYK KSI TTH INO HRI YDA |
山行地域 | ポンポン山 |
山行スタイル | ピークハント |
今回が76期の初山行。
今年度からは入会初年度の会員をBチームと呼ばず、準会員と呼ぶことになったとのことで、リーダー1名とサブリーダー2名、76期準会員4名、そして体験として参加された1名の合計8名での山行となりました。
天候は晴れ時々曇りでまずまずの登山日和。
初山行ということもあり今回の私の1番の目的はズバリ、これから1年間一緒に活動していくことになる76期のメンバー、そしてリーダーやサブリーダーとして山行に参加して下さる先輩方とのコミュニケーションでした。
登山口までのバス移動中、歩きながら、休憩中など機会を見つけては少しずつ色々な話をし、互いの距離を縮めていく。
この人はどういう人だろう?
自分とは気が合うだろうか?
これから仲良くやっていけるだろか?
などなどいろんなことを考えながら。
結果、参加者全員と話が出来たとまではいきませんでしたが、初回としては上々だったと思います。
これから回を重ねながら、少しずつ皆さんと話していけたらと思っています。
また、山行中にリーダーやサブリーダーから山道具、地図、コンパス、そして泉州山岳会について等色々な話があり、大変楽しく役立つものでした。
今後の山行も大変楽しみです。
(TYK)
JR高槻 8:00→8:20上ノ口バス停→9:50本山寺10:05→11:00ポンポン山11:20→11:40釈迦ヶ岳→12:45バーベキュー場13:00→14:00JR島本駅
山行期間 | 3月6日 |
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メンバー | MSD KTM SGY KNS KTF ABE TGA SKD UET MTM UZU BAN DAT ISK SKM YDA |
山行地域 | 大山 |
山行スタイル | 雪上訓練 |
3月の例会は、鳥取の大山での雪上訓練。
春合宿に向けて、雪の上をしっかり歩くことと、新たにMチームに加わった75期の方の歓迎会を行うことが目的です。
総勢16名。
たくさんの方が参加してくださいました。
大山の天気予報は曇りのち雨・・・。
大丈夫かなと思いながら現地に着くとかなりの強風です。
室内駐車場でテントを張り、仮眠しました。
朝になっても風は強いままです。
雨はなんとか大丈夫そう。
6時過ぎに登山口をスタートしました。
例年よりはかなり雪がないようですが、登山口からうっすらと雪がありました。
途中で振り向くと、弓ヶ浜がキレイで、鳥取の小さな可愛い山も見えました。
2時間ほどで6合目に着き、グループに分かれて雪上訓練です。
なんとかいい斜面を探して、アイゼンを付けたままの歩行訓練、外しての練習、ワカンを履いての歩行、滑落停止などの練習を行いました。
あっという間に2時間の訓練が終わり、下山です。
下山後は歓迎会兼ねて、米子で海鮮を食べました。
とっても美味しかったです。
新しいメンバーを迎え、これからまた賑やかになりそうです。
また、自分自身も3年目として成長できるように頑張らなくてはと思いました。
皆様、今回は不慣れなリーダーに協力して頂き、ありがとうございました!
山行期間 | 2016年2月27-28日 |
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メンバー | OSM、OKD |
山行地域 | 中央アルプス |
山行スタイル | ピークハント |
1泊2日の山行で近くのアルプスということで時々利用する越百山に行ってきました。駐車場まではほとんど雪がなく、これは楽勝と思っていましたが、上の方は結構厳しいラッセルとなりました。
福栃平でこの程度の雪です。前に行った時よりは雪がかなり少なかったです。
尾根への登りの途中で傾斜がきつかったので下を向いて歩いていたら、突然カモシカの死体に出会いました。めっちゃびっくりした。
2200m 辺りまでは数日前に登った人の踏み跡がありましたが、その上は消えていました。夏道で小屋に向かうルートはピークに向かわずにトラバースルートです。ここを行くつもりでしたが結構斜面がいやらしいと思ったので、ピークを越えて小屋に向かいました。結構、残地のテープがあり、それに惑わされないように注意が必要です。また下の水場と上の水場は水が出ていました。
小屋からさらに登って、樹林帯の中でイグルーを作りましたが、ちょっと反省点がありました。作成中から雪が降り始め、30センチぐらい積もりました。
越百山のアタックは、ラッセルが結構厳しく、また雪庇があったので、トラバースの連続でした。ところどころいやらしい斜面もありました。頂上直下は雪壁となっており、慣れていない人であれば、アイゼンをひっかけてしまうと数百メーターは落ちるので、恐怖感を感じるかと思います。アイゼンがしっかり刺さるので、慣れたいる人は何とも思はないと思います。
行動時間
2/27 5:40今沢橋→6:25福栃平→7:15下のコル→9:00上の水場→11:00小屋
2/28 5:45出発→6:55山頂→7:30小屋→10:25下の水場→11:35今朝沢橋
山行期間 | 2016.2.11 |
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メンバー | OSM、YMG |
山行地域 | 大峰 |
山行スタイル | 雪山登山 |
関西でもこんなに星が見えるのか!と思うほどの星が瞬く中、登山口を出発。
日中も快晴が予想される。
頂上からはどんな景色が見れるのかワクワクしながら林道を歩く。
1200mくらいまでは雪も数㎝しかなかったが、所々滑る。
徐々に雪が増えるが、それでも足首くらい。
頂仙岳は雪も多くないので夏道を行くことにし、トラバース。
途中、もっと雪が積もっていたらいやらしいなぁと感じるような所もあったが、これくらいの雪なら難なく通過。
明星ヶ岳との分岐から弥山方向は今日はまだ誰も入っていないらしく、トレースなし。
ふかふかの雪の中を気持ちよく歩く。
しばらく歩くと、綺麗な川が流れる狼平に到着。
避難小屋で束の間のティータイム。
出発から4時間経ち、私の足は随分重くなっており、気持ちとは裏腹になかなか前に進めない。
こんな天気のいい日に八経ヶ岳から綺麗な景色を眺めたい気持ちと、しんどいな~と思う気持ちが入り混じる。
何とか弥山小屋まで辿り着いたが、既にお昼前。
目の前には八経ヶ岳のキレイなシルエットが見えるが、今日はここでタイムアップ。
休憩していると、下の方で出会った方々が八経ヶ岳の方から回って来られる。
まだまだ体力が足りないと痛感。
重い体を何とか前に進めながら来た道を下る。
1歩足を出す度にお腹がグーグー鳴っている。
シャリバテしながらも、雪道を楽しみながら下山。
いつかまた八経ヶ岳にリベンジしたいと思います。
山行記録
5:50 熊渡ー9:30 頂仙岳ー10:00 狼平ー11:10 大黒岩ー11:40 弥山小屋ー12:40 狼平ー13:30 頂仙岳ー15:20 熊渡