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春山合宿 石鎚山~笹ヶ峰縦走 5月 04, 2013 ( No Comments )

山行期間 2013年5月2日(木)夜~4(土)
メンバー SGY, MNO, KBY, SKD, HSO
山行地域 四国
山行スタイル 縦走

関東から転勤している私にとって、四国はなかなか行く機会がなかった山域なので、とても楽しみにしていました。大阪駅モンベル前を午後9:30に出発。翌朝2:00に、石鎚登山ロープウェイ前駐車場に到着し、テントを張って就寝した。

5月3日(金)

7時40分発のロープウェイに搭乗して、山頂成就駅へ。少し歩くと石鎚中宮社に到着。登山道が整備されているのはありがたいが、木段が延々と続く。途中で試し鎖が現れるが、巻いてやり過ごす。土小屋と山頂との分岐でザックをデポし、ピストンで山頂へ向かう。二の鎖を登るが、鎖がかなり太い。こんな太い鎖は初めてで、かつ長かった(68 m)。その後、三の鎖を登り、弥山山頂へ。そこから望む天狗岳が、よくポスターの写真になっている眺めだ。北側が切れて落ちている岩稜沿いに、西日本最高峰の天狗岳に登頂した。

    

早々に山頂を去り、鎖場は巻いて、ザックをデポした分岐まで戻った。土小屋方面を目指すと、大勢の軽装の登山者とすれ違う。どうやら土小屋からハイキング気分で登れるらしい。しばらくすると視界が広がり、土小屋に到着した。

   

そこから先は打って変わって荒れ放題の笹薮の道。足元が見えずガレている場所もあって、登山道の下を並走している車道に、落石を起こさないように注意して進む。よさこい峠から伊吹山山頂を越え、しらさ峠に到着した。当初は、しらさ避難小屋でテントを張る予定だったが、瓶が森まで足を伸ばすことができれば、水場が期待できない3日目の幕営地を、水場を確保できる丸山荘に変更できる。メンバーの疲れが少なく、時間も早いので、2日目の幕営地を瓶ヶ森に変更することになった。

氷見二千石原あたりから望む、石鎚山を借景とした風景は、夕焼けに輝く笹薮と相まって素晴らしい景色。17時に、瓶ヶ森のテント場に到着した。

    

5月4日(土)

今日は10時間半歩く予定なので、テントを早めに撤収し、笹ヶ峰目指して5時30分に出発。瓶ヶ森、伊予富士、寒風山、笹ヶ峰と、4つのピーク超える行程で、アップダウンが激しい。瓶ヶ森から伊予富士までは相変わらずの笹薮で足元が見えない。藪こぎしながらずんずん進む。しかし、遠目に見ると、綺麗な草原がどこまでも広がっているように見えるため、相変わらず素晴らしい。四国の山深い峰々も一望できる。リーダー曰く、「下に車道がなければ、日本を代表する縦走路かもわかりません」

    

そう、ところどころ見え隠れする眼下の車道から、ときどき、軽装の家族連れが登ってきます(笑)。

伊予富士山頂で時計を見ると10時。そこから笹ヶ峰まで3時間10分の標識。「ん。・・・これなら今日中の下山も夢じゃないねぇ」等と冗談を言っていたら、いつの間にかみんな本気になって、また、ガツガツと歩き始める。

   

桑瀬峠を経て寒風山を目指すと、山容が変わり始めた。少し急登になり、短いハシゴもちらほら現れ、寒風山を過ぎると、またもや笹薮・・・「どんだけ笹薮やねん」と思いつつ、笹ヶ峰山頂に14時に到着した。

   

3日目のテン泊予定だった丸山荘を通り過ぎ、一気に下って、16時に、笹ヶ峰登山口に到着した。タクシーでロープウェイの駐車場まで戻り、車に乗って、その日のうちに帰阪した。
(KBY記)

<行動時間>
5/3  ロープウェイ山頂成就駅7:55→石鎚神社8:15→二の鎖元小屋10:05→天狗岳11:00→土小屋13:10→シラザ峠15:45→瓶ヶ森白石小屋17:20
5/4 瓶ヶ森白石小屋5:30→瓶ヶ森6:15→自念子ノ頭8:40→伊予富士10:15→桑瀬峠11:15→寒風山12:33→笹ヶ峰14:00→丸山荘14:45→笹ヶ峰登山口15:55


武奈ヶ岳 4月 21, 2013 ( No Comments )

山行期間 2013年4月20日(土)夜~21日(日)
メンバー SGY, MNM, MNO, KTY, KDA, SKD, MEG, KBY, HSO
山行地域 比良
山行スタイル 担荷

