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冬山合宿第1弾 仙丈ヶ岳12月 30, 2013

山行期間 2013年12月27日夜~30日
メンバー SGY, YMU, HSO, NKT, MTM
山行地域 南アルプス
山行スタイル 冬山登山

ついに迎えた冬合宿。入会したての頃、冬山でのテント生活は想像もつかない世界で、不安でしかたがありませんでした。しかし、Bチームの年間計画をこなし、何より、自分たちを育ててくれた頼もしいリーダー陣のおかげで、不思議と不安を感じることはなくなっていました。むしろ、期待の方が強くなっていることに、自分でもびっくりしていました。

12月28日 曇り

テントから出ると白銀の世界。今日は戸台から北沢長衛小屋への移動だ。天気も良し、雪もしっかりとついており、快適なスノートレッキングを楽しめそうだ。出発から暫くは平坦な道を歩いていく。途中で渡渉箇所があり、石が凍っていて見事に失敗。なんとか濡れることは免れたが、冬山で衣類を濡らすことは厳禁。リーダーに怒られ、十分に注意しなければいけないことを認識させられました。

   

他のパーティーを抜かし抜かされ歩いていると、Tシャツ一枚のお父さんが歩いていた。冬山も暑いんだなぁと思いながら平坦な道をつめると、2時間ほどの急傾斜の登りとなり、YMUさんの知人がいるとのことで、北沢峠の長衛荘に立ち寄り、しばしほっこりとさせていただきました。

本日の目的地、北沢長衛小屋に到着した後、雪面を整地し、すぐにテントを設営した。狭いテントもなんのその、一年やれば慣れたものです。
(HSO記) 

12月29日 晴れのち曇り

夜中に強い風がテントを叩き付け、目が覚めた。天候は大丈夫かと、シュラフの中で心配していましたが、朝になると風は止んでいました。本日は、冬合宿大本命の仙丈ヶ岳。夏合宿で偵察したルートです。プレ冬山が雪深く、ラセッルばかりで終わっていたため、アイゼンは初装着。森林の中は、樹氷と深い青空のコントラストが堪らなく綺麗でした。

  

トレースもばっちりついています。いよいよ森林限界を超え、心配していた風はそれほど強くなく、アイゼンがサクッサクッと雪を捉えます。フラットフィッティングなど、アイゼンワークで学んだ事を自然と思いだし、トレーニングが活きていると実感できました。小仙丈ヶ岳に到着。なんだか息苦しく、標高が高くなってきた事を感じます。目の前には白い壁がそびえ立っていて、とても急斜面に感じました。あの登りの向こうが仙丈ヶ岳。一歩一歩雪を踏みしめながら、息を切らせながら登ります。足を痛めているけど頑張って登るメンバーもいたので、ヘコタレテなんかいれません。

仙丈ヶ岳頂上に到着。見事に晴れていて、周りの山々が一望できました。止まると寒いけど気持ちいい!夏とは違った白銀の世界。全く別の山に感じました。下山を開始するときガスが出てきて、頂上に到着したタイミングが良かったです。小仙丈ヶ岳に登る途中でサングラスを飛ばされたのですが、サングラスが枝に引っかかっていたのをメンバーがみつけてくれました。稜線では風が吹くのに、紐をつけていなかった事を反省。テン場に早く着いたので、夕食前にHSOさんの特製お汁粉を頂きました。
(NKT記) 

   

12月30日 晴れ

今日は予定を早め、駒津峰登頂後、下山できるところまで下ろうということになった。3時起床。ヘッドライトをつけて歩き出す。ワクワクがとまらない。暫くしてモロゲンロートが始まり、もっといい場所へと走った。昨日登った仙丈ヶ岳が赤く染まっていくにつれ、その美しさに時間を忘れて見入ってしまう。自分の息すらうるさく感じてしまうほどに静かで、本当に美しい。昨日と同じく「山、来てよかった」と何度も思った。

    

そしてすぐに、駒津峰山頂へ、昨日と違う景色を楽しみ、やはり、富士山は異常にでかかった。

 

そして、下山開始。

 

  

 

何度も何度もふり返りながら、予定より1日早く合宿を終了した。
(HSO記)

<行動記録>
12/28 戸台7:45→赤河原分岐11:30→北沢峠14:50→北沢長衛小屋15:30
12/29 北沢長衛小屋6:25→小仙丈ヶ岳9:45→仙丈ヶ岳11:15→小仙丈ヶ岳12:15→北沢長衛小屋14:30
12/30 北沢長衛小屋4:50→仙水峠6:30→駒津峰8:00→仙水峠8:55→北沢長衛小屋9:45~10:45→赤河原分岐12:05→戸台14:40