山行期間 | 2013年8月13日(火)夜~17日(土) |
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メンバー | SGY, KWI, SKD, TKR, NKT |
山行地域 | 南アルプス |
山行スタイル | 縦走 |
8月10日 晴れ
竹宇駒ヶ岳神社の駐車場に張ったテントから出ると暑い朝だった。今年は異常な猛暑が続いていて、そしてこの日も暑かった。人生で初めての長期縦走と3,000 m越え。しかも初日は、標高差約2,200 mの黒戸尾根を登る。どんなものなのか、体力はもつのかドキドキです。
最初からひたすらの登り。街より涼しいとはいえ、やはり真夏。汗が滝のように溢れ出します。休憩のたびに、とにかく水分と行動食を補給し、八丁登り、刃渡りの鎖場を越え、ぐんぐんと登る。途中、トレランのお兄さん達に追い越され、「既にザックの重みが堪えるわ」なんて思いながら進みました。
5合目を越えてから、ほぼ垂直の梯子と鎖場の登場です。ここからが本番。アタック前に全員で記念撮影し、気合いを入れ直して目指すは七丈小屋。面白いくらいひたすらファイト一発でよじ登りました。とにかく、暑い、きつい。
七丈小屋に到着。今日は、もう登らなくていいという安堵感と、6時間登り続けても甲斐駒ヶ岳山頂はまだまだ先で、山のでっかさを感じました。
(NKT記)
8月11日 晴れ一時雨
3時起床。ザックを背負って体調を確認すると、少し疲労感があったが、ザックの重みに慣れてきました。
登り出して4時間後、南アルプスの主峰の一つである甲斐駒ヶ岳に登頂しました。今回の目的地、北岳が遠く遠くに見え、本当に行けるのかと不安に思うほど、遠くに聳え立っていました。
甲斐駒ヶ岳を後にして、北沢峠まで一気に下る。せっかく登って来たのに、もったいなく感じた。
北沢峠から、本日のゴール地点の仙丈小屋へ向かう。毎度のように急登が続き、2,600m付近からハイ松の群生地をひたすら歩く。
仙丈ヶ岳の5合目、大滝ノ頭分岐を過ぎたころから雲行きが怪しくなってきた。ゲリラ豪雨の気配。しかもゴロゴロと雷雲が真上で鳴っている。そうこうしていると、土砂降りの雨と雷が勢いを増してきた。森林限界を超える手前で少し待機すると小康状態になり、雷の音が遠く離れていった。雨もすっかり止み、6合目では、どでかい虹を見ることができた。
予定より1時間遅れて仙丈小屋に到着。テント場がないので、山小屋素泊まりである。本日は満身創痍。明日はさらに過酷とのこと。雷だけは嫌だなと思い就寝した。
(TKR記)
8月12日 晴れ一時雨
2時30分起床。山小屋は快適でぐっすりと眠れるだろうと思ったが、夜中の足音で目が覚め、さほどではなかった。山小屋のプレハブで朝食作り。NKTさん特製トマトパスタ。8月といえども、2,800mの早朝は肌寒いため、身も心も温まる朝食はとてもありがたかった。
昨日の雨で湿り気があるウェアを身に着け、ザックを背負い、今回の合宿の山場、北岳に向けて出発だ。まだほの暗いが、ご来光を見る人たちで、頂上までの道は賑やかである。
目指すは仙丈ヶ岳頂上。小屋を出ると、すぐに登りが始まる。「最初元気な時こそ、意識してゆっくりとな・・・」と、KWIさんの言葉を聞きながら一歩足を踏み出すと、2日間歩いた距離の重みが全身にずっしりと感じられる。すごく歩みは遅いが、セーブしているわけでもなく、これが精一杯。
ご来光の前、うっすらと空が色づいてきた頃に、山頂に到着した。夜明け前の静かなこの色が一番好きである。甲斐駒ヶ岳に続き、日本百名山の2座目の証拠写真を撮り、大仙丈ヶ岳に向けて歩みを進める。気持ちの良い稜線を歩いていくと、途中でついにご来光!再び、休憩及び撮影タイム。
少しずつ薄紅色から黄金色に変わっていく空を振り返りながら、歩みを進める。ここから先はあまりメジャーなルートではないらしく、ほとんど人がいなくなった。稜線を歩いていると、今日の目的地である間ノ岳と北岳が見える。甲斐駒ヶ岳から望んだ北岳は遥か遥か遠く、本当に辿り着けるものかと思ったものだが、歩いてきた分だけ確実に近付いている。しかし、北岳はまだ遥か先だ。
ほどなく樹林帯に突入するが、ここがまたいい。まるでジブリの世界に出てくるような、屋久島パンフレットの写真のような、瑞々しい緑の中を歩く。とても気持ちよく、マイナスイオンに満ち溢れ、これまでの疲れが癒されていく。行く手を幾本もの倒木が塞いでいるが、これを超えていくのも楽しい。手つかずの自然の姿がここにあった。
伊那荒倉岳、横川岳と、小さなピークをいくつも越えていくうちに、坂の上り下りで足は悲鳴をあげ始めていた。筋肉疲労と靴擦れのダブルパンチである。この靴擦れの痛みは、自分だけだし、自分の責任だから根性で乗り切ろうと思ったのだが、このままだとチームのペースに合わせて歩くのもままならず、みなさんに迷惑をかけてしまうと思い、休息をもらった。
昨日のテーピングもはがれてしまっていたので、再びリーダーからテーピングをもらい、貼りなおす。皆さんが自分のことのように気にかけてくれ、心配してくださり、とても有難かった。同時に、自分一人のことがチーム全員に関わってくるということ、取り返しがつかなくなる前にすぐに相談することの必要性を痛感した。山行中はチーム一心同体だ。