今日は歩荷第2弾です。
昨日から降り続く雨も、出発の頃にはやんでいました。
イン谷口の登山口にはまだ桜がチラホラ咲いていて春っぽい感じです。
途中歩荷用に道に転がっている石を各々袋に入れて歩荷準備完了です。
おおよそザックは13~25kgの間で、各人の持てる、持ちたい重さにし、出発です。

 

金糞峠あたりに差し掛かるとものすごい風が吹いています。
その先は沢沿いに中岳を目指します。
中岳に着くと風と共に雪が舞い、山の向こう側は樹氷となり始めました。
遠目に見ると、桜が咲いているようにも見えます。

      

そこから武奈ケ岳を目指します。
稜線上は雪が舞いだし、多分この辺から望む琵琶湖は美しいのだろうなぁという気配だけは感じましたが、
実際は眺望はおろかガスっていて視界が悪いです。

そして・・・寒いです。
手袋は必須となり、だんだん耳も寒くなり、バラクラバやゴーグルが欲しいと感じました。
まるで冬山のようです。

  

視界がない分、3度ほどエセピークにぬか喜びし、ようやく武奈ヶ岳山頂に到着。
風が強く、記念撮影した後、さっさと下山開始です。

 

八雲ヶ原まで降りると風はありますが、青空も見え始め、雄大な琵琶湖への
眺望が望めました。ここは感動です!

琵琶湖を見ながらさらに下山。カモシカ台あたりに来ると風もやみ、木漏れ日も入り、まるで夏山のよう。
一日の山行で春山、夏山、冬山を経験できた貴重な経験です。
天気が目まぐるしく変わる変わった山行でしたが、やはり山はなめちゃいけないなぁと再認識させられました。
(KBY記)

<行動時間>
イン谷口7:00→青ガレ8:15→金糞峠9:00→中峠10:05→ワサビ谷10:40→武奈ヶ岳11:15→八雲ヶ原12:30→北比良峠13:00→カモシカ台13:30→イン谷口14:20


霊仙山 テント前泊デビュー戦 4月 14, 2013 ( No Comments )

山行期間 2013年4月13日(土)夜~14日(日)
メンバー SGY, MNM, HSO
山行地域 鈴鹿
山行スタイル 担荷

ついにやってきました、テント前泊デビュー戦は鈴鹿・霊仙山です。
今回は、リーダー2名とBチーム1名のスパルタ担荷に望みます。

梅田の登山用品店に集合し、しばしドライブを楽しみながら登山口に到着です。
到着後はすぐさまテント設営ですが、リーダー陣の手際の良さときたら、
気づけば「ぶしゃっ」とビールが開いてるではありませんか!
到着が早かった事もあり、ゆったりとテント生活を楽しむことができました。

さてさて、朝食はBチームメンバーの担当ですので、自分が腕を奮います。
本日は「スンドゥブご飯」です。
食事は何か作ればいつも失敗@@焦げた味しかしないばかりですが、
大丈夫だったでしょうか・・・

食事も終え、担荷登山の開始です。
登山口にて石を拾い、各人、自主的に24kgのザックを背負いました。
登りでは、重さが身に襲いかかります。

 

霊仙山へと続く稜線に出る前に、急登が現れ、見えた先が稜線上と思いきや、
登りきればさらにさらに急登が続いてるではありませんか~
う~ん、重いっ!つらいっ!帰りたいっっ(笑)

一歩一歩頑張って登り上げた霊仙山。
木が生えず、小さな岩が作り出す稜線の美しさは、まさに天国。
歩いてるだけで幸せです。

   

また、霊仙山は花が美しい山でもあり、それを楽しみに登られている方も沢山おられました。
我らが泉州会も「福寿草」、「ショウジョウバカマ」と楽しませて頂きました。
お聞きした話によると、岩の上に咲く「福寿草」は、地面から水を得ることなく咲き、
その生命力が素晴しいとの事でした。

 

1時間ほど稜線歩きを堪能し、下山開始です。
途中琵琶湖の形をした、水溜りがありました。もちろん激写します。
3時間ほど登ったので、下りは2時間程ですか~と思いきや、下りの辛い事。
1時間ほど下り、足がガクガクしてた所で、「休憩しますか」との有難きお言葉と思いきや、「いや、えぇやろ」とリーダー。
力有り過ぎです。休ましてください(泣)

 

重い荷物は登りもきついですが、下りもまたきついです。
無事下山後は、ボッカ解除~♪

軽くなったザック、体が浮いている気持ちになりました。

最寄の温泉へ寄り、疲れた体を癒して帰阪しました。

これからは、テント前泊。
楽しさがどんどん増えて、次の山行が楽しみで仕方ありません。
(HSO記)

<行動時間>
榑ヶ畑登山口7:00→汗拭き峠7:30→落合→今畑8:00→笹峠9:05→最高点10:45→霊仙山11:45
→汗拭き峠12:45→榑ヶ畑登山口12:55

