山行期間 | 2014年1月10日(金)夜~13(月) |
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メンバー | KWI, KNS, NKT, IZT, KBY, UET, SKD, MEG, MTM, MRN |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 冬山登山 |
1月11日 晴れ
冬山合宿第2弾、厳冬期北アルプス燕岳の山行です。アイゼンワークからプレ冬山で培った技術を駆使し、チーム一丸となってピークへ望む。7時起床。冬型の気圧配置で北アルプスは大荒れの予報であったが、薄日が差し、好天の兆し。宮城ゲートで合流したMRNさんとともに、冬合宿の集大成にむけて「歩」を進める。延々続く林道の緩い上り。冬装備のマテリアルや食糧などがズッシリと肩にこたえる。約4時間で中房温泉に到着。
小休止の後、本日の幕営地に向け、登山開始。ここまで前日の寝不足と林道の疲労から身体が重い。北アルプスの三大急登は、疲れた身体に容赦がない。第一ベンチを過ぎ、第二ベンチへ。時間は午後2時半。先に進むのか?結局、ここから先の行程と、幕営適地、メンバーの疲労度等を勘案し、「第二ベンチ」で幕営することとなった。幕営が決まると現金なもので、今までの疲れもどこへやら、手慣れたものでアッという間にテント設営完了。その後、テントごとに夕飯をとり、早々に就寝。
1月12日 晴れ
3時起床。直ちにシュラフ等収納し、朝食準備。装備を整え5時半に出発。
ヘッドランプを点け、隊列を組み、暗闇を黙々と登る。このあたりは先行者のトレースもあり、比較的登りやすい。程なく先行者に追いつき、いよいよラッセルスタート。樹林帯はそれほど雪深くないが、コースを外すと膝あたりまで潜る。しかし、プレ冬山で経験したラッセルに比べるとはるかに楽で、経験が役立っている。途中、ルートファインディングが必要な箇所も数カ所あったが、約3時間で合戦小屋に到着した。ここで小休止と稜線行動用のウェアリングを装備。
(UET記)
合戦小屋から尾根に出るまではラッセルでしたが、年末年始につけたとみられる踏み跡を室野さんが発見し、その後は、その踏み跡を注意深くたどりながら燕山荘まで尾根歩きです。滑落しないようにとの注意を受けながら慎重に進みます。時々日も差し、神々しいばかりの景色。表銀座も仰ぎ見ることができます。風も冷たく息があがっていましたが、苦しいながらも「来てよかった」、そう思える気持ちのよい尾根歩きでした。
燕山荘から頂上に向かうと、目の前に広がるのは頂上付近の花崗岩と雪の造形。まるで墨絵のように美しいものでした。雪がつかないほどの強風にあおられながら、蓬莱峡や屯鶴峯でのアイゼンワークを思い出すような稜線を歩き、ついに念願のピークハント!厳冬期の北アルプスのピークに立てるなんて感激です!!
