山行期間 | 2012年3月25日 |
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メンバー | SGY, KWI, KNS, ITN, MYG, MYI, KMR |
山行地域 | ポンポン山~小塩山 |
山行スタイル | ハイキング |
今回のハイキングはポンポン山、釈迦岳、小塩山です。
服部良一がその山並みを見て、『青い山脈』の曲想を浮かべた言われる、北摂の山々を歩いてきました。
午前10時前、原立石バス停を出発。
まだまだ冷たい風に包まれながらも、山あいののどかな風景を眺め、みんなで談笑しながら、
ハイキング気分いっぱいで、足取りも軽快。
まずは神峰山寺で本日の安全を祈願し、ポンポン山へと急ぎます。
本山寺の手前で、舗装された東海自然歩道に別れをつげ、山道へと入っていくと、
少しずつ登りも急になっていきますが、体も汗ばんでほどよく温まり快調。
出発から2時間、なんなくポンポン山山頂に到着です。
山頂の見晴らしが素晴らしく、大阪から京都市内を一望しながらの食事は最高でした。
山頂での休憩後は、釈迦岳へ。
緩やかな下りが続いた後、いきなりの急な階段ではフーフー息を荒げながら釈迦岳山頂へ。
冷えた体がいっぺんに汗びっしょりです。
そして、山頂で息を整え、本日最後の小塩山へ。
ここからはひたすら下り。途中、雪がひらひらと舞い出し、杉谷あたりでは吹雪に。
もう4月になろうというのにこの寒さ。今年の冬は寒さに慣れるのにちょうどいい季節でした。
それにしても、金蔵寺に着くまでによく下りに下ってきました。
金蔵寺の前で休憩を取った後は、いよいよ本日最後の小塩山です。
看板を見ると登山口は、金蔵寺の長々と続く石段の上。
一段一段登るたびに大腿四頭筋がプルプル震え、ようやく登山口へ着くと、そこから急登がまだまだ続きます。
これまで下ってきた分を、この距離で登るのですからと今更ながらに気がついた時にはすでに、
平然と登る周りのメンバーとは違って、私一人必死の形相。
気合の一声を吐き、パンパンに張った太ももを叩き、肩を震わせ、ゼーゼーと息を荒げ、
40分後、なんとか小塩山山頂(?)、淳和天皇陵に到着。
とっても有意義なハイキングでした。
地図を見て、どのような地形か想像できるようになること。そして脚力と、それ以上に心肺能力の向上を課題として、
次回の担荷に向けトレーニングを積んでおきたいと思います。
(MYG記)
<行動記録>
原立石登山口8:50→神峰山寺10:10→ポンポン山11:20→釈迦岳12:00→金蔵寺13:15→小塩山14:00→南春日町15:10
山行期間 | 2012年3月11日 |
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メンバー | KNS, KWA, KMT, SGY, YSK, ITN, MYI, MYG, SMD, YSD |
山行地域 | 金剛山 |
山行スタイル | ハイキング |
72期Bチーム1回目の山行は、楠木正成ゆかりの史跡めぐり、金剛山坊領ルートです。
Bチームメンバー6名(女性2名 男性4名)、リーダー4名、総勢10名の大所帯になりました。
道の駅かなんに集合し、車4台で金剛山に向かいました。
下山予定の水越峠駐車場に車2台をデポ後、2台の車に10人が分乗、上赤坂城登山口に到着しました。
準備体操を済ませ出発。
一の木戸跡、二の木戸跡、二の丸跡等の案内板が見られました。
上赤坂城跡では、大阪の町が一望でき、見晴らしが良かったです。
11時3分に1つ目の鉄塔に到着。小休止。コンパスの使い方の講習が始まる。
猫路山城跡、坊領城跡、坊領山、要塞跡・・・などを通過。