野呂川越えから急登が休みなく続く。無心で歩みを進める。自然のままの姿でいいなぁと思っていた倒木も、「誰かのかしといてくれよ・・・」という思いになってしまう。単調な緑の中をひたすら登ると、時々木々の間から展望が開けるようになった。目の前に間ノ岳が広がり、幾分疲れた体を精神的に軽くしてくれた。
再び、稜線に出て間ノ岳の頂上を目指す。もう、精神力だけで身体を引っ張っているよう。疲労度が最高潮である。おまけに、仙丈小屋のおじさんが予想した通り、雨が降り出した。カッパを着込み、歩みを急ぐ・・・なんてことはできない。身体を前に倒して、反射的に足を出す状態である。足を引きずり、ついについに間ノ岳の頂上到着!!せっかくの頂上なのに、雨のため展望なし。日本百名山3座目の証拠写真だけを撮り、最終目的地北岳に向かう。まだあと、1時間半ですか・・・。
稜線を歩いていると、雷が鳴りだす。今まで身体を引きずるように歩いていた私たちの動きが変わる。前にピッタリとついて機敏に歩く。雷が怖い。早くテン場に!みんなの思いが1つになった。そうして、私たちの眼前に、ついに北岳の山荘が見えた。
テントの中の色々な香りにも、3日目となるとすっかり慣れ、明日の北岳の眺望を楽しみに就寝した。この日の行動時間は、なんと11時間45分だった。
(SKD記)
8月13日 晴れ
4時30分に北岳山荘を出発。夜空の見晴らしはこの山行の中で一番でした。一晩中見ていたいほどの天然のプラネタリウム。すでに頂上をめざしている人のヘッドランプが遠くの方で光っています。今日こそは頂上でご来光を!しかし途中で朝日が昇り始めました。うっすら見えてきた景色は一面雲の海原。そこに富士山だけが顔を出しています。信じられない絶景にしばし写真タイム。
頂上は沢山の人でいっぱいでした。360度のアルプスの山々と雲海と富士山。このような世界を見るのは初めてで、胸がいっぱいになりました。登ってきて、本当に良かった。みんなとてもはしゃいで、絶景に後ろ髪引かれながら下山を開始した。
大樺沢には沢山の種類の高山植物が咲き乱れていました。しかし、鹿の増加で植物の数が減っているそうです。昔はもっと咲いていたなんて・・・。いつか再生してくれる事を願います。
嘘みたいな青い夏空。八本場のコルの梯子を降り、雪渓と北岳バットレスを横目に大樺沢をひたすらに下ります。
気温が次第に上がり、下界に近づいていることを肌で感じ、ついに広河原に到着しました。めまぐるしく変わる山の天気と自然に圧倒された4日間でした。お疲れ様でした。
(NKT記)
<行動記録>
8/14 竹宇駒ヶ岳神社7:20→七丈小屋13:30
8/15 七丈小屋5:00→甲斐駒ヶ岳7:25→駒津峰9:25→北沢峠11:40→仙丈小屋16:45
8/16 仙丈小屋4:10→仙丈ヶ岳4:35→伊那荒倉岳7:45→三峰岳13:05→間ノ岳14:10→北岳山荘15:45
8/17 北岳山荘4:35→八本歯のコル5:00→北岳5:50→八本歯のコル6:50→広河原12:05
山行期間 | 2013年7月27日(土)夜~28日(日) |
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メンバー | SGY, ARN, KMT, KWI, KJW, EMR, TGA, NNK, TKR, KBY, SKD, MEG |
山行地域 | 比良 |
山行スタイル | 沢登り |
73期の初沢登り。比良の「奥の深谷」。
100名山の向こうを張って100名谷というのがあるらしいのですが、その中の一つだそうです。
出合(入渓点)まで車で行けると言うので、ハーネス、ヘルメットを着けて乗車、
出合に向けて出発・・・のはずが、途中にゲートがあって通行止め。
結局、出合まで歩くことに。
沢装備をつけているので暑い。
取り付きに着く頃には汗だくでした。
ようやく出合から入渓。最初はCoolDownで気持ちいい。
けっこう岩滑ります。先頭のリーダーは沢なのに「早っ」。
歩き出し5分ぐらいで岩から滑って、沢の水の洗礼を。
水量は多い気がしました。
(それほど冷たくはない?かな?)
泳げる釜もたくさんあり、何度か泳ぎます。
どんどん進みます。滝の多い沢です。
直登ではなく、高巻くことが多かったです。
(もう少し直登もしたかったですが)
滝を超えて次の棚に上がると、また違う景色が広がるような沢で、十分に沢登りの楽しさが実感できました。
リーダー陣はハーケンとハンマーで支点をとって、何度かロープを張ってくださり、
十二分に安全を確保して頂きました。
高巻きでは、フィックスロープを「フリクションノットで・・・」と指示が出てました。
私は「クレームハイスト」で登りましたが、「バッチマン」で登っている人もいました。
高巻きで沢靴が滑りそうになった場面がありましたが、バックアップを取っていたため問題ありませんでした。
改めて高巻きの怖さを認識したと共に、バックアップの有効さを痛感しました。
ただトップを行くリーダーにはそのようなものがありません。
トップの難しさと、自分はいつになったらできるようになれるだろうか?