しかし、風がさらに強くなったので、記念写真を撮った後は早々に頂上から退散。テントを張っていた第二ベンチまで下山しました。
翌日は天候の悪化も予想され、かつ、みなさんの体力も残っているとのことで、テントを撤収して中房温泉まで下りることになりました。中房温泉のテント場は地熱により雪がとけて温かそうです。ほんわか地熱のテント場、夜は暑くて寝袋から上半身を出したくらいでした。
1月13日 晴れ
夜明け前に出発。林道を下るだけですが、凍結しているので慎重に進みます。9時ごろには駐車場に到着。天気の悪化を心配していたのですが、とてもよい天気でした。駐車場到着後、下山挨拶。3日間、厳然としたCLとして活躍していたKYIリーダー。挨拶直後には、いつものKYI節が(笑)。リーダーとして、Bチームを燕岳の頂上まで引き上げてくださり、本当にありがとうございました。
(MEG記)
今回の冬山合宿は、リーダー、サブリーダーの方々の的確な指示や状況判断、メンバーの相互協力等(天候を含む)、皆の力を結集して成しえたものと思う。厳冬期の北アルプスに登れたことは、自身の経験と自信になった。今後の山行にも、この経験を活かしていきたい。最後に、リーダー、サブリーダー、MRNさんありがとうございました。メンバーの皆さま、お疲れ様、そしてありがとうございました。
食糧担当としての反省ですが、冬場の装備は装具等が多く重いため、食糧は乾燥物のほうがベターだと思う。アプローチが長いと、重い食糧が影響し、機動性が落ちると思いました。
(UET記)
<行動記録>
1/11 宮城ゲート8:10→中房温泉12:10→第一ベンチ13:30→第二ベンチ14:30
1/12 第二ベンチ5:30→合戦小屋8:40→燕山荘10:30→燕岳11:30→燕山荘12:20→合戦小屋13:10→第二ベンチ14:10~15:00(テント撤収)→中房温泉15:50
1/13 中房温泉5:55→宮城ゲート9:00
山行期間 | 2013年12月27日夜~30日 |
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メンバー | SGY, YMU, HSO, NKT, MTM |
山行地域 | 南アルプス |
山行スタイル | 冬山登山 |
ついに迎えた冬合宿。入会したての頃、冬山でのテント生活は想像もつかない世界で、不安でしかたがありませんでした。しかし、Bチームの年間計画をこなし、何より、自分たちを育ててくれた頼もしいリーダー陣のおかげで、不思議と不安を感じることはなくなっていました。むしろ、期待の方が強くなっていることに、自分でもびっくりしていました。
12月28日 曇り
テントから出ると白銀の世界。今日は戸台から北沢長衛小屋への移動だ。天気も良し、雪もしっかりとついており、快適なスノートレッキングを楽しめそうだ。出発から暫くは平坦な道を歩いていく。途中で渡渉箇所があり、石が凍っていて見事に失敗。なんとか濡れることは免れたが、冬山で衣類を濡らすことは厳禁。リーダーに怒られ、十分に注意しなければいけないことを認識させられました。
他のパーティーを抜かし抜かされ歩いていると、Tシャツ一枚のお父さんが歩いていた。冬山も暑いんだなぁと思いながら平坦な道をつめると、2時間ほどの急傾斜の登りとなり、YMUさんの知人がいるとのことで、北沢峠の長衛荘に立ち寄り、しばしほっこりとさせていただきました。
本日の目的地、北沢長衛小屋に到着した後、雪面を整地し、すぐにテントを設営した。狭いテントもなんのその、一年やれば慣れたものです。
(HSO記)
12月29日 晴れのち曇り
夜中に強い風がテントを叩き付け、目が覚めた。天候は大丈夫かと、シュラフの中で心配していましたが、朝になると風は止んでいました。本日は、冬合宿大本命の仙丈ヶ岳。夏合宿で偵察したルートです。プレ冬山が雪深く、ラセッルばかりで終わっていたため、アイゼンは初装着。森林の中は、樹氷と深い青空のコントラストが堪らなく綺麗でした。
トレースもばっちりついています。いよいよ森林限界を超え、心配していた風はそれほど強くなく、アイゼンがサクッサクッと雪を捉えます。フラットフィッティングなど、アイゼンワークで学んだ事を自然と思いだし、トレーニングが活きていると実感できました。小仙丈ヶ岳に到着。なんだか息苦しく、標高が高くなってきた事を感じます。目の前には白い壁がそびえ立っていて、とても急斜面に感じました。あの登りの向こうが仙丈ヶ岳。一歩一歩雪を踏みしめながら、息を切らせながら登ります。足を痛めているけど頑張って登るメンバーもいたので、ヘコタレテなんかいれません。