少しずつ雪化粧を始め、無線中継所跡の横を通って青崩道と合流すると、積雪が多くなった。
アイスバーンの所もあり慎重に歩く。
金剛山頂上広場では霧氷も見られ、記念撮影。小休止した食堂前広場の気温は0℃だった。
行動食をとった後、大日岳でアイゼン装着。
太尾道を通って、水越峠駐車場に下山しました。
(KNS記)
<行動記録>
上赤坂城登山口9:50→坊領山11:35→金剛山社務所13:20~13:45→太尾城跡14:10→水越峠駐車場15:15
山行期間 | 2012年1月13日(夜)~15日 |
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メンバー | KNS, SGY, KWI, KDA, EMR, MRN, IND |
山行地域 | 八ヶ岳(硫黄岳・赤岳) |
山行スタイル | 雪山登山 |
1月13日
夜9時過ぎに大阪駅前を出発、午前2時頃、美濃戸口に到着。ここから先の林道はアイスバーン状態で、途中クルマがスタックし、ヒヤリとする場面があったが、無事赤岳山荘駐車場に到着。先発隊は既に到着しており、テントと車に別れ仮眠を取る。
1月14日 曇りのち晴れ
午前5時起床、少し寝不足か…。準備を済ませ出発。ここから先の林道も途中所々完全に凍結しており、何人かが転倒…。しかし奇麗な霧氷を楽しみながら先を進む。2時間20分で赤岳鉱泉に到着。
アイスクライミングの練習を行う「アイスキャンディ」が出来ていたので写真に収める。ここで少し休憩、じっとしていると寒くなってきたので、温度計を見ると、何と-15℃!荷物をデポし、早々に、硫黄岳山頂に向けて出発。天気はイマイチ、でもここでも奇麗な霧氷を楽しみながら山頂を目指す。
森林限界を超えると風が強くなってきた。硫黄岳山頂(2,760m)に到着。山頂の温度は-17℃。風が強く視界も悪い為、記念写真を撮り、逃げる様(?)に下山した。
しかし、下山途中から天気が好天し、青空が見え始めた。霧氷も青空に映えて綺麗だ。赤岳鉱泉に戻った頃には、すっかり天気が回復していた。
デポした荷物をパッキングし、行者小屋に向けて出発。途中「大同心」「小同心」などの迫力ある岩綾地帯を撮影しながら先を進む。赤岳鉱泉から約1時間で行者小屋に到着。行者小屋はロケーションが素晴らしく、明日登る予定の赤岳がはっきりと見える。
すぐにテント設営。ここは水が湧いており、水作りが不要のため、いつもよりのんびり時間を過ごせた。しかし寒い…。夕食は「味噌煮込みうどん」。やはり鍋がいい。あっという間に完食。明日の赤岳山頂からの大展望を期待し、20時頃消灯。
1月15日 曇り
昨晩はかなり冷えた。でもBチームでは3度目となる冬山なので、寒さ対策も色々考える様になり、快適に寝る事が出来た。今朝は4時起床。朝食はクリームシチュー、何とフランスパンまで出てきた。
午前6時15分、アタック装備でテン場を出発。上の方はガスがかかっており今日も天気は期待できそうも無い。出発後、樹林帯の中を30分ほど歩くと周囲が開けて来た。眼下には真っ白に染まった世界が…。そして文三郎尾根の中腹部に差し掛かる。アイスバーン状態で、足を滑らすと結構ヤバそう…。堅い地面にピッケルを打ちこむ度に「キー」という金属音がする、同時に緊張感が走る。稜線が近づいてくると、風も強くなってきた。ここで最後の休憩をとる。
稜線に出ると風が一層強くなった。いよいよ赤岳山頂が目の前に迫って来た。岩稜地帯に差し掛かり、しばし写真撮影を中断。テン場出発後約2時間で赤岳山頂(2,899m)に到着。
