山行期間 | 2014年1月10日(金)夜~13(月) |
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メンバー | KWI, KNS, NKT, IZT, KBY, UET, SKD, MEG, MTM, MRN |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 冬山登山 |
1月11日 晴れ
冬山合宿第2弾、厳冬期北アルプス燕岳の山行です。アイゼンワークからプレ冬山で培った技術を駆使し、チーム一丸となってピークへ望む。7時起床。冬型の気圧配置で北アルプスは大荒れの予報であったが、薄日が差し、好天の兆し。宮城ゲートで合流したMRNさんとともに、冬合宿の集大成にむけて「歩」を進める。延々続く林道の緩い上り。冬装備のマテリアルや食糧などがズッシリと肩にこたえる。約4時間で中房温泉に到着。
小休止の後、本日の幕営地に向け、登山開始。ここまで前日の寝不足と林道の疲労から身体が重い。北アルプスの三大急登は、疲れた身体に容赦がない。第一ベンチを過ぎ、第二ベンチへ。時間は午後2時半。先に進むのか?結局、ここから先の行程と、幕営適地、メンバーの疲労度等を勘案し、「第二ベンチ」で幕営することとなった。幕営が決まると現金なもので、今までの疲れもどこへやら、手慣れたものでアッという間にテント設営完了。その後、テントごとに夕飯をとり、早々に就寝。
1月12日 晴れ
3時起床。直ちにシュラフ等収納し、朝食準備。装備を整え5時半に出発。
ヘッドランプを点け、隊列を組み、暗闇を黙々と登る。このあたりは先行者のトレースもあり、比較的登りやすい。程なく先行者に追いつき、いよいよラッセルスタート。樹林帯はそれほど雪深くないが、コースを外すと膝あたりまで潜る。しかし、プレ冬山で経験したラッセルに比べるとはるかに楽で、経験が役立っている。途中、ルートファインディングが必要な箇所も数カ所あったが、約3時間で合戦小屋に到着した。ここで小休止と稜線行動用のウェアリングを装備。
(UET記)
合戦小屋から尾根に出るまではラッセルでしたが、年末年始につけたとみられる踏み跡を室野さんが発見し、その後は、その踏み跡を注意深くたどりながら燕山荘まで尾根歩きです。滑落しないようにとの注意を受けながら慎重に進みます。時々日も差し、神々しいばかりの景色。表銀座も仰ぎ見ることができます。風も冷たく息があがっていましたが、苦しいながらも「来てよかった」、そう思える気持ちのよい尾根歩きでした。
燕山荘から頂上に向かうと、目の前に広がるのは頂上付近の花崗岩と雪の造形。まるで墨絵のように美しいものでした。雪がつかないほどの強風にあおられながら、蓬莱峡や屯鶴峯でのアイゼンワークを思い出すような稜線を歩き、ついに念願のピークハント!厳冬期の北アルプスのピークに立てるなんて感激です!!
しかし、風がさらに強くなったので、記念写真を撮った後は早々に頂上から退散。テントを張っていた第二ベンチまで下山しました。
翌日は天候の悪化も予想され、かつ、みなさんの体力も残っているとのことで、テントを撤収して中房温泉まで下りることになりました。中房温泉のテント場は地熱により雪がとけて温かそうです。ほんわか地熱のテント場、夜は暑くて寝袋から上半身を出したくらいでした。
1月13日 晴れ
夜明け前に出発。林道を下るだけですが、凍結しているので慎重に進みます。9時ごろには駐車場に到着。天気の悪化を心配していたのですが、とてもよい天気でした。駐車場到着後、下山挨拶。3日間、厳然としたCLとして活躍していたKYIリーダー。挨拶直後には、いつものKYI節が(笑)。リーダーとして、Bチームを燕岳の頂上まで引き上げてくださり、本当にありがとうございました。
(MEG記)
今回の冬山合宿は、リーダー、サブリーダーの方々の的確な指示や状況判断、メンバーの相互協力等(天候を含む)、皆の力を結集して成しえたものと思う。厳冬期の北アルプスに登れたことは、自身の経験と自信になった。今後の山行にも、この経験を活かしていきたい。最後に、リーダー、サブリーダー、MRNさんありがとうございました。メンバーの皆さま、お疲れ様、そしてありがとうございました。
食糧担当としての反省ですが、冬場の装備は装具等が多く重いため、食糧は乾燥物のほうがベターだと思う。アプローチが長いと、重い食糧が影響し、機動性が落ちると思いました。
(UET記)
<行動記録>
1/11 宮城ゲート8:10→中房温泉12:10→第一ベンチ13:30→第二ベンチ14:30
1/12 第二ベンチ5:30→合戦小屋8:40→燕山荘10:30→燕岳11:30→燕山荘12:20→合戦小屋13:10→第二ベンチ14:10~15:00(テント撤収)→中房温泉15:50
1/13 中房温泉5:55→宮城ゲート9:00