仙丈ヶ岳頂上に到着。見事に晴れていて、周りの山々が一望できました。止まると寒いけど気持ちいい!夏とは違った白銀の世界。全く別の山に感じました。下山を開始するときガスが出てきて、頂上に到着したタイミングが良かったです。小仙丈ヶ岳に登る途中でサングラスを飛ばされたのですが、サングラスが枝に引っかかっていたのをメンバーがみつけてくれました。稜線では風が吹くのに、紐をつけていなかった事を反省。テン場に早く着いたので、夕食前にHSOさんの特製お汁粉を頂きました。
(NKT記)
12月30日 晴れ
今日は予定を早め、駒津峰登頂後、下山できるところまで下ろうということになった。3時起床。ヘッドライトをつけて歩き出す。ワクワクがとまらない。暫くしてモロゲンロートが始まり、もっといい場所へと走った。昨日登った仙丈ヶ岳が赤く染まっていくにつれ、その美しさに時間を忘れて見入ってしまう。自分の息すらうるさく感じてしまうほどに静かで、本当に美しい。昨日と同じく「山、来てよかった」と何度も思った。
そしてすぐに、駒津峰山頂へ、昨日と違う景色を楽しみ、やはり、富士山は異常にでかかった。
そして、下山開始。
何度も何度もふり返りながら、予定より1日早く合宿を終了した。
(HSO記)
<行動記録>
12/28 戸台7:45→赤河原分岐11:30→北沢峠14:50→北沢長衛小屋15:30
12/29 北沢長衛小屋6:25→小仙丈ヶ岳9:45→仙丈ヶ岳11:15→小仙丈ヶ岳12:15→北沢長衛小屋14:30
12/30 北沢長衛小屋4:50→仙水峠6:30→駒津峰8:00→仙水峠8:55→北沢長衛小屋9:45~10:45→赤河原分岐12:05→戸台14:40
山行期間 | 2013年12月14日夜~15日 |
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メンバー | SGY, KWI, HND, YAS, KNS, IZT, NKT, KBY, HSO, UET, MTM, SEDR, MEG, MEM, MTU, NNK, TKH, NSN, SKDW, TRN, IND, TGA, WKM, OOS (24人) |
山行地域 | 福井の山 |
山行スタイル | 雪山登山 |
個人的なことですが、私は東京から単身赴任しています。
前々日に会社の辞令が出て、1月に東京に帰ることになりました。今回の山行は、大阪での最後の山行になるかもしれない。
そんな特別な思いを抱いて参加しました。
今回は、Bチーム、Mチームの合同山行。総勢24名の大所帯です。
福井の銀杏峰という山で、「ゲナンポ」と呼ぶらしい。初めて聞いた山だ。
14日夜、いつものように、大阪駅ガード下モンベル前を出発。
JRの越前大野駅周辺で、総勢24人が野宿。
早朝、少し車で走り、いよいよ銀杏峰に。
我々Bチームのメンバーは、ワカンを装着して、いこいの森林道を出発。
天気は曇り。時折雪がちらついている。前日からの雪でかなり積もっている。
斜度は緩やかだが、登るに従ってどんどん雪が深くなる。
またも、取り付きからずーっとラッセル。
今回は、人数も大所帯な為、先頭の時間も短く、かつ順番もなかなか回ってこない。
途中からMチームと隊列がわかれ、トレースも別々に。
Mチームはワカンを履いている人はまばら。
この深雪をツボ足だとかなり沈むと想像するが、トレーニングの一環なのだろう。
なかなか前に進むことができず、ラッセルは難しい。
強引に走って行きたい気持ちはあるのだが、膝まで雪に埋まり、次の足を前に進めることができない。
先頭を終了すると、脇にある雪を食べて喉を潤す。(ゼイゼイです)
上手い人は、ラッセルでもサクサク歩く。
この技術を自分のものにしたいが、今のところコツが掴めていない。。
8時から歩き始め、12時に終了。またも、ピークにはたどり着けなかった。
本日の最終到達点で、永遠の18歳?、MEGさんの誕生日のサプライズケーキをスコップに載せてお祝い。
(喜んでいただけたでしょうか?)
そして、下山は、トレースがついているのであっという間。
いいラッセルのトレーニングになりました。
最後に。
短い間でしたが、私は泉州山岳会に入会して、73期Bチームで過ごさせて頂いて、本当に幸せでした。
リーダー陣にも先輩達にも、そして愛すべき同期達にも感謝の気持ちで一杯です。
私は大阪を去りますが、気持ちは泉州山岳会73期のつもりです。
山をやっていればまたどこかの山で皆さんと会えると信じています。
ありがとうございました。そしてまたお会いしましょう!
