アルパインクライミングを目指す泉州山岳会へようこそ!

ホームリンクサイトマップ
入会募集中
泉州山岳会とは山行記録イベント

会員限定

山行スケジュール役立つ資料の共有EPE

冬山合宿第2弾 鳳凰三山 1月 13, 2013

山行期間 2013年1月11日(金)夜~14日(月)
メンバー SGY, YMU, KNS, KWI, EMR, KDA, ITN, MYG, KMR, NNK, MTD, SKT
山行地域 南アルプス
山行スタイル 雪山

初めての冬山合宿。全員で12名の大所帯。登山口から10分ぐらいでアイスバーンが現れましたが、一時間半ほどで夜叉神峠に到着。そこからは、白峰三山が目の前に見えてきれいでした。すごく険しそうな山でしたが、いつかは登りたいと思いました。

 

夜叉神峠からは積雪が増え、すぐにアイスバーンの斜面が現れました。さすがにノーアイゼンでは厳しい斜面が続いたのでアイゼンを装着しました。トレーニングの成果か、アイゼンをひっかけて転倒する人もいませんでした。樹林帯の中を進み、途中で、KWIリーダーが「後ろ見てみ~富士山が見えるで!」っと、待望の冬富士の登場です。今まで見た中で一番近くに見えていて、すごい迫力です。11月に木曽駒ヶ岳から眺めた富士山はすごく小さかったですが、今回は山全体がはっきりと見えていて、いつかは登りたいと思わせてくれる勇姿でした。

富士山を背にして先を急ぎ、午後2時頃に、本日のテント場の南御室小屋に到着。みんなで力を合わせて、テントの周りに雪のブロックを積みました。これがなかなかの重労働で、スコップを使って雪を四角く切り出します。先輩方は手早く積んでいきますが、Bチーム陣はなかなかきれいな雪ブロックになりません。交替しながら、なんとかOKが出るまで積み上げました。雪面を整地し、テントを設営して、割り当てられたテントに潜り込みました。

 

このテント場では湧水が出ていたので、雪から水を作る必要がありません。さっそく水を汲みに行って、嗜好品を飲みました。行動した後の飲み物はすごくおいしい。数杯お代わりをして、気持ちが落ちついたところで夕食を作りました。今晩の夕食は豚汁でした。同じテントのKDAさんが手際よく作ってくれました。私はお手伝いできたかな?

アルファ米も美味しくできて、おなか一杯。少し雑談。その時、明日の出発時間の話題になったので、隣のテントのSGYリーダーに、テント越しに起床時間を聞くと、「2時半起床です!」「2時半?」とみんな驚きましたが、理由を聞くと納得しました。明日、南岸低気圧が通過して天気が大きく崩れる可能性があるので、一日早く下山したほうが良いという判断でした。2時半と聞くと早く寝なきゃということで、早々にシュラフに潜り込みました。

翌朝(晩)目覚めると、外は満天の星空&月明かり。すぐに朝食の準備です。パンをコッヘルで温めて、眠い目をこすりながらいただきました。テルモスに紅茶を入れて、いざ出発!アタック装備なので軽量です。

   

小屋の横から樹林帯の急登を登ります。樹林帯の隙間から山梨県の夜景が見え、どんどん登っていきます。稜線に出る前には、70度ぐらいの急登が待っていました。滑落しないように、アイゼンを雪に突き立てて慎重に稜線に出ると、突風がお出迎えしてくれました。体を風側に倒して、突風にあおられないようにしながらの稜線歩きです。後ろには富士山が見え、朝焼けで神々しく輝いていました。

 

風の当たらないところを探して休憩。空がどんどん明るくなり、いよいよご来光です。みんな思い思いの方法で拝んでいました。じっとご来光を眺めている人、カメラ越しにご来光を狙っている人。ご来光を堪能した後、朝焼けの中をどんどん進んでいきます。

  

本日のタイムリミットは8時半だったので、それまでに登頂できるように頑張りました。途中でトレースが不明瞭になり、急斜面の下りが現れました。後ろ向きのキックステップを駆使して下降しました。事前のアイゼントレーニングが役に立ち、不安なく下降できました。

薬師岳、観音岳と順調に進み、オベリスクがある地蔵岳が見えてきました。赤抜沢ノ頭でタイムオーバー。あとちょっとでしたが、今回は赤抜沢ノ頭までとなりました。オベリスクは改めて挑戦です。下りはアイゼンによる転倒に気を付けて、テント場まで戻りました。突風に体をあおられながらの稜線歩きでしたが、すごく良い経験ができました。

   

テントを撤収し、本日中に登山口まで戻ります。14時にテント場を出発し、しっかりとしたトレースを下ります。昨日からの疲れで、少しの上りでもきつく感じます。体力のなさが情けない。もっとトレーニングをしないと・・・。夜叉神峠の小屋のところでヘッドライトを装着しました。

本日は、夜明け前に出発し、夜景を見ながらの下山で、12時間以上の行動でしたが、みんな元気に、登山口まで戻ってきました。
(SKD記)

<行動時間>
1/12 夜叉神峠登山口8:10→夜叉神峠9:30→南御室小屋14:10
1/13 南御室小屋4:15→薬師岳6:05→観音岳7:30→赤抜沢ノ頭8:30~8:55→南御室小屋12:45~14:00
  →夜叉神峠17:00→夜叉神峠登山口18:10