という思いを感じた次第です。
後半のゴルジュ帯では「へつり」の練習と、簡単な滝でのステミングなど、少し沢っぽいことをして終了!
今回はたくさんの先輩達にお世話になりました。
今日のお礼は、いつの日か、Bチームのリーダーとなって恩返しをしたいと思います!
(KBY記)
<行動記録>
坊村駐車場6:45→奥ノ深谷取り付き8:00→遡行終了13:50→坊村駐車場16:00
山行期間 | 2013年7月20日(土)夜~21日(日) |
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メンバー | SGY, YMU, MNM, TKR, NKT, KBY |
山行地域 | 六甲山系 |
山行スタイル | 岩登り |
集合場所は阪急宝塚駅。20時50分のバスで現地まで移動。30分程で到着。徒歩でテント設営予定地へ。特撮のロケ地のような雰囲気の中テント設営。毎度の小宴会が始まる。今回の参加メンバーはGGYリーダー、YMUリーダー、MNMリーダー、BチームのKBYさん、NKTさんと私です。どんな山行になるのかわくわくしながら就寝。天気は快晴。朝食は各自で用意、私はBigサイズの爆弾おにぎり(こんぶ)と味噌汁との混ぜご飯にした。めっちゃうまい!密かに満足感に浸る。お腹を満たして本日の取り付きに向かう。
歩いて5分で到着。広々とした空地と小さな小川?目の前には堂々と大屏風岩、右手には小屏風岩がそり経っている。人気スポットだけあって環境は抜群だ。天気は快晴。参加メンバー6人が3組に分れる。SGYリーダーとNKTさん、MNMリーダーとKBYさん、私はYMUリーダーと組みトレーニング開始。天気は快晴。
ハーネス、ヘルメットを装着してカラビナ、シュリンゲ、確保器をハーネスにセットする。人生2度目の岩登り、少しだけ気持ちに余裕がある。ですが以前にKWIリーダーから言われた油断大敵の言葉を思い出し、気を引き締める。今回のルートは幅20m高さ40m(どちらも推定)の大屏風岩をひたすらに登り降りを繰り返すルートです。体力勝負になる。天気は快晴。
YMUリーダーからハーネスベルトの折り返しの確認と安全環カラビナの開閉の確認をしてトップの確保に備える。トップで登っているYMUリーダーからビレー解除の発声がありビレーを解除する、同時に自分とつながっているロープが上へと巻き上げられていく、ロープの余り状況をみて「ザイルいっぱい!」と声をかける。登る準備はOK、三点支点を意識して終了点まで登る。そして懸垂下降、この流れを繰り返す。
左隣ではSGYリーダーとNKTさんが練習している。今日がNKTさんの岩デビュー日ということで心配しながら様子をみているが心配ご無用的なしっかりした感じで登っていた。右隣ではMNMリーダーとKBYさんが、なんだか騒がしく岩に張り付いていた。そこは少し岩の形状が難しいようで両手両足をめいっぱい広げてすごい体勢で登っている。僕たちも攻めましょうということになる。僕は興奮状態で取り付きに立つ。
YMUリーダーがトップで登る、トップは上からの確保がないので支点を一つとるまで緊張感がある。途中でアブミを使った人工登攀を披露してくれた。YMUリーダーは不本意な様子でしたが、僕は人工登攀の手順がみられて勉強になりました。ビレー解除の声が聞こえる、さー次は僕の番だべ。うへー!手がかりはあるが届かない両手両足をめいっぱい広げて叫びながら登るが、あかん!あかん!落ちるー一瞬体が宙に浮いた。山内リーダーの確保で落下はまぬがれた。気を取り直して集中して指2本分の小さなくぼみに指をかけ、ちょこっとだけ岩のくぼみにかかっている足に力を入れて体を持ち上げる。いけー!奇跡的に登り切った。
めっちゃおもしろい達成感がやばすぎた。上部安全地帯では別のグループの方々が拍手で迎えてくれた。おもわずピースサイン岩最高!岩登りにはまる気持ちがわかった気がします。難しい岩を登り切った時の達成感、高揚感は最高でした。天気は快晴。しかし暑い、暑すぎる!2リットルの持参した水も残り少ししかなく、配分が狂うほどの喉の渇きにバテ気味になる。ちょうど目の前には小川の水たまりがある。いくしかないでしょ!YMUリーダーと小川へダイブ!頭まですっぽり浸かる、いやー極楽極楽、天気は快晴。
続いて小屏風でのフィックスロープの通過の練習をする。SGYリーダーが事前に2ピッチ程フィックスロープを張ってくれていた。カラビナ、安環をロープに掛けてトラバースしていく、途中ロープの結び目でカラビナがつっかかって通らない場所では一つのカラビナは付けたまま、もう一つの安環を結び目の先に付け足して確保しながら通過する。2往復して時間いっぱいで本日の山行は終了。
今回も事故なくみんなの笑顔がまぶしい楽しい山行になりました。リーダー陣、メンバーのみなさん有難うございました。
天気は快晴。メンバーの頭の中はビール一色になっていることでしょう。
阪急宝塚にて解散。
(TKR記)
山行期間 | 2013年7月12日(金)夜~15日(月) |
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メンバー | SGY, KWI, HSO, MEG, KBY, NKT, MTU, ITN |