まず、絵に描いた様な美しい富士山が目に入って来た。山頂の温度は-20℃。バラクラバをしていても顔面が痛い。周囲はガスがかかっているが、ときよりサッと引いて視界が開ける。風が強いので山頂小屋の影で休憩することになった。ホッと一安心…。
名残惜しいが下山開始。赤岳を目指して登って来る登山者が増え、文三郎尾根は少し渋滞気味。下山途中、赤岳主綾を登攀している処を目撃。しばし羨望の眼差しで見つめる。そのとき、リーダーから、「来年はMに上がってあそこやな!」という言葉を頂き、「よし、やってやろうじゃないか!」という気分になる。
無事テン場に到着。時間に余裕があったので1時間程ビーコン探索訓練を行い、テント撤収。帰りは南沢ルートから、今回の起点の赤岳山荘前駐車場に戻り、冬山合宿第2段がすべて終了した。
<行動記録>
1/14 赤岳山荘駐車場6:50→赤岳鉱泉9:10~9:50→硫黄岳12:15→赤岳鉱泉13:45~14:30→行者小屋B.C.15:20
1/15 B.C.6:15→文三郎尾根→赤岳8:15→文三郎尾根→行者小屋B.C.10:00~11:45(ビーコン捜索練習)→駐車場13:20
山行期間 | 2011年12月29日(夜)~2012年1月1日 |
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メンバー | SGY, YMU, EMR, MRN, KDO, IND, MTU |
山行地域 | 蝶ヶ岳 |
山行スタイル | 雪山 |
今回は正月休みを利用して上高地から蝶ヶ岳に登って来ました。
さて、どんな素晴らしい景色に出会えるのか…。
12月30日(金)曇りのち晴れ
上高地の冬はシャトルパスが運行していないので平湯温泉街からタクシーに乗る。
中ノ湯まで送って頂き、「釜トンネル」が山旅の起点となる。
トンネルの長さは約1,300m。
中は所々照明が点いておりヘッデンも要らず快適に歩く事が出来た。
そして出口。
少し雪が降っており天気は余り良く無い。
しかし奇麗な景色を楽しみながら雪上ハイクが始まる。
焼岳が見える、少しかすんでいるがド迫力だ。
大正池に到着。
上高地。
シーズン中は日本屈指の観光地として賑わう場所だが、今は違う。
静かだ…。
じっとしているとまるで時間が止まった様だ…。
時折出会う登山者と挨拶を交わし先を進む。
少し進むと左手に明神岳が見えて来た。
険しい稜線が確認できる。
そして明神に到着。なんとこのあたりから天気が急好転。
青空が見え始めテンションが急に上がって来る。
今度は正面に真っ白で奇麗な稜線の山が姿を現した。
常念岳だ!
少し進むと左手に、明神岳から前穂高岳の稜線が見えてきた。
青空に映えて凄く奇麗だ。
山頂付近は雪煙が上がっている。
出発して約6時間、徳沢に到着。
しかしここからが本来の「山登り」となる。
しかもいきなりの急坂。
登る事約3時間、標高2,000m付近まで来たので樹林帯の中にテントを貼る。
夕食は食担が用意してくれたクリームシチュー、生き返ったようだ。
冬用のポカポカシュラフに入り20時消灯。
明日は奇麗な穂高が見えるかな…。
12月31日(土)快晴
朝3時半に起床。朝食を済ませ5時半にヘッデンの光を灯し、アタック装備でB.C.を出発。
雪は多いがトレースははっきりとある。
途中、樹林帯の間から御来光を拝む事が出来た。
今日はいい天気になりそうだ…。
出発後約3時間程で長塀山(2,564m)に到着。
少し開けている場所があったので景色を見ると富士山がはっきりと!
更に登って行くと、「妖精の池」に到着。
当然ながら雪一面の世界になっていた。
森林限界を超え山頂は目前だ、目の前が急に開けて来た。
そして今登って来た方向を振り向くと…。
白銀に輝く穂高連峰、圧巻だ!
思わず「おぉ~」と叫んでしまった(^_^.)