<リーダー談>
今回は、春山合宿の縦走登山を想定し、テント泊装備を担いで歩きました。
余裕のある方は、少し、おもりになるものを積みましたが、メンバーの体力によって、負荷をかける量は考慮します。
トレーニングも、楽しく、継続的に取り組みたいと思います。


雲山峰~飯盛山 お花見山行  3月 31, 2013 ( No Comments )

山行期間 2013年3月31日
メンバー KWI, MNM, SGY, KBY, HSO, MEG
山行地域 紀泉アルプス
山行スタイル ハイキング

本日は第2回目「雲山峰~飯盛山」です。
私としては初めての参加。ちょっとドキドキしながら山中渓に集合です。
駅周辺は桜の名所!到着したホームには「鉄」な写真家が桜と電車のツーショットを撮るためにチラホラ。
三々五々到着するBチームメンバー、リーダー陣は集合するやいなや全員第一声は同じ。
「桜、すごいな~!」(笑)

 

天気は・・・全員集合を待っている間に雷雨。雨は降らない!と信じてきましたが、
いきなり駅前で雨具をつけ、出発します。

雲山峰を知っている私が先頭に指名され、第一パノラマ、雲山峰まで歩きます。
最近、先頭を経験しておらずペースをつかむのが難しかったです。
タチツボスミレらしき花がチラホラ!春を感じます。
そして、雲山峰に到着。

 

雲山峰からはリーダーが先頭です。結構ハイペース。
風邪ひき中鼻づまりの私は、息があがりまくり・・・ついていくのに必死です。
いろいろな種類のスミレが足元に咲いていますが、見とれる余裕もありません。
それでも、この山域、大阪で珍しく自然林が多く歩いていて楽しい。

   

景色のひらけたところに出ると、山桜が咲いている山をみることができます。
まるで吉野山の桜のようです。今日は「桜」につきまくりです!
この景色を見れて本当によかったです。 

 

そして、途中でいろいろな標識・看板に出会いましたが一番笑いをとったのが、「最高頂」のふりがな。
「もっともかうちょう」・・・みんなで突っ込みまくりでした。

休憩は適度にあるのですが(私にしては)長いこの行程。
ひとつひとつのピークに到着するまで長く、その後も長い。
休憩のたびに行動食をほおばり、みなさんのおいしそうなものをチラ見して参考にしながらも
「まだまだやな~」と落ち込みそうな自分を盛り上げるのに必死でした。

 

そんなこんなでみさき公園駅への看板がでてきだして岬町への直前の山道にはアジサイロードが。
アジサイの木が道端に植えられています。
アジサイを丁寧に育てておられる方にも出会いました。

みさき公園駅には3:45に到着。
本当に(私的に)長くて疲れましたが、いろんなひととお話しできて楽しかったです。
ありがとうございました。

ちなみに家の近くでバスを降りた後「どこいってきたん?」と声をかけられお話をしたら
和泉葛城のブナ林を守っておられる方でした。
山にいくといろいろな方と出会えお話しできる機会が増えますね。

次回はどんな花や人に出会えるか楽しみです。

<行動時間>
JR山中渓駅9:00→第一パノラマ台9:35→雲山峰10:50→懴法ヶ岳西峰12:00→札立山13:15→飯盛山14:10→南海岬公園駅15:45


六甲山ハイキング 3月 17, 2013 ( No Comments )

山行期間 2013年3月17日
メンバー SGY, MNM, HNM, KWI, KJW, SKD, HSO, KBY
山行地域 六甲山
山行スタイル ハイキング

記念すべき第1回目は「六甲山ハイキング」です。
今回は、73期が3名、リーダー陣がなんと5名という豪華メンバー!
天気も最高!ベストコンディションです。

 

芦屋川の駅から登山口までは、高級外車を見物しながら、のんびりと芦屋の高級住宅地を通り抜けました。

    

登山口からは、新人をリーダー陣でサンドした隊列を組んでもらい、いざ出発。
スルスル~っと頂上までいくはずだったのですが、周りには人・・・人・・・人・・・の大渋滞です。
マイペースで歩けずにうずうずしながら、途中の階段にヒーフー言いながら、
それでもあっという間に六甲山最高峰931mに到着です!

   

ばんざーい!記念写真をパチリと撮ると、すぐに出発。
バーベキューをしたり、縄とびをしたり、お弁当を広げたりしている人たちを横目に・・・
つべこべ言わずに出発です。 

そこからは宝塚を目指して、ひたすら歩きます。
私の中の「ハイキング」のイメージとはほど遠いハイペースです。
もう小走りです。3時間たっても、4時間たってもそのペースはキープ。
皆さんすごいスタミナですね!