山行地域 | 尾瀬 |
山行スタイル | 湿原の山 |
9年ぶりの尾瀬山行。個人的に思い出のある場所なのでとても楽しみにしていました。
仮眠をとって起きたら小雨。荷分けをしてバスに乗り鳩待峠へ。準備を整え、いざ出発です。歩き出すころは雨もやみ、しっとりとした森を歩きます。今日は、計画では見晴までの予定。余裕があるので、ゆっくり緑を楽しみながらいきましょう、とのこと。緑のいい匂いを感じながら進みます。山の鼻で、尾瀬沼のキャンプ場のキャンセル待ちを期待して連絡しましたが、やはり予約でいっぱいでした。
尾瀬ヶ原はニッコウキスゲなど色とりどりの花がたくさん。恐竜が出てきそうな森や草原に、思わずジェラシックパークのテーマソングを口ずさみます。9年前に来たときはニッコウキスゲ不作の年だったようで、ほとんど見れなかったので、とても嬉しい。雨具をきっちり着るほど雨も降っていない。スキップしたくなる気持ちで自然を楽しんで、見晴に到着。
テントを張ってから、リーダーから提案がありました。「明日は燧ケ岳の予定だけど予報は雨のようだし、曇りのうちに今日登っておいて、明朝、雨の尾瀬沼を楽しむというのはいかがでしょうか?」まったり気分から、一気にがっつりモード!行けると思ったらとことん攻めますね・・・。早速行動食を口に詰め込み、出発です。
ムシムシする苔むした樹林帯をぬけ、稜線に出て燧ケ岳山頂へ。なんと稜線では尾瀬ヶ原と尾瀬沼、両方を見れるという贅沢な景色!素晴らしい眺望です。山頂についた途端雨が降ってきたので、記念撮影をして早々に退散しました。夜はみんなでハッシュドビーフ。おいしかったです~。
2日目は、早朝から雨。テントの中でトマトソースパスタを食べ早速尾瀬沼に向かいます。歩いてすぐに道端で何かを見つけました。えっ、モグラが出てきた?めっちゃかわいい!そうこうするうちに雨も本格的に振り出し、ドロドロになりながらも、尾瀬沼到着で全員テンションup!雨でもいい眺めです。ここから時計回りに周回。途中の木道でお腹の赤いイモリ発見。
森林と草原を通り抜けプチ感動しながら、大江湿原でまたまたテンションあがります。なんとニッコウキスゲがたくさん!雨だけど来た甲斐がありますね~。ほんとに、昨日燧ケ岳にがっつり登って、今日尾瀬沼にこれてよかった~。
見晴にもどってテントを撤収、その後来た道とは違うルートで山の鼻へ。このころから天気も回復し、みんな一気に自然満喫ムード。楽しくおしゃべりも弾み、ここでもお花を楽しみながらあっという間に山の鼻に到着です。テントを張ってから自由行動。希望者だけで自然研究路へ。ジャンケンで「にわかリーダー」を決めて、行儀よく列をなしてすすみます。たまに「にわかリーダー」から「そっちは危険だから行きません。」など指示もとんだり、みんなでおしゃべりしながらの散策は楽しくほんわかムードでした。と、空を見上げると青空も覗いている!きっと明日は晴れだね~と言っていたのですが・・・。今晩は、MTUシェフの他人丼をいただきました。
翌朝になると・・・雨です。本格的です。3日目もばっちり雨具をつけ、至仏山にむけて出発です。森林限界までは蒸し暑く、低木になってくると、たまに雲が途切れて下界の尾瀬ヶ原が見渡せたり。雨の中、2時間少しで山頂へ。山頂付近はお花の宝庫。さすが花の百名山。
お花畑が段違いです。雨の中、リーダーも写真を撮るのに大忙し。そして、山頂から一気に鳩待峠へ下山です。途中、稜線では、10m程度の風に飛ばされそうになりながら下ります。お花畑が目に入りますが、雨も横殴り、足元は岩ですべるので、あまり楽しんでいる余裕はありません。次の機会には、太陽の下でこのお花畑を存分に楽しむことを心に誓いました。
全体的に雨の山行でしたが、癒し系で、かつ笑いに満ちた3日間でした。山登りは天気も含めて一期一会ですね。ご一緒したみなさん、本当にありがとうございました。
個人反省点:行動食が多すぎたので次回からは挑戦的に減らします。
(MEG記)
<行動記録>
7/13(土)鳩待峠8:10→山ノ鼻9:10→見晴12:00~12:30→燧ヶ岳15:00→見晴17:05
7/14(日)見晴5:40→沼尻7:05→長蔵小屋8:15→沼尻9:45→見晴11:15~12:30→東電小屋13:05→山ノ鼻14:50
7/15(月)山ノ鼻5:10→至仏山→7:20→鳩待峠9:55
山行期間 | 2013年7月6日(土)夜~7日(日) |
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メンバー | SGY, KWI, SKD, NKT, TKR, MEG, HSO |
山行地域 | 大峰 |
山行スタイル | 強歩 |
最近入会した私は、Bチームの皆さんとの初山行。
山行前に、コンパスを用いた読図の方法を教えて頂きました。
8時登山開始。
観音峰登山口から、まずは観音峰を目指します。
前日の雨はどこへやらと思わせる晴れ模様。暑いけども下界と違い空気は清々しく風が気持ちいい。
下りになると小走りで進みます。強歩、初体験です。
前日の雨で滑りやすくなっているため、ゆっくりめの強歩です。