それ以上の声は出ず、感動して涙が出て来た。
しばらくの間、時間を忘れただ見る…。
蝶ヶ岳山頂(2,677m)に到着。
手元の温度計は-10℃を指しているが、風が弱く寒さは感じない。
当然ながら撮影タイムとなる。
廻りを見渡せば360度の大パノラマだ。
すぐ近くには槍ヶ岳、常念岳、焼岳・・・、少し遠くに乗鞍岳、御岳などがはっきり見える。
富士山もはっきりと。
撮影タイムは皆想い々に身体で嬉しさを表現している。
「蝶ヶ岳ヒュッテ」の裏手で少し休憩タイム。
いい陽気で冬山に来た感じがしない。
そして「蝶槍」に向けて出発。
風が強い事で有名なこの稜線も今日は穏やかで、廻りの景色を楽しみながらの稜線歩きとなる。
「蝶槍」に到着後も楽しい撮影タイムとなった。
常念岳が目の前に見える。
今回はここでUターン、蝶ヶ岳山頂に戻る。
ここで、雄大な景色ともお別れ。
B.C.に戻り、大晦日の夕食はキムチ鍋。皆で今日一日の感動を語りながら消灯した。
1月1日(日) 曇り
今日は朝3時に起床。
やはりテントの中だと正月の気分がしない。
でも朝食の雑煮とおせちを食べたら少し正月の気分になった。(食担の方に感謝!)
食べ終わるとすぐにテントを撤収、そして下山開始。
徳沢に到着。
来る時はテントは2張り程だけだったが年明けのせいか増えていた。
明神を経て上高地へ。
今日は帰るだけで時間に余裕があったのでのんびり散策をしながら帰路に着く。
河童橋で記念撮影。
シーズン中は撮影なんて到底無理だが、今日は貸し切り状態。
焼岳も何とか見えている。
大正池のほとりを歩く。 年々「立ち枯れ」が減っていってる様でもう殆ど残っていない…。
最後の景色を楽しみながら…。
釜トンネルに到着。
これで、今回の山行が終わりだと思うと少し寂しかった…。
でも、今回の素晴らしい山行で完全に雪山にハマってしまったかな?
次の雪山が待ち遠しい。
<行動記録>
12/30 中ノ湯7:05→上高地9:40→明神11:30→徳沢13:05→長塀尾根2,000m地点B.C.15:50
12/31 B.C.5:30→長塀山8:55→蝶ヶ岳10:20→蝶槍12:20→蝶ヶ岳13:20→砂防公園B.C.16:25
1/1 B.C.6:00→徳沢7:05→明神8:35→上高地10:00→中ノ湯12:40
山行期間 | 2011年12月16日(夜)~18日 |
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メンバー | KNS, KWI, SGY, KDA, TMI, AMT, IND, MRN |
山行地域 | 木曽前岳 |
山行スタイル | 雪山 |
Bチーム71期生にとって待ちに待った冬山シーズンの到来です。
今回、その第1弾として、中央アルプスの木曽駒ケ岳前衛峰、木曽前岳に行って来ました。
12月17日 (土) 晴れ
上松Aルート登山口を出発、最初は雪が薄すら状態だったが登るに従って増えていく。
前日降ったばかりと思われ、サラサラの新雪だ。
急坂の場面ではリーダーの方からの指示で「キックステップ」を応用しながら樹林帯の中を登っていく。
でも、なかなか、うまく行かない。
四合目を過ぎたあたりから視界が広がり始めた。目の前には三ノ沢岳(2846m)がそびえている。
こんな美しい景色を見ると、今迄登って来た疲れが何処かに飛んで行ってしまう感じさえする。
積雪量も段々と増えて行き、五合目に到着。「金懸小屋」という綺麗な小屋があり少し休憩。
目の前には御嶽山が見える。山頂は少し雲に隠れているが、なだらかな稜線が確認できる。
更に進むと「胸付き八丁」と書かれた道標があった、どうやらここからがこのルートの核心部の様だ。
右手に穂高連邦に似た美しい山々が姿を現す。「凄い!」
七合目付近まで登って来ると綺麗な霧氷が出迎えてくれた。青空に映えて綺麗だ!