(KBY記)
<行動記録>
宝慶寺・いこいの森林道7:50→980m地点12:00→宝慶寺・いこいの森林道13:40
山行期間 | 2013年12月8日 |
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メンバー | SGY, YMU, KWI, HSO, SKD, MEG, NKT, YMG, UET, MTM |
山行地域 | 屯鶴峯 |
山行スタイル | アイゼンワーク、担荷 |
12月7日(土) 納山祭
7日の夜に、泉州山岳会のルームで、納山祭が執り行われました。
午後から、Bチームのメンバーで、鍋や軽食などの宴会の準備を行いました。
誰の指示がなくても、その場の状況を見て、各自役割分担ができている。
こうゆうところを見ると、チームワークがいいなぁと改めて感じました。
そのおかげか開始時間まで随分余裕を残して準備は完了できました。
OBの方々やMチームの方々など到着され納山祭開始。
納山祭本番では、一年間の安全登山に感謝の気持ちを込めて、MチームやOBチームの方とも交流を深めることができました。
OBの方々から泉州山岳会黄金時代の海外山行の話を伺い、会場の熱気もみんなのモチベーションも高まっていました。
「強く願えば願いは叶う」という言葉を聞き、もしかしたら私でも!?と淡い期待を胸にしたのでした。
納山祭も終わり、泊り組が一人また一人と眠りに落ちていく中、昔の山行記録の朗読会が始まりました。
まるで小説のような美しい文章を子守唄代わりに、明日の屯鶴峯に備えて皆眠りにつきました。
12月8日(日) アイゼンワーク
前日の賑やかさはどこへやら。宴会の片づけとトレーニングの準備をして、いざ屯鶴峯へ。
私は1か月ぶりのアイゼンワークです。
前回、ちょっと慣れたかな~と思えたのですが、いざアイゼンを着けてトレーニング場所に行くと、
わずかな傾斜でもどう足を置いたらいいのか迷ってしまう。
しばらくあちこち歩いていると、少しずつ感覚を取り戻しましたが、自分のへなちょこぶりが悲しくなります。
他のみんなはどんどん上達し、難しそうな足場でも難なく超えて行きます。
自分に足りていないところ。おそらく下肢の筋力。
やっぱり地道なトレーニングが必要だなぁと改めて思いました。
午後からは担荷。
今回は時間も短いため二上山から万葉の里まで行き、折り返して屯鶴峯まで戻ってくるルートです。
石を詰めてひたすら歩く。
前回は私は初めての担荷で、その重さに耐えられず、早々に石を下ろさせていただきました。
前回と同じ重さを背負って歩き始めましたが、キツイのはキツイのだけど前回よりは余裕をもって歩けるぞ!
以前の自分から考えると、わずかではありますが強くなってきたと感じられる瞬間でした。
下山途中、木々の隙間から遠くに見えるPLの塔が夕日に照らされ美しく輝いていました。
時計を見ると16:35Pmでした。
17時過ぎ。今日のトレーニングは終了。
帰りの車内では、担荷のキツさに愚痴をこぼしていましたが、Bチームでの活動も残りわずかだと思うと
「4月の担荷に参加してるかも」と冗談を言いながら、切なさと来期への期待が入り混じる車内でした。
(YMG記)
山行期間 | 2013年11月22日(夜)~24日 |
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メンバー | SGY, NSN, KWI, SKD, NKT, MEG, HSO, KBY, IZT, UET, MTM |
山行地域 | 白山 |
山行スタイル | 雪山登山 |
73期Bチームも、最終目標である冬山登山への取り組みが本格化してきました。
アイゼンワーク、歩荷とトレーニングが続き、その間に、冬山装備を少しづつ買い揃え、
冬山への期待が高まる中、ついにプレ冬山山行の日となった。
今回はアルパインチームのリーダーであるNSNさんにも参加してもらうことができました。
金曜日の夜に集合し、現地に近づくにつれ、下がる気温。
到着した一ノ瀬駐車場には、すでに、雪がチラリホラリ。ああ~さぶっ!