ほぼ1時間ごとに休憩があったのですが、その時の行動食の美味しかったこと!
そして皆さんの行動食も密かにチェック。
アップルパイ、おもち、チョコレートケーキいいなあ・・・メモメモ・・・。

途中、靴ずれでかかとの皮がペロンとむけてしまった方もおられたのですが、
皆さんのカバンから応急手当グッズが出てきて、
ササッと手当てをされた姿にすごいなぁという思いと同時に、
自分もいつ何があっても対応できるようにしないといけないということを実感しました。

9:10に芦屋川を出発してから6時間40分後、無事宝塚に到着しました!!
その後は、これからの山行に向けて、梅田で買い物ツアーにも参加しました。

今回の山行では、頼もしい先輩や楽しい同期と色々なお話ができて、
これからの山行がとても待ち遠しいものになりました。
皆さんありがとうございました。

次回は「雲山峰~飯盛山」です。お楽しみに!
(SKD記)

<行動時間>
阪急芦屋川9:00→滝の茶屋9:40→風吹岩10:20→一軒茶屋11:55→六甲山頂12:15→大谷乗越14:10→塩尾寺15:00→宝塚15:50


荒島岳 72期卒業山行 2月 23, 2013 ( No Comments )

山行期間 2012年2月22日(金)夜~23日(土)
メンバー SGY, KWI, KNS, ITN, MYI, TGA, MYG, KMR, MTD, SMD, SKD
山行地域 荒島岳
山行スタイル 雪山

卒業山行は、深すぎるラッセルで敗退した荒島岳のリベンジ。元スキー場から始まる取り付きは、本来ならリフトで登るべき急登です。やはり、深い雪で思うように進めない。しかし、そんな私たちを横目に、山スキーのパーティがスイスイと登っていきました。「山スキーだと登りやすい」というのは本当ですね。

   

そして、とうとうワカン装着です。と言いますのも、だいぶ以前からワカンを用意していたのですが、その後使う機会がなかったので、今回が初装着となり、ちょっとウカれています。しかし、隣のMTDさんをふと見ると、竹製のワカンではないですか。雪慣れしすぎな大物オーラ溢れています。腰以上の雪にもかかわらず、普通の登山道を歩くみたいに早い早い。早すぎて姿が見えなくなり、「MTDぁぁ~~止まれぇぇ~!!」という皆の叫び声も、彼には届かないほど。雪慣れしているのか、若いのか、あのスピードは羨ましい。 分刻みでラッセルを交代して進んでいくと、ほぼ直角にそびえる恐るべき雪壁が現れました。まさかワカンで登るとは思わず、他にルートがないかとキョロキョロしましたが見当たりません。「この雪壁を登るしか先に進めないのだ」と気付かされたのでした。

  

天気も次第に悪くなりつつあり、深い霧が立ち込め、上も下も横も何も見えない状況です。「滑落したら見つけてもらえるのだろうか」という不安がさらに恐怖心を煽ります。ほぼ直角の雪壁に足を蹴り込むと雪が崩れ、ズルズルと身体が止まりません。「足を壁にもっと強く踏み込んで!」と後ろからアドバイス頂きますが、滑落の不安が邪魔をして、思うように身体が動きません。見かねたITNさん、TGAさんの取り計らいで、順番を変わってもらい、TGAさんが作ったステップを頼りに、ずり落ちながらも何とか切り抜けました。頭でわかっているつもりでも、実際には思ったようにはできません。「常に冷静でいること」、「出来るだけ経験を積むこと」の大切さを、あらためて感じました。

時間的に、今日はこの辺りまでにした方が良いのではないか、という話が出始めました。そのとき、「行ける、絶対に行ける。迷っている時間があったら進もう」と。いつも穏やかなSGYリーダーがいつになく強い口調。「卒業山行を成功させたい」という強い意志が伝わってきました。リーダーがこんなに強い思いをお持ちなのに、私たちが諦めるわけには行きません!心機一転、頂上を目指します。さらに天気が悪くなり始め、数メートル先も見えなくなってきました。そんな時、TGAさんより、ホワイトアウトや雪屁について説明して頂き、われわれが置かれている状況がよくわかりました。本で読むより現場での体験が一番です!