「エエやんか」一人つぶやきながら疲れた身体にムチを打ってラストスパート!
何とか今日のB.C.である八合目に到着。すぐにテント設営にとりかかる。
Bチームでは初めての雪上でのテント設営。初めて使う竹ペグ、皆で協力しながら設営完了。
そして食担が用意してくれた鍋料理を食べながら今日歩いた疲れを癒す。
12月18日(日)曇り時々雪
小雪が舞う中、木曽駒ヶ岳本峰を目指しアタック装備でB.C.を出発。
昨日と違い天気があまり良くない、稜線に出ると風も強くなってきた。
ガスも出て来て視界も悪くなってきたので、リーダーの判断で残念ながら山頂アタックは断念。
でも何とか木曽前岳(2826m)に到達。
山頂で記念撮影を行い下山開始。アイゼンで自分の足元をひっかけない様に慎重に歩く。
ここでも綺麗な霧氷に見とれながら…。
B.C.に戻り、ビーコン捜索訓練を行い、テントを撤収し全員無事下山した。
皆さん本当にお疲れ様でした。
さあ、次は北アルプスが待っています。
<行動記録>
12/17 砂防公園7:15→上松Aルート登山口7:40→金懸小屋(五合目)10:20→八合目B.C.15:00
12/28 八合目B.C.5:30→木曽前岳7:50→八合目B.C.8:45→金懸小屋(五合目)12:20→登山口13:50→砂防公園14:10
山行期間 | 2011年10月22日(夜)~23日 |
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メンバー | KNS, SGY, KDA, EMR, MRN, ARN, NGS, TRN, WKM, MNO, KDR |
山行地域 | 霊仙山 |
山行スタイル | 担荷 |
霊仙山は鈴鹿山系に属する山ですが、MチームとBチームの合同山行として、担荷トレーニングでやって来ました。
秋を迎え、これから、冬合宿のトレーニングに入ります。
汗拭峠を越えると、林道には落ち葉が一杯で、落ち葉で覆われたトラバースの道は、落ち葉で滑らないように注意が必要です。
落合から西南尾根に取り付き、樹林帯を通過すると、途中で、目の前に大きな山塊が現れ、急登が続きます。
誰が考えたのか、担荷トレーニングにはもってこいのルートです。
急登を登り切ると、低木と草で覆われた、頂上へと続く幅広い稜線が見渡せました。
頂上周辺は気持ちの良い草原になっていました。
霊仙山に雪が着いたら面白そうです。雪期にも登ってみたいと感じました。
<行動記録>
醒ヶ井渓谷林道駐車場6:30→汗拭峠7:20→落合→(西南尾根)霊仙山11:05→汗拭峠13:15→駐車場13:45
山行期間 | 2011年10月7日(夜)~10日 |
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メンバー | KNS, SGY, KWI, MRN, KDO, KDA, EMR, MTU, TMI, AMT |
山行地域 | 塩見岳 |
山行スタイル | 登頂 |
10月8日
林道ゲート前には車がびっしりと止まっていて、やはり人気の山だけのことはある。
10月9日 曇り
テントを撤収し荷物を片づけて、いよいよ歩き出しである。
まずは登山口まで、ゲート奥の林道を歩く。
のんびり歩くと林道のわきに広場があり、塩見岳登山口の標識があった。
登山口から尾根に上がるまで少しの区間急坂となる。
といってもそれほどびっくりするほどの傾斜ではないのだが、登り始めの身には少々つらい。
尾根に乗ってからも同じような傾斜が続く。所々に三伏峠までの目安を記した標識があり、登りの励みになる。
次第に尾根の上から斜面をトラバース状に登っていく。
途中の水場で休憩を兼ねて給水したが、冷たいおいしい水だった。
ここから三伏峠までは一登り、疲れを感じ始めたころに三伏峠に着いた。
早速小屋で受付してからテント設営。回数をこなして、少しずつだが設営もスムースになってきた感じ。
設営ののちにアタック装備で烏帽子岳へ。
山頂から南へ眺めると南アルプス主稜線の山々が連なっている。
遠くに見える小屋は小河内避難小屋だろうか。
塩見岳はガスに隠れてなかなか姿を見せてくれなかったが、待っていると風でガスが飛ばされ記念写真を撮ることができた。
夕食は豪華な食事だった。用意していただいた食当様に感謝!!