サクサク進み観音峰展望台へ。大峰山系の素晴らしい眺望をしばし堪能し、今からあそこへ行くと目の前に見える遠い山を教えられまた。あんな遠くへ…今日辿りつけるのか内心不安になりながら稲村ケ岳へ。
夏色の青々とした木々の中を抜け、稲村小屋を経由し(トイレは閉まってる事があるそうですが、この日は開いてました。100円也)稲村ケ岳の頂上に到着。辿り着く事ができて大感動です。途中シャクナゲやオオヤマレンゲも見る事ができました。
帰りは稲村小屋手前でクロモジ尾へ。
しばらく進むと、谷一面の木が伐採されて道が途絶えていました。リーダーが地図とコンパスで進む方向を示してくれ、読図の大切さを身をもって知りました。
だんだん険しい道を突き進み、道かどうか解らないところをテープを目印にひたすら突き進む。ひたすら続く荒れ道、町が恋しい。アスファルトの道に出た時は大感動。
(後日、あれはまだ道になっている方だと聞き驚愕)
みたらい渓谷の景観に癒されながら、遊歩道を歩き観音峰登山口にゴール。9時間の山行お疲れ様でした。
もうヘトヘトで町が恋しいなんて思いましたが、次の日、早く山に行きたい!と、次回の尾瀬に心躍らせる自分がいました。
(NKT記)
<行動記録>
観音峰登山口8:10→観音峰9:05→法力峠11:00→稲村小屋12:05→稲村ヶ岳13:05→クロモジ尾への分岐13:50→クロモジ尾→白倉谷15:45→ミタライ渓谷→観音峰登山口17:15
山行期間 | 2013年6月22日(土)夜~23(日) |
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メンバー | SGY, KWI, KNS, EMR, SKD, MEG, HSO, KBY, TKR |
山行地域 | 槇尾 |
山行スタイル | 岩登り |
さて、今回は僕にとって初めての山行、しかも槇尾山での岩登りトレーニングです。
今までハイキング程度しかしたことのない僕にとってはすべてが初体験になるだろう、心躍らし集合場所へ。ビギナーチーム(Bチーム)では、テントでの前泊が習わしとなっているため、この日も前夜に集合し現地まで車で移動するのだ。集合場所は河内長野駅、ここでSGYリーダー、EMRさん、BチームのSKDさんと合流。いざ槇尾山へ。途中コンビニに立ち寄りテントでの毎度恒例の小宴会のためアルコール等の調達をする。なんと素敵な恒例行事だこと、さらに楽しみが増す僕。車を走らせ40分程で目的地の駐車場に到着。
ここでKNSリーダー、BチームHSOさんと合流。到着と同時にメンバーいっせいにヘッドランプを装着し、すぐさまテント張りの準備です。みなさんのまったく無駄のない動きについていけず、見よう見まねでテントを設営していく。リーダー陣からは「ポール伸ばして、テント広げて」と指示がとびかいテントがさくさくと設営されていく。私が使用前のポールを地面に置いていると、リーダーから地面に置くと砂が付くから必ずテントの上などに置くようにと指導を受ける。なるほどと感心している間にテント設営完了。
テントに潜り込みローソクを灯し、各々が持参した夜のお供とともに話しがはずむ、心地よい時間が過ぎて就寝。
翌日、鳥のさえずりと小川のせせらぎの音で目覚める。大自然におはようございます。最高!私は心の中で叫び続けた。気を取り直し朝食の準備。Bチームの山行ではBメンバーが交代で朝食当番を担当する。今回は私が担当です、メニューはししゃも、もやし、鳥ももを焼いた。本来はもっとシンプルなようで今回は荷物の増えた結果になった。次回リベンジと考える。
食事が終える頃、KWIリーダー、BチームのKBYさん、MEGさんも合流、これで本日のメンバーが揃う。
岩場に向かう前にテント場空地にて、フィックスロープの通過、確保の仕方、垂直下降の練習をする。ハーネスとヘルメットを装着しカラビナ、シュリンゲ、確保器をハーネスにセットする。セルフビレーをとり、トップの確保。オートブロック、クレムハイストを利用した懸垂下降の練習をする。僕は懸垂下降の練習中に確保器を誤って落としてしまう。これが本番の岩場であれば命にかかわる失態である。一つ一つの作業を集中して行わなければならない。
あるていど反復練習をして、いざ岩場の取り付きにむかう。40分程のアプローチ、隊列を組みもくもくと登っていく。岩場ではすでに5、6チームが張り付いており我々の場所を確保するのに少々待機。そのうちスペースが空いたので、クライミングシューズに履き替えトレーニングスタート。
初めての岩登り、岩を見上げるとほぼ垂直!?まじかっ!ここを登るの?期待と不安と興奮、訳の分からない感情になる。とにかく楽しいのは間違いない。この感情は山行最後まで続く。
私はKWIリーダー、KNSリーダーとチームを組み、セカンドで登る。近くの木の根元にセルフビレーをとり、トップの確保に備える。トップのKNSリーダーがひょいひょい登っていく、みるみる登っていく、支点を一つ二つ三つ四つと取り付けていく、なんなく終了点まで登る。ビレー解除の声が聞こえる、上部で支点を作りビレーをした合図である。次は自分の登る番、さー行くぞー岩とのファーストコンタクト、岩さん宜しく心でつぶやく。思っていた以上に手をかけるところが無いのに悪戦苦闘。指をかけて体重移動を意識してゆっくり登っていく、想像以上な高度感に体が硬くなるのを感じる。リラックス―と言いながら登る、なんとかKNSリーダーのもとへ到着。続いてKWIリーダーが渋い顔で合流。