そして、とうとう、とうとう山頂です。祠の屋根が、ちょっぴり雪の中から見えているのが印象的でした。72期のメンバー、そしてお世話になったリーダー陣。金剛山から始まり、いろいろな山を体験させて頂きました。そして、卒業山行を思い出深い山行にしたいと、何度も何度も皆で話し合って計画した荒島岳。卒業山行の成功を最後まで諦めず、ピークに辿りつけたこと。1年間の思いが詰まったピーク登頂は、ガスで覆われて何も見えませんが、今までで最高のものでした。

 

とはいえ、長居する時間はありません。いろいろな思いを巡らせながらの下山です。このまま感動的にフィナーレを飾りたかったのですが、さすがは卒業山行。まだまだたくさんの事を学ばせてくれます。そんなに時間が経っていないのに、トレースが無くなっているのです。さまよいながら読図し、GPSを駆使して。さすがのリーダー陣のお陰で進路修正ができました。あんな一瞬でトレースが無くなるとは。今の私では修正は出来なかったですし、冬山の厳しさを痛感すると同時に、大切なことを学びました。荒島岳は卒業山行として、基本的な最終確認事項を多く学べた価値ある山行となりました。

 

この1年は初めてのことばかりで、毎回毎回いろいろな意味での感動に溢れていました。思い返せば、初ルームで、私みたいな全くの初心者でも本当に大丈夫か、と不安に思ったのを懐かしく思います。根気よく面倒を見て下さったリーダーの方々、仲間思いで個性豊かなBチームの皆さまのお陰で、苦労もありましたが、それ以上に楽しく、1年間学ばせて頂けました。
生活環境や年齢などは異なりますが、「山に登りたい」という共通点で集まったメンバー。このメンバーだからこそ続けられた、というのも大きく、何かの縁を感じます。教えて頂いたことを糧に、これから、もっともっと山と関わっていきたいと思います。
(MYI記)

<行動時間>
荒島岳登山口7:20→シャクナゲ平付近の分岐11:15→荒島岳13:10→シャクナゲ平付近の分岐14:30→荒島岳登山口16:50


御嶽山 雪上訓練 2月 10, 2013 ( No Comments )

山行期間 2012年2月8日(金)夜~10(日)
メンバー SGY, KWI, ITN, TGA, MTD, KMR, NNK, SKD, KNS
山行地域 御嶽山
山行スタイル 雪山

御嶽山 長野県と岐阜県にまたがる巨大な独立峰である。三国ヶ丘を出発し、御嶽スキー場まで6時間。
テントを張って潜り込むが、これまた結構寒い。足先がテントの内壁に触れて、そこから冷えているようだ。こういうとき身体が大きいと不便である。朝方テントの外で星空を眺め、山の友、ウィスキーを流しこんで夜が明けた。

文明の利器、ゴンドラに乗り込み、一路田の原を目指す。KNS氏はスキーを楽しむようだ。ずるい!とは誰も言葉には出さなかった。さて、無風快晴と絶好の好天機に恵まれ、我々はワカンを履いて雪道を歩き始めた。

   

厳しいリーダー陣のもと、戦闘を行く兵士はトレースを踏むのでなく、その横の新雪地帯を歩かされた。いやはや慣れない雪道、息が上がる。置いて行かれないようなんとか歩いた。もぐもぐ。途中の行動食はかかせない。樹林帯を抜けワカンをアイゼンに履き替え、恐る恐る斜面を登る。いやはやここも運動不足か足が上がらない。

     

途中行われた滑落停止訓練や弱層テストは新鮮であった。どんな雪質が止まりやすいのか、止まりにくいのか、まだよくわからない。色んなところで転がり試し落ちたい。下山する途中、猛スピードで斜面を転がり落ちて行く人がいたが、滑落するとあぁなるのだろう。くあばらくわばら。

田の原に戻りテントを設営し、夕飯の支度に移る。今日は鍋である。兎に角鍋に食材をぶち込む。そして煮る。食べる。うどんをいれる。煮る。すする。ご馳走様。食材を調達してくれたTガ氏、素晴らしいメニューをありがとう。

用を足しに外に出れば、満点の星空であった。いつぶりだろうかこんな星明かりに包まれたのは。キュッとボトルの蓋を開け、星空に乾杯。翌朝下山し、秘湯に浸かり、木曾の味に舌鼓を打ちながら帰阪した。
(MTD記)

<行動時間>
 2/9(土) ゴンドラ山上駅(三笠の森)8:30 →田の原9:00~9:30→鳥居10:10→王滝頂上13:30→田の原15:45
 2/10(日) 田の原8:30→ゴンドラ山上駅(三笠の森)9:00


ダイナランドでゲレンデスキー 1月 27, 2013 ( No Comments )

山行期間 2012年1月26日(土)夜~27日(日)
メンバー SGY, KWI, IWG, TGA, MYI
山行地域 越美山脈
山行スタイル ゲレンデスキー

今回の山行はゲレンデスキー&山スキー!!
興味深々ではありますが予算的に今年、装備を揃えるのは厳しいかな。。。と思っていた所、ワカンでも参加可能との事!いつか始めたい山スキーの為にもゲレンデスキーも経験したかったので参加を決意しました。
 