アルコールも入って宴会のようになった。
10月10日 晴れ
予定の時間に目覚めて食事を済ませてテントの外に出ると、すこしガスが残っている感じだった。
塩見小屋まではBチームメンバーが交代で先頭を務めることになった。
アタック装備で荷は軽く、足取りも軽い。
本谷山に着く前に日が昇り、山頂では塩見岳も見えてすばらしい景色だった。
道はよく踏まれてわかりにくいところもない。
林の中の単調な登りだが天気がよく展望に恵まれ励みになる。富士山も望むことができた。
地形図には塩見小屋に出る前に五右衛門岳山頂を超える道とトラバースする道の2つが書かれていたが
トラバースする道は見当たらなかった。廃道になってしまっているのだろう。
五右衛門岳山頂手前の眺めの良い広場で休憩をとった。
山頂はすぐのはずだがよくわからなった。
その先すぐに塩見小屋に着いた。
塩見小屋は小じんまりとしたかわいらしい小屋である。
水場はなく、有料のジュースやペットボトル入りの水があるだけである。
天気がよく、小屋のスタッフは布団干しをしていた。
塩見小屋から山頂までは岩稜帯の登りとなる。
リーダーが前後とパーティー中央に入って、その間にBチームメンバーが入ることになる。
森林限界を超え、眺めが素晴らしい。山頂までに簡単な岩場が何か所か出てくる。
7月に登った五竜岳山頂直下と難易度は同じくらい?ただ雪がつくと急な斜面になってイヤラシイだろう。
岩場を過ぎると目の前に西峰が見えた。山頂で写真を撮った後、少し高い東峰へ。
10分もかからず東峰へ付き、こちらでも記念写真を撮った。快晴で素晴らしい景色である。
遠くに間ノ岳、北岳が浮かんでいる。
いつまでも眺めていたいがそうもいかず下山することになる。
ルートは今まで登ってきたコースをテントまで戻る。
塩見小屋まで展望を楽しみながら下ってゆく。
こんな天気の良い時に登れて感謝!!
見小屋の前の広場で一息入れた後、三伏峠へ。
天気も良いので外で夕食となる。全員参加の大宴会となり素晴らしいごちそうをいただいた。
カステラで作ったケーキには一同びっくり!!
10月11日 晴れ
今日は車までの下山である。
水は少ないが、途中に水場があるから問題ないだろう。
テント撤収の後、水場で休憩を兼ねて水を補給した。ここではリンゴが出てきた。
さらに下って登山口へ。名残惜しいがこれで山行も終わり。車までのんびり雑談をしながら林道を下る。
最終日もよい天気だった。
<行動記録>
10/8 鳥倉林道ゲート前8:45→三伏峠12:30→烏帽子岳14:00→三伏峠14:40
10/9 三伏峠5:30→五右衛門岳8:15→塩見小屋8:45→塩見岳10:20→塩見小屋11:15→三伏峠15:00
10/10 三伏峠6:30→登山口8:20→鳥倉林道ゲート前9:00
山行期間 | 2011年9月22日(夜)~24日 |
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メンバー | SGY, KNS, EMR, TMI, MRN, AMT, KDA |
山行地域 | 苗場山 |
山行スタイル | ピークハント |
昨日まで天気が悪かったのですが、電車とタクシーを乗り継いで、苗場山の登山口である上結東にたどり着きました。
今回は、高層湿原で有名な小松原湿原を歩きたかったので、風穴登山口から登山開始です。
小雨の中、樹林帯をしばらく歩くと、目の前に湿原が顔を出しました。
天気はもう一つだったのですが、いくつもの小さな湿原が連なっていて、
ガスの中から浮かび上がった湿原と池塘は幻想的。
いくつもの湿原を通り過ぎると、小松原避難小屋にたどり着きました。