続いて懸垂下降の準備をする。ロープを巻き取り、ロープダウンの掛け声でロープを下に放り投げる。登ったら降りる、次は懸垂下降だ。丸シュリンゲでロープにバックアップを作り下降していく、意外とスムーズに降りることができた。
この登り降りを繰り返す。2、3回繰り返しても登りでの恐怖が消えない。でも最高に楽しい!不思議な感覚だ。
今回の岩登りではクライミングシューズの効果を知るために、猿回しという下降技術訓練をすることになっている。通常、懸垂下降時では、岩に対して体は正面を向きますが、猿回しは岩に対して背中を向けて下りる。クライミングシューズの摩擦と重心を意識して下降する技術です。もちろんロープは付けている。私にとってはまさかの下降方法である。足の指先に負担を感じながら一歩一歩下降していく、さすが一万円以上したシューズ、しっかりグリップが効いている。
何度か繰り返した後、ザックを背負いさらに登る、また違った形状の岩を目の前にして自然と発狂に近い声がでる。高度感がはんぱない。トップのKNSリーダー、KWIリーダーはひょいひょいと登っていく。続けて私も登ろうとするが一歩がでない、両手両足の4つの支えはあるが、次の一歩がでない、どこを掴めばよいのか?もし、この小さなくぼみをつかみ支えきれず落ちたらと考えると一歩がでない、なんてことだ!自分のへたれっぷりに悲しくなる。
そんな戸惑いの中、下からSGYリーダーから一言「好きに登ってくださーい」と、ゆるゆるの声が、僕の焦りとは裏腹にゆるーいアドバイス、、、実はこの言葉が私にとっての神の声でした。自分の思いこみから道を険しくしていたのだと気づきました。その後も焦りの連続ではありましたが、神の声を思い出しながら攀じり続け頂上に立つことが出来ました。頂上ではメンバーみんなで好天の下、記念撮影をしました。帰りは一般登山道から駐車場まで下山して本日はこれにて解散。
何から何まで初めての体験でスリル満点の山行になりました。メンタル面まで鍛えられました。SGYリーダーには感謝。リーダー、メンバーの皆さん、有難うございました。
次回も宜しくお願いしますね。
(TKR記)
山行期間 | 2013年5月25日(土)夜~26日(日) |
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メンバー | SGY, EMA, KJW, SKDW, SKDR, HSO, MEG |
山行地域 | 六甲山系 |
山行スタイル | 岩登り |
皆より少し遅れてテン場に到着すると、すでに外で恒例のプチ宴会が始まっております。今まではテント内での宴会。それはそれでムードがあって良かったのですが、星空のもと、虫の鳴き声のBGMを聞きながらの外での宴会は何という開放感!気持ちいい!楽しさ2倍です。
先輩方から、今までの山行の話、伝説の先輩の武勇伝、山への熱い思い等々・・・、ゆっくりとお話を聞けるのも宴会ならではです。私は、いつもここで山に向けて気持ちが引き締まります。
さて、鳥の声で目覚めた岩登り当日の朝食は「クリームシチューリゾット」です。はりきって、「まずは沸かしたお湯でα米をふやかして」と考えていると、「鍋に直接α米を入れたらいいんですよ。」山は時間勝負!テキパキと準備する方法を教えていただきました。
岩に取り付く前に、前回の復習のロープワークと懸垂下降です。各自が自信を持って懸垂下降ができるようになるまで、何度も何度も練習しました。最初の一歩を踏み出すのが少し怖いのですが、その恐怖感を克服するためには練習あるのみです。
本番の岩場に着くと、人!人!人!大盛況です。今日は、贅沢なことにリーダーと新人を1対1で組んでいただき、いざ!登攀開始です!カーン!
前回の槇尾山では2人でビレイをしましたが、今回のビレイは自分一人です。自分の手一本に先輩の身体がかかっています。決して右手は離すまいと、ガッチガチの緊張感を持ちながらのビレイでした。自分が登るのはやっぱり楽しい!先輩のルートをたどっていくのですが、足場や手を見つけるのは自分になります。上まで登頂できたときの達成感は格別です!ヤッホー!!
下りの懸垂下降は、ロープの角度を変えて降りていくコツがなかなかつかめず、ギシッギシッとロープをきしませながら降りました。先輩方は華麗に足どりも軽くタタッと駆け降りてこられました。いつかは私も忍者のように・・・!
後半は、フィックスロープの通過を繰り返し練習しました。ルームでの練習の後の実践でしたが、やはり本物の岩場では緊張します。気持ちをしっかり引き締め、緊張感を持って行いました。とても暑くて、途中気が遠くなりかけましたが、岩の頂上に上がると、涼風!そして見晴らし良好!一気に汗と涙と疲れがふっとびました。ヤッホー!!
自然の中で、たくさん学び、癒され、鍛えられた一日でした。今回も、みっちり、じっくり、厳しく、優しく、教えてくださった先輩方ありがとうございました!!
次回は、岩登り③「槇尾山」です。乞うご期待!!