いつもの通り、テントを張ってすぐさま就寝。
6時起床。荷分け。
ビーコンの説明を受け、いよいよ別山へ。
最初は雪景色きれいやなと思って歩いていたら、徐々にくるぶし、膝下と、足が雪に埋まり、
一時間もしないうちに、初のワカンの登場です。
いざ、ラッセル!
夏のトレースは雪に覆われ、樹木についた目印「ぴんくちゃん」を合言葉にルートファンディング。
チブリ尾根に上がる場所は、冬山ならでは直登作戦に及ぶも、斜度が激しく、なかなか進めません。
わけもわからず激しくもがいていたところ、NSNさんに「バンザイラッセル」を教えて頂き、
ではでは、尾根へ向けてバンザイ突撃~
尾根にあがったら楽、楽、楽、、、と、自分に言い聞かせて頑張るが、
主稜線に上がっても、雪はひたすら多い。
もう!!「ワカン、アカン!!!」といつもの戯言を言っているうちに、
初日はチブリ避難小屋までいければ・・・という予定が、
16時前に、はるか手前の高度1,500m付近で、テント設営となりました。
冬のテント設営、そして水の作り方など、冬山ならではの生活技術を学び、本日は20時に就寝。
2日目は、4時起床。
朝食を作り、水を沸かし、パッキング。
これまでの山行でテント生活にも慣れてきたはずなのに、冬装備となっただけで2時間もかかり、
改めて、冬山の幕営の大変さを感じました。
6時に行動開始。今日も気合が入ります。
尾根上では、谷筋ほど足が潜ることはなかったのですが、昨日の疲れもあって、ゆっくりと着実に進みます。
制限時間を設定し、チブリ避難小屋を目標にしましたが、少し手前の森林限界を超えたところで引き返すことになりました。
別山と白山の大絶景が目の前に広がっていまいた。
下山は、自分たちの作ったトレースのおかげで、登りの大変さが信じられないくらいに快適です。
途中何度かの休憩を挟みながら、雪化粧の大絶景をみながら下山しました。
今回は、今までの山行とは違い、トレーニングを行ってからの山行でした。
ピークまで行けませんでしたが、初雪山、ラッセルの大変さなどもあってか、
いつもより強く達成感を感じることができました。
もっともっと山に行けるように、トレーニングに励みたいと思います。
(HSO記)
<行動記録>
11/23 市ノ瀬7:45→稜線13:40→1,500m付近15:50(幕営)
11/24 1,500m付近6:10→1,865mのピーク(本日の最高到達点)9:50→1,500m付近11:00(テント撤収)→市ノ瀬13:50
山行期間 | 2013年11月9日(夜)~10(日) |
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メンバー | SGY, KWY, MNM, HSO, IZT, NKT, KBY, UET, YMG, MTM, SKD |
山行地域 | 屯鶴峯 |
山行スタイル | アイゼンワーク、担荷 |
9月末に途中入会して以来、初めての山行です!