今回は、われわれの他には誰もいなくて、貸し切り状態でした。
防寒対策のため、小屋の中にテントを張りました。
2日目は、朝方はガスがかかっていましたが、次第に天気は回復し、苗場山の手前で視界が開けました。
苗場山の急登を登ると、頂上湿原が目の前に広がりました。
日本百名山ということもあって、神楽坂から登ってきた人で大賑わいでした。
晴れ上がった広大な湿原を横断し、小赤沢コースを下山しました。
<行動記録>
9/23 風穴登山口10:40→金城山12:10→小松原避難小屋14:45
9/24 小松原避難小屋5:30→日陰山6:50→苗場山頂上11:30→小赤沢コース3合目駐車場15:00
山行期間 | 2011年8月27日(夜)~28日 |
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メンバー | SGY, KNS, YMU, KOD, MRN, MTU, EMR, TMI, AMT, HKY |
山行地域 | 蓬莱峡 |
山行スタイル | 岩登り |
槇尾の岩場に引き続き、今回は蓬莱峡で岩登りです。
蓬莱峡には、新人トレーニングによく使われている小屏風と大屏風の岩場があります。
まず最初に、小屏風手前の広場で、3点支持やフィックスロープによる安全確保について講習を行いました。
小屏風は岩尾根になっていて、岩場での基本動作と、フィックスロープの通過方法について実践練習を行いました。
かなり高度感があって、ホールドとスタンスを確認し、バランスとりながら歩く練習ができました。
小屏風の岩尾根からは、小川をはさんだ向かい側に大屏風の岩壁が見えていて、
後半は、大屏風でリードクライミングと懸垂下降を体験しました。
山行期間 | 2011年8月12日(夜)~16日 |
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メンバー | SGY, YMU, KWI, KDA, KDO, TMI |
山行地域 | 裏銀座縦走(槍ヶ岳登頂) |
山行スタイル | 縦走 |
8月13日 快晴
初めての長期合宿。槍ヶ岳を目指す裏銀座コースは前から行ってみたかった所である。
初日は日本三大急登のひとつ、烏帽子岳までのブナ立尾根は疲れるであろうと考えていた。
朝からお天気に恵まれ快晴。青空の下みんなと賑やかに写真も撮りながらの登りで快調である。
コースタイムより早くに烏帽子小屋に到着。可憐なコマクサが出迎えてくれた。
そこからのニセ烏帽子岳の風景が、またいい感じである。
烏帽子岳の頂上はオベリスクがあり、特徴的な岩山で、岩稜の登りもあって面白かった。
頑張って早く小屋に着くことができ、烏帽子岳に登れて良かった。
また、夜の満月は下界では見ることが出来ない、大変明るく幻想的な世界であった。
8月14日 晴れ
2日目もお天気が良く、何度見ても美しいご来光を見て出発する。
快晴の下、剱岳と黒部湖、白馬岳から槍ヶ岳、穂高岳まで、北アルプスの大展望である。
遥か遠くに富士山、八ヶ岳、中央、南アルプスまでも見渡せる。
どこまでも続く峰々を眺めながら、これ以上ない快適な稜線歩きだ。
やがて、長い行動時間も感じずに、野口五郎岳から鷲羽岳を経て、三俣山荘のテント場に到着した。
8月15日 曇りのち雨
三俣山荘テント場の朝。鷲羽岳からの朝日を背に受けながら出発。
早朝の空気は澄んでいて凛としている。透明な空気の向こうに広がる雲海、この時間が一番好きだ。
三俣蓮華岳の巻き道を歩く。遠くに槍ヶ岳、今日はあの穂先に登るのだ。
近づいてきたとはいえ、まだあんな遠くにあり、無事到着できるのだろうか?