(SKD記)
山行期間 | 2013年5月11日(土)夜~12日(日) |
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メンバー | SGY, KNS, YMU, EMR, KMT, OSM, KWI, SKDW, SKDR, HSO, KBY, MEG, TKR, IZT, WKM |
山行地域 | 槇尾山 |
山行スタイル | 岩登り |
7時行動開始。駐車場で準備をしていたら自衛隊の方が来られてそこを使うらしく、下の駐車場に移動して班別に分かれ、3人から4人のグループを編成し、ロープの結び方、アンカーの作り方、確保方法、懸垂下降など、ここではルームで習ったことの復習をこなし、荷重分散、セルフビレイも一通りを練習した。
9時50分に岩場に移動する。10時40分に岩場に到着。岩場には既に違うパーティーが来ていて、結構な人だった。クライミングシューズに履き替えて、いよいよ岩登りの始まりです。最初の岩場は傾斜が緩やかで、練習用としては良いところです。
8の字結びはゆるくして結ぶとどうしても捻じれてしまうので、少しきつめに結ぶと教えてもらった通りにできるようになる早道かと思いました。近くの木にシュリンゲでとり、セルフビレイをPASとメインロープでとり、確保器にロープをセットし、リーダーがダブルロープのシステムで登っていきます。
はじめのランニングビレーを取るまでが緊張するとの説明がありましたが、確保する人が二人体制なので緊張することなくスムーズにできたのかなあと思います。リーダーはするすると登っていき、ロープがいっぱいになりました。
リーダーが上で確保をして、「ビレイ解除」と言って解除して、ロープを引っ張り上げ、「ザイルがいっぱい」といい、次に「○○さん登ってきてください。」リーダーに指示を受け登り始めます。登っている途中で「○○さんも登ってきてください」と同時進行でした。
終了点に着き、リーダーの指導のもと、セルフビレイ(PASとメイン)をとりました。同じような高さのところに皆さんが支点をとっているので結構な人数の方がいました。今度は、ここを懸垂下降で降りなければいけません。
終了点のアンカーにセットした懸垂下降の支点に、対面8の字で結束した2本のロープを通し、ロープを束ねます。通常はロープを下に投げて「ロープダウン」というところが、あまりにも人が多くて危ないので、リーダーが途中までロープを持って行き、そこからゆっくりロープを下に落としていました。
リーダーが先に降りて、2本のロープを引っ張って、安全を確保してくださり、懸垂下降の準備です。メインループから確保器に2本のロープを通してセットします。丸シュリンゲでバックアップをとって、確保器に体重をかけます。
P.A.Sの自己確保を外し、回収のときに引っ張るロープにP.A.Sの安全環付きカラビナをかけます。確保器に荷重をかけ、少しずつ下りますが、ロープを持った手の角度を開かないと、ブレーキが効きすぎて、なかなか下りることができませんでした。これをもう一度繰り返して、軽めの昼食をとり、次はそのまま荷物を持って上に向かいます。
最初の岩場を二分割にして、最初にリーダーが登り、そのあと二人が登るを繰り返して最初の岩場を終了し、第二の岩場に行きました。最初の岩場に比べると、角度も結構あり、スリリングなところに行きました。最初の岩場と同様に、リーダーが最初に登っていきましたが、人があまり登っていない方向に行って、岩がもろくなっていたのか、「ラーク」の声と共に上から岩が落ちてきました。
大きいのは避けることができましたが、大きいものに気を取られ、小さい石が少し手に当たりました。上を見ながら声も聞こえ岩も見えていたのに、岩に繋がれて動きが制限されている状況の中では、慣れないと、危険の回避は難しいのだなあ実感しました。
第二の岩場も第一と同様に二分割をして登りました。上部は岩の隙間を登る感じで登りましたが、面白かったですね。
蔵岩でも、多くの人が登っていたので、一番奥のルートを選択しました。リーダーがリードロープで登っている姿を見ながら、手を取るところがないから大変だろうなあと思いながら見ていると、自分の番に・・・。やはり手を取るところが小さく、足場も少ないので、結構な緊張感で登ることができました。
蔵岩の上部は見晴らしもよく綺麗なところです。岩登り講習を終え、夕方5時過ぎより下山。駐車場に着いたのは6時くらいでした。今回学んだのは、ロープワークもそうですが、安全の確認事項の多さです。ハーネス、ロープの結び目、カラビナのロック状態、相手に伝える指示、ひとつずつ、番号を数えるように覚えていけたらと思いました。
簡単そうで慣れるまでに最も時間を要する事項だと思います。指導にあたって下さったリーダー陣の皆さん、そして、今日も一緒に山を登ってくれたBチームの皆さん、ありがとうございました。
(IZT記)
山行期間 | 2013年5月2日(木)夜~4(土) |
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メンバー | SGY, MNO, KBY, SKD, HSO |
山行地域 | 四国 |
山行スタイル | 縦走 |
関東から転勤している私にとって、四国はなかなか行く機会がなかった山域なので、とても楽しみにしていました。大阪駅モンベル前を午後9:30に出発。翌朝2:00に、石鎚登山ロープウェイ前駐車場に到着し、テントを張って就寝した。