そんな中、まさかの大事件です。72期生で唯一、山スキーをウキウキワクワク新調されたMYGさんがお仕事で不参加に(@_@)(その悲しみ、計り知れません。。。)そして他のメンバーもお仕事やら体調を崩されたりで、最終メンバーは、リーダー2名、Bチームでありながら既に大ベテランのTGAさん、豪華ゲストのOBのIWGさんです。
 
スケジュールも金曜出発前夜泊の予定が、急遽、土曜16時集合に変更になり、ゲレンデスキーチームと山スキーチームに別れることになりました。それにしても16時集合とは。。。
そんなに早く現地に着いて、一体、どんな大宴会が行われるのだろう。。。??
さすがOBのIWGさんが来られるとなるといつもとは違うな、など考えていると、TGAさんより「夕食に鍋をしませんか?」というご提案がありました。きっと同じことを考えられたのでしょう。みんな宴会が好きですね。実際は宴会の為ではなく、雪道運転で時間がかかる事を想定しての早い出発でありました。 
そしてふと感じた大きな不安。はたしてゲレンデではリフトを利用していいのだろうか??「滑りたければ自力で登れ!!」、スキー板を担いで登る。。。なんてさすがに無いだろう。。。。いや、泉州山岳会なら有り得るかも。。。


 
当日、お鍋宴会はなくなったのですが、この選択が大正解です。長い長いトンネルの中、出口目前で突然、停車。少し先で車両横転事故が起こり、通行止めです。トンネルの中、約2時間。SGYカーは、1mmたりとも前に動くことを許されませんでした。

SGYリーダーからご提供頂いたおつまみをポリポリ食べながら、この車には行動食、水、シュラフ、テントなど生活必需品満載なので、万が一、何かあっても生き延びられるなあ、など山道具の素晴らしさをあらためて考えたり、そして、途中で夕食を食べておいて本当に良かったです。空腹での2時間の閉じ込めはさすがに勘弁です。

予想を大幅にオーバーし、夜中0時頃ゲレンデ麓に到着。雪深いスキー場の駐車場に早速テントを張ります。いつもは息を切らしながら足で地面をならしていましたが、今回は豪快に、SGYカーで一気に地ならし。あっという間です。予定通り、早く着いていたらIWGさんのワイルドなお話をもっと聞けたのに、と思いながら、TGAさんに梅酒を一杯頂き、すぐに就寝。ふかふかの新雪をマットにしたシュラフは低反発マットのように身体に馴染み気持ち良かったのですが、北八ケ岳よりもずっとずっと寒かったです。

そしていよいよ初スキーです。

私以外は大ベテランの方々の為、贅沢にも皆様総出でご教授頂きました。ただどんなに指導陣が良くても、どうもセンスが無いようで。。。スキーを履くだけでも一苦労。やっと履けても1m進むのにも相当な時間がかかります。「リフトは使用していい」という事で悩みが一つ消えたのですが、皆様より「今日中にリフトに乗って降りられるレベルになるかな。。。」と、ご心配のお声があがるほど。。。たしかに今の調子では、リフトを使用するかしないかの話ではなく、リフトに乗れなくて、スキー板を担いで登るしか選択肢が無い状況なのではないかと気付いたのでした。でも、SGYリーダーに「大丈夫、大丈夫」とおっしゃって頂けたのが有難かったです。

 

 今回は積雪量が多い為、山スキー組、結局、終日ゲレンデスキーをされる事になり、1日つきっきりで、リーダー陣に指導して頂けることになりました。

  

最初は滑ることが怖くて怖くて転ばなくて良い所でも、自分から転んで急停止していましたが、何回もこけることを繰り返しているうちにわかってきたような気がしました。

「リフトに乗って上に行きましょう」とのお声があった時は、「まだそんな段階では。。。。」と畏れおののきましたが、ここは意を決してリフトへ。

  

リフトに乗っている間にSGYさんより、「スキー15回目くらいから、やっと滑れるようになるような気がしたことを覚えている」というお話を伺い、「初回だからこの有様は仕方無い!」という、根拠の無い自信が湧いてきました。そしていよいよ恐怖の瞬間、リフトからの降車。なんとか成功。TGAさんより「一説によるとリフトの乗降が出来たらスキー3級らしいよ」と一言。どの一説かは全く不明ですが、見事3級合格??です(パチパチ

  

いよいよ初滑走(=転げ落ち)。

この頃には転んでからの起き上がり方は完全に習得です!! 