テント前泊から驚きの連続でした。
設営時の先輩方のテキパキ具合に驚き、テント内の荷造りの速さに驚き、
そして、5人用テントに大人5人が入った際の室内の狭さに驚きました。
ただただ立ち尽くす僕に、各々の作業のやり方やテント内での荷物の置き方など、
リーダーや先輩方が優しく教えてくれました。
アイゼンワークは小雨のぱらつく中、屯鶴峯で行いました。
12本歯のアイゼンをつけて斜面を歩く練習をするのですが、初めは滑り落ちそうな気がしてなかなか思うように歩けません。
しかし、繰り返し同じ動作をしているうちに、アイゼンがどこまで滑らずに耐えることができるのか、
少しずつその感覚を掴むことができました。
事前に受けたアイゼンワークの室内講習内容と自分の下肢の感覚とをリンクさせる、効果的な訓練となりました。
はたして冬合宿本番で通用するのか不安は残りますが、今後のアイゼンを使っての山行が楽しみです。
最後に待ち受けていたのは担荷トレーニングです。
ザックに石を詰め適度な重さとし、屯鶴峯から二上山を経て大和葛城山を目指しました。
雨は本降りに変わり、気温も下がっていたと思います。
初めての担荷訓練、背中はずっしり重く、葛城山に続く階段がまるで永遠の様に思えました。
途中で大腿の筋肉がつってしまい石を減らしてもらったことはここだけのお話です。
葛城山のロープウェーの最終に間に合わず、ヘッドライトで足元を照らしつつ慌てて下山することになりました。
担荷解除時の体が軽くなったような感覚は、これをやった者にしか解らない、ある種の麻薬のようにも思えました。
ロープウェー登り駅に下山し、今にも発車しそうな最終バスを呼びとめ、なんとか上ノ太子駅まで戻ることができました。
発車時刻を少し過ぎていましたが、最後の一人が下山してバスに乗り込むまで待ってくれた運転手さんの対応が、
バス内の暖房と同様に、雨で冷えた体にとても暖かかったです。
(MTM記)
山行期間 | 2013年10月26日(夜)~27日 |
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メンバー | SGY, YMU, HSO, KBY, MEG, IZT, NKT, UET |
山行地域 | 六甲 |
山行スタイル | アイゼンワーク、担荷 |
今回は、冬山山行に向けて蓬莱峡~宝塚でアイゼンワーク・担荷のトレーニングです。
レポートは、今回初参加、10月入会の最年長新人UETがお届けします。
集合は、宝塚20時50分ですが、冬山装備準備隊は、梅田で買い物後の合流となりました。
冬山装備は、アウター・インナー等ウェア類、アイゼン・ピッケル等の装具類多岐にわたりますが、
商品の選択は「命」を左右する重要なファクターなのでリーダーのアドバイスのもと、参加された方は私を含め、真剣にマテリアルを選んでいました。
その後、参加メンバーは阪急宝塚駅で集合し、バスで移動蓬莱峡のキャンプ地へ。
キャンプ地に向かう渡渉箇所では、昨日の台風の影響からか増水していましたが、ずぶ濡れになることもなく
無事到着しました。到着後は、直ちにテントの設営を開始しましたが、皆さん手際よくほんの数分で設置完了です。そのあとは、食事&恒例の小宴会が始まりリラックスした時間を過ごしました。(23時就寝)
翌朝は、6時起床で行動を開始。
朝食後には、リーダーによる冬山個人装備のチェックをしていただき、ここでも貴重なアドバイスをいただくことができました。
午前7時、YMUサブリーダーも加わり、いよいよトレーニング開始です。
最初に、リーダーから「ピッケルの持ち方」「歩き方の基本」等レクチャーがあり、サブリーダーを先頭に蓬莱峡のザレ場を昇降します。要所要所でフラットフッティング・ピッケルの使用法等説明があり、非常に理解しやすく参考になりました。
自分も、本番での失敗が許されない局面を想定し、緊張感を持ってトレーニングすることができました。
ひとしきり、アイゼンワークの講習を終えたあと、次は担荷トレーニングです。
コースは蓬莱峡~座頭谷~大谷乗越~宝塚の約7km所要時間は4時間?の予定でスタートです。
座頭谷で担荷用の負荷(各自15Kg~30Kgとなるように)を背負い、一気に重くなったザックのせいか、黙々と足を進めます。私以外のBチームメンバのみなさんは、元々基礎体力があるのか、半年の練習の成果が結果に結びついているのか、自分にとっては尋常でない速さでバリエーションルートのような登山道をグングン進んでいきます。リーダーが適当なタイミングで、休憩を入れていただいたおかげで、初参加ながら皆さんになんとかついていくことができました。
