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荒島岳 72期卒業山行2月 23, 2013

山行期間 2012年2月22日(金)夜~23日(土)
メンバー SGY, KWI, KNS, ITN, MYI, TGA, MYG, KMR, MTD, SMD, SKD
山行地域 荒島岳
山行スタイル 雪山

卒業山行は、深すぎるラッセルで敗退した荒島岳のリベンジ。元スキー場から始まる取り付きは、本来ならリフトで登るべき急登です。やはり、深い雪で思うように進めない。しかし、そんな私たちを横目に、山スキーのパーティがスイスイと登っていきました。「山スキーだと登りやすい」というのは本当ですね。

   

そして、とうとうワカン装着です。と言いますのも、だいぶ以前からワカンを用意していたのですが、その後使う機会がなかったので、今回が初装着となり、ちょっとウカれています。しかし、隣のMTDさんをふと見ると、竹製のワカンではないですか。雪慣れしすぎな大物オーラ溢れています。腰以上の雪にもかかわらず、普通の登山道を歩くみたいに早い早い。早すぎて姿が見えなくなり、「MTDぁぁ~~止まれぇぇ~!!」という皆の叫び声も、彼には届かないほど。雪慣れしているのか、若いのか、あのスピードは羨ましい。 分刻みでラッセルを交代して進んでいくと、ほぼ直角にそびえる恐るべき雪壁が現れました。まさかワカンで登るとは思わず、他にルートがないかとキョロキョロしましたが見当たりません。「この雪壁を登るしか先に進めないのだ」と気付かされたのでした。

  

天気も次第に悪くなりつつあり、深い霧が立ち込め、上も下も横も何も見えない状況です。「滑落したら見つけてもらえるのだろうか」という不安がさらに恐怖心を煽ります。ほぼ直角の雪壁に足を蹴り込むと雪が崩れ、ズルズルと身体が止まりません。「足を壁にもっと強く踏み込んで!」と後ろからアドバイス頂きますが、滑落の不安が邪魔をして、思うように身体が動きません。見かねたITNさん、TGAさんの取り計らいで、順番を変わってもらい、TGAさんが作ったステップを頼りに、ずり落ちながらも何とか切り抜けました。頭でわかっているつもりでも、実際には思ったようにはできません。「常に冷静でいること」、「出来るだけ経験を積むこと」の大切さを、あらためて感じました。

時間的に、今日はこの辺りまでにした方が良いのではないか、という話が出始めました。そのとき、「行ける、絶対に行ける。迷っている時間があったら進もう」と。いつも穏やかなSGYリーダーがいつになく強い口調。「卒業山行を成功させたい」という強い意志が伝わってきました。リーダーがこんなに強い思いをお持ちなのに、私たちが諦めるわけには行きません!心機一転、頂上を目指します。さらに天気が悪くなり始め、数メートル先も見えなくなってきました。そんな時、TGAさんより、ホワイトアウトや雪屁について説明して頂き、われわれが置かれている状況がよくわかりました。本で読むより現場での体験が一番です!

そして、とうとう、とうとう山頂です。祠の屋根が、ちょっぴり雪の中から見えているのが印象的でした。72期のメンバー、そしてお世話になったリーダー陣。金剛山から始まり、いろいろな山を体験させて頂きました。そして、卒業山行を思い出深い山行にしたいと、何度も何度も皆で話し合って計画した荒島岳。卒業山行の成功を最後まで諦めず、ピークに辿りつけたこと。1年間の思いが詰まったピーク登頂は、ガスで覆われて何も見えませんが、今までで最高のものでした。

 

とはいえ、長居する時間はありません。いろいろな思いを巡らせながらの下山です。このまま感動的にフィナーレを飾りたかったのですが、さすがは卒業山行。まだまだたくさんの事を学ばせてくれます。そんなに時間が経っていないのに、トレースが無くなっているのです。さまよいながら読図し、GPSを駆使して。さすがのリーダー陣のお陰で進路修正ができました。あんな一瞬でトレースが無くなるとは。今の私では修正は出来なかったですし、冬山の厳しさを痛感すると同時に、大切なことを学びました。荒島岳は卒業山行として、基本的な最終確認事項を多く学べた価値ある山行となりました。

 

この1年は初めてのことばかりで、毎回毎回いろいろな意味での感動に溢れていました。思い返せば、初ルームで、私みたいな全くの初心者でも本当に大丈夫か、と不安に思ったのを懐かしく思います。根気よく面倒を見て下さったリーダーの方々、仲間思いで個性豊かなBチームの皆さまのお陰で、苦労もありましたが、それ以上に楽しく、1年間学ばせて頂けました。
生活環境や年齢などは異なりますが、「山に登りたい」という共通点で集まったメンバー。このメンバーだからこそ続けられた、というのも大きく、何かの縁を感じます。教えて頂いたことを糧に、これから、もっともっと山と関わっていきたいと思います。
(MYI記)

<行動時間>
荒島岳登山口7:20→シャクナゲ平付近の分岐11:15→荒島岳13:10→シャクナゲ平付近の分岐14:30→荒島岳登山口16:50