5月3日(金)
7時40分発のロープウェイに搭乗して、山頂成就駅へ。少し歩くと石鎚中宮社に到着。登山道が整備されているのはありがたいが、木段が延々と続く。途中で試し鎖が現れるが、巻いてやり過ごす。土小屋と山頂との分岐でザックをデポし、ピストンで山頂へ向かう。二の鎖を登るが、鎖がかなり太い。こんな太い鎖は初めてで、かつ長かった(68 m)。その後、三の鎖を登り、弥山山頂へ。そこから望む天狗岳が、よくポスターの写真になっている眺めだ。北側が切れて落ちている岩稜沿いに、西日本最高峰の天狗岳に登頂した。
早々に山頂を去り、鎖場は巻いて、ザックをデポした分岐まで戻った。土小屋方面を目指すと、大勢の軽装の登山者とすれ違う。どうやら土小屋からハイキング気分で登れるらしい。しばらくすると視界が広がり、土小屋に到着した。
そこから先は打って変わって荒れ放題の笹薮の道。足元が見えずガレている場所もあって、登山道の下を並走している車道に、落石を起こさないように注意して進む。よさこい峠から伊吹山山頂を越え、しらさ峠に到着した。当初は、しらさ避難小屋でテントを張る予定だったが、瓶が森まで足を伸ばすことができれば、水場が期待できない3日目の幕営地を、水場を確保できる丸山荘に変更できる。メンバーの疲れが少なく、時間も早いので、2日目の幕営地を瓶ヶ森に変更することになった。
氷見二千石原あたりから望む、石鎚山を借景とした風景は、夕焼けに輝く笹薮と相まって素晴らしい景色。17時に、瓶ヶ森のテント場に到着した。
5月4日(土)
今日は10時間半歩く予定なので、テントを早めに撤収し、笹ヶ峰目指して5時30分に出発。瓶ヶ森、伊予富士、寒風山、笹ヶ峰と、4つのピーク超える行程で、アップダウンが激しい。瓶ヶ森から伊予富士までは相変わらずの笹薮で足元が見えない。藪こぎしながらずんずん進む。しかし、遠目に見ると、綺麗な草原がどこまでも広がっているように見えるため、相変わらず素晴らしい。四国の山深い峰々も一望できる。リーダー曰く、「下に車道がなければ、日本を代表する縦走路かもわかりません」
そう、ところどころ見え隠れする眼下の車道から、ときどき、軽装の家族連れが登ってきます(笑)。
伊予富士山頂で時計を見ると10時。そこから笹ヶ峰まで3時間10分の標識。「ん。・・・これなら今日中の下山も夢じゃないねぇ」等と冗談を言っていたら、いつの間にかみんな本気になって、また、ガツガツと歩き始める。
桑瀬峠を経て寒風山を目指すと、山容が変わり始めた。少し急登になり、短いハシゴもちらほら現れ、寒風山を過ぎると、またもや笹薮・・・「どんだけ笹薮やねん」と思いつつ、笹ヶ峰山頂に14時に到着した。
3日目のテン泊予定だった丸山荘を通り過ぎ、一気に下って、16時に、笹ヶ峰登山口に到着した。タクシーでロープウェイの駐車場まで戻り、車に乗って、その日のうちに帰阪した。
(KBY記)
<行動時間>
5/3 ロープウェイ山頂成就駅7:55→石鎚神社8:15→二の鎖元小屋10:05→天狗岳11:00→土小屋13:10→シラザ峠15:45→瓶ヶ森白石小屋17:20
5/4 瓶ヶ森白石小屋5:30→瓶ヶ森6:15→自念子ノ頭8:40→伊予富士10:15→桑瀬峠11:15→寒風山12:33→笹ヶ峰14:00→丸山荘14:45→笹ヶ峰登山口15:55
山行期間 | 2013年4月20日(土)夜~21日(日) |
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メンバー | SGY, MNM, MNO, KTY, KDA, SKD, MEG, KBY, HSO |
山行地域 | 比良 |
山行スタイル | 担荷 |
今日は歩荷第2弾です。
昨日から降り続く雨も、出発の頃にはやんでいました。
イン谷口の登山口にはまだ桜がチラホラ咲いていて春っぽい感じです。
途中歩荷用に道に転がっている石を各々袋に入れて歩荷準備完了です。
おおよそザックは13~25kgの間で、各人の持てる、持ちたい重さにし、出発です。
金糞峠あたりに差し掛かるとものすごい風が吹いています。
その先は沢沿いに中岳を目指します。
中岳に着くと風と共に雪が舞い、山の向こう側は樹氷となり始めました。
遠目に見ると、桜が咲いているようにも見えます。
そこから武奈ケ岳を目指します。
稜線上は雪が舞いだし、多分この辺から望む琵琶湖は美しいのだろうなぁという気配だけは感じましたが、
実際は眺望はおろかガスっていて視界が悪いです。
そして・・・寒いです。
手袋は必須となり、だんだん耳も寒くなり、バラクラバやゴーグルが欲しいと感じました。
まるで冬山のようです。
視界がない分、3度ほどエセピークにぬか喜びし、ようやく武奈ヶ岳山頂に到着。
風が強く、記念撮影した後、さっさと下山開始です。
八雲ヶ原まで降りると風はありますが、青空も見え始め、雄大な琵琶湖への
眺望が望めました。ここは感動です!
琵琶湖を見ながらさらに下山。カモシカ台あたりに来ると風もやみ、木漏れ日も入り、まるで夏山のよう。
一日の山行で春山、夏山、冬山を経験できた貴重な経験です。
天気が目まぐるしく変わる変わった山行でしたが、やはり山はなめちゃいけないなぁと再認識させられました。
(KBY記)
<行動時間>
イン谷口7:00→青ガレ8:15→金糞峠9:00→中峠10:05→ワサビ谷10:40→武奈ヶ岳11:15→八雲ヶ原12:30→北比良峠13:00→カモシカ台13:30→イン谷口14:20