(一日も早く、メンバの足手まといにならないようオフトレしなきゃ・・・)
午後1時過ぎ、全員無事宝塚に到着し、本日のトレーニングは終了。リーダー、サブリーダー、メンバーのみなさまお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。有意義な一日を過ごすことができました。
ちなみに、宝塚駅で解散になりましたが、その後のみなさんの足取りは定かではありません。
(私は梅田に戻って、昨日の買い物続きをしてました。)
今回、泉州山岳会入会後初参加の山行でいろいろな不安がありましたが、リーダー、メンバーのサポートやアットホームな楽しい雰囲気で、そんな思いも払拭することができました。
「案ずるより産むがやすし」まずは、第一歩から。
(UET記)
山行期間 | 2013年10月11日(夜)~13日 |
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メンバー | SGY, IZT, SKD, KBY, NKT |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | ピークハント |
10月なのに大阪は30度の気温という中、立山の秋山山行が始まりました。
言わずと知れた観光地。今回はケーブルカー、バスを利用し室堂に向かうルートです。
チケットを早く手に入れるためリーダーと渉外担当は売り場近くで寝袋に入りました。
涼しい空気の中、星を見ながら外で寝る経験は初めてで、結構癖になりそうです。
5時20分からの売り場に4時過ぎから順番待ちの列ができています。
無事チケットを入手し6時にテント組も起床しいざ室堂へ。
室堂に着いたら立山三山の中腹から雲に覆われていました。そして予想以上に寒いです。早速防寒着を着用。
周りはすっかり秋模様。紅葉というよりは枯れた荒野という感じです。
360度開けた空間に冷たい風が吹き抜け哀愁漂うしんみりした空間でした。
目指す雄山は雲の中。進むと雨が降り雹になり、風が強く気温も下がってきました。
なんとか雄山のピークを踏み、今日は稜線を歩くはずでしたが弱まらない暴風雨。
みんなの手袋も濡れ、引き返す事に。一路テント場に向かいます。
雷鳥沢に向かうルートで雷鳥に遭遇。ずっと会いたかった雷鳥をお目にかかれて感激です。
山で出会う鳥は人間が近づいても飛んで逃げる事もなくエサをもらいに来る事もないので、登山者のマナーが良いのだな~といつも思います。
テン場まであと一歩のところで沢の出現です。渡渉を試みましたが見事に滑り右足が水没。
他の方も成功したり失敗したり。無事テントを張りじっと中で待機です。
外は暴風雨。テントが風に煽られます。濡れているものを乾かし、嗜好品を飲み時間を潰しました。
気温は本当に寒く、途中雨から雪になりました。
冬山なら寝る間を惜しんでも濡れた物を乾かす(凍るので)と教えて頂き、濡れた靴、靴下、手袋もろもろ乾かしました。テントの中は湯気で曇っています。
楽しみの夕食タイム(麻婆春雨!)を終え就寝。ずっと飲んで食べてましたね。
濡れている小物は懐にいれて乾かします。
明日の山行の運命はいかに・・・
3時起床。暴風雪は止んでいました。気温はマイナスでしょうか。寒いです。
外に出ると満天の星空が!!すごい・・・広く開けたテン場は天然プラネタリュウムです。
ずっと見ていたいですが寒さに耐えきれずテントに避難。
朝食を食べ終え。日が出てくると雪化粧した立山三山がお目見えしました。冬が始まりましたね。
今日の装備は雪を想定しておらず、登る予定の大日~奥大日岳稜線の積雪具合が不透明という事で、室堂に下山する事となりました。
みくりが池で一休みし、室堂~美女平を経由し無事に立山到着。
切符売場には長蛇の列ができていました。
プレプレ冬山になってしまいましたが、冬山に向けて身をもって学んだ事が多く、とても勉強になった山行だったと感じています。
お疲れ様でした。
(NKT記)
<行動記録>
10/12 室堂8:10→一ノ越8:50→立山・雄山10:10→一ノ越10:50→雷鳥沢12:15
10/13 雷鳥沢6:10→ミクリガ池→室堂8:40
山行期間 | 2013年10月5日(夜)~6日 |
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メンバー | KAI, SGY, MNO, SKD, MAG, IZT, NKT |