ちょっとステップアップして、SGYさんより、「キックターン」「ボーゲン」をご教授頂きました。こんな雪斜面でバレリーナの動きをするだなんて。。。難易度高すぎです。TGAさん、KWIさん、IWGさんからもいろいろと教えて頂き、へっぴり腰ではありますがノロノロ進むことが出来始め、皆様からの「成長したね~」というお言葉が嬉しいものです。

最初がひどすぎたので、少し出来るようになるとかなり褒めてもらえました。

皆様、褒め上手です。

そんな中、華麗にスピード感満点で滑り下りるTGAさんを見かけました。
そして数分後、また華麗なTGAさん。
そして数分後、またまた華麗なTGAさん。
そしてそしてまたまたまた華麗なTGAさん。
私がゲレンデ1ケ所を降りる間に一体、何度滑走されましたでしょうか?!
あんな風に滑れたら気持ちイイだろうな~。

初めてスキー板を履いた時は来るんじゃなかった、と正直感じたのですが、今ではすっかりスキーが楽しくなっています!!
今度は、リーダーより「パラレル」を教えて頂きながら、河合リーダーより「まずは一歩手前のバラレルの習得を!」というお声が!!
勿論、「バラレル」という技が本当にある、と思っていたのですが、後に「バラレル」はリーダー方の造語でそんな技は無い、と判明しました(笑

お昼ご飯の際、IWGさんがビールを飲まれているではありませんか?!
そして2ケ月にも渡り、インドヒマラヤに行かれていたというお話。
さすが大御所!風格が違いすぎます。 

午後は生意気にも中級コースに!
今までとは違う急斜面に呆然!!
急傾斜に気持ちが完全に負けてしまい、スピード怖さに自ら転んでの停止を続けてしまったのが悔やまれます。
恐れず、突き進むのみ!!

何事も度胸とわかってはいても、でもそれが難しい。。。中級コースはほぼ転げ落ちて終わったような気もしますがリーダーのつきっきりのご指導のおかげで最初に比べると上達した?と同時にスキーの楽しさを存分に教えて頂けました。今回もご経験豊かで面白い大先輩方に多くを教えて頂け、スキーを思う存分、楽しませて頂きました。
本当に有難うございました。

今シーズン、あと1回2回はスキーにも行きたいものです。
(MYI記)


冬山合宿第2弾 鳳凰三山  1月 13, 2013 ( No Comments )

山行期間 2013年1月11日(金)夜~14日(月)
メンバー SGY, YMU, KNS, KWI, EMR, KDA, ITN, MYG, KMR, NNK, MTD, SKT
山行地域 南アルプス
山行スタイル 雪山

初めての冬山合宿。全員で12名の大所帯。登山口から10分ぐらいでアイスバーンが現れましたが、一時間半ほどで夜叉神峠に到着。そこからは、白峰三山が目の前に見えてきれいでした。すごく険しそうな山でしたが、いつかは登りたいと思いました。

 

夜叉神峠からは積雪が増え、すぐにアイスバーンの斜面が現れました。さすがにノーアイゼンでは厳しい斜面が続いたのでアイゼンを装着しました。トレーニングの成果か、アイゼンをひっかけて転倒する人もいませんでした。樹林帯の中を進み、途中で、KWIリーダーが「後ろ見てみ~富士山が見えるで!」っと、待望の冬富士の登場です。今まで見た中で一番近くに見えていて、すごい迫力です。11月に木曽駒ヶ岳から眺めた富士山はすごく小さかったですが、今回は山全体がはっきりと見えていて、いつかは登りたいと思わせてくれる勇姿でした。

富士山を背にして先を急ぎ、午後2時頃に、本日のテント場の南御室小屋に到着。みんなで力を合わせて、テントの周りに雪のブロックを積みました。これがなかなかの重労働で、スコップを使って雪を四角く切り出します。先輩方は手早く積んでいきますが、Bチーム陣はなかなかきれいな雪ブロックになりません。交替しながら、なんとかOKが出るまで積み上げました。雪面を整地し、テントを設営して、割り当てられたテントに潜り込みました。

 

このテント場では湧水が出ていたので、雪から水を作る必要がありません。さっそく水を汲みに行って、嗜好品を飲みました。行動した後の飲み物はすごくおいしい。数杯お代わりをして、気持ちが落ちついたところで夕食を作りました。今晩の夕食は豚汁でした。同じテントのKDAさんが手際よく作ってくれました。私はお手伝いできたかな?