その不安を忘れさせてくれる見事なお花畑!気持ちのいい稜線歩き。
眼下に赤い屋根の双六小屋、その向こうにはジグザクの道がみえる樅沢岳、だんだんガスがかかってきた。
もう槍の穂先は見えない。昨日正面に見えた赤い硫黄尾根が左手に広がる。
左俣岳付近で野イチゴ?を発見、思わず口に入れる。
ブナ立尾根のブルーベリー?はすっぱかったが、こちらはまだ甘い。
ザレザレの西鎌尾根、「馬の背というより象の背中って感じですね」と軽口をたたきながら、千丈沢乗越に到着。
槍の頂上はガスで見えない。上昇気流に乗って黒い蝶が何匹も風に舞っていた。
飛騨沢から槍を目指す登山者が点のように見える、みんながあのてっぺんを目指している。
最後の登りは苦しい。
肩のすぐ手前で雷鳥がお出迎え。
春山合宿の時は真っ白い姿だったが、今回は茶色。母鳥の後を追い、2羽の雛鳥がピィピィ鳴いていた。
私たちの槍ヶ岳山荘到着を待っていたかのように雨が降り出した。
激しい雨。目の前に一瞬、薄茶色の小動物の姿。
イタチ?いえいえ、きっとオコジョなんでしょうね。しっかり見ればよかった、残念。
登頂は翌日早朝に変更。雨は小降りになり、殺生ヒュッテまで下り始めるが、ガスで視界が悪い上にぬれた岩がすべる。
ていねいに慎重に歩く。やっと到着したテント場は思い切り岩場。
大きな一枚岩のうえにテントを張るのだ。こんな硬い岩の上で眠れるだろうか?一晩中強い風。
フライが飛んで行きそうなくらいバタバタとうるさかった。
8月16日 曇り
朝食後、最小限の荷物で出発。風がつよい。ご来光は見えるかしら?
肩まで登るとトップを歩くように言われる。一瞬ひるんだが、ヘッデンの光があちこちに見受けられ大丈夫そう。
だんだん白んできた。日の出には間に合いそうにない。3,180mでの記念撮影に備え、登りながらちょこっとコスメタイム。
岩と鎖と梯子だけど、どこもしっかりしていて怖くはない。
最後の階段を登ると、人、人、人。高さに足がすくむどころか、今度は、登頂記念撮影の渋滞だ。
待っている間にゆっくりと四方を見渡すと、昨日歩いた西鎌尾根、穂高連峰、遠くに燕岳、私にわかるのはそれくらい。
見事なパノラマ、透き通った空気が清々しく美味しい、最高!
穂先から肩まで降りたところで、リーダーとメンバーが握手。なんか嬉しい。
テントを撤収し、あとは一気に下るだけ。槍沢方面からはたくさんの人が登ってくる。
春山合宿の白馬乗鞍岳、夏山の唐松~五竜岳、そして今回の合宿が、
北アルプス3回目にして初めての長丁場の槍ヶ岳裏銀座縦走。
メンバーにもお天気にも恵まれ、お花畑、雄大な山々、見るもの全てがすばらしく、
れを感じる暇もなく過ぎて行った3泊4日の稜線歩き。
同じ山でも角度が変わると違う表情を見せてくれる。
リーダーにいろいろ教えてもらいながら、あの山にも登ってみたい、歩いてみたい、行ってみたいと夢が広がっていく。
<行動記録>
8/13 高瀬ダム7:15→烏帽子小屋12:15→烏帽子岳14:30→烏帽子小屋15:40
8/14 烏帽子小屋5:15→野口五郎岳9:00→水晶小屋13:00→鷲羽岳16:00→三俣山荘17:25
8/15 三俣山荘5:15→巻道ルート→双六小屋8:20→樅沢岳9:10→千丈沢乗越12:45→槍ノ肩14:10→殺生ヒュッテ15:15
8/16 殺生ヒュッテ4:15→槍ヶ岳5:20→殺生ヒュッテ7:00→横尾11:55→上高地15:10