山行地域 | 金剛山系 |
山行スタイル | 縦走 |
槇尾山登山口に18時30分に集まり、施福寺の参拝道を登り始めた。少し行くと立派な山門があり、そこから施福寺までは通常の参拝道なので歩きやすい。しかし、周りは真っ暗。ヘッドライトに慣れるまで、ヘッドライトの明かりが照らす足元を見るだけの歩行になり、慣れたころに施福寺到着した。
ここから本格的なダイヤモンドトレールのコースに入るのですが、昨年の集中豪雨で、施福寺から滝畑ダムまでの道がかなり荒れていて、山道が崩れている個所もかなりありましたが、皆さん結構なペースで滝畑ダムに到着した。
滝畑ダムから休憩なしに岩湧山に登り、休憩し、夜景を見ながら、「夜中にこんなところに来ないよね」とか言いながら、「関空」や「神戸」の夜景を見渡しながら、和やかに談笑していた。今回は、水をあまり担いできていなかったので、どこで水分を補給できるかの話題になり、紀見峠で補給するか?と言っていると、下りの途中に「力水がある」とMNOさんが教えてくれた。
岩湧山の綺麗な山頂トイレで用をすまし、力水を目指して歩行開始。下り始めて40分位のところで力水を発見し、皆さんローテーションでしっかりと水分補給。また、水筒にも水を詰めて、岩湧山三合目を経て紀見峠に。紀見峠にもきれいなトイレができているので、そこでトイレをすましていると、少し雨がちらり。急いで山ノ神まで行き、幕営した。
朝5時に起床。テントを撤収し、山ノ神を出発。いきなり急登が現れ、連続する階段が朝イチの身体にはこたえるが、夜が明けてきたので視界は良好。気分も清々しくなり、1時間程度歩いてから朝食をとった。金剛山までは基本的に登りなので、意外に汗が出て水分の補給を余儀なくされる。また、気温の上昇も追い打ちをかける。ピクニック広場で少し長めの休憩をとった。水越峠まで約一時間下り、水場で休憩し、大和葛城山を登り始めた。水越峠から大和葛城山の登りはほとんどが階段で、大和葛城の登りで汗の出が激しくなった。
ダイヤモンドトレールは全般的に整備が行き届き、トイレも適度にあって、縦走しやすいコースではあるのですが、水分補給の場所が限られています。水分補給だけ注意すれば、きれいなトレイルコースを満喫できるのではと思います。
(IZT記)
<行動記録>
10/5 槇尾山登山口18:30→滝畑19:55→岩湧山21:20→紀見峠23:35→山の神24:00
10/6 山の神5:25→行者杉7:05→中葛城山8:35→金剛山10:05→水越峠11:25→大和葛城山13:00→岩橋山14:50→竹内峠16:05→岩屋峠16:20→ふたかみパーク當麻17:15
山行期間 | 2013年9月21日(土)夜~23日(月) |
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メンバー | SGY, KWI, YMU, ITN, MEG, NKT, HSO, YMG |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | ピークハント |
山雑誌などで見る穂高連峰の景色の美しさに「いつか穂高の山に登りたいな~」と思っていました。
今までは友人と2人で近くの低山に登るか、アウトドアショップのツアーで難易度の低い山に登るくらいしか経験がなかったので、もっと本格的に登山をしたいと思い山岳会に入会しました。そして、偶然にも入会後初の山行が憧れの奥穂高、前穂高縦走でした。
初めてのテント泊だったので装備も重く、今まで登ってきた山とは比べものにならないくらいのハードな行程でした。途中で何度も心が折れそうになりましたが、穂高の美しい景色を見て元気づけられ、そしてメンバーにも助けてもらい何とか登り切ることができました。
今回の山行は天気にも恵まれ本当に美しい景色を見ることができました。奥穂高から見た西穂高、槍ヶ岳、笠ヶ岳などたくさんの山々。「次はあの山に登りたい」自然と心に次の目標が芽生えました。今回の山行で今後の課題もたくさん見つかりました。それを一つ一つ強化し今後もアルプスの山々に登っていきたいと思います。
(YMG記)
<行動記録>
9/22 上高地6:40→徳沢8:25→中畠新道分岐9:45→屏風のコル12:20→涸沢ヒュッテ13:20
9/23 涸沢ヒュッテ4:10→穂高山荘6:50→奥穂高岳8:00→前穂高岳10:30→岳沢ヒュッテ13:10→上高地16:10