アルファ米も美味しくできて、おなか一杯。少し雑談。その時、明日の出発時間の話題になったので、隣のテントのSGYリーダーに、テント越しに起床時間を聞くと、「2時半起床です!」「2時半?」とみんな驚きましたが、理由を聞くと納得しました。明日、南岸低気圧が通過して天気が大きく崩れる可能性があるので、一日早く下山したほうが良いという判断でした。2時半と聞くと早く寝なきゃということで、早々にシュラフに潜り込みました。

翌朝(晩)目覚めると、外は満天の星空&月明かり。すぐに朝食の準備です。パンをコッヘルで温めて、眠い目をこすりながらいただきました。テルモスに紅茶を入れて、いざ出発!アタック装備なので軽量です。

   

小屋の横から樹林帯の急登を登ります。樹林帯の隙間から山梨県の夜景が見え、どんどん登っていきます。稜線に出る前には、70度ぐらいの急登が待っていました。滑落しないように、アイゼンを雪に突き立てて慎重に稜線に出ると、突風がお出迎えしてくれました。体を風側に倒して、突風にあおられないようにしながらの稜線歩きです。後ろには富士山が見え、朝焼けで神々しく輝いていました。

 

風の当たらないところを探して休憩。空がどんどん明るくなり、いよいよご来光です。みんな思い思いの方法で拝んでいました。じっとご来光を眺めている人、カメラ越しにご来光を狙っている人。ご来光を堪能した後、朝焼けの中をどんどん進んでいきます。

  

本日のタイムリミットは8時半だったので、それまでに登頂できるように頑張りました。途中でトレースが不明瞭になり、急斜面の下りが現れました。後ろ向きのキックステップを駆使して下降しました。事前のアイゼントレーニングが役に立ち、不安なく下降できました。

薬師岳、観音岳と順調に進み、オベリスクがある地蔵岳が見えてきました。赤抜沢ノ頭でタイムオーバー。あとちょっとでしたが、今回は赤抜沢ノ頭までとなりました。オベリスクは改めて挑戦です。下りはアイゼンによる転倒に気を付けて、テント場まで戻りました。突風に体をあおられながらの稜線歩きでしたが、すごく良い経験ができました。

   

テントを撤収し、本日中に登山口まで戻ります。14時にテント場を出発し、しっかりとしたトレースを下ります。昨日からの疲れで、少しの上りでもきつく感じます。体力のなさが情けない。もっとトレーニングをしないと・・・。夜叉神峠の小屋のところでヘッドライトを装着しました。

本日は、夜明け前に出発し、夜景を見ながらの下山で、12時間以上の行動でしたが、みんな元気に、登山口まで戻ってきました。
(SKD記)

<行動時間>
1/12 夜叉神峠登山口8:10→夜叉神峠9:30→南御室小屋14:10
1/13 南御室小屋4:15→薬師岳6:05→観音岳7:30→赤抜沢ノ頭8:30~8:55→南御室小屋12:45~14:00
  →夜叉神峠17:00→夜叉神峠登山口18:10


冬山合宿第1弾 北八ヶ岳縦走(東天狗岳) 12月 31, 2012 ( No Comments )

山行期間 2012年12月29日(土)夜~31日(月)
メンバー SGY, KNS, MYG, SMD, MYI, YSK, TGA
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル 縦走

楽しみにしていた合宿の日が来ました。
出発日の朝から緊張していて、ソワソワドキドキ。
三国ヶ丘駅前で皆さんのお顔を見ると、なんだかほっとして落ち着きました。
下界は雨でしたが、山の上は雪に変わっていました。

   

一面真っ白で、静かで、とても気持ち良くて、どこまでもどこまでも歩いていけそうな気持ちになります。
ほんとうは、あっという間に、へとへとに疲れてしまうのですが。
麦草峠に着くと、偵察のときに目にした景色にホッとしました。
丸山、中山を登り、黒百合ヒュッテに向かうのですが、中山頂上手前で急激に風が強く冷たくなり、目出帽をかぶりました。
急な変わり様に驚きました。

 

2日目の大晦日は、初日の暖かさが嘘のように冷え込み、-14℃の寒さです。
漫画みたいに色々な物が凍ります。
初日と異なり、雪はさらさらと乾燥しています。
風も強いと言っても、これが普通とのことです。
負けないように、気持ちは張り切っているのですが、風で体はふらつくし、
新雪で滑るはで、身体が思うように動きません。
東天狗岳の登りはしんどかった。

   

しかし、一歩一歩進めば絶対頂上に到達する、そう信じて歩き続けました。
ついに、東天狗岳登頂です。気持ちいいです。嬉しいです。 

この後、リーダーより、今回の山行はここまでとの判断。残念でした。悔しかった。
自分の力も努力も、全然足りてないのだなと。
              
冬山は、とても楽しかった。
でも、とても大きく、簡単には受け入れてもらえない、そこがいいと思います。

そして、何より、リーダーの方々、Bチームの仲間、皆さんの力や思いに支えられ、
無事に山を降りることが出来ました。

皆さまに、心より感謝いたします。
(YSK記)

<行動時間>
12/30(日)ロープーウェイ山頂駅9:15→出逢いの辻9:55→大石峠11:20→麦草ヒュッテ11:40→高見石小屋13:20→黒百合平15:40 
12/31(月)黒百合平7:10→東天狗岳9:15→黒百合平10:30→渋の湯12:10